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  • エンゼルス・大谷 2度目の登板は3回途中5失点も手応え

    2021.3.14 10:00 Sunday

     日本時間3月14日、大谷翔平(エンゼルス)がホワイトソックス戦でオープン戦2度目のマウンドに上がった。2回裏にルイス・ロバートの1号ソロなどで5点を失い、敗戦投手となったが、速球は最速99マイル(約159キロ)を計測し、得意のスプリッターも威力十分。登板後、大谷は「打たれたのは抜け球か、ストライクを取りに行ったボール。良いボールは打ち取ったり、空振りを取ったりしている。全体的には良かった」と手応えを口にした。

     1回裏、大谷は先頭のティム・アンダーソンにいきなり二塁打を浴びたものの、ヤスマニ・グランダルをセカンドフライ、ホゼ・アブレイユとヨアン・モンカダを2者連続で空振り三振に仕留めて無失点。特にモンカダに対しては速球、スプリッター、スライダーで3球連続で空振りを奪い、「投手・大谷」のポテンシャルを改めて示した。

     2回裏はテストも兼ねてカーブを多投。しかし、制球が不安定になり、甘く入るボールも多く、先頭のエロイ・ヒメネスをセカンドライナーに打ち取ったあと、ロバートに被弾。アダム・イートンの二塁打、ジェルミン・メルセデスの四球、レウリー・ガルシアのポテン安打で満塁となり、アンダーソンのタイムリーで2点目を失った。続くグランダルは空振り三振に仕留めたが、球数が増えたため一時降板。2番手のジェイク・リードが押し出し四球とタイムリーで3点を失い、大谷には5失点が記録された。

     3回裏、再びマウンドに上がった大谷は先頭のロバートに二塁打を浴び、盗塁を許して無死三塁のピンチ。イートンをセカンドゴロ、メルセデスを空振り三振に仕留め、球数が58球となったところで降板した。2.1イニングを投げて被安打6(うち被本塁打1)、奪三振4、与四球1、失点5という内容。予定されていた3イニングを投げ切ることはできなかった。

     大谷は甘く入ったボールを痛打されたことを反省しつつも、あくまでも調整のプロセスとして手応えを感じている様子。大谷を6人制ローテーションの一員として起用する方針を明言しているジョー・マドン監督は「(他の投手に比べて)少しだけ調整が遅れるかもしれないが、我々は心配していない。球数で言えば15球くらい遅れているだけだと思うからね」と語り、大谷の調整がほぼ予定通りに進んでいることを強調した。

  • 名捕手・モリーナの「盗塁抑止力」 MLB公式サイトが特集

    2021.3.13 14:00 Saturday

     日本時間3月12日、あるツイートが話題となった。メジャーリーグの記録を扱うアカウント(@MLBStats)が2004~20年の17年間で許した盗塁数が少ないトップ5球団を紹介したのだ。そのツイートによると、1位はカージナルスの847盗塁。2位のダイヤモンドバックスは1250盗塁であり、実に403もの大差がついている。これを受けて、メジャーリーグ公式サイトではアンドリュー・サイモンがヤディアー・モリーナの驚異的な「盗塁抑止力」について特集している。

     モリーナがメジャーデビューしたのは2004年6月(当時21歳)。よって、冒頭で紹介したツイートはモリーナのデビューイヤーからの17年間の数字を合計したものとなる。1位と2位の差は403だが、これは2位と25位(エンゼルス)の差よりも大きい。カージナルスの数字だけが突出しているのだ。

     ちなみに、カージナルスの情報を扱う「Viva El Birdos」というブログでは許した盗塁の数ではなく、盗塁の被企図数(許盗塁と盗塁刺の合計数)で同様の集計を行っているが、カージナルスがダントツという結果に変わりはない。累積の被企図数の伸びは年々鈍化しており、各球団がモリーナを相手に盗塁を試みなくなっていることが示されている。

     サイモンは1916年以降を対象として「17年間の許盗塁の合計の2位との差」についてベスト5を紹介。その結果は以下のようになっている。

    1 2004-2020年カージナルス(2位との差403)
    2 1990-2006年レンジャーズ(同205)
    3 1918-1934年セネタース(同201)
    4 1973-1989年ヤンキース(同174)
    5 1957-1973年ヤンキース(同164)

     なお、期間が重複するものや、17年間の全てに参加していないエクスパンション球団は対象外となっている(ただし、4位と5位のヤンキースは重複期間が1年のみのため、例外としてランクイン)。サイモンによると、期間が重複するものを対象外としなければ、1位から8位までが全てカージナルスになってしまうという(1997-2013年までさかのぼっても1990-2006年レンジャーズを上回る)。

     1990-2006年レンジャーズは主にイバン・ロドリゲスが正捕手を務めていた時期に該当する。歴代屈指の強肩で知られ、捕手史上最多となる13度のゴールドグラブ賞を受賞しているロドリゲスだが、モリーナが正捕手を務めた期間のカージナルスはそのレンジャーズに2倍近い差をつけているのだ。

     もちろん、カージナルスの投手陣が優秀だったことも忘れてはならない。2004年以降、カージナルスの投手陣が許した出塁数はメジャーで3番目に少ない。出塁できなければ盗塁することもできないため、カージナルスの投手陣が許した出塁の少なさが許盗塁の少なさに寄与していることは間違いない。とはいえ、それだけでは説明がつかないほど許盗塁が圧倒的に少ないのも事実である。

     次に「数」ではなく「率」に着目してみよう。サイモンは「2004年以降の被盗塁成功率」についてベスト5を紹介。ここでもカージナルスは1位になっている。

    1 カージナルス(64.4%)
    2 タイガース(68.4%)
    3 レッズ(68.9%)
    4 ダイヤモンドバックス(69.0%)
    5 ロイヤルズ(69.4%)
    ※メジャー平均は72.4%

     モリーナの通算盗塁阻止率は40.3%のため、走者はモリーナに対して59.7%しか盗塁に成功していないことになる。上記の数字からモリーナの数字を除くと、カージナルスの被盗塁成功率は73.4%となり、メジャー平均を超えてしまう。モリーナの偉大さを示す数字の1つと言えるだろう。

     モリーナは単純に肩が強いだけでなく、常に走者の動きを確認し、場合によっては鋭い牽制球を投じ、走者に全く隙を見せない。そうやって走者を塁に釘付けにすることにより、盗塁を試みる機会自体を奪ってしまうのだ。マイク・シルト監督は「モリーナを相手に走者が走る可能性は高くない。走ったとしても成功率は高くない」とモリーナの「盗塁抑止力」を絶賛している。

     今年7月に39歳の誕生日を迎えるモリーナだが、依然としてその存在は他球団の選手(特に走者)にとって大きな脅威となっている。10度目のオールスター・ゲーム選出やゴールドグラブ賞受賞は難しいかもしれないが、今季もカージナルスの大黒柱として君臨するに違いない。今季は何人の走者がモリーナに挑み、モリーナの偉大さを身をもって知ることになるのだろうか。

  • ヤンキースの正遊撃手・トーレス 昨季不振も完全復活に自信

    2021.3.13 12:30 Saturday

     グレイバー・トーレス(ヤンキース)は2019年に38本塁打を放つ大活躍を見せたが、昨季は42試合に出場して打率.243、3本塁打、16打点、OPS.724と不振を極めた。調整不足のまま開幕を迎えたことが低調なパフォーマンスや左ハムストリングの故障につながったとみられている。トーレスは「良いコンディションできることは本当に大切だ」と昨季の失敗から学習し、「今季は全試合に出場したい。本当に状態が良いんだ」と完全復活に自信を見せている。

     現在24歳のトーレスは、ここまでオープン戦7試合に出場して打率.400(15打数6安打)、2本塁打、OPS1.337の好成績をマーク。昨季は新型コロナウイルスの影響で春季キャンプが中断されたあと、夏季キャンプ開始までのあいだに十分なトレーニングを行うことができず、調整不足のまま夏季キャンプを迎え、そのままシーズンに突入してしまったが、今季は万全の状態で春季キャンプを迎え、首脳陣を喜ばせている。

     トーレスは昨季を振り返り、「本当にタフな1年だった。3~4ヶ月ものあいだ、シーズンをスタートすることができず、本当につらかった」と語る。「でも、今年はフルシーズン開催されることが決まっているし、通常通りのオフシーズンを過ごせた。身体的にも精神的にも本当に状態が良いんだ」とトーレス。同僚のDJ・レメイヒューも「彼は状態が良さそうだよ。野球に集中しているように見える」と状態の良さに太鼓判を押す。

     昨季は遊撃手でリーグ最多タイとなる9失策を喫したが、その反省を生かし、今年は春季キャンプ開始前から守備練習に取り組んできた。基本的なプレーをしっかりこなすこと、試合の状況判断を適切に行うことなどをテーマとして、カルロス・メンドーサ・コーチとの二人三脚で守備力アップを目指している。

     「毎日本当に一生懸命に練習している。以前よりも自信がついた気がする。ベストのプレーができるように頑張るよ」とトーレス。今季はカブス時代からトップ・プロスペクトとして期待されていた男が攻守両面で大きな飛躍を遂げるシーズンとなるかもしれない。

  • 内野手不足のレッズ インディアンスからフリーマンを獲得

    2021.3.13 12:00 Saturday

     日本時間3月13日、レッズはインディアンスから金銭トレードでマイク・フリーマンを獲得したことを発表した。フリーマンはインディアンスとマイナー契約を結んで招待選手としてスプリング・トレーニングに参加しており、レッズでも同じく招待選手扱いとなる。レッズはジョーイ・ボットーが新型コロナウイルス陽性で離脱し、マックス・シュロックが右ふくらはぎを故障しているため、内野手が不足。これを受け、フリーマンを緊急補強する形となった。

     現在33歳のフリーマンは2016年にメジャーデビューし、2019年から2年間インディアンスでプレー。2019年は自己最多の75試合に出場して打率.277、4本塁打、24打点、OPS.752を記録し、昨季は24試合に出場して打率.237、0本塁打、3打点、OPS.618という成績だった。メジャーでは二塁・三塁・遊撃の3ポジションを中心に、一塁・左翼・右翼での出場経験もあり、投手としても2試合に出場している。

     今年のオープン戦では、ここまで6試合に出場して打率.333(15打数5安打)、1本塁打、3打点、OPS.913と上々の成績を残していた。しかし、控えのユーティリティ候補としてはアメッド・ロサリオや張育成(チャン・ユーチェン)がいるため、開幕ロースター入りする可能性は低いと判断され、内野手を必要としているレッズへトレードされることになったとみられる。

     レッズへの移籍は必ずしも開幕ロースター入りを意味するわけではなく、ボットーとシュロックの離脱で薄くなっている内野手の層をカバーするための動きとなる。内野の全ポジションを守ることのできるフリーマンは離脱者の穴埋め要員として重宝するに違いない。

     ボットー離脱中は正二塁手のマイク・ムスターカスが一塁へ回り、空いた二塁に新加入のフリーマンや有望株のジョナサン・インディアが入るケースが多くなるかもしれない。レッズは遊撃手の補強に失敗して確固たる正遊撃手が不在のため、フリーマンにとってはチャンスが広がる移籍となりそうだ。

  • Rソックス・澤村がオープン戦初登板 指揮官「良い球を投げていた」

    2021.3.13 11:30 Saturday

     日本時間3月13日、澤村拓一(レッドソックス)がレイズとのオープン戦で初登板。5回表に2番手として登板した澤村は二死から二塁打を浴び、3者連続四球で1点を失ったところで降板した。予定の1イニングを投げ切れず、「神経質になりすぎた。二塁打のあと、制球が乱れてしまった」と悔しそうな表情を見せたが、アレックス・コーラ監督は「良い球を投げていた。1イニングを投げ切れなかったけど、大した問題ではない」と一定の評価を与えた。

     5回表、2対0と2点リードの場面でマウンドに上がった澤村は、先頭のテイラー・ウォールズをライトフライ、続くジョセフ・オドムを空振り三振に仕留め、簡単に二死を奪ったものの、マイルズ・マストロボニにフェンス直撃の二塁打を許し、「打ち取ったと思った打球でもフェンスに届く」とメジャーのパワーに驚いた。

     その後はブレット・フィリップス、ランディ・アロザレーナ、ブランドン・ラウと3者連続で四球を与え、押し出しで1失点。予定していた球数に達してしまったため、イニングの途中でマウンドを降りることになった。澤村は自身の投球を振り返り、「イニングの最初は自分のピッチングができていたけど、二塁打のあと、制球が乱れてしまった」と反省を口にした。

     コーラは「試合前にも言ったけど、あくまでも調整のプロセスに過ぎない。結果は気にしなくていい。スプリットは威力があったし、良い速球を投げていた。1イニングを投げ切れなかったけど、大した問題ではないよ」とコメント。「まずは彼が初登板のマウンドに立つことができて良かった。開幕に向けて仕上げていってくれるだろう」と澤村への信頼を口にした。

     なお、次回登板は日本時間3月16日が予定されており、対戦相手は再びレイズとなる。「課題は目に見えてわかるようになったので、次はそれを形にしたい」と次回登板への意欲を語った澤村。次は結果という形で指揮官の信頼に応えたいところだ。

  • インディアンスの開幕投手がビーバーに決定 2年連続2度目

    2021.3.13 11:00 Saturday

     日本時間3月13日、インディアンスのテリー・フランコーナ監督は昨季に続いて今季もシェーン・ビーバーが開幕投手を務める予定であることを明らかにした。昨季のビーバーは投手三冠を獲得してサイ・ヤング賞を受賞しており、フランコーナは「(誰が開幕投手を務めるかということは)たぶん大きな秘密ではないだろう」と笑顔でコメント。昨季は開幕戦歴代2位タイとなる14奪三振を記録したビーバーだが、今季はどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

     インディアンスでは昨季ビーバーが開幕投手を務める前、5年連続でコリー・クルーバー(現ヤンキース)が大役を担っていた。2019年の開幕時点では先発5番手に過ぎなかったビーバーは、15勝8敗、防御率3.28、259奪三振の好成績を残し、初選出のオールスター・ゲームではMVPを受賞。瞬く間にエースの座に上りつめた。

     そして、昨季は開幕から圧巻の奪三振ショーを展開。12試合に先発して77.1イニングを投げ、8勝1敗、防御率1.63、122奪三振という素晴らしい成績を残し、勝利・防御率・奪三振の3部門はいずれも両リーグ1位の数字だった(8勝はダルビッシュ有と並んで最多タイ)。当然のようにサイ・ヤング賞には満票で選出され、MVP投票でも4位にランクイン。「オールMLB」のファースト・チームにも選出され、名実ともに球界を代表する投手となった。

     インディアンスは先発5枠のうち、ビーバー、ザック・プリーサック、アーロン・シバーリの3枠は当確とみられている。4番手はメジャー2年目のトリストン・マッケンジーが有力。残りの1枠をめぐってローガン・アレンとカル・クアントリルの2人が熾烈な競争を繰り広げている。

     なお、インディアンスはシーズン最初の8日間で5試合しか組まれておらず、4月は比較的余裕のあるスケジュールとなっている。フランコーナは「投手起用のプランは考えてある。登板の間隔が空きすぎないように工夫したい」と話している。

  • マーケイキスが現役引退を表明 メジャー15年で通算2388安打

    2021.3.13 00:00 Saturday

     オリオールズで9年、ブレーブスで6年、メジャーで合計15年にわたってプレーし、通算2388安打を放ったニック・マーケイキスが現役引退を表明した。「ジ・アスレチック」によると、マーケイキスは昨年のリーグ優勝決定シリーズでブレーブスの敗退が決まった時点で引退を決断していたという。マーケイキスは「僕が最優先に考えているのは子供と家族のことだ」と語っており、今後は妻と3人の息子とより多くの時間を過ごしたいと考えているようだ。

     現在37歳のマーケイキスは昨年7月に新型コロナウイルス感染を懸念してオプトアウト(出場辞退)を決断したものの、前言を撤回して戦列に復帰。主に右翼手として37試合に出場したが、打率.254、1本塁打、15打点、OPS.704に終わった。打率は自己ワースト、OPSも2013年の.685に次いでキャリアで2番目に低い数字だった。

     メジャー15年間で通算2154試合に出場し、2388安打、打率.288、189本塁打、1046打点、OPS.781を記録。2007~18年の12年間で155試合以上に出場したシーズンが11度もあるなど、故障が非常に少なく、コンスタントに出場し続けることで安打を積み重ねた。通算安打数は殿堂入り選手のライン・サンドバーグやイノス・スローターを上回っており、歴代127位にランクインしている。

     2018年にはメジャー13年目にして初めてオールスター・ゲームに選出され、「7番・右翼」でスタメン出場したが、安打を放つことはできなかった(1打数0安打1四球)。大学時代は二刀流選手として活躍していたため、肩が非常に強く、送球も正確で、通算3度のゴールドグラブ賞を受賞している。また、2004年のアテネ五輪にはギリシャ代表の一員として出場した。

     「野球を長くプレーできたのは幸運だった。多くの人々が経験できることではないからね」と自身のキャリアを振り返ったマーケイキス。「すべての瞬間に感謝している」と語り、選手生活に幕を下ろした。

  • 今季の最優秀防御率の有力候補10人 前田とダルビッシュも選出

    2021.3.12 15:00 Friday

     メジャーリーグ公式サイトでは5人のライターがそれぞれ各リーグから1人ずつ、合計10人の投手を最優秀防御率のタイトルを獲得する有力候補として選出している。昨季のア・リーグのタイトルホルダーであるシェーン・ビーバー(インディアンス)は選出されたが、ナ・リーグのタイトルホルダーであるトレバー・バウアー(ドジャース)はナ・リーグ5人のなかに含まれなかった。また、日本人投手では前田健太(ツインズ)とダルビッシュ有(パドレス)が選出されている。

     ア・リーグからはビーバーと前田のほか、ゲリット・コール(ヤンキース)、ルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)、タイラー・グラスナウ(レイズ)が選出。前田をチョイスしたジェイソン・カターニアは、前田について「ビッグネームを差し置いて前田を選ぶのはリスクがあるが、昨季の前田がどんなに素晴らしかったか知っていますか? ア・リーグ1年目の昨季、ツインズの右腕は防御率2.70、WHIP0.75、奪三振率10.80を記録し、サイ・ヤング賞投票2位にランクインしました。でも、まだそれほど注目されておらず、交換相手の剛腕リリーバー(=ドジャースのブルスダル・グラテロル)の陰に隠れている印象すらあります」と記している。

     前田は90マイル後半の速球を投げることはできないものの、速球よりもスライダーとチェンジアップを多投し、被ハードヒット率(24.7%)と打球の平均初速(85.3マイル)はともにメジャーの上位7%に入る好成績。与四球率1.35と制球も良く、「xERA(=奪三振、四死球、打球の初速と発射角度などから算出される防御率の期待値)」はメジャー4位の2.93だった。これを踏まえ、カターニアは「昨季の好成績はフロックではない」と結論づけている。また、名手アンドレルトン・シモンズの加入でバックの守備力がアップしていることもプラスに作用すると考えているようだ。

     ナ・リーグからはダルビッシュ以外に、ルイス・カスティーヨ(レッズ)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)、ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)が選出。ダルビッシュをチョイスしたマニー・ランダワは「2019年に防御率3.98に終わり、もう全盛期は過ぎ去ったのかと思いきや、昨季はサイ・ヤング賞投票で2位にランクインしました。何が変わったのでしょうか? 簡潔に言うと、彼は2019年の後半戦から威力の増したフォーシームを投げるようになり、カッターを改良し、もともと豊富だった変化球のレパートリーをさらに増やしました。制球力は劇的に向上し、9年前にメジャーデビューしたときのように、ほとんど打てない投手になりました」と記している。

     カブスでの最初の2年間(2018~19年)は不本意な成績に終わったものの、11を超える奪三振率を維持。そこに改善された制球力とバリエーション豊富な変化球が加わり、攻略の難しい投手へと進化を遂げている。2019年後半戦からの大活躍を考えると、パドレスに加入した今季もエース級の活躍を見せる可能性が極めて高く、ランダワは最優秀防御率のタイトル獲得だけでなく、「キャリアで2度の2位を経て、ついにサイ・ヤング賞を受賞することになるかもしれない」と大きな期待を寄せている。

  • マイナーで守備シフト制限、ロボット審判など新ルールの実験へ

    2021.3.12 14:00 Friday

     日本時間3月12日、メジャーリーグ機構は今季のマイナーリーグで守備シフトや投手の牽制球の制限、一塁・二塁・三塁ベースのサイズの拡大、ロボット審判の導入など、様々な新ルールのテストを行うことを発表した。メジャーリーグ機構は試合ペースの改善や試合時間の短縮、選手の故障の減少などとともに試合中のアクションを増やすことを目指しており、これらの新ルールにはそうした狙いを実現するための効果が期待されている。

     マイナー最上位のAAA級では、従来のものよりサイズが大きく、表面が滑りにくくなったベースが使用される。従来のベースは1辺が15インチ(約38.1センチメートル)だったが、これを1辺18インチ(約45.7センチメートル)に拡大。これにより内野安打や盗塁の増加、滑りにくい表面にすることで選手の故障の減少といった効果が期待されている。なお、拡大されるのは一塁・二塁・三塁ベースのみで、ホームベースは従来のサイズが維持される。

     AA級では守備シフトに制限が設けられる。内野手4人は両足が内野の土の部分に入っている必要があり、「外野4人シフト」は不可能となる。また、内野手は二塁ベースの両側に2人ずつ立っていることが義務付けられる。まずは前半戦でテストされ、後半戦も継続するかどうかは今後判断していくようだ。

     上位A級では投手が牽制球を投げる際にプレートから足を外すことが義務付けられる。下位A級では「牽制球は1打席に2球まで」という制限が設けられる。また、下位A級の西地区では15秒のピッチ・クロックを導入。さらに、下位A級の南東地区ではロボット審判(ストライク/ボールを自動で判定するシステム)が導入されるという。

     ベースの拡大で内野安打や盗塁が増えたり、守備シフトの制限で野手のあいだを抜けるヒットが増えたりすれば、アクションの多い試合になる効果が期待できる。メジャーリーグ機構のコンサルタントを務めるセオ・エプスタインは「アクションとアスレチック性を備えた最高の野球を目指したい」とルール変更の狙いについて語っている。

  • パイレーツが右腕・ケーヒルを獲得 年俸150万ドルのメジャー契約

    2021.3.12 13:00 Friday

     日本時間3月12日、パイレーツがジャイアンツからフリーエージェントとなっていた33歳のベテラン右腕、トレバー・ケーヒルとメジャー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。基本給150万ドルに加え、最大100万ドルの出来高が設けられているようだ。パイレーツは日本時間2月18日に左腕タイラー・アンダーソンの獲得を発表しており、先発ローテーションの補強はアンダーソンに続いてケーヒルが2人目となった。

     ケーヒルはメジャー歴12年を誇るベテランで、昨季はジャイアンツで11試合(うち6先発)に登板して25イニングを投げ、1勝2敗、1ホールド、防御率3.24、31奪三振を記録。60試合制の短縮シーズンでサンプルサイズは小さいものの、奪三振率11.16は自己ベストを大幅に更新した。ピッチングはシンカー、チェンジアップ、カーブの3球種が中心で、特にカーブは105球投げて被打率.000(21打数0安打)、空振り率43.8%と強力な武器になっていた。

     キャリア序盤はアスレチックスやダイヤモンドバックスで先発投手として活躍し、2010年の18勝を筆頭にメジャー1年目(2009年)から4年連続2ケタ勝利をマークしたケーヒルだが、その後は成績が低迷。チームを転々としながら先発とリリーフを兼任するシーズンが続いている。現時点ではスティーブン・ブロールト、チャド・クール、アンダーソン、ミッチ・ケラーに次ぐ先発5番手と予想されているものの、チーム状況に応じてリリーフに回る可能性もありそうだ。

     なお、今季は60試合制から162試合制に戻るため、各球団は投手の負担軽減に気を配っている。パイレーツのデレク・シェルトン監督とオスカー・マリン投手コーチは「10人以上の投手を先発で起用することになるだろう。例年のように30試合以上に先発する投手が出てくる可能性は低いと思う」と今季の投手起用の方針について語っている。

  • Rソックスの25歳・ダルベックは「ネクスト・ジャッジ」になれるか

    2021.3.12 12:00 Friday

     昨季メジャーデビューして23試合で8本塁打を量産したボビー・ダルベック(レッドソックス)が残した数字がアーロン・ジャッジ(ヤンキース)のメジャー1年目(2016年)に酷似していることが話題となっている。三振率、四球率、空振り率、ゾーン内スイング率、ゾーン外スイング率など、多くの部門で似通った数字が並んでいるのだ。ジャッジはメジャー2年目の2017年に52本塁打を放つ大活躍を見せたが、ダルベックは「ネクスト・ジャッジ」になれるだろうか。

     メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーは現在25歳のダルベックについて「大活躍の可能性を秘めているが、大不振に陥る可能性もある。上手くいけば30~40本塁打を打つかもしれないし、200三振を喫する恐れもある」と評している。ジャッジは2016年から2017年にかけて三振率を15%近く、ゾーン外スイング率や空振り率を10%近く改善したが、ダルベックにとっても粗い打撃の改善がさらなる活躍のカギとなることは間違いない。

     その点については、ダルベックにも実績がある。ダルベックは初めてAA級でプレーした2018年に三振率37.1%、四球率4.8%に終わったが、翌2019年には三振率を25.1%まで改善した一方で四球率は15.5%と大幅アップ。地元紙「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアーは「彼は本当に賢い。改善すべき点を理解している。今季は余計なスイングや空振りを減らし、パワーを生かす機会がさらに多くなるだろう」とダルベックの学習能力の高さに太鼓判を押している。

     アレックス・コーラ監督も「彼には(三振率や四球率を改善した)実績があるのだから、それをもう1度できるはずだ。シーズンを通して40%近く三振することはないと思うよ。彼のキャリアを見てみると、どのレベルでも最初はたくさん三振しているけど、必ず適応している」とダルベックの活躍に期待を寄せる。

     ちなみに、オープン戦ではここまで7試合に出場して打率.313、4本塁打、8打点、OPS1.451の大活躍。四球率11.1%に対して三振率は50%に達しているが、学習能力の高さを生かし、今後どこまで三振を減らすことができるか注目したい。

  • フィリーズ・リアルミュートが練習再開 開幕戦出場に望み

    2021.3.12 11:00 Friday

     2月に右手親指を骨折していたJ・T・リアルミュート(フィリーズ)が日本時間4月2日の開幕戦出場に向けて大きな一歩を踏み出した。リアルミュートは日本時間3月12日、医者からの許可が下り、本格的な練習を再開。ジョー・ジラルディ監督によると、スローイングを約40回、素振りを10回、ティー打撃を20球行ったが、右手親指には全く問題がなかったようだ。指揮官は正捕手の練習再開について「良いニュースだ」と喜んだ。

     リアルミュートはスプリング・トレーニングが開始される前のトレーニングでワンバウンドしたボールをブロックした際に右手親指を骨折。患部をギプスで固定され、スローイングやスイングができない状態が続いていた。先週ようやくギプスが外れ、日本時間3月12日には保護器具も外して本格的な練習を再開できるようになった。ただし、ジラルディによると、フィールド外では保護器具の着用を続ける予定だという。

     ジラルディはリアルミュートが日本時間4月2日の開幕戦(対ブレーブス)に出場できるかどうかを明言していないが、開幕まで3週間の時間が残されている。リアルミュートは「昨季も夏季キャンプの3週間くらいで準備をしたから大丈夫だと思う」と話しており、このタイミングで本格的な練習を再開できるようになったことにより、開幕戦出場の可能性は高まったと言えそうだ。

     「(リアルミュートの練習再開で)気分が良くなった。本格的な練習が全くできない状態だったから心配していた。彼が正しい方向へ向かっているのは良いことだよ」とジラルディ。2019年にシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞した球界有数の好捕手の欠場は大きな痛手となるだけに、指揮官の言葉からは安堵している様子がうかがえた。

     現在29歳のリアルミュートは昨季47試合に出場して打率.266、11本塁打、32打点、OPS.840を記録。今オフ、フィリーズと5年1億1550万ドルで再契約を結んだ(年平均2310万ドルは捕手史上最高額)。

  • メッツ・デグロムが圧巻の投球 3回パーフェクトで7奪三振

    2021.3.12 10:00 Friday

     3年連続3度目の開幕投手を務めることが決定しているジェイコブ・デグロム(メッツ)が日本時間3月12日に行われたアストロズとのオープン戦に先発し、圧巻のピッチングを披露した。デグロムは3イニングを投げて9人の打者と対戦し、5者連続を含む7つの三振を奪うなど、控え選手が中心のアストロズ打線を相手にパーフェクトピッチング。試合はピート・アロンゾの2号ソロで奪った1点を守り抜き、メッツが1対0で勝利した。

     デグロムは1回裏先頭のホゼ・シリをセンターフライに打ち取ると、チャス・マコーミックとスティーブン・スーザJr.を2者連続で空振り三振に抑える上々の立ち上がり。2回裏はテイラー・ジョーンズを空振り三振、マーティン・マルドナードとグレイ・ケッシンジャーを見逃し三振に仕留め、前の回から5者連続三振となった。

     3回裏は先頭のロベル・ガルシアをファーストゴロに打ち取り、ジェレミー・ペーニャとコルトン・シェイバーは2者連続で見逃し三振。あるスカウトはデグロムのピッチングについて「完全に支配していた」と語り、デグロムの速球は最速102マイル(約164キロ)を計測していたという。

     ルイス・ロハス監督は「彼は自分のルーティーンを知っている。開幕までのスプリング・トレーニングの過ごし方をわかっているし、オープン戦で何をすべきかということも理解している」とエースに全幅の信頼を置いている。2018~19年に2年連続でサイ・ヤング賞を受賞した右腕は、今季も素晴らしい活躍を見せてくれそうだ。

     一方、アストロズ先発のザック・グレインキーも主力が並ぶメッツ打線を相手に3イニングを投げて被安打2、奪三振4、無四球、無失点と安定したピッチング。エースのジャスティン・バーランダーをトミー・ジョン手術で欠き、昨季ブレイクしたフランベル・バルデスも左手薬指骨折で離脱中という状況のなか、頼れるベテラン右腕が順調な仕上がりをアピールした。

  • カージナルスの速球王・ヒックス 2019年6月以来の実戦登板

    2021.3.11 15:00 Thursday

     最速105マイル(約169キロ)の速球を誇るジョーダン・ヒックス(カージナルス)が2019年6月以来となる実戦のマウンドに戻ってきた。日本時間3月11日、ナショナルズとのBゲーム(練習試合)に登板したヒックスはわずか11球で1イニングを三者凡退。3人の打者を三振1つ、内野ゴロ2つに抑え、順調な調整ぶりをアピールした。カージナルスのコーチによると、実戦形式での打撃練習中には102マイル(約164キロ)を計測したという。

     現在24歳のヒックスは2018年3月にメジャーデビュー。前年はマイナーのA級とA+級で先発投手としてプレーしており、「飛び級」の大抜擢として話題になった。この年は73試合に登板して3勝4敗6セーブ、24ホールド、防御率3.59を記録。翌2019年には早くもクローザーに昇格し、29試合に登板して2勝2敗14セーブ、3ホールド、防御率3.14をマークしたが、6月に右肘内側側副靭帯を断裂し、トミー・ジョン手術を受けてシーズン終了となった。

     昨季は夏場以降に復帰できる予定だったが、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、糖尿病のリスクを考慮して出場辞退を決断。戦列復帰は今季に持ち越されることになった。今回はBゲームで登板したが、次回はオープン戦での登板が有力視されており、ヒックスの名前が公式記録に刻まれるのは2019年6月22日(現地時間)のエンゼルス戦以来となる。

     なお、マイク・シルト監督はヒックスをクローザーとして起用する可能性を排除していないものの、シーズン序盤からいきなりフル稼働させることはしない方針。よって、セットアッパーやクローザーではなく、重要度の低い場面で登板する中継ぎ投手の1人として開幕を迎える可能性が高い。

     「彼は身体的にも精神的にも状態が良さそう」とヒックスの復活に太鼓判を押すシルト。最速105マイルの速球がよみがえる日もそう遠くはなさそうだ。

  • 「マエダはエースだ」 MLB公式サイトがツインズ・前田を分析

    2021.3.11 14:00 Thursday

     昨年2月にドジャースからツインズへトレードされた前田健太は移籍1年目の昨季、11先発で6勝1敗、防御率2.70という好成績を残してアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位にランクインした。過小評価されがちだった自身の実力を結果という形で証明し、今季は球団発行のメディアガイドで単独表紙を飾るなど、名実ともに「ツインズの顔」となりつつある。メジャーリーグ公式サイトでは前田について分析している。

     まず興味深いのが、今季の成績予想で算出されている数字だ。代表的な成績予想システムのうち、「Steamer」は今季の前田の防御率を4.27、「ZiPS」は4.12、「PECOTA」は2.65と予想。「Steamer」と「PECOTA」の差(1.62)、「ZiPS」と「PECOTA」の差(1.47)はともに100イニング以上投げると予想されている投手のなかで最大となっており、前田に関して評価が割れている様子がうかがえる。

     メジャーリーグ公式サイトでは、前田がドジャースでの4年間で右打者を打率.199に抑えていたことを紹介。これは球界トップクラスの数字である。また、2019年にはスライダーの「得点価値」がメジャー全体で7番目という高評価を受けていた。昨季は左打者に対してこのスライダーを多投することで成績向上につなげた、と分析されている。

     前田は昨季500球以上を投げた投手のなかで、速球の使用割合が最も低かった(28.5%、2位は田中将大の31.6%)。被打率の高い速球の使用割合を減らし、得意のスライダーやチェンジアップを多投することでハードヒット(強い打球)を回避し、飛躍的に成績向上につながったというわけだ。

     「約2ヶ月の好成績を6ヶ月のシーズンでも再現できるか」という点が懸念されるが、名手アンドレルトン・シモンズの加入でバックの守備力がアップしているといったプラス材料もあり、メジャーリーグ公式サイトは「昨季の再現は可能」との答えを出している。

     具体的な成績予想については、「PECOTA」の予想通りに防御率2.65を記録するのは難しいとしつつも、防御率3.10前後という「PECOTA」寄りの成績を予想。「彼がこの成績を6ヶ月継続すれば、ツインズはかなり満足するだろう。その活躍がホワイトソックスの地区優勝を阻止し、チームを3連覇に導くかもしれない」とツインズのエースとなった前田の活躍に期待を寄せた。

  • 若き本塁打王誕生なるか ゲレーロJr.、タティスJr.、ソトに注目

    2021.3.11 13:00 Thursday

     2021年は若き本塁打王が誕生するシーズンとなるかもしれない。メジャーリーグではレギュラーシーズン最終日に22歳以下だった選手が本塁打王のタイトルを獲得したケースが過去に8例あるが、今季はブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)、フアン・ソト(ナショナルズ)らにそのチャンスがある。成績予想システム「Steamer」では、タティスJr.とソトが39本塁打、ゲレーロJr.が27本塁打と予想されている。

     2019年にピート・アロンゾ(メッツ)がルーキー新記録となる53本塁打を放ち、「両リーグ単独トップの本塁打を放った史上初のルーキー」となった。本塁打王のタイトルを獲得するのもルーキーでは史上6人目の快挙だったが、当時アロンゾは24歳。十分に若いものの、メジャーリーグの歴史を遡ると、22歳以下で本塁打王になった選手が8人もいる。

    1 トニー・コニグリアロ(1965年レッドソックス:20歳269日)
    2 サム・クロフォード(1901年レッズ:21歳171日)
    3 エディ・マシューズ(1953年ブレーブス:21歳349日)
    4 タイ・カッブ(1909年タイガース:22歳293日)
    5 ジョニー・ベンチ(1970年レッズ:22歳298日)
    6 ジョー・ディマジオ(1937年ヤンキース:22歳312日)
    7 ブライス・ハーパー(2015年ナショナルズ:22歳353日)
    8 フアン・ゴンザレス(1992年レンジャーズ:22歳354日)

     以上が22歳以下で本塁打王のタイトルを獲得した8人だ。今季終了時点でゲレーロJr.は22歳201日、タティスJr.は22歳274日のため、3位のマシューズと4位のカッブのあいだにランクインする可能性がある。また、ソトは22歳343日のため、ナショナルズの先輩であるハーパーの1つ上にランクインする可能性がある。

     ちなみに、22歳以下で本塁打王になった8人はいずれもルーキーではない。ゲレーロJr.とタティスJr.は今季がメジャー3年目、ソトは4年目のシーズンとなるが、年少本塁打王のランキングに名を連ねることができるか注目したい。

  • Rソックスのクローザー争い オッタビーノとバーンズの一騎打ち

    2021.3.11 12:00 Thursday

     レッドソックスのアレックス・コーラ監督はまだ正式にクローザーを任命していないが、アダム・オッタビーノとマット・バーンズの両右腕による一騎打ちとみられている。昨季はバーンズがクローザーを務め、9セーブを記録。一方のオッタビーノはロッキーズ時代の2016年に記録した7セーブが自己最多である。そんなオッタビーノだが、「もしアレックスが9回を僕に任せるなら、気合を入れて頑張るよ」とクローザーに意欲を見せている。

     現在35歳のオッタビーノは2010年にカージナルスでメジャーデビューしたあと、ロッキーズやヤンキースで主にセットアッパーとして活躍してきた。ロッキーズ時代の2018年には自己最多の34ホールドを記録し、ヤンキース移籍1年目の2019年にも73試合に登板して6勝5敗2セーブ、28ホールド、防御率1.90の好成績をマーク。しかし、昨季は24試合で防御率5.89と成績を落とし、半ば追い出されるような形でレッドソックスへ移籍してきた。

     精彩を欠いた昨季だが、奪三振率12.27と与四球率4.42はともに前年から向上しており、被本塁打・与四球・与死球・奪三振から算出する疑似防御率FIPの値も前年とほとんど変わらない。また、一死も取れず6失点と大炎上した9月7日(現地時間)のブルージェイズ戦を除けば防御率は2点台となるため、シーズン通算成績の見た目ほど悪いピッチングではなかったのも事実である。

     「彼はキャリアを通して支配的なピッチングを続けてきた投手だ。昨年は不振だったけど、あまり気にしていない。サンプルサイズの小さいシーズンだからね」とコーラ。「彼には1イニングを任せる。右打者にも左打者にも投げてもらう。信頼しているよ」と新加入の右腕への信頼を口にした。

     オッタビーノは日本時間3月11日のブレーブスとのオープン戦で移籍後初登板。4回表の1イニングを投げ、1安打を許したが、2つの三振を奪って無失点に抑えた。オッタビーノとバーンズがハイレベルなクローザー争いを繰り広げていけば、コーラは今季、安心して勝ちゲームの終盤を迎えることができるはずだ。

  • アストロズNo.1有望株・ウィットリー トミー・ジョン手術決定

    2021.3.11 11:00 Thursday

     日本時間3月11日、アストロズのダスティ・ベイカー監督は有望株右腕フォレスト・ウィットリーがトミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表した。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団1位・全体41位にランクインしているウィットリーは先週、実戦形式の打撃練習に登板した際に右肘の違和感を訴え、オープン戦では登板していなかった。今季の全休は確実で、実戦から丸2年離れることになった。

     現在23歳のウィットリーは2016年のドラフトでアストロズから1巡目(全体17位)指名を受けてプロ入り。2017年にはマイナー3階級合計で23試合(うち18先発)に登板して92.1イニングを投げ、5勝4敗、防御率2.83、143奪三振の好成績をマークしたが、その後は相次ぐ故障や薬物規定違反による50試合出場停止処分(2018年)で伸び悩みが続いている。

     2019年はAAA級で開幕を迎えたものの、8試合(うち5先発)に登板して0勝3敗、防御率12.21と大乱調。肩の疲労で故障者リストに登録され、戦列復帰後は下位の階級でプレーしたが、シーズン通算ではマイナー4階級合計で18試合(うち15先発)に登板して59.2イニングを投げ、3勝7敗、防御率7.99、与四球率6.64という悲惨な成績に終わった。

     それでも最速100マイル近い速球、マイナー屈指のチェンジアップ、威力のあるカーブなどを武器に高い奪三振率を維持しており、将来のエース候補として期待は大きい。伸び悩みが続いているとはいえ、高卒でプロ入りしているためまだ23歳であり、ここ数年の停滞を挽回する時間は十分に残されている。

     昨季は新型コロナウイルスの影響でマイナーのシーズンが開催されず、今季はトミー・ジョン手術で全休が確実となったため、ウィットリーは実戦から丸2年離れることになる。来季はマイナーで試運転の年となり、メジャーの舞台で本格的に活躍できるのは2023年以降ということになりそうだ。

  • 2016年ドラフト全体1位・モニアックが定位置獲得へ猛アピール

    2021.3.11 10:00 Thursday

     2016年のドラフト全体1位で指名されたミッキー・モニアック(フィリーズ)が自身初の開幕ロースター入り、そしてセンターの定位置獲得に向けて猛アピールを続けている。「成功と失敗を重ねて現在の位置にたどり着いた。自分がコントロールできることだけに集中している。次のステップに進む準備はできているよ」と語るモニアック。ジョー・ジラルディ監督はモニアックの成長ぶりを認め、開幕ロースター候補の1人であることを明言している。

     ジラルディは春季キャンプで最も鋭い打球を飛ばしていたのがモニアックであると語っていたが、オープン戦の結果を見ると、指揮官の目は正しかった。現在22歳のモニアックは、ここまで9試合に出場して打率.500(10打数5安打)、1二塁打、1三塁打、2本塁打、OPS1.900の好成績をマーク。オドゥベル・ヘレーラ、スコット・キンガリー、ロマン・クインらによる正中堅手争いの「ダークホース」となっている。

     ジラルディによると、フィリーズはモニアックに多くの実戦機会を与えたいと考えており、控え外野手としてメジャーのロースターに入れるつもりはないという。よって、正中堅手としてメジャーの開幕ロースター入りを果たすか、マイナーでレギュラーとしてプレーするかの二択ということになる。モニアックも自身の置かれている立場は理解しているようだ。

     現在、正中堅手争いの先頭を走っていると言われているのが2年ぶりのメジャー復帰を目指すヘレーラ。ここまで4試合に出場して打率.333(12打数4安打)、1本塁打、OPS.917をマークしている。アダム・ヘイズリーが左内転筋を痛めて開幕に間に合わないとみられており、2019年に19本塁打を放ったキンガリーと昨季リーグ2位タイの12盗塁を記録したクインがヘレーラを追う展開だ。

     とはいえ、ようやくドラフト全体1位指名の才能を開花させようとしているモニアックのメジャー定着が近付いていることは間違いない。今季が終わるころには、センターの定位置はモニアックのものになっているかもしれない。

  • 「MLB CUP」開催決定!斎藤隆さんと石橋貴明さんが子供たちにエール

    2021.3.10 17:00 Wednesday

     3月10日、「AIG」×「MLB CUP 2021」特別プロジェクト発足発表会~野球キッズへ寄り添い、グラスルーツから彼らの未来をサポートする!~がオンラインで開催され、2年ぶり5度目となる「MLB CUP」を開催することが発表された(昨年は新型コロナウイルスの影響で中止)。イベント後半には元メジャーリーガーの斎藤隆さんと「元メジャーリーガー」の石橋貴明さんが登場し、野球をプレーする子供たちにエールを送った。

     「MLB CUP」は次世代を担う野球少年・少女に夢を与え、野球人口拡大につながる普及プログラムをつくる目的で2016年に創設された新しい野球大会。小学4~5年生を対象としたトーナメントとして、これまでに4度開催されている。決勝大会は復興支援の目的で、東北地方の石巻市で開催され、毎年、全国から選抜されたチームが石巻市に集合して熱戦を繰り広げてきた。

     今年は2年ぶりに「MLB CUP」が開催される(通算5度目)。また、トーナメントの進行に合わせて、5月から月に1回のイベントが開催されることも発表された。「成長とケガ予防」「成長のための食育」という2つのテーマで野球キッズや保護者を対象にしたウェビナーが開催されるほか、元メジャーリーガーをコーチに迎えた野球教室(全国で3回の予定)の開催や、年間を通じたプログラムの模様をまとめたプレイバック動画の制作・配信も決定している。

     斎藤隆さんは「人生は何があるかわからない。今の努力は必ずどこかで生かされる」、石橋貴明さんは「よく食べて、よく寝て、とにかくベストのコンディションで野球を楽しんでほしい」と子供たちにエールを送った。また、斎藤隆さんは「高校野球には甲子園がある。リトルリーグにも目標になる球場があればいいのでは」とリトルリーグ専用の「聖地」を作ることを提案。石橋貴明さんも「子供たちはいろんな舞台を経験して成長する。年代別のワールドシリーズがあれば面白いかも」と独自のアイデアを披露した。

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