ドジャースが小刻みに得点しNLCS初戦を獲る
2017.10.16 09:41 Monday
日本時間10月15日、ナ・リーグでもリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)が始まり、カブスとドジャースによる昨年と同じ組み合わせとなった。試合はドジャースが先制を許すも中盤から小刻みに点数を重ねて5対2と逆転勝利を収めた。
この日の先発はホゼ・キンターナとクレイトン・カーショウ。キンターナはナショナルズとの地区シリーズ(NLDS)での登板から中1日おいての先発だった。一方のカーショウはこのNLCSでの通算成績が8試合に登板して1勝4敗と分が悪いシリーズとなっている。そして注目された両者の立ち上がり。先にマウンドに上がったカーショウは先頭打者のジョン・ジェイを空三振に抑えるも続くクリス・ブライアントとアンソニー・リゾに出塁を許す。いきなりピンチを招くも後続を抑えて無失点に切り抜ける。一方のキンターナも負けじと2者連続三振を含むドジャース打線を3人で片づけた。
3回までは両軍とも無得点だったが、この試合、先制をしたのはカブスだった。4回表の攻撃では先頭打者のウィルソン・コントレラスが中安で出塁すると続くアルバート・アルモーラJr.がカーショウのスライダーを打つとその打球は左翼スタンドとへ消えていき、相手エースから2点をもぎ取った。被弾したカーショウは去るダイヤモンドバックスとの地区シリーズでも本塁打で失点していただけに不安が残る結果となった。カーショウは5回を投げて4被安打2失点の成績でマウンドを降りた。
エースを援護したいドジャース打線は先制を許した直後の5回裏、1死からキンターナが制球を乱しての連続四球で一・二塁のチャンスをつくる。ここでヤシエル・プイーグに適時二塁打が飛び出して1対2と1点差に迫る。そしてここで打席に入るのは腰の故障で登録を外れたコリー・シーガーの代わりにスタメン出場しているチャーリー・カルバーソン。1死二・三塁から犠飛を打って2対2の同点としチームの期待に応えた。その後もクリス・テイラーやプイーグの一発などで3点を加えた打線は7回裏終了時点で5対2と逆転していた。
カブスの先発、キンターナは登板間隔が短いのにもかかわらず5回2被安打2失点と試合をつくった。しかし、彼の後を継いだリリーフ陣が立て続けに打たれて2点のリードはすぐに終わってしまった。また、6回途中から登板したドジャースの3番手、前田健太にも回またぎながらわずか5球で3者凡退に抑えられ攻撃のきっかけをつかめずにいた。そして試合は9回表、この回の先頭打者はリゾからだったが相手守護神のケンリー・ジャンセンに手も足も出ず3者連続三振に打ち取られて試合終了となった。
まず1勝を挙げたドジャース。第2戦の先発はリッチ・ヒル。一方のカブスはジョン・レスターと左腕同士の対決となる。果たして勝利するのはどちらのチームか、ワールドシリーズ進出をかけた熱戦が今後も続いていく。
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