【戦評】新人デヨング メッツ戦4試合連続ホームラン!
2017.7.18 15:53 Tuesday

ポストシーズン争いに踏みとどまるために負けられない戦いが続くカージナルス。日本時間7月18日のメッツ戦では開幕時のロースターにいなかった2選手がそれぞれ本塁打を放ち、計5打点を叩き出す活躍でチームを勝利に導いた。
カージナルスは5回表に3連続四球で二死満塁のチャンスをもらったが、ジェッド・ジョーコがセカンドライナーに倒れ、先制機を逸してしまう。すると直後に先発アダム・ウェインライトがマイケル・コンフォートに16号ソロを被弾。カージナルスにとって嫌な流れのまま、試合は6回に突入した。
ところが6回表、先頭のヤディアー・モリーナがショートへの内野安打で出塁すると、続く新人ポール・デヨングがセンター右へ10号ツーランを叩き込んで逆転に成功する。デヨングはメジャー40試合目にして早くも10本塁打。45三振を喫する一方で選んだ四球は4つだけとアプローチには未熟さも残るが、メッツ戦ではなんとこれで4試合連続本塁打。カージナルスの選手による対メッツ4戦連発は史上初の快挙となった。
逆転に成功したカージナルスはさらに一死一塁からウェインライトが右中間を深々と破るタイムリーツーベースを放って3点目。続くマット・カーペンターが四球を選んで一死一、二塁とチャンスを広げ、ここでトミー・ファムが12号スリーランをレフトスタンドへ叩き込んだ。ホゼ・マルティネスとの開幕ロースター争いに敗れ、AAA級で開幕を迎えたファムだが、5月上旬の昇格後は打率.306、11本塁打、12盗塁、OPS.903と期待以上の大活躍。外野守備でも好守を連発し、期待を裏切る選手が多い中、チームに不可欠な戦力となっている。
「あの回の攻撃は大きかった」と今季11勝目をマークしたウェインライトは6回表の攻撃を振り返った。「あのイニングはモリーナの内野安打から始まって、デヨングが素晴らしいスイングをした。彼は僕たちを感心させ続けているよ。そして、投手はいつだって攻撃面でもチームに貢献できるんだ。自分が勝つ確率を上げることができるんだよ」
首位ブリュワーズの勢いが衰えず、2位カブスも後半戦に入って復調の気配。厳しい戦いであることは間違いないが、デヨングやファムといった「伏兵」たちが牽引する2017年のカージナルスの戦いはまだ終わらない。
関連ニュース
7月14日 【前半戦レビュー】ナ・リーグ中部地区
関連動画