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レンジャーズ逆転勝ち 三者連続アーチでリード許すも競り合いを制す

【オリオールズ5-6レンジャーズ】@ボルティモア/オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ

 日本時間6月25日、レンジャーズ先発のジェイコブ・ラッツはノーヒッターを達成することはできなかったかもしれないが、重要なことを成し遂げた。メジャーリーガーとしてのキャリアのなかで初めて、6イニングを投げ抜いたのだ。

 ラッツは先発ローテーションに定着しているわけではなく、スポットスターターとしての登板だった。今後もこの役割を担うことが増えると思われるが、今季2度目の先発登板で6回0/3を投げて被安打1、奪三振4、与四球3、失点2という好投を披露。六回までオリオールズ打線を無安打に封じ、延長戦の末にオリオールズを6-5で破ったチームの勝利に貢献した。

 ラッツは七回先頭のラモン・ローレアーノに初安打を許し、続くガナー・ヘンダーソンに四球を与えたところで降板。2番手のクリス・マーティンがオリオールズ打線に三者連続本塁打を浴びたため、ラッツには2失点が記録された。

 レンジャーズはスプリング・トレーニングから先発投手陣に故障者が続出。先発投手の頭数が不足しており、それをカバーする役割がラッツに求められていた。

 ジョン・グレイとコディ・ブラッドフォードは戦列復帰に向けて順調に前進しているとみられていたが、ブラッドフォードは左肘の手術を受けることが決定。ラッツが担う役割はより重要なものとなったが、その期待に見事に応えてみせた。

 今季のオリオールズが左腕を苦手としていることもラッツの好投を後押ししただろう。ラッツは序盤3イニングをパーフェクトに抑える最高の立ち上がり。四回先頭のジャクソン・ホリデイに四球を与えたが、次打者を併殺打に仕留め、打者3人で終わらせた。五回も先頭打者を歩かせたものの、後続3人をいずれも空振り三振に仕留め、オリオールズ打線に付け入る隙を与えなかった。

 六回まで無安打ピッチングを続けたラッツだが、七回に初安打と四球で一、二塁のピンチを招いて降板。このあと、マーティンがゲーリー・サンチェスに3号3ラン、ラモン・ウリアスに6号ソロ、ライアン・オハーンに11号ソロとまさかの三者連続アーチを浴び、オリオールズに逆転を許した。マーティンは打者3人に投げただけで降板。3番手のホビー・ミルナーが後続3人を抑え、イニングを終わらせた。

 逆転を許したレンジャーズだったが、試合終盤に意地を見せ、八回にジョナ・ハイムの犠飛で5-5の同点に。そして十回1死三塁の場面で、サム・ハガーティの内野ゴロの間に三塁走者のエバン・カーターが本塁に突入。チャレンジの末に判定が覆ってセーフとなり、この1点が決勝点となった。

2025.6.25 11:36 Wednesday

今夏のトレード・デッドラインで移籍する可能性が最も高い選手は?

 日本時間6月25日、ESPNのジェフ・パッサン記者とカイリー・マクダニエル記者は今夏のトレード・デッドラインにおける「トレード候補トップ50」のランキングを公開した。

 トレード候補に挙げられた選手たちは、実際にトレードされた場合に、移籍先のチームにどれだけの価値をもたらすかという基準でランク付けされている。また、上位30選手については、トレードされる可能性がパーセンテージで示されている。たとえば、ランキングの1位はアレックス・ブレグマン(レッドソックス)だが、パッサン記者とマクダニエル記者は、ブレグマンがトレードされる可能性はわずか「10%」としている。

 では、トレードされる可能性が最も高い選手は誰か。それはルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)で、トレードされる可能性は「90%」と見積もられている。

 ロバートJr.は以前からトレードの噂が絶えず、今季限りでホワイトソックスとの6年契約が終了。2026年と2027年はそれぞれ年俸2000万ドルの球団オプションとなっている。ロバートJr.は2023年に38本塁打&20盗塁を記録してオールスター・ゲーム選出を果たしており、シルバースラッガー賞も受賞。当時であれば、年俸2000万ドルはかなり手頃な価格と判断されただろう。しかし、2024年以降は低迷が続いており、今季は71試合に出場して打率.184、OPS.573、三振率31.3%という成績。ただし、守備と走塁の貢献度は依然として高く、打撃の復調を期待して獲得に動くチームが現れるかもしれない。

 パッサン記者とマクダニエル記者は、ロバートJr.のほかに4選手をトレード確率「70%以上」に挙げている。その4選手とは、オリオールズのライアン・オハーン(85%)、レンジャーズのアドリス・ガルシア(80%)、オリオールズのザック・エフリン(75%)、オリオールズのセドリック・マリンズ(70%)という顔ぶれだ。オリオールズが売り手に回ると予想されていることがよくわかる。

 オハーンは今回の「トレード候補トップ50」において10位にランクイン。今季はトレード候補に挙げられている選手のなかでも群を抜いて好調なシーズンを過ごしており、ここまで65試合に出場して打率.305、10本塁打、出塁率.387、OPS.867の好成績をマーク。オハーンが最もフィットする移籍先の候補の一つとしてマリナーズが挙げられており、MLB.comでマリナーズを担当するダニエル・クレーマー記者がある情報筋から得た情報によると、マリナーズは内野の両コーナー(一塁と三塁)のアップグレードを狙っているという。一塁手であるオハーンの獲得に動く可能性は十分にありそうだ。

 なお、菅野智之(オリオールズ)は44位にランクイン。チームが売り手に回ることが有力視されるなか、メジャー1年目の菅野の動向にも注目が集まりそうだ。

2025.6.25 09:32 Wednesday

シンダーガードがWソックスとマイナー契約 メジャー復帰を目指す

 ノア・シンダーガードはメジャーリーグ復帰に向けた道を歩み始めたのかもしれない。

 日本時間6月25日、メッツ時代にオールスター・ゲーム選出の経験がある32歳のノア・シンダーガードは、ホワイトソックスとマイナー契約を結んだ。現在はアリゾナ州グレンデールにある球団施設に滞在しており、メジャー復帰に向けた調整を進めていくことになる。

 メジャーで8年間プレーしたシンダーガードは、剛腕投手として活躍したメッツ時代の印象が強い。メジャーで最後にプレーしたのは2023年シーズンであり、この年はドジャースとガーディアンズで合計18試合に先発して2勝6敗、防御率6.50に終わった。

 メッツ時代に強烈な輝きを放ったシンダーガードだが、相次ぐ故障に悩まされ、メッツ最終年の2021年はわずか2登板。エンゼルスとフィリーズでプレーした2022年は10勝を挙げたものの、134回2/3を投げて95奪三振と、本来の姿からは程遠いピッチングに終始していた。

 シンダーガードのベストシーズンはメジャー2年目の2016年で、この年は31試合(うち30先発)に登板して14勝9敗、1ホールド、防御率2.60、218奪三振と素晴らしい成績をマーク。オールスター・ゲームに選出されたほか、ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞投票では8位にランクインした。

 メジャー通算では164試合(うち162先発)に登板し、59勝47敗、1ホールド、防御率3.71を記録。2年ぶりのメジャー復帰なるか注目される。

2025.6.25 08:50 Wednesday

ヌートバー弾などでカージナルスがカブスを撃破 鈴木は4打数1安打

【カージナルス8-2カブス】@セントルイス/ブッシュ・スタジアム

 カージナルスのオリバー・マーモル監督は、首位カブスとの今季初対戦を前に「自分のチームは単打と二塁打に重点を置くことで本塁打不足を補っている」と分析したことを明かしていた。しかし、日本時間6月24日のカブス戦のアプローチは明らかに異なっていた。強打のカブスに対し、カージナルスの左打者たちが鮮やかな一発攻勢を見せたのだ。

 試合前の時点でカージナルスはチーム全体の本塁打数がカブスより39本も少なかった。しかし、ラーズ・ヌートバーの一発で先制すると、ブレンダン・ドノバン、アレック・バーレソン、ノーラン・ゴーマンにも一発が飛び出し、先発のマシュー・リベラトーアは7イニングを6安打2失点に抑える好投。約2万7000人の地元ファンの前で、カブスを8-2で破った。

 カージナルスの1試合4本塁打は、日本時間5月1日に行われたレッズとのダブルヘッダー第1試合以来となる今季最多タイの数字である。1試合に4本の2ラン本塁打が飛び出したのは、MLB.comのリサーチによると、2020年9月10日のタイガース戦以来。このときはヤディアー・モリーナ、タイラー・オニール、レーン・トーマス、ランヘル・ラベロがそれぞれ2ラン本塁打を放った。六回にはカブスのピート・クロウ=アームストロングがドノバンの大飛球を好捕し、カージナルスは惜しくも今季初となる1試合5本塁打を逃した。

 カージナルスにとっては、いい形でカブスとの4連戦をスタートすることができた。試合前の時点で4.5ゲーム差。今日の勝利でカージナルスはナ・リーグ中地区の2位タイに浮上し、カブスとのゲーム差は3.5に縮まった。

 ちなみに、伝統的なライバル関係にある両チームが日本時間6月24日にシーズン初対戦となるのは、1997年以降では最も遅い時期である。今回はセントルイスでの4連戦、次は7月上旬にシカゴでの3連戦が組まれており、その後は8月上旬にセントルイスで3試合、レギュラーシーズンの最終カードとしてシカゴで3試合を戦う予定だ。

 カージナルスは四回2死からヌートバーの10号2ランで先制すると、カブスは直後の五回にカーソン・ケリーのタイムリーで反撃。しかし、カージナルス先発のリベラトーアは1死満塁のピンチでイアン・ハップを併殺打に仕留め、チームのリードを保った。

 その後、カージナルスは五回にドノバンの5号2ランとバーレソンの9号2ランで4点を追加。六回にはゴーマンも5号2ランを放ち、リベラトーアは7イニングを6安打2失点に抑える好投で今季5勝目を手にした。

 なお、カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して4打数1安打2三振。八回にライトへのヒットを放ち、2試合連続安打とした。今季の打撃成績は打率.256、出塁率.311、OPS.846となっている。

2025.6.24 13:15 Tuesday

マリナーズ・ローリーが止まらない! 4試合連発となる32号アーチ

【ツインズ2-11マリナーズ】@ミネアポリス/ターゲット・フィールド

 日本時間6月24日、マリナーズは打線の長打攻勢が目立っている遠征において、またも勝利を収めた。ツインズを相手に4本塁打を含む12安打を放ち、11-2で大勝。三回に2本のアーチなどで一挙6点を先制し、一気に試合の主導権を握った。

 九回2死の場面では、今季アーチ量産中のカル・ローリーが12安打11得点の猛攻を締めくくる32号2ラン。すでに様々な記録を樹立しているローリーだが、これで4試合連続アーチとなり、その期間中に5本塁打とさらなる量産態勢に突入している。

 打線の援護を受けたマリナーズ先発のブライアン・ウーも見事なピッチングを見せた。尻上がりに調子を上げていき、自己最多タイの9三振を奪う好投。今季のウーは全15先発で6イニング以上を投げており、これは今季のMLBにおいて唯一の記録である。

 マリナーズ打線は三回にJ・P・クロフォードの犠飛で先制すると、フリオ・ロドリゲスが11号2ラン、ルーク・レイリーも3号3ランを放ち、一挙6得点のビッグイニングに。六回にはドミニク・キャンゾーンにも4号ソロが飛び出した。

 九回にはロドリゲスが2点タイムリー二塁打を放ち、1試合4打点は今季の自己最多タイに。そして、ローリーが32号2ランを放ち、とどめを刺した。ちなみに、前半戦の最多本塁打記録は2001年にバリー・ボンズがマークした39本塁打。ローリーは前半戦残り19試合で8本塁打を打てば、ボンズの記録を塗り替えることになる。

 大勝したマリナーズはロード10連戦の最初の4試合を3勝1敗で乗り切り、今季40勝に到達。その4試合で合計14本塁打を放つなど、ローリーが牽引する打線が活発に機能している。

2025.6.24 12:15 Tuesday

今永の復帰登板が決定 今永の復帰がカブスのローテに与える影響は?

 カブスのクレイグ・カウンセル監督は、ある物事について必要となる数日前に決断を下すようなタイプではない。常に多くの物事が動いており、予測不能なことが起こる可能性もあるからだ。

 カブスの先発ローテーションについて、現時点でわかっているのは今永昇太が今週から復帰し、日本時間6月27日のカージナルス戦に先発する予定であるということ。それ以外にも決断が必要な物事が控えているが、そちらについては今後数日以内に明らかになる見込みだ。

 カウンセル監督は先週末、「前もって考えておくのが我々の仕事だが、いろんな物事が起こるものだ。あらゆる可能性を想定し、様々なシナリオを準備しておき、決断を下さなければならない日まで、日々を過ごしていく」と語っていた。

 カージナルス4連戦の初戦にはベン・ブラウン、2戦目にはジェイムソン・タイオンが先発する。3戦目と4戦目の先発投手は未定となっていたが、3戦目にはマシュー・ボイド、そして4連戦の最終戦に今永が先発することが決まった。

 今永は日本時間6月21日にマイナーAAA級アイオワでのリハビリ登板を行っており、五回途中までに8つの三振を奪う好投を披露。そこから中5日でメジャーのマウンドに復帰することになる。

 復帰登板が決まった今永だが、しばらくのあいだは慎重な起用になることが予想される。左ハムストリングを痛めて15日間の負傷者リストに登録されていた今永は、直近のリハビリ登板で72球を投げた。次はメジャーでの登板となるが、徐々に球数を増やしていくような形となるだろう。

 トミー・ホットビー投手コーチは今永について「ショウタにはこれからも取り組んでいかなければならないことがいくつかある」と語っている。その一方で「彼がチームにもたらすものや彼の人間性の素晴らしさを考えると、彼がチームに戻ってきてくれるのは本当に素晴らしいことだ」と今永の復帰を歓迎した。

 カウンセル監督はしばらくのあいだ、6人制のローテーションを採用する可能性を排除していない。しかし、もし5人制のローテーションを維持するのであれば、ブラウン、ケイド・ホートン、コリン・レイの3人のうち誰かがローテから外れることになる。

 有望株ホートンは今永の欠場中に結果を残し、チームからの信頼も築き始めている。ブラウンは素晴らしいピッチングを見せた試合がある一方、大崩れする試合もあり、好不調の波の大きさが課題だ。ベテランのレイも見事な活躍を見せているが、リリーフ起用の適性も持ち合わせている。

 先発ローテーションの一角を担うタイオンは「それぞれの選手が自分の役割を果たしたことがチームの助けになったと思う。ブルペンでもう1度投げたいとか、登板の間隔を1日空けたいとか、ショウタにとっても焦る必要がないという点で助けになっただろう。この日までに復帰しなければならない、という具体的な目標はなかったと思う。自分のプロセスを経て、万全の状態に戻ることが重要だったんだ」と語る。ホートンやレイがしっかり役割を果たしたことにより、今永もじっくりと調整を行うことができたというわけだ。

「リハビリ登板を見たけれど、ショウタはいい状態だ。彼は本当にいい状態で戻ってくると思うし、彼は球界最高の投手の一人でもあるから、本当に興奮しているよ」とタイオン。今永の欠場期間を乗り切ったカブスにいよいよエース左腕が戻ってくる。

2025.6.24 11:41 Tuesday

オリオールズ快勝で借金10 ホリデイが自己最多タイ4打点の活躍

【オリオールズ6-0レンジャーズ】@ボルティモア/オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ

 幼少期、ジャクソン・ホリデイ(オリオールズ)はMLBのオールスター・ゲームによく足を運んでいた。父マット・ホリデイがロッキーズ時代に3度(2006~08年)、カージナルス時代に4度(2010~12年と2015年)オールスター・ゲーム選出を果たしたが、ジャクソンはその7度すべてオールスター・ゲームの現地にいたのだ。

 そして、現在21歳のホリデイは自身初のオールスター・ゲーム選出に向けて、活躍を続けている。

 日本時間6月24日、ホリデイは9号3ランを放つなど自己最多タイの4打点の活躍を見せ、本拠地でのレンジャーズ戦の勝利に貢献。ホリデイはレンジャーズ先発の左腕パトリック・コービンに対し、三回にタイムリー二塁打で先制点を叩き出すと、五回にはリードを広げる9号3ランを放った。さらに八回にもヒットを放ち、今季7度目となる1試合3安打をマークした。

 ホリデイの1試合4打点は今回が3度目。過去の2度はいずれも満塁本塁打を放った日に記録されたものであり、昨年7月31日のブルージェイズ戦で放ったグランドスラムは自身のMLB初本塁打でもあった。

 日本時間6月24日に発表されたオールスター・ゲームのファン投票の中間発表では、ホリデイは80万6133票を獲得してアメリカン・リーグ二塁手部門の2位につけている。トップはグレイバー・トーレス(タイガース)の113万3888票で、3位のホセ・アルトゥーベ(アストロズ)は79万5123票を獲得。ホリデイとアルトゥーベはかなりの僅差だ。なお、得票数の上位2選手がフェイズ2の投票に進むことになる。

 ホリデイは今季ここまで71試合に出場し、打率.265、12二塁打、2三塁打、9本塁打、32打点、8盗塁、OPS.735を記録。球界ナンバーワン有望株として期待された昨季は苦戦したが、今季は実力を発揮し、飛躍のシーズンを過ごしている。

 ホリデイからの援護を受けたオリオールズ先発のトレバー・ロジャースは素晴らしいピッチングを披露。自己最長の8イニングを投げ、レンジャーズ打線をわずか3安打(すべて単打)に封じ、無四球、無失点に抑えた。

 ロジャースは直近3先発で2度目の無失点ピッチング。また、オリオールズの投手がレギュラーシーズンの試合で8イニングを投げ抜いたのは2023年9月26日のカイル・ブラディッシュ以来となった。

2025.6.24 10:50 Tuesday

マリナーズ・ローリーとダイヤモンドバックス・スアレスが週間MVP

 日本時間6月24日、MLBネットワークの番組内で週間MVPの発表が行われ、アメリカン・リーグはカル・ローリー(マリナーズ)、ナショナル・リーグはエウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)が選出された。

 ローリーは今月初旬に自身初の週間MVPを受賞しており、今回がキャリア2度目の受賞。マリナーズは4月にディラン・ムーアとホルヘ・ポランコも受賞しており、チーム全体で4度目の受賞となった。マリナーズから4度の週間MVPが輩出されるのは1998年(デービッド・セギーとアレックス・ロドリゲスが各1度、ケン・グリフィーJr.が2度)以来のことである。また、同一シーズンに2度の週間MVPを受賞した捕手は2016年のゲーリー・サンチェス(当時ヤンキース)以来となった。

 スアレスはキャリア3度目の受賞であり、その3度はいずれも今季受賞している。ダイヤモンドバックスから3度の週間MVPが輩出されるのは2019年以来6年ぶりで、同一シーズンに3度受賞するのはダイヤモンドバックスの球団新記録となった。

カル・ローリー(マリナーズ) ・打率.417(24打数10安打)、5本塁打、12打点、2二塁打、3四球、10得点、2盗塁、長打率1.125、出塁率.481を記録。 ・打点はMLBトップ、長打7本は同トップタイ、本塁打、長打率、OPS1.606、得点、27塁打はいずれも同2位。 ・敵地リグレー・フィールドでのカブス戦では3試合連続本塁打を記録。6度のマルチ本塁打は今季MLBトップ。31本塁打は前半戦の捕手最多記録であり、1970年に殿堂入りの名捕手ジョニー・ベンチが記録した28本塁打を更新した。また、スイッチヒッターの前半戦最多本塁打記録もすでに更新。前半戦はまだ20試合残っており、2001年にバリー・ボンズが記録した39本塁打のMLB最多記録を塗り替える可能性も。 ・オールスター・ゲームのファン投票ではア・リーグ捕手部門のトップに立ち、リーグ全体でもアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に次ぐ2位の得票数を記録。今季はすでに3度の3試合連続本塁打を記録しており、マリナーズでは2017年のネルソン・クルーズ以来。 ・日本時間6月18日のレッドソックス戦では自己最多タイの1試合6打点を記録。5試合のスパンで10安打&12打点を記録したのは、マリナーズでは2023年8月にフリオ・ロドリゲスが16安打&12打点を記録して以来のこと。

エウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス) ・打率.440(25打数11安打)、4本塁打、10打点、2二塁打、5得点、長打率1.000、出塁率.464を記録。 ・25塁打はMLB全体3位、本塁打と長打率は同3位タイ、OPS1.464は同4位、安打と長打6本は同4位タイ、打率は同7位。 ・日本時間6月21日のロッキーズ戦で2本塁打を含む6打数4安打3打点の活躍を見せ、今季2度目・自身8度目の1試合4安打をマークするとともに、通算300本塁打を達成。マルチ本塁打は今季3度目。 ・日本時間6月20~22日には球団史上7人目となる3試合連続の「本塁打を含むマルチ安打&マルチ打点」を記録。今月はMLBトップの10本塁打&25打点を記録しており、今季すでに25本塁打&60打点を突破しているのは、スアレスのほかにジャッジとカル・ローリー(マリナーズ)だけ。 ・通算301本塁打はベネズエラ出身選手としてはミゲル・カブレラ(511本塁打)とアンドレス・ガララーガ(399本塁打)に次ぐ3位。昨年7月以降に記録した136打点はMLBトップ、49本塁打はジャッジ(54本塁打)、大谷翔平(54本塁打)、ローリー(51本塁打)に次ぐ4位。

2025.6.24 09:55 Tuesday

球宴ファン投票中間発表 ジャッジと大谷がリーグ最多得票をキープ

 第95回MLBオールスター・ゲームまで残り3週間ほどとなり、ファン投票のフェイズ1の終了が近づくなかで、投票状況を再び確認する時期がやってきた。特に二人のスーパースターにとっては素晴らしい状況だ。

 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)と大谷翔平(ドジャース)は第1回の中間発表に続いて、今回も各リーグの最多得票の座をキープ。フェイズ1の投票は日本時間6月27日午前1時に締め切られるが、このままリーグ最多得票を維持すれば、その時点で日本時間7月16日にアトランタのトゥルイスト・パークで行われる2025年MLBオールスター・ゲームのスタメン出場が決定することになる。

 フェイズ1の投票は現在も行われており、MLB.comの特設サイト(または全30球団の公式サイトやMLBアプリ)において、24時間ごとに5回の投票が可能だ。

 ジャッジは全選手中最多の269万9483票を獲得。もし今年も最多得票となれば、2007~08年のアレックス・ロドリゲス(ヤンキース)以来の快挙となる。アメリカン・リーグ2位のカル・ローリー(マリナーズ)には80万票近い差をつけている。

 大谷はジャッジに迫る得票数(252万1718票)を記録。ナショナル・リーグでは大谷のほかに、フレディ・フリーマン(ドジャース)、ウィル・スミス(ドジャース)、ピート・クロウ=アームストロング(カブス)の3人も200万票を突破している。

 各リーグの最多得票者はフェイズ1が終了した時点でオールスター・ゲームのスタメン出場が決まるが、それ以外は各ポジションの上位2選手(外野手は上位6選手)がフェイズ2に進出する(フェイズ2の投票は日本時間7月1日開始予定)。ただし、フェイズ1の最多得票者が外野手だった場合、フェイズ2に進む外野手は得票数2~5位の4選手となり、この4選手が残り2枠を争うことになる。

 フェイズ2に進出可能な2位の座をめぐる争いは拮抗しており、最も激しい争いの一つがア・リーグの二塁手部門だ。現時点で2位のジャクソン・ホリデイ(オリオールズ)と3位のホセ・アルトゥーベ(アストロズ)がわずか1万1010票差となっている。

 現時点の各ポジションのトップ5(外野手はトップ9)は以下の通り。なお、鈴木誠也(カブス)はナ・リーグ指名打者部門の3位にランクインしている。

◆アメリカン・リーグ

一塁手 1 ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)119万2604票 2 ポール・ゴールドシュミット(ヤンキース)111万8501票 3 ジョナサン・アランダ(レイズ)87万9030票 4 スペンサー・トーケルソン(タイガース)79万7210票 5 クリスチャン・ウォーカー(アストロズ)24万6538票

二塁手 1 グレイバー・トーレス(タイガース)113万3888票 2 ジャクソン・ホリデイ(オリオールズ)80万6133票 3 ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)79万5123票 4 ブランドン・ラウ(レイズ)43万3712票 5 アンドレス・ヒメネス(ブルージェイズ)40万3256票

三塁手 1 ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)178万631票 2 アレックス・ブレグマン(レッドソックス)65万4377票 3 ザック・マキンストリー(タイガース)50万2516票 4 アディソン・バージャー(ブルージェイズ)47万5392票 5 イサーク・パレイデス(アストロズ)36万4632票

遊撃手 1 ジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス)112万791票 2 ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)86万8584票 3 ジェレミー・ペーニャ(アストロズ)60万8345票 4 ボー・ビシェット(ブルージェイズ)58万8324票 5 トレイ・スウィーニー(タイガース)32万3042票

外野手 1 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)269万9483票 2 ライリー・グリーン(タイガース)137万98票 3 ハビアー・バイエズ(タイガース)90万1969票 4 マイク・トラウト(エンゼルス)88万9474票 5 スティーブン・クワン(ガーディアンズ)81万746票 6 コディ・ベリンジャー(ヤンキース)71万2153票 7 ケリー・カーペンター(タイガース)66万4318票 8 ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)60万2412票 9 フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)58万2338票

捕手 1 カル・ローリー(マリナーズ)190万1389票 2 アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ)75万7659票 3 ディロン・ディングラー(タイガース)60万2089票 4 ヤイナー・ディアス(アストロズ)33万6410票 5 ローガン・オホッピー(エンゼルス)32万1458票

指名打者 1 ライアン・オハーン(オリオールズ)93万7205票 2 ベン・ライス(ヤンキース)40万9336票 3 ブレント・ルーカー(アスレチックス)39万6290票 4 コルト・キース(タイガース)36万3723票 5 ヨーダン・アルバレス(アストロズ)32万9757票

◆ナショナル・リーグ

一塁手 1 フレディ・フリーマン(ドジャース)209万5672票 2 ピート・アロンソ(メッツ)153万6045票 3 マイケル・ブッシュ(カブス)53万614票 4 ブライス・ハーパー(フィリーズ)52万401票 5 ルイス・アライズ(パドレス)24万6069票

二塁手 1 ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)156万1235票 2 トミー・エドマン(ドジャース)105万9174票 3 ニコ・ホーナー(カブス)63万6422票 4 ジェフ・マクニール(メッツ)55万123票 5 ブレンダン・ドノバン(カージナルス)52万5923票

三塁手 1 マニー・マチャド(パドレス)168万3022票 2 マックス・マンシー(ドジャース)89万1799票 3 エウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)53万8765票 4 アレック・ボーム(フィリーズ)47万8991票 5 マット・ショウ(カブス)45万7127票

遊撃手 1 フランシスコ・リンドーア(メッツ)164万1053票 2 ムーキー・ベッツ(ドジャース)121万1461票 3 エリー・デラクルーズ(レッズ)68万9640票 4 トレイ・ターナー(フィリーズ)66万1489票 5 ダンズビー・スワンソン(カブス)56万3984票

外野手 1 ピート・クロウ=アームストロング(カブス)200万5630票 2 テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)136万6537票 3 カイル・タッカー(カブス)121万9866票 4 ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)114万61票 5 フアン・ソト(メッツ)104万8781票 6 コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)101万9472票 7 アンディ・パヘス(ドジャース)96万2219票 8 フェルナンド・タティスJr.(パドレス)74万3171票 9 ジェームス・ウッド(ナショナルズ)67万8358票

捕手 1 ウィル・スミス(ドジャース)209万9944票 2 カーソン・ケリー(カブス)76万9860票 3 J・T・リアルミュート(フィリーズ)48万9289票 4 フランシスコ・アルバレス(メッツ)44万8238票 5 ハンター・グッドマン(ロッキーズ)44万6453票

指名打者 1 大谷翔平(ドジャース)252万1718票 2 ラファエル・デバース(ジャイアンツ)110万3085票 3 鈴木誠也(カブス)64万1687票 4 カイル・シュワーバー(フィリーズ)62万639票 5 スターリング・マルテ(メッツ)40万2213票

2025.6.24 09:12 Tuesday

フィリーズがメッツを破り再び単独首位に浮上 ルザード好投で7勝目

【フィリーズ7-1メッツ】@フィラデルフィア/シチズンズバンク・パーク

 フィリーズはメッツとの地区優勝争いが6月の1シリーズだけで決まるわけではないとわかっている。レギュラーシーズンの戦いはまだ半分以上残っているからだ。

 しかし、だからといってメッツ相手の勝利を喜ばないというわけではない。フィリーズは本拠地で行われたメッツ3連戦の最終戦に7-1で快勝。首位攻防3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終え、メッツに1ゲーム差をつけて単独首位に浮上した。

 フィリーズ先発のヘスス・ルザードは初回に1死二塁のピンチを招いたが、フアン・ソトをライトフライに打ち取り、ピート・アロンソを見逃し三振に仕留めると、グラブを叩きながら雄叫びを上げた。初回を無失点に抑えたことで波に乗り、6回2/3を3安打無失点に抑える好投を披露。メッツ打線から7個の三振を奪った。

 フィリーズは四回に打線が爆発。先頭のカイル・シュワーバーが24号ソロを放ってチームに先制点をもたらすと、1死一、二塁からオットー・ケンプのタイムリーで2点目。そしてエドムンド・ソーサが右中間スタンドに2号3ランを叩き込み、一挙5得点のビッグイニングでフィラデルフィアのファンを熱狂させた。

 フィリーズは最下位のパイレーツにスイープ負けを喫するなど、12試合で2勝10敗と大きく失速した時期があったものの、それ以降は11試合で9勝2敗と盛り返しており、今季47勝31敗で地区首位に浮上。2位メッツ(46勝32敗)に1ゲーム差をつけた。

 なお、メッツはフランシスコ・リンドーアが本塁打を打った試合で28連勝中だったが、今日の試合に敗れたことで、その記録がストップ。リンドーアは7点ビハインドの八回に16号ソロを放ったものの、チームはそのまま1-7で敗れた。MLB記録の29連勝にはあと1勝届かなかった。

2025.6.23 11:14 Monday

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