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  • 最高の左腕 ウォーレン・スパーン賞に柳賢振が選出

    2020.12.22 16:00 Tuesday

     最高の左腕を表彰する「ウォーレン・スパーン賞」の受賞者が日本時間12月22日に発表され、韓国出身の柳賢振(リュ・ヒョンジン:ブルージェイズ)がアジア人投手としては初めて選出された。この賞は左腕史上最多の通算363勝を記録したウォーレン・スパーンの功績を称えるもので、スパーンがオクラホマ州に居住していたという縁からオクラホマ州のスポーツ殿堂が表彰を行っている。1999年から表彰が開始され、ランディ・ジョンソンとクレイトン・カーショウが歴代最多の4度受賞している。

     昨季まで6シーズンにわたってドジャースで活躍した柳は、昨季終了後にFAとなり、4年8000万ドルの大型契約でブルージェイズに加入。12試合に先発して67回を投げ、5勝2敗、防御率2.69、72奪三振の好成績をマークした。規定投球回をクリアした左腕のうち、5勝は3位タイ、防御率2.69と72奪三振は2位の数字。「オールMLBチーム」では昨季に続いてセカンド・チームに選出された。

     ウォーレン・スパーン賞委員会の共同委員長であるチャック・シャーリーは「新型コロナウイルスのパンデミックにより困難を強いられたシーズンだったにもかかわらず、柳賢振はマウンド上で素晴らしい活躍を見せ、この賞を受賞するのに相応しかった」と述べ、柳の活躍を称えた。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、表彰式を行わないことがすでに発表されている。

     ウォーレン・スパーン賞は1999年から表彰がスタートし、2002年まで4年連続でジョンソンが受賞。これは2011年、2013年、2014年、2017年に受賞したカーショウと並んで歴代最多回数となっている。この2人以外には、ヨハン・サンタナ(2度:2004年、2006年)とCC・サバシア(3度:2007年、2008年、2009年)が複数回受賞している。

    ◆歴代受賞者一覧
    1999年 ランディ・ジョンソン
    2000年 ランディ・ジョンソン(2度目)
    2001年 ランディ・ジョンソン(3度目)
    2002年 ランディ・ジョンソン(4度目)
    2003年 アンディ・ペティット
    2004年 ヨハン・サンタナ
    2005年 ドントレル・ウィリス
    2006年 ヨハン・サンタナ(2度目)
    2007年 CC・サバシア
    2008年 CC・サバシア(2度目)
    2009年 CC・サバシア(3度目)
    2010年 デービッド・プライス
    2011年 クレイトン・カーショウ
    2012年 ジオ・ゴンザレス
    2013年 クレイトン・カーショウ(2度目)
    2014年 クレイトン・カーショウ(3度目)
    2015年 ダラス・カイケル
    2016年 ジョン・レスター
    2017年 クレイトン・カーショウ(4度目)
    2018年 ブレイク・スネル
    2019年 パトリック・コービン
    2020年 柳賢振

  • ロイヤルズが39歳のベテラン右腕・ウェインライトに興味

    2020.12.22 14:00 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ロイヤルズはカージナルスからFAとなった39歳のベテラン右腕アダム・ウェインライトに興味を示しているようだ。ウェインライトは2005年のメジャーデビュー以来カージナルス一筋でプレーしているが、ロイヤルズのマイク・マシーニー監督は2012年から2018年途中までそのカージナルスで監督を務めていた。ウェインライトはカージナルスを離れ、もう1つのミズーリ州のチームでプレーすることになるのだろうか。

     今オフのロイヤルズは積極的な補強を見せており、すでにマイク・マイナー、カルロス・サンタナ、グレッグ・ホランド、マイケル・A・テイラーと契約を結んでいる。若手の多い先発ローテーションに経験豊富なベテランを加えるべく、ウェインライトの調査を進めているようだが、モロシは「ロイヤルズはウェインライト獲得レースのフロントランナーではないように見える」と指摘。もちろん、獲得レースの本命と目されているのは、ウェインライトが15年間のメジャー生活を捧げてきたカージナルスだ。

     今季のウェインライトは、10試合に先発して65回2/3を投げ、5勝3敗、防御率3.15、54奪三振と安定したピッチングを披露。自身の39歳の誕生日を含む2度の完投勝利(リーグ最多タイ)をマークし、ベテラン健在を存分にアピールした。メジャー15年間で通算167勝を記録。2009年と2013年には最多勝のタイトルを獲得し、19勝以上を挙げた4度のシーズンはいずれもサイ・ヤング賞の投票でトップ3にランクインしている(2位が2度、3位が2度)。

     ウェインライトはカージナルス残留が第1希望であることを明言しており、他球団からのオファーに耳を傾けるのはカージナルスからの正式なオファーが届いてからになるだろう。カージナルスから満足のいくオファーが得られない場合は、再びマシーニーの下でプレーすることを選択する可能性もあるかもしれない。

  • 今季全休のカスティーヨ ナショナルズとマイナー契約で合意

    2020.12.22 13:30 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ナショナルズは33歳のベテラン捕手ウェリントン・カスティーヨとマイナー契約を結ぶことで合意に達したようだ。メジャー昇格を果たした場合の年俸は95万ドルになるという。カスティーヨは昨オフもナショナルズとマイナー契約を結び、招待選手として春季キャンプに参加していたが、7月上旬にオプトアウト(出場辞退)を決断。今季はプレーしなかった。

     J.T.リアルミュートの獲得に乗り出す可能性が取り沙汰されているナショナルズだが、現時点ではヤン・ゴームスが正捕手扱い。直近2シーズンにわたってゴームスと併用されてきたカート・スズキはFAとなっており、ナショナルズは捕手の補強を必要としていた。ナショナルズがリアルミュートを獲得せず、このままゴームスを正捕手として起用するのであれば、カスティーヨは26歳のトレス・バレーラ、27歳のラウディ・リードといった若手と控え捕手の座を争うことになる。

     カスティーヨはカブスやダイヤモンドバックスで正捕手を務めた経験があり、オリオールズでプレーした2017年には90試合のみの出場ながら自己最多の20本塁打を記録。2019年はホワイトソックスで72試合に出場し、打率.209、12本塁打、41打点、OPS.684と今一つの成績に終わった。メジャー10年間で通算726試合に出場し、626安打、打率.254、98本塁打、OPS.738をマークしている。

     なお、マイク・リゾーGMは自軍の捕手事情について「ヤンには正捕手を務める能力があると思っている。インディアンスでも実力を証明してきた選手だからね。もちろん、身体的な負担が大きいポジションだから、休養を与えながら起用することにはなるけれど、少なくとも90~100試合でマスクを被ることのできる選手だ。彼をサポートする控え捕手を獲得する必要はあるけれどね」と語っている。カスティーヨとのマイナー契約は控え捕手探しの第一歩ということになりそうだ。

  • アレナードが2度トレードされる可能性? 米記者が伝える

    2020.12.22 13:00 Tuesday

     今オフのトレード市場ではノーラン・アレナード(ロッキーズ)の動向に注目が集まっている。6年1億9900万ドルという大型契約を残すアレナードをロッキーズは放出したがっているが、トレード実現に向けて様々なハードルがあり、具体的なトレード交渉が行われている様子はない。「ESPN」のジェフ・パッサンは、アレナードがトレードされる可能性について「球界の共通認識」としてアレナードが残留する可能性が高いことを伝えている。

     しかし、パッサンによると、アレナードのトレードがもし実現するのであれば、3球団を巻き込んだ2つのトレードに発展する可能性があることを指摘する関係者がいるという。これはロッキーズがまずアレナードを別のチームへ放出したあと、そのチームが再び別のチームへアレナードを放出するというもの。要するに、アレナードが2度トレードされるということである。

     最初のトレードは高額年俸選手同士の交換になると見られる。つまり、ロッキーズは球団フロントとの関係が悪化しているアレナードを放出する代わりに、他球団の高額年俸選手を引き取ることになる。この「他球団の高額年俸選手」は契約が残り1年の選手になる可能性が高いのではないだろうか。こうすることでロッキーズは来季終了後にFAとなるトレバー・ストーリーと契約を延長する資金を捻出できる。

     2つ目のトレードはアレナードとプロスペクト(若手有望株)の交換となる。1つ目のトレードでアレナードを獲得したチームは、アレナードの年俸の一部を負担してまた別のチームへアレナードを放出。その代わりにプロスペクトを獲得する。「金銭負担する代わりにプロスペクトを得る」という立場のチームがあいだに入ることでアレナードのトレードが完了するというわけだ。この複雑なトレード案は「ロッキーズはアレナードを放出してプロスペクトを手に入れるという美味しい思いはできない」ということを示唆している。

     とはいえ、このような複雑なトレードが実現する可能性は極めて低い。アレナードの高額年俸のほか、アレナードが全球団に対するトレード拒否権を持っていることや、来季終了にオプトアウト(契約破棄)できる権利を持っていることなどもトレード実現に向けてのハードルとなる。「球界の共通認識」の通り、アレナードは残留する可能性が高そうだ。

  • パドレスがプロファーとの再契約を目指す ロイヤルズも興味

    2020.12.22 12:30 Tuesday

     パドレスからFAとなったジュリクソン・プロファーは、今オフの移籍市場で最も注目されている選手の1人というわけではないが、それは彼を獲得することに興味を示しているチームがないということを意味するわけではない。現在27歳という年齢やバッテリー以外すべてのポジションでの出場経験があるユーティリティ性、今季打率.278&OPS.771をマークしたスイッチヒッターであることなどから「あらゆるチームにフィットする存在」と言われている。

     そんなプロファーに対し、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、再契約を目指すパドレスのほか、ロイヤルズなど複数の球団が興味を示しているようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンもプロファーに興味を示しているチームとして、この2球団の名前を挙げている。球界屈指の有望株として期待されながらもキャリア序盤は相次ぐ故障に苦しんだが、レンジャーズ時代の2018年とアスレチックスへ移籍した2019年に2年連続20本塁打を記録。今季はパドレスで56試合に出場し、打率.278、7本塁打、25打点、7盗塁、OPS.771をマークした。

     昨季までは内野での出場機会が大半を占めていたが、今季はジェイク・クロネンワースの台頭により外野を守る機会が増え、二塁での出場が17試合(スタメン16試合)だったのに対し、左翼で36試合(同32試合)に出場。結果として、これがユーティリティ・プレーヤーとしてのプロファーの価値を高めることになった。ユーティリティ性に加えて平均以上の打力と若さも兼ね備えており、複数の球団から関心が寄せられているのは当然と言える。

     また、パッサンはプロファーと同様の立ち位置にいる選手としてドジャースからFAとなったエンリケ・ヘルナンデスの名前を挙げている。ヘルナンデスはプロファーより2歳年上だが、ユーティリティ・プレーヤーとしての実績は格上。ベンチにユーティリティ・プレーヤーを加えたいと考えているチームのメイン・ターゲットはこの2人になるのではないだろうか。

  • ダルビッシュの名前がトレード市場に浮上? 米記者が伝える

    2020.12.22 12:00 Tuesday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは日本時間12月22日、ダルビッシュ有(カブス)の名前がトレード市場に浮上していることを伝えた。ただし、ヘイマンはこれについて「カブスがあらゆることを検討しようとしていることの例かもしれない」との見解を示しており、具体的なトレード交渉が行われているわけではなさそうだ。また、ある球団のエグゼクティブの見解として「ダルビッシュのトレードが実現する可能性は非常に低い」ことも伝えている。

     2016年にワールドシリーズ制覇を成し遂げたカブスは現在、チームの転換期を迎えており、コロナ禍による財政難の影響もあって多くの主力選手がトレード候補に挙げられている。クリス・ブライアントを筆頭に、ハビアー・バイエズ、ウィルソン・コントレラスらをトレードで放出する可能性が取り沙汰されているが、トレードで放出した際に最も大きな対価を得られると言われているのがダルビッシュ。サイ・ヤング賞投票で2位にランクインしたばかりのダルビッシュに放出の噂があるのはそのためだ。

     ヘイマンは「ダルビッシュが本当にトレードされるのであれば、パドレスが非常にフィットする」と述べている。パドレスにはカブスを満足させられるだけのプロスペクト(若手有望株)がおり、トミー・ジョン手術を受けて来季全休が確実となったマイク・クレビンジャーの穴を埋める必要もある。また、パドレスのAJ・プレラーGMはダルビッシュのレンジャーズ入団に一役買った人物であり、打倒・ドジャースを実現するための切り札として、ダルビッシュは喉から手が出るほど欲しい存在だろう。

     とはいえ、2019年の後半戦からメジャートップクラスの好成績を残し続けているダルビッシュを獲得するのは容易でなく、「ベーブ・ルースのような対価が必要」と指摘するエグゼクティブもいる。パドレスがプロスペクトの大量放出に応じる可能性は低く、カブスが要求する対価のレベルを下げない限り、トレードの実現は困難だろう。トレードの可能性がゼロとは言えないが、ダルビッシュは来季もカブスの一員として開幕を迎える可能性が高そうだ。

  • ジャイアンツが救援右腕・ブレビアと1年契約 今年6月にTJ手術

    2020.12.22 11:30 Tuesday

     ジャイアンツは日本時間12月22日、カージナルスからノンテンダーFAとなっていた救援右腕ジョン・ブレビアと1年契約を結んだことを発表した。「ベイエリア・ニュース・グループ」のケリー・クロウリーによると、ブレビアの年俸は80万ドル。ブレビアは今年6月にトミー・ジョン手術を受けており、来季の開幕には間に合わない可能性が極めて高い。FAまで少なくとも3年保有できるため、来季だけでなく、それ以降のシーズンも見据えた補強と言えそうだ。

     現在30歳のブレビアは2011年のドラフト30巡目指名でヤンキースに入団したものの、2013年12月に解雇。その後、独立リーグを経てダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、2015年12月のルール5ドラフトでカージナルスに加入した。2017年にメジャーデビューして50試合で防御率2.44と好投し、2018年は45試合に登板して防御率3.20を記録。同年オフには日米野球のメジャーリーグ選抜の一員として来日した。

     メジャー3年目の2019年は自己最多の66試合に登板して72回2/3を投げ、3勝4敗、13ホールド、防御率3.59、87奪三振を記録。今季はクローザー不在のカージナルスにおいて、クローザー候補の1人に挙げられていたが、春季キャンプ中断前日のオープン戦で右肘を故障した。検査の結果、内側側副靭帯を断裂していることが判明したが、すぐに手術を受けるのではなく、PRP注射による治療を受けて様子を見ることを選択。しかし、6週間後に投球練習を再開した際に痛みが再発し、トミー・ジョン手術を受けることを決断した。

     リリーフ投手のため、先発投手と比較すると多少は早く復帰できると見られるが、それでもシーズン最初の数ヶ月を欠場するのは確実。サービスタイムは3年を超えたところであり、FAまで少なくともあと3年ある。ジャイアンツとしては、来季で回復具合を見極め、順調に復活するようであれば、翌年も契約を更新することになるのではないだろうか。

  • 強打者・スプリンガーの争奪戦は2球団による一騎打ちか

    2020.12.22 11:00 Tuesday

     アストロズからFAとなった強打の中堅手ジョージ・スプリンガーの争奪戦は2球団による一騎打ちの様相を呈し始めている。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、各球団のエグゼクティブたちは「メッツとブルージェイズの2球団による争いになった」と考えているようだ。メッツとブルージェイズはいずれも今オフの大型補強が予想されているチームであり、ともに不動の正中堅手を欲しがっている。争奪戦を制するのはどちらのチームになるのだろうか。

     パッサンはこの2球団以外にも争奪戦に加わっているチームがあることを伝えているが、各球団のニーズや補強資金を考えると、この2球団が最有力候補であることは間違いない。メッツはブランドン・ニモを正中堅手として起用してきたが、本来は両翼向きの選手であり、スプリンガーのような中堅手を必要としている。一方のブルージェイズもランドール・グリチックの中堅守備に不安を抱えているため、スプリンガーを獲得して中堅に据えたいと考えている。また、若手が多いチームのリーダーとしての働きも期待しているようだ。

     今オフのFA市場には有力な中堅手がスプリンガーのほかにジャッキー・ブラッドリーJr.くらいしか見当たらず、補強の選択肢は限られている。ブラッドリーJr.は守備力ではスプリンガーを上回る実力を持つ選手だが、打撃力ではスプリンガーが他を圧倒している。こうした事情もあり、正中堅手の獲得を目指す2球団は熱心にスプリンガー獲得に動いているというわけだ。

     なお、メジャーリーグ公式サイトでは先日、ライター陣によるメッツの大型補強に関する予想を実施。「スプリンガーとトレバー・バウアーのうち、誰がメッツと契約するか。その契約期間は何年か」という問いに対し、ジョン・ポール・モロシ、アンソニー・ディコーモ、サラ・ラングスの3人は口を揃えて「スプリンガーがメッツと5年契約を結ぶ」と予想した。2球団に絞られつつあるスプリンガー争奪戦。決着の日は近そうだ。

  • 2019年ナショナルズ世界一の立役者・ケンドリックが現役引退

    2020.12.22 10:30 Tuesday

     ナショナルズからFAとなっていたハウィー・ケンドリックは日本時間12月22日、自身のインスタグラムで今季限りでの現役引退を表明した。「2019年の(ナショナルズの)快進撃はキャリアで学んできたことの集大成であり、ワールド・チャンピオンになることができた」とケンドリック。マイク・リゾーGMは先日、ケンドリックとの再契約を検討していることを明らかにしていたが、メジャー15年で通算打率.294をマークした巧打の内野手はキャリアにピリオドを打つことを選択した。

     現在37歳のケンドリックがプロ入りしたのは2002年。この年のドラフトでエンゼルスから10巡目指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートした。2006年にメジャーデビューを果たし、2007年は規定打席不足ながら.322の高打率をマークし、2008年も同じく規定打席不足ながら打率.306を記録。自己最多の18本塁打を放った2011年には自身唯一のオールスター・ゲームに選出された。ケンドリックはエンゼルスについて「2002年にチャンスをくれたこと、私の成長を手助けしてくれたことに感謝している」と述べている。

     2015年オフにFAとなり、ドジャースへ移籍して2年間プレー。ケンドリックはその2年間を「ドジャー・ブルーを身につけた期間は短かったけれど、いつまでも大切にする」と振り返っている。2016年オフにフィリーズへトレードされ、2017年7月には再びトレードでナショナルズへ移籍。フィリーズに在籍したのはわずか半年だったが、「リーダーとベテランになることの意味を教えてくれた」とケンドリックのキャリアに大きな影響を与えた。

     そして、ナショナルズでは適度な休養を与えられながら起用され、3シーズン半で打率.316、OPS.873と実力を存分に発揮。2019年はリーグ優勝決定シリーズで4本の二塁打を含む打率.333、OPS1.012をマークしてMVPに輝き、ワールドシリーズ第7戦では7回表に逆転2ランを放ってチームを球団史上初の世界一に導いた。「キャリアすべてをナショナルズで過ごしてきたような気がする」とケンドリック。「人生の新たなステージに突入する時が来た。ありがとう」とメッセージを締めくくった。

  • 殿堂入りしていないベストナイン ボンズらが選出

    2020.12.21 13:30 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーはアメリカ野球殿堂入りしていない名選手によるベストナインを選出する特集記事を公開した。殿堂入り投票の対象となる引退後5年以上が経過した選手のみが対象となっており、ジョー・マウアー、エイドリアン・ベルトレイ、イチロー、デービッド・オルティス、CC・サバシアらは除外されている。歴代最多の通算762本塁打を放ったボンズ、歴代最多のサイ・ヤング賞7度を誇るロジャー・クレメンスなど豪華な顔ぶれとなった。

     今回の特集では、捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、指名打者は各1名、外野手はポジション別に合計3名、先発投手と救援投手は右腕と左腕をそれぞれ1名ずつ選出。よって、トータルで13名の選手がベストナインに名を連ねている。ここでは各選手の通算成績と殿堂入り投票の結果を紹介しよう。

    捕手:ビル・フリーハン
    1591安打 打率.262 200本塁打
    758打点 24盗塁 OPS.752
    ※1982年(初年度)得票率0.5%で脱落

    一塁手:ラファエル・パルメイロ
    3020安打 打率.288 569本塁打
    1835打点 97盗塁 OPS.885
    ※2014年(4度目)得票率4.4%で脱落

    二塁手:ルー・ウィテカー
    2369安打 打率.276 244本塁打
    1084打点 143盗塁 OPS.789
    ※2001年(初年度)得票率2.9%で脱落

    三塁手:ディック・アレン
    1848安打 打率.292 351本塁打
    1119打点 133盗塁 OPS.912
    ※15年完走:1996年の得票率18.9%が最高

    遊撃手:オマー・ビスケル
    2877安打 打率.272 80本塁打
    951打点 404盗塁 OPS.688
    ※現在も資格あり:3度目の前回は得票率52.6%

    左翼手:バリー・ボンズ
    2935安打 打率.298 762本塁打
    1996打点 514盗塁 OPS1.051
    ※現在も資格あり:8度目の前回は得票率60.7%

    中堅手:ケニー・ロフトン
    2428安打 打率.299 130本塁打
    781打点 622盗塁 OPS.794
    ※2013年(初年度)得票率3.2%で脱落

    右翼手:シューレス・ジョー・ジャクソン
    1772安打 打率.356 54本塁打
    792打点 202盗塁 OPS.940
    ※「ブラックソックス事件」によって永久追放

    指名打者:ハル・マクレー
    2091安打 打率.290 191本塁打
    1097打点 109盗塁 OPS.805
    ※1993年(初年度)得票率0%で脱落

    先発右腕:ロジャー・クレメンス
    354勝184敗0セーブ 防御率3.12
    4916回2/3 奪三振4672 WHIP1.17
    ※現在も資格あり:8度目の前回は得票率61.0%

    先発左腕:ヨハン・サンタナ
    139勝78敗1セーブ 防御率3.20
    2025回2/3 奪三振1988 WHIP1.13
    ※2018年(初年度)得票率2.4%で脱落

    救援右腕:ダン・クイゼンベリー
    54勝46敗244セーブ 防御率2.76
    1043回1/3 奪三振379 WHIP1.18
    ※1996年(初年度)得票率3.8%で脱落

    救援左腕:ビリー・ワグナー
    47勝40敗422セーブ 防御率2.31
    903回 奪三振1196 WHIP1.00
    ※現在も資格あり:5度目の前回は得票率31.7%

  • 大砲・ギャロについて難しい選択を迫られるレンジャーズ

    2020.12.21 12:30 Monday

     レンジャーズは今オフ「売り手」に回っていることが明確なチームの1つである。ジョン・ダニエルズ編成本部長はチーム再建に向けて年俸総額の削減を進めており、すでにエース右腕のランス・リンをホワイトソックス、クローザーのラファエル・モンテロをマリナーズへ放出。今後さらなる主力選手の放出が行われる可能性もある。そんなレンジャーズにおいて、次なるトレード候補に挙げられているのが2017年から2年連続で40本塁打以上を放った大砲ジョーイ・ギャロだ。

     リンは1年後のオフにFAとなるため、来季のレンジャーズが上位争いに加わる可能性がほとんどないことから明確なトレード要員となっていた。また、モンテロはあと2年保有できる状態だったものの、すでに30歳。再建を含めたチームの長期計画にフィットしない選手であるため、ダニエルズは放出するという判断を下した。ギャロも2年後にFAとなるが、まだ27歳。レンジャーズには様々な選択肢がある。

     そもそもギャロをトレードするにしても、2019年は故障により70試合しか出場できず、今季は打率.181、OPS.679というレギュラー定着後最悪の成績に終わったため、放出のベストのタイミングとは言えない。安売りするくらいなら復調するまでキープしておき、適当なタイミングでトレードするのが得策だろう。

     また、ギャロが復調してオールスター・ゲームに選出された2019年前半戦のような活躍(打率.275、20本塁打、OPS1.060)を見せるようであれば、FAになる前に契約を延長してしまうという手もある。ギャロはまだ27歳のため、チーム再建に3~5年を要したとしても主力でいられる年齢であり、来季前半戦の活躍次第では契約延長が検討される可能性は十分にある。

     買い叩かれることを覚悟で放出してしまうのか、キープしたままFAを迎えるのか、あるいは再建完了後の主力として長期契約を結ぶのか。ダニエルズは難しい選択を迫られている。

  • ヤンキースが右腕・ウォーレンとマイナー契約 今年7月に解雇

    2020.12.21 12:00 Monday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ヤンキースはアダム・ウォーレンとマイナー契約を結ぶことで合意に達したようだ。ウォーレンはパドレス時代の2019年9月にトミー・ジョン手術を受け、FAになったあと、2019年12月にヤンキースとマイナー契約。しかし、コロナ禍の異例の状況もあり、今年7月に解雇されていた。トミー・ジョン手術からは順調に回復しており、2021年シーズンは開幕ロースター入りを目指すことになる。

     ウォーレンがヤンキースに「復帰」するのは今回が3度目だ。2009年ドラフト4巡目指名でヤンキースに入団したウォーレンは、2012年6月にメジャーデビューを果たし、2014年は自己最多の69試合に登板して23ホールド、防御率2.97の好成績をマーク。翌2015年は先発で17試合、リリーフで26試合に登板し、自己最多の131回1/3を投げて防御率3.29と安定したピッチングを見せた。

     2015年12月にスターリン・カストロとのトレードでカブスへ放出されたが、2016年7月にアロルディス・チャップマンとのトレードでヤンキースへ1度目の復帰。その後、マリナーズとパドレスを経て、2019年12月にマイナー契約で2度目の復帰を果たし、今年7月に解雇されたあと、今回が3度目の復帰となる。

     ジョー・ジラルディ政権のヤンキースでは先発から抑えまで何でもこなす便利屋として起用されたが、先発したのはカブス時代の2016年7月が最後。それ以降は全ての試合にリリーフで登板しており、トミー・ジョン手術明けであることを考えても、ブルペンの一角としての開幕ロースター入りを目指すことになりそうだ。

     メジャー8年間の通算成績は、323試合(うち21先発)に登板して492回1/3を投げ、30勝24敗6セーブ、57ホールド、防御率3.53、428奪三振となっている。古巣・ヤンキースでの完全復活に期待したい。

  • レッズ 先発右腕・カスティーヨのトレードも検討か

    2020.12.21 11:30 Monday

     今季のレッズは打線が得点力不足に苦しむなか、トレバー・バウアー、ルイス・カスティーヨ、ソニー・グレイの先発3本柱が7年ぶりのポストシーズン進出の原動力となっていたが、その3本柱が完全に解体される可能性が出てきた。サイ・ヤング賞のバウアーはすでにFAとなっているが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、レッズはトレード放出が噂されているグレイに加え、カスティーヨについてもトレード交渉を行っているようだ。

     現在28歳のカスティーヨはメジャー2年目の2018年に自身初の2ケタ勝利となる10勝を挙げ、2019年は32試合に先発して190回2/3を投げて15勝8敗、防御率3.40、226奪三振の好成績をマークし、自身初のオールスター・ゲーム選出。今季は開幕5連敗と出遅れたものの、9月に持ち直し、12先発で70回を投げ、4勝6敗、防御率3.21、89奪三振を記録した。

     カスティーヨは今季でサービスタイム(メジャー登録日数)が3年を超えたため、今オフから年俸調停の対象となる。今季の年俸は66万3500ドルだったが、来季は最大で580万ドル前後まで昇給することが予想されており、新型コロナウイルスの影響による財政難で年俸総額の削減を進めているレッズは放出を検討しているようだ。

     しかし、カスティーヨはFAまであと3年も保有でき、グレイも2年2000万ドル+年俸1200万ドルのオプションという格安の契約が残っている。よって、レッズが要求する対価のレベルは極めて高いものになる可能性が高く、レッズの要求を満たすオファーを提示するチームが現れるかどうかは不透明だ。また、バウアーの他球団移籍が確実な情勢となっている以上、カスティーヨとグレイの両方をトレードに出すことも考えにくい。

     アーチー・ブラッドリーをノンテンダーFAとし、ライセル・イグレシアスをトレードでエンゼルスへ放出したレッズ。次にチームを去るのはカスティーヨとグレイのどちらかになるのだろうか。

  • ヤンキース先発補強へ 「より多くの確実なイニングが必要」

    2020.12.21 11:00 Monday

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはDJ・レメイヒューとの再契約が今オフの最優先事項であることを明言しているが、先発投手の補強が必要であることも忘れていない。キャッシュマンは日本時間12月21日に「MLBネットワーク・ラジオ」に出演し、ルイス・セベリーノ、ドミンゴ・ヘルマン、デイビー・ガルシア、ジョーダン・モンゴメリーといった若手投手の伸びしろを強調する一方、「ローテーションを安定させるためにベテランが1~2人必要」との見解を示した。

     ヤンキースは今オフ、田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップの3投手がFAとなり、先発ローテーション入りが確実と言えるのはエース右腕のゲリット・コールだけ。2018年に19勝を挙げたセベリーノはトミー・ジョン手術、2019年に18勝を挙げたヘルマンはDV疑惑による長期の出場停止処分から戻ってくるが、離脱前と同等の活躍ができる保証はない。

     チームのそうした状況について、キャッシュマンは「我々には最低限の頭数は揃っていると思う。でも、より多くの確実なイニングが間違いなく必要だと感じている」とコメント。計算できる先発投手をローテーションに加える必要があると考えているようだ。さらに、「誰もスクランブル態勢になることは望んでいない。それはドミノ倒しのようにブルペンに負担を与え、投手陣全体に悪影響を及ぼす可能性があるからだ」と付け加えた。

     よって、ヤンキースが田中との再契約を望んでいるのは間違いないだろう。パクストンのほか、ジェイク・オドリッジ、ホゼ・キンターナ、アダム・ウェインライトといった実績十分のベテラン投手たちも補強ターゲットとなるかもしれない。ただし、キャッシュマンは必ずしもシーズン開幕前に補強をする必要はないとも考えており、「シーズン中に補強をするのであれば、それはそれで構わない。現有戦力で十分かどうかは開幕してみないとわからないからね」と話している。

  • 好打の二塁手・レメイヒュー 5年1億2500万ドルを希望か

    2020.12.21 10:30 Monday

     ヤンキースのアーロン・ブーン監督とブライアン・キャッシュマンGMはともに今オフの最優先事項がDJ・レメイヒューとの再契約であることを明言しているが、ヤンキースとレメイヒューのあいだの希望額の開きは予想以上に大きいようだ。「NJ.com」のボブ・クラピッシュによると、レメイヒューは5年1億2500万ドル前後の契約を希望しているという。ヤンキースは4年を超える契約を与えたくないと考えており、両者の交渉が決裂する可能性が出てきた。

     現在32歳のレメイヒューは2018年シーズン終了後にロッキーズからFAとなり、2019年1月に2年2400万ドルでヤンキースと契約。2019年は145試合に出場して打率.327、26本塁打、102打点、OPS.893、今季は50試合に出場して打率.364、10本塁打、27打点、OPS1.011をマークし、年俸をはるかに上回るレベルの大活躍を見せた。それを踏まえ、レメイヒューが大型契約を希望しているのは決して不思議なことではない。

     しかし、新型コロナウイルスの影響で財政状況が苦しいチームが多いなか、レメイヒューの希望額を満たすオファーを提示するチームが現れる可能性は低いと見られている。32歳の選手に5年契約を与えようとするチームは現れないかもしれない。ヤンキースはそうした事情も計算に入れ、現時点ではレメイヒューの希望額に歩み寄る姿勢を見せていない。

     とはいえ、仮にレメイヒューが4年契約で妥協したとしても、レメイヒューが希望する年平均2500万ドルの契約をヤンキースがオファーするかどうかは不透明だ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、ヤンキースのレメイヒューへのオファーは4年7500万ドル前後。これは年平均2000万ドルにも満たない金額である。相思相愛と見られているヤンキースとレメイヒューだが、両者のあいだにある希望額のギャップは予想以上に大きいようだ。

  • イ軍・フランコーナ監督「球団名の変更は正しいこと」

    2020.12.20 13:00 Sunday

     インディアンスは先日、2021年シーズン終了後のどこかのタイミングで球団名を変更する予定であることを正式に発表した。テリー・フランコーナ監督はこの件について「これは我々が1週間以上前から話し合っていたことだ」とコメント。「我々は常にリスペクトが欠けたことをしたくないと言い続けてきた。しかし、(アメリカ国内で様々な出来事があった)今年はそれを言い続けるだけでは正しくないということがわかった年だと思う」と語り、球団名変更の決定に理解を示した。

     インディアンスの球団名変更について初めて大きな動きがあったのは今年7月だ。インディアンスは球団が進むべきベストの道筋を決定するために、地元や全国のネイティブアメリカン団体やその他の関係者との話し合いを開始することを発表。そして、これらの議論を経て先日、早ければ2022年から球団名を変更し、新たな球団名でプレーする予定であることが正式に発表された。

     フランコーナは「我々がどう思うかではなく、最終的に最も大切なのは、球団名に影響を受けている人々がどのように感じるかということだった」とコメント。「だから、我々は1つの組織として、常に正しいことをしたいと考えてきた。球団が正しいことをしようとしていることについて、私は本当に誇らしく思っているよ」と球団名変更に賛同する姿勢を明確にした。

     また、どんな球団名になろうとも、フランコーナはクリーブランドの野球の歴史を削除する必要はないと考えている。「我々が本当に誇りに思っているのは球団名の『クリーブランド』の部分だ。(クリーブランド・インディアンスの)歴史は絶対に消えてほしくないし、リスペクトが欠けたことをしようとしていたわけじゃない。信じてほしい。我々がしようとしていたのはむしろ逆のことで、リスペクトしていたんだ」と熱く語った。

     クリーブランド・インディアンスとして戦う最後のシーズンになるであろう来季。否が応でも注目を集めるチームとなりそうだ。

  • エンゼルスの有望株・アデル 来季はマイナーで開幕か

    2020.12.20 12:30 Sunday

     球界有数の有望株として大きな期待を背負ってメジャーデビューしたジョー・アデル(エンゼルス)は攻守両面で実力不足を露呈し、期待外れのシーズンを過ごした。今季132打席を記録したため新人王資格を喪失したアデルについて、ジョー・マドン監督は「彼にはマイナーで過ごす時間がもう少し必要だ。それは間違いない」と語っている。マイナー最上位のAAA級でのプレー経験が27試合しかないアデルは、さらなる実力アップのため、来季の開幕をマイナーで迎えることになりそうだ。

     現在21歳のアデルは今年8月4日(現地時間)にメジャーデビュー。チームの正右翼手として38試合に出場したが、打率.161、3本塁打、7打点、OPS.478、7四球に対して55三振とメジャーレベルの投手に全く適応できず、右翼の守備でも守備防御点-4と精彩を欠いた。そもそも今季はマイナーリーグのシーズンが開催されないという特殊な事情があり、アデルの時期尚早なメジャー昇格はその影響。例年通りにマイナーリーグのシーズンが開催されていれば、アデルはシーズンの大半をAAA級で過ごしていたことだろう。

     アデルをマイナーでプレーさせるのであれば、エンゼルスはアデル再昇格までの「つなぎ役」として外野手を補強する必要がある。左翼にジャスティン・アップトン、中堅にマイク・トラウトが入るのは確実だが、40人枠内の外野手はこの2人とアデルのほかに、テイラー・ウォードとブランドン・マーシュの2人だけ。マーシュはまだメジャーデビューしておらず、今季34試合に出場して打率.277、0本塁打、OPS.716だったウォードに右翼のレギュラーを任せるとしても、彼のサポート役となる控え外野手が必要だ。

     今年9月に大ブレイクしたジャレッド・ウォルシュを一塁から右翼に回すことも可能だが、強打者へ変貌しつつあるウォルシュは一塁で打撃に専念させてあげたいところ。投手補強が急務のエンゼルスだが、ペリー・ミナシアンGMはどんな補強を見せてくれるだろうか。

  • エンゼルスなど複数球団がパイレーツ・マスグローブに興味

    2020.12.20 12:00 Sunday

     ジョー・マスグローブは「パイレーツで最もトレード価値の高い選手」と言われているが、その先発右腕に対して複数の球団が興味を示しているようだ。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、マスグローブに興味を示している球団のなかにはエンゼルス、ブルージェイズ、レッドソックスなどが含まれているという。また、「FanSided」のロバート・マレーは今年8月末のトレード期限にブルージェイズがマスグローブ獲得目前だったことを伝えている。

     パイレーツのベン・チェリントンGMは昨年11月に就任するまでブルージェイズで約3年にわたって球団副社長を務めていたため、ブルージェイズのマイナー組織に精通している。そうした事情もあり、今年8月末にブルージェイズとのトレード交渉を行っていたようだが、トレード成立には至らず、ブルージェイズは代わりにロビー・レイとロス・ストリップリングを獲得した。

     また、ブルージェイズはマスグローブにとってプロ入り時の球団でもある(2011年ドラフト1巡目・全体46位指名)。2012年7月にJ・A・ハップらを獲得するトレードでアストロズへ放出したが、先発投手のさらなる補強を目指している今オフ、マスグローブを呼び戻すことを検討しているようだ(マスグローブは2016年にアストロズでメジャーデビューしたあと、2018年1月にトレードでパイレーツへ移籍)。

     マスグローブは今季、故障の影響で8試合にしか先発できなかったが、39回2/3を投げて1勝5敗、防御率3.86、55奪三振を記録。奪三振率が前年の8.30から12.48へ急上昇し、FIP(守備の影響を排除した疑似防御率)でも自己ベストの3.42をマークしたため、評価が大きくアップしている。今季の年俸が280万ドルと安価で、FAまであと2年保有できる点も大きな魅力。先発投手の補強を必要とするチームからのオファーが殺到していると見られる。

  • ヤンキース レメイヒュー流出ならグレゴリアス呼び戻しか

    2020.12.20 11:30 Sunday

     ヤンキースはDJ・レメイヒューとの再契約を「今オフの最優先事項である」と明言している。しかし、レメイヒューの希望額とヤンキースの提示額には2500万ドル以上の開きがあることが報じられており、好打の二塁手と再契約できるかは不透明だ。そんななか、地元紙「ニューヨーク・ポスト」のケン・ダビドフはレメイヒュー流出の場合、ヤンキースがディディ・グレゴリアスの獲得を狙う可能性があると指摘。この「プランB」について「興味をそそられるシナリオだ」と述べている。

     ダビドフはヤンキースがグレゴリアスを獲得するメリットについて「右打者偏重の打線に左打者を加えられる」ことと「遊撃の守備に不安を抱えるグレイバー・トーレスを二塁へ移せる」ことを挙げている。また、2015年から2019年まで5シーズンにわたってヤンキースで活躍したグレゴリアスがフィリーズへ移籍した今季も「Twitterで絵文字を使ってヤンキースの勝利を祝福していた」ことにも言及した。

     グレゴリアスはデレク・ジーターの後継者としてヤンキースに迎えられ、2016年から3年連続で20本塁打以上を記録。2019年はトミー・ジョン手術のリハビリにより復帰が遅れ、82試合に出場して打率.238、16本塁打、61打点、OPS.718に終わったが、フィリーズへ移籍した今季は全60試合に出場して打率.284、10本塁打、40打点、OPS.827をマークし、自身の市場価値を立て直すことに成功した。

     グレゴリアスは日本時間12月18日にニューヨークのラジオ番組に出演し、「僕が言えるのはヤンキースでプレーした時間が本当に楽しかったということだけだ。最後は彼らの手に委ねられている。この先ヤンキースとレメイヒュー何が起こるかなんて誰にもわからない」と慎重なコメント。とはいえ、現在もヤンキースに良い印象を持っているのは間違いなく、オファーが届けば前向きに検討するのではないだろうか。

  • タイガースの有望株右腕・ファエドがトミー・ジョン手術へ

    2020.12.20 11:00 Sunday

     タイガースは日本時間12月20日、有望株右腕のアレックス・ファエドが今月中にトミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表した。現在25歳のファエドは2017年ドラフト1巡目(全体18位)指名でタイガースに入団し、「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングでは球団10位にランクイン。早ければ来季中にメジャーデビューすることが期待されていたが、復帰には通常14~16ヶ月を要するため、メジャー昇格は2022年以降に持ち越されることが確実となった。

     ファエドはプロ2年目の2019年にAA級で22試合に先発して115回1/3を投げ、6勝7敗、防御率3.90、134奪三振を記録。今年の春季キャンプではさらなる成長をアピールし、首脳陣に好印象を与えていたが、新型コロナウイルスに感染した影響で夏季キャンプには参加できなかった。その後、球団のマイナーキャンプ地でトレーニングを続けていたが、9月に右前腕痛を発症。結局、トミー・ジョン手術を受けることが決定した。

     タイガースの有望株がトミー・ジョン手術を受けるのは今年2人目。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団9位にランクインしている左腕ジョーイ・ウエンツが今年3月にトミー・ジョン手術を受け、現在リハビリを続けている。ウエンツは2019年途中にトレードでブレーブスから加入し、AA級でファエドとともに先発ローテーションの一角を担った。

     タイガースは多くの有望株投手を抱えており、そのうちケーシー・マイズとタリク・スクーバルの2人が今季メジャーデビュー。マット・マニングもメジャー昇格を目前に控えている。しかし、その一方でウエンツとファエドの2人はトミー・ジョン手術で長期離脱。チーム再建はこれらの有望株投手の活躍にかかっているだけに、チームとしてはメジャー昇格組のさらなる成長と長期離脱組の順調な回復を祈っていることだろう。

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