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  • エンゼルスに朗報 右腕・キャニングが投球練習再開へ

    2020.4.2 12:25 Thursday

     新型コロナウイルスの感染拡大により明るいニュースが少ない状況が続くなか、エンゼルスに朗報が飛び込んできた。右肘を痛めてPRP注射による治療を受けていた先発右腕グリフィン・キャニングが、再検査の結果、投球プログラムの開始にゴーサインを得たのだ。日本時間4月2日、ビリー・エプラーGMが明らかにした。

     日本時間3月7日にPRP注射を受けたキャニングは今後、投球練習を再開して徐々に強度を上げていき、4月末までにマウンドからの投球練習を行うことを目指す。ひとまず手術を回避することができ、開幕が延期となっているレギュラーシーズンにも間に合う可能性が高く、チームにとってもキャニング自身にとっても明るいニュースとなった。

     キャニングは過去2シーズンにわたって右肘の問題を抱えており、メジャーデビューした昨季は右肘の炎症により2度の戦線離脱を余儀なくされた。今年のオープン戦でも、日本時間2月27日のドジャース戦に先発したあとに右肘の違和感を訴え、右肘の慢性的な不調に悩まされていた。そして3月上旬、医師の意見を聞いたあと、PRP注射による治療を受けた。

     2017年ドラフト2巡目(全体47位)で入団したキャニングは、昨年5月1日(日本時間)にメジャーデビューを果たし、18試合(うち17先発)に登板して90回1/3を投げ、5勝6敗、防御率4.58、96奪三振をマーク。今季はアンドリュー・ヒーニー、フリオ・テーラン(新加入)、ディラン・バンディ(新加入)に次ぐ先発4番手に予定されている。

     打線に昨季ナショナル・リーグ打点王のアンソニー・レンドンを加える一方で、投手陣に大きな不安を抱えるエンゼルスだが、先発ローテーションの一角を担う予定のキャニングが長期離脱を回避できたのは朗報。シーズンの開幕が延期となったことにより、大谷翔平も開幕から先発ローテーションに名を連ねる可能性があり、開幕延期はエンゼルスにとって追い風となりそうだ。

  • ロンドンでの公式戦開催が中止に 新型コロナの影響

    2020.4.2 11:15 Thursday

     昨年、史上初のヨーロッパでの公式戦としてヤンキース対レッドソックスの2連戦が開催され、大いに盛り上がった。今年もロンドンで行われる試合がレギュラーシーズンの日程に組み込まれ、カージナルスとカブスが6月13~14日(現地時間)にロンドン・スタジアムで2連戦を行う予定となっていた。しかし、新型コロナウイルスの感染が世界規模で拡大していることを受け、メジャーリーグ機構は日本時間4月2日、ロンドンでの2連戦を中止することを発表した。

     カージナルスとカブスによるロンドンでの2連戦は、ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた時点から開催が危ぶまれていた。3月上旬、カージナルスは開催可否の判断を開催日付近まで待つことを望んでいたが、アメリカ国内でも新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、国外への長距離遠征を伴うロンドンでの公式戦開催は絶望的に。カージナルスもロンドンで公式戦で開催することよりも大きな問題に目を向けるようになり、ロンドンでの2連戦を延期ではなく中止するという決断に至った。

     近年、カージナルスは世界進出に向けた動きを開始しており、昨年はメキシコのモンテレイでレッズと2試合を戦った。今年のロンドンでの2連戦は、それに続く世界進出への動きとなるはずだったが、この2試合はカージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで開催されることになりそうだ。メジャーリーグ機構は「我々は前例のない事態に直面している。選手、従業員、ファンの健康と安全以上に重要なものはない」と中止を決断した理由を説明している。

     なお、今年4月にはメキシコシティでパドレス対ダイヤモンドバックス、プエルトリコでメッツ対マーリンズの公式戦が開催される予定だったが、こちらもすでに中止が決定している。依然としてシーズン開幕の見通しは立っていないが、これらの試合が行われる際には、ロンドンでの2試合と同様に、ホームチームの本拠地球場で開催されることになるだろう。

  • レンジャーズ・秋信守 マイナー選手に約20万ドルを寄付

    2020.4.2 10:30 Thursday

     レンジャーズの秋信守(チュ・シンス)は、自身のマイナーリーガー時代に苦しい生活を送った経験を踏まえ、新型コロナウイルスの感染拡大によりシーズンの開幕が延期となるなか、自軍のファーム組織に属するマイナーリーガー191人に1000ドルずつ、総額19万1000ドルを寄付することを発表した。秋は「20年前に韓国から来たとき、僕には何もなかった。野球が僕にたくさんのものを与えてくれたんだ。それを他人へ還元したい」と語った。

     2000年8月にマリナーズと契約した秋は、インディアンス移籍後の2008年に94試合に出場してメジャー定着を果たすまで、7年間をマイナーで過ごした。マイナー最上位のAAA級で過ごした最後の3年間(2005~2007年)は、週給350ドルで妻と息子を養っていかなければならず、苦しい生活を強いられた。生活に必要なものを買うために、遠征先で支給される1日20ドルの食費を節約したこともあったという。

     「あの経験は今でも覚えているよ。マイナー時代を忘れることはないと思う」と秋。2週間前、キャンプ地のアリゾナを離脱するためにチームのチャーター機に乗っていたときから、マイナーリーガーへの支援について考え始めていたという。「マイナーリーガーの生活は15~20年前に比べれば改善されているけど、金銭的にまだ厳しい状況であることは知っている。マイナーリーガーはチームにとってとても大切な存在だからね。世界が困難な状況に直面してるなか、手助けができるのは素晴らしいことだよ」とマイナーリーガーへの支援を決めた。

     これ以外にも、秋は母国・韓国のコミュニティ基金に20万ドルを寄付することを決めている。秋が寄付したお金は新型コロナウイルスにより大きな打撃を受けた大邱(テグ:人口およそ250万人)へ送られるようだ。「大邱は深刻な状況だと聞いた。多くの人々がコロナウイルスに感染している。その地域の助けになりたいんだ」と秋は語った。

  • 球団史上最高の一塁手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.4.1 15:50 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手に続く第2弾として、各球団の番記者が球団史上最高の一塁手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代一塁手のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】エディ・マレー(1977-88,96)
    通算3255安打、504本塁打。メジャー史上最高のスイッチヒッターの1人。
    【2位】ブーグ・パウエル(1961-74)
    【3位】ラファエル・パルメイロ(1994-98,2004-05)
    【4位】クリス・デービス(2011-現在)
    【5位】ジム・ジェンタイル(1960-63)

    レッドソックス
    【1位】ジミー・フォックス(1936-42)
    1938年の50本塁打はデービッド・オルティス(2006年54本塁打)に抜かれるまで球団記録だった。
    【2位】モー・ボーン(1991-98)
    【3位】ケビン・ユーキリス(2004-12)
    【4位】ジョージ・スコット(1966-71,77-79)
    【5位】エイドリアン・ゴンザレス(2011-12)

    ヤンキース
    【1位】ルー・ゲーリッグ(1923-39)
    1925年から1939年にかけてメジャー記録(当時)の2130試合連続出場を達成した鉄人。
    【2位】ドン・マティングリー(1982-95)
    【3位】ティノ・マルティネス(1996-2001,05)
    【4位】ムース・スコーロン(1954-62)
    【5位】ジェイソン・ジアンビ(2002-08)

    レイズ
    【1位】カルロス・ペーニャ(2007-10,12)
    WAR18.1(Baseball-Reference版)は球団史上7位。2007年の46本塁打は球団記録。
    【2位】フレッド・マグリフ(1998-2001,04)
    【3位】オーブリー・ハフ(2000-06)
    【4位】ジェームス・ローニー(2013-15)
    【5位】ローガン・モリソン(2016-17)

    ブルージェイズ
    【1位】カルロス・デルガド(1993-2004)
    WAR34.7(FanGraphs版)は球団史上5位。通算本塁打、打点、二塁打などの部門で球団記録を保持。
    【2位】ジョン・オルルド(1989-96)
    【3位】フレッド・マグリフ(1986-90)
    【4位】ウィリー・アップショー(1978,80-87)
    【5位】ジャスティン・スモーク(2015-19)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】フランク・トーマス(1990-2005)
    通算本塁打、打点、OPSなど打撃成績の9部門で球団記録を保持。1993年から2年連続でMVP受賞。
    【2位】ポール・コナーコ(1999-2014)
    【3位】ホゼ・アブレイユ(2014-現在)
    【4位】ディック・アレン(1972-74)
    【5位】ジーク・ボヌーラ(1934-37)

    インディアンス
    【1位】ジム・トーメイ(1991-2002,11)
    在籍時に放った337本塁打は球団記録。通算612本塁打はメジャー史上8位の大記録。
    【2位】ハル・トロスキー(1933-41)
    【3位】カルロス・サンタナ(2010-17,2019-現在)
    【4位】ジョージ・バーンズ(1920-21,24-28)
    【5位】エド・モーガン(1928-33)

    タイガース
    【1位】ハンク・グリーンバーグ(1930,33-41,45-46)
    第二次世界大戦により全盛期の4年間を棒に振るも、在籍時のOPSは1.028という驚異的な水準。
    【2位】ミゲル・カブレラ(2008-現在)
    【3位】ノーム・キャッシュ(1960-74)
    【4位】セシル・フィルダー(1990-96)
    【5位】ルディ・ヨーク(1934,37-45)

    ロイヤルズ
    【1位】マイク・スウィーニー(1995-2007)
    在籍時に放った197本塁打は球団史上2位。オールスター・ゲーム選出5度。
    【2位】ジョン・メイベリー(1972-77)
    【3位】エリック・ホズマー(2011-17)
    【4位】ウィリー・エイキンズ(1980-83)
    【5位】ビリー・バトラー(2007-14)

    ツインズ
    【1位】ハーモン・キルブリュー(1961-74)
    シーズン40本塁打以上を8度も記録した大砲。球団史上初のアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ケント・ハーベック(1981-94)
    【3位】ジャスティン・モーノー(2003-13)
    【4位】ドン・ミンチャー(1961-66)
    【5位】ダグ・ミントケイビッチ(1998-2004)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】ジェフ・バグウェル(1991-2005)
    アストロズ一筋15年の殿堂入り一塁手。通算449本塁打と1529打点は球団記録。
    【2位】ボブ・ワトソン(1966-79)
    【3位】グレン・デービス(1984-90)
    【4位】ユリ・グリエル(2016-現在)
    【5位】リー・メイ(1972-74)

    エンゼルス
    【1位】ロッド・カルー(1979-85)
    移籍1年目から6年連続オールスター・ゲーム選出。在籍7年間で打率.314をマーク。
    【2位】ウォーリー・ジョイナー(1986-91,2001)
    【3位】ダリン・アースタッド(1996-2006)
    【4位】アルバート・プーホルス(2012-現在)
    【5位】スコット・スピージオ(2000-03)

    アスレチックス
    【1位】ジミー・フォックス(1925-35)
    メジャー史上10人しかいない三冠王の1人(1933年に打率.356、48本塁打、163打点で三冠王)。
    【2位】マーク・マグワイア(1986-97)
    【3位】ジェイソン・ジアンビ(1995-2001,09)
    【4位】ハリー・デービス(1901-11,13-17)
    【5位】スタフィー・マキニス(1909-17)

    マリナーズ
    【1位】アルビン・デービス(1984-91)
    WAR20.1(Baseball-Reference版)は一塁手として球団史上1位。「ミスター・マリナー」として知られる。
    【2位】ジョン・オルルド(2000-04)
    【3位】ブルース・ボクテ(1978-82)
    【4位】ティノ・マルティネス(1990-95)
    【5位】リッチー・セクソン(2005-08)

    レンジャーズ
    【1位】ウィル・クラーク(1994-98)
    打率.308は球団史上2位、出塁率.395は同2位タイ。1994年にオールスター・ゲーム選出。
    【2位】ラファエル・パルメイロ(1989-93,99-2003)
    【3位】マーク・テシェイラ(2003-07)
    【4位】ピート・オブライエン(1982-88)
    【5位】マイク・ハーグローブ(1974-78)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】フレディ・フリーマン(2010-現在)
    メジャー定着を果たした2011年以降、WAR34.6(FanGraphs版)は一塁手でメジャー4位。
    【2位】ジョー・アドコック(1953-62)
    【3位】フレッド・マグリフ(1993-97)
    【4位】フレッド・テニー(1894-1907,11)
    【5位】クリス・チャンブリス(1980-86)

    マーリンズ
    【1位】ジェフ・コナイン(1993-97,2003-05)
    オールスター・ゲーム選出2度、1995年はオールスターMVP。球団史上2度の世界一の両方に貢献。
    【2位】デレク・リー(1998-2003)
    【3位】ジャスティン・ボーア(2014-18)
    【4位】ギャビー・サンチェス(2008-12)
    【5位】カルロス・デルガド(2005)

    メッツ
    【1位】キース・ヘルナンデス(1983-89)
    球団史上初のキャプテンを務めた。キャリア通算で11度のゴールドグラブ賞を受賞。
    【2位】エド・クレインプール(1962-79)
    【3位】ジョン・オルルド(1997-99)
    【4位】カルロス・デルガド(2006-09)
    【5位】ピート・アロンゾ(2019-現在)

    フィリーズ
    【1位】ライアン・ハワード(2004-16)
    2005年に新人王、2006年にMVP。2007~2009年も3年連続でMVP投票5位以内にランクイン。
    【2位】ジョン・クルック(1989-94)
    【3位】ピート・ローズ(1979-83)
    【4位】ジム・トーメイ(2003-05,12)
    【5位】ドルフ・カミリ(1934-37)

    ナショナルズ
    【1位】アンドレス・ガララーガ(1985-91,2002)
    1988年に打率.302、29本塁打、OPS.893の活躍でオールスター・ゲーム選出、シルバースラッガー賞、球団MVP。
    【2位】アダム・ラローシュ(2011-14)
    【3位】ロン・フェアリー(1969-74)
    【4位】ニック・ジョンソン(2004-06,08-09)
    【5位】アダム・ダン(2009-10)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】アンソニー・リゾー(2012-現在)
    一塁手では球団史上1位となる217本塁打。チームリーダーとして現在も活躍を続けている。
    【2位】マーク・グレイス(1988-2000)
    【3位】キャップ・アンソン(1876-97)
    【4位】フランク・チャンス(1898-1912)
    【5位】フィル・カバレッタ(1934-53)

    レッズ
    【1位】ジョーイ・ボットー(2007-現在)
    通算出塁率.421は200試合以上に出場した全選手のなかで球団史上ベストの数字。
    【2位】トニー・ペレス(1964-76,84-86)
    【3位】テッド・クルズースキー(1947-57)
    【4位】フランク・マコーミック(1934-45)
    【5位】リー・メイ(1965-71)

    ブリュワーズ
    【1位】セシル・クーパー(1977-87)
    WAR30.8(Baseball-Reference版)はロビン・ヨーント、ポール・モリター、ライアン・ブラウンに次いで球団史上4位。
    【2位】プリンス・フィルダー(2005-11)
    【3位】ジョージ・スコット(1972-76)
    【4位】リッチー・セクソン(2000-03)
    【5位】ジョン・ジャーハ(1992-98)

    パイレーツ
    【1位】ウィリー・スタージェル(1962-82)
    通算本塁打、打点、四球の球団記録保持者。1979年にMVPを受賞し、2度の世界一にも貢献。
    【2位】ジェイク・ベックリー(1888-96)
    【3位】ジョージ・グランサム(1925-31)
    【4位】エルビー・フレッチャー(1939-47)
    【5位】ガス・スール(1930-39)

    カージナルス
    【1位】アルバート・プーホルス(2001-11)
    2001年に鮮烈なデビューを飾り、10年連続で打率3割、30本塁打、100打点をクリア。MVP受賞3度。
    【2位】ジム・ボトムリー(1922-35)
    【3位】ジョニー・マイズ(1936-41)
    【4位】キース・ヘルナンデス(1974-83)
    【5位】マーク・マグワイア(1997-2001)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】ポール・ゴールドシュミット(2011-18)
    WAR40.7(Baseball-Reference版)はランディ・ジョンソンに次ぐ球団史上2位の数字。
    【2位】エルビエル・デュラーゾ(1999-2002)
    【3位】コナー・ジャクソン(2005-10)
    【4位】グレッグ・コルブラン(1999-2002,04)
    【5位】マーク・グレイス(2001-03)

    ロッキーズ
    【1位】トッド・ヘルトン(1997-2013)
    WAR61.8(Baseball-Reference版)は球団史上1位。2007年には球団史上唯一のリーグ優勝に貢献。
    【2位】アンドレス・ガララーガ(1994-97)
    【3位】ジャスティン・モーノー(2014-15)
    【4位】マーク・レイノルズ(2016-17,19)
    【5位】ジェイソン・ジアンビ(2009-12)

    ドジャース
    【1位】ギル・ホッジス(1943,47-61)
    WAR43.3(Baseball-Reference版)は一塁手として球団史上1位。殿堂入りしていない最高の選手の1人。
    【2位】スティーブ・ガービー(1969-82)
    【3位】ジェイク・ドーバート(1910-18)
    【4位】ドルフ・カミリ(1938-43)
    【5位】ウェス・パーカー(1964-72)

    パドレス
    【1位】エイドリアン・ゴンザレス(2006-10)
    40本塁打を放った2009年に記録したWAR6.9(Baseball-Reference版)は球団史上4位の数字。
    【2位】ネイト・コルバート(1969-74)
    【3位】ライアン・クレスコ(2000-06)
    【4位】ウォーリー・ジョイナー(1996-99)
    【5位】スティーブ・ガービー(1983-87)

    ジャイアンツ
    【1位】ウィリー・マッコビー(1959-73,77-80)
    1959年に新人王、1969年にオールスターMVPとリーグMVP。1986年にはアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ビル・テリー(1923-36)
    【3位】ウィル・クラーク(1986-93)
    【4位】オーランド・セペダ(1958-66)
    【5位】ロジャー・コナー(1883-89,91,93-94)

  • 2010年代最高のファーム組織は? MLB公式サイトが特集

    2020.4.1 12:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのジム・キャリスは、各球団のファーム組織が輩出したメジャーリーガーの質と量を総合的に評価して、2010年代最高のファーム組織として上位10球団を選出した。1位に選ばれたのはフレディ・フリーマンやロナルド・アクーニャJr.といったスター選手を次々に輩出し、10年間で5度のポストシーズン進出を果たしたブレーブス。上位10球団には直近10年間でワールドシリーズ制覇を成し遂げた球団が6つ含まれており、ファーム組織の充実がチームの勝利につながることを裏付ける結果となった。

     1位のブレーブスは、フリーマンとアクーニャJr.のほかにも、アンドレルトン・シモンズ、ジェイソン・ヘイワード、クレイグ・キンブレル、オジー・アルビーズ、マイク・ソローカなど好選手を次々に輩出。フリオ・テーラン、マイク・マイナー、アレックス・ウッド、ダンズビー・スワンソン、マックス・フリードなどもブレーブスで育った選手だ。

     2位はMVP(ホゼ・アルトゥーベ)とサイ・ヤング賞(ダラス・カイケル)の受賞者を誕生させ、新人王も2人(カルロス・コレアとヨルダン・アルバレス)輩出したアストロズ。アレックス・ブレグマンやジョージ・スプリンガーもおり、J.D.マルティネスもアストロズ出身だ。

     3位はムーキー・ベッツを育て上げたレッドソックス。ドラフトの6巡目でアンソニー・リゾー、9巡目でトラビス・ショウ、17巡目でジョシュ・レディックを指名するなど選手を見る目も確かで、ザンダー・ボガーツ、ヨアン・モンカダ、ラファエル・デバースなど国際フリーエージェント市場でも逸材の獲得に成功した。

     アストロズとレッドソックスのほか、4位のカブス、5位のナショナルズ、7位のカージナルス、10位のロイヤルズが直近10年間でワールドシリーズ制覇を経験。8位のドジャースも好選手を次々に輩出し、地区7連覇を継続中だ。6位にはポール・ゴールドシュミットらを育てたダイヤモンドバックス、9位にはジャンカルロ・スタントンやクリスチャン・イェリッチを輩出したマーリンズがランクインしている。

  • MLB機構がマイナーリーガーへの支援延長を発表

    2020.4.1 11:00 Wednesday

     日本時間4月1日、メジャーリーグ機構はマイナーリーガーへの経済的支援を5月31日(現地時間)もしくはシーズン開幕のいずれか早い方まで延長することを発表した。当初、メジャーリーグ機構は4月8日(現地時間・マイナーリーグの本来のシーズン開幕日)までマイナーリーガーに経済的支援を行う予定だったが、シーズン開幕の見込みが立っていないことを受け、これを延長した形となる。

     マイナーリーガーには1週間あたり400ドルが支払われる。この金額は、マイナーの上位階級に所属する選手が本来受け取る金額よりは少ないものの、下位階級に所属する選手が本来受け取る金額よりは多いため、多くのマイナーリーガーにとって非常にありがたい支援となる。

     ただし、メジャー契約を結んでいる選手、住宅や食料などのサービスをすでに球団から受けている選手、制限リストに登録されている選手、引退を発表した選手などは、今回の経済的支援の対象外となる。また、最下級のリーグの1つであるドミニカ共和国のサマーリーグのロースターに登録されている選手に対しても、各球団が独自に支援を行う予定となっている。

     新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、球界では支援の輪が広がっており、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は食料に関する2つの慈善団体に対して総額100万ドルを寄付することを発表。メジャー30球団は球場の従業員に対して総額3000万ドルの支援を行うことを発表している。また、メジャーリーグ機構はファナティックスと協力し、普段はメジャーリーグのユニフォームを作るために使用する材料を使ってマスクや病衣を作る動きを進めている。

     ブルージェイズの本拠地であるカナダのトロントで6月末まで公的イベントの開催が禁止されるなど、依然としてシーズン開幕の見込みは立っていないが、世界的な危機的状況が続くなか、球界による社会貢献の動きは今後も拡大していきそうだ。

  • 過去50年で最多のWARを稼いだ選手は? MLB公式サイトが特集

    2020.3.31 12:20 Tuesday

     日本時間3月31日、メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは「過去50年間に球団別で最多のWARを稼いだ選手」を紹介する特集記事を公開した。各リーグに東地区と西地区の2地区制が導入されたのは1969年であり、「地区制導入後の最多WAR選手」と言い換えることもできるだろう。WARの数値はBaseball-Referenceが算出したものが使用されている。また、そのチームに在籍した期間中に記録したWARだけが対象となっている点にも注意が必要だ。

     記事中で紹介されている30人のなかで、WARの数値が90を超えているのは3人。ジャイアンツのバリー・ボンズ(112.5)、フィリーズのマイク・シュミット(106.9)、オリオールズのカル・リプケンJr.(95.9)という顔ぶれだ。なお、ボンズはパイレーツ(50.3)でも1位になっている。

     現役選手からは5人が登場。ただし、現在もそのチームに在籍しているのはエンゼルスのマイク・トラウト(72.8)とドジャースのクレイトン・カーショウ(67.9)だけであり、エバン・ロンゴリア(ジャイアンツ)はレイズ(51.8)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)はマーリンズ(35.7)、アルバート・プーホルス(エンゼルス)はカージナルス(86.6)の1位となっている。

     レイッチが紹介している過去50年間の球団別最多WAR選手は以下の通り。

    オリオールズ:カル・リプケンJr.(1981-2001年:95.9)
    レッドソックス:ロジャー・クレメンス(1984-96年:80.7)
    ヤンキース:デレク・ジーター(1995-2014年:71.3)
    レイズ:エバン・ロンゴリア(2008-17年:51.8)
    ブルージェイズ:デーブ・スティーブ(1979-92年・98年:56.9)

    ホワイトソックス:フランク・トーマス(1990-2005年:68.3)
    インディアンス:ケニー・ロフトン(1992-96年・98-2001年・07年:48.6)
    タイガース:ルー・ウィテカー(1977-95年:75.1)
    ロイヤルズ:ジョージ・ブレット(1973-93年:88.6)
    ツインズ:ロッド・カルー(1967-78年:59.3)

    アストロズ:ジェフ・バグウェル(1991-2005年:79.9)
    エンゼルス:マイク・トラウト(2011-現在:72.8)
    アスレチックス:リッキー・ヘンダーソン(1979-84年・89-93年・94-95年・98年:72.7)
    マリナーズ:ケン・グリフィーJr.(1989-99年・2009-10年:70.6)
    レンジャーズ:イバン・ロドリゲス(1991-2002年・09年:50.0)

    ブレーブス:チッパー・ジョーンズ(1993-2012年:85.3)
    マーリンズ:ジャンカルロ・スタントン(2010-17年:35.7)
    メッツ:トム・シーバー(1967-77年・83年:65.8)
    フィリーズ:マイク・シュミット(1972-89年:106.9)
    ナショナルズ:ゲーリー・カーター(1974-84年・92年:55.8)

    カブス:ライン・サンドバーグ(1982-94年・96-97年:68.1)
    レッズ:ジョニー・ベンチ(1967-83年:75.2)
    ブリュワーズ:ロビン・ヨーント(1974-93年:77.3)
    パイレーツ:バリー・ボンズ(1986-92年:50.3)
    カージナルス:アルバート・プーホルス(2001-11年:86.6)

    ダイヤモンドバックス:ランディ・ジョンソン(1999-2004年・07-08年:52.6)
    ロッキーズ:トッド・ヘルトン(1997-2013年:61.8)
    ドジャース:クレイトン・カーショウ(2008-現在:67.9)
    パドレス:トニー・グウィン(1982-2001年:69.2)
    ジャイアンツ:バリー・ボンズ(1993-2007年:112.5)

  • パイレーツの右腕・タイオン 開幕時期にかかわらず今季全休へ

    2020.3.31 11:25 Tuesday

     昨年8月に自身2度目のトミー・ジョン手術を受けたジェイムソン・タイオン(パイレーツ)は、新型コロナウイルスの感染拡大によってレギュラーシーズンの開幕が延期となり、10月まで試合が行われる可能性が浮上したため、今季中に戦列復帰できる可能性が出てきた。しかし、今季中にメジャーのマウンドに復帰する可能性を尋ねられたタイオンは、その可能性を明確に否定した。

     新型コロナウイルスの感染拡大という世界規模での危機的状況のなか、球界でも試合が全く行われない日々が続いているが、タイオンはプログラムに沿ったリハビリを継続している。また、パイレーツの代表としてメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会のあいだで行われた協議にも参加。協議の結果、10月以降にもレギュラーシーズンの試合を開催する道がひらかれた。

     昨年8月にタイオンがトミー・ジョン手術を受けた時点では、パイレーツは「タイオンの復帰は2021年になる」と明言していた。しかし、リハビリが順調に進行し、10月や11月に試合が行われるようであれば、今季中にタイオンがメジャーのマウンドに立つことは十分に可能。だが、タイオンは「その可能性について考えたことがないと言えば嘘になるけど」としつつも、「チームはとても素早くその可能性を排除したよ」と語り、今季中の戦列復帰の可能性を否定した。

     タイオンはメジャー昇格前の2014年にもトミー・ジョン手術を受けており、今回が2度目となる。よって、パイレーツはタイオンの戦列復帰までのプロセスを慎重に扱いたいと考えている。また、10月や11月に試合が行われることは、来季開幕までのオフの期間が短くなることを意味するため、手術明けのタイオンに不要な負担をかけたくないという思惑もあるようだ。

     現在28歳のタイオンは、メジャー3年目の2018年に14勝10敗、防御率3.20の好成績をマークし、パイレーツのエース格とみなされるようになった。昨季は故障離脱までのあいだ、7試合に先発し、2勝3敗、防御率4.10という成績だった。

  • セールのトミー・ジョン手術が終了 復帰は来年6月か

    2020.3.31 10:45 Tuesday

     トミー・ジョン手術が必要であることが判明してから11日が経過した日本時間3月31日、レッドソックスのエース左腕であるクリス・セールはロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師によるトミー・ジョン手術を受けた。レッドソックスはセールの手術が無事に終了したことを報告した。

     新型コロナウイルスの感染拡大によって通常の生活やトレーニングが行えない状況のなか、レッドソックスとセールはトミー・ジョン手術を受けるべきかを熟考したという。「言うまでもなく、今は普通の状況ではない」と語ったのは、チーフ・ベースボール・オフィサーのチェイム・ブルーム。「社会全体として、我々は困難に直面している。今回のような手術も通常通りにはいかないと思うし、リハビリなどのスケジュール調整にも難しいところが出てくるだろう」と今後の見通しについて語った。

     ブルームはエラトラシュ医師と個人的に相談する場を設け、セールの手術を実施すべきかを話し合ったという。エラトラシュ医師は熟考の末、手術を実施することを決断。ブルームは「彼は手術を実施してくれただけでなく、私たちのために様々なことを考慮し、議論する時間を作ってくれた」とエラトラシュ医師への感謝を口にした。

     3月30日(現地時間)に31歳の誕生日を迎えたセールは、今季を全休することが決定的となり、来年6月の戦列復帰を目指す。ブルームは「もっと復帰が早い人もいるけど、トミー・ジョン手術からの復帰には一般的に14ヶ月くらいかかる。正確なことはわからないけどね」とコメント。ブルームによると、セールはフロリダへ戻り、戦列復帰に向けた長いリハビリを開始するようだ。

     セールはレッドソックス移籍後の3シーズンで84試合に先発して519回2/3を投げ、35勝23敗、防御率3.08、763奪三振をマーク。昨年3月に今季から始まる5年1億4500万ドルの大型契約を結んでいるが、その最初の1年半はリハビリに費やされることになる。

  • 最も強力な速球トップ5 ダルビッシュのカッターも選出

    2020.3.30 12:50 Monday

     日本時間3月30日、メジャーリーグ公式サイトではデービッド・アドラーらが球界で最も「ナスティ」な速球トップ5を紹介する特集記事を公開した。「ナスティ」とは本来「不快な、嫌な」という意味で使われる形容詞で、「打者にとって不快なボール」、要するに「強力なボール」を形容する際によく使われる。一口に「速球」と言っても様々な種類があり、今回はフォーシーム、ツーシーム、シンカー、カッターが対象。選出されたトップ5のなかには、ダルビッシュ有(カブス)のカッターもランクインした。

     「強力な速球」として真っ先に挙げられたのがジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)のフォーシームだ。昨季のヘイダーは全投球の8割近くをフォーシームが占めたが、このフォーシームはマリアーノ・リベラ(元ヤンキース)のカッターのように「来るとわかっていても打てないボール」である。ヘイダーは昨季、フォーシームしか投げなかった登板が7度もあり、この7試合でのフォーシームに対する69度のスイングのうち、空振りは実に43度。打球が前に飛んだのは10度だけだった。ヘイダーはフォーシームだけを投げた7度の登板で防御率1.04、奪三振率57%という驚異的な数字をマークしている。

     ゲリット・コール(ヤンキース)は、アストロズでプレイした昨季、フォーシームが平均球速97.1マイル、平均スピンレート2530を記録。このフォーシームは空振り率37.6%を記録し、被打率.166は先発投手のなかでベストの数字だった。

     ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)のフォーシームも強力で、平均球速は96.3マイルを記録。打球の初速度や発射角度に基づいた得点期待値から算出される「xwOBA」は先発投手のなかで2位となる.264を記録し、これより優れた数字をマークしたのはコールだけだった。

     ジョーダン・ヒックス(カージナルス)のシンカーは「メジャー最速の速球」として知られており、昨季は平均球速100.6マイルを記録。まだメジャーで通算100イニングほどしか投げていないにもかかわらず、100マイル以上の投球の数はアロルディス・チャップマン(ヤンキース)に次ぐメジャー2位である(ピッチ・トラッキングが開始された2008年以降の合計)。102マイル以上の投球の71%がヒックスによるものであり、その球速は最速105マイルに達する。

     そして、特集記事の最後にダルビッシュのカッターが登場する。10個の球種を使い分けるダルビッシュは2種類(80マイル後半と90マイル前半)のカッターを使い分けていると見られ、このカッターが昨季後半戦の好投のカギの一つとなっていた。昨季カッターで奪った三振77個はメジャー最多の数字。カッターで決着した246打数での被打率は.195だった。

  • サイ・ヤング賞0回の名投手たち ダルビッシュの名前も

    2020.3.30 11:50 Monday

     日本時間3月30日、史上最多の通算511勝を誇るサイ・ヤングの誕生から153年となったことを受けて、メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは「サイ・ヤング賞を受賞したことがない名投手」を特集する記事を公開した。最も優れた投手を表彰するサイ・ヤング賞が設立されたのは1956年だが、ハリガンの特集記事のなかでは1900年以降の名投手たちが紹介されている(記事中で使用されているWARはBaseball-Referenceが算出しているもの)。

     まず紹介されているのは、サイ・ヤング賞設立以前の名投手たちである。ウォルター・ジョンソン(通算WAR164.5)、グローバー・アレクサンダー(同119)、レフティ・グローブ(同106.7)、クリスティ・マシューソン(同106)、カール・ハッベル(同68.2)といった伝説の名投手たちは、自身の現役時代にサイ・ヤング賞のようなアウォードが存在していれば、何度も受賞していたことだろう。

     次に、惜しくも受賞できなかった名投手たちが紹介されている。バート・ブライレブン(同94.5)は1984年と1985年にア・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位、マイク・ムシーナ(同82.8)は1999年にア・リーグ2位、ノーラン・ライアン(同81.3)は1973年にア・リーグ2位、カート・シリング(同79.5)は2001年と2002年にナ・リーグ2位、2004年にはア・リーグ2位、ケビン・ブラウン(同67.8)は1996年にナ・リーグ2位にランクインしたが、最後までサイ・ヤング賞の受賞者となることはできなかった。

     現役投手からは、「現時点で受賞しておらず、今後も受賞できない可能性が高いベテラン投手」として5人がピックアップ。コール・ハメルズ(ブレーブス:同59.5)、ジョン・レスター(カブス:同44.8)、アダム・ウェインライト(カージナルス:同40.5)、マディソン・バムガーナー(ダイヤモンドバックス:同36.8)、ジョニー・クエイト(ジャイアンツ:同32)という顔ぶれである。この5人のなかでは、レスター(2016年)、ウェインライト(2010年と2013年)、クエイト(2014年)の3人がサイ・ヤング賞投票で2位にランクインした経験がある。

     また、「今後もまだ受賞の可能性がある投手」も5人がピックアップされており、クリス・セール(レッドソックス:同45.3)、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ:同33.5)、ゲリット・コール(ヤンキース:同23.9)、ダルビッシュ有(カブス:同22.4)、パトリック・コービン(ナショナルズ:同17.1)という顔ぶれ。セール(2017年)、コール(2019年)、ダルビッシュ(2013年)はいずれもサイ・ヤング賞投票で2位にランクインした経験があり、今後の活躍にも期待したい。

  • MLB機構と選手会の合意内容 ESPNが詳細を報じる

    2020.3.30 11:00 Monday

     日本時間3月28日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会が今後の運営方針について合意に達したことが明らかになった。2020年レギュラーシーズン開幕に向けての動き、各選手のサービスタイムの扱いなど、様々な項目について議論が行われたと見られるが、まだ正式な発表が行われていないため、全貌は不明のままである。そんななか、ESPNのジェフ・パッサンとカイリー・マクダニエルが現時点で明らかになっている情報を整理して伝えている。

     ロブ・マンフレッド・コミッショナーによると、2020年レギュラーシーズンは【1】多くの人々が集まることについて政府からの制限がなくなり、各球団がホームゲームを開催できるようになること、【2】アメリカとカナダのなかで渡航への規制がなくなること、【3】専門家との議論の結果、選手やスタッフ、ファンに健康上のリスクをもたらすことがないと確認されること、という3つの条件がクリアされた時点で開始される。中立地での開催や無観客試合など、通常の運営方法と異なる形も含め、柔軟に対応していく方針だ。

     今後のスケジュールについては依然として不透明なままだが、レギュラーシーズン開幕の前に改めてキャンプとオープン戦が行われる予定だ。選手会はレギュラーシーズンの試合をできるだけ多く開催するためにダブルヘッダーを増やすことに同意しており、レギュラーシーズンが10月、ポストシーズンが11月まで行われる可能性もある。ワールドシリーズを温暖な中立地で開催したり、ポストシーズンのフォーマットを変更したり、こちらも柔軟な対応が検討されている。

     理想の流れとしては、5月中旬にキャンプを再開して6月上旬にレギュラーシーズン開幕。この場合は、通常162試合のレギュラーシーズンを130試合前後のスケジュールで開催することも可能だろう。ただし、これはかなり楽観的な見方であり、80~100試合くらいの規模に収まると考えるのが現実的な見方といえる。

     サービスタイムについては、試合数にかかわらず、1年を通してアクティブ・ロースターまたは故障者リストに登録されれば、1年分のサービスタイムが保証される。また、シーズンが完全に中止となった場合は、2019年シーズンと同じサービスタイムが各選手に与えられる。

     選手のサラリーについては、試合数に応じた比率に基づいて支払われる。たとえば、81試合のレギュラーシーズンが開催されれば、選手は本来の50%にあたるサラリーを得ることになる。出来高の各項目についても、162試合との比率に基づいて計算されるようだ。また、4~5月分のサラリーとして、各チームは選手に対して総額1億7000万ドルを保証している。シーズンが始まれば、この1億7000万ドルはサラリーの一部として扱われるが、シーズンが中止となった場合、この1億7000万ドルの保有権は選手側にある。

     この1億7000万ドルの分配方法についても詳細が報じられており、年俸調停権を持ち、メジャーリーガーであるかマイナーリーガーであるかにかかわらず、サラリーの額が確定している選手は、1日あたり5000ドル、1ヶ月あたり約15万ドルを得る。フアン・ソト(ナショナルズ)はメジャーリーガーなら年俸62万9400ドル、マイナーリーガーなら年俸28万9150ドルというように、いわゆる「スプリット契約」を結んでいるが、マイナーリーガーとしての年俸が15万ドル以上のスプリット契約の選手は、1日あたり1000ドル、2ヶ月間で約6万ドルを得る。ボー・ビシェット(ブルージェイズ)のように、マイナーリーガーとしての年俸が9万1800万ドル以上15万ドル未満のスプリット契約の選手は、1日あたり500ドルを得る。また、クリスチャン・パチェ(ブレーブス)のように、マイナーリーガーとしての年俸が9万1800万ドル未満のスプリット契約の選手は、1日あたり275ドルを得る。

     40人ロースター外の招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していた選手には、サラリーの保証はない。現在フリーエージェントの選手についても同様である。ただし、選手会は40人ロースター外の招待選手への経済的なサポートを行うことを検討しているようだ。また、シーズン終了後の年俸調停のシステムにも調整が加えられる予定であり、シーズンの開幕時期次第では、オールスター・ゲームの開催が中止となる可能性もある。

     ドラフトについては、当初の開催予定日である6月10日(現地時間)から最大で7月20日(現地時間)まで延期される可能性がある。また、今年のドラフトは最少で5巡目まで、来年のドラフトは最少で20巡目までに縮小される可能性がある。指名された選手の契約金は、最大10万ドルが契約から30日以内に支払われ、残りのうちの50%が翌年の7月1日(現地時間)まで、さらにその残りがその翌年の7月1日(現地時間)までに支払われる。ドラフトで指名されなかった選手が得られる契約金は最大2万ドルに制限されている。ドラフト指名候補の選手たちの公開練習が開催される可能性もあるようだ。

     国際フリーエージェント選手の扱いについては、通常であれば7月2日(現地時間)にスタートする契約可能期間が2021年1月15日(現地時間)スタートに変更される可能性がある。次の契約可能期間についても同様で、2022年1月15日(現地時間)スタートとなる可能性がある。なお、ドラフト指名権や国際フリーエージェント選手との契約金のボーナスプールをトレードすることは、今後2年間にわたって禁止されることになった。

  • GG賞8度の名外野手・エドモンズ 新型コロナ感染の疑い

    2020.3.29 11:00 Sunday

     ハイレベルな攻守を兼ね備えた中堅手としてカージナルスなどで活躍し、現在は「FOX Sports Midwest」で解説者を務めているジム・エドモンズ(49歳)は、日本時間3月29日にインスタグラムを更新し、自身の体調不良と新型コロナウイルスの検査を受けたことを明らかにした。エドモンズはマスク姿の写真を投稿し、レントゲン検査を受ける予定であることを付け加えた。別の投稿によると、現在は検査の結果を待っている状況だという。

     エドモンズによると、現時点では新型コロナウイルスに陽性反応が出たとは知らされておらず、「新型コロナウイルスに感染したのか、体調が非常に悪いだけなのか、検査結果を待っている」状況であるようだ。「他者とはできる限り接触しないようにしている」とエドモンズ。「(もし感染していたら)乗り越えるのが大変だと思う。今回のウイルスはジョークじゃないからね」と率直な気持ちを投稿した。

     エドモンズは、古巣・カージナルスの特別インストラクターとして今年が2年目のシーズンとなり、「FOX Sports Midwest」の解説者を務めるのは今年が8年目。カージナルスの試合を担当するのは今年が5年目である。現役時代は全盛期をカージナルスで過ごし、カージナルスで過ごした8シーズンでポストシーズンに6度出場。2000年と2004年はMVP投票で5位以内にランクインする活躍を見せ、2006年にはワールドシリーズ制覇に貢献した。

     エンゼルスでプロ野球選手としてのキャリアをスタートしたエドモンズは、1995年に初のオールスター・ゲーム選出を果たし、1997年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞。2000年3月にケント・ボッテンフィールド、アダム・ケネディとのトレードでカージナルスに加入した。移籍後は、オールスター・ゲームに3度選出され、2004年には自身唯一となるシルバースラッガー賞を受賞。ゴールドグラブ賞には2000年から6年連続で選出された。

     2007年限りでカージナルスを放出されたあとはチームを転々とし、2011年2月に現役引退を表明。17シーズンで通算2011試合に出場して1949安打、打率.284、393本塁打、1199打点、OPS.903をマークした。余談だが、2007年12月にエドモンズをパドレスへトレードした際にカージナルスが獲得したのは、当時24歳のマイナーリーガーだったデービッド・フリース。このフリースは2011年のポストシーズンで大活躍を見せ、2006年以来5年ぶりのワールドシリーズ制覇に大きく貢献することになる。

  • 今後の運営方針についてMLB機構と選手会が正式に合意

    2020.3.28 12:00 Saturday

     日本時間3月28日、新型コロナウイルスの感染拡大によりレギュラーシーズンの開幕が延期となっているなか、選手のサラリーやサービスタイムの扱いなどの諸問題について、オーナー会議の場で全会一致により承認され、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会のあいだで正式に合意が成立した。短縮シーズンでの開催が有力視されているが、レギュラーシーズンを10月まで、ポストシーズンを11月まで行う可能性も含め、できる限り多くの試合を開催する方針となっている。

     まず、選手のサービスタイムについては、通常であれば172日が1年分として扱われるが、実際に行われる試合数にかかわらず、シーズンを通してアクティブ・ロースターまたは故障者リストに登録された選手は1年分のサービスタイムを保証されることになった。また、シーズンが中止となった場合は、2019年シーズンと同じサービスタイムが各選手に与えられることになっている。なお、既存の出場停止処分は、2020年シーズンが中止の場合、2021年シーズンには持ち越されない。

     各球団のトランザクションについては、日本時間3月28日をもって、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会によって決定される日時までのあいだ、すべて凍結されることになった。今季が強行日程で開催される場合、選手の負担を軽減するためにロースター枠が拡大される可能性もあるが、現時点では合意内容に含まれておらず、今後議論が進められることになる。

     今年のドラフトについては、当初は6月10日(現地時間)に行われる予定だったが、7月20日(現地時間)まで延期される可能性がある。また、従来は40巡目まで指名が行われていたが、最少の場合、5巡目までに縮小される可能性がある。指名された選手が即座に受け取れる契約金は最大10万ドルに設定され、残りの金額の半分を2021年7月1日(現地時間)まで、残りの金額のもう半分を2022年7月1日(現地時間)までに受け取ることになっている。また、ドラフトで指名されなかった選手が得られる契約金は最大2万ドルに制限されている。さらに、2021年のドラフトも20巡目までに縮小される可能性がある。

     国際フリーエージェント選手との契約については、次の契約可能期間のスタートが2020年7月2日(現地時間)から2021年1月15日(現地時間)まで延期される可能性がある。ドラフト指名権や国際フリーエージェント選手との契約金のボーナス・スロットをトレードすることは禁止された。

     このほか、選手やファンの安全が確認されるまでシーズンを開幕しないこと、ポストシーズンの出場チーム数が拡大される可能性があること、メジャーリーグ機構がメジャーリーグ選手会に4~5月分のサラリーとして1億7000万ドルを支払うこと、などが現地の記者によって報じられている。シーズン開幕に向けて、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を見ながら、さらなる議論が行われることになりそうだ。

  • 各媒体の有望株ランキングを比較 レイズ・フランコは圧倒的支持

    2020.3.27 15:00 Friday

     日本時間3月27日、メジャーリーグ公式サイトではジョナサン・マヨが各媒体のプロスペクト(有望株)・ランキングを比較して考察する特集記事を公開した。今回、比較の対象となったのは「MLB Pipeline」、「ジ・アスレチック」、「ベースボール・アメリカ」、「ベースボール・プロスペクタス」、「ESPN」、「FanGraphs」の合計6媒体。ワンダー・フランコ(レイズ)は全6媒体がランキング1位とする圧倒的な支持を得た。

     マヨによると、全6媒体で100位以内にランクインした有望株は65人。平均順位のトップ10は以下のようになっている(平均順位/MLB Pipelineの順位)。

    1位 ワンダー・フランコ(レイズ)1.0位/1位
    2位 ギャビン・ラックス(ドジャース)2.8位/2位
    3位 ジョー・アデル(エンゼルス)4.5位/6位
    4位 ルイス・ロベルト(ホワイトソックス)4.8位/3位
    5位 マッケンジー・ゴア(パドレス)5.0位/5位
    6位 アドリー・ラッチマン(オリオールズ)5.2位/4位
    7位 ネイト・ピアソン(ブルージェイズ)9.8位/8位
    8位 ジャレッド・ケレニック(マリナーズ)10.0位/11位
    9位 ヘスス・ルザード(アスレチックス)11.0位/12位
    10位 フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)12.2位/18位

     上記10人のうち、各媒体のなかで最も順位が低かったのは、ルザードの26位(ジ・アスレチック)。ピアソンは「ベースボール・プロスペクタス」のランキングで19位、ロドリゲスは「MLB Pipeline」のランキングで18位だった。

     プロスペクト・ランキングは各媒体の個性があり、一部の媒体だけで高く評価されている選手も存在する。各媒体の平均順位と比較して「MLB Pipeline」が高く評価している選手は以下のような顔ぶれである。

    ケーシー・マイズ(タイガース)15.0位/7位
    ロイス・ルイス(ツインズ)21.2位/9位
    ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)29.4位/10位
    アンドリュー・ボーン(ホワイトソックス)31.6位/16位
    ドリュー・ウォータース(ブレーブス)56.8位/26位
    JJ・ブレデイ(マーリンズ)51.2位/28位
    ニック・ロドロ(レッズ)79.2位/48位
    ジョシュ・ユング(レンジャーズ)99.6位/55位
    ブレイディ・シンガー(ロイヤルズ)112.8位/59位
    サム・ハフ(レンジャーズ)119.8位/74位

     また、87位のブライソン・ストット(フィリーズ)、99位のセス・コリー(ジャイアンツ)、100位のジョージ・カービー(マリナーズ)も「MLB Pipeline」のランキングのみに登場している。

     逆に、各媒体の平均順位と比較して「MLB Pipeline」が低く評価している選手もいる。主な顔ぶれは以下のようになっている。

    ダスティン・メイ(ドジャース)13.6位/23位
    ルイス・パティーノ(パドレス)14.8位/27位
    A.J.プク(アスレチックス)20.8位/60位
    ブランドン・マーシュ(エンゼルス)39.2位/79位
    デイビー・ガルシア(ヤンキース)48.6位/92位

     プクは「MLB Pipeline」以外の5つの媒体で25位以内、パティーノも同じく5つの媒体で20位以内にランクイン。ガルシアは「ベースボール・プロスペクタス」のランキングで24位、マーシュは「ESPN」のランキングで27位に名を連ね、メイに至っては「ベースボール・プロスペクタス」と「ジ・アスレチック」のランキングでトップ10に入っている。

     媒体によって評価が大きく分かれる有望株も散見される。たとえばアレックス・キリロフ(ツインズ)は最高9位から最低86位、ニック・マドリガル(ホワイトソックス)は13位からトップ100圏外、ジョーイ・バート(ジャイアンツ)は7位から44位、ダニエル・リンチ(ロイヤルズ)は13位から93位、カーター・キーブーム(ナショナルズ)は11位から74位といった具合に、評価が大きく分かれている。

     逆に、各媒体の評価が一致している選手もおり、全6媒体が1位としたフランコはその典型例。それ以外では、ゼイビアー・エドワーズ(レイズ)が最高64位から最低95位、CJ・エイブラムス(パドレス)が22位から33位、エバン・ホワイト(マリナーズ)が54位から86位、ヘラルド・ペルドモ(ダイヤモンドバックス)が62位から98位といった具合に、比較的狭い範囲に収まっている。

     自分の感覚に最も近いランキングだけを信用するのも良し、複数のランキングを比較しながら楽しむのも良し。新型コロナウイルスの感染拡大により、野球の試合が行われない日々が続いているが、プロスペクト・ランキングだけでも様々な方法で楽しむことができそうだ。

  • ポージーとモリーナはどちらが上? MLB公式サイトが特集

    2020.3.27 13:00 Friday

     メジャーリーグ公式サイトでは、オープン戦が中止、レギュラーシーズンが開幕延期となり、試合がなくなった期間を利用して様々な企画を行っている。アンソニー・カストロビンスは、球界を代表する名捕手であるバスター・ポージー(ジャイアンツ)とヤディアー・モリーナ(カージナルス)の2人を比較し、どちらが優れたキャリアを送っているかを分析。ちなみに、カストロビンスがTwitterで行っている投票では、得票率56%のモリーナが同44%のポージーを上回っている(日本時間3月27日13時時点)。

     まずは、将来の殿堂入り候補である両者のキャリアを比較してみよう(ポージー/モリーナの順)。

    年齢:33歳/37歳
    デビュー:2009年9月11日/2004年6月3日
    MVP:1回/0回
    オールスター選出:6回/9回
    ワールドシリーズ制覇:3回/2回
    シルバースラッガー賞:4回/1回
    ゴールドグラブ賞:1回/9回
    プラチナグラブ賞:0回/4回
    bWAR:41.8/40.1
    fWAR:52.7/54.0
    守備WAR:10.1/25.0
    DRS:121/169
    捕手出場:987試合/1947試合
    通算打率:.302/.282
    通算出塁率:.370/.333
    通算長打率:.456/.405
    OPS+:128/98
    通算安打:1380/1963
    通算本塁打:140/156
    通算二塁打:270/379
    通算打点:673/916
    通算四球:484/507
    通算三振:634/782

     ポージーは、本格的なルーキーイヤーとなった2010年に打率.305、18本塁打、OPS.862の活躍を見せ、新人王に選出されただけでなく、サンフランシスコ移転後初となるワールドシリーズ制覇に大きく貢献。翌2011年は危険なタックルを受けて負傷し、シーズンの大部分を棒に振ったものの、2012年には打率.336、24本塁打、OPS.957という自己最高のシーズンを過ごし、MVPに輝いた。この年に記録したWAR10.1(FanGraphs版)は捕手のメジャー記録となっている。

     2012年と2014年にもワールドシリーズ制覇を経験し、通算3度の世界一はモリーナを上回っている。通算の打撃成績を見ても、モリーナより優れた打者であることが一目瞭然である。

     一方、守備面ではモリーナのレベルには達していない。また、30代後半に突入しても元気に正捕手を務めているモリーナとは対照的に、ポージーは直近2年間で衰えが顕著に見られるようになりつつある。さらに、身体への負担を考慮して一塁手として出場するケースも多く、捕手としての出場試合数でも年上のモリーナを下回る水準が続いている。守備面や耐久性の評価では、モリーナに及ばない。

     モリーナは、16シーズンのキャリアでポストシーズンに10度出場し、リーグ優勝4回、ワールドシリーズ制覇2回の実績を誇る。ポストシーズンでの出場試合数はナ・リーグ史上最多となっている。残念ながらモリーナの「存在感」や「チームメイトに与える安心感」のようなものを正確に表す指標は存在しないが、カージナルスにおけるモリーナの存在の大きさは誰の目にも明らかだろう。

     通算盗塁阻止率は40.2%に達し、2002年以降のデータが残っているDRS(守備防御点)では、エイドリアン・ベルトレイの202、アンドレルトン・シモンズの193に次ぐ169をマーク。捕手としてモリーナより多くのゴールドグラブ賞を受賞しているのは、殿堂入りの名捕手であるイバン・ロドリゲス(13回)とジョニー・ベンチ(10回)の2人だけである。ポージーほどの打撃力はないものの、打率3割を5度記録しており、打率.315の2012年と打率.319の2013年には2年連続でMVP投票の4位以内にランクインした。

     ただし、モリーナはポージーより700試合以上も多く出場しているにもかかわらず、打撃面で大きく劣るため、通算WARはポージーと同水準に過ぎない。攻守両面でハイレベルな実力を持つ好打者であるポージーを取るか、守備力と耐久性でポージーを上回り、「扇の要」として圧倒的な存在感を持つモリーナを取るか。「捕手」として何を重視するかによって、意見は分かれそうだ。

  • サービスタイムの扱いなどについてMLB機構と選手会が合意

    2020.3.27 11:45 Friday

     日本時間3月27日、ESPNのジェフ・パッサンが報じたところによると、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会はサービスタイムの扱いなど、様々な項目について合意に達したことが明らかになった。選手会はすでにこの件に関する投票を終えており、日本時間3月28日に行われる予定のオーナー会議で承認されたあと、正式にアナウンスされる見込みとなっている。

     新型コロナウイルスの感染拡大によりオープン戦が中止となり、レギュラーシーズンの開幕が延期されるなか、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は5月中旬ごろにスプリング・トレーニングを再開し、6月上旬からレギュラーシーズンをスタートすることを目指していることがすでに報じられている。もちろん、シーズン開幕の可否は新型コロナウイルスの感染拡大の状況次第であり、決して楽観視はできない。

     今回の合意のなかでは、メジャーリーグ機構には今年のドラフトを5巡目までに短縮する権利を有する。また、例年7月にスタートする国際フリーエージェント契約期間は、来年1月までスタートが先延ばしとなる可能性があるようだ。さらに、メジャーリーグ機構は2021年のドラフトを20巡目までに短縮することができ、2021~2022年の国際フリーエージェント契約期間も2021年7月スタートではなく、2022年1月~2022年12月の1年間に変更される可能性があるという。

     選手会にとって最も重要なサービスタイムの扱いについては、短縮シーズンとなった場合でも、1年を通してアクティブ・ロースターまたは故障者リストに登録された選手は、通常の1年分に相当するサービスタイムを得られることになった。それ以外の選手については、通常のシーズンとの比率に基づいてサービスタイムが算出される。また、シーズンが完全に中止となった場合は、2019年と同じサービスタイムが各選手に与えられる。よって、ムーキー・ベッツ(ドジャース)、トレバー・バウアー(レッズ)、マーカス・ストローマン(メッツ)、J.T.リアルミュート(フィリーズ)といった選手たちは、シーズンが完全に中止となった場合でも、今年11月にフリーエージェントとなる。

     また、短縮シーズンとなった場合は、個人成績のうち、本塁打、勝利、奪三振といった「積み上げ型」の部門で通常のシーズンより数字が小さくなることが予想されるが、年俸調停などの際には、選手側が損をしないように、短縮シーズンであることを考慮して調整が加えられることになった。ここで紹介した内容以外の詳細な項目についても、明日以降の正式発表によって明らかになるだろう。

  • インディアンス ローテ候補のプリーサックらマイナー降格

    2020.3.27 11:00 Friday

     日本時間3月27日、インディアンスはザック・プリーサック、アーロン・シバーレ、ジェームス・カリンチャック、ブラッドリー・ジマーの4選手をAAA級コロンバスへ降格させたことを発表した。外野手の層が厚いため、ジマーはこのままAAA級で開幕を迎えることになると見られるが、プリーサック、シバーレ、カリンチャックの3選手は依然として有力な開幕ロースター候補である。特にプリーサックとシバーレの2人は開幕ローテーションに名を連ねることが有力視されている。

     現在、インディアンスは先発投手陣のうち、マイク・クレビンジャーとカルロス・カラスコの両右腕がコンディション面に不安を抱えているものの、レギュラーシーズンの開幕が延期となっていることにより、両者とも万全の状態で開幕を迎えることができると見られている。開幕投手に指名されていたシェーン・ビーバーを含むこれらの3投手に続く残りの2枠をプリーサック、シバーレ、アダム・プルッコの3人が争う状況となっており、プリーサックとシバーレのうち、少なくとも1人は開幕時にメジャーへ昇格することになるだろう。

     25歳のプリーサックは、昨年5月にメジャーデビューを果たし、21試合に先発して8勝6敗、防御率3.81をマーク。今年のオープン戦でも3試合に先発して1勝0敗、防御率3.24と安定感のあるピッチングを見せていた。一方、24歳のシバーレは、昨年6月にメジャーデビューを果たし、10試合に先発して3勝4敗ながら防御率2.34の好成績をマーク。今年のオープン戦でも2試合に先発して1勝0敗、防御率1.80と好投していた。

     開幕ローテーション争いのライバルとなるプルッコは、マイナー・オプションが切れているため、プリーサックやシバーレより優先して開幕ロースターに加えられる可能性が高い。ただし、プルッコにはリリーフの経験もあるため、プリーサックとシバーレがともに開幕ローテーションに名を連ね、プルッコがブルペンに回る可能性もありそうだ。

  • 無断帰国で解雇のムニョス Rソックスとマイナー契約

    2020.3.26 14:10 Thursday

     レッドソックス公式サイトのトランザクションのページによると、レッドソックスはユーティリティ・プレイヤーのジャイロ・ムニョスとマイナー契約を結んだようだ。過去2年間、カージナルスで合計196試合に出場したムニョスだが、出場機会や起用法への不満を抱き、3月上旬にカージナルスのキャンプ地を無断で離脱して母国のドミニカ共和国へ帰国。これによりカージナルスを解雇され、フリーエージェントとなっていた。レッドソックスはムニョスをAAA級ポータケットへ配属した。

     現在25歳のムニョスは、2012年1月にアスレチックスと契約し、2017年12月にスティーブン・ピスコッティとのトレードでマックス・シュロックとともにカージナルスへ加入。翌2018年に開幕ロースター入りを果たし、108試合に出場して打率.276、8本塁打、OPS.763をマークした。

     昨季は88試合に出場して打率.267、2本塁打、OPS.653と成績を落としたが、一塁以外の内外野6ポジションをこなすなど、ユーティリティ・プレイヤーとしてチームに貢献。今季も貴重な控え選手として開幕ロースター入りが有力視されていたが、オープン戦で内野安打を放った際に左ハムストリングを痛めていた。

     痛めた左ハムストリングのMRI検査が予定されていたものの、ムニョスは予定日時に姿を見せず、その後、チームメイトへのテキストメッセージを通して無断帰国していたことが発覚。カージナルスはムニョスを即日解雇した。ムニョスは出場機会や起用法について不満を抱いていたと見られるが、詳細なことは明らかになっていない。

     レッドソックスは三塁にラファエル・デバース、遊撃にザンダー・ボガーツという不動のレギュラーがおり、ムニョスは二塁での出場機会増を目指すことになるだろう。昨季ルーキーながら18本塁打を放ったマイケル・チェイビスや新加入で俊足巧打のホゼ・ペラザらがライバルとなる。

  • ロイヤルズが救援右腕・ローゼンタールとメジャー契約

    2020.3.26 13:45 Thursday

     日本時間3月26日、ロイヤルズはマイナー契約を結んで招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していた右腕トレバー・ローゼンタールとメジャー契約を結び、40人ロースターに登録したことを発表した。ローゼンタールは本来のレギュラーシーズン開幕日である日本時間3月27日がオプトアウト(契約破棄)の期限となっており、ロイヤルズはローゼンタールの流出を阻止した形となる。ローゼンタールの加入に伴い、40人ロースターの枠を開けるために左腕エリック・スコグランドがDFAとなった。

     現在29歳のローゼンタールは、オープン戦で5試合に登板して5イニングを投げ、被安打3、奪三振9、無四球、無失点という見事なピッチングを披露。98~102マイルの速球を武器に、カージナルスのクローザーを務めた全盛期を思い起こさせるようなパフォーマンスを見せ、見事にロースター入りを勝ち取った。

     カージナルス時代の2014年に45セーブ、翌2015年に48セーブを記録するなど、リーグを代表するクローザーとして活躍したローゼンタールだが、2016年以降は成績が悪化し、2017年には右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受けた。2018年は無所属のままリハビリに専念し、昨季はナショナルズに加入。ところが、開幕から4登板連続でアウトを1つも取ることができないなど、12試合に登板して防御率22.74に終わり、6月下旬には解雇された。

     その後、タイガースに加入したものの、10試合に登板して被打率.103ながら防御率7.00と結果を残せず、8月に戦力外。1週間後に加入したヤンキースではメジャーに昇格できず、シーズン終了後にフリーエージェントとなってロイヤルズとマイナー契約を結んだ。

     なお、通算206セーブの実績を誇る34歳のベテラン右腕グレッグ・ホランドも同様にオプトアウトの期限を迎えており、こちらの動向も注目される。一方、DFAとなったスコグランドは27歳の左腕で、昨季は6試合(うち4先発)に登板して0勝3敗、防御率9.00を記録。昨年1月には禁止薬物の使用が発覚し、80試合の出場停止処分を受けた。

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