【戦評】青木の逆転弾実らず アストロズ逆転サヨナラ
2017.8.7 16:41 Monday

7回表に青木宣親の移籍後初本塁打となる3号逆転ツーランとジャスティン・スモークの2点タイムリー二塁打で4点を奪い、試合をひっくり返したブルージェイズだったが、最終回にさらなるドラマが待っていた。
6-3とブルージェイズが3点をリードして迎えた9回裏。マウンドには今季ここまで28セーブを挙げているロベルト・オスーナが上がっていた。3点リードでクローザー登場。誰もがブルージェイズの勝利を確信したに違いない。しかし、アストロズ打線は逆転を諦めなかった。
先頭のホゼ・アルトゥーベがセンターへのヒットで出塁すると、続くジョシュ・レディックは見逃し三振に倒れたものの、ユリエスキー・グリエルとマーウィン・ゴンザレスの連打で一死満塁。ここでカルロス・ベルトランの打球は一塁へのゴロとなったが、併殺にはならず、アルトゥーベが生還して2点差(二塁のみフォースアウト)。さらにアレックス・ブレグマンに2点タイムリー三塁打が飛び出し、一気に同点に追い付いた。そして、二死三塁の場面でフアン・センテーノが内角高めの速球をライトへ弾き返し、劇的な逆転劇を締めくくった。
ホームでの2カード連続負け越しを免れたA.J.ヒンチ監督は「良い形でホームでの戦いを終えられて良かったよ」とホッとした様子。「リーグでベストのクローザーの一人と対戦してサヨナラ勝ちを収めるのは、墜落しそうなフライトがハッピーなフライトになるようなものだね。どんなに難しい状況でも、選手たちは諦めずに戦い続けてくれた」と最後まで諦めなかった選手たちを称えていた。
サヨナラ打を放ったセンテーノは「驚異的な試合だったね。とにかく良い球だけを打とうと心掛けた。ブレグマンが大きな同点打を打ってくれたから、僕はゾーン内の球を打つことに集中していた。良いスイングができたよ」と自身の一打を振り返った。日本時間8月6日に再昇格を果たし、この日が再昇格後の初出場となったセンテーノだが、「8番・捕手」でスタメン出場して2安打1打点。5月下旬に出場した2試合ではいずれも本塁打を放っており、今季は3試合のみの出場ながら打率.455、OPS1.538という素晴らしい成績を残している。
主力選手が戦列を離れようとも、代役がしっかりと穴を埋める活躍を見せている今季のアストロズ。ジョージ・スプリンガーの戦列復帰も近付いており、今日の勝利をきっかけに再び上昇気流に乗っていけそうな雰囲気が漂っている。
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