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  • Dバックスが強打の内野手補強 ツインズからエスコバーを獲得

    2018.7.28 15:00 Saturday

     昨年はワイルドカードでポストシーズンに進出したダイヤモンドバックスは今季こそ地区優勝を果たしたいところだ。そこでチームはツインズからエドゥアルド・エスコバーを獲得して内野陣のさらなる強化に成功した。ツインズで主力を担ってきたエスコバーの加入はチームにとって大きな力をもたらすはずだ。

     今季のエスコバーは遊撃だけではなく、二塁や三塁も守りユーティリティプレーヤーとして攻守にわたりチームに貢献してきた。打撃では両打ちでありながらも打率.274 15本塁打 63打点の成績を残してきた。ツインズは地区2位と上位に位置しているが、首位のインディアンスとは8ゲーム差であり、ワイルドカード争いをみても12.5ゲーム差と現状でのポストシーズン進出は厳しい状況にある。また、エスコバー自身が今季オフでFAになることも考慮して内野手強化を目指しているダイヤモンドバックスに放出することを決めた。

     ツインズがエスコバー放出の見返りとして獲得することになったのはガブリエル・マシエル、ジョアン・デュラン、アーニー・デラトリニダードの3人。マシエルは球団内有望株ランキング11位だった外野手で今季は1Aでプレーし、打率.287 1本塁打 16打点の成績。デュランは同19位の右腕でマシエルとチームメイトだった。ここまで15試合に先発し5勝4敗 防御率4.73を記録している。そして、デラトリニダードは長打力自慢の外野手で1Aでプレー、91試合に出場し打率.311 8本塁打 56打点と結果を残している。

     ダイヤモンドバックスは先日、ジェイク・ラムがカブス戦で負傷しDL入りしたことで内野手強化が急務だった。また、チームとしては打線も元気がなくOPS.706とナ・リーグ12位に沈んでいる。ちなみに今季、エスコバーのOPS.852はチームにとって心強い数字だ。これでA.J.ポロックやポール・ゴールドシュミットらと共に強力打線を形成することができる。現在、チームは首位のドジャースとはわずかに1.5ゲーム差と逆転での地区優勝が可能な位置にいる。果たしてエスコバーの加入で勢いづくか、今後の戦いに注目だ。

  • フィリーズが強力内野手を補強 メッツからカブレラを獲得

    2018.7.28 10:00 Saturday

     オールスター終了後は各球団でトレードが積極的に行われており、ポストシーズンを目指すチームは有望選手を放出する代わりに主力級の選手を獲得して穴を埋めている。2008年以来の世界一を目指すフィリーズはメッツから1対1のトレードでアズドゥルバル・カブレラの獲得を発表。さらに打線の厚みが増すことになった。

     メッツの二遊間を守り、攻守にわたって活躍してきたカブレラ。今季は二塁手として90試合に出場して打率.227 18本塁打 59打点の成績を残した。彼は低打率ではあるものの、両打ちであり、OPS.817の成績を残している。今回、フィリーズがカブレラに注目した点としては右投手に強さを発揮しているところであり、右投手に対してOPS.879と好成績を記録している。チームにとっては遊撃手が穴だったこともあり、理想的な補強といえるだろう。

     一方でチーム再建を目指すメッツがカブレラ放出の見返りに獲得したのは23歳右腕のフランクリン・キローム。ドミニカ共和国出身のキロームは2013年にフィリーズと契約すると順調に昇格を果たし、今季は2Aでプレーしている。彼は90マイルを超える直球とカーブ、チェンジアップを武器としており、ここまで先発として19試合に登板し4勝6敗 防御率4.24の成績。球団内有望株ランキングでは10位に位置していた。移籍したメッツでは新たに5位に入り、今後の活躍が期待される。

     今回のトレードでは遊撃の穴を埋めたいフィリーズと再建を目指すメッツの思惑が一致した形となった。カブレラはリズ・ホスキンスとともに中軸を担い、打線を牽引していく。メッツは先日のジューリス・ファミリアに続いて主力のカブレラを放出と着々と来季に向けた準備を行っている。果たしてこのトレードが両球団にとってよいものとなるかどうか、それは移籍した2人の活躍次第となる。

  • ブレーブスが左腕・ベンタース獲得 4年ぶりの古巣復帰

    2018.7.27 14:55 Friday

     日本時間7月27日、ブレーブスはインターナショナル・ボーナスプールとの交換でレイズからジョニー・ベンタースを獲得したことを発表した。ベンタースは2010年から2012年にかけて、クレイグ・キンブレルやエリック・オフラハティらとともに鉄壁の勝ちパターンを形成し、2011年にはオールスター・ゲームにも選出。その後は故障続きで2014年オフにブレーブスを解雇されたが、それ以来4年ぶりの古巣復帰となった。

     部分的な手術も含めて「3.5回のトミー・ジョン手術から復活した男」として有名になったベンタースが、4年ぶりにブレーブスに戻ってきた。レイズで6年ぶりのメジャー復帰を果たした今季は、ここまで22試合(うち1先発)に登板して1勝1敗1セーブ5ホールド、防御率3.86をマーク。全盛期ほどの三振奪取能力は残っておらず、14イニングを投げて11奪三振にとどまっているものの、左打者を打率.167に封じ、「左打者キラー」として存在感を発揮。オドゥベル・ヘレーラ(フィリーズ)、ブライス・ハーパー(ナショナルズ)など同地区のライバル球団には強打の左打者がおり、試合中盤以降に彼らに打順が回ってきた際に登板するケースが多くなりそうだ。

     ブレーブスのアレックス・アンソポロスGMは「アトランタは彼のことをよく知っている。球速は今でも優秀だし、シンカーも素晴らしい。それはゴロ率の高さにも表れているよね」とベンタースを評価。「左打者との対戦成績を見てみると、非常に素晴らしい数字が並んでいる。きっとチームに貢献してくれるはずさ」と古巣での活躍に期待を寄せた。

  • カブスが大型補強 通算152勝の左腕・ハメルズを獲得へ

    2018.7.27 12:20 Friday

     日本時間7月27日、レンジャーズのエース左腕、コール・ハメルズをカブスが獲得するトレードが合意に達した。MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、両球団はトレードに関してすでに合意に達しており、トレードに関係する選手の身体検査の結果を待っている状況だという。2年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すカブスに、通算152勝の実績を誇るベテラン左腕が加入する。

     今季のハメルズは20試合に先発して5勝9敗、防御率4.72という成績。日本時間6月20日の時点では防御率3.41をマークしていたが、その後は5試合連続で4失点以上と打ち込まれ、防御率が5点近い水準まで悪化してしまった。ホームでの10先発では1勝7敗、防御率6.41と苦戦している一方、ビジターでは10先発で4勝2敗、防御率2.93と好成績を残しており、カブスの本拠地リグリー・フィールドでは2015年にノーヒッターを達成した実績もある。こうした実績もあり、カブスはハメルズの復調を計算に入れているようだ。

     カブスは故障離脱中のダルビッシュ有に戦列復帰のめどが立っていないため、ジョン・レスター、ホゼ・キンターナ、カイル・ヘンドリックス、ハメルズ、タイラー・チャットウッドの5人で先発ローテーションを形成することになる。安定したピッチングを続けているのはレスターだけという状況であり、ブリュワーズとの熾烈な地区優勝争い、そしてその先の戦いを制していくためには、新加入のハメルズはもちろん、その他の先発投手にもより一層の奮起が求められるだろう。

     ハメルズの対価としてレンジャーズが獲得する選手は現時点では明らかになっていないが、A級でプレイする23歳右腕のロリー・レイシーが交換要員に含まれることが有力視されている。昨年のドラフトでカブスから11巡目(全体345位)指名を受けてプロ入りしたレイシーは、今季ここまでA級とA+級で計18試合(うち12先発)に登板して5勝2敗、防御率2.45という成績を残している。

  • ヤンキースが2選手との交換で10勝左腕・ハップを獲得

    2018.7.27 11:40 Friday

     日本時間7月27日、ヤンキースはブランドン・ドルーリーとビリー・マッキニーの2選手をブルージェイズへ放出し、今季すでに2ケタ勝利をマークしているオールスター左腕、J.A.ハップを獲得するトレードが成立したことを発表した。ハップはヤンキースのライバルであるレッドソックスに対して今季防御率0.84、通算でも防御率2.98と好成績を残しており、「打倒・レッドソックス」の切り札となりそうだ。

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「我々は獲得可能な先発投手について多くのチームと連絡を取り合っていた」と語ったが、そのなかでキャッシュマンが選択したのは今季を含めて2ケタ勝利通算7度の実績を誇るハップだった。今季のハップは20試合に先発して10勝6敗、防御率4.18をマーク。奪三振率10.26は4イニングしか投げていないデビューイヤー(2007年)を除けば自己最高の数字である。前半戦の活躍が認められてメジャー12年目にしてオールスター初出場を果たし、ア・リーグの9番手として10回裏に登板してセーブを記録。ヤンキースではルイス・セベリーノ、田中将大、CCサバシア、ソニー・グレイとともに強固な先発ローテーションを形成することになる。

     ブルージェイズへ移籍するドルーリーは今年2月のトレードでヤンキースに加入したばかりだが、自身の故障やグレイバー・トーレス、ミゲル・アンドゥハーといった若手の台頭もあり、ヤンキースでは居場所を失っていた。2016年から2年連続で2ケタ本塁打を記録するなど、本来はレギュラー級の実力を持つ選手であり、新天地で再起を目指す。

     また、マッキニーはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでヤンキースの20位にランクインしている若手外野手(23歳)であり、今年3月にメジャーデビュー(出場は2試合のみ)。ただし、AAA級では13本塁打を放つ一方で打率.227と苦しんでいる。2014年7月にジェフ・サマージャやアディソン・ラッセルらが絡むトレードでアスレチックスからカブスへ、2016年7月にアロルディス・チャップマンやトーレスが絡むトレードでカブスからヤンキースへトレードされており、夏のトレード市場で移籍するのは今回が3度目となった。

     なお、ブルージェイズはロッキーズへ呉昇桓(オ・スンファン)を放出するトレードが正式に成立したことも発表。ロッキーズからチャド・スパンバーガー、フォレスト・ウォール、後日指名選手の計3選手を獲得している。

  • 大谷とバッテリーを組んだマルドナードがアストロズへ

    2018.7.27 11:15 Friday

     エンゼルスの大谷翔平が今季先発した9試合のうち8試合でバッテリーを組んだマーティン・マルドナードが、マイナーリーガー1名+インターナショナル・ボーナスプール25万ドルとの交換でアストロズへ移籍することが発表された。アストロズは正捕手のブライアン・マッキャンが右膝の手術を受けて戦列を離れており、9月まで復帰できない見込み。マッキャンに代わる「扇の要」として、昨季ゴールドグラブ賞に輝いた強肩好守のマルドナードに白羽の矢を立てた格好だ。

     アストロズのジェフ・ルーノウGMは「我々はブリュワーズ時代から彼のことを気に入っていたんだ。彼の動向をずっと追いかけていたよ」と語り、マルドナード獲得を喜んだ。今季のマルドナードは78試合に出場して打率.223、5本塁打、OPS.616と打撃面では昨季より成績を落としているものの、盗塁阻止率.444をマークするなどハイレベルな守備力は健在。マルドナードは今季終了後にフリーエージェントとなるため、半年間の「レンタル移籍」となる可能性が高いものの、アストロズにとっては主に守備面で大きな戦力アップとなりそうだ。

     マルドナードとの交換でエンゼルスへ移籍するのは21歳の左腕であるパトリック・サンドバル。プロ1年目の2015年はルーキー級で防御率6.08、2016年も同じくルーキー級で防御率5.30とプロ入り後は苦戦が続いていたが、昨季はA級ショートシーズン、A級、A+級の3階級合計で14試合(うち11先発)に登板して防御率4.09、奪三振率11.38と成長の跡を見せ、今季はA級とA+級で合計19試合(うち13先発)に登板して9勝1敗2セーブ、防御率2.56、奪三振率9.92、与四球率1.53の好成績をマークしている。メジャー昇格までにはまだ時間が掛かりそうだが、将来が楽しみな左腕だ。

  • ブリュワーズがブルペン強化 Wソックスからソリアを獲得

    2018.7.27 10:50 Friday

     ブレント・スーターの離脱により先発投手の補強を必要としているブリュワーズだが、トレード市場での補強第1弾はブルペンの強化となった。日本時間7月27日、ブリュワーズは若手投手2名を放出してホワイトソックスからホアキム・ソリアを獲得するトレードが成立したことを発表。通算613登板の実績を誇る経験豊富なベテラン右腕がブリュワーズの強力ブルペンに加わった。

     今年1月の三角トレードでホワイトソックスに加入したソリアは、ここまで40試合に登板して0勝3敗16セーブ、防御率2.56をマーク。クローザーとして安定した働きを見せていた。特に直近25登板では防御率0.74と素晴らしいパフォーマンスを見せており、ブリュワーズでも勝ちパターンの一角を担うことが期待される。また、来季の契約は年俸1000万ドルの相互オプションとなっており、必ずしも残り半年の「レンタル」でない点もブリュワーズ側には魅力に映ったようだ。

     ソリアは「チームを手助けするためならどんな役割でもこなすつもりだよ」と新天地に向けての意気込みを口にした。ブリュワーズではコリー・クネーベル、ジョシュ・ヘイダー、ジェレミー・ジェフレスといったオールスター投手たちとともに、勝ちパターンの継投を担うことになりそうだ。

     一方、ホワイトソックスへ移籍するのはコディ・メデイロスとウィルベル・ペレスの2投手。メデイロスは2014年のドラフトで全体12位指名を受けた22歳の有望株左腕であり、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングではブリュワーズの13位にランクイン。今季はAA級で20試合(うち15先発)に登板して7勝5敗、防御率3.14をマークしている。また、ペレスはドミニカ共和国出身の20歳の右腕であり、昨年7月にブリュワーズと契約。今季はドミニカ共和国のサマーリーグで8試合に先発して5勝1敗、防御率2.01という成績を残している。

  • ロッキーズがブルージェイズから呉昇桓を獲得へ

    2018.7.26 11:15 Thursday

     MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、ロッキーズがブルージェイズから呉昇桓(オ・スンファン)を獲得するトレードが成立目前となっているようだ。現地の複数メディアの報道によると、ブルージェイズはロッキーズからチャド・スパンバーガーとショーン・ブシャードの2選手を獲得する見込みだという。

     今季のロッキーズはブルペンの充実を目指してフリーエージェントとなったジェイク・マギーと再契約を結び、実績十分のウェイド・デービスとブライアン・ショウを獲得する大型補強を行ったものの、マギーは防御率5.97、デービスは防御率4.61、ショウに至っては防御率6.98という大乱調。頼れるリリーバーは防御率1.52のアダム・オッタビーノと防御率3.10のスコット・オバーグくらいしか見当たらず、救援防御率はリーグワーストの5.29という惨状に陥っていた。そのため、トレード市場でブルペン強化の可能性を探っていたが、経験豊富な呉を獲得することで決着した格好だ。

     今季の呉はリーグ5位の48試合に登板して47イニングを投げ、4勝3敗2セーブ13ホールド、防御率2.68、55奪三振をマーク。カージナルスでクローザー失格となった昨季の不振を脱し、以前の安定したピッチングを取り戻している。日米韓の3ヶ国でクローザーとして活躍した実績があり、デービスの不振が続くようであれば、クローザーとして起用される可能性もありそうだ。

     ブルージェイズが獲得する見込みの2選手はいずれもメジャー経験のないマイナーリーガー。スパンバーガーは22歳の一塁手であり、今季はA級で92試合に出場して打率.315、22本塁打、OPS.942の好成績をマークしている。ブシャードも同じく22歳の一塁手であり、チームメイトにスパンバーガーがいる関係で今季は一塁のほか、三塁や外野の両翼でもプレイ。89試合に出場して打率.264、9本塁打、OPS.776という成績を残している。

  • レイズ・アンドリースが若手2選手との交換でDバックスへ

    2018.7.26 10:50 Thursday

     日本時間7月26日、ダイヤモンドバックスはマイナーリーガー2名をレイズへ放出し、マット・アンドリースを獲得するトレードが成立したことを発表した。レイズへ移籍するのはマイケル・ペレスとブライアン・シェーファーの2選手。また、ダイヤモンドバックスはアンドリースのロースター枠を空けるためにランドール・デルガードをDFAとした。

     ブルペンの補強を目指していたダイヤモンドバックスはアスレチックスへ移籍したジューリス・ファミリアやヤンキースへ移籍したザック・ブリットンの獲得に興味を示していたが、両選手の獲得には至らず。先発から抑えまで様々な役割をこなすことのできるアンドリースを獲得することで決着した。

     過去2シーズンは主に先発を務めていたアンドリースだが、今季はリリーフ中心の起用。ここまで27試合(うち4先発)に登板して3勝4敗、防御率4.07をマークしている。また、先発した4試合もいわゆる「オープナー」としての起用であり、4イニング以上を投げた試合は1度もない。一方、リリーフでも当たり前のように2~3イニングを投げており、非常に使い勝手の良い右腕である。

     ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMがアンドリースの獲得に動いたのは、複数年にわたって保有可能な選手であるという事情がある。アンドリースは今オフに初めて年俸調停権を手にするため、少なくとも2021年までは保有可能。「今季が終わっても複数年保有可能であり、短期的にも長期的にも戦力アップになる」とヘイゼンは今回のトレードの狙いを説明している。

     レイズへ移籍することになったペレスは25歳の捕手。今季はAAA級で58試合に出場して打率.284、6本塁打、OPS.759、盗塁阻止率.348をマークしている。また、シェーファーは21歳の先発右腕であり、今季はA級で19試合に先発して7勝5敗、防御率2.70、奪三振率9.20をマーク。マイナー通算与四球率1.52と制球の良さが光る。

     ヘイゼンは「我々は投手補強の可能性を今後も探っていく」と話しており、ダイヤモンドバックスは引き続きトレード市場で投手補強を進めることになりそうだ。

  • レイズ・イバルディ 1対1のトレードでRソックス移籍

    2018.7.26 02:00 Thursday

     ライバル・ヤンキースと首位争い中のレッドソックスは先発陣の強化のためトレードを敢行した。新たにレイズからネイサン・イバルディを獲得し、その見返りとしてジャレン・ビークスを放出したことを発表した。これでチームは地区優勝に向けて強力な戦力を得ることとなった。

     新たにレッドソックス入りが決定したイバルディは2016年8月に受けたトミー・ジョン手術から復帰し、今季は完全復活を目指すシーズン。しかし、開幕直前に右肘を痛めたことで出遅れてしまい、メジャー復帰は5月末まで時間を要した。ここまで10試合に登板して3勝4敗、防御率4.26の成績。負け越してはいるものの、6月のナショナルズ戦と7月のメッツ戦では相手打線をそれぞれ1安打に抑える好投もみせている。

     一方でレイズ移籍となったビークスは25歳の先発左腕で今季メジャーでは2試合のみの登板にとどまっているが、3Aでは16試合に先発し5勝5敗、防御率2.89と好成績を残している。また、レッドソックスでは球団内有望株ランキング15位に入っていた逸材で90マイル前半の直球とカッターやチェンジアップなどを操る。既にレイズでの球団内ランキングで16位に名を連ねた。ビークスは制球と奪三振率が良く将来の先発ローテーション候補としての期待も高まる。

     ア・リーグ東地区首位を走るレッドソックスは103試合を消化して先発防御率3.66とリーグ3位の成績を挙げている。今回獲得したイバルディは今季、右打者に対しての被打率.207、被出塁率.217と走者を許さず試合をつくることができる。果たして新天地では勝ち星を増やし、地区優勝に貢献できるか。また、ビークスもレイズでメジャー初勝利を挙げることができるか両者の活躍に期待したい。

  • オリオールズ・ブリットン 若手3投手との交換でヤンキースへ

    2018.7.25 11:00 Wednesday

     MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、ヤンキースがオリオールズからザック・ブリットンを獲得するトレードが合意に至ったようだ。オリオールズはディロン・テイト、コディ・キャロル、ジョシュ・ロジャースの若手3投手を獲得することが報じられており、各選手の身体検査を経て、正式にトレードが発表される見込みとなっている。

     現時点で報じられている情報によると、今回のトレードは純粋な選手同士の交換となり、年俸負担やインターナショナル・ボーナスプールの譲渡による金銭のやり取りは行われないという。2016年に47セーブ、防御率0.54、セーブ成功率100%という驚異的な成績を残したブリットンは、ここ2シーズンはコンディションが万全でなく不本意なシーズンを過ごしているものの、コンディションさえ万全ならば球界トップクラスのリリーバー。6月末から8試合連続無失点とコンディションを上げていることも今回のトレードを後押ししたようだ。ブリットンは今季終了後にフリーエージェントとなり、ヤンキースはブリットンの今季の残り年俸(およそ500万ドル)を全額負担する。

     オリオールズが獲得するのは20代前半の3投手。テイトはMLB.comのプロスペクト・ランキングでヤンキースの球団9位にランクインしている24歳の有望株右腕であり、今季はAA級で15試合に先発して5勝2敗、防御率3.38をマーク。同15位のキャロルは25歳のリリーフ右腕であり、今季はAAA級で32試合に登板して3勝0敗9セーブ、防御率2.38、被打率.184、奪三振率11.88と優秀な成績を残している。また、ロジャースは24歳の先発左腕であり、今季はAAA級で19試合に先発して6勝8敗、防御率3.95をマーク。オリオールズは比較的メジャー昇格に近い即戦力の若手投手を狙ったという印象だ。

     ブリットンの加入により、アロルディス・チャップマン、デリン・ベタンセス、デービッド・ロバートソンらを擁するヤンキースのブルペンはさらに強固なものとなる。2009年以来9年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すヤンキースにとって、さらに強化されたブルペンは大きな武器となりそうだ。

  • アスレチックスがファミリアの獲得発表 チームはリリーフ強化に成功

    2018.7.22 15:00 Sunday

     日本時間7月22日、トレード話が浮上していたメッツの守護神、ジューリス・ファミリアのアスレチックス移籍が正式に発表された。以前から「MLB.com」のジョン・モロシ記者など複数のメディア関係者が移籍先の筆頭候補として挙げていたチームのユニフォームを着ることになった。

     ファミリアは前日、トレードが正式決定される前にメッツのクラブハウスでチームメイトと抱擁をし別れを惜しむ姿が公開されていた。今季は6月に右肩の故障で戦線離脱もしたものの、40試合で2勝2敗17セーブ、防御率2.88とまずまずの成績を残している。今季オフで契約満了になることもあり、今夏のトレードでは複数球団から獲得オファーや興味を持たれていた。特にその中でもアスレチックスが他球団と比べてスムーズに交渉が進んでいるとされ、前日には既にメッツにどの有望選手を放出するか、という話し合いがされている情報もあった。

     そしてメッツ移籍が決まったのはリリーフ右腕とボビー・ウォールと内野手のウィル・トフィーの2人。ウォールは昨年、メジャーで7試合に登板したが、今季は出場機会がなく3Aで34試合に登板して3勝2敗、防御率2.27の成績を残している。トフィーは三塁を守る有望選手で3Aの試合に出場。48試合で打率.244 5本塁打 32打点を記録している。メッツは彼らと同時に海外選手を獲得するための資金100万ドルを手に入れた。

     今回のトレードが決まり、アスレチックスのデービッド・フォーストGMは「我々は数週間の間にトレード話を進め、ファミリアを我がチームに迎えることができた。彼のプレーは素晴らしい」とファミリア獲得について喜びのコメントを発表した。現在、チームはワイルドカードでのポストシーズン進出を狙っていることもあり、後半戦はリリーフの強化に踏み切った。現在、ワイルドカード争いはマリナーズと3ゲーム差であり十分に逆転可能な位置にいる。果たしてファミリアの加入でアスレチックスがさらに勢いが増すのか、これからの戦いに注目だ。

  • メッツが守護神・ファミリアのトレードを模索中

    2018.7.21 14:00 Saturday

     後半戦が始まり、現地時間7月末までは夏のトレードの季節。既にマニー・マチャドがドジャース、ブラッド・ハンドがインディアンスなど実績ある選手達の移籍先が決まってきている。これからトレード期限キリギリまで各球団の将来に向けた戦略が徐々に明らかになっていくことだろう。現在、地区最下位に苦しむメッツは守護神のジューリス・ファミリアのトレード実現に向けて動いているという。

     ファミリアは通算123セーブを誇る球界を代表する守護神の1人だが昨年からケガに悩まされ、思うような成績を残せていない。今季も右肩の故障で6月に一時的に戦線離脱。すぐに復帰したがここまで40試合に登板し4勝4敗17セーブ、防御率2.88の成績を残している。昨年よりは好成績ではあるものの、2016年に51セーブを記録したときのような勢いは感じられない。そんな中で1年契約であるファミリアは今季オフで契約が切れることもあり、今夏のトレードでは注目選手の1人に挙げられている。

     チーム内ではミッキー・キャラウェイ監督がトレードのためにファミリアを起用しない方針を考えており「MLB.com」のジョン・モロシ記者によれば既にアスレチックス移籍の可能性が高いとされ、既に放出する2、3人の有望選手に誰を指名するかの話し合いが進行中という話が浮上しているものの、まだ公式発表はされていない。アスレチックスのほかにもフィリーズをはじめ、ブレーブスやレッドソックス、マリナーズなど彼を獲得候補に挙げているチームも存在していという。

     注目されるファミリアは6月、離脱の影響もあって8試合に登板して1勝2敗、防御率8.22と苦しんでいた時期もあったが、トレード期限となる7月になるとここまで7試合で1勝0敗3セーブ、防御率0.00と復活をアピールしている。メッツは彼を放出することによって他球団の有望選手を獲得することになる。それに対し、ファミリアは上位チームへの移籍となるため、この調子のまま活躍を続ければ移籍先のチームをポストシーズンに導くことも可能だ。8月が始まる時には着るユニフォームの色が変わっていることだろう。果たして彼はどこにいくのか。

  • カブスがレンジャーズから便利屋右腕・チャベスを獲得

    2018.7.20 12:55 Friday

     日本時間7月20日、カブスはレンジャーズへマイナーリーガーのタイラー・トーマスを放出し、通算36勝の実績を誇るジェシー・チャベスを獲得するトレードが成立したことを発表した。ダルビッシュ有の故障、タイラー・チャットウッドの不振などにより先発4番手以降が不安定となっているカブスは、今季30試合すべてにリリーフ登板しているチャベスを先発で起用する可能性もありそうだ。

     チャベスは先発として70試合、リリーフとして313試合の登板経験を持つ34歳のベテラン右腕。エンゼルスでプレイした昨季は先発で21試合、リリーフで17試合に登板して7勝11敗、防御率5.35に終わったが、レンジャーズに加入した今季は30試合にリリーフ登板して56回1/3を投げ、3勝1敗1セーブ、防御率3.51とまずまずの成績を残している。リリーバーとして複数イニングを投げることもできるため、カブスは先発、ショートリリーフ、ロングリリーフとチーム状況に合わせて様々な役割をチャベスに任せることになりそうだ。

     レンジャーズへ移籍するトーマスは22歳のサウスポー。昨年のドラフトでカブスから7巡目(全体225位)指名を受けてプロ入りし、昨季はA級ショートシーズンで11試合に登板して1勝0敗、防御率2.33をマーク。A級でプレイしている今季は先発に主戦場を移し、15試合(うち14先発)で3勝5敗1セーブ、防御率2.88をマークしている。昨季は奪三振率11.17を記録する一方で与四球率6.05と制球に難が見られたが、今季は奪三振率9.72と高水準を維持しつつ与四球率1.68と制球面で大きく成長。奪三振率の高さが魅力であり、仮に先発で大成しなくとも、三振奪取能力の高いリリーフ左腕に成長する可能性を秘めている。

     2年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて戦力の整備に着手したカブス。クローザーのブランドン・モローが故障者リスト入りしており、さらなる補強に動く可能性もありそうだ。

  • エンゼルス・大谷が投球練習を再開へ 球団が発表

    2018.7.20 12:20 Friday

     日本時間7月20日、エンゼルスは大谷翔平が再検査を受けた結果、右肘の靱帯の状態が回復していることが認められ、投球練習を再開できると診断されたことを発表した。指名打者としてすでに戦列復帰を果たしている大谷だが、今後は「二刀流」の再開に向けて準備を進めていくことになる。

     投球練習再開可との診断が下されたことにより、大谷が今季中に再びメジャーのマウンドに立つ可能性が出てきた。靱帯に「グレード2」の損傷が見つかった場合、トミー・ジョン手術を受けるケースが大半だが、大谷はPRP療法による治療を選択。先日の検査で打者として戦列復帰できることになり、投手としての戦列復帰については再検査のあとに判断することになっていたが、ゴーサインが出された格好だ。

     投手・大谷は今季ここまで9試合に先発して49回1/3を投げ、4勝1敗、防御率3.10、61奪三振、被打率.202という支配的なピッチングを展開。一方、打者としては45試合に出場して打率.283、7本塁打、22打点、OPS.887をマークし、メジャーの舞台で本格的な「二刀流」を実現させている。リハビリが順調に進めば9月上旬にもメジャーのマウンドに復帰できる見込みであり、今季中に再び大谷の支配的なピッチングが見られるかもしれない。

     エンゼルスは前半戦を49勝48敗の貯金1で終え、地区首位のアストロズには14ゲーム差、ワイルドカード2位のマリナーズには9ゲーム差をつけられている。大谷とともに先発ローテーションの軸となるギャレット・リチャーズが右肘の故障で再び戦列を離れ、トミー・ジョン手術を受けることが決定するなど、戦力が揃わない状況が続いているエンゼルス。逆転でのポストシーズン進出も難しい状況となりつつあるが、大谷が無事にマウンド復帰を果たせば、エンゼルスファンにとっては残りのシーズンの数少ない明るい材料となるだろう。

  • インディアンスがパドレスからハンド&シンバーを獲得

    2018.7.20 11:35 Friday

     先日行われた第89回オールスター・ゲームでパドレスから選出されたブラッド・ハンドはインディアンスのヤン・ゴームスを三振に仕留め、同じくインディアンスのマイケル・ブラントリーを内野ゴロに打ち取った。そして日本時間7月20日、ハンドがインディアンスへトレードされたことにより、この3人はチームメイトとしてポストシーズン進出、さらにはワールドシリーズ制覇を目指すことになった。

     日本時間7月20日、インディアンスはプロスペクト捕手のフランシスコ・メヒアをパドレスへ放出し、ハンドとアダム・シンバーを獲得するトレードが成立したことを発表した。前半戦のインディアンスはリーグ2位の先発防御率3.46をマークしている一方、救援防御率はリーグ14位の5.28という惨状。ここ数年ブルペンを支えてきたコディ・アレンやアンドリュー・ミラーが防御率4点台の不振に喘いでいるほか、ザック・マカリスター(防御率5.65)、ダン・オテロ(防御率5.60)、タイラー・オルソン(防御率7.50)と総崩れ状態に陥っており、ブルペンの立て直しに向けて手を打った格好だ。

     ハンドは2年連続でオールスター・ゲームに選出されているメジャーを代表するリリーフ左腕であり、今季はここまで41試合に登板して44回1/3を投げ、2勝4敗24セーブ、防御率3.05、65奪三振をマーク。故障離脱中のミラーが復帰すれば、ミラーとともにクローザーのアレンに繋ぐ役割を担うことになりそうだ。一方のシンバーは牧田和久のライバルとして注目されたアンダーハンドの新人右腕。メジャー1年目の今季はここまで42試合に登板して48回1/3を投げ、3勝5敗、防御率3.17、51奪三振とまずまずの成績を残している。

     パドレスが中期~長期にかけて保有可能なリリーバーを2人も放出して獲得したのはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体15位にランクインしているプロスペクト捕手のメヒア。今季メジャーでは1試合のみの出場で2打数ノーヒットにとどまっているが、高打率を期待できる打撃力と強肩は高く評価されている。打撃力を生かすために捕手以外のポジションで出場するケースも見られたが、パドレスは強打の捕手として育成する方針だ。

     ハンドとシンバーがインディアンスのブルペン立て直しの立役者となるのか。メヒアはパドレスの期待通りに強打のスター捕手へ成長できるのか。両チーム、そして3選手の今後に注目したい。

  • ナショナル・リーグ 後半戦地区別展望

    2018.7.19 16:20 Thursday

     躍進が期待されたブリュワーズが期待通りの戦いを披露し、フィリーズやブレーブスが期待以上の快進撃を見せる一方、ナショナルズ、カブス、ドジャースといった「本命」の出遅れが目立ったナショナル・リーグ。カブスとドジャースはその後の巻き返しにより地区首位で前半戦を終えたが、ナショナルズは勝率5割ジャストで地区3位に低迷している。各地区とも地区優勝の行方がまだまだわからない状況のなか、各球団はどのような戦いを見せるのか。ナショナル・リーグの後半戦の行方を地区別に占ってみる。

    東部地区

     ナショナルズの予想外の不振により、フィリーズとブレーブスが地区首位を争う形となった。フィリーズは得点力に不安を抱えるものの、アーロン・ノラがリーグを代表する好投手に成長。リーグ6位のチーム防御率3.85を誇る投手力を武器に地区首位で前半戦を終えた。ポストシーズン進出のためには打線とブルペンの補強が不可欠だ。ブレーブスは若手の成長により投打のバランスが取れたチームとなった。MVP候補のフレディ・フリーマンは頼もしいが、フルシーズン未経験の若手が多く、彼らのパフォーマンスが今後を左右することになるだろう。投打とも低調なナショナルズだが、選手の顔ぶれだけなら間違いなく地区優勝筆頭候補。ブライス・ハーパーら主力選手の復調がカギを握る。マーリンズは最下位を回避できていることが不思議なくらい。リリーフ陣にはトレードの噂も出ている。好スタートを切ったメッツは大失速で最下位転落。主力投手の放出に動くのか注目が集まっている。

     

    中部地区

     戦前の予想通り、カブスとブリュワーズをカージナルスが追う展開となった。カブスはダルビッシュ有がここまでわずか1勝という誤算こそあったものの、チーム得点リーグ1位、チーム防御率リーグ2位と安定した戦いぶりでリーグ最高勝率をマーク。4番手以降に不安が残る先発投手を補強できれば盤石か。ブリュワーズはヘスス・アギラーを中心にリーグ2位の本塁打数を記録し、リリーフ陣も強力。カブスと比較すると投打ともやや見劣りするため、地区優勝を狙うにはトレード市場での補強が不可欠だ。波に乗れない戦いが続くカージナルスは、マイク・マシーニー監督を解任するという荒療治に出た。指導力を高く評価されるマイク・シルト監督代行の手腕に期待したい。パイレーツは6連勝で前半戦を終了。しかし、ポストシーズン進出は厳しい状況であり、売り手に回りそうだ。レッズはジム・リグルマン監督代行のもとで40勝38敗と白星先行。地区最下位だが侮れない存在となりつつある。

     

    西部地区

     一時は借金10を背負い、地区最下位タイに転落するなど予想外の苦戦を強いられたドジャースだが、前半戦終了間際に地区首位に浮上。故障者が続出する中でチーム防御率はリーグ1位の3.49をマークしており、選手層の厚さでは他の追随を許さない。野手陣にはマックス・マンシーのブレイクという嬉しい誤算があったほか、トレード市場でマニー・マチャドの獲得に成功。本気でワールドシリーズ制覇を目指す姿勢がうかがえる。ダイヤモンドバックスはチーム打率リーグ14位(.229)という予想外の打撃不振に苦しみながらも上位をキープ。昨季のJ.D.マルティネスのような救世主の出現が待たれる。ロッキーズは打線こそ相変わらず元気だが、大型補強を施したブルペンが救援防御率リーグワースト(5.20)と大誤算。チームのアキレス腱となっている。ジャイアンツは依然得点力不足だが、故障者が復帰して戦力が整えば上位浮上も不可能ではない。再建中のパドレスは1球団だけ蚊帳の外という状況だ。

  • アメリカン・リーグ 後半戦地区別展望

    2018.7.19 12:30 Thursday

     レッドソックス、ヤンキース、アストロズの3球団が100勝ペースを維持して前半戦を終えたアメリカン・リーグ。もし同一リーグから100勝チームが3つ誕生すれば史上初の出来事となる。アスレチックスの猛追により一時は前述の3球団にインディアンスとマリナーズを加えた5球団で確定かと思われたポストシーズン争いも白熱しつつあり、マリナーズが17年ぶりのポストシーズン進出なるかも注目されている。そんなアメリカン・リーグの後半戦の行方を地区別に占ってみよう。

    東部地区

     7割近い勝率(.694)を誇るレッドソックスが地区優勝の最有力候補であることは間違いない。ムーキー・ベッツやJ.D.マルティネスが期待通りの働きを見せ、打線の破壊力はリーグ屈指。投手陣もすでに2ケタ勝利が4人と安定しており、ほとんど穴が見当たらない。トレード市場ではポストシーズンを見据えた補強に動くことになりそうだ。4.5ゲーム差で追うヤンキースはルイス・セベリーノ以外に頼れる先発投手がいない状況。打線は歴代最多ペースで本塁打を量産するなど破壊力を発揮しており、田中将大の復調が求められるのはもちろんのこと、先発投手の補強に動く可能性が高い。「継投戦法」を駆使して勝率5割以上(.510)をマークしているレイズだが、ポストシーズン進出は難しい状況。有力選手の放出に踏み切る可能性もある。ブルージェイズも投打に戦力不足の感は否めず、売り手に回るはず。オリオールズはマニー・マチャドを放出し、来季以降に向けてのチーム再建に着手した。

     

    中部地区

     昨季ポストシーズン進出を果たし、さらなる躍進を目指して戦力補強を行ったツインズが借金6と期待外れの戦いに終始しており、勝率5割以上をマークしているのは地区首位のインディアンス(.547)だけ。リリーフ陣の不調もあり、やや不安定な戦いが続いたものの、ツインズとはすでに7.5ゲーム差がついており、地区優勝は有力だ。フランシスコ・リンドーアやホゼ・ラミレスが快打を連発する一方、ブルペンや外野に穴があり、トレード市場で補強しておきたいところだろう。ツインズはブライアン・ドージャーがトレード候補に挙がるなど、もはや売り手モード。タイガースもニコラス・カステヤーノスらの放出に動く可能性がある。ホワイトソックスは将来を担う若手選手が経験を積んでいるものの、まだ再建途上。後半戦はさらなるトップ・プロスペクトのデビューも期待される。両リーグ最低勝率(.284)のロイヤルズはマイク・ムスターカスのトレードが最大の注目ポイントとなりそうだ。

     

    西部地区

     昨季のワールドシリーズ王者・アストロズが今季も強さを発揮している。強力打線が健在なのに加え、チーム防御率2点台(2.94)と昨季以上に安定した戦いを見せており、目立った穴はケン・ジャイルズがマイナー降格となったクローザーくらい。ここをしっかり補強できればワールドシリーズ連覇も夢ではない。一時はアストロズから地区首位の座を奪うほどの快進撃を見せたマリナーズは17年ぶりのポストシーズン進出を目指す。しかし、得失点差がマイナスを記録するなど決して盤石の戦いとは言えず、しっかり補強に動いておきたいところだ。アスレチックスは6月以降の快進撃でマリナーズを猛追。フロント陣は買い手に回ることを明言しており、ポストシーズン争いを面白くしてくれそうだ。大谷翔平が所属するエンゼルスは勝率5割以上(.505)をキープしているものの、ポストシーズン進出は極めて難しい状況。レンジャーズはトレード候補の有力選手を上手く売り捌けるかが焦点となる。

  • 強打の遊撃手・マチャドが1対5の大型トレードでドジャースへ

    2018.7.19 11:15 Thursday

     2008年の夏、ドジャースはレッドソックスから「マニー」という名の強打者を獲得し、彼は加入後の53試合で打率.396、17本塁打、OPS1.232という猛打を見せてドジャースの逆転地区優勝に大きく貢献した。それから10年後、ドジャースは地区優勝、そして昨季惜しくも逃したワールドシリーズ制覇に向けて、再び「マニー」という名の強打者を獲得した。

     日本時間7月19日、ドジャースとオリオールズはマニー・マチャドがオリオールズからドジャースへ移籍し、その対価としてオリオールズがドジャースからユスニエル・ディアス、ディーン・クレーマー、ザック・ポップ、ライラン・バノン、ブレイビック・バレーラの5選手を獲得するトレードが成立したことを発表した。マチャドは今季終了後にフリーエージェントとなるため、残り半年の「レンタル移籍」となる可能性が高いものの、前半戦に打率.315、24本塁打、65打点、OPS.963の好成績をマークした強打の遊撃手の加入は、正遊撃手のコリー・シーガーをトミー・ジョン手術で欠いているドジャースにとって大きな戦力アップとなるに違いない。

     一方、オリオールズは生え抜きのスター選手であるマチャドを放出することにより、ドジャースから5人の若手有望株を獲得。なかでもディアスはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでドジャース4位・全体84位にランクインしているトップ・プロスペクトであり、先日のフューチャーズ・ゲームでは2本塁打を放つ活躍を見せた。同ランキングではクレーマーがドジャース27位、バノンがドジャース28位にランクインしており、ポップもマイナーで好成績をマーク。また、バレーラは昨季カージナルスでメジャーデビューを果たし、今季はドジャースで20試合に出場している内野手だ。メジャーワースト2位の勝率.289に沈んでいるオリオールズは、マチャドを放出して将来に向けての有望株獲得に動いた形となった。なお、オリオールズが獲得した5選手の今季成績は以下のようになっている。

    ディアス(21歳・外野手)
    AA級 59試合 打率.314(220打数69安打) 6本塁打 30打点 8盗塁 OPS.905

    クレーマー(22歳・右腕)
    A+級 16試合(16先発) 5勝3敗0セーブ 防御率3.30 79回 114奪三振
    AA級 1試合(1先発) 1勝0敗0セーブ 防御率0.00 7回 11奪三振

    ポップ(21歳・右腕)
    A級 11試合(0先発) 0勝2敗0セーブ 防御率2.20 16回1/3 24奪三振
    A+級 19試合(0先発) 1勝0敗7セーブ 防御率0.33 27回 23奪三振

    バノン(22歳・三塁手)
    A+級 89試合 打率.296(338打数100安打) 20本塁打 61打点 4盗塁 OPS.961

    バレーラ(26歳・二塁手)
    MLB 20試合 打率.172(29打数5安打) 0本塁打 4打点 0盗塁 OPS.445
    AAA級 56試合 打率.284(201打数57安打) 6本塁打 25打点 4盗塁 OPS.783

     10年前のマニー・ラミレスのように、マチャドは「Vへの使者」となることができるのか。後半戦は「ドジャース・マチャド」に大きな注目が集まることになりそうだ。そして、メジャーリーグの「夏のトレード市場」はまだ始まったばかりである。

  • オリオールズ・マチャド ドジャース移籍が決定的に

    2018.7.18 18:40 Wednesday

     日本時間7月18日にナショナルズ・パークで行われた第89回オールスター・ゲームが、マニー・マチャドにとって、オリオールズのユニフォームを着てプレイする最後の機会となったようだ。MLB公式サイトに入ってきている情報によると、マチャドがオリオールズからドジャースへ移籍するトレードが成立目前となっており、少なくとも後半戦開幕までにトレードが完了する見込みであるという。

     ア・リーグのダグアウトでインタビューを受けたマチャドは、自身のトレードについて「何も聞いていない」と語ったが、オリオールズはトレード成立に向けて着々と交渉を進めている。今季のマチャドは少なくとも打撃面においては自己最高のシーズンを過ごしており、前半戦は打率.315、24本塁打、65打点、OPS.963の好成績をマーク。スター遊撃手のコリー・シーガーをトミー・ジョン手術で欠いているドジャースにとって、マチャドの加入は極めて大きな戦力補強となる。

     気になるマチャドの対価だが、先日のフューチャーズ・ゲームで2本塁打を放つ活躍を見せたユスニエル・ディアスがメインピースとなっているようだ。NBCロサンゼルスによると、ドジャースはディアス、ダスティン・メイ、エロール・ロビンソンという有望株3人をオリオールズへ放出し、マチャドのほか金銭とインターナショナル・ボーナスポールを得る見込みだという。ただし、ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンは有望株5人がオリオールズへ移籍する見込みであると報じており、最終的なトレード・パッケージについてはまだ流動的だ。

     ディアスはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団4位にランクインしている21歳の外野手。今季はAA級で59試合に出場して打率.314、6本塁打、OPS.905をマークしている。メイは同10位にランクインしている20歳の右腕で、今季はA+級で14試合に先発して5勝3敗、防御率3.09をマーク。ロビンソンは同18位にランクインしている23歳の内野手で、今季はAA級で84試合に出場して打率.256、7本塁打、16盗塁という成績を残している。

     早ければ明日にもトレードが正式発表される可能性があり、マチャドの動向から目の離せない状況が続きそうだ。

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