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  • MLB公式サイトが「アウォード受賞なし」の今季ベストナインを選出

    2019.11.15 18:30 Friday

     2019年のメジャーリーグは、日本時間11月15日の両リーグのMVP受賞者の発表をもって、アウォード発表シーズンをほぼ終了した。もちろん、アウォードの数には限りがあり、今季見事な活躍を見せた選手全員をカバーできるわけではない。MLB公式サイトではアウォードを1つも獲得できなかった選手のなかからベストナインを選出し、その活躍を称えている。

     対象となっているアウォードは、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞、MVP、サイ・ヤング賞、最優秀救援投手賞(ア・リーグはマリアーノ・リベラ賞、ナ・リーグはトレバー・ホフマン賞)、ハンク・アーロン賞、選手間投票による各賞、最優秀守備選手賞であり、これらのアウォードを1つでも受賞した選手は選考の対象外となっている。また、救援投手は極端にアウォード受賞のチャンスが少ないため、今回は2人が選出されている。「アウォードなしベストナイン」の顔ぶれは以下の通り。

    捕手:ヤスマニ・グランダル(ブリュワーズ)
    153試合 打率.246 28本塁打 77打点 5盗塁 OPS.848

    一塁手:ジョシュ・ベル(パイレーツ)
    143試合 打率.277 37本塁打 116打点 0盗塁 OPS.936

    二塁手:ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
    124試合 打率.298 31本塁打 74打点 6盗塁 OPS.903

    三塁手:ラファエル・デバース(レッドソックス)
    156試合 打率.311 32本塁打 115打点 8盗塁 OPS.916

    遊撃手:マーカス・セミエン(アスレチックス)
    162試合 打率.285 33本塁打 92打点 10盗塁 OPS.892

    外野手:ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)
    144試合 打率.329 32本塁打 92打点 10盗塁 OPS.981

    外野手:オースティン・メドウズ(レイズ)
    138試合 打率.291 33本塁打 89打点 12盗塁 OPS.922

    外野手:フアン・ソト(ナショナルズ)
    150試合 打率.282 34本塁打 110打点 12盗塁 OPS.949

    指名打者:ホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)
    162試合 打率.265 48本塁打 117打点 3盗塁 OPS.922

    先発投手:ゲリット・コール(アストロズ)
    33試合 20勝5敗0セーブ 防御率2.50 212回1/3 326奪三振 WHIP0.89

    救援投手:カービー・イエーツ(パドレス)
    60試合 0勝5敗41セーブ 防御率1.19 60回2/3 101奪三振 WHIP0.89

    救援投手:リアム・ヘンドリックス(アスレチックス)
    75試合 4勝4敗25セーブ 防御率1.80 85回 124奪三振 WHIP0.96

  • トラウトが過ごした驚異的な8年間 MVP投票2位以内が7度

    2019.11.15 17:50 Friday

     日本時間11月15日、エンゼルスが誇るスター外野手、マイク・トラウトは自身3度目となるア・リーグMVPに輝いた。現在28歳のトラウトは、2011年にメジャーデビューを果たし、フルシーズンをメジャーで過ごすのは今季が8年目。その8年間で、3度のMVPを受賞しただけでなく、MVP投票の2位以内に7度も名を連ねるという快挙を成し遂げているのである。

     トラウトは、レギュラー定着を果たして新人王を受賞した2012年にMVP投票で2位にランクイン。その後、翌2013年からのMVP投票での順位は2位→1位→2位→1位→4位→2位→1位と推移し、8シーズンのうち、4位に終わった2017年を除く7シーズンで2位以内にランクインしている。8年間のスパンで7度も2位以内にランクインしたのは史上初の快挙であり、2位に4度ランクインしたのは、スタン・ミュージアル、アルバート・プーホルス、テッド・ウィリアムスと並んで史上最多である。

     また、2位以内に7度ランクインしたのは、ミュージアルとプーホルスと並んで史上2位タイであり、これを上回るのはバリー・ボンズ(1位7度、2位2度、合計9度)だけ。しかし、ボンズが7度目の2位以内を記録したのは37歳のシーズンであり、28歳のトラウトがすでに7度も2位以内にランクインしているのは驚異的なペースと言える。

     さらに、27歳のシーズンまでに8度の5位以内を記録したのは史上最多であり、年齢に関わらずキャリア全体で見ても、ハンク・アーロンと並んで史上6位タイ。これを上回るのは、11度のボンズ、10度のプーホルス、9度で3位に並ぶミッキー・マントル、ウィリー・メイズ、ウィリアムスの合計5人だけである。

     そして、エンゼルスの球団の歴史を振り返ると、トラウトを除く選手がMVP投票で5位以内にランクインした回数の合計は、トラウトの8度より1つ多いだけ。複数回ランクインした選手は、ブラディミール・ゲレーロしかいない。また、2位以内にランクインしたのは、トラウトを除くと、1979年にMVPを受賞したドン・ベイラー、2004年にMVPを受賞したゲレーロの2人だけ。この事実から、トラウトがいかにずば抜けた存在であるかをご理解いただけるだろう。

  • メッツ・バンワグネンGM シンダーガード放出の可能性を否定

    2019.11.15 15:30 Friday

     エース級の才能を秘めたノア・シンダーガード(メッツ)は、近年トレード候補に挙げられることが多く、他球団からの注目を集めてきた。今オフには、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)とのトレードを提案する者もいたほどだ。しかし、メッツには27歳の右腕を放出する意思はないようだ。MLB公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコーモによると、ブロディ・バンワグネンGMはシンダーガード放出の可能性を否定したという。

     バンワグネンの話によると、複数の球団がすでにメッツに対してトレードについての問い合わせを行ってきたという。しかし、バンワグネンは「シンダーガードは現時点では売り物ではない」と明言。トレードの可能性が取り沙汰されてきた先発右腕を放出する可能性を完全に否定した。

     今季のメッツは、3年ぶりの好成績となる86勝をマークし、レギュラーシーズン終盤までワイルドカード獲得の可能性を残していた。2年連続でサイ・ヤング賞を受賞したジェイコブ・デグロムがエースに君臨し、若き主砲としてピート・アロンゾ(メジャー新人記録の53本塁打で新人王を受賞)が台頭してきたなか、来季はポストシーズン進出を目指すシーズンとなることが確実。2016年以来4年ぶりとなるポストシーズン進出を果たすためには、シンダーガードの活躍が必要不可欠というわけだ。

     メジャー2年目の2016年に14勝9敗、防御率2.60、218奪三振の好成績を残し、2018年にも13勝4敗、防御率3.03をマークしたシンダーガードだが、今季は自身3度目の2ケタ勝利と同2度目の200奪三振を達成したとはいえ、10勝8敗、防御率4.28、202奪三振と不本意な成績に終わった。特に8月以降は2ヶ月連続で防御率4点台と調子を落とし、相性の悪いウィルソン・ラモスとバッテリーを組むことを拒否したことが一部で報じられたが、潜在能力はエースのデグロムに勝るとも劣らないものを持っている。

     シンダーガードがデグロムと先発二本柱を形成するような活躍を見せることができれば、地区2連覇中のブレーブス、世界一に輝いたナショナルズ、大型補強を続けるフィリーズが所属する激戦のナ・リーグ東部地区を勝ち抜くチャンスもグッと広がっていくはずだ。

  • ウォーレン・スパーン賞はナショナルズ・コービンが受賞

    2019.11.15 13:55 Friday

     最も活躍した左腕に贈られる「ウォーレン・スパーン賞」の今季の受賞者に、パトリック・コービン(ナショナルズ)が選出されたことが明らかになった。同賞のTwitter公式アカウントが発表した。コービンは6年1億4000万ドルの大型契約でナショナルズに加入した今季、33試合に先発して202イニングを投げ、14勝7敗、防御率3.25、238奪三振の好成績をマークした。

     この賞は、左腕史上最多となる通算363勝を記録したウォーレン・スパーン(元ブレーブス)の功績を称えて1999年に制定されたものであり、受賞者は勝利数、防御率、奪三振数をもとにしたランキングによって決定される。今季のコービンは、左腕ではメジャー6位タイの14勝、同3位の防御率3.25、同1位タイの238奪三振と選考基準の3部門でバランス良く好成績を残し、柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、マイク・マイナー(レンジャーズ)、エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)らを抑えて、嬉しい初受賞となった。

     この賞は、制定された1999年から4年連続でランディ・ジョンソン(当時ダイヤモンドバックス)が受賞し、昨季のブレイク・スネル(レイズ)、今季のコービンを含めてこれまでに合計12人が受賞。受賞回数は、ジョンソンとカーショウ(2011年、2013年、2014年、2017年)の4度が最多で、CCサバシアが3度(2007~2009年)、ヨハン・サンタナが2度(2004年、2006年)受賞している。今季プレイした投手では、カーショウ、サバシア、スネル、コービンのほか、デービッド・プライス(レッドソックス)がレイズ時代の2010年、ジオ・ゴンザレス(ブリュワーズ)がナショナルズ時代の2012年、ダラス・カイケル(ブレーブス)がアストロズ時代の2015年、ジョン・レスター(カブス)が2016年に受賞した。

  • QO返答期限 受諾は2人 8人が拒否してスミスはブレーブスと契約

    2019.11.15 13:05 Friday

     ゲリット・コール、アンソニー・レンドン、スティーブン・ストラスバーグら10人のフリーエージェント選手に対して提示されていたクオリファイング・オファーは、日本時間11月15日午前7時に返答期限を迎えた。年俸1780万ドルの1年契約となる同オファーを受諾したのは、ジェイク・オドリッジ(ツインズ)とホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)の2人。他の8人は同オファーを拒否し、ウィル・スミスは早々にブレーブスとの3年契約を決めた。

     今季自己最多の15勝をマークしたオドリッジとア・リーグ打点王に輝いたアブレイユは、クオリファイング・オファーを受諾することを決め、それぞれツインズとホワイトソックスに残留することになった。同オファーの制度が導入された2012年以降、延べ90人の選手に対して同オファーが提示されてきたが、受諾したのはオドリッジとアブレイユが7人目と8人目。過去には、2015年オフにマット・ウィータース(当時オリオールズ)、コルビー・ラスマス(当時アストロズ)、ブレット・アンダーソン(当時ドジャース)、2016年オフにニール・ウォーカー(当時メッツ)とジェレミー・ヘリクソン(当時フィリーズ)、2018年オフに柳賢振(リュ・ヒョンジン:当時ドジャース)が同オファーを受諾している。

     一方、コール、レンドン、ストラスバーグ、ザック・ウィーラー、マディソン・バムガーナー、ジョシュ・ドナルドソン、マーセル・オズーナ、スミスの8人は同オファーを拒否し、スミスは3年総額4000万ドルでブレーブスと契約。残りの7人は今後、フリーエージェント市場で各球団との交渉を行い、契約先を決めることになる。各選手ともすでに多くの球団からの関心が報じられており、高額の複数年契約が成立することになりそうだ。

     なお、クオリファイング・オファーを拒否した選手を他球団が獲得した場合、来年のドラフトにおける補償指名権とペナルティが発生する。スミスが流出したジャイアンツは、戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を1つ獲得。スミスを獲得したブレーブスは、2番目に高い順位の指名権を喪失し、さらにインターナショナル・ボーナスプールから50万ドルが減額される。

  • ア・リーグ打点王のアブレイユ QO受諾でWソックスに残留決定

    2019.11.15 12:35 Friday

     クオリファイング・オファーの返答期限を迎えた日本時間11月15日、今季ア・リーグ打点王に輝いたホゼ・アブレイユはホワイトソックスからの同オファーを受諾し、残留することを決めた。複数年契約の締結に向けて交渉が進められていることが報じられるなど、アブレイユとホワイトソックスは相思相愛の関係であると見られており、同オファーの受諾は大方の予想通りの結果となった。

     今季のアブレイユは、自己最多タイとなる159試合に出場し、打率.284、38二塁打、33本塁打、123打点、OPS.834をマークして打点王のタイトルを獲得。通算179本塁打はすでに球団史上6位の数字となっており、あと21本塁打で球団史上5人目となる通算200本塁打を達成する。また、あと43本塁打で殿堂入りの好打者、ハロルド・ベインズを抜き、フランク・トーマス(殿堂入り)とポール・コナーコに次ぐ3位に浮上する。

     出塁率が低く、守備面での貢献も期待できないため、フリーエージェント市場に出た際には苦戦することが予想されていたアブレイユだが、ホワイトソックスはクラブハウスでの周囲への影響力も含め、アブレイユの存在価値を高く評価。新人スラッガーのイロイ・ヒメネスはアブレイユから刺激や好影響を受けたことを明らかにしており、首位打者に輝いたティム・アンダーソンもアブレイユの存在の大きさについて口にしていた。

     なお、アブレイユとホワイトソックスが交渉中と見られる複数年契約は、3年前後のもとになると見られる。今年のドラフトで1巡目指名を受けたアンドリュー・ボーンのメジャー昇格が2021年ごろになると予想されており、ボーンのレギュラー定着とともにアブレイユは一塁から弾き出され、指名打者専任となるか、ホワイトソックスを去る可能性が高い。ホワイトソックスはヨアン・モンカダ、ルーカス・ジオリートなど若手選手の成長により、徐々に優勝を狙える体制を整えており、再建期のチームを主砲として支えてきたアブレイユは、ホワイトソックスの一員としてポストシーズン進出を果たすチャンスが巡ってくるかもしれない。

  • 今季15勝のオドリッジ QO受諾でツインズ残留が決定

    2019.11.15 11:55 Friday

     来季もポストシーズン進出を狙うツインズは、今オフ補強が必要な先発ローテーションの穴が1つ少なくなった。クオリファイング・オファーの返答期限を迎えた日本時間11月15日、ジェイク・オドリッジはツインズからの同オファーを受諾。今季自己最多の15勝を挙げた29歳の右腕は、年俸1780万ドルの1年契約でツインズに残留し、来季も先発ローテーションの一角を担うことになった。

     オドリッジは、来季もホゼ・ベリオスとともに先発二本柱を形成することになる。今季のオドリッジは、30試合に先発して159イニングを投げ、15勝7敗、防御率3.51、178奪三振の好成績をマーク。わずかに規定投球回には届かなかったものの、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たすなど、自己最高のシーズンを過ごした。今のところ、ツインズの来季の先発ローテーションで固まっているのはベリオスとオドリッジの2枠だけである。

     通常であれば、自己ベストのシーズンを過ごしたこのタイミングでフリーエージェント市場に出て、大型契約を狙いたいところだが、今オフのフリーエージェント市場にはゲリット・コール、スティーブン・ストラスバーグ、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ザック・ウィーラーなど、オドリッジより「格上」の先発投手が充実している。来オフはトレバー・バウアー(レッズ)、ロビー・レイ(ダイヤモンドバックス)、ジェームス・パクストン(ヤンキース)、マーカス・ストローマン(メッツ)など、今オフに比べると少し格が落ちるため、オドリッジはクオリファイング・オファーの対象とならない来オフに好条件の契約を狙うことを選択したようだ。

     今季、オドリッジが好成績を残すことができた要因として、昨オフにメカニクスや球種の割合などを見直したことが挙げられている。その結果、平均球速や空振り率が上昇し、フライ系の投手でありながら、本塁打が乱発されたシーズンに被本塁打率が低下。この良い流れを来季も維持できれば、1年後には大型契約を手にすることができるはずだ。

  • QO拒否のリリーフ左腕・スミスがブレーブスと3年契約

    2019.11.15 11:35 Friday

     ジョシュ・ドナルドソンとの再契約の可能性も含めた強打者の獲得が今オフの最重要課題となっているブレーブスだが、オフシーズン序盤はブルペンの強化に力を注いでいる。先日、ベテラン右腕のダレン・オデイとの再契約を発表したのに続き、クオリファイング・オファーの返答期限を迎えた日本時間11月15日、ジャイアンツからの同オファーを拒否したウィル・スミスと3年契約を結んだことを発表した。

     現在30歳のスミスは、今季ジャイアンツでクローザーを務め、63試合に登板して65回1/3を投げ、6勝0敗34セーブ、防御率2.76、96奪三振、WHIP1.03、被打率.196の好成績をマーク。自身初となるオールスター・ゲーム選出も果たした。スミスはジョージア州出身であり、地元の球団に加入する形となった。

     3年契約の総額は4000万ドルと報じられており、2023年の契約は年俸1300万ドルの球団オプションまたはバイアウト100万ドルとなっている。スミスはジャイアンツからクオリファイング・オファーを受けていたため、今回の契約成立により、ブレーブスは来年のドラフトでの2番目に高い順位の指名権とインターナショナル・ボーナスプール50万ドルを喪失する。

     今季ジャイアンツでクローザーを務めたスミスだが、ブレーブスは今季途中に獲得したマーク・マランソンを来季も引き続きクローザーとして起用する方針であり、スミスは同じく今季途中に加入したシェーン・グリーンとともにセットアッパーを務めることになると見られる。マランソン、スミス、グリーン、オデイはいずれもオールスター・ゲーム選出の実績があるリリーバーであり、彼らがしっかり実力を発揮できれば、ブレーブスのブルペンは球界有数の安定感を誇るものとなるだろう。

     今後、ブレーブスは強打者と先発投手の補強に動くと見られる。マディソン・バムガーナーら先発投手への関心が報じられているものの、まずは争奪戦が予想されるドナルドソンとの再契約が最優先事項となりそうだ。

  • 【ナ・リーグMVP】ドジャース・ベリンジャーが自身初の受賞

    2019.11.15 11:00 Friday

     日本時間11月15日、両リーグのMVP受賞者が発表され、ナショナル・リーグはコディ・ベリンジャー(ドジャース)が自身初の受賞となった。ドジャースの選手がMVPを受賞するのは2014年のクレイトン・カーショウ以来14度目であり、野手では1988年のカーク・ギブソン以来31年ぶり。MVP、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞の3つを同一シーズンに受賞するのは球団史上初の快挙となった。

     今季のベリンジャーは、156試合に出場して打率.305、47本塁打、115打点、15盗塁、OPS1.035の好成績をマーク。打撃面のみならず、守備面や走塁面でもハイレベルなパフォーマンスを見せ、トータルでの貢献度を高く評価される形となった。特に序盤戦の活躍は凄まじく、4月末の時点で14本塁打。前半戦は打率.336、30本塁打、OPS1.124と驚異的なペースで打ちまくっていた。

     メジャー3年目の今季、得点、安打、二塁打、本塁打、打点、四球、盗塁などの各部門で自己ベストの数字をマークし、47本塁打はメジャー4位にランクイン。ドジャースでは2001年のショーン・グリーン(49本)、2004年のエイドリアン・ベルトレイ(48本)に次ぐ史上3位の数字であり、本拠地ドジャー・スタジアムでの26本塁打が球団新記録となっただけでなく、左腕から放った18本塁打はリーグ最多だった。

     ベリンジャーは1位票19、2位票10、5位票1で、合計362ポイントを獲得。2位には317ポイントのクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)、3位には242ポイントのアンソニー・レンドン(ナショナルズ)がランクインし、その他のトップ10の顔ぶれは、4位から順にケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)、ピート・アロンゾ(メッツ)、フレディ・フリーマン(ブレーブス)、フアン・ソト(ナショナルズ)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)となった。

  • 【ア・リーグMVP】エンゼルス・トラウトが3度目の受賞

    2019.11.15 10:40 Friday

     日本時間11月15日、両リーグのMVP受賞者が発表され、アメリカン・リーグはマイク・トラウト(エンゼルス)が自身3度目の受賞となった。トラウトは投票権を持つ30人の記者から1位票を17票獲得し、合計355ポイント。1位票を13票獲得したアレックス・ブレグマン(アストロズ)を抑え、MVPを3度以上獲得した史上11人目の選手となった。

     今季のトラウトは、右足の故障により9月の大部分を欠場したものの、134試合に出場して打率.291、45本塁打、104打点、11盗塁、OPS1.083の好成績をマーク。本塁打数は自己ベストを更新し、OPSも3年連続で1.070を超えた。メジャー定着後の8年間で、MVP投票において2位以内に入れなかったのは1度だけであり、直近6年間で3度目のMVP受賞となった。

     OPS1.083だけでなく、FanGraphsが算出するWAR8.6でもリーグ最高の数字を叩き出すなど、今季もハイレベルなパフォーマンスを披露したトラウト。MVPを3度以上獲得したのは史上11人目だが、4度以上はバリー・ボンズ(7度)のみであり、あと1回MVPを受賞すれば歴代単独2位となる。また、Baseball Referenceが算出するWARでは通算72.5を記録しており、これは殿堂入り選手のアラン・トラメル(70.7)、ロン・サント(70.5)、トニー・グウィン(69.2)らをすでに上回っている。さらに、来季中にはジョー・ディマジオ(78.1)を抜く可能性もある。

     なお、トラウト(355ポイント)に次ぐ2位となったブレグマンは335ポイントを獲得。トップ10は3位から順に、マーカス・セミエン(アスレチックス)、DJレメイヒュー(ヤンキース)、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、マット・チャップマン(アスレチックス)、ジョージ・スプリンガー(アストロズ)、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)、ネルソン・クルーズ(ツインズ)、ゲリット・コール(アストロズ)という顔ぶれになった。

  • ドジャースがレンドン獲得を検討 ターナーはコンバートに前向き

    2019.11.14 18:30 Thursday

     1988年以来31年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指したドジャースは、地区シリーズでナショナルズに敗れ、今季の戦いを終えた。そのナショナルズからフリーエージェントとなったスター三塁手を、世界一へのラストピースとして獲得する可能性がある。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、ドジャースがアンソニー・レンドンの獲得に興味を示していることを伝えている。

     現在29歳のレンドンは、今季自己ベストのシーズンを過ごし、両リーグ最多の126打点を叩き出して打点王のタイトルを獲得したほか、リーグ最多の44二塁打、自己最多の34本塁打、打率.319、出塁率.412、長打率.598と素晴らしい成績をマーク。ポストシーズンでも打率.276、3二塁打、2本塁打を記録し、ナショナルズの球団史上初となるワールドシリーズ制覇に貢献した。

     今オフのフリーエージェント市場において、レンドンはベストの野手と評価されているが、三塁手市場にはレンドンのほかにジョシュ・ドナルドソンやマイク・ムスターカスもおり、レンドンの代理人がスコット・ボラスであることを考慮して、レンドンを回避してドナルドソンやムスターカスの獲得に動く球団も出てくると見られている。実際、ドジャースもレンドンより先にドナルドソンに興味を示していることが報じられていた。

     なお、レンドンとドナルドソンのどちらを獲得したとしても、正三塁手のジャスティン・ターナーとポジションが被ってしまうが、守備力に衰えの見られるターナーは、必要であればポジションの変更に応じる意向を示している。よって、ドジャースが新たな三塁手の獲得に成功すれば、ターナーは三塁から一塁へポジションを移す可能性が高い。

     しかし、ドジャースの一塁には長距離砲のマックス・マンシーがおり、マンシーを二塁で起用するのであれば、今度は成長株のギャビン・ラックスのポジションがなくなってしまう。若手の出場機会を犠牲にしてでも、なりふり構わず1988年以来となるワールドシリーズ制覇を目指すのか。今オフのドジャースがどんな補強を見せるか注目したい。

  • インディアンス・アントネッティ「リンドーアは来季の開幕ショート」

    2019.11.14 18:00 Thursday

     メジャーを代表するスター遊撃手、フランシスコ・リンドーアを今オフ中にトレードで放出する可能性が取り沙汰されているインディアンスだが、すでにフロントオフィスにはリンドーアのトレードに関して、多くの球団からの問い合わせが届いているようだ。しかし、日本時間11月14日、インディアンスのクリス・アントネッティ野球部門社長は「このチームの来年の開幕戦の遊撃手はリンドーアだと思う」と語り、トレードで放出する可能性を否定した。

     リンドーアは2021年シーズン終了にフリーエージェントとなるため、インディアンスは必ずしも放出を焦る必要はない。しかし、インディアンスの予算規模では契約延長が絶望的であるリンドーアについて、MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンスは、来季のインディアンスはワールドシリーズ制覇を狙えるような状況ではないこと、このまま年俸が上昇していくとムーキー・ベッツ(レッドソックス)のように放出が困難になってしまうこと、獲得に興味を示している球団が多数あること、などを理由として今オフ中に放出すべきと主張する。

     リンドーアを放出することで多数の若手有望株を獲得できるのであれば、インディアンスは数年後に再びワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作れるかもしれない。しかし、少なくともアントネッティはリンドーアを放出しない形で、リンドーアを保有できる残り2年のうちに頂点を目指すことを考えているようだ。それに関連して、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、インディアンスが自軍の若手先発投手を含めたトレードを検討していることを伝えている。

     インディアンスは、先発投手陣にトレード不可の「アンタッチャブル」な存在はいないと考えているという。もしそれが事実であるならば、コリー・クルーバー、カルロス・カラスコといった実績のある先発投手のほか、シェーン・ビーバー、ザック・プリーサック、アーロン・シバーレといった若手投手たちもトレード候補となる。チームのなかでは戦力が比較的充実しているエリアである先発投手をトレードの駒として、弱点となっているエリアを補強する。アントネッティはそのような形での補強を思い描いているのかしれない。

  • マリナーズ 若手有望株の出場機会をブロックしない補強を目指す

    2019.11.14 16:10 Thursday

     ここ数年に比べると静かなオフシーズン序盤を過ごしているマリナーズだが、ジェリー・ディポートGMはしっかりと補強の戦略を立てている。日本時間11月14日、ディポートはフェリックス・ヘルナンデス、ウェイド・ルブラン、トミー・ミローンの退団により手薄となっている先発投手陣を中心に、若手の出場機会をブロックしない範囲での補強を目指していくことを明らかにした。

     現在、マリナーズの先発投手陣で来季のローテーション入りが確実視されているのは、マルコ・ゴンザレスと菊池雄星の両左腕だけ。ジャスタス・シェフィールド、ジャスティン・ダン、ローガン・ギルバート、ジョージ・カービーなど、チーム内には将来有望な若手投手がいるものの、まだ1年を通して先発ローテーションを任せることのできる段階には達していない。今オフは、少なくとも2人の先発投手を獲得する必要があるだろう。

     ただし、ディポートは「戦力の穴を埋めるために、フリーエージェントなど球団の外部に目を向けている」としつつも、「潜在的なレギュラー候補たちが成長して穴を埋めてくれるのが一番だ。どの選手の出場機会もブロックしたくない」と語っており、将来有望な選手たちの出場機会を奪ってしまうような長期契約には否定的。あくまでも若手が成長するまでの「つなぎ役」を獲得する程度の補強となる見込みだ。

     一方、外野陣は左翼からカイル・ルイス、マレックス・スミス、ミッチ・ハニガーの3人が来季のレギュラーを予定されている。しかし、こちらもブレイデン・ビショップ、ジェイク・フレイリー、ジャレッド・ケレニック、フリオ・ロドリゲスといった若手有望株がおり、ハニガーやドミンゴ・サンタナのトレード放出の可能性も含め、状況は流動的だ。今季のア・リーグ盗塁王に輝いたスミスも、レギュラーの座は決して安泰ではない。

     ディポートは「若手選手に出場機会を与えたいと思っている」と語り、あくまでも球団内の若手有望株に実戦経験を積ませることが最優先であることを強調。そうした状況のなかで、どのような動きを見せるか注目したい。

  • ヤンキース FAのグレゴリアスを積極的には引き留めない方針

    2019.11.14 15:35 Thursday

     デレク・ジーターの後継者として2015年からヤンキースの正遊撃手を務めてきたディディ・グレゴリアスだが、ヤンキースは今オフ、フリーエージェントとなった29歳の遊撃手を積極的に引き留めるつもりはないようだ。SNYのアンディ・マルティーノは、関係者の話として、ヤンキースがそれほど積極的にグレゴリアスとの再契約に動かない可能性が高いことを報じている。グレゴリアスにクオリファイング・オファーを提示しなかったヤンキースだが、グレゴリアスはこのままヤンキースを去ることになりそうだ。

     マルティーノは以前、トミー・ジョン手術の影響もあって不本意な1年を過ごしたグレゴリアスが、自身の価値を立て直すために1年契約で残留する可能性について言及していた。実際に、ヤンキースとグレゴリアスの双方が再契約に前向きであると話していた関係者もいたようだ。

     しかし、ヤンキースは年俸総額がぜいたく税の課税対象となる2億800万ドルを上回らない範囲での補強を行うことを考えているという。他のエリアの補強を行うために、グレゴリアスとの再契約を回避することで、ペイロールに多少の余裕を持たせることを優先すると見られる。

     実際のところ、ヤンキースは必ずしもグレゴリアスを引き留める必要はない。空席となる遊撃には二塁からグレイバー・トーレスを回すことができ、今季は内野の便利屋として二塁のほか、一塁と三塁の守備にも就いたDJレメイヒューを二塁に固定することで、グレゴリアスの穴を完全に埋めることができるのだ。一塁にはルーク・ボイトとグレッグ・バード、三塁にはジオ・ウルシェラとミゲル・アンドゥハーがおり、ヤンキースにとって、内野手は補強の優先度の低いエリアなのである。

     なお、フリーエージェントとなったグレゴリアスには、レッズが強い関心を示していることが報じられている。グレゴリアスは2012年にレッズでメジャーデビューを果たしており、レッズとの契約が成立すれば、8年ぶりの古巣復帰となる。

  • 殿堂入りの強打の捕手・ピアッツァがイタリア代表監督に就任

    2019.11.14 14:20 Thursday

     殿堂入りの強打の捕手、マイク・ピアッツァが国際野球の舞台に戻ってきた。日本時間11月14日、イタリアの野球・ソフトボール協会は2021年に行われるワールド・ベースボール・クラシックでピアッツァがイタリア代表の監督を務めることを発表。現在51歳のピアッツァは、自身のTwitterでもこのニュースを伝えており、東京オリンピックのヨーロッパ・アフリカ予選で5位に終わって出場権を逃した責任を取って辞任したギルベルト・ジェラーリに代わり、イタリア代表の監督に就任することとなった。

     イタリア系アメリカ人であるピアッツァは、2006年に行われた第1回ワールド・ベースボール・クラシックにイタリア代表の選手として出場し、2009年の第2回大会でもイタリア代表の打撃コーチを務めた。ほかにもイタリアの野球アカデミーでイントラクターを務めて、ヨーロッパ野球選手権を連覇(2010年と2012年)したイタリア野球の発展に貢献し、2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシックの際には、アンソニー・リゾー(カブス)をイタリア代表に参加させるべくリクルート活動を行っていた。この第3回大会で、イタリア代表は初めてファースト・ラウンドを突破し、セカンド・ラウンドに進出した。

     現在、ピアッツァは家族とともにイタリアで暮らしており、2007年の現役引退後から続けているイタリア野球への貢献活動を継続している。ドジャース、マーリンズ、メッツ、パドレス、アスレチックスの5球団で合計16シーズンにわたってプレイしたピアッツァは、通算2127安打、打率.308、427本塁打、OPS.922の好成績を残し、1993年新人王、シルバースラッガー賞10度、オールスター・ゲーム選出12度、1996年オールスター・ゲームMVPなど輝かしい実績を誇っている。殿堂入り投票では、4度目の挑戦となった2016年に得票率83.0%で見事、アメリカ野球殿堂入りを果たした。

     なお、ピアッツァが監督を務めるのは今回が初めてではなく、2011年のフューチャーズ・ゲームでアメリカ代表の監督を務めた経験がある。

  • クオリファイング・オファーの返答期限は明日15日午前7時

    2019.11.14 13:20 Thursday

     今オフは、ゲリット・コール、アンソニー・レンドン、スティーブン・ストラスバーグなど10人のフリーエージェント選手が旧所属球団からクオリファイング・オファーを受けているが、その返答期限が日本時間11月15日の午前7時に迫っている。10人のなかに年俸1780万ドルでの1年契約となるクオリファイング・オファーを受諾する選手は現れるのだろうか。

     クオリファイング・オファーの制度が導入された2012年以降、クオリファイング・オファーを受けた80人のうち、受諾したのは6人だけ。しかし、2014年まで1人も受諾しなかったのに対し、2015年に3人が受諾したのを皮切りに、2016年は2人、昨年も柳賢振(リュ・ヒョンジン)が受諾しており、市場の状況を見ながらクオリファイング・オファーを受諾して残留する選手が現れ始めているのも事実である。

     今オフは、コール、レンドン、ストラスバーグ、ザック・ウィーラー、マディソン・バムガーナー、ジョシュ・ドナルドソン、マーセル・オズーナ、ジェイク・オドリッジ、ウィル・スミス、ホゼ・アブレイユの10人がクオリファイング・オファーを受けているが、受諾の可能性があると見られているのは、オドリッジ、スミス、アブレイユの3人。もちろん、受諾せず市場に出て自身の価値を試す可能性もあるし、拒否後に旧所属球団との再契約交渉を行う可能性もある。

     クオリファイング・オファーを提示した選手が他球団へ流出した場合、旧所属球団は翌年のドラフトにおける補償指名権を得ることができる。今オフは、アストロズ、ブレーブス、カージナルス、ジャイアンツ、メッツ、ホワイトソックスが戦力均衡ラウンドBのあと、ツインズはオドリッジが他球団と総額5000万ドル以上の契約を結んだ場合のみ、1巡目と戦力均衡ラウンドAの間、それ未満の場合は戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を得る。

     また、クオリファイング・オファーを提示された選手を他球団が獲得した場合、新所属球団は翌年のドラフトにおいて指名権を喪失する。ぜいたく税の課税対象となっている3球団(ヤンキース、レッドソックス、カブス)は2番目と5番目に高い順位の指名権+インターナショナル・ボーナスプール100万ドル、収益分配制度で受け手側となっているアスレチックスなど14球団は3番目に高い順位の指名権、エンゼルスなどその他の13球団は2番目に高い順位の指名権+インターナショナル・ボーナスプール50万ドルを喪失するルールとなっている。複数のクオリファイング・オファー選手を獲得した場合は、その次に高い順位の指名権も失うことになる(例:ぜいたく税対象の3球団は3番目と6番目に高い順位の指名権を失う)。

  • FAのバムガーナーにフィリーズ、ヤンキースなどが関心

    2019.11.14 12:35 Thursday

     長年ジャイアンツのエースとして活躍し、今オフ、フリーエージェントとなったマディソン・バムガーナーに対して、ブレーブスが早い段階から興味を示していることはすでに報じられているが、フィリーズやヤンキースなど、そのほかの球団もメジャーを代表する先発左腕の動向を注視しているようだ。3度の世界一を経験し、通算119勝をマークしながらも30歳とまだ比較的若く、多くの球団による争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

     日本時間11月14日、MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、フィリーズが幅広い視野で先発投手市場をチェックしており、そのなかでバムガーナーの動向もチェックしていることを報じた。ローゼンタールは、フィリーズがバムガーナー獲得を狙う動機の一つとして、同地区ライバルであるブレーブスへの加入を防ぐ狙いがあると見る。また、フィリーズがバムガーナー、コール・ハメルズなど、実績があって計算のできる先発投手の獲得に動く可能性にも言及している。ただし、チーム状況を考えた場合、フィリーズよりもブレーブスのほうがバムガーナーがフィットすると考えているようだ。

     一方、フィリーズ同様に先発投手市場を幅広くチェックしているヤンキースも、バムガーナー獲得に興味を示している球団の一つであることが報じられている。サンフランシスコ・クロニクルのジョン・シェイによると、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、現時点ではバムガーナーの代理人とコンタクトをとっていないことを明言。しかし、シェイは今後間違いなくキャッシュマンがバムガーナー側とコンタクトを取ると断言している。

     2011年から6年連続で13勝以上、2013年から4年連続で防御率2点台をマークした頃の安定感こそ失われているものの、今季のバムガーナーは3年ぶりに200イニング&200奪三振をクリアし、34先発で9勝9敗、防御率3.90をマーク。エースとしての活躍は難しくとも、先発2~3番手としての働きは十分に期待できる投手であり、フリーエージェント市場の注目株の1人となっている。

  • バーランダー&コール ア・リーグ史上初のCY投票トップ2独占

    2019.11.14 11:55 Thursday

     日本時間11月14日に発表されたサイ・ヤング賞の投票結果で、アメリカン・リーグではアストロズのジャスティン・バーランダーとゲリット・コールがトップ2を独占した。1956年に同賞が制定されて以降、トップ2を同じチームの投手が独占したのは4例あるが、いずれもナショナル・リーグのチームである。バーランダーとコールは、リーグ史上初の快挙を成し遂げることとなった。

     同僚によるトップ2独占がなかなか実現しない理由として、「票が割れる」ことを挙げる者が多い。投票権を持つ記者は、同じチームの選手を上位に並べるのを避ける傾向があるというわけだ。しかし、今季のバーランダーとコールは、そのような思考の余地すらない、圧倒的なパフォーマンスを見せた。その結果、1位票と2位票を2人で独占。1位票を17票、2位票を13票獲得したバーランダーがサイ・ヤング賞を受賞し、1位票を13票、2位票を17票獲得したコールが2位にランクインした。

     同僚によるトップ2の独占は、サイ・ヤング賞制定初年度の1956年が初めてであり、この年はドジャースのドン・ニューカムとサル・マグリーがトップ2を独占。ただし、マグリーはこの年の開幕をインディアンスで迎え、5月中旬にドジャースへ移籍している。また、制定初年度の1956年から1966年までの11年間は、両リーグから1人のみの選出だった。

     各リーグから1人ずつを選出する現在の形になって以降では、1974年にドジャースのマイク・マーシャルとアンディ・メッサースミスがトップ2を独占したのが初めての例である。この年のマーシャルは106試合に登板して208回1/3を投げたが、これはリリーフ投手による最多記録として現在も残っている。しかし、この年は3位以下の投手にも1位票が入っており、バーランダー&コールのように1位票を2人で独占したわけではなかった。

     バーランダー&コールのように1位票を2人で独占した例は、2001年と2002年のランディ・ジョンソンとカート・シリング(ダイヤモンドバックス)が初めてである。2001年はジョンソンが1位票を30票、シリングが1位票を2票獲得し、翌2002年はジョンソンが満票で受賞した。同僚による300奪三振コンビも2002年のジョンソン&シリングと今季のバーランダー&コールしか例がなく、この2組のコンビは、球史に残る最強の同僚コンビと言って過言ではないだろう。

  • 【ナ・リーグCY賞】メッツ・デグロムが「準満票」で2年連続の受賞

    2019.11.14 11:05 Thursday

     日本時間11月14日、両リーグのサイ・ヤング賞の受賞者が発表され、ナショナル・リーグはジェイコブ・デグロム(メッツ)が2年連続2度目の受賞となった。デグロムは投票権を持つ30人の記者から1位票を29票、2位票を1票獲得する「準満票」で、合計207ポイントの圧勝。サイ・ヤング賞を2年連続で受賞するのは、メジャーリーグ史上11人目の快挙となった。

     デグロムは「言葉では言い表せないよ。(サイ・ヤング賞を)1度受賞するのが夢だったって言ったことがあるけど、2年連続なんて、正直言って今は言葉が出ないよ」と語り、2年連続受賞の快挙を喜んだ。

     圧倒的なピッチングを見せた昨季とは異なり、今季は4月の防御率が4.85と不安定なスタートになったが、5月以降の27先発では9勝5敗、防御率2.07と安定感抜群のピッチングを展開。ライバルの柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)とマックス・シャーザー(ナショナルズ)が不振や故障に苦しむなか、23イニング連続無失点でシーズンを終えるなど、最終4先発で3勝0敗、防御率0.32の好成績を残し、2年連続受賞を決定付けた。

     直近10年間のナ・リーグで、サイ・ヤング賞を2年連続で受賞したのは2013~2014年のクレイトン・カーショウ(ドジャース)、2016~2017年のシャーザーに次いでデグロムが3人目。デグロムは2014年に新人王を受賞しているが、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まるアウォードを、2種以上かつ合計3度以上受賞した投手は史上8人目である。

     今季のデグロムは、11勝8敗、防御率2.43、255奪三振の好成績をマークし、最多奪三振のタイトルを獲得。最優秀防御率の柳が88ポイントで2位、シャーザーが72ポイントで3位、ジャック・フラハティ(カージナルス)が69ポイントで4位、最多勝のスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が53ポイントで5位にランクインし、6位以下はマイク・ソローカ(ブレーブス)が9ポイント、ソニー・グレイ(レッズ)が4ポイント、カーショウが3ポイント、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)とカービー・イエーツ(パドレス)が2ポイント、パトリック・コービン(ナショナルズ)が1ポイントという結果になった。

  • 【ア・リーグCY賞】アストロズ・バーランダーが2度目の受賞

    2019.11.14 10:40 Thursday

     日本時間11月14日、両リーグのサイ・ヤング賞の受賞者が発表され、アメリカン・リーグは同僚のゲリット・コールとの僅差の争いを制したジャスティン・バーランダー(アストロズ)が自身2度目の受賞となった。1位票と2位票はすべてバーランダーとコールが獲得し、バーランダーは1位票を17票獲得して合計171ポイント(コールは1位票13票、合計159ポイント)。3位は元アストロズのチャーリー・モートン(レイズ)だった。

     バーランダーは、アストロズの投手としては1986年のマイク・スコット、2004年のロジャー・クレメンス、2015年のダラス・カイケル(今季ブレーブス)に次いで史上4人目の受賞。2012年、2016年、2018年と3度にわたってサイ・ヤング賞の投票で2位に終わっていたが、コールとの接戦を制し、タイガース時代の2011年以来8年ぶりとなる、自身2度目の栄誉を手にした。

     今季のバーランダーは、34先発で223イニングを投げ、21勝6敗、防御率2.58、300奪三振という素晴らしい成績をマーク。最多勝のタイトルを獲得し、WHIP0.80は過去100年間で2位という驚異的な水準だった。被打率.172も両リーグベストの数字であり、1900年以降で7位にランクイン。日本時間9月2日のブルージェイズ戦で自身3度目のノーヒッターを達成し、自身初のシーズン300奪三振をマークするなど、36歳にして自己ベスト級のシーズンを過ごした。

     バーランダーに次ぐ2位に終わったコールも、20勝5敗、防御率2.50、326奪三振、WHIP0.89の好成績で、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得。最初の11先発は4勝5敗、防御率4.11と平凡なピッチングだったが、その後の22先発では16勝0敗、防御率1.78と圧巻のパフォーマンス。両リーグ最多となる21度の2ケタ奪三振を記録するなど、バーランダーに勝るとも劣らない快投を見せた。

     バーランダーが171ポイント、コールが159ポイント、モートンが75ポイントでトップ3を占め、4位以下はシェーン・ビーバー(インディアンス)が64ポイント、ランス・リン(レンジャーズ)が18ポイント、エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)とルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)が8ポイント、マイク・マイナー(レンジャーズ)が7ポイントという結果になった。

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