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アーロン・ブーンがヤンキースの新監督候補に浮上

2017.11.10 16:23 Friday

 10シーズンにわたって監督を務めたジョー・ジラルディが解任され、ヤンキースの新監督探しは今オフの最大の関心事の一つとなっている。日本時間11月9日に現ベンチコーチのロブ・トムソンが面接を受けるなど、すでに新監督探しは始まっており、日本時間11月10日には新監督候補として新たにアーロン・ブーンの名前が浮上した。

 ESPNのバスター・オルニーによると、トムソン、デービッド・コーン、ジョン・フラハティといったすでに報じられている候補者たちに加え、ブーンが新監督候補に浮上したようだ。MLB.comのマーク・フェインサンドもこの事実を認めている。

 44歳のブーンは現在、ESPNの「サンデー・ナイト・ベースボール」で解説者を務めている。メジャーでは1997年から2009年にかけて通算12シーズン(全休した2004年を除く)にわたってプレイし、通算1152試合に出場して打率.263、126本塁打、555打点、107盗塁、OPS.751を記録。2003年7月末にトレードでレッズからヤンキースに加入し、同年のリーグ優勝決定シリーズ第7戦では延長11回裏にティム・ウェイクフィールドからサヨナラ本塁打を放ってチームをワールドシリーズへ導いた。しかし、翌2004年2月にバスケットボールで遊んでいた最中に左膝の靱帯を断裂。バスケットボールは契約で禁止されていたため、同年3月に解雇された。球団史に残る劇的なホームランを放った一方で、契約違反となるバスケットボールでの大怪我で解雇。これがヤンキース時代のブーンである。

 また、ブーンはメジャー屈指の野球一家の一員として知られており、祖父・レイ、父・ボブ、兄・ブレットはいずれも元メジャーリーガーである。兄のブレットは2001年から2005年途中までイチローとともにマリナーズでプレイしていたため、日本のメジャーリーグ・ファンの中にも覚えている人は多いはずだ。

 指導者経験はないものの、44歳と比較的若く、若手主体のチームとなりつつあるヤンキースを率いるのに適した人物であることは間違いない。伝説の一発を放った男が名門球団を率いる可能性も十分にありそうだ。


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