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  • サイ・ヤング賞のビーバー 「カーブ依存」からの脱却を目指す

    2021.3.2 12:30 Tuesday

     インディアンスは日本時間3月2日に行われたロイヤルズとのオープン戦で昨季のサイ・ヤング賞投手シェーン・ビーバーが初登板。2イニングを投げる予定だったビーバーは初回を三者凡退に抑えたものの、2回表に3連打を含む4安打を浴びるなど球数が増え、予定より早くマウンドを降りることになった。満足のいく結果ではなかったが、まだ「試運転」の段階。ビーバーは今季に向けて「カーブ依存」からの脱却を目指している。

     2回途中4安打4失点(自責点3)という結果でオープン戦初登板を終えたビーバーについて、テリー・フランコーナ監督は「彼はいろいろ試行錯誤している段階だと思う。いろいろ試した結果、2イニング目を犠牲にすることになってしまったね」とコメント。まだ調整段階ということもあり、エースの状態を必要以上には心配していないようだ。

     この日のビーバーは決め球のカーブを使わないことに決めていた。女房役のロベルト・ペレスは速球とチェンジアップのコンビネーションで初回を乗り切り、2イニング目はスライダーを交えながらのリードを展開。ビーバーは「第2の決め球としてスライダーを磨きたい」との課題を持ってマウンドに上がっており、安易にカーブとカッターに頼ることはしなかった。

     ビーバーは2019年、カーブよりもスライダーを使う頻度のほうが高かった。しかし、昨季はカーブの状態が良かったため、スライダーの使用頻度を大幅に減らし、カーブを多投。2019年は2番目に使用頻度が高かったスライダーだが、昨季は速球、カーブ、カッターに次ぐ4番目となっていた。とはいえ、カーブに依存していれば、いずれ狙い打ちされる日がやってくる。「別の決め球を持つことで打者に違った印象を与えられる。それは僕にとって大きなことなんだ」とビーバーはスライダーの質を向上させることに取り組んでいる。

     結果にはつながらなかったものの、「得られたものは大きかった」と初登板を振り返ったビーバー。開幕までにはスライダーの改良を終え、進化した姿を見せてくれるに違いない。

  • バウアーが新天地デビュー「改善すべき点は山のようにある」

    2021.3.2 12:00 Tuesday

     トレバー・バウアー(ドジャース)は日本時間3月2日に行われたロッキーズとのオープン戦に先発。2イニングを1安打無失点に抑え、上々の新天地デビューを飾った。昨季は防御率1.73、100奪三振、WHIP0.79という好成績を残してサイ・ヤング賞に輝いたが、研究熱心なバウアーは満足する様子を見せない。「今季に向けて何を改善していくつもりか」を尋ねられたバウアーは「改善するべき点は山のようにあるよ」と答えている。

     バウアーが最も改善したいと考えている点は、全体的なコマンド(ボールを狙ったところへ投げる能力)だ。バウアーは変化球のコマンドに満足しておらず、初球をストライクゾーンに投げる際のコマンドもさらに磨きたいと考えている。さらに、昨季93.5マイルだった速球の平均球速をもっと上げたいという。バウアーはすでに30歳であり、多くの投手が球速の低下を経験する年齢に差し掛かっているが、「僕の身体はまだ一番良い状態にある」と話している。

     バウアーはインディアンス時代の2018年に12勝6敗、防御率2.21の好成績をマークし、昨季はレッズで球団史上初となるサイ・ヤング賞を受賞。しかし、故障さえなければ、今後さらなる好成績を残せると確信している。「健康なとき、僕は本当に良い投手だ。ゲリット・コールやスティーブン・ストラスバーグと比較されても良い勝負になると思う。通算防御率(3.90)についていろいろ言う人もいるけど、今の状態を見てほしい。僕はかなりエリートな部類に入ると思うよ」と自信満々に語る。

     新天地デビュー戦、バウアーは初回先頭のギャレット・ハンプソンにヒットを許し、暴投もあってイニングを無失点で終えるのに18球を要した。しかし、次のイニングはピッチングをしっかり修正し、わずか10球で2つの三振を含む三者凡退。ここにバウアーのすごさ、つまり課題を把握し、修正する能力の高さが現れている。

     研究熱心で向上心の高いバウアーの進化は止まらない。大ブレイクの昨季を経て、今季は新天地ドジャースでどんな活躍を見せてくれるだろうか。

  • メッツがリンドーア、コンフォートの2選手と契約延長交渉開始へ

    2021.3.2 11:30 Tuesday

     日本時間3月2日、メッツのサンディ・アルダーソン球団社長はフランシスコ・リンドーア、マイケル・コンフォートの両選手との契約延長交渉をまもなく開始する予定であることを明らかにした。両選手とも今季終了後にフリーエージェントとなるため、メッツはシーズン開幕までに契約延長を成立させることを目指している。通常、選手はシーズン中の契約延長交渉を好まないため、シーズン開幕が交渉成立のデッドラインということになりそうだ。

     現在27歳のリンドーアは今年1月にアンドレス・ギメネス、アメッド・ロサリオら4選手とのトレードでカルロス・カラスコとともにインディアンスから加入。メジャー6年間でシルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞2度、オールスター・ゲーム選出4度などの輝かしい実績を誇り、今季終了後にフリーエージェントとなるスター遊撃手のうちの1人として注目を集めている。

     アルダーソンは「今回のトレードはリンドーアが長期にわたってこのチームにいるということを保証するものではない」と語っており、あくまでも契約延長に向けた交渉はこれから。フェルナンド・タティスJr.(パドレス)が14年3億4000万ドルで契約を延長したため、リンドーアも総額3億ドルを超えるような大型契約を手にする可能性が取り沙汰されている。

     一方、現在28歳のコンフォートは2014年のドラフト1巡目(全体10位)指名でメッツに入団。2015年のデビュー以来、9→12→27→28→33と着実に本塁打数を伸ばし、短縮シーズンの昨季は54試合に出場して打率.322、9本塁打、31打点、OPS.927の好成績をマークした。

     アルダーソンはクラブハウスにおけるコンフォートのリーダーシップを高く評価しており、「もし可能であるならば、マイケルは長くチームにキープしておきたい選手だ」と語っている。ただし、代理人がスコット・ボラスのため、契約延長交渉は一筋縄ではいかないかもしれない。

  • ナショナルズが3者連続アーチ ベテラン・ジマーマンにも一発

    2021.3.2 11:00 Tuesday

     ナショナルズは日本時間3月2日に行われたアストロズとのオープン戦で3回裏二死から3者連続アーチが飛び出し、3点を先制した。その2本目を放ったのが昨季の出場を辞退して2年ぶりに戻ってきたライアン・ジマーマン。チーム生え抜きのベテランに対し、ファンからは「昨季はお前がいなくて寂しかったぞ!」と声援が飛んだ。なお、この3者連続アーチなどで6対2とリードしたナショナルズだったが、9回表に5点を奪われ、逆転負けを喫している。

     モントリオール・エクスポズが首都ワシントンDCに移転して誕生したナショナルズ。移転1年目の2005年、ナショナルズがドラフト1巡目(全体4位)で指名したのがジマーマンだった。ジマーマンはその年の9月に早くもメジャーデビューし、翌2006年から主力として活躍。2019年までの15シーズンで1784安打、270本塁打、1015打点を積み上げてきた。

     新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、昨季の出場を辞退したため、今季がメジャー16年目のシーズン。デーブ・マルティネス監督は「彼の姿をもう1度フィールドで見ることができるのは嬉しい。我々はみんな、彼が戻ってきたことを喜んでいるよ」とフランチャイズ・プレーヤーの復帰を歓迎している。

     そして、ジマーマンは早速パワーが衰えていないことを証明。3回裏、アストロズ2番手のスティーブ・シーシェックから2番ジョシュ・ハリソンが先制アーチを放つと、続く3番ジマーマンも左中間へ一発。さらに4番ヤディエル・ヘルナンデスにもアーチが飛び出し、3者連続アーチで3点を先制した。

     試合後、「ボール球をしっかり見極めて、打者有利のカウントに持っていくことができた。フルカウントからスライダーが来て、良いスイングができたよ」と自身の一発を振り返ったジマーマン。今季はジョシュ・ベルが加入したため、一塁のバックアップ兼代打要員となることが確実だが、チームリーダーとしての存在感は大きい。ナショナルズが2年ぶりのポストシーズン進出を目指すうえで、やはりこの男の力は必要だ。

  • 37歳・グレインキー「僕が目指す唯一の記録は10本塁打&10盗塁」

    2021.3.2 10:30 Tuesday

     現在37歳のザック・グレインキー(アストロズ)は通算208勝、2689奪三振、防御率3.37を記録し、サイ・ヤング賞1度、オールスター・ゲーム選出6度など輝かしいキャリアを過ごしてきた。通算3000奪三振といったマイルストーンの達成も視野に入るが、グレインキーはあまり興味を示していない。「どの記録が最も気になるか」を尋ねられたグレインキーは「僕が唯一気になっているのは、10本塁打と10盗塁を達成できるかどうかだ」と答えた。

     通算300勝の達成が困難になっている現代において、先発投手がアメリカ野球殿堂入りを果たすための基準として「通算200勝と3000奪三振」が挙げられることが多い。グレインキーはすでに前者を達成し、後者の達成にもあと311に迫っている。また、あと12勝を積み上げると、ドン・ドライスデール、ジョン・スモルツ、ペドロ・マルティネスといった殿堂入り投手を追い抜くことができる。

     ところが、グレインキーの眼中にある唯一のマイルストーンは「通算10本塁打&10盗塁」という、ピッチングには全く関係のないものだった。グレインキーはこれまでのキャリアで通算9本塁打&9盗塁を記録。しかし、2019年途中にダイヤモンドバックスからアストロズへトレードされたあとは打席に立つ機会が激減し、数字を積み上げることができていない。昨季は両リーグでDH制が採用されたため、1度も打席に立てなかった。

     グレインキーはダイヤモンドバックス時代の2018年に3盗塁、2019年には3本塁打を記録している。過去にシルバースラッガー賞を2度受賞したことからもわかるように、打撃力は投手のなかでもトップクラス。打席に立つチャンスさえあれば、1920年以降でボブ・ギブソン(24本塁打&13盗塁)しか達成していない「投手による通算10本塁打&10盗塁」をクリアできる可能性は十分にある。グレインキーがあと1本塁打と1盗塁を積み上げることができるか注目したい。

  • 大谷がオープン戦初出場で2安打 現地4日か5日に初登板へ

    2021.3.2 10:00 Tuesday

     エンゼルスの大谷翔平は日本時間3月2日に行われたホワイトソックスとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席でライト前ヒット、第2打席でレフト前ヒットを放ち、今季初の実戦でマルチ安打を記録した。第3打席は無死満塁のチャンスでサードフライに倒れ、3打数2安打2得点。「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者は大谷が現地時間4日か5日(日本時間5日か6日)に初登板予定であることを伝えている。

     打撃フォームの改良に取り組み、ジョー・マドン監督から「去年のどの時点よりも状態が良さそうに見える」と評価されていた大谷が、状態の良さを感じさせる順調なスタートを切った。最初の2打席でヒットを左右に打ち分け、今季のオープン戦はマルチ安打でスタート。4回裏の第3打席は無死満塁のチャンスでサードフライに倒れたものの、試合後、大谷は満足げな表情を見せた。

     「今のところは良いスイングをすることができていると思う」と今季初戦を振り返った大谷。「しっかりボールが見えていたし、今は状態が良いと感じている。少し調整しないといけない部分もあるけど、基本的には良いバッティングができた」とオフシーズンのあいだに取り組んできた新たな打撃フォームに手応えを感じたようだ。

     マドンは「第1にピッチング、第2にバッティング」と話しており、大谷には投手としての調整を優先させる方針だ。大谷も現時点ではバッティングよりピッチングに比重を置いているが、そのなかでマルチ安打という結果が出たのは本当に状態が良いことの証と言えるだろう。「彼は良いスイングをしているし、打撃コーチたちも現状には満足している。これを続けてほしいね」と指揮官も合格点を与えている。

     注目されるオープン戦初登板は現地時間4日か5日(日本時間5日か6日)の予定。二刀流の完全復活に向けて、初登板のマウンドでどんなピッチングを見せてくれるか非常に楽しみだ。

  • アレナードが新天地デビュー「カージナルスのファンは素晴らしい」

    2021.3.1 14:00 Monday

     日本時間3月1日、メジャーリーグのオープン戦がスタートし、カージナルスはナショナルズと対戦。ノーラン・アレナードは「4番・三塁」でスタメン出場し、新天地デビューを果たした。1回裏の第1打席は空振り三振、3回裏の第2打席はセンターフライに倒れ、4回表の守備からベンチに退いたため、新天地での初安打はお預けとなったが、第1打席では観客から移籍を歓迎する大歓声が送られ、アレナードはカージナルスファンの温かさを実感したようだ。

     アレナードは試合後、「カージナルスのファンは素晴らしいね。これまでは対戦相手という立場から彼らのことをリスペクトしていたけど、今は彼らが味方になって応援してくれる。信じられない気分だよ」とコメント。赤いユニフォームで試合に出場し、ファンからの大歓声を浴び、カージナルスの一員になったことを改めて実感した。

     マイク・シルト監督は「彼の名前がラインナップにあるのはナイスだね。きっと打線の軸になってくれるだろう。(新天地デビューは)チームにとっても、ノーランにとっても、ワクワクする瞬間だ」とスター三塁手の加入を歓迎。「たぶん彼は今日のことを忘れないだろう。(ホーム開幕戦の)4月8日にもっと大きな歓声を浴びることになると思うけどね」と語った。

     アレナードはシーズン開幕の準備が整うまでに「50打席くらい必要」と話しており、今後はその打席数を目安としてオープン戦に出場し、シーズン開幕に向けた調整を進めていくことになる。新天地デビュー戦は1回裏無死2・3塁のチャンスで三振に倒れるなど、まだ本来の実力を発揮するには至らず、本人も「もちろん今日の結果には満足していないよ。走者を還したかった」と不満げに自身のパフォーマンスを振り返った。

     今季終了後と来季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を有しているものの、「セントルイスで長くプレーしたい」と話しているアレナード。今日以上の大歓声を浴びる機会はこれから何度もやってくるに違いない。

  • 昨季出場辞退のポージーが復帰初戦で安打「戻って来られて嬉しい」

    2021.3.1 13:00 Monday

     昨季の出場を辞退して全休したバスター・ポージー(ジャイアンツ)が日本時間3月1日に行われたエンゼルスとのオープン戦に「2番・捕手」でスタメン出場。1回裏の第1打席で四球を選ぶと、3回裏の第2打席でライト前ヒットを放ち、健在をアピールした。ポージーは試合後、「戻って来られて嬉しいよ。子供のときから野球をプレーするのが大好きだったからね。フィールドに出て戦うことができるのは素晴らしいことだ」と語った。

     ポージーはコロナ禍で開催された昨季、新生児の双子を養子に迎えたことを理由に挙げ、出場辞退を決断。1試合もプレーしなかった。実戦でプレーするのは昨年3月のオープン戦以来およそ1年ぶりとなるが、攻守両面で安定感のあるプレーを披露。ゲーブ・キャプラー監督は「攻守両面で素晴らしい動きをしていた。まさにバスター・ポージーのような活躍だった」とチームの看板選手の復帰を喜んだ。

     ポージーは昨季、スタンドにファンの写真が並ぶ状態で行われた試合をテレビで観戦していたという。出場を辞退したため、ポージー自身は無観客での試合を経験していないものの、「ホンモノの人間がスタンドにいる姿を見るのは、間違いなく素晴らしいことだね」と有観客開催のありがたみを実感したようだ。

     現在33歳のポージーにとって、今季は9年1億6700万ドルという長期大型契約のラストイヤーとなる。来季の契約は年俸2200万ドルの球団オプションとなっているが、ポージーが今季、全盛期のような活躍を見せない限り、このオプションが行使されることはないだろう。よって、今季は今後の選手生活を左右する重要な1年になる。

     2010年新人王、2012年MVP、ワールドシリーズ制覇3度など輝かしいキャリアを過ごしてきたポージーも近年は衰えが目立ち、成績の低下に歯止めがかからなくなっている。ジョーイ・バート、パトリック・ベイリーといったプロスペクト捕手も控えており、ジャイアンツの正捕手としてプレーするのは今季が最後になるかもしれない。キャリアの岐路に立たされているポージーの重要な1年がいよいよ幕を開けた。

  • メッツ・シンダーガード 6月の戦列復帰に向けてリハビリ順調

    2021.3.1 12:00 Monday

     メッツのノア・シンダーガードが昨年3月に受けたトミー・ジョン手術からの戦列復帰に向けて順調にリハビリを進めている。シンダーガードは自身の状態についてコメントすることを避けているが、ジェレミー・ヘフナー投手コーチによると、リハビリのメニューを予定通りにこなし、「本当に状態が良い」という。代理GMを務めているザック・スコットも「すべてが予定通りに進んでいる」とシンダーガードの順調なリハビリに太鼓判を押している。

     現在28歳のシンダーガードは今季がFA前の契約最終年となる。2015年に鮮烈なデビューを飾り、翌2016年は14勝9敗、防御率2.60、218奪三振の好成績を残したものの、2017年は広背筋の故障で長期欠場。2018年からは2年連続で2ケタ勝利をマークしたが、2016年を上回る成績を残すことはできていない。好条件の契約を手にするためには、今季戦列復帰後のピッチングが極めて重要になる。

     スコットは「選手はどこかのタイミングで復帰を早めようと頑張ってしまう。彼らはフィールドに戻って戦うことを熱望しているからね」と選手の心情に理解を示しつつも、シンダーガードのリハビリを予定通りに進めていく方針を強調。メッツはすでにシンダーガードを60日間の故障者リストに登録しており、戦列復帰は早くても5月末になる。サンディ・アルダーソン球団社長が以前言及した「6月復帰」というスケジュールに沿った動きとなっている。

     今季のメッツはジェイコブ・デグロム、カルロス・カラスコ、マーカス・ストローマン、タイワン・ウォーカー、デービッド・ピーターソンの5人が開幕ローテーションを形成する。予定通り6月にシンダーガードが復帰すれば、いよいよ強力ローテーションが完成する。トレバー・バウアーの獲得に失敗したものの、シンダーガードが万全の状態で戻ってくることこそがメッツにとって「最大の補強」となるのかもしれない。

  • がん治療から復帰したマンシーニにスタンディングオベーション

    2021.3.1 11:30 Monday

     日本時間3月1日、メジャーリーグのオープン戦がスタートし、結腸がんの治療で昨季を全休したトレイ・マンシーニ(オリオールズ)はパイレーツ戦に「2番・一塁」でスタメン出場。1回裏の第1打席、マンシーニには観戦に訪れた1705人の観客や両軍の選手から温かい拍手が送られ、ヘルメットを取ってそれに応えた。試合後、マンシーニは「素晴らしい瞬間だった。泣きそうになったよ」とそのシーンを振り返った。

     現在28歳のマンシーニは2019年に打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899という自己最高の成績を残し、チームMVPに選出。チームの主砲として不動の地位を築きつつあったが、昨年3月にステージ3の結腸がんと診断され、半年にわたる治療を受けてきた。そして迎えた1年ぶりの打席。一部の観客の拍手はやがて球場全体を包むスタンディングオベーションとなり、闘病生活を乗り越えたマンシーニを温かく迎えた。

     マンシーニはその打席でセンターへのヒットを記録。3回裏の第2打席は空振り三振に倒れ、一塁の守備ではエラーも喫したが、そんな結果よりも「個人的に大きな1日になった。復帰に向けての節目の1つだからね」と実戦復帰してプレーできたという事実が重要だった。「まだまだやるべきことは残っているけど、現状には満足しているよ」と完全復活に向けて手応えを感じているようだ。

     オリオールズの先発を務めたトーマス・エシェルマンは「(スタンディングオベーションは)偉大な人間に対して起こるスーパーでスペシャルなことだ」とコメント。ブランドン・ハイド監督は「あの瞬間は鳥肌が立ったよ。トレイが状況を認識し、それに応えている姿は本当にクールだった」と語り、主砲の復帰を歓迎した。

     マンシーニは完全復活に向けての第一歩を踏み出したばかりだが、その第一歩が極めて大きなものであることは間違いない。なお、ハイドは一塁と指名打者を兼任させながらシーズン開幕に向けた調整を行わせる方針であることを明らかにしている。

  • 昨年10月に刺されたパドレス・ファム「プレーできるのは幸運だ」

    2021.3.1 11:00 Monday

     パドレスのトミー・ファムは昨年10月、サンディエゴ市内で腰のあたりを刺されるという事件に巻き込まれた。医者には「筋肉が少なければ、命を落としたり、深刻な後遺症が残った可能性もある」と言われたという。野球選手としてトレーニングに励んでいたおかげで命拾いしたファム。大好きな野球を続けられるだけでなく、スプリング・トレーニングを万全の状態で迎えることができた。「こうしてプレーできるのは幸運だよ」とファムは語っている。

     ファムはチームメイトが「アイツは1日中、野球の話をしたがっているんだ」と語るほどの野球オタクである。1日に何時間もデータやビデオを眺め、常に打撃フォームの研究をしているという。しかし、そんなファムが大好きな野球を2度とプレーできなくなる可能性があった。昨年10月に腰のあたりを刺されたのだ。病院に搬送され、100針以上を縫う手術が必要であることを告げられたが、幸いにも今季以降の選手生活には影響がなかった。

     この事件以外にも、昨季はファムにとって散々なシーズンだった。新型コロナウイルスに感染して夏季キャンプのスタートに間に合わず、シーズン序盤は前腕の不調に悩まされた。さらに、8月には有鉤骨を骨折して手術を受け、シーズン終了後には手首の手術も受けている。「ひどい1年だった」と昨季を振り返ったファムだが、これらのトラブルを過去のものにしたいと前を向いている。

     ファムにとって今季はFA前の契約最終年となる。来季以降、満足のいく契約を得るためには昨季の不振を脱し、好成績を残すことが必要だ。そんななかでファムは大型補強で強化された自軍の戦力に手応えを感じており、「僕たちは今季、大きな期待を背負っている。究極の目標に向かって頑張りたい」とワールドシリーズ制覇を目標に掲げている。ファムが散々だった昨季から一転して最高の1年を過ごせば、チームもおのずとその目標の達成に近付いているに違いない。

  • ロイヤルズがドージャーと契約延長 4年2500万ドルとの報道

    2021.3.1 02:00 Monday

     「ESPN」のジェフ・パッサンによると、ロイヤルズはハンター・ドージャーと4年2500万ドルでの契約延長に合意したようだ。5年目にあたる2025年は年俸1000万ドルのオプションとなっており、出来高などの条件を全てクリアした場合、5年間の総額は4900万ドルになるという。ドージャーはサービスタイムが3年を超えたばかりのため、今回の4年契約は年俸調停期間の3年とFA期間の1年目をカバーするものとなる。

     現在29歳のドージャーは2013年のドラフトでロイヤルズから全体8位指名を受けてプロ入りし、2016年にメジャーデビュー。翌2017年はメジャーでの出場機会がなかったが、2018年は102試合と一気に出場機会を増やし、自身初の2ケタ本塁打となる11本塁打を記録した。

     チームの主力の1人とみなされるようになったのは2019年で、この年は139試合に出場して自身初の規定打席到達を果たし、打率.279、26本塁打、84打点、OPS.870をマーク。10三塁打は同僚のウィット・メリフィールド、アダルベルト・モンデシーと並んでリーグ最多タイの本数だった。

     昨季は44試合に出場して打率.228、6本塁打、12打点、OPS.736と低調だったものの、チームからの期待は依然として大きい。過去3年間は一塁、三塁、右翼など複数のポジションを転々としてきたが、今季は三塁に固定される見込みだ。

     今オフから年俸調停期間に突入したため、ロイヤルズはFAになるまでドージャーをあと3年保有できるものの、早めに契約延長に動いた。5年目のオプションが行使された場合、ドージャーがFAになるのは2025年シーズン終了後となり、このときドージャーはすでに34歳。選手としてのピークをロイヤルズで終えるのはほぼ確実だろう。

     ロイヤルズは若手投手の台頭とともに勝負モードへと切り替わりつつあり、ドージャーは少なくとも今後4年間、主力の1人としてチームを牽引していくことになる。

  • いよいよオープン戦開幕 今季もMLBを見るならSPOZONEで!

    2021.2.28 12:30 Sunday

     メジャーリーグでは現地時間2月28日(日本時間3月1日)にいよいよオープン戦がスタートする。ここから約1ヶ月の実戦を経て、4月1日(同4月2日)にレギュラーシーズンが開幕するというスケジュールだ。昨年からメジャーリーグのライブ配信サービスをスタートした「SPOZONE(スポゾーン)」では今季もメジャーリーグの配信が決定。オープン戦の最初の1週間は毎日1~2試合が配信されることになった。

     オープン戦がスタートする2月28日(同3月1日)はフロリダとアリゾナのキャンプ地で合計14試合が行われる。大谷翔平が所属するエンゼルスは山口俊が所属するジャイアンツ、ダルビッシュ有が所属するパドレスは菊池雄星が所属するマリナーズ、前田健太が所属するツインズは澤村拓一が所属するレッドソックス、秋山翔吾が所属するレッズはインディアンス、筒香嘉智が所属するレイズはブレーブス、有原航平が所属するレンジャーズはロイヤルズと対戦する。

     今年のオープン戦は新型コロナウイルス対策としてフロリダでの長距離移動を制限する形でスケジュールが変更されており、たとえばカージナルスはナショナルズ、マーリンズ、メッツ、アストロズの4球団としか対戦しない。とはいえ、昨季は夏季キャンプ中にほとんど実戦での調整を行えないままシーズン開幕を迎えることを強いられたため、約1ヶ月にわたるオープン戦が選手たちにとって貴重な調整の場となることは間違いない。

     ライブ配信サービス「SPOZONE(スポゾーン)」は3月6日(同3月7日)までの配信スケジュールをすでに発表しており、以下のようになっている。

    ※日時は日本時間
    3/1(月)5:05 エンゼルスvsジャイアンツ
    3/2(火)5:10 ホワイトソックスvsエンゼルス
    3/3(水)10:05 エンゼルスvsレッズ
    3/4(木)10:05 レッズvsドジャース
    3/5(金)3:05 レイズvsツインズ
    3/5(金)10:05 カブスvsドジャース
    3/6(土)5:05 エンゼルスvsアスレチックス
    3/7(日)5:05 パドレスvsドジャース
    3/7(日)5:10 ロッキーズvsエンゼルス

  • カージナルス・カーペンター「ベンチ要員になるつもりはない」

    2021.2.28 12:00 Sunday

     ロッキーズとのトレードでノーラン・アレナードの獲得に成功したカージナルス。その影響を最も受けるとみられているのが三塁のポジションから弾き出されることになるマット・カーペンターだ。ナ・リーグで今季もDH制が採用される可能性は低く、カーペンターはベンチ要員の1人としてのシーズン開幕が濃厚だが、「僕がベンチ要員になるかどうかはまだわからない。(開幕までに)多くの時間が残されているからね」と控えに甘んじるつもりはない。

     二塁手としてメジャー定着を果たし、三塁を経て一塁へ移ったカーペンターだが、2019年にポール・ゴールドシュミットが移籍してきたため、三塁へ復帰。しかし、それと時を同じくして打撃成績が悪化し始め、昨季は50試合で打率.186、4本塁打、24打点、OPS.640というメジャー定着後最悪の成績に終わった。

     コルテン・ウォンがブリュワーズへ移籍して二塁のポジションが空いたものの、ここにはメジャー3年目のトミー・エドマンが固定される見込み。一塁にゴールドシュミット、三塁にはアレナードがいるため、カーペンターには守るポジションがないという状況だ。

     しかし、カーペンターは控えに甘んじるつもりはなく、キャンプでは二塁の守備練習にも取り組んでいる。エドマンは外野の守備練習も引き続き行っており、両者とも打撃好調という状況になれば、二塁にカーペンターが入り、エドマンが外野に回るという布陣も考えられる。

     カーペンターがアレナードの加入をポジティブに捉えていることもチームにとっては好材料だろう。「(アレナードの加入で)僕たちのチームははるかに良くなったし、そのチームの一員でいられるのは嬉しいよ」とカーペンター。「ノーランとはトレードの話が出る前から友人だったし、トレードが決まる前からテキストメッセージをやり取りしていたんだ」と友人の加入を歓迎している。

     アレナードが加入したとはいえ、打線の得点力に不安を残すカージナルス。カーペンターが多くの出場機会を確保できるくらいの好成績を残すことができれば、チームの課題は一気に解決されることになりそうだ。

  • カブス移籍のピーダーソン 「脱・プラトーン要員」を目指す

    2021.2.28 11:30 Sunday

     今季からカブスに加わったジョク・ピーダーソンは日本時間2月28日、左投げのコーチを相手に打撃練習を行った。今季のピーダーソンはプラトーン要員からの脱却を最大の目標に掲げており、開幕までの今後数週間、同様の光景が多く見られることだろう。デービッド・ロス監督は「彼は(左腕も打てるということを)自分自身に対して、我々に対して、そして多くの人々に対して証明したがっている。とても楽しみだよ」と期待を口にしている。

     今オフのカブスは、ノンテンダーFAとなったカイル・シュワーバー(現ナショナルズ)に代わる正左翼手としてピーダーソンを獲得。ロスは休養日を除いてピーダーソンをレギュラーとして起用する方針を明らかにしており、ピーダーソンには「左腕攻略」が求められている。

     メジャー定着を果たした2015年、ピーダーソンは左腕と129打席対戦したが、翌2016年は77打席に減少。2017~19年の3年間は平均54打席しか左腕と対戦する機会を与えられず、昨季に至っては全138打席のうち、左腕と対戦したのは10打席だけだった。右腕に対して通算OPS.849、左腕に対して通算OPS.576という数字を考慮した起用法ではあったが、ピーダーソンは多くの球団から「プラトーン要員」とみなされていることに満足していない。今オフ、ドジャースからフリーエージェントとなった際に移籍先としてカブスを選んだのも、レギュラーとしてプレーするチャンスがあるからだった。

     「僕はレギュラー選手とみなされていない。だから、多くのチームは僕を獲得しようとしなかった。レギュラーとしてプレーする機会を得られたことにワクワクしているよ」とピーダーソン。とはいえ、レギュラーの座を維持するためには、左腕を攻略して結果を残していかなくてはならない。

     ピーダーソンは「僕はレギュラーの座を保証してもらいたかったんじゃない。その機会が欲しかったんだ」と語る。プラトーン要員から脱却するチャンスは与えられた。あとは結果を残し、レギュラーに相応しい選手であることを証明するだけだ。

  • 契約最終年のプーホルス 「今季終了後に判断」を改めて強調

    2021.2.28 11:00 Sunday

     アルバート・プーホルス(エンゼルス)は日本時間2月23日、大量の不在着信とテキストメッセージが届いていることに気が付いた。テレビをつけ、何が起きているかを把握。妻・ダイドレがインスタグラムで「今季がラストシーズンになる」と今季限りでの現役引退を示唆していたのだ。その後、その投稿は「エンゼルスとの10年契約のラストシーズン」と訂正されたが、プーホルスは同28日、「引退は未定。今季終了後に判断する」と改めて強調した。

     プーホルスは「今季のことだけに集中している。(引退するかどうかの)決断はシーズンが終わってからすることになるだろう」と従来通りの発言を繰り返し、現役引退は未定であることを強調。「ダイドレが何を伝えようとしていたのかは理解している。ソーシャルメディアの時代だからこういうことはよくあるよ。妻には気にしないようにと伝えた」と妻への気遣いも見せた。

     MVP3度、オールスター・ゲーム選出10度という輝かしいキャリアを歩んできたプーホルスは通算650本塁打と650二塁打の両方を達成した唯一の選手であり、将来のアメリカ野球殿堂入りが確実視されている。身体を入念にケアしていることもあって過去2年間は故障者リスト入りすることなくプレーできており、合計170試合で30二塁打、29本塁打、118打点を記録。「まだ十分にやれる」と考えているようだ。

     プーホルスは今季の目標について「健康を維持してチームの勝利に貢献すること」とコメント。「僕はこのチームの力になりたいんだ。もしシーズンが終わったときにもう限界だと判断したら、現役引退を表明して家に帰るよ。でも、まだその段階ではない」と今季の活躍を誓った。また、現役引退を表明する際は「誰かのSNSの投稿ではなく、自分自身でファンに伝える」と語っている。

     ジャレッド・ウォルシュの台頭により、今季のプーホルスの出場機会は限られたものになることが予想される。しかし、ジョー・マドン監督はプーホルスをチームリーダーとして必要な戦力と考えており、プーホルスも自身の役割を理解している。10年契約のラストシーズン。プーホルスはチームを2014年以来7年ぶりのポストシーズンへ導くことができるだろうか。

  • 大谷が早くも100マイル計測 順調な調整ぶりに指揮官も手応え

    2021.2.28 10:30 Sunday

     メジャー4年目を迎えた大谷翔平(エンゼルス)が完全復活に向けて順調な調整ぶりをアピールしている。日本時間2月25日に行われた実戦形式の投球練習で97マイルを計測したばかりの大谷だが、同28日には早くも100マイルに到達。35球を投げて安打性の打球は1つもなく、対戦した各打者を力でねじ伏せた。ジョー・マドン監督は「昨季のどの時点よりも状態が良さそうに見える」と大谷の順調な調整ぶりに手応えを感じている。

     マドンは大谷の現状について「私はとても気に入っているよ」とコメント。「身体の状態が良いから自信を持ってプレーすることができているのだと思う。投手の面では、腕の振りが本当に良くなっている。去年はボールを押し出すような感じで投げていたけど、今はすっかり改善されている。打者の面では、下半身とバットの軌道のバランスが良くなっている。まだ打撃練習の段階だけど、去年は見られなかった姿だ」と大谷の現状に安堵しているようだ。

     大谷はメジャー1年目の2018年に100マイル以上を7度計測。これは先発投手のなかで3番目に多かった。ところが、昨季は2度の登板で投じた全80球のうち、97マイルに達したのは1球だけ。2018年のトミー・ジョン手術、2019年の左膝の手術を経て、本来のパフォーマンスを発揮できていないのは明らかだった。身体の状態に不安を抱えていることが投打両面でパフォーマンスに悪影響を与えていたが、その不安はすでに払拭されている。

     エンゼルスはまだ今季の大谷の起用法を明言していないが、「投手として週に1試合、打者として週に3~4試合」という過去のやり方にとらわれず、積極的に起用していく方針だ。マドンは「第1にピッチング、第2にバッティングだ」と投手優先の意向を示しているが、「すべてこなせると思う」と二刀流での活躍に期待を寄せている。今季は新人王に輝いたルーキーイヤー以上の輝きが見られるシーズンとなりそうだ。

  • 球界ナンバーワン有望株・フランコ 今季の目標は「メジャー昇格」

    2021.2.28 10:00 Sunday

     レイズのワンダー・フランコはまだAA級以上の階級でプレーしたことがないにもかかわらず、2年連続でプロスペクト・ランキングの全体1位に選ばれている。19歳という年齢からは考えられないほど完成度の高い打撃が極めて高い評価を受けているのだ。しかし、フランコの目標は「トップ・プロスペクトになること」ではない。「今年はメジャーに昇格することだけに集中しているよ」と今季中のメジャー昇格を目標に掲げている。

     球界ナンバーワン有望株の動向には大きな注目が集まっている。いつメジャーデビューするのか。今季はどの階級で開幕を迎えるのか。どのポジションを守るのか。完成度の高い打撃はメジャーでも通用するのか。メジャーでプレーする準備はできているのか。そのなかでフランコは少なくとも最後の問いだけには明確に答えている。「もちろん、メジャーでプレーする準備はできているよ。僕の夢は2年連続でトップ・プロスペクトになることではない。メジャー昇格は子供のころから目指していた目標だし、それを叶える準備はできている」とフランコは語る。

     2019年を最後に実戦から離れていることに加え、レイズの内野のポジションが埋まっていることを考えると、フランコが開幕ロースターに名を連ねる可能性は限りなくゼロに近い。おそらくAA級もしくはAAA級で開幕を迎えることになるだろう。フランコは「それは僕がコントロールできることではない。どの階級でプレーすることになったとしても、僕の仕事は一生懸命プレーすることだ。与えられた場所で頑張るだけさ」と冷静に状況を捉えている。

     マイナーでプレーした2年間で175試合に出場し、打率.336、20本塁打、110打点、22盗塁、OPS.928の好成績をマーク。54三振に対して83四球を選んでいるという事実がフランコの打撃の完成度の高さを物語る。エリック・ニアンダーGMは「余計なプレッシャーを与えたくない。適切なタイミングで昇格させる」と慎重な姿勢を崩さないが、今季中のメジャー昇格という目標は決して非現実的な話ではないのかもしれない。

  • レッズのセンター1番手はセンゼル 秋山の起用法はどうなる?

    2021.2.27 12:30 Saturday

     レッズは昨季ナショナル・リーグで指名打者制が採用されたため、ジェシー・ウィンカーを指名打者に回すことで外野手の人員過多を解消できたが、今季はウィンカー、ニック・センゼル、ニック・カステヤーノス、そして秋山翔吾の4人を外野3枠で上手く起用していかなければならない。そんななか、デービッド・ベル監督は「現時点ではセンゼルが我々の正中堅手だ」と語り、センター1番手がセンゼルであることを明言。秋山は外野4番手からのスタートになりそうだ。

     現在25歳のセンゼルは2016年ドラフト全体2位指名でプロ入りした有望株で、メジャーデビューした2019年は打率.256、12本塁打、42打点、14盗塁、OPS.742を記録。ところが、さらなる飛躍が期待された昨季は新型コロナウイルス感染による戦線離脱もあり、23試合で打率.186、2本塁打、8打点、2盗塁、OPS.604という不本意な成績に終わった。

     しかし、センゼルに対する首脳陣の評価は依然として高く、ベルは「我々は彼の才能や能力を知っている。彼が長いシーズンでコンスタントにプレーする姿を楽しみにしているんだ」と語っている。ただし、センゼルにはメジャーで1年間を通してプレーした経験がないため、センゼルが健康にプレーできるように、適度に休息を与えながら起用していく方針だ。

     ウィンカーは昨季チームトップのOPS.932をマーク。カステヤーノスとは4年6400万ドルの大型契約を結んでおり、この2人がベンチ要員となることは考えにくい。よって、今季のレッズの外野は左翼ウィンカー、中堅センゼル、右翼カステヤーノスという形が基本布陣となる可能性が高い。メジャー2年目のシーズンを迎える秋山は外野4番手となる。

     もちろん、センゼルの休養時には秋山がセンターを守ることになるだろう。また、ウィンカーとカステヤーノスは守備の得意な選手ではないため、試合終盤の守備固め要員としての出場も多くなるとみられる。さらに、左打ちのウィンカーは左腕に対して通算打率.195と苦戦しており、秋山はここが狙い目となる。昨季の秋山は左腕に対して打率.190に終わったが、出場機会確保のカギは左腕攻略が握っていると言えそうだ。

  • 今季終了後FAのカブス・バイエズ「他のチームでプレーしたくない」

    2021.2.27 12:00 Saturday

     メジャーリーグでは今季終了後に多くのスター遊撃手がフリーエージェントとなることが注目されている。そのうちの1人がカブスのハビアー・バイエズだ。しかし、バイエズは「これまでにも言ってきたように、僕はここ(=カブス)に残りたいと思っている。他のチームでプレーしたくないんだ」とカブス残留を希望していることを改めて明言。フリーエージェントになる前にカブスとの契約を延長することに前向きな姿勢を示している。

     カブスは現在チームに残っている2016年の世界一メンバーのうち、バイエズ、クリス・ブライアント、アンソニー・リゾーが今季終了後、ウィルソン・コントレラスが来季終了後にフリーエージェントとなり、チームを去る可能性がある。全員と大型契約を結ぶのは不可能であり、ジェッド・ホイヤー編成本部長は誰を残し、誰を手放すかを決断しなければならないが、フロントオフィスとの関係が良好でないブライアントが移籍濃厚とみられている一方で、バイエズはカブスへの愛着を口にしている。

     現在28歳のバイエズは2018年に打率.290、34本塁打、111打点、21盗塁、OPS.881の好成績を残し、打点王のタイトルを獲得。MVP投票では2位にランクインした。翌2019年も打率.281、29本塁打、85打点、11盗塁、OPS.847の活躍を見せ、2年連続でオールスター・ゲームに選出されたが、昨季はOPS.599というまさかの大不振。試合中のビデオルーム使用が禁止された影響もあり、打撃の微調整が上手くいかず、「昨季のことは話したくない」と語るバイエズにとって最悪の1年となった。

     バイエズは契約延長の交渉をシーズン中に持ち越したくないと考えており、シーズン開幕までに契約延長が実現しない場合、シーズン終了後にフリーエージェントとなってカブスとの再契約を目指すことになりそうだ。昨季の大不振を脱して好成績を残し、自身の価値を改めて証明することがカブスと長期契約を結ぶための一番の近道かもしれない。

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