アストロズ 俊足好守の外野手・マリズニックが戦線離脱
2017.9.15 12:18 Friday
アストロズの控え外野手、ジェイク・マリズニックが日本時間9月14日のエンゼルス戦で右手親指を骨折し、ポストシーズンを含めた今季の残り試合を欠場する可能性が高くなった。チームの発表によるとマリズニックは日本時間9月16日に手術を受ける予定であり、全治には6~8週間を要すると見られている。
マリズニックは日本時間9月14日のエンゼルス戦の3回表、一塁手と右翼手の間に落ちるポテンヒットを放って二塁へスライディングした際に右手を負傷。そのまま試合から退いたが、検査の結果、親指の骨折が判明した。全治6~8週間との診断であり、復帰は早くても10月末。ちょうどワールドシリーズの時期であり、アストロズがワールドシリーズまで進出すればマリズニックが間に合う可能性もあるが、6週間で完治する保証はなく、今季中の戦列復帰は極めて難しい状況だ。
3月に26歳の誕生日を迎えたマリズニックは今季がメジャー5年目。今季は打撃面で急成長を遂げて自己最高のシーズンを送っており、ここまで106試合に出場して打率.243、16本塁打、35打点、OPS.815をマークしている。昨季までの自己最多本塁打が9本(2015年)、通算OPSが.607だったことを考えるとまさに急成長。一方、2015年に24盗塁を記録するなど3年連続2ケタ盗塁を記録していたものの、今季は9盗塁どまりであり、外野でのDRS(守備防御点)も2014年に+15、2015年に+13、2016年に+18をマークしていたが、今季は+2どまりと、自慢の守備・走塁面ではやや精彩を欠くシーズンだった。また、マリズニックの離脱により8月末に獲得したキャメロン・メイビンの出場機会がさらに増加することが予想されている。
アストロズが親指の故障に悩まされるのはこれが2度目である。オールスター遊撃手のカルロス・コレアが左手親指靱帯の断裂により7月中旬からおよそ6週間にわたって戦線離脱。コレアの離脱中にアストロズは急失速し、現在はア・リーグ最高勝率の座をインディアンスに譲ってしまっている。レギュラー選手ではないものの、控え外野手としてチームを支えていたマリズニックの離脱は小さくないダメージとなりそうだ。
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