指揮官からの信頼厚いロアークが第4戦スライド登板へ
2017.10.11 10:31 Wednesday
日本時間10月11日に行われる予定だったナショナルズ対カブスの地区シリーズ第4戦は悪天候のため、明日に順延された。ナショナルズは中4日でスティーブン・ストラスバーグを先発させることが可能な状況だが、ダスティ・ベイカー監督は今日先発予定だったタナー・ロアークをそのまま明日へスライドさせることを発表している。
「我々はタナーを100%信用しているんだよ」とベイカー監督。第4戦が順延となったことにより第1戦で好投したストラスバーグを通常と同じ中4日で先発させることが可能になっただけに、ロアークをスライドさせるという決断に対しては少なからず驚きの声も聞かれた。どうやらこの決断にはストラスバーグのコンディションも影響しているようだ。ベイカー監督によるとストラスバーグは体調不良により登板間のルーティーンをこなすことができなかったという。ロアークへの信頼、そしてストラスバーグのコンディション不良により、ロアークのスライド登板という決断に至ったわけだ。
ベイカー監督は「ご存知の通り、タナーは味方にいると頼もしい男だよ。戦士のメンタルを持っているんだ。決して言い訳をしない。マウンドへ行き、しっかり役割をこなしてくれる」とロアークへの厚い信頼を口にする。今年3月に行われたワールド・ベースボール・クラシックの準決勝(対日本)での好投は日本の野球ファンの記憶にも新しいところだろう。
リグリー・フィールドから南西に90分行ったところにあるウィルミントンという街で育ったロアークにとって、リグリー・フィールドでの登板は特別なものである。「この球場の雰囲気は素晴らしいものだと思う。ここで登板してファンの声を聞くと、彼らが熱狂している様子がよくわかるんだ。僕はベストを尽くして彼らを黙らせてやるだけだよ」とロアークは明日の登板に向けて意気込んだ。
6月に3試合連続で6失点以上を喫した後、ピッチングを立て直し、後半戦は13度の先発のうち11試合を3失点以内に抑えたロアーク。ナショナルズがワールドシリーズ制覇への望みをつなぐためには、この男の好投が必要だ。
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