ジャッジ2発で50号到達 新人本塁打記録更新
2017.9.26 11:13 Tuesday
アーロン・ジャッジ(ヤンキース)が日本時間9月26日に行われたロイヤルズ戦で2本塁打を放ち、新人選手によるシーズン本塁打記録を更新。1987年のマーク・マグワイアによる49本塁打の新人記録を30年ぶりに塗り替えた。
3回裏の第2打席でライトへ49号ツーランを放ち、マグワイアの記録に並んだジャッジ。5回裏の第3打席は見逃し三振に倒れたものの、7回裏二死走者なしで回ってきた第4打席でトレバー・ケーヒルが投じたチェンジアップを振り抜き、レフトへ記念すべき50号ソロを叩き込んだ。
新人選手によるシーズン50本塁打はメジャーリーグの歴史上で初となる快挙。ヤンキースの球団史においてもベーブ・ルース(4度)、ミッキー・マントル(2度)、ロジャー・マリス、アレックス・ロドリゲスに次ぐ5人目の大記録である。
試合後、現在の気持ちを聞かれて「シーズンを通してとても楽しかったよ」と語ったジャッジ。前半戦に30本塁打、OPS1.139の猛打を見せ、ホームラン・ダービーでも圧巻のパフォーマンスで球界の話題を独占したが、後半戦に入って調子を落とし、8月は打率.185の大不振に陥った。しかし、9月に入って完全復調。すでに今季のどの月よりも多い13本塁打を放ち、OPS1.338をマークしている。一度失速しながらもすぐに立て直したあたり、やはりジャッジは並の新人ではないのだろう。
ジャッジはホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)、ホゼ・ラミレス(インディアンス)とともにア・リーグのMVP候補に挙げられている。「ジャッジがMVPに相応しくないと言うのは難しいだろう。でも、その他の選手たちが相応しくないと言うのも難しい。でも、私にとってジャッジの活躍は本当に素晴らしかったよ」と語ったのはジョー・ジラルディ監督。新人史上初のシーズン50本塁打という快挙により、2001年のイチロー以来史上3人目となるMVPと新人王のダブル受賞も現実味を帯びてきた。
MVP受賞の期待も高まる中、MVP受賞よりポストシーズンで勝ちたいと公言するジャッジ。その打棒でチームをワールドシリーズ制覇へ導いてくれることを期待したい。
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