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【戦評】モリーナが2本塁打 カージナルス逃げ切り

2017.8.3 15:17 Thursday

 ポストシーズン進出に向けて負けられない戦いの続くカージナルス。2位ブリュワーズに対して連敗は避けたいところだが、優勝争いの厳しさを知る経験豊富な男が存在感を発揮し、チームを勝利に導いた。

 「彼は僕たちのキャプテンであり、僕たちのリーダーなんだ」とコルテン・ウォンは語る。「セントルイス・カージナルスはヤディアー・モリーナなんだ。僕たちは彼が向かうところならどこへでも彼についていくよ。彼が行けば僕たちも行くんだ」

 チームメイトから全幅の信頼を置かれているのはヤディアー・モリーナ。8度のゴールドグラブ賞、8度のオールスター選出という実績を誇り、ワールド・ベースボール・クラシックでの活躍により世界的にその名を知られる存在となったメジャーを代表する名捕手だ。35歳という年齢の影響もあり、ここ数年は攻守に精彩を欠く場面も多く見受けられるようになったが、チームメイトからの厚い信頼は変わらない。数日前にはマイク・マシーニー監督が「モリーナは疲れている」といった趣旨の発言をし、それに対してモリーナが反論するというちょっとしたトラブルもあったが、モリーナはグラウンドでの活躍で周囲の雑音を封じ込めた。

 日本時間8月3日のブリュワーズ戦。初回にエリック・テームズに25号ソロを浴びて先制を許したカージナルスだったが、2回表にルーク・ボイトの一塁ゴロの間に同点に追い付くと、4回表、モリーナが右中間へ11号ソロを放ち、勝ち越しに成功した。モリーナは6回表の先頭打者として迎えた次の打席でもレフトスタンドへ12号ソロを叩き込み、この回さらにウォンにも2点タイムリー二塁打が飛び出してカージナルスはリードを4点に広げた。

 その後ブリュワーズも反撃し、カージナルスは1点差に詰め寄られたものの、最後は好調トレバー・ローゼンタールが4アウトセーブで試合を締めくくり、チームに大きな1勝をもたらした。今季2度目の先発となったルーク・ウィーバーはモリーナの好リードにも助けられながら7回途中8奪三振2失点の好投で今季初勝利。名捕手モリーナが攻守に絶大な存在感を見せつけた一戦となった。

 ブリュワーズに勝利し、カブスがダイヤモンドバックスに敗れたため、2位ブリュワーズとの差は2ゲーム、首位カブスとの差は4.5ゲームに縮まった。ポストシーズン進出に向けて厳しい状況であることに変わりはないが、球団フロントは8月中のトレード敢行を示唆しており、可能性が残っている限り、ポストシーズン進出を目指したカージナルスの戦いは続いていく。


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