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  • パドレスがプロファーと再契約 3年2100万ドルとの報道

    2021.1.23 02:00 Saturday

     控え選手を充実させることを目指していたパドレスが非常に大きな補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、パドレスは自軍からフリーエージェントとなっていたジュリクソン・プロファーと3年2100万ドルでの再契約に合意。昨季5つのポジションをこなしたうえで平均以上の打撃成績を残し、チームに大きく貢献したユーティリティ・プレーヤーを引き留めることに成功した。

     現在27歳のプロファーは昨季56試合に出場して打率.278、7本塁打、25打点、7盗塁、OPS.771を記録。「球界ナンバーワン有望株」として期待されたレンジャーズ時代や2019年のアスレチックスでは二塁や遊撃を守る機会が多かったが、昨季は正左翼手トミー・ファムの故障離脱もあり、左翼手としての出場が最も多かった。

     パドレスはレギュラー8人の顔ぶれが固まっているだけでなく、昨年12月に金河成(キム・ハソン)の獲得にも成功しており、プロファーにレギュラーポジションが用意される可能性は極めて低い。しかし、A・J・プレラーGMはファム、キム、ジェイク・クロネンワースらを上手く使い分けながら、プロファーにも十分な出場機会を与えられると考えているようだ。

     正左翼手のファムだけでなく、正右翼手のウィル・マイヤーズも故障が多い選手のため、パドレスにとってレギュラー級の実力を持つ控え外野手としてプロファーを確保できた意味は非常に大きい。クロネンワースが2年目のジンクスに苦しみ、キムがメジャーへの適応に苦戦した場合、プロファーを正二塁手として起用することもできる。プロファーとの再契約によって戦力に厚みが増したことは間違いない。

     なお、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、2021年と2022年のシーズン終了後にはいずれもオプトアウト(契約破棄)できる条項が盛り込まれているようだ。よって、プロファーは出場機会を満足に得られないと判断した場合、パドレスとの契約を破棄し、フリーエージェントとなって他球団移籍を模索することができる。

  • ハンク・アーロンが86歳で死去 通算755本塁打の名打者

    2021.1.23 01:30 Saturday

     通算755本塁打を放った伝説のスラッガー、ハンク・アーロンが現地時間1月22日に死去したことが明らかになった。86歳だった。アーロンは1974年にベーブ・ルースの通算本塁打記録を更新し、1976年限りで引退するまでに通算755本塁打を記録。これは2007年にバリー・ボンズが更新するまでメジャー記録だった。1957年ナ・リーグMVPやオールスター・ゲーム出場25度といった実績だけでなく、偉大な黒人選手の1人として、球史において非常に大きな意味を持つ人物の1人だった。

     アーロンはミルウォーキー・ブレーブスで12年間、アトランタ・ブレーブスで9年間、ミルウォーキー・ブリュワーズで2年間の合計23年間にわたってメジャーで活躍。首位打者2度、本塁打王4度、打点王4度など数々のタイトルを獲得し、通算2297打点と6856塁打は現在もメジャー記録として残っている。755本塁打は史上2位、3771安打は同3位、2174得点は同4位の大記録である。

     シーズン50本塁打は1度もなかったものの、毎年コンスタントに数字を積み重ね、21年連続オールスター・ゲーム出場、20年連続20本塁打以上、打率3割を14度、40本塁打以上を8度など、アーロンの安定性を示す数字は枚挙に暇がない。1982年には史上2番目(当時)の得票率97.8%でアメリカ野球殿堂入りを達成。1999年には各リーグから1名ずつ、最高の打者を表彰するアウォードとしてハンク・アーロン賞が設立され、現代にもその名を残している。

     アメリカ球界では昨年から名選手・名監督の死去が相次いでおり、昨年はルー・ブロック、ホワイティ・フォード、ボブ・ギブソン、アル・ケーライン、ジョー・モーガン、フィル・ニークロ、トム・シーバーと7名の殿堂入り選手が死去。今年に入ってからも、すでにドジャースの名監督トミー・ラソーダと同じくドジャースの名投手ドン・サットンが亡くなっている。また1人、球史に残るレジェンドがこの世を去った。

  • 元日本ハムの救援右腕・バース マーリンズと2年契約で合意

    2021.1.23 01:00 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ブルージェイズからフリーエージェントとなっていた救援右腕アンソニー・バース(元日本ハム)がマーリンズと2年契約+オプション1年で契約合意に至ったようだ。クローザーのブランドン・キンツラーら複数の救援投手がフリーエージェントとなったマーリンズは、ブルペンの補強を目指していることが報じられていたが、ようやくキンツラーに代わるクローザー候補の獲得に成功した。

     現在33歳のバースはメジャーで5年間プレーしたあと、2016年に日本ハムへ移籍し、37試合(うち14先発)に登板して8勝8敗、防御率3.65を記録。広島との日本シリーズでは3勝を挙げてチームの日本一に貢献したが、すべて救援で3勝を記録するのはシリーズ史上初の快挙だった。

     2017年はレンジャーズとマイナー契約を結び、同年4月に2年ぶりのメジャー復帰。この年は2試合のみ、翌年はカブスで16試合の登板にとどまったが、2019年はマリナーズで自己最多の44試合に登板し、2勝4敗5セーブ、6ホールド、防御率3.56とまずまずの活躍を見せた。

     そして、昨季はブルージェイズで26試合に登板して2勝3敗7セーブ、4ホールド、防御率3.51を記録。故障離脱したクローザーのケン・ジャイルズの代役を務め、元阪神のラファエル・ドリスらと勝ちパターンの継投を担い、7セーブはチーム最多の数字だった。

     マーリンズはクローザーのキンツラーがフリーエージェントとなっているため、さらなる補強がなければ、バースはクローザーの有力候補の1人となるだろう。昨季14試合に登板して防御率0.60をマークしたイミー・ガルシアがライバルになるとみられる。

     バースのほか、左腕ロス・デトワイラー、右腕アダム・シンバーなどブルペンの補強を進めているマーリンズだが、まだ補強は十分とは言えず、今後もさらなるグレードアップを模索することになりそうだ。

  • 便利屋・ヘルナンデスに正二塁手不在のRソックスが熱視線

    2021.1.22 13:00 Friday

     「MassLive」のクリス・コティーロによると、レッドソックスはここ数日、ドジャースからフリーエージェントとなったユーティリティ・プレーヤーのエンリケ・ヘルナンデスと交渉を行っており、契約合意に向けた動きが本格化していく可能性があるという。ドジャースでは内外野を守るユーティリティ・プレーヤーとしてチームに貢献してきたヘルナンデスだが、レッドソックスでは正二塁手としてプレーするチャンスがありそうだ。

     現在29歳のヘルナンデスは2014年12月にトレードでマーリンズからドジャースへ移籍。2018年に1試合だけ登板したのを含めて捕手以外の全てのポジションをこなし、ユーティリティ・プレーヤーとしてドジャースの黄金期を支える「縁の下の力持ち」となった。2018年には自己最多の21本塁打を放ち、昨季は48試合に出場して打率.230、5本塁打、20打点、OPS.680を記録。左腕に強いことでも知られており、通算成績は対右腕がOPS.673、対左腕がOPS.820と大差がついている。

     キャリアで初めてフリーエージェントとなったヘルナンデスは「500打席以上の出場機会を得られるチームとの1年契約」を希望していることが報じられている。メジャー7年間で2018年の462打席が最多。選手としての最大の目標であるワールドシリーズ制覇を経験したため、今度はレギュラーとして1年間プレーすることを目指しているようだ。レギュラーとしてプレーできることを証明し、より好条件の契約を得る狙いがあるのかもしれない。

     レッドソックスはその点において、ヘルナンデスの希望にフィットするチームと言える。マイケル・チェイビス、クリスチャン・アローヨ、ジャイロ・ムニョスらが正二塁手の候補となっているものの、確固たるレギュラーは不在。外野のレギュラーに2人の左打者がいるため、左腕との対戦時には外野での出場機会も期待できる。

     球界を代表するユーティリティ・プレーヤーとして活躍してきたヘルナンデスはメジャー8年目の今季、ついにレギュラーポジションを手にすることになるかもしれない。

  • 「史上最高のFA契約」は4年契約でCY賞4度のランディ・ジョンソン

    2021.1.22 12:30 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのマイク・ペトリエロは「史上最高のFA契約」を選出する特集記事を公開した。契約延長や海外からの獲得選手、オプトアウト(契約破棄)後の再契約は含まれていない。ペトリエロが「近年最高のFA契約」に挙げたマックス・シャーザー(ナショナルズ)はトップ10の3位にランクイン。1位には4年契約でダイヤモンドバックスに加入し、4年連続でサイ・ヤング賞を受賞したランディ・ジョンソンが選出された。

     ジョンソンは1998年オフに4年5300万ドルでダイヤモンドバックスと契約。絶対的エースとして1999年はチームを球団創設2年目での地区優勝、2001年は球団創設4年目でのワールドシリーズ制覇(いずれも史上最速)に導いた。4年間で最優秀防御率3回、最多勝1回、最多奪三振4回、投手三冠1回と個人成績も圧巻。史上2人目の4年連続サイ・ヤング賞を達成しており、「史上最高のFA契約」であることに異論の余地はないだろう。

     2位は1992年オフに5年2800万ドルでブレーブスと契約したグレッグ・マダックス。最初の3年はいずれもサイ・ヤング賞を受賞し、移籍前の1992年と合わせて4年連続受賞となった。全てのシーズンで15勝以上を挙げ、5年間の平均防御率は2.13。1995年にはワールドシリーズ制覇も達成しており、文句なしの優良契約だった。

     3位はナショナルズと7年2億1000万ドルの大型契約を結んでいるシャーザーがランクイン。契約は今季まで残っているが、すでにサイ・ヤング賞を2度受賞し、2019年には球団史上初のワールドシリーズ制覇にも貢献。6年間の1118投球回はメジャー最多、防御率2.80はメジャー3位と質量ともに素晴らしい活躍を続けている。

     4位にはブルージェイズと2年契約を結んで2年連続でサイ・ヤング賞に輝いたロジャー・クレメンス、5位にはジャイアンツと6年契約を結んだバリー・ボンズがランクイン。6~10位にはマニー・ラミレス(レッドソックスと8年契約)、エイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズと6年契約)、マイク・ムシーナ(ヤンキースと6年契約)、ケビン・ブラウン(マーリンズと2年契約)、レジー・ジャクソン(ヤンキースと5年契約)が選出された。

  • ドジャースが短期契約でバウアー獲得に乗り出す可能性が浮上

    2021.1.22 12:00 Friday

     「ESPN」のジェフ・パッサンは日本時間1月21日、ドジャースがトレバー・バウアーの動向を注視していること、状況次第では獲得に乗り出す可能性があることなどを伝えた。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンもドジャースが短期契約でのバウアー獲得に興味を示していることを伝えている。同地区ライバルのパドレスが積極的な補強を展開するなか、ドジャースはパドレスへの対抗策としてバウアー獲得に乗り出すのだろうか。

     ドジャースの先発ローテーションはクレイトン・カーショウとウォーカー・ビューラーの二本柱のほか、出場辞退から戻ってくるデービッド・プライスやトニー・ゴンソリン、ダスティン・メイ、フリオ・ウリアスの若手トリオなど、非常に充実している。また、ジョサイアー・グレイ、ミッチ・ホワイトといった有望株も控えており、バウアーを獲得する必要は全くないように見える。

     しかし、同地区ライバルのパドレスは今オフ、ブレイク・スネル、ダルビッシュ有、ジョー・マスグローブと各球団のエースをトレードで獲得して先発ローテーションを大幅に強化。カーショウがピークを過ぎ、プライスが多くのイニングを消化できる保証がなく、若手トリオもフルシーズンでの活躍が未知数という状況のなかで、バウアー獲得によって先発ローテーションのグレードアップを図る可能性はある。

     メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーは、ドジャースが過去にブライス・ハーパーに年平均4500万ドルの4年契約をオファーしたことなどを例に挙げ、超高額の短期契約をバウアーにオファーする可能性があることを指摘している。バウアーが史上最高年俸を希望するのであれば、2年7500万ドル(年平均3750万ドル=史上最高)といった短期契約が検討されるかもしれない。

     ドジャースは過去数年間ぜいたく税の対象となっていないため、今季ぜいたく税の対象ラインを超えてしまうことを必要以上に心配する必要はない。今季終了後にカーショウやコリー・シーガーがフリーエージェントになることを考慮する必要はあるものの、現時点で確定している2022年の年俸総額は約8000万ドルに過ぎず、来季再びぜいたく税の対象ライン以内に収めることは可能なはずだ。また、これはドジャースが長期契約でバウアーを獲得することも可能であることを意味する。

     エース不在のエンゼルスなど、ドジャース以上にバウアーを必要としているチームはいくつもあるが、ドジャースも(少なくとも予算面では)バウアーを受け入れる態勢が整っており、獲得が実現する可能性は十分にありそうだ。

  • ブレーブスがリアルミュート争奪戦に参戦? 番記者は否定的

    2021.1.22 11:30 Friday

     「FanSided」のロバート・マレーは日本時間1月22日、ブレーブスがJ・T・リアルミュートの争奪戦に加わろうとしていることを伝えた。しかし、メジャーリーグ公式サイトでブレーブスの番記者を務めるマーク・ボーマンは「可能性は低いと思う」と否定的な見解を示している。ブレーブスにパワーヒッターが必要であることは事実だが、正捕手トラビス・ダーノウの契約がもう1年残っているため、捕手の獲得に動く可能性は低いと考えているようだ。

     ブレーブスのアレックス・アンソポロスGMは2年前のオフ、パワーヒッターの獲得が必要となった際に、2018年に打率.272、19本塁打、76打点をマークしたヨハン・カマルゴがいるにもかかわらず、ジョシュ・ドナルドソンを1年契約で獲得した。この補強は結果的に成功したわけだが、今回はやや事情が異なる。

     まず、ブレーブスには左翼や三塁といった補強を優先すべきポジションがある。しかも、マーセル・オズーナ、ジャスティン・ターナー、ジョク・ピーダーソン、アダム・デュバル、ヤシエル・プイーグなど補強ポイントに合致する選手が多く市場に残っている。わざわざリアルミュート獲得を優先する必要はない。

     また、ウィリアム・コントレラスやシェイ・ランジェリアーズといったプロスペクト捕手が控えている状況で、まもなく30歳になる捕手に大型契約を与えるリスクを負う必要は全くない。フィリーズがリアルミュートにオファーしたと言われている5年1億1000万ドルと同規模のオファーをブレーブスが提示することは可能だが、その資金はオズーナやデュバルとの再契約に回すのが賢明だろう。

     ブレーブスは昨季、右打ちのオズーナが左打ちの主砲フレディ・フリーマンをサポートすることで大成功を収めた。よって、オズーナがフリーエージェントとなっている今、右打ちの強打者が補強ポイントであることは間違いない。リアルミュートもその条件に合致するため、ボーマンは「獲得が検討されるのは驚くべきことではないかもしれない」と記しているものの、獲得が実現する可能性はかなり低そうだ。

  • ターナーがドジャースと再契約間近か 地元メディアが伝える

    2021.1.22 11:00 Friday

     ジャスティン・ターナーは2010年代中盤にスタートしたドジャースの黄金期を支えてきた選手の1人だ。昨季念願のワールドシリーズ制覇を成し遂げたターナーは、シーズン終了後にフリーエージェントとなり、4年契約を希望していることが報じられている。自身の希望を満たすオファーを待っているとみられるターナーだが、地元メディア「スポーツネット・ロサンゼルス」によると、ドジャースとの再契約に近付いているようだ。

     「スポーツネット・ロサンゼルス」は現在36歳のターナーが4年契約を希望していることについて「ドジャース退団を決心できるくらいのオファーを他球団から引き出すための戦略だったのではないか」と分析。「彼の存在はドジャースやロサンゼルスの街にとって非常に大きい。他球団がドジャースと同条件の契約をオファーしても獲得することはできないだろう。先週あたりからドジャースとターナーが互いに歩み寄って再契約に向かっているというサインがある」と伝えている。

     ターナーは2013年オフにマイナー契約でドジャースに加入し、打撃改造に成功して正三塁手に定着。ドジャースでプレーした7年間で打率.302、116本塁打、OPS.886をマークし、主力打者の1人としてチームを支えてきた。自己ベストのOPS.945を記録した2017年はオールスター・ゲーム初選出。2016年から3年連続MVP投票で得票している。

     「スポーツネット・ロサンゼルス」の分析が正しければ、ターナーはドジャースをはるか上回る好条件のオファーがあった場合のみ、他球団移籍を考えていたということになる。しかし、おそらく36歳の三塁手のもとには希望通りのオファーは届かなかったのだろう。そして、気持ちはドジャース残留へと傾き、ドジャースと互いに歩み寄って契約合意に向かっているところだとみられる。

     年齢的にも今回が現役最後の複数年契約となる可能性が高いターナー。ドジャースの一員として現役引退までプレーすることになりそうだ。

  • アストロズが捕手補強 カストロと2年700万ドルで合意

    2021.1.22 00:00 Friday

     アストロズがパドレスからフリーエージェントとなっていた左打ちの捕手、ジェイソン・カストロと2年契約で合意したことが明らかになった。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは、2年契約の総額が700万ドルであることを伝えている。右打ちのマーティン・マルドナードとのプラトーン起用が有力。カストロはメジャーデビューした2010年から2016年までアストロズでプレーしており、5年ぶりの古巣復帰となった。

     アストロズとカストロは昨年12月下旬の時点で契約合意間近であることが報じられていたが、カストロが市場の様子を見て、より好条件のオファーを模索したため、交渉はトーンダウン。カブスやタイガースなどが獲得候補に浮上していたが、カストロは最終的に古巣アストロズへの復帰を選択した。

     現在33歳のカストロは2010年にアストロズでメジャーデビューし、2013年から4年連続で100試合以上に出場して2ケタ本塁打を記録するなど正捕手として活躍。2013年は打率.276、18本塁打、OPS.835をマークしてオールスター・ゲームに選出された。

     2016年オフにフリーエージェントとなり、3年2450万ドルでツインズと契約。ところが、移籍1年目の2017年こそ110試合に出場したものの、2018年は右膝半月板断裂の重傷を負って19試合しか出場できず、2019年はミッチ・ガーバーに正捕手の座を奪われて2番手捕手に甘んじた。

     昨季は1年契約でエンゼルスに加入し、8月末のトレードでパドレスへ移籍。2球団合計で27試合に出場して打率.188、2本塁打、OPS.668に終わった。開幕3戦目で2年ぶりに登板した大谷翔平(一死も取れず5失点で降板)がバッテリーを組んだのがカストロだった。

     アストロズには好守を誇るマルドナードがおり、右打ちのマルドナードと左打ちのカストロによるプラトーン起用が有力視されている。なお、「ESPN」のジェフ・パッサンによると、捕手としての出場試合数に応じて最大200万ドルの出来高が設けられているようだ。

  • 殿堂入り投票結果発表まであと6日 8年ぶりの「選出なし」か

    2021.1.21 13:45 Thursday

     2021年度のアメリカ野球殿堂入り投票の結果は日本時間1月27日に発表される予定だ。投票権を持つ記者たちが事前に公表した投票内容をTwitter上で有志が集計しているが、推定開票率39.4%の時点で殿堂入りラインの得票率75%を超えている候補者は1人もいない。もし1人も得票率75%を超えることができなければ、クレイグ・ビジオの得票率68.2%が最高だった2013年以来8年ぶりの「選出なし」となる。

     現時点で得票率トップは通算216勝、3116奪三振のカート・シリング(74.4%)。昨年、8度目のチャレンジで得票率70%を記録していたため、9度目のチャレンジとなる今回、殿堂入りが有力視されていたものの、SNS上での政治的発言などが影響しているのか、思うように得票率が伸びていない。

     バリー・ボンズとロジャー・クレメンスの「ステロイド疑惑コンビ」も今回が9度目のチャレンジだが、現時点の得票率はボンズが71.8%、クレメンスが71.2%にとどまっている。最終結果の得票率は事前判明分を下回るケースがほとんどのため、現時点で71%台の両者は今回も殿堂入りを果たすことはできないだろう。

     この「トップ3」に続くのがスコット・ローレン(65.4%)、トッド・ヘルトン(54.5%)、ビリー・ワグナー(48.1%)、ゲーリー・シェフィールド(46.2%)、アンドリュー・ジョーンズ(41.0%)の5人。いずれも前回の最終結果から得票率を大きく伸ばしているが、殿堂入りラインには及ばない。

     意外にも得票率が伸び悩んでいるのがゴールドグラブ賞11度の名遊撃手オマー・ビスケルだ。2018年の初登場から37.0%→42.8%→52.6%と順調に得票率を伸ばしてきたが、今回は38.5%にとどまっている。DV疑惑が報じられていることが影響しているとみられる。

     また、2014年から毎年、有資格初年度での殿堂入り選手が誕生してきたが、今回から投票対象となった選手では通算214勝のマーク・バーリーの得票率8.3%がトップという状況。得票率5%を下回ると翌年の投票対象から除外されてしまうが、このままいけば全滅を回避するのが精一杯だ。

     ボンズやクレメンスのステロイド疑惑に加え、シリングの政治的発言やビスケルのDV疑惑など、成績以外の要素をどこまで考慮すべきか投票者は毎年のように頭を悩ませている。旧来の指標とWARなど新時代の指標のバランスも難しいところ。結果発表は6日後に迫っているが、現時点の得票率から判断する限り、今回は8年ぶりの「選出なし」となる可能性が高そうだ。

  • バウアーの行方は? MLB公式サイト6人中5人がエンゼルス予想

    2021.1.21 13:00 Thursday

     ジョージ・スプリンガーとDJ・レメイヒューがフリーエージェント市場から姿を消し、「ビッグ4」のうち市場に残っているのはJ・T・リアルミュートとトレバー・バウアーの2人だけになった。リアルミュートはフィリーズとの再契約が有力視されているが、昨季サイ・ヤング賞を受賞したバウアーは移籍先としてどのチームを選ぶのだろうか。メジャーリーグ公式サイトでは6人のライターが移籍先を予想。6人中5人が移籍先にエンゼルスを挙げた。

     各球団が戦力補強を進めるなかで、バウアーを獲得できるだけの資金を残しているチームは少なくなってきている。「ESPN」のジェフ・パッサンは、ドジャースがバウアーの動向を注視しており、価格次第では獲得に動く可能性があることをレポート。一方、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは、スプリンガーを獲得したブルージェイズがバウアー争奪戦から撤退したわけでないことを報じている。

     そんななか、メジャーリーグ公式サイトではフェインサンド、アンドリュー・サイモン、マット・ケリー、サラ・ラングス、マニー・ランダワ、ポール・カセラの6人が主要なフリーエージェント選手の移籍先を予想。バウアーについて、フェインサンドはメッツ移籍を予想したが、それ以外の5人はエンゼルスをバウアーの移籍先に挙げている。

     フェインサンドは「マーカス・ストローマンが出場辞退明け、ノア・シンダーガードがトミー・ジョン手術明けのため、メッツが優勝を狙ううえでバウアーは必要な戦力だ」と指摘。メッツはスプリンガー獲得を狙っていたため、スプリンガー資金をそのままバウアーに回す可能性もある。

     残る5人は「ホゼ・キンターナを獲得したとはいえ、先発の補強は必要だ。バウアーは最高の選択肢であり、マイク・トラウトをポストシーズンに連れていくための大きな戦力アップになる」、「バウアーを最も必要としているのはエンゼルスだ」、「エンゼルスの先発ローテーションは大幅なグレードアップが必要だが、まだ実現していない。フリーエージェントの最高の投手を獲得すべきだ」など、エンゼルスにはバウアーが必要であると主張。ただし、ぜいたく税など予算面の問題に言及している者がいない点には注意が必要だ。

     エンゼルスは大谷翔平を先発ローテーションに組み込む関係で6人制ローテーションを採用する必要があるため、バウアーが希望する「中3日での登板」が実現する可能性が最も低いチームの1つである。エンゼルスにエース級の投手が必要であることは事実だが、ライター陣の予想通り、エンゼルスはバウアー獲得を実現させることができるのだろうか。

  • エンゼルスが左腕・ハンドの争奪戦に名乗り 米記者が伝える

    2021.1.21 12:00 Thursday

     「FanSided」のロバート・マレーによると、昨季メジャー最多の16セーブを挙げた救援左腕ブラッド・ハンドの争奪戦にエンゼルスも加わっているようだ。ブルージェイズやメッツが獲得を狙っていることが報じられているハンドだが、マレーは「移籍先候補の1つとしてエンゼルスが浮上した」と伝えている。すでにクローザーとしてライセル・イグレシアスを獲得しているエンゼルスだが、左腕不足のブルペンにハンドが加わることになるかもしれない。

     エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは今オフ、限られた予算のなかで的確な補強を行っており、アンドレルトン・シモンズがフリーエージェントとなった遊撃にはオリオールズからホゼ・イグレシアス(年俸350万ドル)をトレードで獲得。マックス・スタッシをサポートするベテラン捕手としてカート・スズキを1年150万ドルで獲得した。

     野手の補強を安価で済ませたことにより、投手の補強に使える資金が残されており、レッズとのトレードでクローザーのR・イグレシアス(年俸912.5万ドル)を獲得。フリーエージェント市場では救援左腕のアレックス・クラウディオを1年112.5万ドル、先発左腕のホゼ・キンターナを1年800万ドルで獲得した。

     「Roster Resource」によると、現時点でのエンゼルスの年俸総額はおよそ1億8600万ドル。よって、ぜいたく税の対象ライン(2億1000万ドル)まで2400万ドルほどの余裕が残されている。アート・モレノ・オーナーが年俸総額をどこまで引き上げるつもりなのかは不明だが、ミナシアンはこの2400万ドルを使って投手のさらなる補強を目指すことになる。

     もしモレノが年俸総額をぜいたく税の対象ライン以内に収める方針ならば、3000万ドルを超える高額年俸を要求しているトレバー・バウアーの獲得は極めて難しい。もしハンドの獲得に成功した場合、それはバウアー争奪戦からの完全撤退を意味することになりそうだ。

  • ツインズがベテラン左腕・ハップと契約合意 1年800万ドルとの報道

    2021.1.21 11:30 Thursday

     日本時間1月21日、ツインズがヤンキースからフリーエージェントとなっていたベテラン左腕J・A・ハップと1年800万ドルで合意したことが明らかになった。ネルソン・クルーズとの再契約が難航し、なかなか補強が進まない状況が続いていたツインズだが、ようやく先発ローテーションの補強に成功。通算123勝の実績を誇るハップは、前田健太、ホゼ・ベリオス、マイケル・ピネイダらとともに先発ローテーションを形成することになる。

     現在38歳のハップは昨季ヤンキースで9試合に先発して2勝2敗、防御率3.47を記録。規定投球回には届かなかったが、防御率はブルージェイズ時代の2016年に3.18を記録して以来の高水準、WHIP1.05は14年間のメジャー生活で自己ベストの数字だった。

     これまで通算8度の2ケタ勝利をマークしており、2014年から2019年まで6年連続で2ケタ勝利を記録。ブルージェイズ時代の2016年には32試合に先発して195イニングを投げ、20勝4敗、防御率3.18、163奪三振という自己最高のシーズンを過ごした。2018年はブルージェイズとヤンキースの2球団合計で17勝6敗、防御率3.65の好成績をマーク。自己最多の193奪三振を記録した。

     ツインズはリッチ・ヒルがフリーエージェントとなったことにより先発ローテーションが右腕ばかりになっていたため、ハップの獲得は先発左腕の加入という意味でも非常に大きい。38歳という年齢は不安材料だが、昨季のピッチングを見る限り、先発3~4番手としての働きは十分に期待できるだろう。

     先発5番手にはランディ・ドブナック、ルイス・ソープ、デビン・スメルツァーといった候補がいるものの、さらなる補強が行われる可能性もある。ヨアン・デュランやジョーダン・バラゾビックといった有望株が控えていることを考えると、ハップと同様、1年契約での補強を目指すことになりそうだ。

  • ブルージェイズ合意報道から一転 ブラントリーはアストロズ残留へ

    2021.1.21 11:00 Thursday

     日本時間1月21日、アストロズが2年3200万ドルでマイケル・ブラントリーと再契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。3年連続打率3割を記録しているブラントリーは、各メディアによってブルージェイズと3年契約で合意したことが報じられたものの、数時間後に「まだ合意していないようだ」と最新情報が伝えられ、その直後にアストロズと2年契約で合意。アストロズはジョージ・スプリンガーに続く主力打者の流出を回避した。

     現在34歳のブラントリーは2018年10月にアストロズと2年3200万ドルで契約。2019年は打率.311、22本塁打、90打点、OPS.875の好成績でリーグ優勝に貢献し、昨季は46試合に出場して打率.300、5本塁打、22打点、OPS.840をマークした。打率3割はインディアンス時代の2018年から3年連続となり、通算打率は.297まで上昇。今回も前回と同じ2年3200万ドルでの合意が報じられている。

     ブラントリーは昨季、左翼手として19試合、指名打者として26試合にスタメン出場したが、今季は2019年新人王のヨルダン・アルバレスが両膝の手術を経て戦列に戻ってくる。そのため、ブラントリーは大半の試合に左翼手として出場することが予想されている。

     アストロズはブラントリー、スプリンガー、ジョシュ・レディックと3人の外野手がフリーエージェントとなっていたが、ブラントリーの引き留めに成功。右翼には成長株のカイル・タッカーがいるため、両翼のレギュラーは固まった。スプリンガーの流出で中堅には大きな穴が空いており、ジャッキー・ブラッドリーJr.など外部からの補強に動くことになりそうだ。

     なお、ブラントリーの父・ミッキーは1986年から4年間マリナーズでプレーした元メジャーリーガー(外野手)である。1993年途中に来日して巨人でプレーしたが、13試合で打率.181、0本塁打、4打点、OPS.484に終わり、この年限りで解雇された。

  • ロイヤルズ 元守護神のウェイド・デービスとマイナー契約

    2021.1.21 02:30 Thursday

     ロイヤルズは日本時間1月21日、フリーエージェントの救援右腕ウェイド・デービスとマイナー契約を結んだことを発表した。デービスは昨季がロッキーズとの3年5200万ドルの大型契約の最終年だったが、右肩を痛めて5試合しか登板できず、9月下旬に解雇。シーズン閉幕を待たずにフリーエージェントとなっていた。2013年から2016年まで4年間ロイヤルズでプレーしており、5年ぶりの復帰となる古巣で復活を目指す。

     現在35歳のデービスは2017年オフにカブスからフリーエージェントとなり、3年契約でロッキーズに加入。移籍1年目の2018年こそリーグ最多の43セーブを記録してクローザーの役割を果たしたが、2019年は15セーブで防御率8.65、昨季はわずか2セーブで防御率20.77とピッチングが崩壊し、全く戦力にならなかった。

     カブスへトレードされる前の3年間はロイヤルズのセットアッパーないしクローザーとして素晴らしい活躍を見せ、2014年は防御率1.00、2015年は防御率0.94、2016年は防御率1.87をマーク。特に2015年はチームのワールドシリーズ制覇にも大きく貢献し、ワールドシリーズの胴上げ投手にもなった。

     ロイヤルズは昨季、デービスの前にロイヤルズでクローザーを務めていたグレッグ・ホランドや、かつてカージナルスで絶対的守護神として活躍したトレバー・ローゼンタールをマイナー契約で獲得して復活へ導いており、デービスにも同様の復活劇を期待しているとみられる。

     ローゼンタールはメジャー昇格を果たした場合の年俸が125万ドル、さらに最大112.5万ドルの出来高が設けられていることが報じられているが、これは奇しくも昨季ロイヤルズがホランドと結んだ契約内容と全く同じ。開幕ロースター入りできなかった場合にオプトアウト(契約破棄)できる条項が盛り込まれている点も共通している。

     デービスが5年ぶりに復帰する古巣ロイヤルズで復活を遂げることができるか注目したい。

  • エンゼルスがついに先発補強 左腕・キンターナと契約合意

    2021.1.20 13:15 Wednesday

     就任以来着実に戦力補強を進めてきたエンゼルスのペリー・ミナシアンGMがついに先発補強を実現させた。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、エンゼルスはカブスからフリーエージェントとなっていた先発左腕ホゼ・キンターナと契約合意。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは契約が1年800万ドルであることを伝えている。2016年から2019年まで4年連続で2ケタ勝利を記録していた左腕がエンゼルスに加わることになった。

     現在31歳のキンターナは、2012年にホワイトソックスでメジャーデビュー。2013年から4年連続で200イニング以上を投げ、2016年に自身初の2ケタ勝利(13勝)をマークしてオールスター・ゲームにも初選出された。

     2017年7月にエロイ・ヒメネスら4選手とのトレードでカブスへ移籍。この年は2球団合計で11勝を挙げ、2018年と2019年はいずれも自己最多タイの13勝を記録して4年連続2ケタ勝利となった。

     しかし、昨季は開幕前に皿洗いで左手親指を負傷するアクシデントがあり、戦列復帰後も広背筋の炎症で故障者リスト入りするなど、満足にプレーできない状態が続いた。わずか4試合(うち1先発)しか登板できず、メジャー昇格後初めて0勝に終わった。

     2013年から4年連続で200イニング以上を投げ、2017年からの3年間も170イニング以上を投げているため、故障さえなければ先発3番手クラスの投手として十分な働きを期待できる。エンゼルスの強力打線と上手く噛み合えば、自己最多の13勝を上回る勝ち星を手にする可能性もあるだろう。

     キンターナ獲得により、先発6枠のうちアンドリュー・ヒーニー、ディラン・バンディ、キンターナ、グリフィン・キャニング、大谷翔平で5枠が埋まったエンゼルス。すでに年俸総額が1億8000万ドルを超えているため、トレバー・バウアーを獲得するとぜいたく税の課税ラインを超えてしまう可能性があり、サイ・ヤング賞右腕の獲得は難しくなったと言えるかもしれない。

  • ブルージェイズがスプリンガー獲得 6年1億5000万ドルとの報道

    2021.1.20 12:45 Wednesday

     今オフ、DJ・レメイヒューやフランシスコ・リンドーアといった大物スター選手の獲得に失敗し続けてきたブルージェイズがようやく大物獲得を実現させようとしているようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンは日本時間1月20日午後0時52分にTwitterを更新し、ブルージェイズがアストロズからフリーエージェントとなっていたジョージ・スプリンガーと契約合意に達したことを伝えた。

     ブルージェイズとメッツの一騎打ちになっていることが報じられていたスプリンガー争奪戦がついに決着したようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはブルージェイズとスプリンガーの契約が6年1億5000万ドルであることを伝えている。

     今オフ、着々と戦力補強を進めているメッツとは対照的に、ブルージェイズはロビー・レイと再契約し、タイラー・チャットウッドとカービー・イエーツの両投手を獲得しただけ。スプリンガー獲得に投じることができる資金はブルージェイズのほうがはるかに多く残されており、「ブルージェイズ優勢」であることが報じられていた。

     「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、ナ・リーグの指名打者制の動向が不透明であることも、ブルージェイズにとって追い風となったようだ。メッツはすでに一塁ピート・アロンゾ、左翼ドミニク・スミス、中堅ブランドン・ニモ、右翼マイケル・コンフォートでレギュラーが固まっており、指名打者制が採用されない場合、スプリンガーを獲得すると誰か1人を控えに回さなければならない。そのような状況でスプリンガーに大金を投じる決断はできなかったとみられる。

     オフシーズン開始当初から大物スター選手の獲得を目指してきたブルージェイズ。若手の多いチームのリーダーとしても、弱点である中堅手のグレードアップとしても、スプリンガーはチームにフィットする存在であり、最高の形で念願の大物選手を実現させることに成功した。

  • 通算打率.187&年間98失策 「史上最低のメジャーリーガー」とは

    2021.1.20 12:00 Wednesday

     Googleで「史上最低のメジャーリーガーは誰?(Who’s the worst baseball player ever?)」と検索すると、最上位に名前が出てくるのがジョン・ゴックナーだ。データサイト「Baseball-Reference」によると、ゴックナーは1901年から3年間メジャーでプレー。通算264試合に出場して908打数170安打(打率.187)、0本塁打、OPS.498、146失策、守備率.901という成績が残されている。

     ペンシルベニア州アルトゥーナで生まれたゴックナーはプロ野球選手、特に遊撃手になりたいと思っていた。1884~98年にレッズなどで活躍したジャーマニー・スミスに憧れていたという。しかし、ゴックナーは堅実な守備で鳴らしたスミスとは対照的な選手だった。

     ゴックナーは通算打率が2割未満かつ通算本塁打0本の選手としては史上最多の打数(908)を記録している。また、遊撃の守備では通算264試合で146失策を喫しており、1903年には98失策を記録。シーズン90失策以上を記録した最後の選手となった。48失策を喫した1902年にはダブルヘッダーで5失策を記録したこともあったそうだ。

     「BaseballGuru.com」は2003年に「ゴックナーより打撃が悪い選手はほとんどいなかったし、ゴックナーより守備が悪い選手もほとんどいなかった。しかし、ゴックナーほど攻守両面で酷い選手はいなかった」と記している。犯罪捜査ドラマ「ボーンズ」にも史上最低のメジャーリーガーとしてゴックナーの名前が登場するほどだ。

     しかし、残っている成績を見る限り、マイナー時代のゴックナーの成績はそれほど悪くない。ゴックナーのパフォーマンスの悪化には背中の故障が関係していたと言われている。左打ちへの転向を試みるなど、故障の影響を回避するために様々な策を講じたゴックナーだったが、どれも上手くいかず、マイナー降格後も酷い成績が並んでいる。野球選手として大成することを諦めたあとはアンパイアになり、その後は地元のアルトゥーナに戻って警察官やバーテンダーとして働いていたという。

     とはいえ、史上最低のメジャーリーガーとして人々に記憶されていることは、誰にも記憶されないよりはマシなのかもしれない。

  • カージナルス モリーナとウェインライトに再契約をオファー

    2021.1.20 11:30 Wednesday

     カージナルスがヤディアー・モリーナとアダム・ウェインライトの両ベテランとの再契約に向けて動き始めたようだ。ビル・デウィットJr.会長は日本時間1月20日、両ベテランに対して再契約のオファーを提示していることを明らかにした。地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールドによると、両ベテランに提示されている契約条件は、新型コロナウイルスの影響もあり、2020年シーズンの年俸を下回るものになっているという。

     モリーナへのオファーが2020年シーズンの年俸を下回っているのは驚きではない。モリーナは昨季まで3年6000万ドルの契約を結んでおり、直近3シーズンの年俸は2000万ドルだった。精神的支柱としてチームに欠かせない存在ではあるものの、攻守両面で衰えが見られるようになっており、カージナルス以外の球団を含めても、年俸2000万ドルのオファーが届くことはないだろう。

     一方のウェインライトは昨季の年俸が500万ドルだった。昨季のウェインライトはチーム最多の10試合に先発してチームで唯一規定投球回をクリアし、5勝3敗、防御率3.15という安定した成績をマーク。新型コロナウイルスの影響があるとはいえ、カージナルスが昨季の年俸500万ドルを下回るオファーしか提示できないのであれば、ウェインライトが他球団移籍を選択する可能性も十分にある。

     依然として両選手ともカージナルス残留が有力視されているものの、条件次第では他球団移籍や現役引退を選択する可能性も残されている。この両選手はカージナルスにとって必要な戦力であるのはもちろんのこと、チームの精神的支柱として不可欠な存在であり、「モリーナやウェインライトが退団した場合のダメージは予想以上に大きくなるだろう」と指摘する関係者もいるほどだ。

     カージナルスはチームを支えてきた2人のベテランを満足させるオファーを提示し、引き留めることができるだろうか。

  • 名捕手・モリーナ 母国のウィンター・リーグで初登板

    2021.1.20 11:00 Wednesday

     ゴールドグラブ賞9度の名捕手ヤディアー・モリーナが母国プエルトリコのウィンター・リーグでプロ野球選手としてのキャリアで初めてマウンドに上がったことをメジャーリーグ公式サイトのマイケル・クレアが伝えている。モリーナは日本時間1月20日、自軍が7対19で負けている9回表に登板。故障のリスクを考慮したのか、全力投球することはなかったが、1イニングを投げて5人の打者と対戦し、ソロ本塁打による1点のみに抑えた。

     プエルトリコのウィンター・リーグは現在、プレーオフのセミファイナルに突入している。モリーナは兄・ホゼが監督を務めるアセニアンス・デ・マナティの一員としてウィンター・リーグに参加。この日が2試合目の出場となり、「3番・指名打者」で4打数2安打1得点を記録していたが、チームが大差で負けている9回表にマウンドに上がった。

     モリーナはハイソックス姿で時折笑顔も交えながら初登板をエンジョイ。先頭打者をピッチャーゴロ、次打者をレフトフライに打ち取ったあと、デービッド・ビダルにライトへのソロ本塁打、イバン・デヘイスースにセンターへの二塁打を浴びたが、この日2本塁打を放っていたエマニュエル・リベラを空振り三振に仕留め、1イニングを投げ抜いた。

     メジャーを代表する強肩捕手として鳴らし、メジャー1位の盗塁阻止率を4度も記録するなど、これまでにゴールドグラブ賞を9度受賞しているモリーナだが、プロ野球選手としてマウンドに立つのは今回が初めて。現在フリーエージェントのモリーナは2年契約を希望していることが報じられているが、条件が揃えば、現役引退までのあいだにメジャーのマウンドに立つ姿も見られるかもしれない。

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