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  • 5月末に解雇の元Rソックス・ラミレス 現役続行を目指す

    2018.10.29 16:30 Monday

     5月末にレッドソックスを解雇され、それ以降無所属の状態が続いているハンリー・ラミレス。メジャー通算1825安打、269本塁打、シルバースラッガー賞2度の実績を誇るドミニカ共和国出身のスラッガーは、母国でトレーニングを続けており、母国のウィンター・リーグに参加したあとにメジャー復帰を目指す計画を立てているようだ。

     2016年に打率.286、30本塁打、111打点、OPS.866の好成績をマークしたラミレスだったが、昨季は打率.242、23本塁打、62打点、OPS.750と成績が悪化。契約最終年となった今季は44試合に出場して打率.254、6本塁打、29打点、OPS.708に終わり、レッドソックスは残り1440万ドル程度の支払い義務があったにもかかわらず、5月末にラミレスを解雇する決断をした。

     今年6月には麻薬の取引にかかわった疑惑が報じられたものの、これは無実であることが証明された。メジャー最初のフルシーズン5年では2006年に新人王、2009年に首位打者、2008年から3年連続でオールスター・ゲーム選出、2008年から2年連続でシルバースラッガー賞受賞と見事な活躍を見せたが、その後は故障が増加し、2011年以降の平均出場試合数は112試合。輝かしい活躍はすでに遠い過去のものとなっており、かつての俊足が完全に衰えてしまっていることや、一塁の守備が低レベルであることを考えると、積極的にラミレス獲得に動くチームはないだろう。

     とはいえ、ラミレスはまだ34歳であり、本人のやる気や取り組み次第では、全盛期レベルとはいかなくとも好打でチームの戦力となる可能性はある。打力のある指名打者や一塁手を安価で探しているチームにとっては、ウィンター・リーグでのパフォーマンス次第にはなるものの、マイナー契約での獲得候補の1人になるのではないだろうか(ラミレス自身がマイナー契約を受け入れるかどうかは別問題であるが)。

  • デグロムらの代理人を務めるバンワグネンがメッツの新GMに

    2018.10.29 15:40 Monday

     この10年間、メッツはチーム内の有力選手の契約について、代理人のブロディ・バンワグネンと交渉を行ってきた。しかし、今オフ、メッツはこれまでと違う形でバンワグネンとの交渉を進めていた。そして、サンディ・アルダーソンに代わる新たなGMに就任することについてバンワグネンとの合意に至ったことが明らかになった。

     現在の球界における有力な代理人の1人であるバンワグネンが、メッツのGMに就任することになった。現地の報道によると、メッツは新たなGMに就任することについてバンワグネンとの合意に至っており、ワールドシリーズが終了したことを受けて、今週中にも就任記者会見を行う予定となっている。

     44歳のバンワグネンは、ジェイコブ・デグロム、ヨエニス・セスペデス、ティム・ティーボウといったメッツの選手のほか、ライアン・ジマーマン(ナショナルズ)、ロビンソン・カノー(マリナーズ)といった有力選手の代理人を務めている。代理人出身の人物がメジャーリーグ球団のフロント入りするケースは珍しく、過去を遡っても片手で数えられるほど。バンワグネンはメッツGM就任に伴って代理人の職を辞すことになっており、現在所属している「CAAスポーツ」の同僚に現在の顧客を引き継ぐようだ。

     代理人からGMに転身したケースとしては2014年の秋にダイヤモンドバックスのGMに就任したデーブ・スチュワートの例が挙げられる。ただし、スチュワートは1987年から4年連続で20勝以上をマークした元メジャーリーガーであることに留意が必要だ。なお、スチュワートはザック・グレインキーの獲得など大型補強を施しながらもポストシーズン進出を果たすことができず、2016年シーズン限りで解任されている。

     メッツの新GM候補については先日、候補者が3人に絞られたことが報じられていた。バンワグネン以外にはレイズの野球部門上級副社長であるチェイム・ブルーム、レンジャーズとブリュワーズでGMを務めた経験があるダグ・メルビンの2人が候補となっていた。

  • Rソックス・コーラ監督 新人監督のWS制覇は史上5人目

    2018.10.29 15:05 Monday

     レッドソックスはワールドシリーズ第5戦に5対1で勝利し、4勝1敗で5年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げた。「バンビーノの呪い」から解放された2004年からの15シーズンで実に4度目の世界一。レッドソックスを率いたアレックス・コーラ監督は、ワールドシリーズを制した史上5人目の新人監督となった。

     新人監督として初めてワールドシリーズを制したのは1924年にワシントン・セネタース(現ツインズ)を世界一に導いたバッキー・ハリス。この年が27歳のシーズンだったハリスは、正二塁手として活躍しながら兼任監督を務め、選手としては143試合に出場して打率.268、1本塁打、58打点、20盗塁、OPS.703という成績を残している。

     その後、1946年カージナルスのエディ・ダイアー、1961年ヤンキースのラルフ・ハウク、2001年ダイヤモンドバックスのボブ・ブレンリーが新人監督としてワールドシリーズを制覇。2001年のダイヤモンドバックスはランディ・ジョンソン、カート・シリングの二本柱を擁してワールドシリーズ3連覇中のヤンキースに挑み、第7戦でルイス・ゴンザレスがマリアーノ・リベラからサヨナラタイムリーを放つという劇的な形でワールドシリーズ制覇を決めたため、激戦が繰り広げられたワールドシリーズとして記憶しているファンも多いかもしれない。

     そして今年、昨季ベンチコーチとしてアストロズの世界一に貢献したばかりのコーラがレッドソックスの監督に就任し、ドジャースを4勝1敗で破って世界一に。プエルトリコ出身の監督としては史上初めてワールドシリーズを制した。レギュラーシーズン100勝のヤンキース、同103勝のアストロズ、ナ・リーグ西部地区5連覇のドジャースを相手に3度しか負けない見事な戦いぶり。指揮官の起用に応えた選手たちの頑張りも素晴らしかった。なお、1980年フィリーズのダラス・グリーンと1987年ツインズのトム・ケリーも監督としてのフルシーズン1年目でワールドシリーズを制しているが、前年途中から監督を務めているため、ここでは新人監督として扱っていない。

  • ワールドシリーズMVPはピアース 49年ぶり途中移籍選手受賞

    2018.10.29 13:05 Monday

     4勝1敗でレッドソックスがドジャースを破り、2013年以来5年ぶりの世界一に輝いた2018年のワールドシリーズ。最優秀選手(MVP)には第5戦の2本塁打を含む打率.333(12打数4安打)、3本塁打、8打点、OPS1.667の大暴れを見せたスティーブ・ピアース(レッドソックス)が選出された。

     主に「対左腕用の一塁手」として起用されたピアースは、クレイトン・カーショウと対戦した第1戦に「3番・一塁」で先発出場して2打数ノーヒット1四球に終わったものの、柳賢振と対戦した第2戦では同じく「3番・一塁」で先発出場して1点ビハインドの5回裏に同点の押し出し四球を選び、2打数ノーヒットながら1打点1四球を記録。延長18回の死闘となった第3戦では右腕ウォーカー・ビューラーとの対戦だったためスタメンを外れ、11回表に代打で登場して四球。リッチ・ヒルとの対戦となった第4戦では「3番・一塁」に戻り、8回表に同点ソロ、9回表にダメ押しの3点タイムリー二塁打を放ち、4打数2安打4打点の活躍でチームの逆転勝利に大きく貢献した。

     そして再びカーショウとの対戦となった第5戦では「3番・一塁」の定位置に座り、初回にセンターへの先制2ラン本塁打。8回表には2番手のペドロ・バイエズからダメ押しのソロ本塁打を放ち、4打数2安打3打点の活躍でチームを勝利に導いた。レッドソックスの選手がワールドシリーズで1試合複数本塁打を放つのは1967年のリコ・ペトロセリ以来51年ぶり球団史上5人目であり、シーズン途中に移籍した選手がワールドシリーズMVPに輝くのは1969年のドン・クレンデノン(メッツ)以来49年ぶり史上2人目のことだった。

  • 最優秀救援投手にディアスとヘイダーが選出

    2018.10.28 12:30 Sunday

     ドジャー・スタジアムで行われているドジャースとレッドソックスのワールドシリーズの試合前には多くの式典が行われる。第3戦前にはハンク・アーロン賞の受賞者が、そして今回の第4戦前には最優秀救援投手賞の受賞者が発表されエドウィン・ディアスとジョシュ・ヘイダーが選ばれた。

     両リーグを代表する守護神だったマリアーノ・リベラ氏とトレバー・ホフマン氏の功績を称えてこの最優秀救援投手賞はア・リーグでは「マリアーノ・リベラ賞」ナ・リーグでは「トレバー・ホフマン賞」と呼ばれている。今季はマリナーズで57セーブを挙げたディアス、ブリュワーズで55試合に登板し防御率2.43と抜群の安定感をみせたヘイダーがそれぞれ名誉ある賞をに手にした。

     ディアスはシーズン序盤からセーブ数を稼ぎ、チームの勝利の瞬間に立ち会ってきた。6月から3ヶ月連続で月間最優秀救援投手に選ばれるなど安定感をみせ今季は73試合に登板して0勝4敗57セーブ 防御率1.96を記録。チームはポストシーズン進出とはならなかったがディアス自身は自己ベストの成績と同時に通算100セーブにも到達した。

     ヘイダーはメジャー2年目の今季、リリーフ左腕としてチームの地区優勝に貢献。81回1/3を投げて143奪三振、脅威の奪三振率15.82を記録した。特に回またぎとなった23試合ではすべてブリュワーズが勝利するという勝ち運も持ち合わせた。今季は55試合で6勝1敗12セーブ 防御率2.43で今やチームに欠かすことができない左腕に成長した。

     今回の受賞についてヘイダーは「チームの勝利のために投球すること、自身の役割を果たすことができてよかった」と話しており、ディアスは「もし50セーブを達成したらスコット・サービス監督と髪を切る賭けをしていたんだよ」と笑って受賞の喜びを語った。共に24歳の若き投手は来季以降もそれぞれのチームで勝利のために貢献していくことだろう。リリーフ投手として最高の賞を手にし、来季はさらなる飛躍を目指す。

  • ハンク・アーロン賞はマルティネスとイエリッチが受賞

    2018.10.27 23:30 Saturday

     ワールドシリーズ第3戦は歴代最長の時間にして7時間20分、延長18回の死闘となった。この試合前に最長記録を更新するとはだれも予想していなかっただろう。会場となったドジャー・スタジアムでは試合開始前に攻撃面で卓越した打者を表彰するハンク・アーロン賞の受賞者が発表され、J.D.マルティネスとクリスチャン・イエリッチが選ばれた。

     2人は今季、共に移籍1年目でチームをポストシーズンへ導きまさに言葉通りの原動力となった。マルティネスはダイヤモンドバックスからレッドソックスに移籍すると主砲として2年連続打率3割、40本塁打 100打点と活躍。8月には月間MVPにも輝く猛打をみせた。ドジャースとのワールドシリーズ第1戦では右足を負傷したが、第3戦でも4番打者で出場した。2014年春にアストロズから戦力外通告を受けて約5年、1度は沈んだ男が打者として史上最高の賞を手にした。

     イエリッチはマーリンズからブリュワーズに移籍すると2度のサイクル安打を記録するなど走攻守に渡ってチームをけん引するとカブスとの地区優勝決定プレーオフでも4打数3安打と活躍。レギュラーシーズンでの打撃成績では打率や本塁打、打点といった部門で自己ベストを叩き出し打線の軸となった。ポストシーズンではドジャースに敗れてワールドシリーズ進出とはならなかったが、大きく飛躍した移籍1年目となった。

     今回の受賞についてマルティネスは「アストロズを離れてから5年、今日の受賞は本当に祝福すべきことだよ」と喜びを語った。また、イエリッチは「今季、自分の武器は何なのか分かったことが大きかった」とシーズンを振りかえっている。ハンク・アーロン賞はこの1年の最強打者を決めるもの。選出された2人は今後、どのような活躍をみせてくれるのか。マルティネスはまずワールドシリーズを制覇を目指し、イエリッチは来季に向けて準備を進める。

  • Rソックスの主砲・マルティネス WS第3戦の出場可否は不透明

    2018.10.26 17:10 Friday

     第3戦から舞台がドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムに移されるワールドシリーズ。ドジャー・スタジアムで行われる最大3試合では指名打者制が採用されないため、レッドソックスはジャッキー・ブラッドリーJr.を控えに回してムーキー・ベッツをセンターに置き、主砲のJ.D.マルティネスにはライトの守備に就かせる方針だ。しかし、マルティネスの右足首の状態が思わしくなく、これまで同様の外野トリオで試合に臨むことになるかもしれない。

     2連勝で移動日を迎えたレッドソックスのアレックス・コーラ監督は「様子を見ているところだよ」と状況を説明した。コーラによると、治療を受けた結果、マルティネスの右足首の状態は快方に向かっているという。第3戦の当日の午前中に再び治療を受け、午後には出場可否の最終的な判断を行う見通しだ。

     もしマルティネスが出場できない場合は、レッドソックス打線の中軸に大きな穴が空くことになる。しかし、左翼・ベニンテンディ、中堅・ブラッドリーJr.、右翼・ベッツの外野トリオをそのまま起用できるため、特に守備面ではチームに安定感をもたらすことだろう。マルティネスが出場できる場合は、ベッツがセンターに回り、マルティネスはライトの守備に就くと見られている。

     第3戦のスタメンに関して、現時点でハッキリしているのはベッツが二塁で先発出場することはないということだ。数日前、コーラはベッツを二塁手として起用する可能性が「限りなく低くなった」と語っていたが、今日になって「彼は二塁で先発出場しないだろう」とその可能性を完全に否定した。

     第1戦で二塁へぎこちなく滑り込んだ際に右足首を痛めたと見られるマルティネスだが、その後も指名打者として出場を続けており、第2戦では決勝の2点タイムリーを放った。今季打点王に輝いた主砲が欠場するとなると、チームの得点力に大きな影響が出かねない。コーラは「彼が(右足首の状態を)教えてくれたときに、我々は決断をするよ」と話していた。

  • 先発投手の補強を目指すパドレス シンダーガードも獲得候補か

    2018.10.26 15:15 Friday

     MLB公式サイトのプロスペクト・ランキング・トップ100に10人の有望株を送り込み、そのうち7人が投手と、才能豊かな若手投手に恵まれているパドレス。しかし、今季の先発防御率がメジャーワースト4位の5.09であったように、メジャーレベルでは先発投手がチームの弱点の1つとなっている。そうした事情もあり、パドレスは今オフの移籍マーケットで先発投手の補強を目指しているようだ。

     フリーエージェントの先発投手市場では、パトリック・コービン(ダイヤモンドバックス)やダラス・カイケル(アストロズ)が人気を集めることが予想されているが、決して「勝負モード」ではないパドレスがこれらの有力投手を獲得するのはチーム事情に合わないし、何よりコストがかかりすぎる。パドレスはネイサン・イバルディ(レッドソックス)、ジオ・ゴンザレス(ブリュワーズ)、柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)といった比較的安価ではあるものの、質を伴った活躍が期待できる投手に狙いを定めることになるだろう。また、メジャー挑戦が有力視されている菊池雄星(埼玉西武)の獲得レースに参戦する可能性もありそうだ。

     トレードの先発市場では、マイケル・フルマー(タイガース)、ソニー・グレイ(ヤンキース)、マーカス・ストローマン(ブルージェイズ)といった今季不本意なシーズンを過ごした投手たちが獲得候補となる。このなかではグレイがブライアン・キャッシュマンGMによって放出候補の1人に位置付けられており、来季終了後にフリーエージェントとなることを考えても、放出される可能性は高い。一方、ストローマンはあと2年、フルマーはあと4年、現所属球団が保有可能な選手であり、トレードでの獲得には相応の出血を伴うことになるだろう。

     そして、パドレスが獲得する先発投手の「大穴」と目されているのがノア・シンダーガード(メッツ)だ。パドレスは7月末の「ノン・ウエーバー・トレード・デッドライン」でメッツとシンダーガードのトレードについて交渉を行っていたことが報じられている。シンダーガードは2021年までメッツが保有可能ではあるものの、メッツがチーム再建に向かう道を選択するのであれば、パドレスは再びメッツとの交渉を行うことが有力視されている。パドレス、そしてメッツの今後の動向に注目したい。

  • レンジャーズの新監督探し シャベスとクラップも候補者に

    2018.10.26 12:55 Friday

     ジェフ・バニスターに代わる新監督探しを続けているレンジャーズは、チームに最適な人物を招聘すべく候補者の枠を拡大している。かつてのゴールドグラブ賞三塁手であるエリック・シャベスと、カージナルス傘下AAA級で監督を務めるスタビー・クラップが新たに候補者に加わったようだ。

     レンジャーズは現在、スプリング・トレーニングで使用する施設で球団首脳による会議を行っており、シャベスとクラップ以外にも新たな候補者が生まれる可能性がある。ジョン・ダニエルズGMは「新監督探しに取り組み続けるよ」と語っている一方、「ここを離れる前に誰かを雇うことはないと思う」とも語っており、今週中に新監督が誕生する可能性は低い。ダニエルズによると、新監督探しは来週まで持ち越される可能性が高く、最適な人物を選択するために慎重に選考を進めていく方針だ。

     シャベスはアスレチックスなどで17シーズンにわたってプレイした三塁手であり、日本時間10月25日にレンジャーズの施設を訪れた。現役引退後、過去3シーズンはエンゼルスの特別アシスタントを務め、今季は最後の1ヶ月だけAAA級ソルトレイクで監督を務めた。マイク・ソーシアが退任し、エンゼルスの新監督候補の1人になっていたものの、エンゼルスの新監督にはブラッド・オースマスが就任。シャベスはエンゼルスに留まる可能性も残っているが、同地区ライバルであるレンジャーズの監督に就任することになるかもしれない。

     一方のクラップは、2001年にカージナルスで23試合に出場した経験こそあるものの、現役時代はマイナー生活がほとんど。2006年に選手生活を終えたあと、マイナー組織でコーチや監督を務め、直近2シーズンはAAA級メンフィスで監督を務めた。2017年にはチームをパシフィックコースト・リーグ優勝へ導き、同リーグの最優秀監督に選出。なお、メンフィスは今季もクラップのもとでパシフィックコースト・リーグを制し、インターナショナル・リーグ王者のダーラムを破ってAAA級王者となっている(クラップは2年連続でパシフィックコースト・リーグの最優秀監督に選出)。

     他にはドン・ワカマツ、ジェイス・ティングラー、ブランドン・ハイド、ジョー・エスパーダ、ダスティ・ワーサンといった面々が新監督候補となっているが、ダニエルズはチームを率いる指揮官として誰を選択するのだろうか。

  • ブルージェイズの新監督が決定 モントーヨが3年契約で就任

    2018.10.26 12:25 Friday

     日本時間10月26日、ブルージェイズは今季レイズでベンチコーチを務めたチャーリー・モントーヨが新監督に就任することを発表した。球団の第13代監督となるモントーヨとの契約は2019年からの3年間で、2022年は球団に選択権のあるオプションとなっている。ブルージェイズは同地区ライバルのレイズから貴重な人材を引き抜く形となった。

     現在53歳のモントーヨは、メジャーでの監督経験こそないものの、レイズのマイナー組織で18シーズンの監督経験がある。2009年のワールド・ベースボール・クラシックではプエルトリコ代表のコーチを務め、2010年と2011年にはフューチャーズ・ゲームのコーチに選出された。2015年オフにはマリナーズの新監督候補として面接を受けていたが、最終的にはレイズのベンチコーチに就任。今季のレイズは「オープナー」を多用する画期的な投手起用で躍進を遂げたが、データ分析などの一端を担っていたのがモントーヨだった。

     新監督の最有力候補としてデービッド・ベル、ロッコ・バルデッリ、ジョー・エスパーダ(アストロズのベンチコーチ)の3名が挙げられていたこともあり、モントーヨの新監督就任は多少の驚きを伴った。しかし、ベルがレッズの新監督、バルデッリがツインズの新監督に就任するなど、有力な候補者を先に他球団に奪われてしまい、ブルージェイズは残された候補者のなかからチームを率いるのに最適な人物を選択したようだ。なお、エスパーダは引き続き他球団の監督候補となっているが、アストロズの留まる可能性も十分にある。

     ブルージェイズはメジャー30球団のうち、レイズとアストロズの先進的な取り組みを高く評価しており、それがバルデッリ、モントーヨ(ともにレイズ)、エスパーダ(アストロズ)が新監督候補となった背景にあるようだ。モントーヨはピークを過ぎ、再建期に突入しつつある時期の難しい舵取りを託されることになる。マイナーでの豊富な経験を生かした手腕に注目が集まりそうだ。

  • ツインズの新監督はバルデッリ 2003年に松井秀喜と新人王争う

    2018.10.26 11:55 Friday

     日本時間10月26日、ツインズはチームの第14代監督にロッコ・バルデッリが就任したことを発表した。ツインズが球団の外部から監督を招聘するのは1985年に就任したレイ・ミラー以来のこと。現在37歳のバルデッリはメジャー30球団で最年少の監督となった。

     バルデッリは2000年のドラフトでレイズ(当時はデビルレイズ)から全体6位指名を受けてプロ入りし、7シーズンのキャリアで打率.278、60本塁打、60盗塁、OPS.766をマーク。デビューイヤーの2003年には打率.289、11本塁打、27盗塁、OPS.742の好成績をマークして松井秀喜らと新人王を争った。2008年までレイズでプレイしたあと、2009年はレッドソックスへ移籍し、2010年にレイズへ復帰してこの年限りで現役を引退。筋肉の異常により疲労が取れにくいという問題に悩まされ、若くしてユニフォームを脱ぐことになった。

     その後はレイズのフロントオフィスに入り、一塁ベースコーチを務めたあと、今季はメジャーリーグ・フィールドコーディネーターに就任。現役時代の大半を過ごしたレイズで指導者としての経験を積んできた。マイナーを含めて監督の経験はないものの、ツインズは面接を行うなかでバルデッリの監督としての資質を高く評価したようだ。なお、現役生活を短命に終わらせた筋肉の異常は、現在は回復しており、バルデッリによると選手時代よりも健康管理に気を付けていることにより、身体は良好な状態を保っているという。

     ツインズは昨季チームをワイルドカード獲得に導き、最優秀監督賞を受賞したポール・モリターと今季からの3年契約を結んでいたものの、さらなる躍進を目指した今季は地区2位ながら78勝84敗と期待はずれの成績に終わり、シーズン終了後に契約を2年残してモリターを解任。新監督探しを進めていた。才能豊かな若手選手が主体のチームは、37歳の青年監督のもとで再出発を図る。

  • Gグラブ賞の最終候補者発表 受賞者発表は日本時間11月5日

    2018.10.26 11:30 Friday

     日本時間10月26日、ローリングスは「2018年ゴールドグラブ賞」の最終候補者を発表した。各ポジションで優れた守備を見せた選手に贈られるゴールドグラブ賞の最終候補者は、各リーグの各ポジションで3名ずつ。このなかから各リーグ9名の受賞者が選出される。

     ゴールドグラブ賞の受賞者は、メジャーリーグの監督・コーチの投票のほか、「アメリカ野球学会」のセイバーメトリクスによるデータ分析に基づいて決定される。さらに、各リーグの受賞者のなかからリーグごとに1名ずつ、最も優れた守備を見せた選手に「プラチナ・グラブ賞」が贈られる(ファン投票により決定)。各ポジションの最終候補者は以下の通り。

    ※選手名のあとの括弧内は所属チーム・該当ポジションでの出場試合数・該当ポジションでの守備防御点。捕手は盗塁阻止率も併記。

    ●投手
    ア・リーグ
    ダラス・カイケル(アストロズ、34試合、+3)
    コリー・クルーバー(インディアンス、33試合、+3)
    田中将大(ヤンキース、27試合、+7)

    ナ・リーグ
    ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス、33試合、+7)
    クレイトン・リチャード(パドレス、27試合、+5)
    フリオ・テーラン(ブレーブス、31試合、+7)

    ●捕手
    ア・リーグ
    ヤン・ゴームス(インディアンス、111試合、+4、29.0%)
    マーティン・マルドナード(エンゼルス→アストロズ、117試合、+3、48.6%)
    サルバドール・ペレス(ロイヤルズ、96試合、+1、48.1%)

    ナ・リーグ
    ヤディアー・モリーナ(カージナルス、121試合、-1、30.8%)
    マニー・ピーニャ(ブリュワーズ、92試合、+6、40.8%)
    バスター・ポージー(ジャイアンツ、88試合、+10、28.8%)

    ●一塁手
    ア・リーグ
    ミッチ・モアランド(レッドソックス、116試合、+1)
    マット・オルソン(アスレチックス、162試合、+14)
    ジャスティン・スモーク(ブルージェイズ、134試合、-3)

    ナ・リーグ
    フレディ・フリーマン(ブレーブス、161試合、+12)
    アンソニー・リゾー(カブス、153試合、+4)
    ジョーイ・ボットー(レッズ、139試合、+9)

    ●二塁手
    ア・リーグ
    ジェッド・ラウリー(アスレチックス、136試合、+1)
    イアン・キンズラー(エンゼルス→レッドソックス、128試合、+10)
    ルーグネッド・オドーア(レンジャーズ、127試合、+11)

    ナ・リーグ
    ハビアー・バイエズ(カブス、104試合、+5)
    DJレメイヒュー(ロッキーズ、128試合、+18)
    コルテン・ウォン(カージナルス、119試合、+19)

    ●三塁手
    ア・リーグ
    アレックス・ブレグマン(アストロズ、136試合、-6)
    マット・チャップマン(アスレチックス、145試合、+29)
    ホゼ・ラミレス(インディアンス、137試合、+3)

    ナ・リーグ
    ノーラン・アレナード(ロッキーズ、152試合、+5)
    アンソニー・レンドン(ナショナルズ、136試合、-6)
    トラビス・ショウ(ブリュワーズ、107試合、+9)

    ●遊撃手
    ア・リーグ
    フランシスコ・リンドーア(インディアンス、157試合、+14)
    マーカス・セミエン(アスレチックス、159試合、+9)
    アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス、145試合、+21)

    ナ・リーグ
    ニック・アーメッド(ダイヤモンドバックス、148試合、+21)
    ブランドン・クロフォード(ジャイアンツ、146試合、+7)
    フレディ・ギャルビス(パドレス、160試合、+7)

    ●左翼手
    ア・リーグ
    アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス、129試合、+4)
    ブレット・ガードナー(ヤンキース、107試合、+9)
    アレックス・ゴードン(ロイヤルズ、125試合、+18)

    ナ・リーグ
    コリー・ディッカーソン(パイレーツ、124試合、+16)
    アダム・デュバル(レッズ→ブレーブス、101試合、+17)
    クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ、90試合、±0)

    ●中堅手
    ア・リーグ
    ジャッキー・ブラッドリーJr.(レッドソックス、135試合、-2)
    アダム・エンゲル(ホワイトソックス、140試合、+1)
    マイク・トラウト(エンゼルス、125試合、+8)

    ナ・リーグ
    ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズ、138試合、+20)
    ビリー・ハミルトン(レッズ、150試合、+4)
    エンダー・インシアーテ(ブレーブス、155試合、+17)

    ●右翼手
    ア・リーグ
    ムーキー・ベッツ(レッドソックス、120試合、+20)
    コール・カルフーン(エンゼルス、136試合、+7)
    アーロン・ジャッジ(ヤンキース、90試合、+14)

    ナ・リーグ
    ジェイソン・ヘイワード(カブス、118試合、+3)
    ジョン・ジェイ(ロイヤルズ→ダイヤモンドバックス、54試合、+6)
    ニック・マーケイキス(ブレーブス、158試合、+2)

  • 2連勝のRソックス 敵地ではブラッドリーJr.がベンチスタート濃厚

    2018.10.25 18:25 Thursday

     ワールドシリーズの初戦と第2戦に連勝し、日本時間10月27日から敵地ドジャー・スタジアムでの戦いに臨むレッドソックス。敵地では指名打者制が採用されないため、主砲のJ.D.マルティネスを外野手として起用するためにはレギュラーの外野手3名のいずれかを控えに回す必要があるが、ここまでポストシーズン全試合で先発出場しているジャッキー・ブラッドリーJr.がベンチスタートとなる可能性が高いようだ。

     ワールドシリーズ開始前、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は正右翼手のムーキー・ベッツを二塁手として起用することを検討していた。しかし、ベッツの右翼守備はチームの大きな武器であり、また、打線に不可欠な存在であるベッツを慣れないポジションに回すのはリスクを伴うため、コーラはベッツの二塁起用に消極的。結果的に正左翼手のアンドリュー・ベニンテンディ、正中堅手のブラッドリーJr.のいずれかを控えに回すことになり、ここまでポストシーズンで打率.176と調子が上がらないブラッドリーJr.がベンチスタート濃厚となっている。

     ドジャースは第3戦からの3試合でウォーカー・ビューラー、リッチ・ヒル、クレイトン・カーショウの3人が先発予定。ビューラー以外の2人は左腕であり、左打者であるベニンテンディとブラッドリーJr.のいずれかを控えに回すのは理にかなっていると言える。ベニンテンディはポストシーズンに入って打率.283とレギュラーシーズン同様の安定した活躍を見せており、ブラッドリーJr.を控えに回すのは当然の判断と言えるだろう。ブラッドリーJr.の中堅守備はハイレベルであり、レッドソックスの武器の1つであるものの、攻守にハイレベルな実力を兼ね備えたベニンテンディは攻守両面で必要不可欠な存在だ。

     よって、レッドソックスは敵地での戦いに「左翼・ベニンテンディ、中堅・ベッツ、右翼・マルティネス」という布陣で臨む可能性が高い。強打の外野トリオがチームを牽引し、敵地で5年ぶりのワールドシリーズ制覇を決めてしまうのか。レッドソックスの戦いに注目だ。

  • リアルミュート獲得を狙うブレーブス トレードの対価は?

    2018.10.25 16:10 Thursday

     昨オフからトレード市場の注目株の1人となっているJ.T.リアルミュート(マーリンズ)。もしマーリンズがメジャーを代表する好捕手の放出を決断すれば、ブレーブス、ナショナルズ、フィリーズ、アストロズなどが獲得に動くことが予想されている。MLB公式サイトでブレーブスの番記者を務めるマーク・ボウマンは、ブレーブスがリアルミュートを獲得する際に必要な対価について分析している。

     ボウマンはマーリンズにとってブレーブスが最適のトレード相手となる可能性を指摘している。なぜなら、投手の有望株を豊富に抱えるブレーブスは、マーリンズが求めるであろう若手投手主体の魅力的なパッケージを提示できる可能性が高いからだ。

     MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングのトップ100に目を向けてみると、ブレーブスの投手ではマイク・ソローカ(20位)、カイル・ライト(29位)、イアン・アンダーソン(34位)、トゥキ・トゥサント(40位)、ルイス・ゴハラ(78位)、ブライス・ウィルソン(96位)、コルビー・アラード(100位)の7人がランクイン。来季の先発ローテーションはマイク・フォルティネビッチ、ケビン・ゴーズマン、ショーン・ニューカムの3枠がすでに埋まっており、ブレーブスがエース級の先発投手の獲得を考えていることや、実績十分なフリオ・テーランらが控えていることを考えると、これらの有望株を放出する余裕は十分にあると見ていいだろう。ブレーブスがトップ100にランクインする有望株投手のなかから2~3人をパッケージに含めれば、対抗できるチームはほとんどないはずだ。

     また、ボウマンはブレーブスがトレード市場で獲得に動く可能性のある選手としてザック・ウィーラー(メッツ)とスターリング・マーテイ(パイレーツ)の名前を挙げている。ウィーラーは来季が契約最終年であり、メッツがポストシーズン進出を目指さないのであればトレード要員となる可能性が高い。一方、フリーエージェントとなるニック・マーケイキスの穴埋め役となり得るマーテイは、球団オプションを含めると2021年までパイレーツとの契約が残っており、こちらはブレーブスが提示するパッケージ次第ということになりそうだ。

  • ブルージェイズ 人員余剰気味の内野手をトレードで整理か

    2018.10.25 15:30 Thursday

     ブルージェイズは故障により今季を全休したトロイ・トゥロウィツキーが来季は戦列に戻ってくる見込みであり、内野手が人員余剰気味となっている。今オフはトレード市場において、余剰戦力となった内野手をトレードの駒として戦力補強に動くことになりそうだ。

     現在、ブルージェイズは40人ロースター内に9人の内野手がおり、二塁、三塁、遊撃の3ポジションに対してトゥロウィツキー、アレドミス・ディアス、ブランドン・ドルーリー、ルルデス・グリエルJr.、ヤンハービス・ソラーテ、デボン・トラビスと6人のレギュラー候補を抱えている状況だ。よって、ソラーテの年俸550万ドルの球団オプションは行使されない見込みだが、有望株のブラディミール・ゲレーロJr.のメジャー昇格が目前に迫っていることを考えると、ソラーテ放出だけでは人員余剰は解消されない。MLB公式サイトでブルージェイズの番記者を務めるグレガー・チズホルムは、魅力的なオファーがあった場合にトラビス、ドルーリー、ディアスのいずれかがトレードで放出される可能性があることを伝えている。

     また、正一塁手のジャスティン・スモークの年俸800万ドルの球団オプションが行使された場合、一塁と指名打者の2ポジションに対してスモーク、ケンドリズ・モラレス、ラウディ・テレズと3人のレギュラー候補を抱えることになる。メジャーデビュー後の23試合で打率.314、4本塁打、OPS.943と結果を残したテレズに出場機会を与える方針ならば、スモークとモラレスのいずれかはトレードで放出される可能性が高い。

     さらに、チズホルムはブルージェイズがフリーエージェントとなるマルコ・エストラーダと再契約を結ぶ可能性が低いことを伝えている。今季のエストラーダの年俸は1300万ドルであり、エストラーダが年俸を下げた形での再契約を望んだとしても、防御率5.64に終わった35歳のエストラーダ以上の成績を期待できる投手はフリーエージェント市場に多く存在する。チズホルムはブルージェイズがより安価な選択肢を求める可能性が高いと考えているようだ。

  • FA補強目指すフィリーズはマチャドとハーパーのどちらを選ぶのか

    2018.10.25 14:55 Thursday

     フィリーズは今オフ、フリーエージェント市場においてマニー・マチャド(ドジャース)とブライス・ハーパー(ナショナルズ)の争奪戦に名乗りを上げることが予想されている。しかし、予想される契約規模を考慮すると、両者を獲得するのは不可能。どちらか一方を選択しなけばならなくなったときに、フィリーズはどちらを選択するのだろうか。

     フィリーズのフロント陣のなかにオリオールズ出身の人物が数名いるという事情もあり、フィリーズはオリオールズ出身のマチャドの獲得を優先するのではないかと見られていた時期もあった。今季のフィリーズはJ.P.クロフォードの故障離脱もあり、正遊撃手として新人のスコット・キンガリーを起用せざるを得ず、キンガリーは打率.226、OPS.605とメジャーの投手の前に苦戦。正三塁手のマイケル・フランコは打率.270、22本塁打、OPS.780とまずまずの成績を残したが、フリースインガーである点や守備に不安を抱えている点に変わりはない。こうしたチーム状況を考えると、マチャド獲得は「ドンピシャ」の補強であると言える。

     ところが、MLB公式サイトでフィリーズの番記者を務めるトッド・ゾレッキーによると、ポストシーズンにおけるマチャドの振る舞いにより、フィリーズのフロント陣のマチャドに対する印象が変わりつつあるという。一塁を駆け抜ける際に一塁手の足を蹴るなどダーティなプレイが垣間見えるマチャドに対し、総額3億ドル規模の超大型契約を与えることをフィリーズのフロント陣が躊躇する可能性が出てきたのだ。ゾレッキー自身も「(マチャドとの大型契約は)考え直した方がいいかもしれない」と主張し、敏腕記者として知られるケン・ローゼンタールも「マチャドはフィリーズが獲得したいと考えるタイプの選手ではないかもしれない」と指摘している。

     となれば、フィリーズの本命はハーパーということになる。今季のフィリーズは右翼でニック・ウィリアムスとアーロン・アルテールを併用したが、ここにハーパーが収まれば大きなグレードアップとなるに違いない。ハーパーについてはナショナルズが再契約に向けて全力を尽くす方針であることが報じられており、熾烈な争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

  • カージナルスの名捕手・モリーナがロベルト・クレメンテ賞を受賞

    2018.10.25 13:20 Thursday

     日本時間10月25日、フィールド内外での人格面や社会貢献活動を評価し、最も優れた選手に贈られるロベルト・クレメンテ賞の2018年の受賞者が発表された。メジャーリーガーにとって「最も栄誉ある賞」と呼ばれるロベルト・クレメンテ賞の受賞者に選ばれたのは、母国・プエルトリコのために様々な支援活動を続けているヤディアー・モリーナ(カージナルス)だ。

     プエルトリコ出身のモリーナは、幼少時代に両親からクレメンテの偉大さについて聞かされながら育ってきた。3000本のヒット、15度のオールスター・ゲーム選出、ライトからの強肩といったフィールド上の活躍のみならず、クレメンテはフィールド外でも精力的に社会貢献活動を行っていた。ニカラグア大地震の支援活動へ向かう際に墜落事故で亡くなったという事実が、彼の生き様を象徴していると言えるだろう。

     モリーナは2010年に「Foundation 4」という自身の基金を立ち上げ、近年では大型のハリケーンで甚大な被害を受けた母国・プエルトリコの復興支援に精力的に取り組んできた。2017年にはシーズンが終了した2日後にプエルトリコに降り立ち、朝から晩まで自身の足でプエルトリコの町を歩き回り、支援物資を配布したり、散乱した瓦礫を取り除いたりと、自身の手で14日間にわたって懸命な活動を続けた。多額の寄付による支援を行うメジャーリーガーは多数いるものの、モリーナは直接的に支援活動に携わっている点で他の選手とは一線を画している。これまでにモリーナが行ってきた様々な社会貢献活動が総合的に評価され、今回の受賞に至った格好だ。

     現在、U-23プエルトリコ代表を率いてU-23ワールドカップに参戦しているモリーナは、ワールドシリーズ第2戦の開始前に行われた受賞セレモニーには出席できなかったものの、「私自身、そして私の家族にとって素晴らしい栄誉だ」と喜びのコメント。「この賞のことを意識しながら活動をしてきたわけではないけど、素晴らしい賞をいただいたことで、プエルトリコで行ってきた様々な活動を誇りに思うことができるよ」と感慨深げに語った。

     プエルトリコ出身の選手が同賞を受賞するのは、2006年のカルロス・デルガド、2013年のカルロス・ベルトランに続いてモリーナが3人目。ニューヨーク出身ながらプエルトリコ人として育ったエドガー・マルティネスも2004年に同賞を受賞している。また、カージナルスの選手としては1975年のルー・ブロック、1995年のオジー・スミス、2008年のアルバート・プーホルス、2013年のベルトランに続いて5人目の受賞者となった。

  • ベッツ二塁起用の可能性は「非常に低い」とコーラ監督が発言

    2018.10.24 17:25 Wednesday

     指名打者制が採用されないワールドシリーズ第3~5戦でレッドソックスの正右翼手であるムーキー・ベッツが二塁の守備に就く可能性は非常に低くなっているようだ。レッドソックスのアレックス・コーラ監督はベッツの右翼守備がチームに必要であると考え、二塁起用について否定的な見解を示した。

     コーラは主砲のJ.D.マルティネスをワールドシリーズの全試合でスタメン起用することを明言。今季、指名打者で93試合、外野の両翼で57試合に先発出場しているマルティネスを指名打者制が採用されない試合でスタメン起用するためには、左翼のアンドリュー・ベニンテンディ、中堅のジャッキー・ブラッドリーJr.、右翼のベッツという外野トリオのうちの誰かを控えに回さなければならない。ベッツを二塁に回すことにより4人を同時にスタメン起用することが可能になるため、コーラはベッツの二塁起用を検討していた。

     しかし、コーラは「彼はメジャーで最高クラスの守備力を誇る右翼手なんだ」と語り、ベッツを右翼手として起用したい意向を示した。「彼は最高クラスの守備力を誇る二塁手ではない。攻撃のことだけを考えれば4人全員を同時に起用したいけど、そのためにベッツを二塁に回すべきなのだろうか」とコーラ。試合展開に応じてベッツを試合途中で二塁に回す可能性は否定しなかったが、二塁手としてのスタメン起用については否定的な態度を貫いた。

     よって、レッドソックスは引き続きイアン・キンズラーを正二塁手として起用する可能性が高い。ただし、右腕(ウォーカー・ビューラー)との対戦が見込まれる第3戦についてはブロック・ホルトがスタメン起用されることになるだろう。そこで問題になるのが、前述の4人のうち誰がスタメンを外れることになるのかという点だが、ベッツとマルティネスの2人は打線の核として不可欠の存在であり、ベニンテンディとブラッドリーJr.のいずれかがベンチスタートとなるはずだ。ベニンテンディがベンチスタートの場合は、マルティネスがそのままレフトに入り、ブラッドリーJr.がベンチスタートとなる場合は、ベッツがセンターに回り、マルティネスはライトを守ることになりそうだ。

  • 今季103勝のアストロズ 今オフは先発投手と捕手の補強に照準

    2018.10.24 16:50 Wednesday

     リーグ優勝決定シリーズでレッドソックスに敗れ、ワールドシリーズ連覇を目指したシーズンを終えたアストロズ。主力選手の大半は来季以降も契約が残っており、チームの骨格は来季も変わらない。しかし、これはアストロズが静かなオフシーズンを過ごすことを意味するわけではなく、ジェフ・ルーノウGMによると、今オフのアストロズは先発投手と捕手の補強を目指す方針だ。

     アストロズは今季30試合以上に先発したジャスティン・バーランダー、ゲリット・コール、ダラス・カイケル、チャーリー・モートンの4投手のうち、カイケルとモートンがフリーエージェントとなる。さらに今季途中にエンゼルスから獲得したマーティン・マルドナードもフリーエージェントとなり、ブライアン・マッキャンも年俸1500万ドルの球団オプションが行使されない見込みである。つまり、先発投手2名と主力級の捕手2名が一気にチームを去ることになるのだ。

     MLB公式サイトでアストロズの番記者を務めるブライアン・マクタガートによると、アストロズがカイケルとの再契約に動く可能性は低いという。一方、今季終了後の現役引退を検討していたことが報じられているモートンは来季もアストロズの一員として現役を続行したい意向を示しており、15勝3敗、防御率3.13、201奪三振という今季の好成績を考慮すると、アストロズがモートンとの再契約に動く可能性は高い。また、両投手ともアストロズからクオリファイング・オファー(今オフの金額は1790万ドル)を提示される可能性がある。

     アストロズは球団内にブラッド・ピーコック、コリン・マクヒュー、ジョシュ・ジェームス、有望株のフォレスト・ウィットリーといった先発ローテーション候補を多数抱えており、カイケルとモートンの両方が流出してもパニックに陥ることはないだろう。しかし、ランス・マカラーズJr.が右肘の状態に不安を抱えているという事情があり、先発ローテーションの空席は2枠では済まないかもしれない。

     また、マルドナードとマッキャンに代わる正捕手候補としてはフリーエージェント市場でヤスマニ・グランダルやウィルソン・ラモス、トレード市場でマーリンズのJ.T.リアルミュートの獲得に動く可能性がある。ルーノウは信頼できる捕手を3~4人抱えておく必要性を説いており、アストロズが有力捕手の獲得に動くのは間違いなさそうだ。

  • レイズがキューバ出身の16歳右腕・ガストンと契約合意

    2018.10.24 15:40 Wednesday

     日本時間10月24日、レイズがキューバ出身の16歳右腕、サンディ・ガストンと契約合意に至ったことが明らかになった。MLB公式サイトのジェシー・サンチェスが得た情報によると、契約金は260万ドルになるとみられている。

     ガストンはMLB公式サイトのインターナショナル・プロスペクト・ランキングで16位にランクイン。最速97マイル、コンスタントに90マイル中盤を計測する速球が魅力の本格派右腕である。現時点では2番目以降の球種に課題を抱えているものの、メジャーの球団に入団し、アカデミーで教育を受ければスライダーとチェンジアップの質が向上すると見込まれている。制球面を不安視する声もあるが、最大の武器である速球に加え、スライダーやチェンジアップの質が向上すれば、将来的には先発ローテーションの一角を担う投手となるだろう。

     レイズは使用可能なインターナショナル・ボーナスプール・マネーが362万1500ドル残っており、これは656万3500ドルを残すオリオールズに次いでメジャー2番目の金額だった。ガストンの獲得を巡ってはレイズとオリオールズが競争を繰り広げていたようだが、最終的にガストンはレイズとの契約を選択した。

     なお、ガストン獲得の有力候補の1つに挙げられていたマーリンズは、オリオールズを上回る656万9500万ドルのインターナショナル・ボーナスプール・マネーを有していたものの、このうちの大半はメサ兄弟との契約に充てられた。サンチェスによると、22歳のビクトル・ビクトル・メサ(前述のランキングで1位)の契約金は525万ドル、その弟であるビクトル・メサJr.の契約金はおよそ100万ドルとなっているようだ。また、ガストンの契約が決まったことにより、前述のランキングでトップ30に入っているプロスペクト全員が契約を完了。オリオールズは650万ドルを超えるインターナショナル・ボーナスプール・マネーを有しながらトップ30の誰とも契約できなかった。

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