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  • メッツがバウアーに3~4年の短期契約をオファーか

    2021.1.29 11:30 Friday

     昨季サイ・ヤング賞を受賞したトレバー・バウアーをめぐる争奪戦は、メッツとドジャースによる一騎打ちの様相を呈し始めている。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、メッツがバウアーに提示しているオファーは3~4年という比較的短期のものであるという(オプトアウトの条項を含む)。ただし、バウアーが目指しているとみられる年平均の歴代最高額(=ゲリット・コールの3600万ドル)には届いていないようだ。

     歴代最高額の契約を目指しているとみられるバウアーだが、コール(ヤンキース:9年3億2400万ドル)やスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ:7年2億4500万ドル)のような長期契約を求めていると考えるチームもあり、どのような契約を希望しているかはハッキリしない。

     新型コロナウイルスによる財政難の影響で、1年前のオフにコールやストラスバーグが得たような巨額の契約をバウアーが得られる可能性は極めて低く、それはメッツの3~4年契約というオファーが証明している。対抗馬に挙げられているドジャースも基本的には長期契約を敬遠する傾向のあるチームであり、3~4年契約ですら長いと判断するかもしれない。

     エンゼルスは予算上の都合やミッキー・キャラウェイ投手コーチとバウアーの関係が良好でないことなどから、バウアー獲得の可能性は「実質的にゼロ」(ロサンゼルス・タイムズ)と報じられており、ブルージェイズもマーク・シャパイロ球団社長が「大きな補強は終わった」と大物選手の獲得が終了したことを示唆。パドレスは各球団のエース格をトレードで獲得して先発陣は余るくらいに充実しており、バウアーに大金を投じる可能性は低い。

     よって、バウアーは自身を獲得する意思を残すチームからのオファーを受け入れざるを得ない状況になりつつある。「歴代最高額」や「コールと同様の長期契約」といった高望みを続けるようであれば、所属チームが決まらないまま開幕を迎える可能性もありそうだ。

  • カージナルスがベテラン右腕・ウェインライトと再契約合意!

    2021.1.29 11:00 Friday

     カージナルスはチームの象徴であるベテラン・バッテリーのうち、まずは39歳の右腕の引き留めに成功したようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、カージナルスは自軍からフリーエージェントとなっていたアダム・ウェインライトと1年契約で合意。複数のメディアが年俸800万ドルと報じているが、地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールドによると、800万ドルのなかには出来高も含まれているという。

     今季の観客動員の見通しが立たず、今オフに入ってから目立った補強が1つもなかったカージナルスだが、補強の知らせを待っていたカージナルス・ファンにようやく朗報が届いた。ウェインライトにはパドレスなど他球団からのオファーも届いていることが報じられていたが、カージナルスは最初のオファーから増額したオファーを改めて提示し、ウェインライトがそれを受け入れる形で再契約合意に至った。

     昨季のウェインライトは10試合に先発して5勝3敗、防御率3.15を記録。チームで唯一規定投球回に到達し、39歳の誕生日を含む2度の完投勝利もマークした。2005年のメジャーデビュー以来、カージナルス一筋で15年間プレーして通算167勝を挙げている右腕の残留は、純粋な戦力としてもカージナルスにとって大きな意味を持つ。

     カージナルスの次の目標は正捕手ヤディアー・モリーナとの再契約だ。カージナルスはすでにモリーナにオファーを提示しており、カリビアン・シリーズに出場しているモリーナからの返答待ちという状況。オフシーズン当初、モリーナとウェインライトは同じチーム(第1希望はカージナルス)での現役続行を希望していることが報じられていたため、ウェインライトとの再契約合意はモリーナとの再契約を目指すうえで強力な追い風となるに違いない。

     今季もカージナルスのユニフォームを着たベテラン・バッテリーの姿が見られる可能性が極めて高くなったと言えそうだ。

  • ナショナルズがベテラン捕手・アビラと1年契約で合意

    2021.1.29 10:30 Friday

     日本時間1月29日、ナショナルズがツインズからフリーエージェントとなっていたベテラン捕手、アレックス・アビラと1年契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。ナショナルズはカート・スズキが退団(エンゼルスと契約)しており、正捕手のヤン・ゴームスと併用する控え捕手の確保が急務となっていた。なお、今季がメジャー13年目となるアビラは、これまでに所属したチームでナショナルズの先発4本柱のうち3人とバッテリーを組んだことがある。

     現在34歳のアビラは、タイガース時代の2011年に打率.295、19本塁打、82打点、OPS.895の好成績を残してオールスター・ゲームに選出されたほか、シルバースラッガー賞を受賞。100試合以上に出場したのは2017年が最後で、直近3年間は他の捕手と併用されるシーズンが続いており、昨季はツインズで23試合に出場して打率.184、1本塁打、2打点、OPS.641に終わった。

     ナショナルズはマックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、パトリック・コービン、ジョン・レスターという強力な先発4本柱を擁しているが、アビラはタイガース時代にシャーザー、カブス時代にレスター、ダイヤモンドバックス時代にコービンとチームメイトで、バッテリーを組んだ経験がある。彼らと再びバッテリーを組む際には、過去の経験が生かされることになるだろう。

     今季のナショナルズは、34歳のゴームスが正捕手として100試合前後でマスクを被る予定のため、アビラの出場は60試合前後になる見込み。右打ちのゴームスと左打ちのアビラでプラトーンを形成し、アビラは主に相手の先発投手が右腕のときにスタメン出場することになりそうだ。

     今オフ、ナショナルズはジョシュ・ベル、レスター、ライアン・ジマーマン(再契約)、ブラッド・ハンドらを獲得しており、アビラとの契約が正式に成立すると40人ロースター内の選手は39人となる。

  • カブスが右腕・スチュワートの獲得を発表 1年70万ドルとの報道

    2021.1.29 10:00 Friday

     層の薄い投手陣の補強を目指していたカブスは日本時間1月29日、オリオールズからフリーエージェントとなっていた右腕コール・スチュワートと1年間のメジャー契約を結んだことを発表した。年俸は70万ドルであることが報じられている。メジャー2年間で通算4勝を挙げているスチュワートは、まだサービスタイム(メジャー登録日数)が2年未満のため、カブスは少なくともフリーエージェントまであと5年保有することができる。

     現在26歳のスチュワートは2013年ドラフト全体4位指名でツインズに入団した元トップ・プロスペクト。2018年にメジャーデビューして2シーズンで2勝ずつ、合計4勝を挙げたが、オリオールズへ移籍した昨季は糖尿病のリスクを考慮してオプトアウト(出場辞退)を選択し、プレーしなかった。

     カブスは先発陣からホゼ・キンターナ(エンゼルスと契約)、ジョン・レスター(ナショナルズと契約)、タイラー・チャットウッド(ブルージェイズと契約)が抜け、昨季サイ・ヤング賞投票2位のダルビッシュ有はパドレスへ放出。ダルビッシュとの交換で昨季7勝のザック・デービースを獲得したものの、カイル・ヘンドリックス、アレック・ミルズ、アドベルト・アルゾレイと合わせて先発が4枠しか固まっていない。

     よって、スチュワートはチーム内の若手選手やマイナー契約で加入したベテラン選手と先発5番手の座を争うことになる。ブルペンの層も決して厚いとは言えないため、先発ローテーションから漏れた場合は、複数のイニングを投げることができるロングリリーバーとしてチームに貢献することになるだろう。

     今オフ、カブスがフリーエージェント選手とメジャー契約を結ぶのは、ジョナサン・ホルダー(1年75万ドル)、オースティン・ロマイン(1年150万ドル)に続いてスチュワートが3人目。年俸総額を削減する方針のため、安価な選手でチームの穴を埋める最低限の補強にとどまっている。

  • 田中が楽天復帰 先発投手の高額複数年契約皆無の市場も影響か

    2021.1.28 18:00 Thursday

     日本時間1月28日、東北楽天ゴールデンイーグルスはヤンキースからフリーエージェントとなっていた田中将大が2013年以来8年ぶりにチームに復帰することを発表した。田中は昨季限りでヤンキースとの7年1億5500万ドルの長期契約が終了。メジャー7年間で通算78勝を記録し、ポストシーズンには5度出場して5勝を挙げた。ヤンキースは年俸総額がぜいたく税の対象ラインに迫っており、田中と再契約する可能性はほぼ消滅していた。

     田中が楽天復帰を決断した背景には、先発投手の移籍市場の低調さもあったとみられる。今オフ、年平均1500万ドル以上の契約を結んだ先発投手は3人。このうちマーカス・ストローマン(メッツ)とケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)は年俸1890万ドルのクオリファイング・オファーを受諾しており、市場に出た投手ではブレーブスと1年1500万ドルで契約したチャーリー・モートンただ1人である。

     金額を年平均1000万ドルまで下げると、該当する人数はもう少し増えるが、いずれも1年契約であり、年平均1000万ドル以上の複数年契約を手にした先発投手は1人もいない。今後、トレバー・バウアーは当然として、ジェイク・オドリッジやタイワン・ウォーカーがそうした契約を手にする可能性はあるが、トレードで先発投手の補強を終えている球団も多く、田中が希望通りの契約を得られる見込みは薄かった。

     新型コロナウイルスの影響によって各球団が補強に使える資金が限られ、トレード市場が活発になる一方でフリーエージェント市場が低調だったことが田中の楽天復帰を後押しする要素の1つとなったことは間違いなさそうだ。

    ◆年平均1000万ドル以上の契約を得た先発投手
    マーカス・ストローマン(メッツ)1年1890万ドル※
    ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)1年1890万ドル※
    チャーリー・モートン(ブレーブス)1年1500万ドル
    ドリュー・スマイリー(ブレーブス)1年1100万ドル
    コリー・クルーバー(ヤンキース)1年1100万ドル
    ギャレット・リチャーズ(レッドソックス)1年1000万ドル
    ※はクオリファイング・オファーを受諾

    ◆参考:複数年契約の最高額
    マイク・マイナー(ロイヤルズ)2年1800万ドル

  • エンゼルスがバウアー争奪戦から撤退へ 先発補強は継続

    2021.1.28 14:15 Thursday

     ここ数年、エースの獲得を目指しているエンゼルスだが、有力な投手を獲得できず、1年契約で先発の頭数を揃える補強に終始している。ペリー・ミナシアン新GMを迎えた今オフは、ついにエース獲得が実現するかと思われたが、「ロサンゼルス・タイムズ」のマリア・トーレスによると、エンゼルスがトレバー・バウアーを獲得する可能性は「実質的にゼロ」だという。予算的な問題に加え、ミッキー・キャラウェイ投手コーチとの関係が良好でないこともバウアー獲得を妨げる要因となっているようだ。

     今オフは「エンゼルス以上にバウアーを必要としているチームはない」と言われ、エンゼルスはバウアー獲得の本命に挙げられていた。しかし、ホゼ・キンターナを獲得したことで年俸総額はすでに1億8000万ドルを超えており、史上最高年俸(3600万ドル以上)を求めているとみられるバウアーを獲得するためにはぜいたく税の対象ラインを超過しなければならない。アート・モレノ・オーナーにぜいたく税を支払う意思があるかは不明だが、現時点の年俸総額からさらにバウアーの年俸分を上積みするのは現実的ではないだろう。

     また、キャラウェイとバウアーの関係が良好でないこともエンゼルスにとって逆風となっている。先進的なアプローチを好むバウアーに対し、キャラウェイは「分析ツールはちょっとした後押しのために使用する」と話したことがあるように伝統的なスタイルの投手コーチである。2013年から2017年まで両者はともにインディアンスに在籍していたが、当時から関係は良くなかった。両者の関係について「修復不可能」と語る関係者もいるほどだ。

     とはいえ、エンゼルスは現在も先発投手の補強を必要としており、ミナシアンは前任のビリー・エプラーのように1年契約での補強を目指すことになるとみられる。すでにキンターナを1年800万ドルで獲得しているが、少なくともあと1人、同様の補強を行うことになるだろう。残念ながら念願のエース獲得は今オフも実現しなそうだ。

  • 「最も強力」で「最もハイリスク」なヤンキースのローテーション

    2021.1.28 13:00 Thursday

     現時点で「最強のローテーション」を擁しているのはどのチームだろうか。「FanGraphs」が各球団のデプスチャートをもとに算出している予想WARによると、クレイトン・カーショウら充実の顔ぶれを誇るドジャース(4位:14.5)、ダルビッシュ有らを獲得したパドレス(3位:16.6)、絶対的エースのジェイコブ・デグロムを擁するメッツ(2位:16.7)を抑えてヤンキースが1位(18.3)となっている。しかし、ヤンキースのローテーションは「最もハイリスク」とも言われている。

     今オフのヤンキースはローテーションから田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップの3人が抜け、FAでコリー・クルーバー、トレードでジェイムソン・タイオンを獲得。昨季を全休したルイス・セベリーノとドミンゴ・ヘルマンを含め、先発の頭数は揃った。

     予想WARを見ると、エースのゲリット・コールが5.6で圧倒的。以下、クルーバーが2.9、セベリーノが2.3、ジョーダン・モンゴメリーが2.2、タイオンが2.1、デイビー・ガルシアが1.4、ヘルマンが1.2で続き、クラーク・シュミットが0.3、ヨーリス・チャシーンが0.2、マイケル・キングが0.1と予想され、合計18.3となっている。

     しかし、1年間ローテーションの一角として確実な働きを計算できるのはコールただ1人という状況である。クルーバーはサイ・ヤング賞2度の実績を誇るものの、過去2年は故障が続いており、昨季は1イニングしか投げていない。今年4月で35歳という年齢も不安材料だ。セベリーノはトミー・ジョン手術明けで、そもそもシーズン中盤ごろまで復帰できない。

     モンゴメリーはメジャーデビューした2017年に155.1イニングを投げて9勝7敗、防御率3.88をマークしたが、それ以降は昨季の44イニング(防御率5.11)が最多。1年間を通しての働きは未知数だ。タイオンは2019年8月に自身2度目のトミー・ジョン手術を受け、昨季全休。2018年に191イニングを投げて14勝10敗、防御率3.20の好成績を残しているが、今季はあくまでも試運転のシーズンに過ぎない。

     ガルシアとシュミットは昨季デビューしたばかりの新人投手であり、ヘルマンは2019年に18勝を挙げているとはいえ防御率4点台(4.03)。しかもDV疑惑で出場停止処分を受けたため、2019年9月を最後にメジャーのマウンドに立っていない。要するに「1年間ローテーションの一員として投げる」という最低限の働きができるかわからないハイリスクな投手ばかりなのだ。

     予想WARの上位7人のうち、クルーバー、セベリーノ、タイオン、ヘルマンは昨季4人合計で1イニングしか投げていない。もちろん、彼らが揃って実力を発揮すればメジャー有数の強力ローテーションが完成するが、コール以外の先発投手が全滅する可能性もある。ヤンキースは「最も強力」かつ「最もハイリスク」なローテーションで勝利を積み重ねることができるのだろうか。

  • FAの遊撃手の移籍先が次々に決定 残りはグレゴリアスのみ

    2021.1.28 12:30 Thursday

     今オフのフリーエージェント市場はそもそも遊撃手の選択肢が極めて少なかった。メジャーリーグ公式サイトのポジション別フリーエージェント選手一覧に掲載されている遊撃手はわずか5人だけ。このうち4人はすでに契約成立または契約合意が報じられており、市場に残っているのはディディ・グレゴリアスただ1人となっている。遊撃手の補強を必要としているフィリーズとレッズがグレゴリアス獲得に興味を示しているとみられている。

     メジャーリーグ公式サイトのポジション別フリーエージェント選手一覧に掲載されている遊撃手はマーカス・セミエン、グレゴリアス、アンドレルトン・シモンズ、フレディ・ギャルビス、金河成(キム・ハソン)の5人。このうちキムは現地時間12月31日にパドレスとの4年契約が正式発表され、ギャルビスも同1月26日にオリオールズと正式に1年契約を結んだ。セミエンはブルージェイズ、シモンズはツインズとそれぞれ1年契約で合意したことが報じられている。

     ギャルビスが退団したレッズは遊撃手の補強を今オフの最優先課題としていた。有望株のホゼ・ガルシアはもう少しマイナーで経験を積む必要があり、メジャーでレギュラーとして起用するのは時期尚早。ガルシアを除くと控えのユーティリティ選手であるカイル・ファーマーとアレックス・ブランディーノくらいしか候補がいない。場合によってはトレードでの遊撃手補強も検討しなければならない。

     一方、フィリーズはグレゴリアスとの再契約を目指していることが報じられている。ただし、J・T・リアルミュートと5年1億1550万ドルの大型契約で再契約したこともあり、グレゴリアスとの大型契約は避けたいのが本音だろう。レッズとは異なり、ジーン・セグーラやスコット・キンガリーを1年だけ正遊撃手として起用するという選択肢もある(1年後のオフには多くのスター遊撃手がフリーエージェントとなる)。

     現時点のロースターの状況から判断する限り、グレゴリアスをより必要としているのはレッズだが、「最後の遊撃手」を手に入れるのはどちらのチームだろうか。

  • メッツが左腕・マッツを放出 バウアー獲得に備えた動きか

    2021.1.28 12:00 Thursday

     「ESPN」のジェフ・パッサンによると、先発補強を目指すブルージェイズは1対3のトレードでメッツから左腕スティーブン・マッツの獲得に成功したようだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンはイェンシー・ディアス、ショーン・リードフォーリー、ジョシュ・ウィンコウスキーの3右腕がメッツへ移籍することを伝えている。今回のトレードはメッツのトレバー・バウアー獲得に備えた動きという可能性もありそうだ。

     現在29歳のマッツは2019年に自身初の2ケタ勝利となる11勝をマークしたものの、メジャー6年間で規定投球回に到達したシーズンは1度もなく、昨季は9試合(うち6先発)に登板して0勝5敗、防御率9.68という自己ワーストの成績に終わった。ブルージェイズではロス・ストリップリングらと先発5番手の座を争うことになるだろう。今季の年俸は520万ドルで、今季終了後にフリーエージェントとなる。

     メッツへ移籍する3右腕のうち、24歳のディアスと25歳のリードフォーリーはメジャー経験がある。ディアスは2019年8月にメジャーデビューして1試合に登板したが、昨季は右広背筋を痛めて全休。一方のリードフォーリーはマイナー時代にトップ・プロスペクトとして期待された選手であり、メジャー3年目の昨季は5試合にリリーフで登板して1勝0敗、防御率1.35をマークした。

     22歳のウィンコウスキーはメジャー経験がなく、2019年はA級とA+級で24試合(うち23先発)に登板して10勝8敗、防御率2.69をマーク。2016年のドラフトで15巡目指名を受けてプロ入りしたあと、着実にマイナーの階段を上っている。

     メッツは一時ノンテンダーFA候補に挙がっていたマッツを放出することで3右腕の獲得に成功しただけでなく、520万ドルの削減にも成功。今回のトレードは必ずしもバウアーがメッツへ移籍することを意味するわけではないが、バウアー獲得に向けて一歩前進したことは間違いなさそうだ。

  • 全米野球記者協会 シリングの要請を拒否する立場を表明

    2021.1.28 11:00 Thursday

     ダイヤモンドバックスなどで活躍したカート・シリングは9度目の挑戦となった2021年度のアメリカ野球殿堂入り投票で16票不足に終わったあと、次回の投票対象から自身を除外することをアメリカ野球殿堂に要請した。これに対して殿堂入りの投票権を持つ全米野球記者協会は声明文を発表し、「シリング氏の要請はルール違反である」との見解を示し、シリングの要請を受け入れないことをアメリカ野球殿堂に求めている。

     全米野球記者協会の書記・会計を務めるジャック・オコンネルは声明文のなかで全米野球記者協会の立場を以下のように説明した。

    「シリング氏による投票用紙からの削除要請は、アメリカ野球殿堂の理事会が定めたルールに違反しているというのが全米野球記者協会の見解です。選考委員会の役割は【1】前回の投票で5%以上の得票率を獲得した候補者、または【2】新たに投票対象となって6人の選考委員のうち2人から推薦された候補者をアルファベット順に記載した投票用紙を作成することです」

    「シリング氏は両方の条件を満たしているため、彼の最後の投票となる2022年の投票対象に残るべきです。アメリカ野球殿堂は1936年に全米野球記者協会を有権者に指定し、我々は85年間ルールを守ってきました。今後もそうしていく必要があります。よって、全米野球記者協会は理事会に対し、シリング氏の要請を拒否することを強く求めます」

     シリングは差別的または政治的な言動が問題視されており、今月上旬の連邦議会襲撃事件のあとには乱入者を擁護するようなコメントを出していた。それを受けてシリングへの投票を取り消すことを求めた記者が複数いたことも報じられており、シリングは自身の殿堂入りの可否を記者投票に委ねたくないと考えているようだ。

     元選手などで構成させるベテランズ委員会に判断を委ね、ベテランズ委員会で殿堂入りに値すると判断されれば「敬意を表してそれを受け入れる」つもりだというシリング。投票用紙からの削除要請に対し、アメリカ野球殿堂はどのような判断を下すのだろうか。

  • ハンド逃したメッツ 救援左腕・ループと1年契約で合意

    2021.1.28 10:30 Thursday

     ブラッド・ハンド(1年1050万ドルでナショナルズへ)の争奪戦に敗れたメッツが救援左腕の確保に向けてスピーディな動きを見せた。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、メッツはレイズからフリーエージェントとなったアーロン・ループと1年契約を結ぶことで合意。メッツは40人ロースター内の救援左腕がダニエル・ザモーラとスティーブン・タープリーの2人だけという状況のため、補強が急務となっていた。

     メジャーリーグ公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコーモによると、メッツはハンド争奪戦に敗れたあと、救援左腕の補強ターゲットをループに絞っていたという。現在33歳のループは昨季レイズで24試合に登板して3勝2敗、4ホールド、防御率2.52を記録。22三振を奪った一方で四球を4つしか与えず、WHIP0.84は自己ベストの数字だった。

     メッツのブルペン補強は2年1550万ドルで獲得したトレバー・メイに続いてループが2人目。エドウィン・ディアス、デリン・ベタンセス、ジューリス・ファミリア、ブラッド・ブラック、セス・ルーゴ、ミゲル・カストロなど頭数は揃っているものの、右腕ばかりのため、ハンドを筆頭に左腕の補強を画策していた。

     メッツはすでにベテラン左腕のジェリー・ブレビンスとマイナー契約を結んでいる。また、スティーブン・マッツ、ジョーイ・ルケーシー、有望株のトーマス・ザプッキーといった先発左腕のうち、先発ローテーションから漏れた投手をブルペンに回す可能性もあるとみられている。

     ループはブルージェイズ、フィリーズ、パドレス、レイズで合計9年間プレーし、通算406試合に登板して15勝22敗6セーブ、60ホールド、防御率3.38を記録。右打者には865打席で打率.264、23本塁打、OPS.757と打たれているが、左打者は623打席で打率.232、5本塁打、OPS.621に封じている。

  • ヤンキースがオッタビーノの穴埋め オデイと1年245万ドルで合意

    2021.1.28 10:00 Thursday

     補強資金捻出のためにアダム・オッタビーノを宿敵・レッドソックスへ放出したヤンキースが早くもその穴埋めに成功した。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、ヤンキースはブレーブスからフリーエージェントとなった救援右腕ダレン・オデイと1年245万ドルで合意。来季の契約は双方に選択権のあるオプションとなっているようだ。通算防御率2.51を誇るベテラン右腕がヤンキースのブルペンに加わることになった。

     シャーマンはオデイの契約の詳細を伝えており、今季の年俸は175万ドル。来季の契約はまずオデイに選択権があり、オデイは年俸140万ドルでの契約更新かバイアウト70万ドルを選択することができる。よって、契約時点でオデイに保証されている総額は175万ドルと70万ドルを合計した245万ドルとなる。ただし、オデイがバイアウトを選択した場合、ヤンキースは年俸315万ドルでの契約更新を選択することもできるという。

     現在38歳のオデイは昨季ブレーブスで19試合に登板して4勝0敗、2ホールド、防御率1.10の好成績をマーク。2019年は右前腕痛で長期欠場を強いられたが、見事に復活を遂げた。オリオールズ時代は安定感抜群のセットアッパーとして活躍し、2015年にはオールスター・ゲーム選出。その安定感は通算防御率2.51という数字が証明している。

     ヤンキースはオッタビーノの放出によって年俸総額をおよそ800万ドル削減し、1年245万ドルでオデイを獲得したため、補強資金にはもう少しだけ余裕がある。大物選手の獲得は不可能だが、ブルペンのさらなる補強、もしくはブレット・ガードナーとの再契約にその資金が投入されるとみられている。

     なお、ヤンキースは日本時間1月28日、DJ・レメイヒューと6年契約(再契約)、コリー・クルーバーと1年契約を結んだことを正式に発表した。オデイとも合意し、次なる一手が注目される。

  • ジャイアンツ 巧打の左打者・ラステラを3年契約で獲得へ

    2021.1.27 12:30 Wednesday

     「NBCスポーツ・ベイエリア」のアレックス・パブロビッチによると、ジャイアンツはアスレチックスからフリーエージェントとなったトミー・ラステラと契約合意間近になっているようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンは3年契約であることを伝えている。ジャイアンツはファーハン・ザイディ編成本部長就任後、ウィルマー・フローレスに与えた2年+オプション1年の契約が最長であり、もし報道通りに3年契約が成立すれば、ザイディ政権下で最長の契約となる。

     ジャイアンツは今季限りでブランドン・ベルトの5年契約とブランドン・クロフォードの6年契約が終了し、ジョニー・クエイトとバスター・ポージーも来季の契約が球団側に選択権のあるオプションとなっているため、エバン・ロンゴリア以外の高額年俸選手を一掃できる。正二塁手のドノバン・ソラーノも今季終了後にフリーエージェントとなるため、ラステラは今季はプラトーン要員、来季からはレギュラー候補としてプレーすることになりそうだ。

     現在31歳のラステラはエンゼルスへ移籍した2019年にブレイクし、自己最多の16本塁打を記録。オールスター・ゲームに初選出されたが、故障のため出場することはできなかった。昨季はエンゼルスとアスレチックスの2球団で合計55試合に出場して打率.281、5本塁打、25打点、出塁率.370、OPS.819をマークし、前年の活躍がフロックでなかったことを証明。27四球に対してわずか12三振という巧打が光った。

     守備では遊撃を除く内野3ポジションを守ることができるため、今季は右打ちのソラーノやロンゴリアとのプラトーンで二塁または三塁の守備に就く機会が多くなりそうだ。今季終了後にベルトとソラーノがフリーエージェントとなるため、来季からは一塁または二塁のレギュラー候補になるとみられる。ソラーノが昨季の好調(打率.326)を維持できないようであれば、ラステラは今季から正二塁手を務めることになるだろう。

  • タイガースが正捕手確保 メッツからFAのラモスを獲得へ

    2021.1.27 12:00 Wednesday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、タイガースはメッツから契約オプションを破棄されてフリーエージェントとなったウィルソン・ラモスと1年200万ドルで契約合意間近となっているようだ。タイガースは昨季60試合中37試合で先発マスクを被ったオースティン・ロマインがフリーエージェントとなってカブスへ移籍しており、新たな正捕手の確保が急務となっていた。

     タイガースのA・J・ヒンチ新監督は補強を検討しているポジションの1つが捕手であることを明らかにしていたが、その発言から数時間後、ラモスの獲得が決定的となった。現在タイガースの40人ロースター内には捕手がグレイソン・グライナーと有望株ジェイク・ロジャースの2人しかおらず、ロジャースにマイナーで実戦経験を積ませるあいだは、正捕手・ラモス、控え捕手・グライナーの体制で戦うことになるだろう。

     現在33歳のラモスはメジャー11年間で通算128本塁打、OPS.755をマークし、オールスター・ゲーム選出2度(2016年と2018年)、シルバースラッガー賞1度(2016年)の実績を誇る。2018年オフに2年1900万ドル+オプション1年でメッツに加入し、2019年は141試合に出場して打率.288、14本塁打、73打点、OPS.768とまずまずの活躍を見せたが、昨季は45試合で打率.239、5本塁打、15打点、OPS.684と低調。シーズン終了後にオプションの行使を拒否され、バイアウト150万ドルを受け取ってフリーエージェントとなっていた。

     かつては40%以上の盗塁阻止率をマークしたこともあるように、守備面でもチームに貢献できる選手だったが、2016年から5年連続で守備防御点がマイナス、2019年には自己ワーストの-11を記録するなど、衰えが目立っている。強肩好守のロジャースがメジャーに定着するまでの「つなぎ役」として存在感を示すことができるか注目したい。

  • 2022年度殿堂入り投票の注目ポイント いよいよA-Rodが登場

    2021.1.27 11:30 Wednesday

     2021年度のアメリカ野球殿堂入り投票は8年ぶりの選出なしに終わった。メジャーリーグ公式サイトでは早くも2022年度の殿堂入り投票の注目ポイントを紹介している。なお、得票率5%未満の候補者は翌年の投票対象から除外されるため、今回から投票対象となった11名のうち8名が脱落。マーク・バーリー(得票率11.0%)、トリー・ハンター(同9.5%)、ティム・ハドソン(同5.2%)の3名が翌年以降に望みをつないだ。

    【1】大物4名のラストチャンス

     カート・シリング、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、サミー・ソーサの4名は次回がラストチャンス(10度目)となる。今回71.1%でトップだったシリングは次回の投票対象からの除外を要請したことが報じられている。ボンズとクレメンスは今回も「微増」で60%強の得票率にとどまり、ソーサも17.0%に終わっているため、4名とも殿堂入りできないまま10年が経過という展開も十分に考えられる。近年、ラストチャンスの候補者には票が集まる傾向にあるが、この4名は記者が投票を敬遠する理由が明確になっており、大幅な得票率アップを期待するのは難しいかもしれない。

    【2】A-Rodが初登場

     ボンズとクレメンスの殿堂入りをめぐる議論は、来年で一旦終了するが、「ステロイダー」の殿堂入りに関する議論は継続されるだろう。通算696本塁打のアレックス・ロドリゲスがいよいよ殿堂入り投票に登場するからだ。オールスター・ゲーム選出14度、MVP3度、歴代4位の696本塁打、通算3000安打&300盗塁など、残した実績は圧倒的。しかし、「バイオジェネシス問題」に関連する出場停止処分により、2014年シーズンは全休を余儀なくされた。ボンズとクレメンスに殿堂入りの扉が開かれていない以上、ロドリゲスの殿堂入りも難しいとみられる。

    【3】ビッグ・パピが初登場

     2022年度から登場する候補者のなかで最も殿堂入りの可能性が高いとみられるのがデービッド・オルティスだ。オールスター・ゲーム選出10度、シルバースラッガー賞7度、通算541本塁打の実績に加え、ポストシーズンでの伝説的な活躍も格好のアピール材料となる。近年、エドガー・マルティネスやハロルド・ベインズといった指名打者が殿堂入りしていることもオルティスにとって追い風だ。ただし、ステロイド疑惑が報じられたことがある点(本人はクリーンを主張)、通算WARが55.3に過ぎない点(殿堂入りまで10年を要したエドガーは68.4)などから「一発合格」は難しいと予想する声が多い。

    【4】ローレンらは殿堂入りに近付けるか

     今回の殿堂入り投票でゴールドグラブ賞8度のスコット・ローレンは得票率を52.9%まで伸ばし、増加幅17.2%は全候補者のなかで最大だった。このペースでいけば2023年ごろには殿堂入りできる可能性があり、次回の投票でどこまで得票率を伸ばすか注目される。トッド・ヘルトン(29.2%→44.9%)、ビリー・ワグナー(31.7%→46.4%)、アンドリュー・ジョーンズ(19.4%→33.9%)らも得票率を大きく伸ばしており、ローレン同様、注目の存在となるだろう。

  • ツインズが名手・シモンズと契約合意 1年1050万ドルとの報道

    2021.1.27 10:40 Wednesday

     「ESPN」のジェフ・パッサンによると、ツインズはエンゼルスからフリーエージェントとなったアンドレルトン・シモンズと1年1050万ドルで契約合意に至ったようだ。メジャーリーグでは日本時間1月27日、遊撃手が次々に市場から消えており、シモンズのほか、マーカス・セミエンはブルージェイズ、フレディ・ギャルビスはオリオールズへの移籍が決定。市場に残っている有力な遊撃手はディディ・グレゴリアスのみとなっている。

     サッド・レバインGMは先日、戦力補強によって選手起用に柔軟性を持たせることを目指していることを明らかにしていたが、まさに有言実行の補強となった。ゴールドグラブ賞4度の実績を誇る名手・シモンズの加入により、2023年までの5年契約を結んでいるホルヘ・ポランコは二塁へのコンバートが決定的に。また、これによって二塁から弾き出されるルイス・アライズは内外野の様々なポジションを守りながらレギュラー級の出場機会を得る「スーパー・ユーティリティ」となりそうだ。

     現在31歳のシモンズは昨季エンゼルスで30試合に出場して打率.297、0本塁打、10打点、2盗塁、OPS.702を記録。レギュラーシーズン残り5試合の時点でオプトアウト(出場辞退)を発表した。2012~18年に7年連続で守備防御点+19以上(+20以上が5度、+30以上が3度)を記録した遊撃守備が最大の魅力だが、故障の影響もあり、2019年は+12にとどまり、昨季は自身初のマイナス(-2)に転落。全盛期ほどの好守は期待できなくなっている。

     とはいえ、メジャー有数の名手として知られるシモンズはツインズの投手陣にとって非常に心強い存在となるに違いない。ツインズは正中堅手のバイロン・バクストンもメジャー屈指の守備の名手として知られており、今季はシモンズとバクストンを擁するセンターラインが好守で投手を助けるシーンが何度も見られるかもしれない。

  • オリオールズが正遊撃手確保 ギャルビスを1年150万ドルで獲得

    2021.1.27 10:20 Wednesday

     オリオールズは日本時間1月27日、レッズからフリーエージェントとなったフレディ・ギャルビスと1年契約を結んだことを発表した。地元紙「ボルティモア・サン」のジョン・メオリによると、ギャルビスの年俸は150万ドルで、トレードされた場合に25万ドルのボーナスを受け取ることができるという。なお、オリオールズはギャルビスの加入に伴い、ロースターの枠を空けるためにクリス・ショウをDFAとしている。

     現在31歳のギャルビスは昨季レッズで47試合に出場して打率.220、7本塁打、16打点、OPS.712を記録。2019年に自己ベストの23本塁打、OPS.734をマークしたが、昨季はやや成績を落とした。2017~18年に2年連続で全162試合に出場し、2016年から4年連続で2ケタ本塁打を放った実績もあるが、通算出塁率.291が示すように打撃の貢献度は決して高くない。

     フィリーズ時代の2015年に守備防御点-12を記録した遊撃守備は、その後4年連続でプラスの守備防御点を記録していたが、昨季は-1に悪化。年齢を考えても、ここからの劇的な向上は期待できないだろう。あくまでもトレードでエンゼルスへ放出したホゼ・イグレシアスの穴を一時的に埋めるための補強に過ぎない。

     トレードされた場合のボーナスが設定されているように、前半戦の活躍次第では夏場のトレード市場で上位争いをするチームへ放出される可能性もある。オリオールズは昨季、1年300万ドル+オプション1年で獲得したイグレシアスが予想外の活躍を見せ、トレードの駒となったが、その再現を狙っているのかもしれない。

  • 9度目も落選のシリング 次回殿堂入り投票からの除外を要請

    2021.1.27 10:00 Wednesday

     日本時間1月27日、2021年度のアメリカ野球殿堂入りの投票結果が発表され、今回が9度目の挑戦となったカート・シリングは16票不足で殿堂入りを逃した。その直後、シリングはSNS上で野球殿堂宛ての手紙をシェア。次回が記者投票で殿堂入りするラストチャンス(10度目)となるが、「私は最終年の投票に参加しないつもりです。投票対象からの除外をリクエストします」と次回の投票からの除外を要請した。

     野球殿堂会長のジェーン・フォーブス・クラークは、シリングからの要請について「皆様ご存じのように、野球殿堂理事会では殿堂入り投票のプロセスに関するルールや手続きを定めています。理事会はカート・シリングから2022年度の投票から除外するよう要請を受けました。次回の会議で検討する予定です」との声明文を発表。どのような判断が下されるか現時点ではわからないが、シリングが今回限りで投票対象から除外される可能性が出てきた。

     現在54歳のシリングは通算3116奪三振、ポストシーズン通算防御率2.23、ワールドシリーズ制覇3度などの輝かしい実績を誇り、2020年度の投票で得票率70%に到達。今回の投票で殿堂入りを果たすことが有力視されていたが、過去の差別的な発言に加えて、過激さを増している政治的な言動が災いし、得票率71.1%と「微増」にとどまり、9度目の挑戦でも殿堂入りを逃した。

     シリングは自身の言動が問題視され、得票率に影響を与えているという状況のなかで「(記者に対する)心からの感謝を表現できるかわかりません。この点において、私は精神的に終わっていると言えます」と述べ、「私は数学を知っています。(投票の)傾向も知っています。(次回も)75%に届かないことはわかっています」と次回も落選することを覚悟していることを明らかにした。

     「殿堂入りの可否をベテランズ委員会に任せます。元選手たちが判断した結果であれば、私は敬意を表してそれを受け入れます」と述べているように、自身の殿堂入りの可否を記者ではなく、元選手などで構成されるベテランズ委員会に判断してもらいたいと考えているようだ。

  • インディアンス Gグラブ賞二塁手のヘルナンデスと再契約へ

    2021.1.27 09:30 Wednesday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、インディアンスは自軍からフリーエージェントとなったセザー・ヘルナンデスと1年500万ドル+オプション1年で再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ヘルナンデスは昨季1年625万ドルでインディアンスに加入し、正二塁手として活躍。今オフ、年俸総額の削減による戦力の流出ばかりが目立っていたインディアンスだが、ゴールドグラブ賞を初受賞した二塁手の引き留めに成功した。

     現在30歳のヘルナンデスは2019年オフにフィリーズからノンテンダーFAとなり、1年契約でインディアンスに加入。昨季は58試合に出場してリーグ最多の20二塁打を放つなど、打率.283、3本塁打、20打点、出塁率.355、OPS.763と期待通りの働きを見せた。また、二塁の守備ではリーグ2位の守備防御点+6をマークし、自身初のゴールドグラブ賞に輝いた。

     昨年10月、インディアンスのクリス・アントネッティ編成本部長は「セザーは素晴らしい仕事をしてくれた」とヘルナンデスの働きを絶賛。「彼に期待していたことをすべてやってくれたし、期待以上だったかもしれない。今季のチームにおいて、攻守両面で最も安定した働きを見せてくれた選手の1人だった。本当に優秀な選手だよ」と最大級の評価を与えていた。

     インディアンスはフランシスコ・リンドーアをメッツへトレードした際にアメッド・ロサリオ、アンドレス・ギメネスと即戦力の内野手を2人獲得しており、ヘルナンデスと再契約する可能性は低いとみられていた。しかし、ヘルナンデスへの評価は高く、チームに必要な戦力であると判断したようだ。

     ヘルナンデスは昨季に続いて今季も「1番・二塁」を務めることになるだろう。22歳のギメネスが正遊撃手として起用され、25歳のロサリオが二遊間のバックアップに回るとみられるが、右打ちのロサリオと左打ちのギメネスがプラトーンで起用される可能性もありそうだ。

  • ブルージェイズが1年1800万ドルでセミエンと合意 二塁で起用か

    2021.1.27 09:10 Wednesday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ブルージェイズはアスレチックスからフリーエージェントとなったマーカス・セミエンの獲得に成功したようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンは今回合意した契約が1年1800万ドルであることを伝えている。ブルージェイズは正遊撃手としてボー・ビシェットがいるため、セミエンを正二塁手として起用する方針であるとみられている。

     今オフのブルージェイズはフランシスコ・リンドーア(インディアンスからメッツへトレード)の獲得に乗り出していたことが報じられ、アンドレルトン・シモンズへの関心が伝えられるなど、遊撃手の補強を目指していた。遊撃手を獲得してビシェットを三塁へコンバートする構想があるものとみられていたが、どうやらセミエンを遊撃手として起用するつもりはないようだ。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、ブルージェイズはセミエンを正二塁手として起用する方針だという。

     現在30歳のセミエンはアスレチックスの正遊撃手として6年間活躍し、2019年には打率.285、33本塁打、92打点、10盗塁、OPS.892という自己最高の成績をマークしてMVP投票で3位にランクイン。ただし、昨季は53試合に出場して打率.223、7本塁打、23打点、4盗塁、OPS.679と低調だった。アスレチックスでの6年間は遊撃以外の守備に1度も就いておらず、二塁や三塁を守ったのはホワイトソックス時代の2014年が最後である。

     セミエンの加入により二塁から弾き出されるキャバン・ビジオは内外野の様々なポジションを守れる選手のため、ブルージェイズは柔軟な選手起用が可能となる。昨季一塁へコンバートされ、三塁への復帰を希望しているブラディミール・ゲレーロJr.が守るポジション次第でビジオが守るポジションも変わることになるだろう。

     比較的高額な1年契約でブルージェイズに加入するセミエンは、今季好成績を残したうえで、1年後のオフに好条件の複数年契約を目指すことになりそうだ。

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