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ダルビッシュをよく知るアストロズ打線だが・・・

2017.10.27 12:41 Friday

 ワールドシリーズ第3戦、1回裏にジョージ・スプリンガー(アストロズ)が打席に入ると、60フィート6インチ(約18.44m)先には見慣れた顔が見えるはずだ。しかし、現在のダルビッシュ有(ドジャース)はアストロズ打線が知るダルビッシュではない。

 「対戦経験というのは多ければ多いほど良いものだ。より正確に相手のことを知ることができる」と語るのはアストロズのベテラン捕手、ブライアン・マッキャンだ。マッキャンはヤンキース時代の2014年に2試合、アストロズに加入した今季も2試合、ダルビッシュと対戦している。通算11打数2安打(打率.182)に終わっているが、「準備はできているよ」とダルビッシュ攻略に自信を見せる。

 アレックス・ブレグマンもマッキャンと同様、ダルビッシュ攻略に自信を覗かせる。「このチームの選手たちはみんなダルビッシュのことをよく知っているし、彼のボールのことも知っていると思うよ。彼と戦う準備はできている」

 アストロズは今季、ダルビッシュと6月に2度対戦している(当時のダルビッシュはレンジャーズ所属)。レンジャーズの本拠地グローブライフ・パーク・イン・アーリントンで行われた6月2日の試合では、5回表にカルロス・コレアがダルビッシュから先制スリーランを放ち、7対1で勝利(ダルビッシュは5回3失点)。一方、アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われた6月12日の試合ではダルビッシュに7回までわずか1安打に封じ込まれ、1対6で敗れている(ダルビッシュは7回1失点)。このときの対戦経験がダルビッシュ攻略に生きる、というのがアストロズ側の考えだが、現在のダルビッシュは当時のダルビッシュではなく、いわば「新型のダルビッシュ」なのである。

 ダルビッシュはドジャース移籍後、メカニクスに調整を加えた。調整が完了するまでの間、打ち込まれる試合が続いた時期もあったが、レギュラーシーズン最後の3先発では19回1/3を投げて被安打9、奪三振21、与四球1という素晴らしい内容で防御率0.47をマーク。ポストシーズンでも2先発で2勝0敗、防御率1.59としっかり結果を残している。知っている投手だが、知らない投手。それがアストロズ打線にとってのダルビッシュなのだ。

 A.J.ヒンチ監督は「どんな投手と対戦しようとも、打つべき球を打つだけだよ。ボール球を振らずに、ストライクゾーンに投げさせること。それが大切だ」と相手投手攻略の心構えを語る。ダルビッシュを攻略すれば球団史上初のワールドシリーズ制覇がグッと現実味を増すだけに、明日の第3戦はシリーズの流れを大きく左右する大事な一戦となりそうだ。


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