English Español 韓国語
  • エンゼルス・大谷は5月に復帰予定 オースマス監督が発言

    2019.2.13 14:00 Wednesday

     今季からエンゼルスの監督に就任したブラッド・オースマスは、バッテリー組のスプリング・トレーニング開始日となった日本時間2月13日にメディア向けの会見を行い、故障中の選手についての最新情報を語った。そのなかで、エンゼルスは大谷翔平の指名打者としての戦列復帰時期を「5月中」と見込んでいることが明らかになった。

     トミー・ジョン手術からのリハビリを続けている大谷は、日本時間2月14日の練習後にメディア対応を行う予定となっているが、現時点では素振りを行うところまでリハビリが進んでおり、5月中に指名打者としてエンゼルスのラインナップに名を連ねることを期待されている。大谷は日本時間10月2日にトミー・ジョン手術を受けたあと、まだ投球や送球に関する練習を開始していないものの、少なくとも打者としては順調にリハビリのプロセスを消化しているようだ。

     「(故障のリハビリというのは)とても長くて退屈なプロセスなんだよね」とオースマス。「彼の性格を考えると、彼は一刻も早くグラウンドに戻ってきたいと考えていると思う。彼は競争するのが好きだからね。でも、彼の長期にわたる野球人生や今後の成功を考えると、慎重かつ正確に物事を進めていかなくてはならない」と冷静に現状を分析していた。

     エンゼルスが大谷の復帰時期について具体的に言及するのは、今回が初めてである。なぜなら、2020年に投手として復帰するためのリハビリを進めながら、今季打者としてプレイする準備を進めるプロセスは複雑であり、過去に例がないからだ。

     「5月中に戻ってきてくれると思っているけど、これは全てが順調に進んだ場合の話だ」とオースマスは慎重な姿勢を崩さない。「これはある意味新たな分野なんだよ。DHとして定期的に打席に立ちながら、先発投手としてマウンドにも上がるんだからね。そういう選手がトミー・ジョン手術のリハビリを行うのも新たな分野だし、彼が長期的に二刀流に取り組めるように我々は彼を守らなくてはならない。もし復帰を遅らせる必要があるならば、我々は迷わず復帰を遅らせるよ」と今後の方針について話していた。

  • MLB公式サイトによる現時点での全30球団開幕投手予想

    2019.2.13 12:10 Wednesday

     戦術の1つとして「オープナー」が導入され、ブルペンの重要性がさらに増す時代となったメジャーリーグだが、チームの開幕投手を任されることが先発投手にとって最高の名誉であることは変わらない。MLB公式サイトのコラムニストであるウィル・レイッチは、日本時間2月13日、全30球団の開幕投手を予想する記事を公開した。もちろん、スプリング・トレーニング期間中の好不調や故障により、この予想が変化していく可能性はあるが、各球団のエースがズラリと並んだ豪華なリストとなっている。

     ア・リーグ東部地区はディラン・バンディ(オリオールズ)、クリス・セール(レッドソックス)、ルイス・セベリーノ(ヤンキース)、ブレイク・スネル(レイズ)、マーカス・ストローマン(ブルージェイズ)の5人。昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるスネルや直近7シーズンのうち6シーズンでサイ・ヤング賞投票6位以内に入っているセールといった好投手の名前が並び、セベリーノは「昨季、田中将大の3年連続開幕投手をストップさせた」と紹介されている。

     ア・リーグ中部地区はイバン・ノバ(ホワイトソックス)、コリー・クルーバー(インディアンス)、マイケル・フルマー(タイガース)、ダニー・ダフィー(ロイヤルズ)、ホゼ・ベリオス(ツインズ)の5人。トレード放出が噂されたクルーバーは、インディアンスに残留して開幕投手を務めるとの予想。また、ホワイトソックスは新加入のノバに開幕投手を任せると予想されている。

     ア・リーグ西部地区はジャスティン・バーランダー(アストロズ)、アンドリュー・ヒーニー(エンゼルス)、マイク・ファイアーズ(アスレチックス)、フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)、マイク・マイナー(レンジャーズ)の5人。近年は低迷が続いているヘルナンデスだが、11年連続12度目の開幕投手を任されるとの予想。エンゼルスについては「難しい選択だ。(新加入の)マット・ハービーが指名される可能性すらある」とコメントされている。

     ナ・リーグ東部地区はフリオ・テーラン(ブレーブス)、ホゼ・ウーレイナ(マーリンズ)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)、アーロン・ノラ(フィリーズ)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)の5人。デグロム、シャーザー、ノラと昨季のサイ・ヤング賞投票TOP3が顔を揃える豪華な地区である。

     ナ・リーグ中部地区はジョン・レスター(カブス)、ソニー・グレイ(レッズ)、ヨーリス・チャシーン(ブリュワーズ)、クリス・アーチャー(パイレーツ)、マイルズ・マイコラス(カージナルス)の5人。メジャー復帰1年目で最多勝を獲得したマイコラスが開幕投手を務めるとの予想だが、「予想は難しい。次代のエースであるジャック・フラハティや前エースのアダム・ウェインライトもいる」とレイッチが語るように、カージナルスでは熾烈な開幕投手争いが繰り広げられそうだ。

     ナ・リーグ西部地区はザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)、ジョン・グレイ(ロッキーズ)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、ジョーイ・ルケーシー(パドレス)、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)の5人。ドジャースでカーショウ以外の投手が開幕投手を務めたのは、2010年のビセンテ・パディーヤが最後である。

  • ベテラン救援右腕・ロモがマーリンズと1年契約へ

    2019.2.13 11:40 Wednesday

     スプリング・トレーニング開始を翌日に控えたマーリンズが、ベテラン救援投手の獲得によりブルペンの戦力アップに成功した。関係者がMLB公式サイトのジェシー・サンチェスに伝えたところによると、マーリンズはフリーエージェントのリリーフ右腕、セルジオ・ロモと1年250万ドルで契約合意に至ったようだ。身体検査を経て、球団から正式に契約成立が発表される見込み。ロモは先日、ブルージェイズとの契約合意が近付いていることが報じられていたが、最終的に新天地として選んだのは、昨季プレイしたレイズと同じフロリダ州に本拠地を置くマーリンズだった。

     マーリンズがベテラン救援投手を獲得することは、事前に予測されていた。なぜなら、野球部門社長のマイケル・ヒルが先日行われたファンフェスタにおいて「スプリング・トレーニング開始までに経験豊富なリリーフ投手を獲得する予定である」ことを明言していたからだ。マーリンズはクローザーないし試合終盤の重要な場面を任せることのできる投手を欲していたが、ロモはそのニーズに合致する存在であると言えるだろう。

     現在35歳のロモは、昨季レイズで「オープナー」としての5先発を含む73試合に登板して67回1/3を投げ、25セーブ、75奪三振、防御率4.14をマーク。11年のメジャー生活では通算38勝31敗109セーブ、防御率2.86を記録し、ジャイアンツ時代の2010年、2012年、2014年にワールドシリーズ制覇を経験している。

     マーリンズの救援陣は、クローザーが固定されておらず、右腕のドリュー・ステッケンライダーと左腕のアダム・コンリーが相手打線との相性を考慮して併用される見込みとなっていた。ロモの加入により、ロモがクローザーの最有力候補となり、ステッケンライダーとコンリーは速球派右腕のタイロン・ゲレーロとともにセットアップ役に回ることになるだろう。経験豊富なロモは、若手投手が多いマーリンズ救援陣の教育係としても貴重な存在となりそうだ。

  • ジャイアンツにベテラン外野手が加入 パーラとマイナー契約

    2019.2.13 11:20 Wednesday

     メジャー最弱クラスの外野陣の戦力アップを目指してブライス・ハーパーの獲得に乗り出しているジャイアンツだが、マイナー契約で実績のあるベテラン外野手をチームに加えることも忘れていない。日本時間2月13日、関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシとマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ジャイアンツはフリーエージェントの外野手、ヘラルド・パーラとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。2度のゴールドグラブ受賞歴を誇る31歳のベテラン外野手が、レギュラーの有力候補としてジャイアンツに加わることになった。

     ジャイアンツにとってパーラは見慣れた存在であり、メジャーデビューした2009年から2014年途中までダイヤモンドバックス、2016年から昨季までロッキーズと、ジャイアンツと同地区のチームでプレイしていた。ダイヤモンドバックス時代の2011年と2013年にゴールドグラブ賞を受賞し、2013年にはウィルソン社が選出するナ・リーグの年間最優秀守備選手にも選出。ハイレベルな外野守備には定評がある。

     昨季はロッキーズの準レギュラーとして142試合に出場し、打率.284、6本塁打、53打点、11盗塁をマーク。打率は前年の.309から下がってしまったものの、出塁率は前年を上回る.342をマークしており、堅実な打撃に衰えは見られない。また、昨季は左翼手としての出場がほとんどだったが、守備防御点+6を記録しており、安定した外野守備は健在。実績のない若手選手がレギュラーを争うジャイアンツ外野陣において、実績と実力の両面で抜きん出た存在となるだろう。

     ジャイアンツは2年目のスティーブン・ダガーを「1番・中堅」で起用する方針であり、パーラはマック・ウィリアムソン、オースティン・スレイター、クリス・ショウ、ドリュー・ファーガソンらと両翼の座を争うことになる。また、ファーハン・ザイディ野球部門社長は複数の外野手をチームに加えることを明言しており、パーラの加入がハーパー獲得に向けての動きに影響を与えることはなさそうだ。

  • アスレチックスが先発左腕・アンダーソンと再契約へ

    2019.2.12 14:50 Tuesday

     MLB公式サイトでアスレチックスの番記者を務めるジェーン・リーが関係者から得た情報によると、アスレチックスはフリーエージェントの先発左腕、ブレット・アンダーソンと1年間のメジャー契約で再契約を結ぶようだ。まだ球団からの正式な発表はなく、身体検査の結果を待っている状況。契約合意については地元紙のサンフランシスコ・クロニクルが最初に報じた。

     現在31歳のアンダーソンは、昨年3月にアスレチックスとマイナー契約を結び、メジャーデビューを果たした古巣に5年ぶりの復帰。2度の故障者リスト入りもあって17先発にとどまり、4勝5敗、防御率4.48という成績をマークした。デビューイヤーの2009年にアスレチックスで11勝、2015年にドジャースで10勝を挙げており、健康であれば二桁勝利を期待できる存在。アスレチックスは先発ローテーションの顔ぶれがマイク・ファイアーズ、マルコ・エストラーダの2人以外は流動的となっており、アンダーソンは先発ローテーション争いに加わることになるだろう。

     アンダーソンは、2006年のドラフトでダイヤモンドバックスから2巡目指名を受けてプロ入り。2009年にアスレチックスでメジャーデビューを果たし、通算10シーズンで46勝52敗、防御率4.09をマークしている。2015年にドジャースで自身2度目の2ケタ勝利をマークしたあとは、故障に苦しむシーズンが続いており、過去3シーズンでの登板は34試合(うち33先発)だけ。アスレチックスの先発ローテーションの一角として活躍できるかどうかは、故障なくシーズンを過ごせるかどうかにかかっていると言えそうだ。

  • アスレチックス1巡目指名・マレーがフットボール専念を表明

    2019.2.12 12:35 Tuesday

     昨年のドラフトでアスレチックスから1巡目(全体9位)指名を受けたカイラー・マレー外野手は、日本時間2月12日、自身のTwitterでフットボールに専念する意向を表明した。野球とフットボールの両方で高い評価を受け、MLBのドラフトで全体9位指名を受けただけでなく、大学フットボールで最も活躍した選手に贈られる「ハイズマン賞」を受賞したマレー。一時は「MLBとNFLの二刀流選手」として注目を集めていたが、最終的には用意された背番号「73」のユニフォームを着ることなく、NFLのクォーターバックとなるための準備を進めることを決断するに至った。

     自軍が昨年のドラフトで「最高のアスリートにして最高の野球選手」と評価したマレーをスプリング・トレーニングに参加させるべく、粘り強く交渉を続けていたアスレチックスのビリー・ビーン野球部門上級副社長とデービッド・フォーストGMだが、マレーが今回の決断に至る日がやってくることをある程度覚悟していた様子だった。

     フォーストは「こうなる可能性があることはわかっていた。我々は彼とこまめに連絡を取っていたし、彼がNFLの世界でも魅力的な選手であることは知っていた。つまり、こういうことが起こる可能性があることは最初からわかっていたんだ」とコメント。「自分の生活や時間をNFLのクォーターバックになるために費やすことを決めた。ベストのクォーターバックになって、NFL王者になりたいんだ。NFLの公開練習と面接に向けての準備を始めている」というマレーの意向を尊重する方針だ。

     ただし、アスレチックスはマレーが再びMLBの世界を目指す日がやってくることを信じて、MLBにおけるマレーの保有権を放棄しないという。「我々は彼が素晴らしい野球選手になると思ったから彼を指名したんだ。いつかそれは起こるかもしれない」とフォースト。そのため、アスレチックスは今年のドラフトで補償指名権を得ることはできない。

     「彼を指名したことを全く後悔していない」とフォーストは断言。ボブ・メルビン監督も「彼はハイズマン賞の受賞者なんだよ。我々には彼の保有権がある。まずは彼がフットボール選手として素晴らしいキャリアを過ごせるように彼を応援するよ」と前向きなコメントを残している。フットボール専念を表明したマレーのフットボール選手としてのキャリアには、MLBの世界からも大きな注目が集まりそうだ。

  • ジャイアンツ ハーパー獲得とチーム再建を両立させる可能性

    2019.2.12 11:20 Tuesday

     2月に入ってからブライス・ハーパー争奪戦に本格参戦したジャイアンツ。フリーエージェント市場の大物外野手を狙うこの動きは、72勝90敗に終わった1992年シーズン後にバリー・ボンズを獲得し、翌年の103勝につなげた動きと比較されている。ジャイアンツはポストシーズン返り咲きを成し遂げるために、ボンズと同様の役割をハーパーに期待しているのだろうか。MLBネットワークのジョエル・シャーマンは、ジャイアンツには「別の狙い」があるのではないかと指摘する。

     一般的な視点から考えれば、ジャイアンツのラリー・ベアーCEOとファーハン・ザイディ野球部門社長の狙いは、ハーパーを獲得してチームの戦力をアップさせ、ナ・リーグ西部地区の優勝争いにおいてドジャースやロッキーズに対抗できるチームを作ることだろう。ハーパーは特に外野手の層が薄いチーム状況にフィットする存在であり、実現すれば理想的な補強となるに違いない。

     しかし、シャーマンはジャイアンツのハーパー獲得がチーム再建に関する動きの1つであると考えている。ハーパーは現在26歳であり、仮にジャイアンツがチーム再建に2~3年を要したとしても、チーム再建が完了することにはまだ28~29歳。チーム再建を終え、再びポストシーズン進出を狙うことにもバリバリの主力選手としての活躍を期待できるのだ。

     そして、シャーマンがハーパー獲得の最大の効果として挙げるのが「再建期にファン離れを防ぐことができる」ということだ。メジャーを代表するスター選手であるハーパーが入団し、期待に応える活躍を見せることができれば、チームの成績が振るわなくとも、ファンはハーパーの活躍を目にするために球場を訪れ、テレビ中継を見るだろう。NFLの49ers、NBAのウォリアーズなどとファンの奪い合いをしなければならないジャイアンツにとって、ハーパーは「ファン離れ阻止の切り札」になるというわけだ。

     再建期に突入しようとしているチームへの移籍をハーパーが受け入れるかどうかはわからない。しかし、このような指摘をする記者が現れること自体が、ハーパーが非常に魅力的な選手であることを証明していると言えるのではないだろうか。

  • ヤンキースはマチャド争奪戦から撤退せず 動向を注視

    2019.2.12 10:50 Tuesday

     スプリング・トレーニング開始に向けて準備を進めているヤンキースだが、日本時間2月12日にSNYのアンディ・マルティーノが伝えたところによると、ヤンキースのフロント・オフィスは引き続きフリーエージェントの目玉選手、マニー・マチャドの動向をチェックしているようだ。マルティーノはマチャド争奪戦のフロントランナーがホワイトソックスとフィリーズであることを報じる一方で、ヤンキースも依然として争奪戦に加わっていることを伝えている。

     マルティーノのレポートによると、マチャドと親しい関係者は「マチャドは最も高額なオファーを提示したチームと契約する」と考えており、それはヤンキースではない可能性が高いという。関係者がマルティーノに伝えたところによると、ヤンキースのマチャドに対するオファーはマチャドの希望額を下回っており、ヤンキースのマチャド獲得が実現する可能性は低いと見られているようだ。

     しかし、フリーエージェント市場での過去の振る舞いを見てもわかるように、ヤンキースは大物フリーエージェント選手の獲得を目指すチームにとって脅威であり続けてきた。ブライアン・キャッシュマンGMをはじめとするヤンキースのフロント陣が、フリーエージェント市場の様子をうかがいながらマチャド獲得への動きを本格化させるタイミングを計っているとすれば、逆転でのマチャド獲得が実現したとしても決して不思議ではない。

     マルティーノは、もしマチャドがヤンキースと契約すれば、マチャドは正三塁手を務める可能性が高いと分析。関係者によると、トロイ・トゥロウィツキーが健康であれば、正遊撃手にはトゥロウィツキーが起用される見込みであり、二塁にグレイバー・トーレス、三塁にマチャドが入り、ミゲル・アンドゥハーは一塁に回ることになるようだ。なお、トゥロウィツキーのコンディションが万全でない場合は、トーレスが遊撃に回り、二塁にはDJレメイヒューが入ることが予想される。

  • マリナーズはエンカーナシオンをキープしたまま開幕か

    2019.2.11 10:50 Monday

     今オフ、8年連続18本塁打以上をマークしているカルロス・サンタナがマリナーズに在籍していた期間は2週間足らずだった。彼はジーン・セグーラらをフィリーズへ放出したトレードでマリナーズに加入し、エドウィン・エンカーナシオンを獲得した三角トレードでインディアンスへ去っていった。そして、三角トレードの成立当初からすぐさま「転売」されることが予想されていたエンカーナシオンは、依然としてマリナーズに所属し続けている。マリナーズはエンカーナシオンの放出を模索しているものの、買い手が見つからないようだ。7年連続32本塁打以上を放っているエンカーナシオンは、このままマリナーズの一員として開幕を迎え、日本で行われる開幕シリーズでもプレイすることになりそうだ。

     マリナーズに加入した当初から、再びトレードされることが予想されていたエンカーナシオン。シアトル・タイムズのライアン・ディビッシュは、「マリナーズはエンカーナシオンに対してトレード放出を検討していることを伝えた」とまで報じているほどだ。しかし、スプリング・トレーニング開始が目前に迫った現在もエンカーナシオンはマリナーズに所属し続けており、トレードに関する具体的な話も聞こえてこない。

     マリナーズは、フリーエージェントの長距離砲、ネルソン・クルーズ(ツインズと契約)の争奪戦に敗れたチームがエンカーナシオン獲得を希望すると見込んでいた。クルーズ争奪戦にはツインズのほか、レイズ、アストロズなどが参戦。しかし、レイズはクルーズほどエンカーナシオンを高く評価しておらず、若手有望株の放出が不可避であるトレードにも消極的。また、アストロズはクルーズ獲得に失敗し、指名打者を複数の選手のローテーションで回していく方針を固めつつあるようだ。

     よって、マリナーズがエンカーナシオン放出を希望しているにも関わらず、エンカーナシオンに対する需要がほとんどないというのが実情だ。この状況を踏まえ、ディビッシュは「エンカーナシオンはマリナーズの開幕ロースターに名を連ねる可能性が高い」と伝えており、来日メンバーにも含まれることになるだろう。ただし、マリナーズのジェリー・ディポートGMは積極的にトレードを仕掛けることで知られており、開幕までに何らかの動きがあってもおかしくない。レギュラーシーズン開幕の日まで、エンカーナシオンの動向を注視していく必要がありそうだ。

  • ジャイアンツはハーパーとの短期契約を希望

    2019.2.11 10:35 Monday

     ブライス・ハーパー争奪戦に加わったことが報じられているジャイアンツだが、ハーパー自身が望む超大型契約の担い手となることはなさそうだ。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールによると、ジャイアンツには昨年9月にナショナルズがハーパーに提示して拒否された10年3億ドルのような超大型契約をオファーする意思はなく、比較的短期の契約を結ぶことを望んでいるという。フリーエージェント市場の目玉と見られたハーパーにとっては、厳しいオフシーズンが続いている。

     ナイチンゲールによると、ジャイアンツはハーパーとの短期契約を目指す方針だという。ただし、昨オフにジャンカルロ・スタントン(マーリンズからヤンキースへ移籍)の残り契約2億6500万ドルを引き受ける意思を示していたように、決して超大型契約を結ぶ予算がないわけではなく、スタントンと同様の超大型契約をハーパーにオファーする可能性はゼロではないと指摘する。

     ハーパー争奪戦に加わっているチームのなかでは、ジャイアンツは同じナ・リーグ西部地区に所属するパドレスやドジャースとともに、「ハーパーの地元・ラスベガスに近い」という地理的優位に立っているチームである。また、近年低迷が続くジャイアンツがフリーエージェントの目玉であるスター外野手の獲得に乗り出していることは、1992年オフにジャイアンツが当時史上最高額となる6年4400万ドルでバリー・ボンズと契約し、翌1993年の快進撃(103勝)につなげたことを思い起こさせる。

     ジャイアンツのファーハン・ザイディ野球部門社長は、自軍がハーパーに対して正式な契約オファーを提示したかどうかを明らかにしていないものの、「我々とハーパーは互いに関心を持っている」と語っている。メジャー最弱と言っても過言ではないジャイアンツの外野手事情を考えると、ハーパーはチームにフィットする存在だが、ジャイアンツは短期契約のオファーでハーパーを満足させることができるのだろうか。今後の動向に注目が集まりそうだ。

  • ベテラン外野手・カブレラがパイレーツとマイナー契約

    2019.2.11 10:20 Monday

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールとジ・アスレチックのロブ・ビーアテンプフェルが報じたところによると、フリーエージェントのベテラン外野手、メルキー・カブレラがパイレーツとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加することが決まったようだ。まだ球団からの正式発表はないものの、MLBネットワークのジョン・ヘイマンもこの契約を報じており、ロースター入りを果たした場合、出来高を含めて最大200万ドルがカブレラに支払われるという。

     現在34歳のカブレラは、ヤンキース時代の2005年に20歳でメジャーデビューし、その後ブレーブス、ロイヤルズ、ジャイアンツ、ブルージェイズ、ホワイトソックスを経て、昨季はインディアンスでプレイした。78試合で打率.280、6本塁打、39打点、OPS.755と存在感を示し、控え外野手として活躍。ロイヤルズ時代の2011年に打率.305、18本塁打、OPS.809、ジャイアンツ時代の2012年に打率.346、11本塁打、OPS.906をマークするなど、通算では打率.286、137本塁打、OPS.753という成績を残しており、自身唯一のオールスター・ゲーム出場を果たした2012年にはオールスターMVPを受賞している。

     パイレーツは左翼にコリー・ディッカーソン、中堅にスターリング・マーテイが入り、グレゴリー・ポランコが出遅れる予定の右翼にはロニー・チゼンホールを補強。カブレラは控え外野手として開幕ロースター入りを目指すことになる。25歳のパブロ・レイエスや26歳のホゼ・オスーナ、カブレラと同様に招待選手としてスプリング・トレーニングに参加するパトリック・キブラハンやJBシャックらが、開幕ロースター入りに向けてのライバルとなりそうだ。

  • ジャイアンツ・バムガーナーはオープナー戦法に否定的

    2019.2.10 11:20 Sunday

     ジャイアンツのエース左腕、マディソン・バムガーナーは流行の兆しを見せつつある「オープナー戦法」について、自身の見解を明らかにした。日本時間2月11日、ファンフェスタの質問コーナーにおいて、ブルース・ボウチー監督はウィンター・ミーティングの期間中にバムガーナーからテキストメッセージが届いたことを明らかにし、そこには「もしオープナーを使うのであれば、僕は球場から出ていかなくてはならないね」と書かれていたという。伝統的な先発投手として活躍してきたバムガーナーは、「オープナー戦法」について否定的な意見を持っているようだ。

     「オープナー戦法」とは、昨季レイズやアスレチックスが本格採用した投手起用法の1つであり、リリーフ投手を先発させて1~2イニングを投げさせたあと、本来の先発投手または別のリリーフ投手を登板させるという起用法である。先発投手が相手チームの上位打線と対戦する機会を減らすことで好投を引き出したり、先発投手不足の状況をリリーフ投手で補ったり、といったメリットがあると考えられている。

     ジャイアンツのファーハン・ザイディ野球部門社長は、バムガーナー以外の顔ぶれに不安を抱える先発ローテーションの改善策として「オープナー戦法」の採用を昨年12月に示唆していた。今オフ、デレク・ホランドとドリュー・ポメランツの両左腕を獲得して先発投手の層に厚みを加えているものの、依然として「オープナー戦法」を採用する構想を持っているようだ。

     「私の基本的な考え方は、勝つためのチャンスを最大化することが最優先だ。ホランドとポメランツはあらゆる起用法に対応できる投手である。先発して6イニングを投げることもできるし、試合の最終2イニングを抑えることもできるし、試合中盤を任せることもできる」とザイディ。ひょっとすると、ホランドとポメランツをチームに迎え入れたのは、「オープナー戦法」の本格採用を想定したうえでの動きだったのかもしれない。

     ザイディは「たとえば相手チームの上位打線に左打者が多く、我々が右腕を先発させようとしている場合、左腕を(オープナーとして)先発させることで右腕の負担を減らすことができる。相手チームが嫌がることをして、勝つチャンスを最大化するのが我々の目指すべきところなんだよ」と「オープナー戦法」の採用に前向きだ。ただし、バムガーナーが登板する試合で「オープナー戦法」が採用される可能性はほとんどないと見られる。ボウチーは「(バムガーナーがオープナーのあとに2番手として登板する可能性よりも)代打として出てくる可能性のほうが高いだろうね」と語っている。

  • ホワイトソックスがマチャドに8年2億5000万ドルをオファーか

    2019.2.10 11:00 Sunday

     複数のメディアがこれまでに報じてきたところによると、マニー・マチャドの獲得を目指すホワイトソックスはマチャドに対して7年1億7500万ドルの契約をオファーしているという。しかし、ここにきてホワイトソックスがマチャドに対するオファーを引き上げた可能性があるようだ。その金額は8年2億5000万ドルであると報じられている。

     マチャドについては、ヤンキースが7~8年の総額で2億2000万ドルという巨額のオファーを提示した可能性があることが報じられたばかりだが、ドミニカ共和国を拠点とするスポーツライターのエクトル・ゴメスによると、ホワイトソックスがマチャドに対して8年2億5000万ドルの大型契約をオファーしたという。

     もしこの報道が正しければ、これはジャンカルロ・スタントンの3億2500万ドル、アレックス・ロドリゲスの2億7500万ドルと2億5200万ドルに次いで歴代4番目の高額契約となる。また、年平均の金額は3125万ドルとなるが、これはザック・グレインキーの3440万ドルに次ぐ歴代2位の金額だ。

     複数のメディアはこれまで、ホワイトソックスがマチャドへのオファーを引き上げず、マチャド側の対応を辛抱強く待ち続ける方針であることを報じてきた。昨オフ、レッドソックスがJ.D.マルティネスと契約した際、レッドソックスはスプリング・トレーニング開始後まで待ち続け、最終的には最初のオファーよりも高い金額を提示することなく契約したという成功例があるからだ。しかし、7年1億7500万ドルのオファーに対するマチャド側の反応が鈍いことを受け、ホワイトソックスは方針を転換したのかもしれない。

     オフシーズン当初、マチャドは総額3億ドルを超える規模の超大型契約を望んでいることが報じられていた。直近の報道では、徐々にそれに近い金額のオファーが提示されていることが報じられており、争奪戦が決着する日は確実に近付いているようだ。

  • 通算67勝の右腕・ベイリーがロイヤルズとマイナー契約

    2019.2.10 10:45 Sunday

     日本時間2月10日、ロイヤルズは32歳の先発右腕、ホーマー・ベイリーとマイナー契約を結んだことを発表した。昨季までレッズ一筋でプレイしてきたベイリーは、昨年12月にドジャースへトレードされたあと、解雇されてフリーエージェントに。今回のマイナー契約にはスプリング・トレーニングへの招待が含まれており、ベイリーは招待選手として開幕ロースター入りを目指すことになった。

     2004年のドラフトでレッズから全体7位指名を受けてプロ入りしたベイリーは、2007年にメジャーデビュー。2012年に自身初のノーヒッターを含む13勝10敗、防御率3.68と飛躍を遂げ、翌2013年も11勝12敗、防御率3.49をマークして投球回数は2年連続で200を超えた。2014年には2度目のノーヒッターを達成したものの、その後は2015年5月にトミー・ジョン手術を受けるなど故障や不振に苦しみ、2016年から3年連続で防御率6点台。特に昨季は4年ぶりに20試合以上に先発したにもかかわらず、1勝14敗、防御率6.09と全く戦力にならなかった。

     ベイリーは2014年にレッズと6年1億500万ドルの大型契約を結んでおり、今季がその契約最終年となる。昨年12月にドジャースがレッズからベイリーの契約を引き継ぎ、その後ベイリーを解雇したため、今季の年俸2300万ドルはドジャースに支払い義務がある。よって、ベイリーがスプリング・トレーニングで好投し、ロイヤルズのロースターに登録された場合、ロイヤルズはメジャー最低保証年俸でベイリーと契約することができる。

     なお、関係者によると、ベイリーは日本時間3月26日にオプトアウト(契約破棄)を選択できるという。メジャーでプレイできる機会が得られないと判断した場合、ベイリーはオプトアウトの権利を行使し、メジャーでプレイする機会が得られる球団との契約を模索することになりそうだ。

  • インディアンス・リンドーア ふくらはぎ痛で7~9週間離脱へ

    2019.2.9 14:00 Saturday

     今季もア・リーグ中部地区の優勝筆頭候補に挙げられているインディアンス。とくに近年急成長を遂げているホゼ・ラミレスとフランシスコ・リンドーアによる三遊間は、チームの名物の1つとなっている。しかし、スプリング・トレーニング開始まで1週間ほどとなったこのタイミングでアクシデントが発生。スプリング・トレーニングに向けての準備中にリンドーアが右ふくらはぎを痛めてしまったのだ。戦列復帰には7~9週間を要すると見られており、リンドーアが開幕戦に間に合うかどうかは微妙なところだ。

     リンドーアは先週末に右ふくらはぎを痛め、現地時間月曜日にインディアンスのヘッド・アスレチック・トレーナーであるジェームス・クインランに右ふくらはぎの違和感について伝達。同水曜日にはクリーブランドの病院で診察を受け、適度な痛みがあることが確認された。リンドーアはすでにリハビリのプロセスを開始しており、スプリング・トレーニングの期間中には毎日チームによる診察を受ける予定だという。戦列復帰までに要する時間は7~9週間と見られており、これはリンドーアが日本時間3月28日~4月11日の間に戦列復帰することを意味する。インディアンスは日本時間3月29日にツインズとの開幕戦を迎えるが、回復がスムーズならば開幕戦に出場することも可能だろう。

     万が一、リンドーアが開幕戦に間に合わなかった場合、昨年11月にパイレーツからトレードで獲得したマックス・モロフ、球団6位の有望株であるユー・チャン、27歳のエリック・スタメッツ、招待選手のライアン・フラハティあたりが代役候補となる。モロフは昨季パイレーツで26試合に出場して打率.186、OPS.640と打力に不安を抱えており、チャンはAAA級で打率.256、13本塁打とイマイチ。スタメッツもAAA級での78試合で打率.202に終わっており、スプリング・トレーニングでのパフォーマンス次第ではあるものの、メジャー通算533試合の実績を誇るフラハティが最有力候補となるかもしれない。

     とはいえ、まずはリンドーアがスムーズに回復し、開幕戦に万全の状態で出場できることを祈りたい。回復が遅れるようであれば、地区王者・インディアンスの戦いにも小さくない影響を与えることになるだろう。

  • ジャイアンツ・ザイディ野球部門社長「ハーパーと互いに関心」

    2019.2.9 13:00 Saturday

     ジャイアンツのファーハン・ザイディ野球部門社長は、自軍がフリーエージェントのブライス・ハーパーに対して関心を示していることを隠す様子はない。ジャイアンツは、ハーパーの地元であるラスベガスでハーパー側との面会を行ったことが報じられているが、「我々の(ラリー・ベアー)CEOが出席したのだから、(ハーパーへの関心を)否定するのは難しいよね」とハーパー獲得に動いていることを認めている。さらに「間違いなく双方が互いに関心を持っている」と語り、ハーパー側もジャイアンツとの契約に関心を示していることをうかがわせた。

     ザイディは「我々は(ハーパー側と)数時間にわたる良い話し合いを行うことができた」と面会における手応えを語った一方、「彼にはフィットするチームがたくさんあるし、たくさんのチームが関心を示している」と語り、ハーパー獲得に関して慎重な姿勢を崩さなかった。「彼には(移籍先を決めるまでに)決断しなければならないことがいくつかあるし、今のところ、我々の関心のレベルは、彼の地元を訪れて彼に会うくらいと言っておくのがフェアなのかな」とザイディ。わざわざラスベガスを訪れたことを考えると、ジャイアンツはハーパー獲得を本気で検討しているのだろう。

     ザイディはジャイアンツがハーパー側に対して正式なオファーを行ったかどうかについては明らかにしていない。しかし、ハーパー獲得に向けて動き始めたことは、自軍の選手たちを興奮させ始めているようだ。先発右腕のジェフ・サマージャは「ブライス・ハーパーを獲得する以上にチームをより良くする方法はないよ。僕はハーパー獲得に大賛成さ」とコメント。自軍がハーパー獲得を狙っているとの報道に興奮した様子で話していた。

     「移籍する選手は、スプリング・トレーニング開始の日に新しいチームで新しいチームメイトと一緒にいたいはず。でも、最近はスプリング・トレーニング開始までに契約を決めない選手もいる」とザイディ。もしハーパーがスプリング・トレーニング開始までに移籍先を決めるとすれば、決断の日は間もなくやってくる。

  • ブリュワーズとムスターカスの再契約は不可避なのか

    2019.2.9 12:30 Saturday

     ブリュワーズには、MLB Pipelineが先日発表したプロスペクト・ランキングTOP100で全体20位にランクインした有望株二塁手のケストン・ヒウラがいるものの、彼のメジャー昇格まではもうしばらく待たなければならない。二塁のレギュラーが固まらない状況のなか、ブリュワーズは「正二塁手不在」という課題を、フリーエージェントの三塁手と契約することで解決することになるかもしれない。

     昨年7月にロイヤルズからブリュワーズに加入し、シーズントータルで28本塁打、95打点をマークしたマイク・ムスターカスは、依然としてフリーエージェント市場に残っている。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、昨季同様にブリュワーズがムスターカスを獲得し、正三塁手のトラビス・ショウを二塁に回す可能性があるという。ローゼンタールは自身の記事のなかで「ブリュワーズとムスターカスの再契約は不可避であるように思われる」とまで書いている。

     ムスターカスは、現在マニー・マチャドの獲得に動いている球団にとって、マチャド獲得に失敗した場合の「プランB」となる可能性がある。フィリーズ、ホワイトソックス、パドレスなどがマチャドを逃した場合の正三塁手候補としてムスターカス獲得に動くと見られているのだ。しかし、スプリング・トレーニングの開始が近付くなか、ムスターカスがマチャドの移籍先決定を待たずに契約を決めてしまう可能性もある。そこで浮上するのが、ブリュワーズとムスターカスの再契約というわけだ。

     しかし、ショウがフルシーズン二塁手としてどこまでやれるかは未知数であり、守備範囲の狭さを不安視する関係者もいる。また、年俸調停期間に突入しているショウにとって、守備の負担増により打撃成績を悪化させてしまうのは、なるべく避けたいシナリオだろう。現在、ブリュワーズのチーム内にはコリー・スパンジェンバーグ、エルナン・ペレス、タイラー・サラディーノといった正二塁手候補がいるが、ブリュワーズはショウを説得したうえでムスターカスとの再契約を目指すのだろうか。今後の動向に注目だ。

  • 史上唯一の両リーグMVP フランク・ロビンソンが83歳で死去

    2019.2.8 12:20 Friday

     メジャーリーグ史上唯一の両リーグMVP受賞者であり、アフリカ系アメリカ人として史上初めてメジャーリーグ球団の監督を務めたフランク・ロビンソンが、長年の闘病生活の末、日本時間2月8日に亡くなった。83歳だった。なお、ロビンソンは1982年にアメリカ野球殿堂入りの有資格者となり、得票率89.2%を記録して1年目で殿堂入りを果たしている。

     ロビンソンは1956年にレッズでメジャーデビューし、いきなり38本塁打を放って新人王を受賞。1961年には打率.323、37本塁打、124打点、OPS1.015の好成績をマークしてMVPに選出された。

     1966年にオリオールズへ移籍すると、いきなり打率.316、49本塁打、122打点、OPS1.047の好成績をマークして打撃三部門を制し、1956年のミッキー・マントル(ヤンキース)以来となる三冠王に。もちろん、当然のようにMVPにも選出され、メジャーリーグ史上唯一となる両リーグMVP受賞者となった。また、同年にはワールドシリーズMVP、1971年にはオールスター・ゲームMVPにも選出され、ブルックス・ロビンソンとの「ロビンソン・コンビ」は当時のオリオールズの名物の1つとなっていた。

     その後、ドジャース、エンゼルス、インディアンスでのプレイを経て、1976年限りで現役を引退。通算成績は2943安打、打率.294、586本塁打、1812打点、OPS.926という見事なものであり、有資格1年目でアメリカ野球殿堂入りを果たした。

     さらに、インディアンス時代の1975年には選手兼任監督となり、メジャーリーグ史上初となるアフリカ系アメリカ人監督に。ジャイアンツ、オリオールズ、エクスポズ(2005年からナショナルズ)でも監督を務め、2005年に誕生したナショナルズの初代監督でもある。監督通算成績は1065勝1176敗と黒星が先行しているものの、1989年には前年107敗を喫したオリオールズを地区2位(87勝75敗)に導き、最優秀監督賞を受賞している。

     なお、ドジャース時代を除き、選手時代・監督時代を通して背番号「20」を背負い、この背番号はオリオールズ、インディアンス、レッズの3球団で永久欠番となっている。

     オリオールズ時代の同僚で、自身も殿堂入りの名選手であるジム・パーマーは「彼はボルティモアを野球を変えた。それについては疑いの余地がないよ」とロビンソンの影響力の大きさを振り返り、別れを惜しんでいた。

  • 争奪戦がついに決着!フィリーズが好捕手・リアルミュートを獲得

    2019.2.8 11:30 Friday

     フィリーズほど今オフをワクワクして迎えたチームはないだろう。潤沢な資金と豊富なプロスペクトを有するフィリーズは、2011年以来のポストシーズン進出を果たすべく、フリーエージェント市場とトレード市場の両方において、大型補強を模索してきた。そしてついに、トレード市場での大型補強が実現した。日本時間2月8日、フィリーズは正捕手のホルヘ・アルファーロ、有望株右腕のシクスト・サンチェスを含む3選手とインターナショナル・ボーナスポール・マネー25万ドルを放出し、マーリンズからJ.T.リアルミュートを獲得したことを発表。球界有数の好捕手がフィリーズに加わった。

     現在27歳のリアルミュートは、昨季マーリンズで打率.277、21本塁打、74打点、OPS.825をマークしてシルバースラッガー賞を初受賞。オールスター・ゲームにも初めて選出された。フリーエージェントとなるのは2020年シーズン終了後であり、フィリーズは今季を含めて2年間、リアルミュートを保有することができる。フィリーズのマット・クレンタックGMはリアルミュートについて「球界で最高の捕手だ」と何度も語っていた。

     もちろん、リアルミュート獲得のためにフィリーズが失ったものも決して小さくない。アルファーロはまだ25歳ながらすでに正捕手格に成長しており、昨季は打率.262、10本塁打、37打点、OPS.731をマーク。強肩に対する評価も非常に高い若手捕手だった。また、サンチェスはフィリーズで最高の若手有望株と評されており、常時90マイル台中盤を計測する速球を武器にエース級の投手へ成長されることを期待されていた。もう1人、マーリンズへ移籍することになったウィル・スチュワートは21歳の左腕で、昨季はA級での20先発で防御率2.06をマークした。

     マーリンズが希望していた「球団内のトップ・プロスペクト+メジャーレベルの捕手+その他の有望株」というパッケージを用意し、見事にリアルミュート獲得を実現させたフィリーズ。次なるターゲットは、フリーエージェント市場に残るブライス・ハーパーないしマニー・マチャドということになりそうだ。

  • オリオールズが先発補強 右腕・カーンズと1年契約へ

    2019.2.8 11:10 Friday

     オリオールズはマイク・エリアスGMの就任後、初のFA契約が目前に迫っているようだ。日本時間2月8日、MLB公式サイトが得た情報によると、オリオールズはフリーエージェントの先発右腕、ネイト・カーンズと1年契約を結ぶことで合意に至ったという。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは、今回の契約が年俸80万ドルの1年契約で、最大20万ドルの出来高が設定されていることを伝えている。不確定要素の多かったオリオールズの先発ローテーションに、メジャー通算16勝の右腕が加わることになりそうだ。

     現在31歳のカーンズは、2017年7月に受けた胸郭出口症候群の手術の影響で昨季を全休。2015年にレイズで7勝、2016年にマリナーズで6勝をマークしたが、ロイヤルズに移籍した2017年は9試合(うち8先発)で45回1/3を投げるにとどまり、2勝2敗、防御率4.17、51奪三振という成績だった。

     オリオールズの先発ローテーションは、ディラン・バンディ(昨季8勝16敗)、アンドリュー・キャッシュナー(同4勝15敗)、アレックス・カッブ(同5勝15敗)で3番手までの顔ぶれは固まっているものの、4番手以降はメジャーでの実績がほとんどない若手投手が争う予定となっていた。コンディションさえ万全ならば、実力的にカーンズが4番手の筆頭候補であることは間違いない。オリオールズ投手陣の状況を考えると、フルシーズン健康に過ごすことができれば、カーンズは投手陣の中心的存在となってもおかしくない。

     また、地区最下位が確実視されるチーム状況のなか、バンディ、キャッシュナー、カッブらは前半戦のパフォーマンス次第ではシーズン途中に若手有望株とのトレードで他球団へ放出される可能性もある。そうなれば、カーンズにかかる期待はさらに大きくなるだろう。なお、カーンズは今季が年俸調停2年目のシーズンにあたり、オリオールズは今季を含めて2年間、カーンズを保有することができる。故障からの完全復活を遂げることができれば、思わぬ掘り出し物となるかもしれない。

« Previous PageNext Page »