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  • スタントンが2打席連発で8月月間16本塁打

    2017.8.26 11:19 Saturday

     日本時間8月26日から3日間に渡り、メジャーリーグでは「プレーヤーズウィークエンド」と題して全球団の選手がニックネームが付きのユニフォームを着用している。これまで1度も背ネームを付けたことがなかったヤンキースでは史上初の出来事となりまさに歴史が動いた日となった。このように球界でも初の試みとなった特別な日にジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)が輝いた。

     このイベントでは「クルーズ」と書かれたユニフォームを着て「2番 右翼」としてパドレス戦に臨んだスタントン。初回、無死一塁で迎えた第1打席に相手先発のトラビス・ウッドが投じた5球目のカッターを捉え、打球は右中間スタンドへと消えた。これが2試合連続となる今季48号となり、マーリンズが2点を先制した。続く3回裏の第2打席では先頭打者として打席に立つと前打席と同じカッターを打ってこれが2打席連続弾となった。

     スタントンの2発で3点を取り、試合の主導権を握ったマーリンズ。4回まで5対2とリードしていたが6回表に先発のアダム・コンリーがパドレス打線に捕まり、6回途中5失点と途中降板してしまう。5対6と逆転されるも7回裏にマーセル・オズーナのバットから逆転3ランホーマーが飛び出して再び試合の主導権を握った。その後はこのままマーリンズが8対6で逃げきりパドレスに競り勝った。

     2本の本塁打を放ったスタントンはその後、4回裏の第3打席では適時二塁打を放ち3打数3安打5打点の大活躍をみせた。既にこの試合を含めると8月のみで16本塁打を記録し、過去、ナ・リーグでは1965年にウィリー・メイズ、2001年にサミー・ソーサが記録した8月月間本塁打17本まであと「1」と迫った。また、このペースで本塁打を量産し続けるとシーズン62発になるという。果たして彼の本数はどこまで伸びるのか、その数にファンは大きな期待を寄せている。


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  • 【戦評】「セール殺し」のインディアンス打線が爆発

    2017.8.25 13:09 Friday

     7番ヤンディ・ディアス、8番ロベルト・ペレス、9番ジオバニー・アーシェラの3人が計9安打8打点の活躍を見せたインディアンス打線がサイ・ヤング賞有力候補のクリス・セールを攻略。セールを3回7失点でノックアウトし、18安打13得点の猛攻でレッドソックスに快勝した。

     セールは日本時間8月2日のインディアンス戦で5イニングを投げて7失点。ホワイトソックス時代の昨季も3.1回6失点でノックアウトされており、セールにとってインディアンス打線は「天敵」とも言える存在である。今日の試合にも相性の悪さは表れ、2回裏に無死満塁のピンチを背負うと、タイムリー、内野ゴロ、タイムリー、エラーであっという間に4失点。3回裏には2四球でピンチを作り、2本のタイムリーで3点を追加された。これでインディアンス戦は通算18先発で防御率5.19。直近の3先発では計11.1イニングで20失点を喫しており、ポストシーズンで対戦する可能性があることを考えると、非常に不安の残る数字である。

     インディアンスは一時3点差に迫られたものの、セール降板以降も攻撃の手を緩めることはなく、ジェイ・ブルースとフランシスコ・リンドーアの本塁打などで着実に加点。18安打13得点の猛攻で先発のトレバー・バウアー(5.1回4失点)を援護した。

     インディアンスのテリー・フランコーナ監督は「アーシェラとディアスがよくやってくれた。ペレスの2本のタイムリーも大きかった」と下位打線の働きを絶賛。「我々は本当に素晴らしい攻撃をしたね。ベストの先発投手の一人(=セール)に対してしっかり仕事をし、得点を奪ったんだ」とセールを攻略した打線を称えていた。

     現時点の勝率でポストシーズンの組み合わせを考えると、リーグ最高勝率のアストロズがワイルドカード・ゲームを勝ち抜いたチームと対戦し、レッドソックスとインディアンスが対戦することになる。つまり、セールとインディアンス打線が地区シリーズで再び対戦する可能性が高いのである。セールがリベンジを果たすのか、それともインディアンス打線が再びセールを攻略するのか。ポストシーズンの注目ポイントの一つになりそうだ。


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  • 【戦評】ドジャースが球団史上最速で90勝到達

    2017.8.25 12:43 Friday

     前日の試合では9回までノーヒッターを継続したリッチ・ヒルを見殺しにしてしまったドジャース。しかし、日本時間8月25日のパイレーツ戦では6回1失点の好投を見せた柳賢振(リュ・ヒョンジン)を見殺しにすることなく、まだ8月であるにもかかわらず今季90勝に到達した。

     柳は奪三振こそ2個どまりだったものの、1四球と2安打で先制を許した2回裏以外は目立ったピンチもなく、6イニングを投げて被安打4、失点1の好投。ドジャース打線は4回表にカーティス・グランダーソンの22号ソロで勝ち越しに成功し、7回表にはエンリケ・ヘルナンデスがリードを2点に広げるタイムリー。トニー・ワトソンがアダム・フレイジャーにタイムリーを浴びて1点差に迫られた直後の8回表にはヤスマニ・グランダルとエイドリアン・ゴンザレスの二者連続本塁打が飛び出し、パイレーツを突き放した。

     この勝利により、ドジャースは早くも今季90勝に到達。シーズン最初の126試合で90勝をマークしたのは2001年のマリナーズ以来16年ぶりであり、1913年以降では史上6チーム目となった。また、日付でも消化試合数でも球団史上最速での90勝到達となっている(従来の記録は日付では1953年の8月31日、消化試合数では1942年と1953年の131試合)。

     デーブ・ロバーツ監督は「私は勝つことが大好きだよ。昨年の今ごろ、どの位置にいたかは覚えてないけど、90勝に到達したのは9月の終わりだったんじゃないかな。昨日はああいう試合になってしまったけれど、私たちは勝てるチームなんだと再び証明することができたね」と語り、自身が率いるチームへの自信をのぞかせた。

     ドジャースは直近66試合で55勝11敗(勝率.833)という驚異的な快進撃を続けている。レギュラーシーズンは残り36試合。この快進撃をキープできるのであれば、残り36試合で30勝をマークすることになり、シーズン120勝に到達する計算だ。歴代最多記録(シーズン116勝)の更新が現実味を帯びつつあるドジャース。ワールドシリーズ制覇が最大の目標であることは間違いないが、レギュラーシーズンの残り36試合の戦いにも注目したい。


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  • 【戦評】左腕・レイが復帰初戦で5回9奪三振1失点の好投

    2017.8.25 12:20 Friday

     日本時間7月29日のカージナルス戦で頭部に打球を受け、およそ1ヶ月にわたって戦列を離れていたロビー・レイ(ダイヤモンドバックス)が戦列復帰。奪三振マシンのレイらしい奪三振ショーで復帰初戦を白星で飾り、自身初の2ケタ勝利に到達した。

     およそ1ヶ月ぶりのマウンドに上がったレイは5イニングを投げ、メッツ打線をわずか2安打に抑える一方で9三振を奪う見事なピッチングを披露。1回裏にはいきなり三者連続三振の快投を見せ、完全復活をアピールした。「長い間戦列を離れていたような感じだった。実際にマウンドに立ってみて、何も問題なかったよ。頭部に打球が直撃したことを思い出すようなこともなかった」とレイも完全復活に手応えを感じていた。

     レイが許した得点はヨエニス・セスペデスの17号ソロによる1点だけ。ダイヤモンドバックス打線は5回表にグレガー・ブランコのタイムリーとケテル・マーテイの犠牲フライで逆転に成功し、6回表にはブランドン・ドルーリーのタイムリーで3点目をあげて復帰初戦のレイを援護した。6回以降はデービッド・ヘルナンデス、アーチー・ブラッドリーらブルペン陣がメッツの反撃を1点に抑え、1点リードの最終回をクローザーのフェルナンド・ロドニーが締めくくった。

     ダイヤモンドバックスはこの勝利が今季70勝目となり、早くも昨季(69勝)を上回った。ワイルドカード争いでも2位ロッキーズとの0.5ゲーム差を維持し、首位の座をキープ。10勝5敗、防御率3.06、奪三振率11.64という素晴らしい成績を残している左腕の戦列復帰は、6年ぶりのポストシーズン進出を目指すダイヤモンドバックスにとって大きな追い風となりそうだ。


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  • タイガース対ヤンキースの一戦で3度の乱闘騒ぎ

    2017.8.25 11:49 Friday

     タイガースが10-6で乱打戦を制した日本時間8月25日のヤンキース戦。この試合では死球に対する報復が次々に起こり、合計3度も乱闘騒ぎが発生。乱打戦という印象以上に「乱戦」の印象が強い一戦となった。

     日本時間8月1日にヤンキー・スタジアムで行われた両チームの対戦が、この日の乱闘騒ぎの伏線となっていた。この日はヤンキースのトミー・ケインリーがのちに「故意ではない」と弁明したとはいえ、マイキー・マートゥックの頭部へ死球を与え、次のイニングにタイガースのマイケル・フルマーがジャコビー・エルズベリーへ報復死球。ただし、このシリーズではこれ以上の騒ぎは起こらなかった。

     そして迎えた今日の試合。タイガースの先発は再びフルマーだった。4回表にゲーリー・サンチェスに勝ち越し弾を打たれたフルマーは、5回表のサンチェスの打席で死球を与えてしまう。このときは特に何も起こらなかったが、この死球が報復の連鎖、そして3度の乱闘騒ぎを生むことになる。

     6回裏、ケインリーがミゲル・カブレラへ投じた初球がカブレラの背中を通過。球審のカルロス・トーレスは即座にケインリーに退場を宣告した。ヤンキースのジョー・ジラルディ監督はこれに対して猛抗議。結局、ジラルディ監督にも退場が宣告された。「フルマーはサンチェスにわざとぶつけたんだ。警告は出されていなかったし、ケインリーはカブレラにぶつけていない。あの判定は間違っているよ」とジラルディ監督の怒りは収まらなかった。さらに、カブレラと捕手のオースティン・ロマインが口論を開始し、これが殴り合いに発展。両軍のベンチやブルペンから選手やコーチが飛び出し、最初の乱闘騒ぎとなった。この乱闘騒ぎでカブレラとロマインにも退場が宣告された。

     7回裏、今度はデリン・ベタンセスがジェームズ・マッキャンの頭部に死球をぶつけてしまう。これをきっかけに2度目の乱闘騒ぎが発生。先ほどのような殴り合いの乱闘には発展しなかったものの、ベタンセスとヤンキースのロブ・トムソン(ベンチコーチ)に退場が宣告された。

     そして8回表。今度はタイガースのアレックス・ウィルソンがトッド・フレイジャーに死球を与えてしまう。これをきっかけに3度目の乱闘騒ぎが発生し、ウィルソンとタイガースのブラッド・オースマス監督に退場が宣告された。

     このほかにも、タイガースのダグアウト内でビクター・マルティネスとジャスティン・バーランダーが口論する様子が映し出されるなど、試合を通してグラウンド全体が不穏な雰囲気に。「頭部死球なんて見たくないし、グラウンドでの乱闘も見たくない。けれど、俺たちは人間だし、時には熱くなってしまうんだ。97マイルの速球をぶつけられたりしたら、やり返したくなる時だってあるよ」とカブレラ。合計8人が退場処分を受けた「乱戦」は、7回裏にホゼ・イグレシアスの3点タイムリー二塁打で勝ち越したタイガースの勝利で幕を閉じた。


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  • フィリーズに現れた新星・ホスキンスが15試合で8本塁打

    2017.8.25 10:52 Friday

     日本時間8月11日にメジャー昇格を果たしたばかりの新鋭、リズ・ホスキンス(フィリーズ)の勢いが止まらない。日本時間8月25日のマーリンズ戦に「4番・レフト」で先発出場したホスキンスは、2回裏の第1打席で2試合連発となる8号同点ソロ。直近6試合で5本塁打を量産しており、メジャーデビューからの15試合で8本塁打を放った史上3人目の選手となった。

     デビュー5戦目となった日本時間8月15日のパドレス戦でメジャー初本塁打を含む2本塁打を放ったホスキンスは、翌日の同カードでも2試合連続となる一発。その後の3試合は不発に終わったが、日本時間8月20日のジャイアンツ戦から3試合連続本塁打を記録し、1試合を挟んで日本時間8月24日のマーリンズ戦から2試合で本塁打を放ってキャリア15試合で8本塁打となった。これは1993年から1994年にかけてのカルロス・デルガード(ブルージェイズ)と昨年のトレバー・ストーリー(ロッキーズ)に次ぐ史上3人目の記録である。

     また、メジャーデビューからの50打数以内で8本塁打を放ったのもホスキンスが史上3人目である。ホスキンスはメジャー49打数目で8本目の本塁打を放ったが、トレイ・マンシーニ(オリオールズ)が47打数で8本塁打、前出のデルガードが48打数で8本塁打を放っており、打数で見るとホスキンスはメジャー史上3番目のスピード記録となっている。

     「彼を見るのは楽しいね。私は彼を打線の中軸に置くことを気に入っているよ」とピート・マッカニン監督は新人スラッガーに高い評価を与えている。若手右腕のジェイク・トンプソンも「彼はプロの打者だよ。悪い打席が全く無いように見える。投球ごとに調整しているんだ。これは優れた打者がすることだよ」と同僚の活躍を絶賛する。

     8本塁打を放っているだけでなく、ここまで11三振に対して10四球を選び、出塁率.406をマークするなど、アプローチの面でも新人離れしたところを見せているホスキンス。打者としての完成度は非常に高く、今後どのような選手に成長していくのか非常に楽しみな存在だ。


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  • アストロズ ベテラン捕手・マッキャンが戦列復帰

    2017.8.25 10:32 Friday

     8月に入って調子を落としているアストロズに頼もしい戦力が戻ってきた。右膝の炎症により故障者リスト入りしていたブライアン・マッキャンが戦列復帰。日本時間8月25日のナショナルズ戦に早速「8番・捕手」で先発出場している。

     「いろんな面で(マッキャンの復帰は)大きいよ」とA.J.ヒンチ監督は経験豊富なベテラン捕手の戦列復帰を歓迎する。「この10日間は彼にとって大きかった。身体、膝、心を休ませることができたからね。彼がダグアウトにいてくれるのは投手陣にとっても大きい。攻撃面でも層の厚い打線を組めるようになったよ」とマッキャンの復帰がチームに好影響をもたらすことを期待していた。

     マッキャンは今季ここまで75試合に出場して打率.232、13本塁打、48打点、OPS.721をマーク。後半戦に入ってスランプに陥っており、戦線離脱までに18試合に出場して打率.162、3本塁打、5打点、OPS.574という寂しい成績に終わっていた。「故障者リスト入りする原因になった(右膝の)違和感は落ち着いたよ。今は問題ない。(戦列復帰について)本当にワクワクしているよ」と語ったマッキャン。故障者リスト入りを経て心身ともにリフレッシュしたマッキャンが、再び本来のパフォーマンスを見せることに期待したい。

     マッキャンとプラトーンに近い形で起用されていた控え捕手のエバン・ギャティスは脳震盪により故障者リスト入りしており、AA級でのリハビリ出場をすでに開始している。早ければ明日(日本時間土曜日)、遅くとも今週末のうちには戦列に復帰できる見込みだ。また、マッキャンの復帰に伴いフアン・センテーノがAAA級降格となっている。


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  • 【戦評】ハリソンがノーヒッターの夢を打ち砕くサヨナラ弾

    2017.8.24 13:14 Thursday

     リッチ・ヒル(ドジャース)の完全試合の夢は味方のエラーによって消え、ノーヒッターの夢はピッツバーグの夜空へ消えていった。9回までノーヒットに抑えられていたパイレーツ打線が延長10回に放った初ヒットは、レフトスタンドに吸い込まれるサヨナラ本塁打。ジョシュ・ハリソンの一振りがノーヒッターの夢を打ち砕いた。

     ノーヒッターを阻止する初ヒットがサヨナラ本塁打になったのはメジャー史上初の快挙だった。ヒルは8回までパイレーツ打線をパーフェクトに抑える完璧なピッチング。9回裏の先頭打者、ジョーディ・マーサーの三塁ゴロをローガン・フォーサイスがファンブルし、この試合初めての走者を許したものの、気落ちすることなく後続を打ち取り、9回終了までノーヒッターを継続した。しかし、ドジャース打線がチャンスを生かせず、9回まで無得点。10回表も三者凡退に抑えられ、10回裏の先頭打者、ハリソンに劇的なサヨナラ弾が飛び出した。

     「1球だけ失投してしまってガッカリしているよ。でも、彼ら(パイレーツ)は素晴らしい試合をしたよね」とヒルは零封された味方打線を責めることなく、パイレーツの戦いぶりを称賛した。デーブ・ロバーツ監督も「我々は試合を通してランナーを出していた。(パイレーツ先発の)トレバー・ウィリアムスはしっかり投げ、必要なときにゴロを打たせていたね」と何度もピンチを凌ぎ、8回無失点の力投を見せたウィリアムスを称えていた。

     「ファンタスティックな試合だったね。今日の試合は野球というゲーム、そして予想できない出来事の美しさを示してくれたんじゃないかな」とパイレーツのクリント・ハードル監督。「ウィリアムスは本当によく投げてくれた」と力投したウィリアムスをねぎらった。

     8回までパーフェクト、9回までノーヒットに抑えられながら、10回裏に飛び出した初ヒットで勝利を手にしたパイレーツ。だから野球は面白い。


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  • ダルビッシュ有 日本時間月曜日に戦列復帰予定

    2017.8.24 12:44 Thursday

     日本時間8月24日、ドジャースのダルビッシュ有とクレイトン・カーショウがブルペンでの投球練習を行った。両者とも故障者リスト入りの原因となった腰の不調は見られず、戦列復帰に向けて着実に前進している。デーブ・ロバーツ監督は日本時間日曜日にカーショウがAAA級オクラホマシティでリハビリ登板を実施し、日本時間月曜日にダルビッシュが戦列復帰を果たす予定であることを明らかにした。

     ロバーツ監督は戦列復帰までのプロセスについてカーショウと話し合ったようだ。いきなりメジャーの試合で戦列復帰を果たすのは負担が大きいため、まずはAAA級で登板することになった。無理にメジャーの試合で投げさせて故障が再発してしまうのを防ぎたいという思惑もあるのだろう。「カーショウは順調に回復しているし、土曜日(=日本時間日曜日)の試合で投げたがっていた。でも、予定通りにオクラホマシティで投げてもらうことにしたんだ。メジャーの球場では思っている以上にアドレナリンが出てしまうからね」とロバーツ監督。万全の状態で復帰してもらうのがチームにとってベストであるとの判断だ。

     一方、ダルビッシュは最短の10日間で戦列復帰を果たす予定だ。腰の張りで故障者リスト入りしたダルビッシュだが、腰の状態は良くなり、メカニクスにも調整を加えた。ロバーツ監督は「ダルビッシュは(投手コーチのリック・ハニーカットと)メカニクスの調整に取り組み、状態も良くなっているように見える。日曜日(=日本時間月曜日)の試合で先発することを楽しみにしているみたいだよ」とダルビッシュについて語った。

     ドジャースはカーショウ、ダルビッシュに続いてアレックス・ウッドも故障者リスト入り。日本時間日曜日の試合ではロス・ストリップリングがスポット・スターターを務める可能性が高いものの、AAA級からウィルマー・フォントやジャスティン・マスターソンを昇格させる案も出ているようだ。ダルビッシュの代役を務めたブロック・スチュワートを含め、続出する故障者の穴を選手層の厚さでなんとかカバーしているドジャース。ダルビッシュとカーショウの戦列復帰は大きな戦力アップとなるに違いない。


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  • トラウトにMVP受賞のチャンスはあるのか

    2017.8.24 12:19 Thursday

     フルシーズンプレイした5シーズンでMVPを2度受賞し、MVP次点が3度と毎年MVPレースに参戦しているマイク・トラウト(エンゼルス)。今季は左手親指の靱帯断裂によりおよそ7週間を欠場してしまったが、各スタッツを見れば自己ベストと言えるシーズンを過ごしている。トラウトが3度目のMVPを受賞するチャンスはあるのだろうか。

     トラウトは今季wRC+(平均よりどれだけ多くの得点を産み出しているかを表す指標。リーグや球場の特性なども考慮。平均は100)で197という驚異的な数字を叩き出している。近代野球において197を超えるwRC+が記録されたのは過去40回しかなく、その大半はテッド・ウィリアムス、バリー・ボンズ、ベース・ルースといった歴史的な強打者によるものだ。この数字だけでも、今季のトラウトが歴史的なシーズンを過ごしているということがハッキリとわかるだろう。現時点での打率.333、出塁率.457、長打率.677、OPS1.134はいずれもキャリアハイ。7週間を欠場したにもかかわらず、30本塁打を超えるのも確実だ(現時点で26本塁打)。

     選手のパフォーマンスを表す総合指標であるWARでも、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)やアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に大差をつけられていたものの、現時点でのWAR5.6は前述の2人に次ぐ野手リーグ3位の数字(FanGraphs版)。打席数が150以上少ないにもかかわらず、リーグのトップ選手に匹敵するWARを叩き出しているのである。このまま残り1ヶ月を過ごせば、シーズン終了後にはトラウトが野手リーグトップに立っている可能性は高い。出場試合数が130に満たなくてもMVPを受賞した例は過去に何度もあり、出場試合数が少ないというだけでトラウトをMVP候補から外してしまうのはナンセンスである(トラウトが規定打席に到達するのはほぼ確実)。

     MVP争いにおいてライバルとなるのはアルトゥーベ、ジャッジ、クリス・セール(レッドソックス)の3人だろう。ただし、ジャッジは後半戦の大スランプによりシーズン通算の成績を大幅に悪化させており、素晴らしいピッチングを続けているセールにしても投手のMVP受賞が難しいということは過去の例が示している。となると、リーグ断トツの高打率をマークしているアルトゥーベが最大のライバルということになるが、チーム内に好成績を残している選手が多く、同僚との間で票が分散してしまう可能性も否定できない。以上のことから考えても、トラウトがMVPを受賞する可能性は排除できない。

     トラウトが今季このまま圧倒的な好成績を残し、エンゼルスがワイルドカード争いを勝ち抜くような状況になれば、トラウトは一気にMVPの有力候補に浮上するだろう。実際に、今季のトラウトはそれだけのパフォーマンスを見せているのである。レギュラーシーズンは残りおよそ1ヶ月。ポストシーズン争いの行方とともに、個人タイトル争いの行方にも注目だ。


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  • 速球派右腕・ローゼンタールがトミー・ジョン手術へ

    2017.8.24 11:35 Thursday

     カージナルスのクローザー探しは今後もしばらく続くことになりそうだ。呉昇桓(オ・スンファン)の不調により今季途中からクローザーの座に復帰していたトレバー・ローゼンタールがトミー・ジョン手術を受けることになり、今季の残り1ヶ月のみならず、来季を全休することがほぼ確実となった。

     呉、ブレット・シーセル、ケビン・シーグリストらブルペン陣の不安定な投球が続き、なかなか安定した戦いを続けることができずにいる今季のカージナルス。7月下旬にローゼンタールがクローザー復帰を果たし、その後の7度のセーブ機会をすべて成功させるなど、ようやくブルペンの形が見えてきたかに思われたが、その速球派クローザーを失う事態に見舞われた。マイケル・ガーシュGMは「短期的に見れば、私たちにできることはそれほど多くない。不運なことに、シーズンのこの時期だからね。我々はベストを尽くすだけだよ。長期的に見れば、オフシーズンの間に補強に動かなければならないだろう」と語り、ポストシーズン争いを続ける中、今季は現有戦力でなんとかやりくりしていく方針を明らかにした。

     マイク・マシーニー監督はいくつかのオプションを試しつつ、ベストの形を模索していくことになる。クローザーとして今季の開幕を迎えた呉がクローザーの最有力候補であることは間違いないが、昨季のような安定感はなく、8月も防御率4.05と不安定。オールスター前から15試合連続無失点を継続中のタイラー・ライオンズや6月20日以降、防御率1.17と好投を続けているサム・トゥイバイララらが抜擢される可能性もあるだろう。

     ローゼンタールはフリーエージェントになる前の最終シーズンをトミー・ジョン手術のリハビリに費やすことになるが、カージナルスもローゼンタールに代わるクローザーをオフシーズンの間に探さなければならない。今季のピッチングは不安定とはいえ、今季終了後にフリーエージェントとなる呉と再契約を交わすのも選択肢の一つになるだろう。また、ローゼンタールに関してはノンテンダーFAとした後、より安価な年俸で再契約を交わすという動きも考えられる。

     終わらないカージナルスのクローザー探し。少なくともローゼンタールの離脱はポストシーズン進出を目指す今季のカージナルスにとって大きな痛手となることは間違いない。


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  • ブリットンがセーブ失敗 連続セーブ記録ストップ

    2017.8.24 11:04 Thursday

     いかなる連続記録にも必ず終わりはやってくる。日本時間8月24日のアスレチックス戦でオリオールズのクローザー、ザック・ブリットンが2015年9月20日以来となるセーブ失敗を喫し、同年10月1日から3シーズンにわたって継続中だった連続セーブ記録が60でストップした。

     2015年10月に2セーブ、2016年に47セーブ、今季ここまで11セーブを記録し、その間セーブ失敗が一度もなかったブリットン。連続セーブ記録はア・リーグ記録を更新し、メジャー歴代2位となる60まで伸びていた(メジャー記録はエリック・ガニエの84)。

     そして迎えた日本時間8月24日のアスレチックス戦。オリオールズは7-5と2点をリードした9回表にブリットンを投入した。しかし、ブリットンは先頭のジェッド・ラウリーにレフトへのヒットを打たれると、続くブーグ・パウエルにもレフトへの二塁打を浴び、無死二、三塁のピンチを背負ってしまう。このピンチでブリットンはマーカス・セミエンにレフトへのタイムリー、マット・ジョイスにセンターへの犠牲フライを浴び、あっという間に同点。実に2年ぶりとなるセーブ失敗が記録され、ブリットンの連続セーブ記録は幕を閉じた。

     同点に追い付かれた後、ブリットンは暴投で一塁走者のセミエンを二塁へ進め、クリス・デービスに四球を与えたところで降板。後を継いだミゲル・カストロが後続を抑えたため、敗戦投手になるのは回避したものの、犠牲フライによる1アウトしか取れないという散々なピッチングだった。

     試合は延長12回の末、マニー・マチャドにサヨナラ弾が飛び出したオリオールズが勝利。オリオールズのバック・ショウォルター監督は試合後、ブリットンが明日、左膝のMRI検査を受ける予定であることを発表した。ブリットンによると、ここ数年左膝の不調を抱えていたが、ピッチングには影響を与えていなかったという。故障の予防という意味も込めてMRI検査を受けることになったようだ。

     「(記録が終わったことについて)どう感じるかはわからない。明日、それについて考えることになるだろう。けれど、とてもガッカリしているよ。今日の僕は全然ダメだったからね」とブリットン。連続記録はいつかは終わる。また新たな連続記録が始まることを期待したい。


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  • レッドソックスがラジェイ・デービスを獲得

    2017.8.24 10:33 Thursday

     正中堅手のジャッキー・ブラッドリーJr.が左手親指を痛めて故障者リスト入りしたレッドソックスが、その穴を埋めるべく、アスレチックスからラジェイ・デービスを獲得した。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長によると、レッドソックスはチームにスピードという武器を加えるためにデービスの獲得を検討していたが、ブラッドリーJr.の故障離脱により獲得時期を早めたようだ。

     「ブラッドリーJr.が故障者リスト入りすることになって、アスレチックスのビリー・ビーンに電話をしたんだ。より速いペースで交渉を進めたよ。デービスのための枠が空いていたからね」とドンブロウスキー野球部門社長。「デービスを獲得できて嬉しいよ。彼は私たちの戦いに幅をもたらしてくれると思う」とベテラン外野手の加入を歓迎した。

     昨季はインディアンスの一員としてワールドシリーズに出場したデービス。第7戦の8回にアロルディス・チャップマンから劇的な同点弾を放ったシーンは記憶に新しい。デービスはア・リーグ西部地区最下位のアスレチックスからア・リーグ東部地区首位のレッドソックスへ移籍したことにより、再びワールドシリーズでヒーローになるチャンスを得たことになる。昨季は35歳にして自身初の盗塁王に輝き、今季もここまで26盗塁をマークしているデービスは、2004年のア・リーグ優勝決定シリーズでシリーズの流れを大きく変える盗塁を決めたデーブ・ロバーツ(現ドジャース監督)のような形でチームのヒーローになるかもしれない。

     デービスは今季アスレチックスで100試合に出場して打率.233、5本塁打、18打点、26盗塁、OPS.647をマーク。一方、デービスとのトレードでアスレチックスへ移籍するラファエル・リンコネスはベネズエラ出身の18歳の外野手で、今季はドミニカ共和国のサマーリーグで57試合に出場して打率.258、1本塁打、19打点、OPS.742をマークしている。


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  • ウッドとベリンジャーがDL入り

    2017.8.23 10:31 Wednesday

     ナ・リーグ西地区を独走しているドジャースに残念なニュースが飛び込んできた。先発陣の一角として活躍しているアレックス・ウッドと若き大砲のコディ・ベリンジャーの両者が同時に故障者リスト(DL)入りすることになった。クレイトン・カーショウやダルビッシュ有らに続いて主力選手である彼らの戦線離脱も決まった。

     ウッドは鎖骨の関節に炎症を起こした。本人は以前にも同じ箇所を痛めて今年5月から6月にかけて一時的にチームを離れていたことがある。今季のウッドは前半戦に先発陣の相次ぐ故障によって中継ぎから先発に転向。その後は出場を辞退したカーショウに代わってオールスターに出場するなど順風満帆な日々を過ごし、日本時間7月22日のブレーブス戦で敗戦投手になるまで開幕11連勝を記録した。ちなみにこの成績はドジャースの歴代最長記録だという。今回、DL入りしたウッド本人によると「すぐに戻ってこれる。サンディエゴでのパドレス戦には間に合う予定だ」と早期復帰が可能であることを話していた。

     一方でベリンジャーは日本時間8月20日に行われたタイガース戦の守備時に右足首を痛めて試合序盤で交代していた。その後は試合には出場せず患部の状態をみていたが今回、DL入りとなった。4月下旬にメジャーデビューを果たした彼は前半戦のみで25本塁打と放つなどアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とともに球界の話題の中心となった。後半戦はジャッジが不振にあえぐ一方でベリンジャーは8月の月間打率が.316 6本塁打と活躍を続けていたところでの離脱となってしまった。

     先日、チームはメッツからカーティス・グランダーソンを獲得し弱点とされていた中堅手の補強に成功した。移籍後3試合目となった日本時間8月22日のパイレーツ戦で満塁本塁打を記録している。たとえ、どの選手が抜けたとしても新たな選手がその穴をカバーできるほど選手層が厚いドジャース。ウッドとベリンジャーが抜けたことにより3Aからブロック・スチュアートとジョシュ・ラビンを昇格させた。

     投手陣ではカーショウとブランドン・マッカーシーが近々マイナーでのリハビリ登板を開始し、ダルビッシュも腰の張りから最短で日本時間8月28日のブリュワーズ戦で復帰すると言われている。現時点で12人がDL入りしているが、主力級が戻ってくるまでそう時間はかからない見込みだ。


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  • 【戦評】ポストシーズン前哨戦はインディアンスが先勝

    2017.8.22 13:03 Tuesday

     日本時間8月22日から始まったレッドソックス対インディアンスの4連戦。東部地区の首位を走るレッドソックスと中部地区の首位を走るインディアンスの対戦ということもあり、今回の4連戦を「ア・リーグ地区シリーズの前哨戦」と称する声も上がっている。その4連戦の初戦は意外な形で決着した。

     1回表、レッドソックスは好調のアンドリュー・ベニンテンディが18号ツーランを放ち、2点を先制。しかし、インディアンスは2回裏にロベルト・ペレスが2号スリーランを放ち、逆転に成功した。ところが、5回表にハンリー・ラミレスが19号ツーランを放ち、レッドソックスが再逆転。試合は4-3とレッドソックスが1点をリードして終盤に突入した。

     1点ビハインドのインディアンスは7回表、アンドリュー・ミラーを投入したが、ミラーは右膝の故障を再発させて7球を投げただけで降板。しかし、ミラーの後を継いだダン・オテロが後続を抑え、事なきを得た。両軍とも次の1点を奪えないまま試合は8回裏に突入し、レッドソックスは今季21ホールドを記録しているマット・バーンズを投入。しかし、バーンズはフランシスコ・リンドーアに四球を与え、オースティン・ジャクソンにヒットを打たれて無死一、二塁のピンチを作って降板となった。ここでヒース・ヘンブリーがマウンドに上がったが、一死後、エドウィン・エンカーナシオンにタイムリーを打たれて同点。その後のピンチはこの回3人目の投手となったロビー・スコットが二者連続三振で切り抜けた。

     そして最終回。インディアンスはクローザーのコディ・アレンがレッドソックスの攻撃を無得点に抑え、9回裏の攻撃を迎えた。レッドソックスの6番手、ブランドン・ワークマンからブランドン・ガイアーが二塁打を放ってチャンスを作ると、続くペレスは送りバント。しかし、一塁手のブロック・ホルトからの三塁への送球が逸れ、ボールがファウルグラウンドを転々とする間にガイヤーが生還。送りバントに送球エラーが絡むという意外な形で、インディアンスが勝利を手にした。

     この結果、インディアンスはダブルヘッダーで1勝1敗に終わった2位ツインズとのゲーム差を5.5ゲームに広げ、一方、レッドソックスと2位ヤンキースの差は4.5ゲームに縮まっている。


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  • 戦列復帰したばかりのミラー 故障再発で負傷降板

    2017.8.22 12:34 Tuesday

     インディアンスのリリーフ左腕、アンドリュー・ミラーが日本時間8月22日のレッドソックス戦に登板し、7球を投げただけで降板した。球団は降板理由を右膝の故障の再発と発表している。

     4-3とレッドソックスが1点をリードしていた7回表にミラーはマウンドに上がった。先頭のムーキー・ベッツに四球を与え、続くアンドリュー・ベニンテンディに1球を投じたところで右膝の違和感を訴えてそのまま降板。この日投じた7球はすべてフォーシームだったが、最速は時速91.9マイル(約147.9km/h)、最初の4球は時速90マイル(約144.8km/h)にすら満たないという状況で、本来のミラーからはかけ離れたピッチングだった。

     右膝蓋腱炎により日本時間8月3日に故障者リスト入りしたミラーだが、AAA級コロンバスでのリハビリ登板(1試合)を経て、日本時間8月19日に戦列復帰。同日のロイヤルズ戦で復帰後初登板を果たし、0.2イニングを無失点に抑えていた。

     ミラー不在の期間を9勝5敗の好成績で乗り切ったインディアンスだが、ポストシーズン争いが激しさを増すシーズン終盤に向けて、球界を代表するリリーフ左腕であるミラーの力は必要不可欠なはず。両リーグトップの救援防御率2.93を誇る強力ブルペン陣を抱えているとはいえ、ミラーが再離脱となればチームにとっては大きな痛手となり、長期離脱となってしまえばそのダメージの大きさは計り知れない。ミラーはおそらくMRI検査を受けることになるが、チーム関係者は右膝の故障が大事に至らないことを祈っていることだろう。


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  • 西部地区2球団が失速 ナのワイルドカード争いが激化

    2017.8.22 12:03 Tuesday

     ダイヤモンドバックスとロッキーズの西部地区2球団で決まりかと思われたナ・リーグのワイルドカード争い。しかし、ここにきてこの2球団が失速し、ワイルドカード獲得ラインが下がってきたことにより、ワイルドカード争いが激化してきた。地区優勝を狙うしかないと思われていた中部地区の各球団のほか、限りなくポストシーズン進出の可能性が小さくなっていたマーリンズまでもがワイルドカード争いに参戦しているのだ。

     2ヶ月前、ロッキーズ、ドジャース、ダイヤモンドバックスという西部地区の3球団がリーグ勝率トップ3を独占。他地区の各球団に大差をつけており、西部地区で優勝できなかった2球団がワイルドカード・ゲームを戦うことになるだろうと考えるのは、極めて自然なことだった。しかし、メジャーリーグのシーズンは長い。そこから2ヶ月が経過し、ダイヤモンドバックスは6月20日以降の53試合で23勝30敗、ロッキーズは6月20日以降の51試合で21勝30敗と急失速。ロッキーズの21勝30敗は同期間におけるリーグワーストの成績だ。

     これにより、他地区の球団にもワイルドカード獲得の可能性が出てきた。勝率5割をわずかに上回る程度での地区優勝争いが続き、ポストシーズン進出のためには地区優勝するしかないと思われていた中部地区のカブス、ブリュワーズ、カージナルス、パイレーツのほか、首位ナショナルズに独走を許し、ポストシーズン進出は絶望と見られていた東部地区のマーリンズがワイルドカード争いに参戦。日本時間8月22日の試合開始前の時点で、ワイルドカード2位のダイヤモンドバックスから同6位のパイレーツまでの5球団が7ゲーム差の中にひしめく混戦となっている。

     ロッキーズとダイヤモンドバックスの勝率は依然.540以上をキープしており、中部地区の首位を走るカブスの勝率が.537であることを考えると、西部地区の2球団が優位であることは間違いない。しかし、この2球団がズルズルと勝率を下げていくようであれば、ブリュワーズ(勝率.520)やカージナルス(.508)、マーリンズ(.492)、パイレーツ(.484)にもワイルドカード獲得のチャンスは出てくるだろう。「無風」と見られていたワイルドカード争いに風が吹き始め、シーズン終盤の戦いはますます面白くなりそうだ。


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  • スタントン 爆発のカギはクローズド・スタンスにあり

    2017.8.22 11:38 Tuesday

     8月10日から6試合連続本塁打を記録し、今季ここまで45本塁打を放って球団のシーズン本塁打記録を更新するなど、球界トップクラスの長打力をついに開花させた感のあるジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)。その急成長のきっかけとなったのが打撃スタンスの変更だ。6月19日、屋根を閉じたマーリンズ・パークでスタントンは打撃スタンスをクローズドにする実験を開始した。

     45号本塁打を放った8月20日のメッツ戦の試合後、スタントンは2ヶ月前の出来事を振り返って、こう話した。「(クローズド・スタンスを)試してみるよ、って言ったんだ。試合前の30分か45分くらいの取り組みだったかな。そして、試合開始の10分前になって『これのほうが打ちやすいな』って感じたんだ」。

     その日までの66試合、スタントンはホームベースとほぼ平行に立ち、打率.277(249打数69安打)、17本塁打、OPS.900という成績を残していた。一方、クローズド・スタンスを導入した6月19日以降は54試合で打率.298(198打数59安打)、28本塁打、OPS1.184をマーク。クローズド・スタンス導入の効果は数字からも明らかだ。

     「僕にとってベストのスタンスはクローズドだったんだ。シーズンの途中で何かを大きく変えてしまうのは賢い選択ではないけど、もし100%それに専念できるなら、やってみるべきだよ」とスタントンは語る。スイング自体に大きな変化はないものの、クローズド・スタンスを導入したことにより、より長くボールを見ることができるようになった。ボールを見れるようになり、また、本塁打の急増により相手投手が勝負を避ける場面が増えた結果、クローズド・スタンス導入後の出塁率は4割を超えている(.411)。

     球界屈指の長打力をフルに活用する打撃スタンスにようやく辿り着いたスタントン。マーリンズはまだ40試合を残しており、クローズド・スタンス導入後のペースを維持できるのであれば、シーズン終了までに20本塁打を追加し、シーズン65本塁打に到達することになる。2001年のバリー・ボンズ(73本塁打)とサミー・ソーサ(64本塁打)以来となるシーズン60本塁打到達に向けて、期待は高まる一方だ。


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  • 再建進むホワイトソックス フルマー&ジオリトが昇格

    2017.8.22 11:04 Tuesday

     クリス・セール(レッドソックス)、アダム・イートン(ナショナルズ)、ホゼ・キンターナ(カブス)、デービッド・ロバートソン(ヤンキース)ら主力選手を次々に放出し、各球団からプロスペクトをかき集めたホワイトソックス。プロスペクトたちは順調にマイナーの階段を上り、メジャーへ昇格する者も現れ始めている。そんな中、ヨアン・モンカダ、レイナルド・ロペスらに続いてカーソン・フルマーとルーカス・ジオリトのメジャー昇格が決定した。

     MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングにおいて、ホワイトソックスは全体トップ100に8人のプロスペクトを送り込んでいる。全体1位のモンカダ(球団1位)を筆頭に、全体7位のイロイ・ヒメネス(球団2位)、全体12位のマイケル・コペック(球団3位)など、錚々たる顔ぶれとなっているが、メジャー昇格後17試合で打率.361、5本塁打、OPS1.090の大活躍を見せたニッキー・デルモニコのように、プロスペクト・ランキングに名を連ねていなくとも結果を残している選手もいる。そして新たにフルマーとジオリトがメジャーへ昇格することになった。

     ジオリトはイートンとのトレードで加入した23歳の右腕。2012年のドラフトで全体16位指名を受けてプロ入りし、球界最高級のプロスペクト右腕として大きな期待を背負っていたが、ここにきて評価が急落。昨季はメジャーでの6試合で防御率6.75と結果を残せなかったが、今季もAAA級での24試合で6勝10敗、防御率4.48と苦しんでいる。ジオリトは日本時間8月23日のツインズ戦で先発予定だ。

     フルマーは2015年のドラフトでホワイトソックスから全体8位指名を受けてプロ入りした23歳の右腕。昨季はメジャーでの8試合で防御率8.49と打ち込まれ、「昇格は時期尚早」との声も上がった。今季もAAA級での24試合で7勝8敗、防御率5.61と思うような結果を残せないでいるが、日本時間8月22日のダブルヘッダー第2戦の先発要員としてメジャー昇格を果たした。

     この他にも、コペックがAAA級シャーロット、ヒメネスとザック・コリンズ(2016年のドラフトで全体10位指名を受けてプロ入りした強打の捕手)がAA級バーミンガムへ昇格するなど、ホワイトソックスの「未来」は着実にメジャーの舞台へと近付いている。再建を進めるホワイトソックスがプロスペクトたちの成長とともに優勝争いを繰り広げる日がやってくるのは、そう遠い未来ではなさそうだ。


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  • 第20週のMVPはマチャドとリゾー

    2017.8.22 10:34 Tuesday

     第20週(8月14日~8月20日)の週間最優秀選手が発表され、ア・リーグはマニー・マチャド(オリオールズ)、ナ・リーグはアンソニー・リゾー(カブス)が選出された。

     マチャドは打率.385(26打数10安打)、4本塁打、12打点、OPS1.255の好成績をマークし、2015年6月以来自身3度目の週間MVP受賞となった。12打点はリーグトップ、4本塁打は同トップタイ、長打率.885は同9位の好成績。オリオールズでは第16週のジョナサン・スコープ、第18週のティム・ベッカムに次ぐ今季3人目の受賞であり、同一球団から3人は今季リーグ最多である。マチャドは期間中の全6試合に出場して全6試合でヒットを放ったが、特に輝いたのが8月18日のエンゼルス戦。3回裏に24号ツーラン、5回裏に25号ソロを放ったマチャドは2点ビハインドの9回裏、一死満塁の場面でキーナン・ミドルトンからセンターへ26号逆転サヨナラ満塁本塁打を叩き込んだ。6月末の時点で打率.216と不振に苦しんでいたマチャドだが、7月は打率.327、8月は打率.361と完全復調。ようやくマチャドらしいバッティングが戻ってきた。

     リゾーは打率.429(28打数12安打)、2本塁打、13打点、OPS1.234の好成績をマークし、2014年7月以来自身2度目の週間MVPに輝いた。13打点はリーグトップ、12安打は同2位、打率.429は同5位タイ、長打率.750は同6位の好成績。カブスの選手による週間MVP受賞は第18週のウィルソン・コントレラスに続いて今季2人目となった。リゾーは期間中の全7試合に出場し、最終日のブルージェイズ戦こそ4打数ノーヒットに終わったものの、6試合でヒットを放ち、マルチヒットが4度、うち3安打が2度という安定したパフォーマンス。8月14日のレッズ戦では27号ソロを含む3安打5打点、8月16日の同カードでは28号グランドスラムを含む2安打4打点の活躍を見せた。リゾーの活躍もあり、カブスは第20週の7試合を5勝2敗で乗り切って首位固め。2年連続の地区優勝、そしてワールドシリーズ連覇に向けて、主砲・リゾーの活躍はやはり必要不可欠だ。


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