昨季の新人王・フルマー 右肘の痛みなく戦列復帰へ
2017.8.9 12:28 Wednesday
右肘尺骨の神経炎によって日本時間8月4日に故障者リスト入りしたマイケル・フルマー(タイガース)。昨季の新人王右腕は日本時間8月9日、故障者リスト入りの原因となった右肘の炎症はすでに治まったと語り、明日チームドクターの診察を受ける予定となっている。
チームドクターの判断待ちとはいえ、フルマーはまもなく先発ローテーションへ復帰することになりそうだ。フルマーは日本時間8月9日のパイレーツとの試合前に「炎症は4日や5日程度で治まったよ」と語った。「すぐに治まるだろうとは思っていたよ。故障者リスト入りすることになってしまったけどね。軽症で大きな問題ではないと言ったけど、実際にそうなったでしょ」とフルマーは軽症であることを改めて強調した。
タイガースがフルマーの右肘の状態について慎重な姿勢をとるのは当然である。タイガースは今季ここまで51勝61敗。リーグ13位の勝率にとどまっており、ポストシーズン進出の可能性は極めて低くなっている。無理をして勝ちにいく必要がない今、フルマーの右肘の状態が悪化するリスクを最小限に抑えるための選択肢をとるのは当然のことだろう。
「状態は良いみたいだね」とブラッド・オースマス監督。「フルマーはここ数年、右肘の炎症を抱えていた。今回はいつもよりもちょっと状態が悪かったというだけなんだ。彼自身は全く問題を感じていないみたいだけど、実際に投げてみるまではわからないよね」と軽症であるという点には同意しつつも、慎重な姿勢も垣間見せた。
メジャーデビューを果たした昨季は11勝7敗、防御率3.06の好成績をマークし、シーズン終盤まで最優秀防御率のタイトル争いに加わって新人王に輝いたフルマー。今季もここまで21先発で10勝9敗、防御率3.59と昨季の好成績がフロックでないことを証明する成績を残しており、チームとしては来季以降を見据えて無理をさせたくないのが本音なのだろう。
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