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  • タイガース・ヒンチ新監督 データ全盛時代の難しさを語る

    2020.12.17 13:00 Thursday

     2020年のワールドシリーズ終了とともに1年間の職務停止処分が明け、タイガースの新監督に就任したAJ・ヒンチ(前アストロズ監督)は、監督就任についてタイガースと話を進める一方で、レイズのケビン・キャッシュ監督と連絡を取り合っていたという。主な話題はワールドシリーズでの継投失敗について。キャッシュはワールドシリーズ第6戦でブレイク・スネルを早期降板させたことで大きな批判を浴びたが、ヒンチも昨年のワールドシリーズで同様の経験をしていた。

     ドジャースが1988年以来32年ぶりのワールドシリーズ制覇を決めた第6戦、キャッシュは先発のスネルが素晴らしいピッチングを見せていたにもかかわらず、6回裏一死から9番のオースティン・バーンズにヒットを許し、ドジャース打線が3巡目に入ったところでスネルを降板させた。スネルはその時点で73球しか投げておらず、打たれたヒットも2本だけ。2番手のニック・アンダーソンがドジャースに逆転を許したため、キャッシュの決断は大きな批判を浴びた。

     ヒンチはアストロズの監督を務めていた2019年にワールドシリーズでナショナルズと対戦。お互い3勝ずつで迎えた第7戦、2対0とリードしていた7回表一死から先発のザック・グレインキーがアンソニー・レンドンにソロ本塁打を許し、続くフアン・ソトに四球を与えたところで交代を命じた。ところが、直後に2番手のウィル・ハリスがハウィー・ケンドリックに逆転2ランを被弾。グレインキーも80球、被安打2という快投を見せていたため、継投失敗として批判を受けた。

     現代の球界には膨大なデータが溢れており、監督はそのデータを駆使してベストの判断をすることが求められる。しかし、ヒンチは「それが難しいんだ」と語る。「監督は選手のことを熟知したうえで、持っている全ての情報を駆使して意思決定をしなければならない。でも、測定可能なデータもあれば、そうでないものもある。人間的な要素もたくさんあるんだ。そうしたものとデータを組み合わせて、正しい判断を下さなければならない」とヒンチ。データに頼りすぎてもダメ。自分の直感を信じすぎてもダメ。そのバランスが非常に難しいのだという。

     「私自身はその2つをブレンドした監督だと考えている」とヒンチは言う。「私たちは監督として選手に愛情を注いでいるから、選手たちには成功してもらいたい。でも、それと同時に様々なデータが存在して、現代はそれが意思決定の原動力になっている。それらを上手く組み合わせて戦っていかなければならないんだ」とデータ全盛時代の意思決定の難しさについて語る。

     結果だけを見て采配を批判するのは簡単だ。しかし、その意思決定に至るまでに様々な葛藤や苦悩が存在していることを、我々は忘れるべきではないだろう。

  • ヤンキース・キャッシュマンGM ボイト放出の可能性を否定

    2020.12.17 12:30 Thursday

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは日本時間12月17日、DJ・レメイヒューとの再契約が今オフの最優先事項であることを改めて強調した。遊撃守備に不安を抱えるグレイバー・トーレスを二塁へ移すためにルーク・ボイトを放出し、レメイヒューに一塁を守らせる可能性が取り沙汰されているが、「レメイヒューのベストポジションは二塁だ」と語り、今季メジャー最多の22本塁打を放ったボイトの放出を考えていないことを明言した。

     キャッシュマンは「私はレメイヒューとの再契約に向けて動いていることをみなさんに約束します」と語り、レメイヒューとの再契約に向けて交渉中であることを明らかにした。「彼が最優先だ。全体的な優先事項はアメリカン・リーグの代表としてワールドシリーズに出場し、ワールドシリーズに勝つチームを作ることだ」とキャッシュマン。ワールドシリーズ制覇を目指すうえでレメイヒューは必要不可欠な戦力であるというわけだ。

     また、キャッシュマンは自軍からFAとなったブレット・ガードナー、田中将大の両選手とも交渉を行っていることを明らかにした。しかし、あくまでもレメイヒューとの再契約が最優先であり、レメイヒューとの交渉が終わらない限り、他の選手に使える予算が確定しない。ヤンキースは60試合制の短縮シーズンで最大のダメージを受けたチームの1つと言われており、今オフの補強にどれくらいの資金を注ぎ込めるかも不透明である。

     さらに「私の計画では、もしレメイヒューと再契約できたなら、彼には二塁を守ってもらう。彼が真価を発揮するのは二塁だ。守備面でのアドバンテージを享受できるだけでなく、あれだけ打てる選手が二塁にいるのは非常に大きい。これが我々の考えだよ」と語り、レメイヒューを正二塁手として起用する方針であることを断言。よって、レメイヒューとの再契約に成功した場合、一塁ボイト、二塁レメイヒュー、三塁ジオ・ウルシェラ、遊撃トーレスという今季同様の布陣で来季に臨むことになるだろう。

  • ジャイアンツが先発右腕・ディスクラファーニと1年契約

    2020.12.17 12:00 Thursday

     ジャイアンツは日本時間12月17日、レッズからFAとなっていた先発右腕アンソニー・ディスクラファーニと1年契約を結んだことを発表した。「NBCスポーツ・ベイエリア」のアレックス・パブロビッチによると、ディスクラファーニの年俸は600万ドルで、投球イニング数に応じて最大25万ドルの出来高が設けられているという。大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はディスクラファーニが得る契約を1年400万ドルと予想していたが、それを上回る規模の契約を得ることになった。

     現在30歳のディスクラファーニは今季9試合(うち7先発)に登板して1勝2敗、防御率7.22という自己最悪の成績に終わったが、2015年から2019年までの4シーズン(2017年は故障によりメジャーでの登板なし)で34勝をマーク。2019年には自己最多タイの31試合に先発して166回2/3を投げ、9勝9敗、防御率3.89、167奪三振を記録した。ジャイアンツはドリュー・スマイリー(ブレーブスと契約)、タイラー・アンダーソン(FA)、ジェフ・サマージャ(FA)らが退団しており、先発投手の補強を必要としていた。

     ジャイアンツは過去2シーズンにわたってドリュー・ポメランツ、ケビン・ゴーズマン、スマイリーといった投手たちの復活を手助けしており、投手ディレクターのブライアン・バニスターや投手コーチのアンドリュー・ベイリーがどのようにディスクラファーニを再生させるか注目される。また、自身の価値の立て直しを目指すディスクラファーニにとって、投手有利のオラクル・パークを本拠地にできるのは大きなメリットとなるだろう。

     ディスクラファーニの加入により、ゴーズマン、ジョニー・クエイトと合わせて先発ローテーション5枠のうち3枠は確定。ローガン・ウェブやショーン・アンダーソンといったローテ候補もいるが、5人全員が右腕のため、今後は左腕を中心にさらなる先発投手の補強を模索していくと思われる。

  • 捕手補強が急務のレイズ オプション破棄のズニーノと再契約

    2020.12.17 11:30 Thursday

     レイズは40人枠に捕手がロナルド・ヘルナンデス(メジャー経験なし)しかいない状況が続いており、正捕手の確保が急務となっていた。日本時間12月17日、レイズはマイク・ズニーノと年俸200万ドルの1年契約を結んだことを発表。シーズン終了後、ズニーノの年俸450万ドルの来季オプションを破棄していたレイズだが、投手陣からの信頼が厚いズニーノはチームに不可欠な存在であると判断し、呼び戻すことを決めた。

     レイズの発表によると、ズニーノの2022年の契約は年俸が400万ドルから700万ドルのあいだで変動する球団オプションとなっている。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは来季ズニーノが80試合に出場すれば500万ドル、90試合に出場すれば600万ドル、100試合に出場するかトレードされた場合は700万ドルになることを伝えている。また、球団オプションには100万ドルのバイアウトが設けられており、ズニーノに保証される金額は年俸200万ドルとバイアウト100万ドルを合計した300万ドルとなる。

     現在29歳のズニーノは2018年11月にトレードでマリナーズからレイズに加入し、2019年は90試合、今季は28試合に出場。一発長打のあるパンチ力と安定した守備力は健在だが、2年連続で打率が1割台中盤に低迷するなど、打撃の安定性のなさは依然として改善されていない。今季のポストシーズンでも19試合で4本塁打を放ったが、打率.170、出塁率.196とトータルでの貢献度はそれほど高くなかった。

     40人枠内でメジャー経験がある唯一の捕手となったズニーノだが、レイズは今後も捕手の補強に動くと見られており、正捕手の座を確約されているわけではない。シーズン終了後にマイケル・ペレス(ウエーバーでパイレーツへ移籍)とケバン・スミス(FA)の2人が退団しているため、今後はズニーノと併用されるであろう捕手の獲得を目指すことになりそうだ。

  • マリナーズがさらなるブルペン補強 右腕・ミドルトンを獲得

    2020.12.17 11:00 Thursday

     マリナーズのジェリー・ディポートGMがブルペンの補強を進めている。マリナーズは日本時間12月17日、エンゼルスからノンテンダーFAとなっていた救援右腕キーナン・ミドルトンとメジャー契約を結んだことを発表。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはミドルトンの年俸が80万ドル+出来高であることを伝えている。マリナーズは前日にレンジャーズとのトレードでラファエル・モンテロを獲得しており、それに続くブルペン補強となった。

     現在27歳のミドルトンは2013年のドラフトでエンゼルスから3巡目指名を受けてプロ入り。このときにエンゼルスのGMを務めていたのがディポートだった。メジャーデビューした2017年に64試合に登板して6勝1敗3セーブ、10ホールド、防御率3.86の活躍を見せ、翌年は開幕からクローザーを務めて16試合で6セーブ、防御率2.04をマークしたが、右肘を痛めてトミー・ジョン手術。昨年9月に復帰し、11試合で防御率1.17と好投したものの、今季は13試合に登板して0勝1敗、2ホールド、防御率5.25に終わった。

     Statcastのデータによると、ファストボールの平均球速は戦列復帰直後の2019年が94.1マイルだったのに対し、今季は97.1マイルまで上昇。マリナーズはこの数字を見て、健康を維持できれば十分に戦力になると判断したようだ。また、シアトルがあるワシントン州に隣接するオレゴン州のポートランド出身のミドルトンはマリナーズファンとして幼少期を過ごしており、「マリナーズが僕に興味を持っていると知ったとき、(契約を)迷う余地なんて全くなかった」と話している。

     なお、マリナーズはミドルトンの加入に伴いフィリップ・アービンのDFAを発表している。アービンは今年8月下旬にレッズからDFAとなり、9月上旬にウエーバーでマリナーズに加入。2球団合計で37試合に出場し、打率.149、0本塁打、4打点、OPS.481という成績だった。

  • レッズがレンジャーズとトレード ハイネマン外野手を獲得

    2020.12.17 10:30 Thursday

     レッズは日本時間12月17日、レンジャーズと1対1の交換トレードが成立したことを発表し、マイナーリーガーのホゼ・アコスタ外野手を放出してスコット・ハイネマン外野手を獲得した。ハイネマンはレンジャーズからノンテンダーFAとなったあと、すぐにレンジャーズと再契約を結んでいたが、日本時間12月12日にレンジャーズが同じくノンテンダーFAとなっていたジミー・ハーゲット投手と再契約を結んだのに伴いDFAとなっていた。

     現在28歳のハイネマンは2019年8月にメジャーデビューし、25試合に出場して打率.213、2本塁打、7打点、1盗塁、OPS.679を記録。今季は開幕ロースター入りを果たしたものの、シーズン中に2度のマイナー降格を経験し、24試合に出場して打率.154、1本塁打、7打点、3盗塁、OPS.454に終わった。マイナーでは通算4シーズンで打率.303、48本塁打、222打点、65盗塁、OPS.854という成績を残している。

     ハイネマンは外野3ポジションのほかに一塁での出場経験もあるが、レッズは外野手の層が厚いため、アリスティデス・アキーノやマーク・ペイトンと控え外野手の座を争うことになるだろう。ただし、アキーノはマイナー・オプションが切れているため、開幕ロースター入りが濃厚。よって、ハイネマンの当面のライバルはペイトンやマイナー契約で加入したドワイト・スミスJr.ということになりそうだ。

     一方、レンジャーズへ移籍するアコスタはドミニカ共和国出身の20歳の内野手で、2017年7月にレッズと契約。プロ1年目の2018年は母国のサマー・リーグで39試合に出場して打率.199に終わったが、2019年は母国のサマー・リーグで43試合に出場して.403、ルーキー級のアリゾナ・リーグでも10試合に出場して.370の高打率をマークした。守備では三塁または二塁を守ることが多く、2年間で盗塁を42度試みて38度成功させている(成功率90.5%)俊足も魅力だ。

  • エンゼルスが救援左腕・クラウディオを獲得 1年112.5万ドル

    2020.12.17 10:00 Thursday

     エンゼルスは日本時間12月17日、ブリュワーズからノンテンダーFAとなっていた救援左腕アレックス・クラウディオと年俸112万5000ドルの1年契約を結んだことを発表した。現在28歳のクラウディオは直近4シーズンで239試合に登板しており、これはメジャー全体で3位の数字。2019年にはメジャー最多の83試合に登板したが、これは1971年のケン・サンダースと並んでブリュワーズのシーズン球団記録となっている。

     エンゼルスは今オフ、すでにレッズからトレードでライセル・イグレシアス、ルール5ドラフトでアストロズからホゼ・アルベルト・リベラを獲得しており、ブルペンの補強はクラウディオが3人目となる。今季はブリュワーズで20試合に登板して19回を投げ、0勝0敗1セーブ、1ホールド、防御率4.26、15奪三振を記録。メジャー7年間で311試合に登板し、15勝8敗13セーブ、50ホールド、防御率3.44をマークしている。

     ペリー・ミナシアンGMは「質の高い左腕を獲得することは重要だ。特にウチの本拠地は右翼が狭いからね」とクラウディオ獲得の理由を説明。「彼は頑丈さと様々な役割をこなす柔軟さを持ち合わせているし、複数のイニングを投げることもできる。(左腕だけど)右打者も抑えることができる」と新戦力左腕のことを高く評価している。ただし、通算成績を見ると左打者を打率.202、OPS.556に抑えているのに対し、右打者には打率.305、OPS.798とよく打たれている。

     エンゼルスのブルペンからはハンセル・ロブレス、キーナン・ミドルトン、マット・アンドリース、ジャスティン・アンダーソン、ホビー・ミルナー、ジェイコブ・バーンズ、ノエ・ラミレスと多くの投手が退団しており、すでに3人を補強しているとはいえ、まだ十分とは言えない状況。ミナシアンは補強ポイントである先発投手や捕手とともに、今後もブルペンの補強を模索していくことになりそうだ。

  • 選手会は162試合制での通常通りのシーズン開催を希望

    2020.12.16 13:30 Wednesday

     メジャーリーグ各球団のオーナーが2021年シーズンの開幕を5月まで延期することを希望していることが報じられるなか、「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチによると、メジャーリーグ選手会は来季から162試合制に復帰するプランを立てているようだ。選手会の労使交渉責任者であるブルース・マイヤーは「シーズンの開始時期と期間に疑問が投げかけられているが、選手たちは通常通りのスケジュールで春季キャンプと162試合制のシーズンを行う準備をしている」と話している。

     各球団のオーナーのなかには「2月に春季キャンプをスタートするのは難しい」「5月に開幕して130試合制で行う」といった趣旨の発言をしている者もいる。おそらく、無観客で開催される試合数を可能な限り減らしたいのだろう。しかし、2020年シーズンは例年より102試合も少ない60試合制で開催され、選手たちは完全な日割り給与によって大幅な収入減を強いられた。選手会がオーナー側の提案を受け入れる可能性はないと言っても過言ではないだろう。

     ただし、ドレリッチによると、選手会はスケジュールの見直しに必ずしも反対しているわけではないという。「162試合制で行われる」または「フルシーズンの給与が保証される」のであれば、シーズン開催時期の変更や試合数の削減にも応じるつもりがあるようだ。とはいえ、オーナー側はシーズン全体のスケジュールをそのまま後ろにスライドさせて11月や12月にポストシーズンを開催することには否定的であり、開幕を延期したうえで162試合制のシーズンを開催するのは困難であると思われる。また、いつ・どれくらいの観客を入れられるか見通しが立たない以上、試合数を削減したうえでフルシーズンの給与を保証するのも現実的な話とは言えない。

     今季の開幕前に両者の対立が泥沼化し、結果としてシーズン開幕が7月下旬までずれ込んでしまったように、再び両者の対立が泥沼化していく可能性もある。2021年12月には現在の労使協定が期限切れとなるため、新たな労使協定の締結に向けた交渉も必要だ。再び始まりつつある対立が近い将来のストライキという最悪の結果につながらないことを願うばかりである。

  • オーナー側は春季キャンプと2021年シーズンの開幕延期を希望

    2020.12.16 13:00 Wednesday

     新型コロナウイルスの影響により今後の見通しが立たない状況が続くなか、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、メジャーリーグ各球団のオーナーは2021年シーズンの開幕を5月まで延期することを希望しているようだ。あるア・リーグ球団のオーナーは「春季キャンプが2月に始まるなんて考えられない。その可能性はゼロだ。シーズンが140試合になろうが120試合になろうが80試合になろうが気にしない。みんなが安全であることが第一だ」と発言している。

     このオーナーの発言に従えば、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなかで春季キャンプを2月にスタートするのは不可能であり、春季キャンプのスタートが遅れることにより2021年シーズンの開幕も延期されるということになる。ポストシーズンを10月いっぱいで終了させることは変わらないと思われるため、シーズンの開幕延期はすなわち試合数の減少を意味するだろう。

     新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されたばかりであることを考えると、メジャーリーグ各球団の関係者全員が2月の春季キャンプ開始までにワクチン接種を終えるのは難しい。あるナ・リーグ球団のオーナーはナイチンゲールに対して「選手たちは春季キャンプに合流する前にワクチンを接種することを求められるだろう。春季キャンプを4月に延期し、シーズンは130試合制でやればいいさ。162試合制でやるためにワクチンを接種せず通常通りに春季キャンプをスタートするのはクレイジーだ」と語っている。

     さらに、開幕を遅らせることでファンにもワクチン接種のための時間的な余裕を与えることができる。ワクチン接種済みのファンが増えれば、シーズン開幕後の早い段階から有観客で試合を行うことも可能になるだろう。要するに、オーナーたちは無観客で開催される試合を可能な限り減らしたいというわけだ。

     とはいえ、試合数の減少は選手たちにとってサラリーの減少を意味するため、選手会がオーナー側の提案を受け入れることはないだろう。選手会は通常通りの162試合制のシーズンを希望しており、両者の対立が激化していく可能性もありそうだ。

  • ナショナルズの若き強打者・ソトらが「スーパー2」の対象に

    2020.12.16 12:30 Wednesday

     「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、クリント・フレイジャー(ヤンキース)、グレイバー・トーレス(ヤンキース)、ルーク・ボイト(ヤンキース)、マックス・フリード(ブレーブス)、マイク・ソローカ(ブレーブス)、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)、ドミニク・スミス(メッツ)、フアン・ソト(ナショナルズ)、ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)といった選手たちが「スーパー2」として今オフから年俸調停の対象となるようだ。

     メジャーリーグでは通常、サービスタイム(メジャー登録日数)が3年に達した選手に年俸調停権が与えられる。サービスタイムが6年に達するとFAになるため、年俸調停期間は通常3年だ。ただし、サービスタイムが2年以上3年未満の選手のうち、サービスタイムが上位22%の選手には特例で年俸調停権が与えられる。これを「スーパー2」と呼ぶ。つまり、「スーパー2」の対象となった選手は年俸調停期間が通常よりも1年長くなる。

     メジャーリーグでは年俸調停権を得るまでの期間は最低保証年俸に近い金額のサラリーしか得られないが、年俸調停権を取得すると一気に年俸がアップする。たとえば、ムーキー・ベッツ(ドジャース)は2017年の年俸95万ドルから2018年は1050万ドル、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)は2018年の年俸62万3200ドルから2019年は1055万ドルへ大幅昇給した。今オフ、サービスタイムが3年に達した大谷翔平(エンゼルス)の大幅昇給が予想されているのもこのためだ。

     J・D・デービス(メッツ)やオースティン・スレイター(ジャイアンツ)も「スーパー2」の対象であることが報じられている一方、ミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)やワンダー・スエロ(ナショナルズ)はわずかに届かなかったという。「スーパー2」の対象であることが現時点で報じられている選手のなかで最もサービスタイムが少ないのはフレイジャーの2年133日であり、今オフの「スーパー2」はこのあたりの日数が基準となるだろう(正式発表はまだ)。ちなみに2018年オフは2年134日、昨オフは2年115日だった。

     「スーパー2」の対象となったソトは今季の年俸が62万9400ドルだったが、来季は少なくとも450万ドル、最大で850万ドル前後まで昇給する可能性があると予想されている。長期契約を結ぶことなく、このまま1年ごとに活躍と昇給を続けていけば、年俸調停期間4年目には2000万ドルの大台を突破することになるだろう。

  • フィリーズ、カブスなど複数のチームがブラッドリーJr.に興味

    2020.12.16 12:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、レッドソックスからFAとなったジャッキー・ブラッドリーJr.に複数のチームが興味を示しており、そのなかにフィリーズ、カブス、ブルージェイズが含まれているようだ。ブラッドリーJr.はゴールドグラブ賞こそ2018年の1度だけだが、好守の中堅手として広く知られており、今季は打撃面でも自己ベストの打率.283を記録。OPS.814はオールスター・ゲームに選出された2016年以来の高水準だった。

     フィリーズは先日、世界一2度の実績を誇るデーブ・ドンブロウスキーが編成本部長に就任。ドンブロウスキーは2015年8月から2019年9月までレッドソックスで編成本部長を務めていたが、その期間に不動の正中堅手として活躍していたのがブラッドリーJr.だった。今季フィリーズは中堅手を固定できず、ロマン・クインが28試合にスタメン出場したのが最多。ブラッドリーJr.獲得によるグレードアップを目指しているようだ。

     カブスはカイル・シュワーバーとアルバート・アルモラJr.の2人をノンテンダーFAとしたため、現在40人枠には外野手が2人(イアン・ハップとジェイソン・ヘイワード)しかいない。そうしたチーム状況もあり、ジェッド・ホイヤー編成本部長は外野手の補強を今オフの最優先事項の1つに挙げている。ブラッドリーJr.を獲得した場合は、好守のブラッドリーJr.を中堅に置き、ハップを中堅から左翼へ移すことになるだろう。

     ブルージェイズは中堅手の獲得を目指していることが報じられており、第1希望はジョージ・スプリンガーであると見られる。よって、ブラッドリーJr.はスプリンガー獲得を逃した場合の「プランB」である可能性が高い。中堅手の獲得に成功した場合、ランドール・グリチックを中堅から右翼へ移し、右翼のテオスカー・ヘルナンデスはフルタイムの指名打者として起用されることになりそうだ。

  • 先発右腕・オドリッジの争奪戦が激化 6球団以上が交渉中か

    2020.12.16 11:30 Wednesday

     2019年に自己最多の15勝を挙げたジェイク・オドリッジは今季、故障の影響によりわずか4試合しか登板できなかったが、FA市場では先発投手のなかで早い段階から注目を集める存在となっている。「MLBネットワーク・ラジオ」のジム・デュケットによると、オドリッジの争奪戦が激化しつつあり、ブルージェイズ、エンゼルス、ツインズ、パドレス、レッドソックス、メッツの少なくとも6球団が交渉を行っているという。オドリッジが2013~17年に在籍したレイズも加わる可能性があるようだ。

     デュケットがリストアップした6球団はいずれも先発投手の補強を検討していることが報じられているチームだ。エンゼルスとレッドソックスが先発投手の補強を必要としていることは言うまでもなく、パドレスはマイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術を受けて来季絶望となったため、その穴を埋める投手を探している。ブルージェイズはロビー・レイと再契約したあとも先発ローテーションのさらなるグレードアップを模索しており、ツインズもオドリッジを含む先発投手3人がFAとなったため補強が必要。メッツはトレバー・バウアーを逃した場合の「プランB」として考えているのかもしれない。

     もちろん、先発投手は全てのチームが補強を必要とするエリアであり、デュケットがリストアップした6球団以外のチームが新たに争奪戦に加わる可能性もある。その一例としてデュケットはレイズの名前を挙げており、チャーリー・モートンとの再契約に失敗し、ブレイク・スネルのトレード放出が噂されているレイズのチーム状況を考えると、彼らの穴を埋めるためにオドリッジの獲得に動く可能性は十分にあると言えるだろう。

     大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」では、オフシーズン開始時点でオドリッジの契約規模を3年3900万ドルと予想。今季わずか4先発で0勝1敗、防御率6.59に終わった30歳の右腕だが、多くのチームが獲得に乗り出しており、複数年契約を得られるのは間違いなさそうだ。

  • ナショナルズGM ブライアント獲得に動かないことを明言

    2020.12.16 11:00 Wednesday

     ナショナルズはクリス・ブライアント(カブス)の獲得に乗り出す可能性があることが報じられていたが、マイク・リゾーGMは「およそ2年間、ブライアントを獲得することについて真剣に議論されたことはない」と語り、ブライアント獲得に動かないことを明言した。デーブ・マルティネス監督は日本時間12月16日、「ブライアントが補強の候補に挙がったことがある」と発言して記者たちをざわつかせたが、リゾー自らその可能性を否定し、指揮官の発言の「火消し」を行った。

     「ESPN」のジェシー・ロジャースによると、リゾーはブライアントについて「彼はこの2年間、我々が注目する補強ターゲットではなかった」とコメント。「彼は素晴らしい選手だけど、現在の我々のチーム状況やマイナー組織の状況、今後の目標などを考えると、資金やプロスペクトを他のことに使ったほうがいいと思っている」と語り、若手有望株を放出してまで高額年俸のブライアントを獲得する意思がないことを強調した。

     リゾーは「打線の中軸を担う強打者の獲得」が今オフの最優先事項であることを明言し、「一塁か外野の両翼を守る選手であれば理想的」とも語っているが、ブライアントのメインポジションである三塁には有望株のカーター・キーブームがいる。キーブームを交換要員としてブライアントを獲得するという方法もあるが、すでにマイナー組織が枯渇しているというチーム事情もあり、1年後にFAとなる選手の対価として有望株を差し出すのは避けたいと考えているようだ。

     リゾーは「素晴らしい選手を1年雇うだけのために将来有望な選手を3~4人も放出するのは決して良いことではない」とコメント。よって、補強ポイントである強打者の獲得はFA市場で行われる可能性が高く、二冠王のマーセル・オズーナらが候補となるだろう。また、トレードで補強を行う場合も、手頃な対価で獲得できる選手をターゲットとすることになりそうだ。

  • ヤンキース・ブーン監督「レメイヒュー引き留めが最優先だ」

    2020.12.16 10:30 Wednesday

     ヤンキースのアーロン・ブーン監督は日本時間12月16日、ZOOMでのオンライン会見に応じ、自軍からFAとなったDJ・レメイヒューを引き留めることが今オフの最優先事項であることを改めて明言した。ブーンは「彼を引き留めることが今オフの最優先事項であることに疑いの余地はないと思うよ。キャッシュ(=ブライアン・キャッシュマンGM)がそれに取り組んでくれていることも知っている」とコメント。指揮官自身も好打の二塁手の残留を望んでいるようだ。

     ヤンキースは今オフ、田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップの3投手がFAとなり、先発ローテーションの整備が必要と見られているが、現時点では先発投手の補強を急いでいない。ゲリット・コール、ジョーダン・モンゴメリー、ドミンゴ・ヘルマンのほか、デイビー・ガルシア、クラーク・シュミット、マイケル・キングといった若手投手も台頭しており、来年6~7月ごろにはルイス・セベリーノがトミー・ジョン手術から復帰できる予定のため、先発投手の補強が急務とは考えていないようだ。

     そんななか、指揮官とGMは声を揃えて「レメイヒューとの再契約が最優先」であることを強調している。1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成したレメイヒューは5年1億ドル規模の契約を希望していることが報じられているが、ヤンキースの提示額とは2500万ドル以上の開きがあるという。ブーンは「あまり語られることはないけど、彼は素晴らしいリーダーであり、我々のチームに大きな影響を与える存在なんだ。交渉を無事に終えて、彼が長い期間ヤンキースでプレーしてくれることを願っているよ」と語っているが、今後の交渉のなかで金額のギャップを埋めていかなければならない。

     また、先発ローテーションについては「良い戦力が揃っていると思う。さらに補強をできればいいなと思っているし、より多くの若手が成長してくれることも期待している」とコメント。「ゲリット以降の顔ぶれがどうなるかはオフシーズンの結果次第だね」とエースのコールに次ぐ投手の補強に動く可能性を示唆した。

  • マリナーズがブルペン補強 レンジャーズからモンテロ獲得

    2020.12.16 10:00 Wednesday

     マリナーズは日本時間12月16日、レンジャーズとのトレードが成立したことを発表し、17歳のホゼ・コルニエルと後日指名選手1名との交換でラファエル・モンテロを獲得した。モンテロは今季、右肘を痛めて故障者リストで開幕を迎えたものの、8月上旬の戦列復帰後はクローザーを務め、メジャー初セーブを含む8セーブを記録。8度のセーブ機会を全て成功させ、セーブ成功率は100%だった。新天地のマリナーズでもクローザーの有力候補の1人となりそうだ。

     現在30歳のモンテロは2014年開幕前のプロスペクト・ランキングで全体トップ100にランクインするほどの有望株だったが、故障の影響もあって先発投手としては大成できず、メッツでプレーした4年間(2014~17年)は58試合(うち30先発)に登板して6勝16敗、防御率5.38に終わった。2018年はトミー・ジョン手術で全休し、同年オフにFAとなってレンジャーズとマイナー契約。2019年7月に2年ぶりのメジャー復帰を果たすと、22試合に登板して2勝0敗、7ホールド、防御率2.48と好投し、ブルペンの主力と見なされるようになった。

     今季は17試合に登板して17回2/3を投げ、0勝1敗8セーブ、防御率4.08、19奪三振を記録。平均95マイル前後のファストボール(フォーシームとシンカー)にチェンジアップとスライダーを交えるピッチングで相手打者を打率.190に封じ込めた。ジェリー・ディポートGMはモンテロについて「彼はフルタイムのリリーバーに転向したあと、力強いピッチングと質の高いパフォーマンスを続けている。我々のブルペンの力になってくれるだろう」と語り、その活躍に期待を寄せている。

     レンジャーズへ移籍するコルニエルはドミニカ共和国出身の17歳の右腕で、2019年7月にマリナーズと契約。今季は母国のサマー・リーグに配属されていたが、マイナーリーグのシーズンが開催されなかったため、まだプロとしての出場経験はない。残りの交換要員1名は後日発表される。

  • アストロズ・ベイカー監督 投手補強を優先する方針を明言

    2020.12.15 16:00 Tuesday

     FAとなったジョージ・スプリンガーの去就が注目されるアストロズだが、ダスティ・ベイカー監督は投手補強を優先すべきと考えているようだ。シーズン終了時以来のZOOM会見に応じたベイカーは「いつも言っていることだけど、投手というのは何人いても十分ではないんだ」と語り、投手の層を厚くすることの重要性を強調。ブルペンの補強を検討していること、先発ローテーションのコマを補充するための補強を行う可能性があることなどを明らかにした。

     今季のアストロズ投手陣はエース右腕のジャスティン・バーランダーを筆頭に故障者が続出したが、ベイカーが経験不足の若手ばかりが並ぶ投手陣をなんとかやりくりするなかでクリスチャン・ハビアー、エノーリ・パレイデス、ブレイク・テイラーといった投手たちが台頭。メジャー3年目のフランベル・バルデスは先発ローテーションの柱へと成長し、サイ・ヤング賞の投票では5位票を1票獲得した。

     今年9月末にトミー・ジョン手術を受けたバーランダーは来季全休が確実だが、現有戦力のままでもバルデス、ザック・グレインキー、ランス・マカラーズJr.、ホゼ・ウルキディ、ハビアーの5人で先発ローテーションを形成することはできる。ブルペンも今季12セーブを挙げたライアン・プレスリー、今季の出場を辞退したジョー・スミスの両ベテランに加え、今季貴重な経験を積んだ若手が多くいる。必要最低限の戦力は揃っているように見えるが、「今はブルペンの強化を第一に考えている。それが終われば野手とか先発投手に目を向けるだろう」とベイカーは語る。

     もしプレスリーをセットアッパーに戻すのであれば、クローザーの補強が必要となる。同地区ライバルのアスレチックスからFAとなったリアム・ヘンドリックスに興味を示しているとの報道もあり、クローザーの獲得が検討されているのは間違いなさそうだ。ベイカーは「今後数週間以内にいくつかの動きがあると思う。大物選手の契約が決まり始めれば、より多くの動きが生まれるだろう」と移籍市場の展望を口にした。

  • パドレス・プレラーGM「タティスJr.との契約延長が最優先」

    2020.12.15 14:00 Tuesday

     パドレスのA・J・プレラーGMは日本時間12月15日、「今季の経済的な損失がフェルナンド・タティスJr.との契約延長に影響を与えることはない」との見通しを示した。そのうえで「彼の価値はどんな契約に値するのか、彼は何を望んでいるのか、そして我々がどれくらいの契約をオファーできるのか、といった話し合いになると思う。彼は優先順位の高い選手だし、彼との契約を延長することが我々の最優先事項だ」と語り、タティスJr.との契約延長を今オフの最優先事項に挙げた。

     現在21歳のタティスJr.は2019年にメジャーデビューし、84試合に出場して打率.317、22本塁打、53打点、16盗塁、OPS.969を記録。8月中旬に腰のストレス反応により戦列を離れたため、新人王レースから脱落(投票ではピート・アロンゾ、マイク・ソローカに次ぐ3位)してしまったが、新たなスター候補生として一躍注目を集める存在となった。

     今季は59試合に出場して打率.277、17本塁打、45打点、11盗塁、OPS.937をマーク。リーグ2位の17本塁打&50得点を記録し、シルバースラッガー賞を受賞したほか、「オールMLBチーム」のファースト・チームに選出され、MVP投票では4位にランクインした。プレラーはシーズン終了時のZOOMでの会見で「タティスJr.と球団の双方が契約延長に興味を示している」ことを明らかにしていた。

     タティスは今季終了時点でサービスタイム(メジャー登録日数)がちょうど2年。よって、1年後のオフから年俸調停期間に突入する。最短で4年後にはフリーエージェントとなるが、その時点でまだ25歳。パドレスは20代の期間を丸ごと、あるいは30代前半までカバーするような長期契約を提示する可能性もある。マイク・トラウト(エンゼルス)は2014年3月に6年1億4450万ドル、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)は2019年4月に8年1億ドルで契約を延長しているが、タティスJr.はどんな契約を手にすることになるのだろうか。

  • 積極補強のWソックス 次のターゲットはヘンドリックスか

    2020.12.15 13:00 Tuesday

     今季アメリカン・リーグの最優秀リリーバー(マリアーノ・リベラ賞)に選出されたリアム・ヘンドリックスは、今オフのFA市場における最高のリリーバーであり、多くのチームが獲得に興味を示している。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、積極補強を展開するホワイトソックスがヘンドリックス獲得の「本命」に浮上しているようだ。ホワイトソックスは今季12セーブ、防御率0.81の活躍を見せた守護神アレックス・コロメイがFAとなり、新たなクローザーの獲得が急務となっている。

     ホワイトソックスは今季35勝25敗をマークし、2012年以来8年ぶりのシーズン勝ち越しと2008年以来12年ぶりのポストシーズン進出を達成。すでに再建期を脱して勝負モードに切り替わっており、今オフはさらなる上位進出を目指すべく積極補強を展開している。レンジャーズとのトレードでランス・リンを獲得して先発ローテーションを強化し、ノマー・マザーラがノンテンダーFAとなって空いた右翼には4年ぶりの古巣復帰となるアダム・イートンを獲得。残りの補強ポイントはクローザーと指名打者(または外野手)と見られている。

     現在31歳のヘンドリックスは、メジャー9年目の2019年に突如ブレイクし、75試合に登板して85回を投げ、4勝4敗25セーブ、8ホールド、防御率1.80、124奪三振の好成績をマーク。今季は開幕から不動のクローザーとして起用され、24試合に登板して25回1/3を投げ、3勝1敗14セーブ、防御率1.78、37奪三振を記録した。コロメイに代わる新たなクローザーの獲得を狙うホワイトソックスにフィットする存在だ。

     もちろん、ヘンドリックスの獲得を狙うチームはホワイトソックスだけでなく、パッサンはドジャース、アストロズ、メッツ、ブルージェイズなどがヘンドリックスに興味を示していることを伝えている。また、今季ブルペンが完全崩壊したフィリーズも争奪戦に加わる可能性がある。ホワイトソックスは争奪戦を制し、新たなクローザーを手に入れられるだろうか。

  • ジャイアンツがバウアー争奪戦に名乗り 補強資金に余裕あり

    2020.12.15 12:30 Tuesday

     「サンフランシスコ・クロニクル」のジョン・シェイによると、ジャイアンツが今オフに交渉を行っているFA選手のなかにトレバー・バウアーが含まれているようだ。シェイはジャイアンツが毎年、トップクラスのFA選手と交渉の場を設けていることを指摘。よって、ジャイアンツがどれくらい真剣にバウアーの獲得を検討しているかは不透明だ。シェイはさらに、ジャイアンツが現在抱えている高額契約のうち5つが来季限りで終了するため、バウアーを獲得する余裕があることも伝えている。

     ジャイアンツは今オフ、ケビン・ゴーズマンがクオリファイング・オファーを受諾して1年1890万ドルで残留したため、来季の先発ローテーションのうちゴーズマンとジョニー・クエイトの2枠は確定。残り3枠は今季13試合(うち11先発)で4勝のタイラー・アンダーソン、同じく13試合(うち11先発)で3勝のローガン・ウェブ、メジャーデビューした2018年に7勝を挙げたアンドリュー・スアレスらが候補となるものの、補強が必要な状況であることは間違いない。そこで獲得候補として浮上するのがバウアーだ。

     ジャイアンツはジェフ・サマージャとの5年9000万ドルの大型契約が今季で終了し、1年契約のゴーズマンのほか、ブランドン・ベルトの5年7280万ドル、ブランドン・クロフォードの6年7500万ドルの契約が来季で終了する。また、クエイトとバスター・ポージーは2022年の契約が球団オプションとなっているため、バイアウトを支払って契約を破棄することが可能。これによりジャイアンツは2021年シーズン終了後に1億ドル近いペイロールを削減できる。

     よって、資金的にはバウアーを獲得する余裕は十分にある。問題はファーハン・ザイディ編成本部長が現在のチーム状況をどのように判断するかということだ。ジャイアンツは3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げた2010年代前半の黄金期を経て、現在は次なる黄金期に向けての過渡期にある。まだ次代の核となるような若手選手は台頭しておらず、完全なる勝負モードに切り替わるまでにもう少し時間がかかるだろう。このタイミングでバウアーに大金を投じるのは適切なのか。そのあたりをザイディがどう判断するかがポイントとなりそうだ。

  • アスレチックスがラステラの代理人と接触 再契約を希望

    2020.12.15 11:30 Tuesday

     「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサーによると、アスレチックスは自軍からFAとなったトミー・ラステラとの再契約に向けて代理人と接触しているようだ。アスレチックスは以前からラステラとの再契約を望んでいることを明言してきた。ラステラは今年8月末にフランクリン・バレートとのトレードでエンゼルスからアスレチックスに加入。三振が少ないだけでなく、三振数を上回る四球数を記録するなど、バットコントロールとアプローチの良さが光る好打者である。

     現在31歳のラステラは、今季エンゼルスとアスレチックスで合計55試合に出場して打率.281、5本塁打、25打点、OPS.819を記録。228打席でわずか12三振しか喫しなかった一方、27個の四球を選び、出塁率は.370という高水準だった。また、前年(80試合で16本塁打)と比較すると本塁打のペースは落ちたものの、実質自己ベストのペースで二塁打を量産。前年(8二塁打)を上回る14本の二塁打を放った。

     カブス時代は代打要員兼内野のユーティリティという役割を担っていたラステラだが、エンゼルスへ移籍した2019年に打撃の才能が一気に開花。前半戦に打率.300、16本塁打、44打点、OPS.848の好成績を残してオールスター・ゲームに初選出された。しかし、故障により出場を辞退。後半戦はわずか2試合のみの出場に終わった。とはいえ、2019年の活躍はフロックではなく、今季も安定した活躍を披露。遊撃以外の内野3ポジションを守れるユーティリティ性も武器の1つとなっている。

     今オフのアスレチックスはラステラのほか、リアム・ヘンドリックス、マーカス・セミエン、マイク・ファイアーズ、ユスメイロ・ペティート、ホアキム・ソリアなど多くの主力選手がFAとなっており、二遊間とブルペンの補強が急務。まずはラステラと再契約を結び、二塁のレギュラーを確定させたいところだ。

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