大型補強を実現させるトレード・ピースを持つカージナルス
2017.11.16 18:48 Thursday
カージナルスは今オフ、強打者とリリーバーの補強を目指している。ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)やアレックス・コロメイ(レイズ)の名前が獲得候補として取り沙汰されているが、カージナルスには彼らを獲得する大型トレードを実現させるだけのトレード・ピースがあるのだ。
コロメイは今季両リーグ最多の47セーブをマークして自身初となるセーブ王に輝いた。防御率1.91をマークしてオールスター・ゲームに選出された昨季と比べると全体的な数字は悪化してしまったが、メジャーで上位のクローザーであることは間違いない。また、スタントンは言うまでもなく、球界トップクラスの長打力を誇るスラッガーだ。この両選手を獲得できるようであればカージナルスの戦力は飛躍的に向上し、カブスと対等に戦うことも可能になるだろう。
そしてカージナルスには彼らの獲得を可能にするであろうトレード・ピースが豊富にある。アレックス・レイエス、サンディ・アルカンタラ、ジャック・フラハティらはすでにメジャーデビューを果たしており、将来性と即戦力性を兼ね備えた魅力的な有望株である。すでにメジャーで実績を残し始めているルーク・ウィーバーのほか、マイナーでプレイしているダコタ・ハドソンやライアン・ヘルスリーもトレード価値の高い若手投手だ。コロメイやスタントンの獲得のためなら、カージナルスはこれらの若手投手のうち一人、あるいは複数を放出することも辞さない構えである。
また、外野にも人材が溢れており、今季22本塁打のランドール・グリチックや昨季85打点のスティーブン・ピスコッティですら定位置を保証されていない状況だ。ハリソン・ベイダー、マグネウリス・シエラ、タイラー・オニールといった若手選手も出場機会をうかがっており、若手投手と外野手をセットにして放出する可能性もある。プロスペクトを多数抱えている球団はあれど、即戦力のトレード・チップをこれほど豊富に抱えている球団はカージナルス以外にはないのではないだろうか。
カージナルスが将来を多少犠牲にして補強に動くことを決断すれば、すぐにでも大型トレードがまとまる可能性がある(スタントンにはトレード拒否権の問題が残されているが)。ポストシーズン返り咲きを目指して大型補強に動くと見られているカージナルスの今後の動向から目が離せない。
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