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【戦評】エースの力投に打線が応えカージナルス5割復帰

2017.8.8 17:01 Tuesday

 6月2日に26勝26敗となって以降、6度も勝率5割復帰のチャンスがありながら一度もモノにできなかったカージナルスが、ようやく2ヶ月以上ぶりの勝率5割復帰を成し遂げた。最近14試合で9勝5敗。2位ブリュワーズまで2ゲーム差、首位カブスまで3.5ゲーム差とまだ地区優勝を狙える位置につけており、残りおよそ50試合、ナ・リーグ中部地区では熾烈な地区優勝争いが続きそうだ。

 日本時間8月8日から始まったロイヤルズとの「I-70シリーズ」。ミズーリ州に位置するセントルイスとカンザスシティの両都市が「I-70」という名の高速道路で結ばれていることからこの名が付いた両チームの対戦は、前半2試合がカンザスシティ、後半2試合がセントルイスという変則的な形での4連戦で行われる。

 「今日は本当に集中できていた」と自身のピッチングを振り返ったカルロス・マルティネスが8回2失点の好投を見せると、打線は2試合連続の2桁得点でエースを援護。「全員がチームに貢献しているのを目にするのは素晴らしいことだね」とマイク・マシーニー監督は2戦連続で機能した打線を称えた。

 4回に一挙9得点を叩き出した前日のレッズ戦に続き、今日の試合でも4回に打線が繋がって大量6得点。無死満塁のチャンスから相手の2失策と押し出しで3点を奪うと、マット・カーペンターが低めの難しい球を上手く拾ってライトポール際へ15号スリーランを放ち、一気に試合を決めた。

 開幕スタメンのうち、ランドール・グリチックとアレドミス・ディアスがAAA級降格を経験し、この日はさらにデクスター・ファウラーの戦列復帰に伴ってスティーブン・ピスコッティがAAA降格に(グリチックはすでに再昇格)。ジョニー・ペラルタも6月中旬に解雇されており、開幕時の構想が大きく狂ってしまっているカージナルスだが、トミー・ファム、ポール・デヨング、ホゼ・マルティネスらの台頭によりなんとか地区優勝争いに踏みとどまっている。開幕前に思い描いていたものとは全く違うシーズンとなっているが、それでも大崩れしないのがこのチームの強さ。「7度目の正直」で勝率5割復帰を果たした21世紀の常勝軍団の逆襲が、いよいよ幕を開けようとしている。


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