大不振のシュワーバーがAAA級降格
2017.6.23 11:52 Friday
日本時間6月23日、今季大不振のカイル・シュワーバー(カブス)がAAA級降格となった。開幕から不振が続き、AAA級降格を求める声も聞こえ始めていたシュワーバー。心身両面で一度リセットすることが最大の目的のようだ。
「現時点ではこれが彼にとってベストの選択だと思う」とAAA級降格を決断したジョー・マドン監督は語る。マドン監督はシュワーバーがマイナーで過ごす時間は長くはならないだろうとの見通しを明らかにする一方で、復帰の時期が決まっているわけではないことも明らかにしている。球団はシュワーバーがAAA級アイオワに合流する前に、数日間の休養を与える方針だ。
今季はパワーと出塁率を兼ね備えた1番打者として活躍が期待されていたシュワーバー。開幕戦こそ2安打を放つ活躍を見せたものの、その後は徐々に打率が低下し始め、4月は打率.204、3本塁打、OPS.677という成績に。それでも出塁率.333と1番打者として最低限の役割は果たしていたため、5月も引き続き1番打者として起用されたが、スランプは深刻さを増し、5月の成績は打率.120、5本塁打、OPS.569という悲惨なものだった。5月下旬以降は気分転換も兼ねて2番や9番で出場する機会も増えたが、本塁打こそコンスタントに出るものの、とにかく打率が上がらない。今季ここまで12本塁打を放つ一方で、打率.171、出塁率.295、OPS.673という数字にとどまり、AAA級降格が決定された。
2012年にシュワーバーと同じようにAAA級を経験したアンソニー・リゾーは「チームにとってもつらいよ。彼はとてもグッドガイだからね。でも、僕たちが知っているカイル・シュワーバーになって戻ってきてくれると確信しているよ」と、再昇格後のシュワーバーの活躍に期待を寄せる。
マドン監督によると、シュワーバーはAAA級の打撃コーチらとともにメカニクスの調整にも取り組むようだ。「このようなことはどのチームでも起こる。多くの選手が経験することなんだ。これが彼にとってベストの選択だと信じているし、これをきっかけに彼は成長してくれると思うよ」とマドン監督は今回の決断をポジティブに捉えていた。
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