English Español 韓国語

 
More>>

MLBのライブ配信観るなら《SPOTV NOW》

spotvnow

TRENDING NOW

タイガースが今季50勝一番乗り スクーバル6回4失点も通算50勝目

【タイガース11-4アスレチックス】@デトロイト/コメリカ・パーク

 二回にアスレチックスのデンゼル・クラークの打球がパーカー・メドーズのグラブを越えてセンターのフェンスの向こう側に飛び込んだとき、タイガース先発のタリック・スクーバルの表情はいらだちに満ちていた。スクーバルは初回に続いて2イニング連続で本塁打を浴び、アスレチックスにリードを許してしまったのだ。

 しかし、それ以降スクーバルは立ち直った。六回2死からルイス・ウリアスを91マイルのスライダーで空振り三振に仕留め、この試合8つ目の三振を記録。スクーバルは脚を蹴り上げ、アドレナリンと疲労が入り混じった雄叫びを上げた。スクーバルにとって、決して最高のピッチングではなかったが、タイガースは11-4で勝利。今季MLB全体で一番乗りで50勝に到達した。

 スクーバルの前回登板は雨のなかでのピッチングだった。今日の試合も悪天候により、開始が81分も遅延することに。先発投手にとって難しい状況だったことは間違いなく、アスレチックスは初回先頭のジェイコブ・ウィルソンが四球を選ぶと、次打者ブレント・ルーカーが96マイルの直球を叩き、レフトへの16号先制2ランを放った。スクーバルが初回の先頭打者に四球を与えたのは今季初めてのことだった。

 スクーバルが本塁打を打たれたのは5月20日以来。これで37イニング連続被本塁打なしの記録がストップした。アスレチックスの主砲ルーカーにとっては、スクーバルから放った通算3本目の一発である。その後、スクーバルは打者5人を抑えたものの、二回2死からタイラー・ソダーストロムにヒットを許し、そしてクラークにメジャー通算2本目となる一発を浴びた。

 アスレチックスは昨季開幕直後にコメリカ・パークでスクーバルと対戦したときも2本のアーチを放ち、球界を代表する左腕から4点を奪っている。また、昨年9月にオークランドで対戦したときも六回途中までに9安打を浴びせて2点を奪い、スクーバルに白星を与えなかった。今日の試合序盤は、スクーバルのアスレチックスに対する相性の悪さが出た形となった。

 しかし、スクーバルは三回以降、アスレチックスに追加点を与えなかった。打線は初回にケリー・カーペンターが14号2ランを放って一時同点に。カーペンターにとっては、1試合3本塁打を記録した6月2日のホワイトソックス戦以来の一発であり、アスレチックス先発のルイス・セベリーノの「タイガースに対して17イニング連続無失点」という記録を終わらせた。三回にはウェンシール・ペレスの2点タイムリー二塁打で再び同点とし、ディロン・ディングラーの8号3ランで勝ち越し。セベリーノがタイガース戦で敗戦投手となったのは2016年以来のことだった。

 スクーバルは最初の打者一巡で4点を失ったあと、完全に立ち直り、二巡目は打者9人をパーフェクト。逆転してもらった直後の四回は、わずか8球で三者凡退に抑え、試合の流れを引き寄せた。五回と六回も無失点に抑え、2023年9月21日以来となるアスレチックス戦での白星を手にしている。

 三回に同点打を放ったペレスは2安打2打点の活躍だけでなく、七回にはライトからの好返球でチームに貢献。二塁打を狙ったソダーストロムを二塁で刺した。また、ライリー・グリーンは今季2度目、キャリア4度目となる1試合4安打をマークし、打率を.299まで上昇させている。

2025.6.25 12:45 Wednesday

ブレーブス逆転勝利で借金4 今季メッツに対して5戦5勝と圧倒

【メッツ4-7ブレーブス】@ニューヨーク/シティ・フィールド

 ブレーブスは日本時間6月25日のメッツ戦に7-4で勝利し、今季メッツに対して5戦5勝。同地区ライバルのメッツを圧倒し続けるなか、ポストシーズン争いへの復帰が期待されているが、その立役者の一人が主砲マット・オルソンだ。勝負強いバッティングを見せているオルソンは、大活躍を見せた2年前のような頼もしい存在に戻りつつある。

 オルソンは六回に一挙5得点のビッグイニングを締めくくる勝ち越しの2点タイムリーを放ち、チームの勝利に貢献した。今季の最初の2カ月間はなかなかチャンスでヒットが出ず、苦しんでいたが、ここ数週間で状況が大きく変化している。オルソンの活躍もあり、ブレーブスは直近14試合で10勝4敗と好調。そのなかにはメッツに対する5勝も含まれている。

 ブレーブスはオルソンが2安打を放ったほか、ニック・アレンも今季3度目となる1試合3安打を記録。「元アスレチックス・コンビ」の活躍により、こちらも元アスレチックスであるメッツ先発のフランキー・モンタスの今季初登板での白星を打ち消した。モンタスは5イニングを3安打無失点に抑え、勝利投手の権利を持っていたが、メッツのリリーフ陣が打ち込まれ、モンタスの勝ち星を消してしまった。

 メッツ2番手のワスカル・ブラゾバンは六回先頭から三者連続四球の大乱調。ブレーブスはそこから3-3の同点に追いつき、さらに二死満塁のチャンスでオルソンがメッツ3番手のリード・ギャレットからタイムリーを放ち、二者を迎え入れた。

 オルソンは八回にも貴重な追加点となるタイムリー二塁打を放ち、直近14試合では打率.346、長打8本と打撃好調だ。5月27日までの得点圏では50打数10安打、打率.200に終わっていたが、それ以降は26打数12安打、打率.461と勝負強さを発揮している。

 オルソンとメッツのピート・アロンソは、今日の試合が始まる前の時点で一塁手トップのfWAR(2.4)を記録。オルソンは今季ここまで15本塁打&52打点を記録し、自身4度目のシーズン30本塁打&100打点を狙えるペースとなっている。

2025.6.25 12:06 Wednesday

レンジャーズ逆転勝ち 三者連続アーチでリード許すも競り合いを制す

【オリオールズ5-6レンジャーズ】@ボルティモア/オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ

 日本時間6月25日、レンジャーズ先発のジェイコブ・ラッツはノーヒッターを達成することはできなかったかもしれないが、重要なことを成し遂げた。メジャーリーガーとしてのキャリアのなかで初めて、6イニングを投げ抜いたのだ。

 ラッツは先発ローテーションに定着しているわけではなく、スポットスターターとしての登板だった。今後もこの役割を担うことが増えると思われるが、今季2度目の先発登板で6回0/3を投げて被安打1、奪三振4、与四球3、失点2という好投を披露。六回までオリオールズ打線を無安打に封じ、延長戦の末にオリオールズを6-5で破ったチームの勝利に貢献した。

 ラッツは七回先頭のラモン・ローレアーノに初安打を許し、続くガナー・ヘンダーソンに四球を与えたところで降板。2番手のクリス・マーティンがオリオールズ打線に三者連続本塁打を浴びたため、ラッツには2失点が記録された。

 レンジャーズはスプリング・トレーニングから先発投手陣に故障者が続出。先発投手の頭数が不足しており、それをカバーする役割がラッツに求められていた。

 ジョン・グレイとコディ・ブラッドフォードは戦列復帰に向けて順調に前進しているとみられていたが、ブラッドフォードは左肘の手術を受けることが決定。ラッツが担う役割はより重要なものとなったが、その期待に見事に応えてみせた。

 今季のオリオールズが左腕を苦手としていることもラッツの好投を後押ししただろう。ラッツは序盤3イニングをパーフェクトに抑える最高の立ち上がり。四回先頭のジャクソン・ホリデイに四球を与えたが、次打者を併殺打に仕留め、打者3人で終わらせた。五回も先頭打者を歩かせたものの、後続3人をいずれも空振り三振に仕留め、オリオールズ打線に付け入る隙を与えなかった。

 六回まで無安打ピッチングを続けたラッツだが、七回に初安打と四球で一、二塁のピンチを招いて降板。このあと、マーティンがゲーリー・サンチェスに3号3ラン、ラモン・ウリアスに6号ソロ、ライアン・オハーンに11号ソロとまさかの三者連続アーチを浴び、オリオールズに逆転を許した。マーティンは打者3人に投げただけで降板。3番手のホビー・ミルナーが後続3人を抑え、イニングを終わらせた。

 逆転を許したレンジャーズだったが、試合終盤に意地を見せ、八回にジョナ・ハイムの犠飛で5-5の同点に。そして十回1死三塁の場面で、サム・ハガーティの内野ゴロの間に三塁走者のエバン・カーターが本塁に突入。チャレンジの末に判定が覆ってセーフとなり、この1点が決勝点となった。

2025.6.25 11:36 Wednesday

今夏のトレード・デッドラインで移籍する可能性が最も高い選手は?

 日本時間6月25日、ESPNのジェフ・パッサン記者とカイリー・マクダニエル記者は今夏のトレード・デッドラインにおける「トレード候補トップ50」のランキングを公開した。

 トレード候補に挙げられた選手たちは、実際にトレードされた場合に、移籍先のチームにどれだけの価値をもたらすかという基準でランク付けされている。また、上位30選手については、トレードされる可能性がパーセンテージで示されている。たとえば、ランキングの1位はアレックス・ブレグマン(レッドソックス)だが、パッサン記者とマクダニエル記者は、ブレグマンがトレードされる可能性はわずか「10%」としている。

 では、トレードされる可能性が最も高い選手は誰か。それはルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)で、トレードされる可能性は「90%」と見積もられている。

 ロバートJr.は以前からトレードの噂が絶えず、今季限りでホワイトソックスとの6年契約が終了。2026年と2027年はそれぞれ年俸2000万ドルの球団オプションとなっている。ロバートJr.は2023年に38本塁打&20盗塁を記録してオールスター・ゲーム選出を果たしており、シルバースラッガー賞も受賞。当時であれば、年俸2000万ドルはかなり手頃な価格と判断されただろう。しかし、2024年以降は低迷が続いており、今季は71試合に出場して打率.184、OPS.573、三振率31.3%という成績。ただし、守備と走塁の貢献度は依然として高く、打撃の復調を期待して獲得に動くチームが現れるかもしれない。

 パッサン記者とマクダニエル記者は、ロバートJr.のほかに4選手をトレード確率「70%以上」に挙げている。その4選手とは、オリオールズのライアン・オハーン(85%)、レンジャーズのアドリス・ガルシア(80%)、オリオールズのザック・エフリン(75%)、オリオールズのセドリック・マリンズ(70%)という顔ぶれだ。オリオールズが売り手に回ると予想されていることがよくわかる。

 オハーンは今回の「トレード候補トップ50」において10位にランクイン。今季はトレード候補に挙げられている選手のなかでも群を抜いて好調なシーズンを過ごしており、ここまで65試合に出場して打率.305、10本塁打、出塁率.387、OPS.867の好成績をマーク。オハーンが最もフィットする移籍先の候補の一つとしてマリナーズが挙げられており、MLB.comでマリナーズを担当するダニエル・クレーマー記者がある情報筋から得た情報によると、マリナーズは内野の両コーナー(一塁と三塁)のアップグレードを狙っているという。一塁手であるオハーンの獲得に動く可能性は十分にありそうだ。

 なお、菅野智之(オリオールズ)は44位にランクイン。チームが売り手に回ることが有力視されるなか、メジャー1年目の菅野の動向にも注目が集まりそうだ。

2025.6.25 09:32 Wednesday

シンダーガードがWソックスとマイナー契約 メジャー復帰を目指す

 ノア・シンダーガードはメジャーリーグ復帰に向けた道を歩み始めたのかもしれない。

 日本時間6月25日、メッツ時代にオールスター・ゲーム選出の経験がある32歳のノア・シンダーガードは、ホワイトソックスとマイナー契約を結んだ。現在はアリゾナ州グレンデールにある球団施設に滞在しており、メジャー復帰に向けた調整を進めていくことになる。

 メジャーで8年間プレーしたシンダーガードは、剛腕投手として活躍したメッツ時代の印象が強い。メジャーで最後にプレーしたのは2023年シーズンであり、この年はドジャースとガーディアンズで合計18試合に先発して2勝6敗、防御率6.50に終わった。

 メッツ時代に強烈な輝きを放ったシンダーガードだが、相次ぐ故障に悩まされ、メッツ最終年の2021年はわずか2登板。エンゼルスとフィリーズでプレーした2022年は10勝を挙げたものの、134回2/3を投げて95奪三振と、本来の姿からは程遠いピッチングに終始していた。

 シンダーガードのベストシーズンはメジャー2年目の2016年で、この年は31試合(うち30先発)に登板して14勝9敗、1ホールド、防御率2.60、218奪三振と素晴らしい成績をマーク。オールスター・ゲームに選出されたほか、ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞投票では8位にランクインした。

 メジャー通算では164試合(うち162先発)に登板し、59勝47敗、1ホールド、防御率3.71を記録。2年ぶりのメジャー復帰なるか注目される。

2025.6.25 08:50 Wednesday

ヌートバー弾などでカージナルスがカブスを撃破 鈴木は4打数1安打

【カージナルス8-2カブス】@セントルイス/ブッシュ・スタジアム

 カージナルスのオリバー・マーモル監督は、首位カブスとの今季初対戦を前に「自分のチームは単打と二塁打に重点を置くことで本塁打不足を補っている」と分析したことを明かしていた。しかし、日本時間6月24日のカブス戦のアプローチは明らかに異なっていた。強打のカブスに対し、カージナルスの左打者たちが鮮やかな一発攻勢を見せたのだ。

 試合前の時点でカージナルスはチーム全体の本塁打数がカブスより39本も少なかった。しかし、ラーズ・ヌートバーの一発で先制すると、ブレンダン・ドノバン、アレック・バーレソン、ノーラン・ゴーマンにも一発が飛び出し、先発のマシュー・リベラトーアは7イニングを6安打2失点に抑える好投。約2万7000人の地元ファンの前で、カブスを8-2で破った。

 カージナルスの1試合4本塁打は、日本時間5月1日に行われたレッズとのダブルヘッダー第1試合以来となる今季最多タイの数字である。1試合に4本の2ラン本塁打が飛び出したのは、MLB.comのリサーチによると、2020年9月10日のタイガース戦以来。このときはヤディアー・モリーナ、タイラー・オニール、レーン・トーマス、ランヘル・ラベロがそれぞれ2ラン本塁打を放った。六回にはカブスのピート・クロウ=アームストロングがドノバンの大飛球を好捕し、カージナルスは惜しくも今季初となる1試合5本塁打を逃した。

 カージナルスにとっては、いい形でカブスとの4連戦をスタートすることができた。試合前の時点で4.5ゲーム差。今日の勝利でカージナルスはナ・リーグ中地区の2位タイに浮上し、カブスとのゲーム差は3.5に縮まった。

 ちなみに、伝統的なライバル関係にある両チームが日本時間6月24日にシーズン初対戦となるのは、1997年以降では最も遅い時期である。今回はセントルイスでの4連戦、次は7月上旬にシカゴでの3連戦が組まれており、その後は8月上旬にセントルイスで3試合、レギュラーシーズンの最終カードとしてシカゴで3試合を戦う予定だ。

 カージナルスは四回2死からヌートバーの10号2ランで先制すると、カブスは直後の五回にカーソン・ケリーのタイムリーで反撃。しかし、カージナルス先発のリベラトーアは1死満塁のピンチでイアン・ハップを併殺打に仕留め、チームのリードを保った。

 その後、カージナルスは五回にドノバンの5号2ランとバーレソンの9号2ランで4点を追加。六回にはゴーマンも5号2ランを放ち、リベラトーアは7イニングを6安打2失点に抑える好投で今季5勝目を手にした。

 なお、カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して4打数1安打2三振。八回にライトへのヒットを放ち、2試合連続安打とした。今季の打撃成績は打率.256、出塁率.311、OPS.846となっている。

2025.6.24 13:15 Tuesday

マリナーズ・ローリーが止まらない! 4試合連発となる32号アーチ

【ツインズ2-11マリナーズ】@ミネアポリス/ターゲット・フィールド

 日本時間6月24日、マリナーズは打線の長打攻勢が目立っている遠征において、またも勝利を収めた。ツインズを相手に4本塁打を含む12安打を放ち、11-2で大勝。三回に2本のアーチなどで一挙6点を先制し、一気に試合の主導権を握った。

 九回2死の場面では、今季アーチ量産中のカル・ローリーが12安打11得点の猛攻を締めくくる32号2ラン。すでに様々な記録を樹立しているローリーだが、これで4試合連続アーチとなり、その期間中に5本塁打とさらなる量産態勢に突入している。

 打線の援護を受けたマリナーズ先発のブライアン・ウーも見事なピッチングを見せた。尻上がりに調子を上げていき、自己最多タイの9三振を奪う好投。今季のウーは全15先発で6イニング以上を投げており、これは今季のMLBにおいて唯一の記録である。

 マリナーズ打線は三回にJ・P・クロフォードの犠飛で先制すると、フリオ・ロドリゲスが11号2ラン、ルーク・レイリーも3号3ランを放ち、一挙6得点のビッグイニングに。六回にはドミニク・キャンゾーンにも4号ソロが飛び出した。

 九回にはロドリゲスが2点タイムリー二塁打を放ち、1試合4打点は今季の自己最多タイに。そして、ローリーが32号2ランを放ち、とどめを刺した。ちなみに、前半戦の最多本塁打記録は2001年にバリー・ボンズがマークした39本塁打。ローリーは前半戦残り19試合で8本塁打を打てば、ボンズの記録を塗り替えることになる。

 大勝したマリナーズはロード10連戦の最初の4試合を3勝1敗で乗り切り、今季40勝に到達。その4試合で合計14本塁打を放つなど、ローリーが牽引する打線が活発に機能している。

2025.6.24 12:15 Tuesday

今永の復帰登板が決定 今永の復帰がカブスのローテに与える影響は?

 カブスのクレイグ・カウンセル監督は、ある物事について必要となる数日前に決断を下すようなタイプではない。常に多くの物事が動いており、予測不能なことが起こる可能性もあるからだ。

 カブスの先発ローテーションについて、現時点でわかっているのは今永昇太が今週から復帰し、日本時間6月27日のカージナルス戦に先発する予定であるということ。それ以外にも決断が必要な物事が控えているが、そちらについては今後数日以内に明らかになる見込みだ。

 カウンセル監督は先週末、「前もって考えておくのが我々の仕事だが、いろんな物事が起こるものだ。あらゆる可能性を想定し、様々なシナリオを準備しておき、決断を下さなければならない日まで、日々を過ごしていく」と語っていた。

 カージナルス4連戦の初戦にはベン・ブラウン、2戦目にはジェイムソン・タイオンが先発する。3戦目と4戦目の先発投手は未定となっていたが、3戦目にはマシュー・ボイド、そして4連戦の最終戦に今永が先発することが決まった。

 今永は日本時間6月21日にマイナーAAA級アイオワでのリハビリ登板を行っており、五回途中までに8つの三振を奪う好投を披露。そこから中5日でメジャーのマウンドに復帰することになる。

 復帰登板が決まった今永だが、しばらくのあいだは慎重な起用になることが予想される。左ハムストリングを痛めて15日間の負傷者リストに登録されていた今永は、直近のリハビリ登板で72球を投げた。次はメジャーでの登板となるが、徐々に球数を増やしていくような形となるだろう。

 トミー・ホットビー投手コーチは今永について「ショウタにはこれからも取り組んでいかなければならないことがいくつかある」と語っている。その一方で「彼がチームにもたらすものや彼の人間性の素晴らしさを考えると、彼がチームに戻ってきてくれるのは本当に素晴らしいことだ」と今永の復帰を歓迎した。

 カウンセル監督はしばらくのあいだ、6人制のローテーションを採用する可能性を排除していない。しかし、もし5人制のローテーションを維持するのであれば、ブラウン、ケイド・ホートン、コリン・レイの3人のうち誰かがローテから外れることになる。

 有望株ホートンは今永の欠場中に結果を残し、チームからの信頼も築き始めている。ブラウンは素晴らしいピッチングを見せた試合がある一方、大崩れする試合もあり、好不調の波の大きさが課題だ。ベテランのレイも見事な活躍を見せているが、リリーフ起用の適性も持ち合わせている。

 先発ローテーションの一角を担うタイオンは「それぞれの選手が自分の役割を果たしたことがチームの助けになったと思う。ブルペンでもう1度投げたいとか、登板の間隔を1日空けたいとか、ショウタにとっても焦る必要がないという点で助けになっただろう。この日までに復帰しなければならない、という具体的な目標はなかったと思う。自分のプロセスを経て、万全の状態に戻ることが重要だったんだ」と語る。ホートンやレイがしっかり役割を果たしたことにより、今永もじっくりと調整を行うことができたというわけだ。

「リハビリ登板を見たけれど、ショウタはいい状態だ。彼は本当にいい状態で戻ってくると思うし、彼は球界最高の投手の一人でもあるから、本当に興奮しているよ」とタイオン。今永の欠場期間を乗り切ったカブスにいよいよエース左腕が戻ってくる。

2025.6.24 11:41 Tuesday

オリオールズ快勝で借金10 ホリデイが自己最多タイ4打点の活躍

【オリオールズ6-0レンジャーズ】@ボルティモア/オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ

 幼少期、ジャクソン・ホリデイ(オリオールズ)はMLBのオールスター・ゲームによく足を運んでいた。父マット・ホリデイがロッキーズ時代に3度(2006~08年)、カージナルス時代に4度(2010~12年と2015年)オールスター・ゲーム選出を果たしたが、ジャクソンはその7度すべてオールスター・ゲームの現地にいたのだ。

 そして、現在21歳のホリデイは自身初のオールスター・ゲーム選出に向けて、活躍を続けている。

 日本時間6月24日、ホリデイは9号3ランを放つなど自己最多タイの4打点の活躍を見せ、本拠地でのレンジャーズ戦の勝利に貢献。ホリデイはレンジャーズ先発の左腕パトリック・コービンに対し、三回にタイムリー二塁打で先制点を叩き出すと、五回にはリードを広げる9号3ランを放った。さらに八回にもヒットを放ち、今季7度目となる1試合3安打をマークした。

 ホリデイの1試合4打点は今回が3度目。過去の2度はいずれも満塁本塁打を放った日に記録されたものであり、昨年7月31日のブルージェイズ戦で放ったグランドスラムは自身のMLB初本塁打でもあった。

 日本時間6月24日に発表されたオールスター・ゲームのファン投票の中間発表では、ホリデイは80万6133票を獲得してアメリカン・リーグ二塁手部門の2位につけている。トップはグレイバー・トーレス(タイガース)の113万3888票で、3位のホセ・アルトゥーベ(アストロズ)は79万5123票を獲得。ホリデイとアルトゥーベはかなりの僅差だ。なお、得票数の上位2選手がフェイズ2の投票に進むことになる。

 ホリデイは今季ここまで71試合に出場し、打率.265、12二塁打、2三塁打、9本塁打、32打点、8盗塁、OPS.735を記録。球界ナンバーワン有望株として期待された昨季は苦戦したが、今季は実力を発揮し、飛躍のシーズンを過ごしている。

 ホリデイからの援護を受けたオリオールズ先発のトレバー・ロジャースは素晴らしいピッチングを披露。自己最長の8イニングを投げ、レンジャーズ打線をわずか3安打(すべて単打)に封じ、無四球、無失点に抑えた。

 ロジャースは直近3先発で2度目の無失点ピッチング。また、オリオールズの投手がレギュラーシーズンの試合で8イニングを投げ抜いたのは2023年9月26日のカイル・ブラディッシュ以来となった。

2025.6.24 10:50 Tuesday

マリナーズ・ローリーとダイヤモンドバックス・スアレスが週間MVP

 日本時間6月24日、MLBネットワークの番組内で週間MVPの発表が行われ、アメリカン・リーグはカル・ローリー(マリナーズ)、ナショナル・リーグはエウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)が選出された。

 ローリーは今月初旬に自身初の週間MVPを受賞しており、今回がキャリア2度目の受賞。マリナーズは4月にディラン・ムーアとホルヘ・ポランコも受賞しており、チーム全体で4度目の受賞となった。マリナーズから4度の週間MVPが輩出されるのは1998年(デービッド・セギーとアレックス・ロドリゲスが各1度、ケン・グリフィーJr.が2度)以来のことである。また、同一シーズンに2度の週間MVPを受賞した捕手は2016年のゲーリー・サンチェス(当時ヤンキース)以来となった。

 スアレスはキャリア3度目の受賞であり、その3度はいずれも今季受賞している。ダイヤモンドバックスから3度の週間MVPが輩出されるのは2019年以来6年ぶりで、同一シーズンに3度受賞するのはダイヤモンドバックスの球団新記録となった。

カル・ローリー(マリナーズ) ・打率.417(24打数10安打)、5本塁打、12打点、2二塁打、3四球、10得点、2盗塁、長打率1.125、出塁率.481を記録。 ・打点はMLBトップ、長打7本は同トップタイ、本塁打、長打率、OPS1.606、得点、27塁打はいずれも同2位。 ・敵地リグレー・フィールドでのカブス戦では3試合連続本塁打を記録。6度のマルチ本塁打は今季MLBトップ。31本塁打は前半戦の捕手最多記録であり、1970年に殿堂入りの名捕手ジョニー・ベンチが記録した28本塁打を更新した。また、スイッチヒッターの前半戦最多本塁打記録もすでに更新。前半戦はまだ20試合残っており、2001年にバリー・ボンズが記録した39本塁打のMLB最多記録を塗り替える可能性も。 ・オールスター・ゲームのファン投票ではア・リーグ捕手部門のトップに立ち、リーグ全体でもアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に次ぐ2位の得票数を記録。今季はすでに3度の3試合連続本塁打を記録しており、マリナーズでは2017年のネルソン・クルーズ以来。 ・日本時間6月18日のレッドソックス戦では自己最多タイの1試合6打点を記録。5試合のスパンで10安打&12打点を記録したのは、マリナーズでは2023年8月にフリオ・ロドリゲスが16安打&12打点を記録して以来のこと。

エウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス) ・打率.440(25打数11安打)、4本塁打、10打点、2二塁打、5得点、長打率1.000、出塁率.464を記録。 ・25塁打はMLB全体3位、本塁打と長打率は同3位タイ、OPS1.464は同4位、安打と長打6本は同4位タイ、打率は同7位。 ・日本時間6月21日のロッキーズ戦で2本塁打を含む6打数4安打3打点の活躍を見せ、今季2度目・自身8度目の1試合4安打をマークするとともに、通算300本塁打を達成。マルチ本塁打は今季3度目。 ・日本時間6月20~22日には球団史上7人目となる3試合連続の「本塁打を含むマルチ安打&マルチ打点」を記録。今月はMLBトップの10本塁打&25打点を記録しており、今季すでに25本塁打&60打点を突破しているのは、スアレスのほかにジャッジとカル・ローリー(マリナーズ)だけ。 ・通算301本塁打はベネズエラ出身選手としてはミゲル・カブレラ(511本塁打)とアンドレス・ガララーガ(399本塁打)に次ぐ3位。昨年7月以降に記録した136打点はMLBトップ、49本塁打はジャッジ(54本塁打)、大谷翔平(54本塁打)、ローリー(51本塁打)に次ぐ4位。

2025.6.24 09:55 Tuesday

MLB選手名鑑2025

MLB選手名鑑2025

MLB公式オンラインストア

菅野智之 オリオールズグッズ