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  • バウアー争奪戦はメッツとエンゼルスの一騎打ちか

    2020.12.14 11:30 Monday

     「ジ・アスレチック」のジム・ボウデンは日本時間12月14日、「MLBネットワーク」のラジオ番組に出演し、サイ・ヤング賞右腕トレバー・バウアーの移籍先について自身の見解を述べた。ボウデンは球界の関係者から情報を得るなかで「バウアーはメッツかエンゼルスに行く」と考えているという。また、メッツよりも先発投手補強のニーズが大きいエンゼルスのほうが積極的にバウアー獲得を狙う可能性が高く、ボウデンはエンゼルスを「本命」に挙げている。

     エンゼルスは昨オフ、バウアーの大学時代のチームメイトであるゲリット・コール(ヤンキース)の獲得に動いていた。現地の報道によると、エンゼルスは総額3億ドルにわずかに届かない規模の8年契約をオファーしていたようだが、コールは9年3億2400万ドルという投手史上最高額でヤンキースと契約。エンゼルスはエース獲得に失敗し、強打者アンソニー・レンドンと契約した。

     今季は新加入のディラン・バンディが活躍したものの、先発投手不足の状況は続いており、念願の絶対的エースとしてバウアーはエンゼルスのチーム事情にフィットする存在だ。2021年シーズン限りでアルバート・プーホルス、2022年シーズン限りでジャスティン・アップトンとの大型契約が終了するため、バウアーと長期契約を結ぶうえで資金面の心配もない。バウアーを満足させるだけのオファーを提示することは十分に可能だろう。

     一方のメッツには、昨季まで2年連続でサイ・ヤング賞を受賞したジェイコブ・デグロムという絶対的エースがいる。今季全休のマーカス・ストローマンがクオリファイング・オファーを受諾して残留し、新人ながら6勝2敗、防御率3.44の好成績を残したデービッド・ピーターソン、今季は大不振だったものの2019年に11勝を挙げたスティーブン・マッツのほか、今年3月にトミー・ジョン手術を受けたノア・シンダーガードも来季途中で復帰できる見込みであり、エンゼルスに比べると絶対的エース獲得の優先度は低い。

     メッツはここ数年、正中堅手不在が大きな課題となっており、ジョージ・スプリンガーの獲得を優先するのではないかと見られている。

  • ヤンキースの提示額とレメイヒューの希望額に大きな隔たり

    2020.12.14 11:00 Monday

     ヤンキースとの再契約が有力視されているDJ・レメイヒューだが、「NJ.com」のブレンダン・カティによると、ヤンキースの提示額とレメイヒューの希望額のあいだには依然として大きな隔たりがあるようだ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは、ヤンキースが4年7500万ドル前後、レメイヒューが5年1億ドル前後を希望していることを伝えており、希望額には約2500万ドルの隔たりが存在することになるが、カティによると、両者のあいだにはそれ以上の隔たりが存在しているという。

     現在32歳のレメイヒューは、2019年1月に2年2400万ドルでヤンキースに加入。打者有利のクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズを離れたことで成績悪化が懸念されていたものの、予想に反して大活躍を見せ、移籍1年目の2019年は145試合に出場して打率.327、26本塁打、102打点、OPS.893という好成績を残し、自身初のシルバースラッガー賞を受賞したほか、MVP投票では4位にランクインした。

     今季は前年からさらに成績を向上させ、50試合に出場して打率.364、10本塁打、27打点、OPS1.011をマーク。ロッキーズ時代の2016年以来2度目となる首位打者のタイトルを獲得し、1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成した。出塁率.421とOPS1.011もリーグ1位の数字であり、2年連続のシルバースラッガー賞を受賞。また、MVP投票では自己最高となる3位にランクインした。

     ヤンキースはレメイヒューとの再契約を今オフの最優先事項としており、関係者のあいだでも再契約が有力視されている。しかし、「2500万ドル以上の隔たりが存在する」という報道が事実であれば、ヤンキースは5年契約を希望するレメイヒューに対して4年契約すらオファーしていない可能性もある。35歳を超える契約を避けるため、3年契約にとどめたいと考えているのかもしれない。

  • インディアンスが球団名変更を決定 2022年から新球団名か

    2020.12.14 10:30 Monday

     「ニューヨーク・ポスト」のデービッド・ウォルドスタインとマイケル・S・シュミットは日本時間12月14日、インディアンスが球団名の変更を決定したことを伝えた。インディアンスの球団名については差別的だと批判する声が多く上がっていた。今週中にも球団名変更についてのプランが正式に発表される見込み。なお、NFLでは今年7月にレッドスキンズがチーム名の使用を停止し、「ワシントン・フットボール・チーム」というチーム名で今季を戦っている。

     ウォルドスタインとシュミットは、匿名の関係者3人からの情報としてインディアンスの球団名変更を伝えた。球団名の変更にはユニフォームのメーカー、チームの備品を製造する企業、球場の看板を製造する企業などとの連携が必要となるため、2021年シーズンは現在の球団名のままプレーし、早ければ2022年から球団名が変更される可能性があるという。「ワフー酋長」のロゴの使用が停止されたときも、2018年1月に使用停止が決定され、2018年シーズンをもって使用停止となった。

     1915年から1世紀以上にわたって使用されてきた球団名に代わる新たな球団名を早急に決めることは容易ではなく、NFLのレッドスキンズが「フットボール・チーム」という暫定的なチーム名を使用しているのと同じように、インディアンスも暫定的な球団名を使用する可能性がある。「FanSided」のロバート・マレーはこのニュースを受けて「クリーブランド・ベースボール・チーム?」とツイートしている。

     インディアンスは現時点ではこのニュースについてコメントを発表していない。なお、インディアンス以外にもブレーブス、NFLのカンザスシティ・チーフス、NHLのシカゴ・ブラックホークスなどが批判を受けているものの、これらのチームは過去数ヶ月のあいだにチーム名を変更する予定がないことを明言している。ただし、インディアンスの球団名変更が決定したことを受けて、その動きが他のチームに広がっていく可能性もありそうだ。

  • メッツ ポーターGMとの4年契約を正式発表

    2020.12.14 10:00 Monday

     メッツは日本時間12月14日、ダイヤモンドバックスでGM補佐を務めていたジャレッド・ポーターが4年契約でGMに就任することを正式に発表した。ポーターはレッドソックスとカブスの2球団でセオ・エプスタインの下で働き、合計4度のワールドシリーズ制覇を経験。メッツのスティーブ・コーエン・オーナーは「今後数年のうちにワールドシリーズ制覇を目指す」と宣言しており、ポーターはメッツの球団史上14人目のGMとして自身5度目の世界一を目指すことになった。

     ポーターにGMを任せることを決めたサンディ・アルダーソン球団社長は「ジャレッドはこれまでに経験してきた全てのレベル、全てのポジションで自身の実力を証明し、球界の仲間からの尊敬を集めてきた」とコメント。「野球の全ての側面について深い知識を持っているし、実績豊富なエグゼクティブの下で働いてきた経験もある。ジャレッドは次のチャレンジへの準備ができているよ」とポーターの手腕に期待を寄せた。

     ポーターは2004年にインターンとしてレッドソックスに加わり、エプスタインの下で働き始めた。その後、フロントオフィスのなかで順調にステップアップし、プロスカウト部門のディレクターまで昇格。カブスでも2015年からの2年間にわたって同じ役割を担い、2017年からの4年間はダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMの下でGM補佐を務めてきた。

     レッドソックス時代の2004年、2007年、2013年、カブス時代の2016年と合計4度のワールドシリーズ制覇を経験しているポーターは「この素晴らしい機会を与えてくれたスティーブ・コーエンとサンディ・アルダーソンに感謝したい。彼らが私を信頼してくれたことに本当に感謝している」とコメント。今オフのメッツはコーエンの資金力を生かして大型補強に乗り出すことが確実視されており、ポーターは早速その手腕を試されることになる。どんな補強を展開するか注目だ。

  • クローザー放出のレッズは「売り手」なのか「買い手」なのか

    2020.12.13 11:30 Sunday

     秋山翔吾が所属するレッズは今オフの方針が見えにくいチームの1つだ。今季は31勝29敗で7年ぶりのポストシーズン進出を達成。このままさらにチームを強化していくのかと思いきや、先日のトレードでクローザーのライセル・イグレシアスをエンゼルスへ放出した。さらに先発ローテーションの軸の1人であるソニー・グレイにもトレード放出の可能性が浮上している。レッズはこのまま解体に向かうのだろうか。それとも来季もポストシーズン進出を狙うつもりなのだろうか。

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは「レッズは売り手なのか買い手なのか」というファンから寄せられた質問に対して「レッズは今オフ、最も興味深いチームの1つだ」と回答。ノエ・ラミレス、レオナルド・リバスとの交換でクローザーのイグレシアスをエンゼルスへ放出し、先発右腕のグレイの放出にも前向きであることが報じられている。「これはレッズが売り手であることを示唆している」とフェインサンドは指摘する。

     しかし、レッズについては「遊撃手補強を最優先に考えている」との報道もあり、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)やトレバー・ストーリー(ロッキーズ)といったスター遊撃手の獲得に乗り出す可能性も取り沙汰されている。フリーエージェント市場での補強を検討しているとも噂もあり、フェインサンドは「レイズなどと同じように、戦力面と資金面のバランスを取ろうとしているのかもしれない」と分析する。

     そして、フェインサンドが出した結論は「現時点ではわからない」というものだ。イグレシアスとグレイを放出することで浮いた資金を弱点の補強に充てる可能性もあるため、今後の動きを見てみないことにはレッズの2021年のプランは見えてこない。浮いた資金を遊撃手などの補強に回すのか。あるいは資金を節約し、将来に向けて球団内の若手選手を登用するのか。新型コロナウイルスの影響による不確定要素が多いなか、フロントオフィスの手腕が試されるオフシーズンとなりそうだ。

  • Rソックスがクルーバー、ヒル、オドリッジの3投手に興味

    2020.12.13 11:00 Sunday

     レッドソックスは今季、両リーグワースト6位の先発防御率5.34に終わり、今オフは先発投手が補強ポイントの1つとなっている。今季を全休したクリス・セールとエドゥアルド・ロドリゲスが復帰する予定とはいえ、彼らが以前の実力を100%発揮できる保証はない。そんななか、地元紙「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアーによると、レッドソックスはコリー・クルーバー、リッチ・ヒル、ジェイク・オドリッジの3投手に興味を示しているようだ。

     現在34歳のクルーバーはインディアンス時代の2014年と2017年にサイ・ヤング賞を受賞した実績を誇るが、2019年は故障によりわずか7試合しか投げられなかった。レンジャーズへトレードされた今季はシーズン初登板で1イニングを投げただけで戦列を離れ、そのままシーズン終了。2018年にはリーグ最多の215イニングを投げ、20勝7敗、防御率2.89、222奪三振の好成績を残しているが、年齢を考えると以前のパフォーマンスを取り戻せるかどうかは微妙なところ。出来高を多めに盛り込んだ安価な契約となるかもしれない。

     ヒルとオドリッジは今季ともにツインズでプレー。現在40歳のヒルは8試合に先発して2勝2敗、防御率3.03を記録した。16年のメジャー生活で規定投球回到達が1度(2007年)しかないように、シーズンを通して先発ローテーションを担うことは期待できない投手だが、直近6シーズンで95試合(うち94先発)に登板して防御率2.92と安定感は抜群。登板すればしっかり結果を残す投手だ。

     一方のオドリッジは現在30歳。2019年に自己最多の15勝をマークしてフリーエージェントとなり、複数年契約を得られる可能性もあったが、ツインズからのクオリファイング・オファーを受諾して残留。しかし、今季は故障に悩まされ、わずか4試合(0勝1敗、防御率6.59)しか投げられなかった。2ケタ勝利4度の実績を誇り、まだ比較的若いため、複数の球団からの関心が報じられており、クルーバーやヒルとは対照的に、複数年契約を得られる可能性が高いと見られている。

     レッドソックスは菅野智之にも興味を示していることが報じられているが、先発ローテーションの補強としていったい誰を獲得するのだろうか。

  • レイズが元エース右腕・アーチャーとの契約を検討か

    2020.12.13 10:30 Sunday

     レイズがエース右腕のクリス・アーチャーをパイレーツへ放出してタイラー・グラスナウ、オースティン・メドウズ、シェーン・バズを獲得したトレードは、近年有数の「一方的なトレード」として知られている。このトレードで大成功を収めたレイズだが、フリーエージェントとなった元エース右腕を呼び戻すことを検討しているようだ。地元紙「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキンはレイズがアーチャーとの交渉を行っていることを伝えている。

     今季のメジャーリーグは新型コロナウイルスの影響により異例の60試合制でレギュラーシーズンが開催された。選手たちは3月中旬から約4ヶ月間に及ぶ中断期間を経て、約1ヶ月間の夏季キャンプのあと、2ヶ月強のレギュラーシーズンに臨んだが、この異例のスケジュールが選手たちの身体にどのような影響を与えているかはわからない。今オフは、ほぼ全ての球団が万が一の場合に備えて選手層を厚くすることを考えていると言われている。

     レイズはチャーリー・モートンとの再契約に失敗し、モートンはブレーブスへ流出。エース左腕のブレイク・スネルもトレード放出が取り沙汰されており、先発3本柱のうち2人を失った状態で来季の開幕を迎える可能性がある。チーム内には複数の有望な若手投手がいるものの、ほとんど実績のない彼らを戦力として計算に入れるのはリスクが大きすぎる。よって、先発投手の層を厚くするための補強に動く可能性が高い。

     そこで候補として浮上したのが元エース右腕のアーチャーだ。今季は胸郭出口症候群の手術を受けて全休し、パイレーツでは33先発で6勝12敗、防御率4.92という期待外れの成績に終わった。自身の価値を再構築するために1年契約を望んでいると見られており、その契約は基本給を低めに抑え、出来高を多く盛り込んだものとなるだろう。レイズでも十分に獲得が可能な価格帯となるはずだ。

     トプキンはレイズのロースター内に故障を抱えた投手が多いことを指摘。彼らを故障者リストに移すことができるまでロースターの枠を空けられないため、「メジャー契約ではなくマイナー契約で投手を獲得するかもしれない」と述べている。

  • メッツの次なる補強ターゲット スプリンガー?バウアー?

    2020.12.13 10:00 Sunday

     日本時間12月13日、メッツがジェームス・マッキャンと4年契約で合意したことが報じられた。これにより今オフの補強ポイントの1つだった正捕手の獲得は完了。スター捕手のJ・T・リアルミュートではなくマッキャンを獲得することにより他のポジションの補強するための資金を多く残すこともできた。ここまでトレバー・メイ、マッキャンと比較的「地味」な補強が続いているメッツだが、次なる補強ターゲットにはジョージ・スプリンガーやトレバー・バウアーの名前が挙げられている。

     大富豪のスティーブ・コーエンが新オーナーに就任し、今オフの大型補強が予想されていたメッツだが、ここまでの目立った動きは救援右腕のメイと2年1550万ドルで契約したくらい。それに次ぐ補強としてマッキャンと4年4000万ドル超で契約合意に達したが、ブロディ・バンワグネン前GMの後任にダイヤモンドバックスのジャレッド・ポーターGM補佐が就任することが確実となり、大型補強が本格スタートしそうだ。

     「スター・レッジャー」のボブ・クラピッシュによると、コーエンがスプリンガーの獲得を望んでいる一方、サンディ・アルダーソン球団社長はスプリンガーよりもバウアーに興味を示しているという。

     メッツは先発右腕のノア・シンダーガードが今年3月にトミー・ジョン手術を受けており、来季は開幕から少なくとも1~2ヶ月を欠場する可能性が高い。場合によっては戦列復帰が後半戦までずれ込む可能性もある。

     エースのジェイコブ・デグロムに次ぐ先発投手がクオリファイング・オファーを受諾して残留したマーカス・ストローマン(今季全休)と今季デビューして6勝を挙げたデービッド・ピーターソンという状況であり、アルダーソンとしてはエース級の投手をもう1人獲得したいという思いがあるのだろう。

     とはいえ、正中堅手不在もここ数年のチームの課題となっている。2014年にゴールドグラブ賞を受賞したフアン・ラガレスがその後は伸び悩み、2018年以降はブランドン・ニモが中堅を守る機会が増えているものの、本来は両翼向きの選手である。正中堅手不在という課題を解消するうえでスプリンガーはうってつけの存在と言える。スプリンガーを獲得すれば、余剰戦力となった外野手をトレードの駒に回すこともできる。

     いずれにしても、捕手の補強をリアルミュートではなくマッキャンで済ませたことによりメッツに多くの選択肢が生まれたことは間違いない。アルダーソンとポーターが中心となるメッツのフロントがどんな補強を見せるか注目だ。

  • DバックスのポーターGM補佐がメッツの新GMに就任へ

    2020.12.13 09:30 Sunday

     メッツは新たなゼネラルマネージャー(GM)の候補を1人に絞り込んだようだ。複数の現地メディアが日本時間12月13日に報じたところによると、メッツはダイヤモンドバックスのジャレッド・ポーターGM補佐にGM就任を要請する方針を固めたという。契約期間は4年。現在40歳のポーターは、これまでにレッドソックス、カブス、ダイヤモンドバックスのフロントオフィスで働いた経験があり、レッドソックスで3度、カブスで1度のワールドシリーズ制覇を経験している。

     ポーターは2002年に大学生のサマー・リーグであるケープコッド・ベースボールリーグでインターンとして働き始め、2004年にインターンとしてレッドソックスに加入。春季キャンプ地の職員、選手育成部門のアシスタント、プロスカウト部門のコーディネーター、プロスカウト部門のディレクター補佐を経て、2012年からはプロスカウト部門のディレクターを務めた。

     その後、レッドソックス時代の上司であるセオ・エプスタインが編成本部長を務めるカブスで2シーズンを過ごし、2016年にはレッドソックス時代の2004年、2007年、2013年に続いて自身4度目となるワールドシリーズ制覇を経験。2016年オフにダイヤモンドバックスへ加入し、マイク・ヘイゼンGMの下で4年間にわたってGM補佐を務めてきた。他球団のGM候補にも浮上するなど、有望なGM候補の1人と考えられてきた人物だ。

     今オフ、カブスはエプスタインが退任してジェッド・ホイヤーGMが編成本部長に昇格したため、ポーターはカブスの新たなGMの最有力候補として名前が挙がっていたが、メッツがブロディ・バンワグネン前GMの後任として獲得に成功。メジャー通算153勝を挙げたダン・ヘイレンは自身のTwitterで「メッツは正しい選択をした。彼は優秀な男だ」と絶賛している。新たなGMが決定したことにより、メッツの大型補強が本格的に動き始めそうだ。

  • メッツがFA捕手・マッキャンと契約合意 4年4000万ドル以上

    2020.12.13 09:00 Sunday

     メッツは今オフ、正捕手の補強が急務となっていたが、獲得を本命視されていたJ・T・リアルミュートではなく、ジェームス・マッキャンを狙っていることが報じられていた。日本時間12月13日、現地メディアは続々とメッツがマッキャンと契約合意に達したことを報道。関係者によると、契約期間は4年で、サインボーナスを含めた総額は4000万ドルを超えるという。2年前のオフにノンテンダーFAとなってタイガースから放出された男が好条件でメッツに加わることが確実となった。

     マッキャンの獲得はメッツに2つのメリットをもたらす。もちろん1つは正捕手を確保できることだ。マッキャンはホワイトソックスに加入した2019年に打率.273、18本塁打、60打点、OPS.789の好成績を残してオールスター・ゲームに選出され、今季も31試合で打率.289、7本塁打、15打点、OPS.896をマーク。新加入のヤスマニ・グランダルとの併用となったが、限られた出場機会のなかでしっかり結果を残し、課題のフレーミングでも大幅な成長を示した。

     2つ目のメリットは、総額1億ドルを超える大型契約が確実なリアルミュートよりもはるかに安価で契約できるマッキャンを獲得することにより、ジョージ・スプリンガーやトレバー・バウアーといった大物フリーエージェント選手と契約する資金を確保できることだ。今後メッツがスプリンガーとバウアーの「ダブル獲得」に動くと予想する声もある。

     メッツは今オフ、すでに救援右腕のトレバー・メイを2年1550万ドルで獲得しており、マッキャンはそれに続く補強となる。サンディ・アルダーソン球団社長は中堅手と先発投手を補強ポイントに挙げており、次なる補強ターゲットがスプリンガーとバウアーの2人になることは間違いなさそうだ。

  • 今オフ注目のメッツ 早ければ来週前半にも新GMが決定か

    2020.12.12 11:30 Saturday

     スティーブ・コーエンが新たなオーナーに就任し、今オフの大型補強の行方が注目されているメッツは、ブロディ・バンワグネンに代わる新たなゼネラルマネージャー(GM)探しが決着を迎えようとしている。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは日本時間12月12日、メッツのGMの最終候補者として4人の名前を報じた。その後、「ニュースデー」のティム・ヒーリーが4人以外にも候補者がいることを伝えたが、いずれにしてもGM探しが最終段階に突入していることは間違いなさそうだ。

     最終候補者として名前が浮上したのは、ザック・スコット(レッドソックスGM補佐)、ジャレッド・ポーター(ダイヤモンドバックスGM補佐)、ビリー・オーウェンス(アスレチックスGM補佐)、マイケル・ヒル(前マーリンズ編成本部長)の4人。メッツは当初、編成本部長とGMの両方のポストを用意する予定だったが、方針を変更してGMのみを採用することに決定。よって、サンディ・アルダーソン球団社長が編成本部長のような立ち位置で意思決定に一定の影響力を持つものと見られる。

     スコットは2004年にインターンとしてレッドソックスに加わり、今季が17年目のシーズン。直近2シーズンはGM補佐を務めている。ポーターはGM補佐を4シーズンにわたって務めており、他球団のGM候補として何度も名前が浮上したことがある。オーウェンスは20年以上アスレチックスに在籍しており、2015年にGM補佐に就任。2018~19年に特別アシスタントとしてアスレチックスに在籍していたアルダーソンとも縁がある人物だ。

     最終候補者として名前が浮上している4人のなかで最も経験豊富なのが長年にわたってマーリンズのフロントオフィスのリーダーを務めてきたヒルだ。昨季105敗のチームを今季は新型コロナウイルスのクラスター発生などを乗り越えて17年ぶりのポストシーズン進出へ導いたものの、シーズン終了後に解任。メッツのGM候補の1人として早い段階から名前が挙がっていた。

     アルダーソンはこれらの候補者のなかからいったい誰を選択するのか。早ければ来週前半にも新たなGMが発表される見込みとなっている。

  • カブス・ホイヤー編成本部長「外野手の補強が最優先」

    2020.12.12 11:00 Saturday

     カブスの40人枠には現在、外野手がジェイソン・ヘイワードとイアン・ハップの2人しかいない。シーズン終了後にキャメロン・メイビンとビリー・ハミルトンがフリーエージェントとなり、カイル・シュワーバーとアルバート・アルモラJr.の2人が先日ノンテンダーFAとなったからだ。これを受けてジェッド・ホイヤー編成本部長は「外野手の人数のことは把握している。我々が最優先に考えていることだよ」と外野手の補強を今オフの最優先事項の1つに挙げた。

     今季のカブスは、左翼シュワーバー、中堅ハップ、右翼ヘイワードが基本の布陣となっていたが、来季のハップのポジションは流動的だ。ホイヤーは「イアンが中堅を守ることについては満足している」とする一方、「もし生粋の中堅手を獲得した場合、イアンは平均以上の守備力を持つ左翼手になれるだろう。それを実行する可能性は十分にあるよ」とも語り、新たに中堅手を獲得してハップを左翼へ移す可能性を示唆した。

     今オフのフリーエージェント市場では、ジョージ・スプリンガーとジャッキー・ブラッドリーJr.が中堅手の「トップ2」だが、カブスが年俸総額の削減に動いていることを考えると、この2選手の獲得が検討される可能性は極めて低い。より安価で獲得でき、なおかつレギュラーとしてある程度の活躍を期待できる選手が獲得候補となるだろう。

     なお、ホイヤーは来季がメジャー3年目となる有望株のニコ・ホーナーを正中堅手として起用することは否定している。今季は二塁と遊撃を中心に、三塁、左翼、中堅と合計5ポジションを守ったが、ホイヤーは来季もホーナーをユーティリティとして起用することを示唆しつつも「メインは内野だと考えている」と発言。外野のレギュラーの休養日などに中堅を守る機会はあるかもしれないが、ホーナーが外野のレギュラーとして起用されることはなさそうだ。

  • ナショナルズ カブスから放出のシュワーバーに興味

    2020.12.12 10:30 Saturday

     ナショナルズは正右翼手のアダム・イートンの来季オプションを破棄したため、外野手の補強が急務となっている(イートンは古巣のホワイトソックスと契約)。フリーエージェント市場にはジョージ・スプリンガー、マイケル・ブラントリー、エディ・ロサリオといった有力な外野手がいるものの、地元紙「ワシントン・ポスト」のジェシー・ドーアティによると、ナショナルズはカブスからノンテンダーFAとなったカイル・シュワーバーの獲得に興味を示しているようだ。

     ナショナルズは今オフ、正右翼手のイートンと控え外野手のマイケル・A・テイラーがフリーエージェントとなり、イートンはホワイトソックス、テイラーはロイヤルズと契約。外野手の層が薄くなっている。今季終盤は左翼アンドリュー・スティーブンソン、中堅ビクトル・ロブレス、右翼フアン・ソトという布陣が採用され、補強がなければ来季もこのままの布陣で戦うことになるが、左翼手または右翼手を補強し、スティーブンソンを控えに回すのが理想の形だろう。

     シュワーバーは2019年に打率.250、38本塁打、92打点、OPS.871という自己最高の成績をマーク。ところが、今季は不振を極め、59試合に出場して打率.188、11本塁打、24打点、OPS.701と実質自己ワーストの成績に終わった。カブスから来季の契約をオファーされず、日本時間12月3日にノンテンダーFAとなって放出されたが、「コロナの影響がない例年通りのオフシーズンならカブスに残っていただろう」とも言われている。

     ナショナルズがシュワーバーの獲得を検討するうえで懸念されるのは守備面だろう。シュワーバーは「指名打者向き」と言われることが多く、今季首位打者に輝いたソトも守備の上手い選手ではないため、外野の両翼にシュワーバーとソトを置くことには相当なリスクが伴う。中堅のロブレスも2019年の守備防御点+23から今季は-4と大幅に数字を悪化させており、外野の守備が崩壊しかねない。

     とはいえ、アンソニー・レンドンの穴を埋め切れずにリーグ10位の66本塁打に終わったナショナルズにとって、シュワーバーの長打力は非常に魅力的だ。カブスでベンチコーチを務めたデーブ・マルティネスが監督を務めていることも、シュワーバーの獲得を目指すうえで追い風となるかもしれない。

  • フィリーズ ドンブロウスキー編成本部長との4年契約を発表

    2020.12.12 10:00 Saturday

     フィリーズは日本時間12月12日、球団史上初となる「編成本部長」のポジションにワールドシリーズ制覇2度の実績を誇るデーブ・ドンブロウスキーが就任したことを発表した。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、契約期間は4年で、総額2000万ドルという大型契約となっている。フィリーズは今季限りでチームを去ったマット・クレンタック前GMに代わるフロントオフィスの新たなリーダーの人選が難航していたが、実績十分の大物エグゼクティブを招聘することに成功した。

     ジョン・ミドルトン・オーナーは「フィラデルフィア・フィリーズにとって素晴らしい日だ」と述べ、ドンブロウスキーの加入を大喜び。「彼がフィラデルフィアに加わることに興奮している。我々はデーブとジョー・ジラルディという、ポストシーズン進出やワールドシリーズ制覇を目指すうえでベストの2人を抱えることになった」と具体的な目標にも言及した。

     ドンブロウスキーはマーリンズ時代の1997年とレッドソックス時代の2018年にワールドシリーズ制覇を経験。チームを「勝たせる」手腕には定評がある。フィリーズにはブライス・ハーパー、ザック・ウィーラー、アーロン・ノラといったスター選手がおり、ドンブロウスキーは「再建というよりは再編を考えている。優勝を争えるチームだと思うからね」と今後の方針を語った。

     ドンブロウスキーはテネシー州ナッシュビルにメジャーリーグ球団を招致するための活動を行う「ミュージック・シティ・ベースボール」という団体に加わっていたが、新型コロナウイルスの影響もあって次回の球団拡張が遅れる見通しのため、フィリーズに加入することを決断したという。

     崩壊したブルペンの立て直し、J・T・リアルミュートとの再契約など課題は山積しているが、「世界一になるために本当に必要な戦力でない限り、短期的な戦力アップのために将来を犠牲にするようなことはしたくない」と語るドンブロウスキーの手腕に注目だ。

  • ロッキーズから放出のダール レンジャーズと1年契約で合意

    2020.12.12 09:30 Saturday

     「ESPN」のジェフ・パッサンによると、レンジャーズはロッキーズからノンテンダーFAとなったデービッド・ダールと年俸300万ドル前後の1年契約で合意したようだ。2019年にオールスター・ゲーム初選出を果たしたダールだが、故障が非常に多く、2016年のメジャーデビュー以降、規定打席到達は1度もない。現在26歳でフリーエージェントまであと3年保有できるにもかかわらず、戦力として計算しにくいことが災いし、ロッキーズから放出されていた。

     ダールはデビューした2016年に63試合に出場して打率.315、7本塁打、24打点、OPS.859の好成績をマーク。しかし、2017年は肋骨のストレス反応によって開幕から故障者リスト入りし、結局メジャーでは1試合もプレーできなかった。

     2018年は右足の骨折による戦線離脱があったものの、77試合に出場して打率.273、16本塁打、48打点、OPS.859とパワーを発揮。2019年は前半戦に打率.308、12本塁打、51打点、OPS.881の好成績を残し、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たしたが、後半戦に右足首を痛め、結局100試合にしか出場できず、規定打席にも届かなかった。

     今季は8月中旬に腰を痛めて戦列を離れ、9月上旬に復帰したものの、その2週間後に今度は右肩を痛めて再離脱。24試合にしか出場できず、打率.183、0本塁打、9打点、OPS.470という自己ワーストの成績に終わった。来季の年俸は260万ドル前後まで上昇することが予想されていたが、ロッキーズは計算の立たない戦力にこの金額を支払うことを拒否。あと3年保有できるダールをノンテンダーFAとすることを決断した。

     レンジャーズは今季、左翼のレギュラーを固定できなかったが、レギュラー候補としては2019年に83試合で21本塁打を放ったウィリー・カルフーンがいる。秋信守(チュ・シンス)がフリーエージェントとなって指名打者の枠が空いたため、カルフーンとダールの2人が左翼と指名打者の2枠に入ることになりそうだ。

  • 二冠王・オズーナが「エドガー・マルティネス賞」を受賞

    2020.12.12 09:00 Saturday

     メジャーリーグ機構は日本時間12月12日、最も優れた活躍を見せた指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」の2020年シーズンの受賞者を発表し、ナショナル・リーグの本塁打と打点の二冠に輝いたマーセル・オズーナ(今季ブレーブス・現在フリーエージェント)が選出された。オズーナは今季、全60試合に出場したが、65%にあたる39試合に指名打者として出場。外野の守備に就いたのは左翼19試合、右翼2試合だけだった。

     ドミニカ共和国出身のオズーナは現在30歳。昨オフ、カージナルスからフリーエージェントとなり、クオリファイング・オファーを拒否して複数年契約を狙ったものの、希望通りのオファーは届かず、1年1800万ドルでブレーブスと契約。すると、MVPに輝いたフレディ・フリーマンとともに強力打線を牽引し、リーグ最多の18本塁打&56打点を記録しただけでなく、打率.338、出塁率.431、長打率.636はいずれも自己ベストを更新した。

     指名打者として出場した39試合では、打率.362、14本塁打、40打点、OPS1.155という素晴らしい成績をマーク。ネルソン・クルーズ(OPS.997)、フランミル・レイエス(同.800)、ミゲル・カブレラ(同.743)など、他の指名打者の数字を大きく上回り、文句なしの受賞となった。

     オズーナは今季、「エドガー・マルティネス賞」のほかに自身2度目のシルバースラッガー賞も受賞し、「オールMLBチーム」では指名打者部門でファースト・チームに選出。MVP投票では自己最高の6位にランクインした。複数のチームがオズーナの獲得に興味を示していることが報じられており、今オフは念願の複数年契約を手に入れることができそうだ。

  • 慎重な姿勢を見せるカージナルス「1月が新たな12月になる」

    2020.12.11 18:00 Friday

     カージナルスは今オフ、ここまで目立った動きを見せていない。長年にわたってチームを支えてきたヤディアー・モリーナとアダム・ウェインライトがフリーエージェントとなり、両者との交渉を継続しているものの、その動きは極めてスローペースだ。ジョン・モゼリアック編成本部長は「例年なら12月はチーム完成に向けて補強をスピードアップする時期だが、今オフはそれに該当しない」と強調する。「今オフは1月が新たな12月になると思っている」と今後の見通しを明らかにした。

     モゼリアックは「市場の動きがスローになっている原因の一部は、不確定要素が多すぎることだと思う」と発言。確かに、来季のシーズン開催について、いつからどれくらいの観客を入れることができるか全く見通しは立っておらず、ナショナル・リーグでの指名打者制を継続するかどうかすら決まっていない。「このような状況では辛抱強く待つことが大切だ」とモゼリアック。「課題がいくつかあるのはわかっている。でも、これが今オフの我々の方針だ」と慎重に補強を進めていく意向を明言した。

     カージナルスの今オフの動きについて、最大の関心が寄せられているのはモリーナとウェインライトの動向だろう。ウェインライトは先日、「まだどのチームからも正式なオファーは届いていない。でも、移籍市場がスローペースなのは理解しているよ」と話していた。モゼリアックはこの2選手との再契約が最優先事項であると考えており、再契約に向けた交渉を継続して行っていることを明言している。この2選手との交渉を完了しない限り、今オフの補強に使える資金の見通しが立たないというわけだ。

     ここ数年、カージナルスは打線の得点力不足が顕著であり、「打てる外野手」も今オフの補強ポイントとなっている。モゼリアックは年俸総額を削減しつつ、2人のベテランと再契約を結び、そのうえで得点力不足を解消するという難題に取り組まなければならない。辛抱強く12月を乗り切り、年が明けた1月に効果的な手を打つことはできるのだろうか。

  • ヤンキースGM FAのレメイヒューを引き留める方針を明言

    2020.12.11 17:00 Friday

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはウィンター・ミーティング(リモート開催)最終日となった日本時間12月11日、「YESネットワーク」の対してDJ・レメイヒューとの再契約に向けた交渉を継続していることを明らかにした。キャッシュマンによると、ヤンキースは今季MVP投票で3位にランクインした好打の二塁手を引き留めたいと考えているという。キャッシュマンは「我々は彼をチームにキープできるようにするつもりだ」と語り、レメイヒューの引き留めに注力する方針を明言した。

     キャッシュマンは自軍からのクオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェント(FA)となっているレメイヒューについて「彼はニューヨークでプレーすることをとても気に入っているし、ヤンキースのため、そしてヤンキースのファンのためにプレーすることが大好きなんだ。チームメイトとの関係も非常に良好だよ」とコメント。「我々に有利な要素はたくさんある」とする一方、「最終的には金銭的な問題になる。我々のオファーと他球団のオファーが比較されるからね」と油断する様子は見せなかった。

     レメイヒューは2年2400万ドルの契約でヤンキースに加入し、昨季は打率.327、26本塁打、102打点、OPS.893の好成績をマーク。今季は打率.364、10本塁打、27打点、OPS1.011とさらに成績を向上させ、1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成した。すでに32歳のレメイヒューだが、5年1億ドル規模の契約を希望していることが報じられている。

     「我々はレメイヒューと再契約したいと思っているし、それは彼も同じだと思う。でも、FA市場というものは非常に複雑でトリッキーなんだ。良い結果を期待しているけれど、思い通りにならないこともあるし、とにかく待つしかない」とキャッシュマン。現時点ではレメイヒューとの再契約に失敗した場合の「プランB」となる二塁手の獲得は想定されておらず、レメイヒューが他球団へ流出した場合は、キャッシュマンが「遊撃より二塁のほうが向いている」と語るグレイバー・トーレスが二塁を守ることになるかもしれない。

     レメイヒューの動向は、田中将大の去就も含め、今オフのヤンキースの補強戦略に大きな影響を与えることになりそうだ。

  • 本塁打王・ボイト レメイヒューのヤンキース残留を希望

    2020.12.11 15:00 Friday

     今季のヤンキースでは、首位打者に輝いたDJ・レメイヒューと本塁打王のタイトルを手にしたルーク・ボイトの2人が打線を牽引。同じチームから首位打者と本塁打王が誕生するのは、ハンク・アーロンが首位打者、エディ・マシューズが本塁打王となった1959年のミルウォーキー・ブレーブス以来61年ぶりの快挙だった。レメイヒューはヤンキースからのクオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェント(FA)となっているが、ボイトはともに打線を牽引した「相棒」の残留を望んでいる。

     ヤンキースは今オフ、田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップの3投手がFAとなり、先発投手の補強も必要と見られているが、何より優先すべきなのはレメイヒューとの再契約であると言われている。レメイヒューは2019年1月にヤンキースと2年2400万ドルで契約。当初は内野の便利屋扱いで、打者有利のロッキーズを離れて打撃成績の悪化も懸念されていたが、予想を覆す大活躍を見せ、MVP投票で2019年は4位、今季は3位にランクイン。今や球界を代表する好打者の1人となった。

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは今オフ、ここまで目立った動きを見せていないが、これはレメイヒューとの再契約交渉を最優先に行っているからだろう。FAとなった3投手の穴は、故障から復帰するルイス・セベリーノ、出場停止処分が明けるドミンゴ・ヘルマン、若手有望株のデイビー・ガルシアやクラーク・シュミットで埋めることもできるが、レメイヒューは替えの利かない存在だ。アーロン・ジャッジやジャンカルロ・スタントンなど故障離脱の多い打者が目立つヤンキースにおいて、レメイヒューの安定感は際立っている。

     そんなレメイヒューについて、本塁打王・ボイトは「もし僕がギャンブラーなら、DJが戻ってくるほうに賭けるよ」と話している。「彼は残留を望んでいると思う。彼は球界で最高の選手の1人だし、僕が今まで一緒にプレーしてきたなかで最高の打者の1人だから、戻ってきてほしいよ。残りのキャリアをピンストライプのユニフォームで過ごしてほしい」とボイト。本塁打王のタイトルを獲得した大砲からのラブコールはレメイヒューに届くだろうか。

  • ドンブロウスキー招聘のフィリーズ マッキャン争奪戦に参戦か

    2020.12.11 13:00 Friday

     「ジ・アスレチック」は日本時間12月11日、フィリーズの編成本部長に世界一2度の実績を誇るデーブ・ドンブロウスキーの就任が確実となったことを報じた。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは、ドンブロウスキーがフィリーズのフロントオフィスのリーダーとなることが正式に決まった場合、ジェームス・マッキャンの争奪戦に加わる可能性があると指摘する。マッキャンがドラフト2巡目でタイガースに指名されてプロ入りした2011年、タイガースのGMを務めていたのはドンブロウスキーだった。

     捕手の補強を必要としているフィリーズの第1希望は、もちろんJ・T・リアルミュートとの再契約だ。リアルミュートは2019年2月にシクスト・サンチェス、ホルヘ・アルファロらとのトレードでマーリンズからフィリーズに加入。2019年は「オールMLBチーム」のファースト・チーム、今季は「オールMLBチーム」のセカンド・チームに選出されるなど、球界を代表する捕手として期待に応える活躍を見せた。

     トップ・プロスペクトのサンチェスを放出してまでリアルミュートを獲得したという事情もあり、フィリーズは今春の時点でリアルミュートとの再契約に向けて動き始めていた。しかし、新型コロナウイルスの影響により2020年シーズンは無観客開催となり、フィリーズは財政面で大きなダメージを受けている。ジョン・ミドルトン・オーナーは「リアルミュートと契約延長できないならサンチェスの放出には応じなかった」と語っていたが、リアルミュートとの再契約にどれくらいの資金を投じることができるかは不透明だ。リアルミュートの希望を満たすオファーを提示できない可能性のほうが高いかもしれない。

     こうした事情を考慮すると、ドンブロウスキーがリアルミュートとの再契約を諦めてマッキャンの獲得に動くのは現実的な判断と言える。マッキャンに対してメッツとエンゼルスが「強力なオファー」を提示していることが報じられているが、ドンブロウスキー率いるフィリーズは逆転勝利を目指してマッキャン争奪戦に加わるのだろうか。

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