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【戦評】アストロズ快勝 シーズン109勝ペース

2017.7.3 15:22 Monday

 両リーグ最高勝率を誇るアストロズがヤンキース3連戦に勝ち越し。これで4カード連続の勝ち越しとなり、期間中の13試合を10勝3敗で乗り切るなど、シーズン100勝を軽く超えるペースには陰りが見えない。83試合を消化した時点で56勝27敗。シーズン109勝という驚異的なペースで勝ち星を積み重ねている。

 1番から9番までいわゆる「穴」が見当たらないアストロズ打線。中軸の活躍で勝つ試合もあれば、下位打線などの脇役の活躍でモノにした試合も多々ある。今日の試合では両者が見事に機能した。

 ヤンキースの先発はオールスター初選出を果たしたルイス・セベリーノ。今季ブレイクを果たし、開幕から安定したパフォーマンスを見せている23歳だが、その若手右腕にアストロズ打線が容赦なく襲い掛かった。2回裏、先頭の6番カルロス・ベルトランが二塁打で出塁すると、続く7番マーウィン・ゴンザレスが14号ツーランを放って幸先よく先制。さらに、二塁打を放った8番ユリエスキー・グリエルを2番ジョシュ・レディックがライトへの二塁打で返し、この回3点をあげた。

 4回裏には二死満塁のチャンスで4番カルロス・コレアが2点タイムリー。コレアは6回裏にもリードを6点に広げるタイムリーを放ち、2本のタイムリーを含む4安打3打点の大活躍を見せた。ヤンキース先発のセベリーノは6回途中6失点で無念のノックアウトとなった。

 さらに、7回裏にはヒットで出塁した6番ベルトランを一塁に置いて、8番グリエルがトドメの10号ツーラン。2桁本塁打到達はチームで早くも8人目となり、この数字が「穴」のないアストロズ打線を象徴していると言えそうだ。

 打線の援護をもらったアストロズ先発のマイク・ファイアーズだが、4四球を与えるなど球数がかさみ、無失点ながら4イニングを投げただけで降板。しかし、2イニングをパーフェクトに抑えて勝利投手となったクリス・デベンスキーをはじめとしたリリーフ陣がヤンキースの反撃を1点に抑え、ヤンキース3連戦を8-1の快勝で締めくくった。

 今日の勝利により貯金は今季最多の29。球団としては91勝62敗となった2001年9月27日以来、16年ぶりとなる大型貯金である。「我々は試合を戦う。我々は一生懸命にプレイする。我々は多くの試合に勝ち、多くのシリーズに勝ち越す。どんな順番だろうと関係ない。ただ勝ちたいだけなんだ」とA.J.ヒンチ監督は語ったが、どんな打順でも各打者がしっかり仕事をし、どこからでも点が取れる打線は、まさにヒンチ監督の言葉を体現していると言えるだろう。「穴」のない強力打線を武器に快進撃を続けるアストロズが、今後どこまで勝ち星を増やしていくのか。7月以降もアストロズの戦いから目が離せない。


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