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  • 憧れのカブスでメジャー昇格を目指す29歳の苦労人・コート

    2018.3.16 11:30 Friday

     2016年11月4日、ライアン・コートという名のカブス・ファンは、父とともにカブスの優勝パレードを訪れていた。昨季レッドソックスのAAA級で106試合に出場したコートは、現在招待選手としてカブスに帯同し、開幕ロースター入りに向けてアピールを続けている。

     「僕は人生を通じてずっとカブス・ファンだよ。ワールドシリーズのパレードにも行ったんだ。朝7時の電車に乗って、パレード会場へ向かったよ」とコートは当時を振り返る。父とともにシカゴ川の近くのミシガン通りを歩いていたコートは、人が多く大変混雑していることに気付き、最終的にはバーに入ってテレビでパレードを見ることに決めたという。昨季はレッドソックス傘下のAAA級でプレイし、シーズン終了後にフリーエージェントとなり、マイナー契約で憧れのカブスに加入。現在は招待選手という立場で、開幕ロースター入りのチャンスをうかがっている。

     2011年のドラフトでダイヤモンドバックスから23巡目(全体694位)指名を受けてプロ入りしたコートは、まだメジャー経験はないものの、すでに29歳。オープン戦ではここまで19試合に出場し、打率.364、3本塁打、5盗塁、OPS1.144の好成績を残しているだけでなく、内野4ポジションと外野の両翼の守備をこなし、ユーティリティ性を存分にアピールしている。メジャーで全く実績のないコートがアンソニー・リゾーやクリス・ブライアントといった主力選手のレギュラーの座を脅かすとは考えにくいが、内外野を守れるユーティリティ・プレイヤーとして開幕ロースターの最後の1枠を勝ち取る可能性はゼロではない。しかし、カブスにはベン・ゾブリストやイアン・ハップといった高性能なユーティリティ・プレイヤーがおり、コートが厳しい立場にいることは否定できない。

     現在の好調を維持できれば、他のチームなら開幕ロースター入りのチャンスがあるだろう。ところが、コートは「このチームでデビューしたいんだ」とカブスへのこだわりを口にする。コートの挑戦はどのような結末を迎えるのか。開幕まであと2週間。29歳の苦労人の奮闘に注目したい。


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  • イチローは2位 MLB現役最年長選手ランキングTOP10

    2018.3.16 11:00 Friday

     日本時間3月16日、MLB.comのウィル・リーチは2018年シーズンの現役メジャーリーガー最年長ランキングTOP10を特集する記事を公開した。昨季限りで引退した選手や現時点で所属チームが決まっていない選手は含まれていないが、イチロー(マリナーズ)は野手では最年長、全体でもバートロ・コローン(レンジャーズ)に次ぐ2位にランクインしている。

     まずはTOP10の顔ぶれを見てみよう。

    1位 バートロ・コローン(レンジャーズ) 1973年5月24日生まれ(44歳)
    2位 イチロー(マリナーズ) 1973年10月22日生まれ(44歳)
    3位 フェルナンド・ロドニー(ツインズ) 1977年3月18日(40歳)
    4位 ホアキン・ベノワ(ナショナルズ) 1977年7月26日(40歳)
    5位 ピーター・モイラン(ブレーブス) 1978年12月2日(39歳)
    6位 チェイス・アトリー(ドジャース) 1978年12月17日(39歳)
    7位 ビクトル・マルティネス(タイガース) 1978年12月23日(39歳)
    8位 エイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ) 1979年4月7日(38歳)
    9位 クリス・ヤング(パドレス) 1979年5月25日(38歳)
    10位 ブラッド・ジーグラー(マーリンズ) 1979年10月10日(38歳)

     リーチはランキングの対象選手として①2017年にメジャーでプレイした、②現時点でメジャーのロースターに入っているか、マイナー契約を結んでいるか、招待選手として春季キャンプに参加している、③まだロースター・カットの対象になっていない、という3点を挙げており、これを満たす選手のなかでのTOP10が上記の選手たちである。よって、昨季限りで引退したカルロス・ベルトラン、日本球界に復帰した上原浩治、フリーエージェント市場に残っているR.A.ディッキー、ジェイソン・ワース、ジョン・ラッキー、マット・ホリデイといった選手たちは今回のランキングには含まれていない。

     リーチはイチローの名前をこのリストに含めることができたことを喜ぶ一方で、右ふくらはぎの張りで日本時間3月15日の試合を退いたイチローを心配し、「イチローよ、早く戻ってきておくれ」とエールを送っている。イチローがマリナーズとのメジャー契約を手にしている一方で、コローンがレンジャーズと結んでいるのはマイナー契約。コローンの状況次第では、イチローが今季の現役最年長メジャーリーガーとなる可能性もある。若手選手の活躍が目立っている近年のメジャーリーグだが、コローンやイチローをはじめとしたベテラン選手たちの奮闘にも注目だ。


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  • ブレーブスOB・ガー「アクーニャは殿堂入り選手になれる」

    2018.3.16 10:30 Friday

     オープン戦ここまで打率.417、3本塁打、8打点、4盗塁、OPS1.217と20歳のルーキーらしからぬ大活躍を見せているロナルド・アクーニャ(ブレーブス)。ハンク・アーロンとともにプレイした経験のあるチームOBのラルフ・ガーは「アクーニャには殿堂入りのチャンスがあると思う」と球界最高級の有望株を絶賛している。

     ガーはブレーブスでの8シーズンを含め、メジャーで通算13シーズンにわたってプレイした外野手で、1974年には打率.353をマークして首位打者に輝いただけでなく、オールスター・ゲームにも選出。通算1562安打、打率.306を誇る好打者である。引退後はブレーブスの組織で数十年にわたってスカウトを務め、今週はゲスト・インストラクターとしてチームに帯同中。そのなかでアクーニャのプレイを目にし、「もし20歳のアクーニャとアーロンが並んでいたら、彼らは同じことをすると思うよ。故障などがなければ、彼には殿堂入りのチャンスがあると思うんだ。本当にそう思うよ」と通算755本塁打を誇る名打者の名前を挙げ、アクーニャの才能を絶賛した。

     アクーニャはオープン戦最初の11打席こそわずか1安打に終わったものの、その後は25打数14安打(打率.560)の大暴れ。昨季の開幕をA+級で迎えた選手とは思えないようなプレイを続けており、4月中のメジャー昇格はほぼ間違いなしと見られている。しかし、ブライアン・スニッカー監督は「アクーニャは特別な選手だ。それについては疑いようがないよ。彼のプレイを見れば、それはすぐにわかるはずさ。でも、彼は通常のプレイをしているだけなんだ。素晴らしいプレイをしようとしているわけではない。ただ自分ができることをしているだけなんだよ」と比較的冷静にアクーニャの活躍を受け止めている。

     「アクーニャは(マイク・)トラウトや(ブライス・)ハーパーと同格の選手だと思うよ」とガーは語る。黄金期の再来に向けて再建を進めるブレーブスだが、再び黄金期が到来したとき、その中心にアクーニャがいることは間違いないだろう。


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  • イチローに緊急事態 右ふくらはぎの張りで途中交代

    2018.3.15 12:00 Thursday

     マリナーズではイチローの6年ぶりのチーム復帰が決まったことで連日、盛り上がりを見せている。日本時間3月15日に行われているジャイアンツとのオープン戦でイチローは「1番・左翼」でスタメン出場したが、右ふくらはぎの張りを訴えて途中交代した。

     この試合でオープン戦3試合目となったイチロー。ここまでは5打数無安打とまだファンが待ち望んでいる安打は出ていない。それでも実践経験を通じて開幕に向けて着々と準備が進められおり、すでに左翼手として開幕スタメンも確約されている。チームではベン・ギャメルをはじめ、ネルソン・クルーズやロビンソン・カノーといった主力選手達が相次いで負傷するなどシーズンに向けて不安要素が増えている状態だ。

     今回のオープン戦ではマリナーズの先発、ジェームズ・パクストンが初回のジャイアンツ打線を三者連続三振に抑えて上々の立ち上がりをみせたことで左翼を守っていたイチローに守備機会はなかった。その後、1番打者として打席に入る予定も実際に登場したのは27歳の外野手、ジョン・アンドレオリだった。現在は試合中ということイチローの状態については右ふくらはぎの張りというだけで詳細は発表されていない。

     オープン戦3試合目にしてまさかの事態。日本時間3月13日のホワイトソックス戦ではマリナーズ復帰後初得点を記録し、これからという時の途中交代となった。打席に立っていないことも心配ではあるがまずは今後に影響しないことを願うのみだ。

  • グレインキーがオープン戦で緊急降板も開幕には問題なし

    2018.3.15 11:30 Thursday

     連日盛り上がりをみせているメジャーリーグのオープン戦では開幕が近いこともあり各チームの主力選手が続々と試合に出場している。レギュラーシーズンまで約2週間ほどとなり主力にとっては最終調整の期間となりそうだが、ダイヤモンドバックスのザック・グレインキーが試合中に負傷退場したという。

     日本時間3月15日に行われたレッズとのオープン戦で先発したグレインキーは初回、2番打者のジェシー・ウィンカーに安打と盗塁を許し1死二塁のピンチを迎えるも後続を連続三振に抑えて無失点の立ち上がりをみせた。しかし、右鼠径部の痛みにより当初は5イニングを投げる予定だったが早々に試合から退くことになった。この後、チームは7対3で勝利しグレインキーも勝ち投手にはなったものの心配な出来事となった。

     試合後、グレインキーは「今日はずっと緊張していたけどまずは初回を投げ切らなければならないと感じたんだ。今回のことは長期的なものではないよ」と話している。また、トーリ・ロブロ監督も「早く降板させることが今後に影響しないための対策だよ。グレインキーは開幕に向けて準備ができているし大きな影響はないだろう」と強調している。

     この試合でグレインキーは痛みに耐えながら投げていたことになるがロブロ監督は彼の投球を振り返って「ブルペン投球では調子が良くなかったんだけど試合になったらチェンジアップやカーブ、スライダーも良かったよ」と好印象だったようだ。その一方でロブロ監督は球速があまり出ていないことが心配していたようだが、グレインキー本人はそれよりも実際にマウンドで投げることができるかが心配だったという。

     両者の話を総合するとグレインキーは開幕で投げることができるようだ。ちなみに今回のレッズ戦、エースの緊急降板後は5人の投手リレーで逃げ切り勝利。その中には平野佳寿も含まれており本塁打を浴びるも1回1失点だった。

  • 前レッドソックス監督のファレル氏がレッズのスカウト就任

    2018.3.15 10:30 Thursday

     メジャーリーグ開幕まで約2週間ほどとなり各チームの選手の入れ替えが激しくなってきた。現時点で開40人枠に残っている選手でも開幕までそのままかどうかはまだわからない。その競争の裏で球団側も編成の準備をしている。レッズはジョン・ファレル氏をスカウトとして雇うことになった。

     ファレル氏は昨年までレッドソックスの監督を務めておりチームを2年連続の地区優勝に導いたが地区シリーズでアストロズに敗れたことで監督業を解任されていた。過去にはレッドソックスで世界一を経験、ブルージェイズも率いたこともあるベテランだ。7年間の監督成績は1086試合で558勝528敗 勝率.514だった。

     現在55歳のファレル氏は今後、レッズのスカウトとして活動することになり主に投手をみていくという。自身も現役時代は投手で通算36勝を挙げたものの、故障もあって不完全燃焼で現役を終えている。その後はコーチや監督として多くの選手達と接してきたこともありこの経験がこれからのスカウト活動に繋がることだろう。レッズのブライアン・プライス監督も「彼は素晴らしい野球人だ」とファレル氏の能力を買っているという。指導者として毎日のようにメジャーリーグの試合を観て選手を見極める能力も高く、2013年のレッドソックスで世界一になってからは「才能を見極める専門家」としての呼び声もあった。

     昨年はナ・リーグ中地区最下位に終わったレッズ。昨年のチーム防御率は5.17とこちらもリーグワーストの数字を記録している。チームに必要なものの1つは有望選手の台頭であり今後はファレル氏が発掘した選手の成長が期待される。果たしてファレル氏はどのような投手を見つけてくるのだろうか。チームの未来は彼の手腕次第なのかもしれない。

  • レンジャーズ・バニスター監督 投手13人体制の採用を示唆

    2018.3.14 14:30 Wednesday

     正左翼手の筆頭候補と見られていたウィリー・カルフーンをAAA級へ降格させたレンジャーズは、通常の投手12人体制ではなく、先発5人・リリーフ8人の投手13人体制で開幕を迎えることが濃厚となった。現役最年長選手であるバートロ・コローンが13人目の投手として開幕ロースター入りする可能性もありそうだ。

     ジェフ・バニスター監督は「我々は当初、(12人体制と13人体制の)両方のシナリオを考えていた。現在は13人体制に傾きつつあるよ。状況によっては12人体制を採用する可能性もあるけどね」と投手13人体制の採用を示唆。13人の内訳は先発5人・リリーフ8人となる可能性が高く、リリーフでは左腕のジェイク・ディークマンとアレックス・クラウディオ、右腕のキーオニー・ケラ、トニー・バーネット、マット・ブッシュ、クリス・マーティンの計6人は開幕ロースター入りが当確と見られている。

     調整が間に合うようであれば、ブルペンの7枠目はおそらくティム・リンスカムのものとなり、ブルペンは残り1枠。ジェシー・チャベスがロングリリーフ兼谷間の先発要員として最後の1枠を勝ち取るか、あるいはコローンが先発ローテーションに入り、マイク・マイナーがブルペンに回るパターンが考えられる。その他の候補としてはニック・ガーデワイン(オープン戦防御率1.42)、ホゼ・レクラーク(同3.86)、ケビン・ジェプセン(同1.50)らが挙げられるが、いずれにしてもレギュラーシーズン開幕ギリギリまでバニスターは頭を悩ませることになりそうだ。

     レンジャーズ投手陣の充実ぶりは、昨季チームの新人王に選出され、今年のオープン戦でも8イニングを投げて防御率1.13と好投していたオースティン・ビベンス・ダークスが早々にマイナー降格になったことからも読み取れる。先発ローテーションもコール・ハメルズ、マーティン・ペレス、ダグ・フィスター、マット・ムーアと4番手までは確定しており、質量ともに充実しつつある投手陣は今季のレンジャーズの強みとなるかもしれない。

  • パドレスの有望二遊間コンビのマイナーキャンプ行きが決定

    2018.3.14 12:30 Wednesday

     パドレスの「将来の二遊間コンビ」として期待されるフェルナンド・タティスJr.とルイス・ウリアスが、日本時間3月14日に行われたカブスとのオープン戦の試合開始前にマイナーキャンプへ送られた。両者ともオープン戦で印象的な活躍を見せていたが、引き続きマイナーで実戦経験を積むことになった。

     現在20歳のウリアスはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団3位・全体36位にランクインしている有望二塁手である。昨季はAA級で118試合に出場し、打率.296、3本塁打、OPS.778をマーク。65三振を上回る68四球を選び、アプローチ面については年齢以上に成熟したところをアピールした。今年のオープン戦ではここまで16試合に出場し、打率.286、出塁率.394、OPS.858をマーク。本塁打こそ出なかったものの、8安打のうち5本が二塁打だった。

     一方、現在19歳のタティスJr.はメジャーのキャンプに参加した選手のなかで最年少。前述のプロスペクト・ランキングで球団1位・全体8位にランクインしている有望遊撃手である。昨季はA級で117試合、AA級で14試合に出場し、合計で打率.278、22本塁打、32盗塁、OPS.877をマーク。141三振を喫したようにまだ粗削りな部分も多いが、77四球を選ぶなどアプローチは決して悪くない。今年のオープン戦では初出場の試合で逆方向への本塁打を放つなど、12試合に出場して打率.281、1本塁打、OPS.812をマーク。10代の選手とは思えないようなパフォーマンスを見せ、自身の才能を大いにアピールした。

     アンディ・グリーン監督は「彼らの才能は間違いなくホンモノだね」と有望株コンビを高評価。新加入のエリック・ホズマーも「彼らを見ていると、こっちも燃えてくるよ」と語っていた。両者とも昨季をAA級で終えており、今季はAA級ないしAAA級からのスタートになると見られるが、順調な成長が続くようならば、今季中にメジャーでプレイする姿が見られるだろう。

  • ヤンキース トップ・プロスペクトのトーレスがAAA級降格

    2018.3.14 12:00 Wednesday

     ヤンキースは日本時間3月14日に行われたタイガースとのオープン戦の試合後、球界屈指の有望株であるグレイバー・トーレスをAAA級へ降格させたことを発表した。メジャーでプレイする準備が整うまでに、もう少しマイナーで実戦経験を積む必要があると判断したようだ。

     MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体5位にランクインしているトーレスは、スターリン・カストロをマーリンズへ放出したあとの正二塁手候補の一人に挙げられていた。ところが、ヤンキースはニール・ウォーカーと契約し、トーレス自身もオープン戦で25打数4安打(打率.160)と結果を残せず、AAA級降格が決定。「問題ないよ。これはチームの決定だから。僕にはコントロールできないことだからね。しっかり準備をして次の機会に備えるよ」とトーレスは気持ちを切り替えていた。

     トーレスは昨年6月に利き腕ではない左肘を痛め、トミー・ジョン手術を受けた。トーレス自身が「9ヶ月も実戦から離れて、完璧な状態で戻ってくるのは簡単なことではないよ。僕は人間だからね」と語っているように、9ヶ月のブランクを経て、まだ完全には実戦感覚を取り戻せていないようだ。しかし、トーレスは昨季AAA級で23試合のみの出場ながら打率.309、OPS.863の好成績をマークしており、実戦感覚さえ取り戻すことができれば、すぐにメジャーでプレイする準備は整うはずだ。

     ブライアン・キャッシュマンGMは「フリーエージェントを1年先延ばしにするためにトーレスをマイナーでスタートさせるつもりはない」と語っていたが、結果的にトーレスがAAA級で開幕を迎えることがほぼ確実となり、開幕直後にメジャーへ昇格するようなことがない限り、トーレスのフリーエージェントは最短でも2024年シーズン終了後となった。トーレスが今季中にメジャーへ昇格することは確実と見られており、遅くとも9月にはディディ・グレゴリウスと二遊間コンビを形成するトーレスの姿が見られるに違いない。

  • メッツ・キャラウェイ監督 シンダーガードを開幕投手に指名

    2018.3.14 11:30 Wednesday

     ミッキー・キャラウェイ監督、デーブ・アイランド投手コーチ、そしてノア・シンダーガード自身に尋ねても、誰もが「ジェイコブ・デグロムが開幕投手に相応しい」と言うだろう。しかし、背中の故障によりデグロムの調整が遅れていることもあり、キャラウェイはシンダーガードに開幕投手を任せることを決断した。

     昨季のデグロムは先発投手陣に故障者が続出するなか、チームで唯一ローテーションを守り抜き、31試合に登板して自己最多の201回1/3を投げ、15勝10敗、防御率3.53、239奪三振をマークした。一方のシンダーガードは右広背筋の部分断裂により長期離脱を余儀なくされ、わずか7先発のみ。「デグロムが開幕投手に相応しい」と考えるのは当然のことだろう。

     ところが、デグロムは2月中旬に背中の張りを訴え、オープン戦初登板が日本時間3月12日までずれ込んだ。調整を急ぎ、開幕戦に間に合わせることも不可能ではなかったが、キャラウェイが「開幕戦に間に合うように無理に調整を急がせるのは意味がない」と語ったように、メッツはリスクを冒すことを避けた。その結果、シンダーガードが2年連続で開幕投手を務めることが決定し、デグロムは開幕戦から2日後の第2戦に回ることになった。なお、メッツの投手が2年連続で開幕投手を務めるのは、2008年から3年連続で開幕投手を務めたヨハン・サンタナ以来となる。

     なお、キャラウェイは現時点ではシンダーガードとデグロム以外の先発ローテーションを発表していないが、ジェイソン・バルガスとマット・ハービーが先発3~4番手に入ることは確実と見られている。最後の1枠はスティーブン・マッツ、ザック・ウィーラー、セス・ルーゴ、ロバート・グセルマンらの争いとなり、先発ローテーションから漏れた投手はブルペンに回るか、あるいはAAA級で待機してチャンスを待つことになるだろう。各投手が故障なくシーズンを過ごし、しっかり実力を発揮できれば、球界でも有数の先発ローテーションが形成されるだけに、開幕戦に先発するシンダーガードが良い流れを作ってくれることに期待したいところだ。

  • レンジャーズ 正左翼手候補の有望株・カルフーンがAAA級降格

    2018.3.14 11:00 Wednesday

     日本時間3月14日、レンジャーズはロースター・カットを行い、14選手がマイナー降格となった。そのなかには正左翼手の筆頭候補に挙げられていた有望株ウィリー・カルフーンも含まれており、レンジャーズは左翼をライアン・ルアとドリュー・ロビンソンのプラトーンで賄うことが濃厚となっている。

     今季のレンジャーズは開幕からカルフーンを正左翼手として起用することが確実視されていただけに、カルフーンのAAA級降格に対しては驚きの声も聞かれた。カルフーンは昨年7月末にダルビッシュ有の交換要員の一人としてレンジャーズに加入し、9月にメジャーデビューを果たして13試合で打率.265、1本塁打、OPS.677をマーク。今年のオープン戦では、ここまで13試合に出場して打率.243、1本塁打、OPS.606という成績を残していた。

     カルフーンは昨季二塁から左翼にコンバートされたばかりであり、守備面で課題を多く抱えている。ジェフ・バニスター監督は「彼は間違いなく、我々が春季キャンプで注目していた選手だった。彼は優れた選手になっていくと思うけど、まだ守備面でやらなければならないことがあるんだ」と語り、守備面での不安がAAA級降格の要因であることを明言。昨季AAA級で打率.300、31本塁打、OPS.927をマークするなど、打撃面はすでにAAA級を卒業してもおかしくないレベルに達しており、守備面での準備が整い次第、メジャーに上がってくることになるだろう。

     カルフーンのAAA級降格によって空いた左翼には、ルアとロビンソンがプラトーン起用される可能性が高い。オープン戦で目立った打撃成績を残しているわけではないものの、守備面ではともに堅実なプレイを披露。「このままいけば、彼ら2人がプラトーンでレフトを守ることになるだろうね」とバニスターもプラトーン起用の構想があることを認めている。左翼でルアとロビンソンがプラトーン起用され、中堅にはデライノ・デシールズ、右翼にはノマー・マザーラが入る布陣で、レンジャーズは今季の開幕を迎えることになりそうだ。

  • ブルージェイズ解雇のカレーラがブレーブスとマイナー契約

    2018.3.14 10:30 Wednesday

     日本時間3月14日、2日前にブルージェイズからリリース(解雇)されたばかりのエゼキエル・カレーラがブレーブスとマイナー契約を結んだ。カレーラはブルージェイズの外野手補強のあおりを受けて40人ロースター外となり、出場機会を求めて球団にリリースを要求し、フリーエージェントとなっていた。

     超有望株ロナルド・アクーニャを開幕ロースターに登録しない方針のブレーブスは、アクーニャ昇格までの「つなぎ役」を務める選手を探している。球団内のオプションとしてはレーン・アダムス、プレストン・タッカー、ダニー・サンタナ、ダスティン・ピーターソンらがいるが、その争いにカレーラも加わることになった。ブレーブスのアレックス・アンソポロスGMはブルージェイズのGMを務めていた2014年12月にカレーラとマイナー契約を結び、外野の準レギュラーに育て上げた実績があり、アンソポロスとカレーラの縁が今回の契約につながったようだ。

     ブルージェイズ3年目となった昨季、カレーラは131試合&325打席という自己最多の出場機会を得て、打率.282、8本塁打、10盗塁、OPS.764をマーク。各部門でキャリアハイを更新するなど、自己最高のシーズンを過ごした。しかし、ブルージェイズは今オフ、ランドール・グリチックやカーティス・グランダーソンといった外野手を獲得し、カレーラは構想外に。日本時間2月27日にDFAとなり、同3月2日には招待選手としてチームに帯同することが決定していたが、ブルージェイズに残っても得られるチャンスは少ないと判断したカレーラは新天地を求めることを選択した。

     外野3ポジションを守れるヘレーラだが、昨季の守備防御点はレフトで-8、センターで-3、ライトで-3、合計では-14と前年の+7から大幅に悪化。ブルージェイズがカレーラを構想外とした理由として、守備力の急激な低下を挙げる声もある。打撃面では着実に力を付けているだけに、新天地ブレーブスでメジャー昇格を勝ち取れるかどうかは守備力の向上(回復)にかかっていると言えそうだ。

  • 今季終了後にFA 強打者・ハーパーはどこへ行く?

    2018.3.13 18:30 Tuesday

     球界最高のスター選手の一人であるブライス・ハーパー(ナショナルズ)は今季終了後にフリーエージェントとなる。実力と若さを兼ね備えたハーパーは歴代最高額となる総額4億ドル以上の契約を手にするのではないかとも言われているが、ハーパー争奪戦を制するのはいったいどのチームなのだろうか。MLB.comのマーク・フェインサンドは現段階での予想を公開している。

     フェインサンドが真っ先に挙げたのは、現在ハーパーが所属しているナショナルズだ。フェインサンドはナショナルズがハーパーと再契約を結んだ場合、マックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、ハーパーの3人で年俸が1億ドルを超えてしまうと指摘する一方、2010年にジェイソン・ワースと7年1億2600万ドルの大型契約を結んで球界を驚かせたことを例に挙げ、「ナショナルズがハーパーと再契約を結ぶ可能性を排除すべきでない」としている。ハーパーはチーム生え抜きのスター選手であり、ナショナルズが引き留めに全力を注ぐことは間違いないだろう。

     ナショナルズ以外に名前が挙がったのは、可能性の高いほうから順にドジャース、カブス、フィリーズ、エンゼルス、ヤンキースの5球団。ドジャースとヤンキースは今季の年俸総額をぜいたく税のペナルティ対象となる上限金額以内に抑えて税率をリセットすることを目指し、今季終了後の大型補強に備えている。ドジャースは大黒柱のクレイトン・カーショウがオプトアウトの権利を行使してフリーエージェントとなる可能性があり、その場合にはカーショウの引き留めが最優先となるだろう。しかし、潤沢な資金を活用してハーパー獲得に動く可能性は否定できない。カブスはハーパーの幼なじみであるクリス・ブライアントがいることが強み。2023年まで契約が残っているジェイソン・ヘイワードの存在がハーパー獲得へのハードルとなるが、ヘイワードをセンターへコンバートすることも可能であり、それほど大きな問題にはならないだろう。再建期を脱しつつあるフィリーズは資金に大きな余裕があり、勝負モードへ転換するラストピースとしてハーパー獲得を狙う可能性がある。エンゼルスは資金的にはハーパー獲得も不可能ではないが、数年後にはマイク・トラウトのフリーエージェントが控えており、ハーパーとの大型契約を躊躇するかもしれない。そして、数ヶ月前まで本命と見られていたヤンキースは、ジャンカルロ・スタントンの加入によりハーパー獲得の可能性は低くなった。現在のチーム状況を考えると、ハーパーではなくマニー・マチャドがトップ・ターゲットとなる可能性が高い。

     今季終了後、移籍市場においてハーパーが話題の中心となることは間違いない。今年10月に26歳となるスーパースターはどのような契約を手にするのか。まずはフリーエージェントを控えた今季のハーパーが、チームを球団史上初のワールドシリーズ制覇へ導くような大活躍を見せてくれることを期待したい。

  • 右肩炎症のストローマン 開幕戦での先発は回避が濃厚

    2018.3.13 12:30 Tuesday

     今季の開幕投手を務めることが確実と見られていたマーカス・ストローマン(ブルージェイズ)だが、右肩の炎症で調整が遅れていることもあり、ジョン・ギボンズ監督は開幕戦の先発にストローマンを起用しない方針を固めたようだ。

     2年連続で200イニング以上を投げ、昨季はリーグ4位の防御率3.09をマークして自己最多の13勝を挙げたストローマン。誰もが認めるブルージェイズのエースであり、2年ぶり2度目の開幕投手を務めるのは既定路線のように思われていた。しかし、右肩の炎症で調整が遅れていることを考慮し、ギボンズは「我々は彼に1年を通して健康でいてもらいたいんだ。無理に開幕投手を任せるのはチームにとってベストの選択肢ではないと思う」と開幕投手を別の投手に任せることを決断した。現時点では、昨季の開幕投手であるマルコ・エストラーダと4年連続で2ケタ勝利をマークしているJ.A.ハップが代役候補となっている。

     ストローマンはブルペンでの投球練習を再開し、今週末には練習試合での登板が予定されるなど、すでに右肩は回復していると見られている。しかし、開幕までに予定されていた投球イニング数を消化できない可能性が高く、ブルージェイズは開幕から一時的にジョー・ビアジーニを先発ローテーションに入れて、ストローマンに調整を続けさせることも検討しているという。とはいえ、ギボンズは現時点ではストローマンがヤンキースとの開幕シリーズに登板する可能性を排除しておらず、調整がスムーズに進めば、ストローマンがヤンキース4連戦のどこかで先発する可能性もある。

     ブルージェイズには2016年に最優秀防御率のタイトルを獲得したアーロン・サンチェスもいるが、サンチェスは指のマメの問題により、昨季の大半を欠場した。ブルージェイズはサンチェスの指の状態を慎重に見極めながら起用していく方針であり、そうした事情もあって開幕投手の代役候補はエストラーダとハップの2人に絞られているようだ。先発5番手に入るハイメ・ガルシアを含め、各投手がしっかり実力を発揮できればポストシーズン返り咲きも夢ではないだけに、ブルージェイズが投手起用に関して慎重な姿勢をとるのは当然の判断と言えるだろう。

  • ブリュワーズ 昨季12勝の右腕・アンダーソンが開幕投手に決定

    2018.3.13 12:00 Tuesday

     ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は、日本時間3月30日に行われるパドレスとの開幕戦に、チェイス・アンダーソンを先発させる方針であることを明らかにした。現在30歳のアンダーソンは、メジャー5年目にして初めて開幕投手を務めることになる。

     開幕投手に指名されたアンダーソンは「非常に光栄だよ」とコメント。「今季は昨季の勢いを維持して戦うシーズンになる。その大事なシーズンの最初の日を任せてもらえるなんて本当に光栄だ」と喜びを口にした。ブリュワーズ2年目となった昨季、アンダーソンは25試合に先発して12勝4敗、防御率2.74の好成績をマーク。6月下旬に左腹斜筋を痛めて1ヶ月半にわたって戦列を離れたため、自身初の規定投球回到達を成し遂げることはできなかったものの、前半戦・後半戦とも防御率2点台をマークする安定したパフォーマンスでチームの快進撃を支えた。

     アンダーソンが急成長を遂げた要因は、速球とチェンジアップに次ぐ第3の球種としてカーブを磨き上げたことだ。以前は速球とチェンジアップが全投球の8割以上を占めており、アンダーソンは「打者が攻略法を理解するようになっていた。進化する必要があったんだ」と第3の球種の必要性を認識していた。2016年に投手コーチのデレク・ジョンソンとともにカーブの精度向上に取り組み、昨季はカーブの投球割合がチェンジアップを上回るという結果に。メカニクスに調整を加えるなかで、速球の平均球速も上昇し、カーブやチェンジアップがさらに生きるようになった。そして、それが昨季の急成長につながったというわけだ。

     エース格のジミー・ネルソンが右肩手術の影響で出遅れているという事情があるとはいえ、アンダーソンが今季の開幕投手に指名されたというのは紛れもない事実である。ブリュワーズ移籍後、順調にステップアップを果たしているアンダーソンにとって、今季は先発ローテーションの軸へと成長するシーズンとなるはずだ。

  • ヤンキースがウォーカーと1年契約 超強力打線が完成!

    2018.3.13 11:30 Tuesday

     日本時間3月13日、ヤンキースはニール・ウォーカーと1年契約を結んだことを発表した。ウォーカーは3日前にヤンキースからオファーが届くまで、どのチームからもオファーがなかったことを明言。苦しい状況を耐え抜き、希望通り「優勝を狙える球団」との契約を手に入れた。

     昨季のウォーカーはメッツとブリュワーズで計111試合に出場し、打率.265、14本塁打、49打点、OPS.801をマーク。2ケタ本塁打は8年連続8度目、OPS.800超えは2年連続4度目となり、一塁、二塁、三塁の3ポジションを守りながら堅実な打撃でチームに貢献した。ところが、毎年安定した働きを見せているウォーカーのもとには3月に入ってもオファーは届かず、ブライアン・キャッシュマンGMが「彼は我々のプランに入っていなかったけど、彼のような選手が売れ残っているのを見逃すわけにはいなかった」と語るヤンキースからのオファーを受けて、交渉開始から数日で正式契約に至った。

     キャッシュマンは「ウォーカーはレギュラーの座を約束されているわけではない」と語っているが、現実的には正二塁手としての起用が濃厚。穴となっていた二塁と三塁がウォーカーとブランドン・ドルーリーの加入によって埋まり、今季のヤンキース打線は1番から9番まで全員が15本塁打以上を期待できる超強力打線となった。単純に9人の昨季の本塁打数を合計すると241本となり、長期欠場したグレッグ・バードに大幅な上積みが期待できることを考えると、歴代最多記録である1997年マリナーズの264本塁打を上回る可能性も十分にある。

     ウォーカーは昨オフ、メッツからのクオリファイング・オファーを受諾し、昨季は年俸1720万ドルでプレイしていたが、今季は出来高の条件を全てクリアしても450万ドルにしかならず、大幅な年俸ダウンとなる。しかし、「何よりも、僕の希望は勝つチャンスがある球団でプレイすることだった。優勝候補の球団に加わることができて嬉しいよ」とウォーカーのモチベーションに陰りは見られない。有望株グレイバー・トーレスらの昇格も控えているが、まずは超強力打線のラストピースとして加入した男の活躍に期待したい。

  • ブリュワーズ 古巣復帰のガヤードをリリーフで起用へ

    2018.3.13 11:00 Tuesday

     4年ぶりに古巣・ブリュワーズへ復帰したヨバニ・ガヤードは、球団歴代5位となる89勝を挙げているように先発投手として活躍してきた。しかし、2度目のブリュワーズ在籍となる今回は、ロースター入りを無事に勝ち取った場合、リリーフでの起用となることが確実だ。

     クレイグ・カウンセル監督は、開幕ローテーション入りを目指して他の候補者と争っていたガヤードについて、今後の数試合はリリーフで起用して短いイニングを任せる方針であることを明らかにした。「彼には方針が変わる可能性があることを伝えたけど、現時点では彼をリリーフ候補の一人として考えているよ」とカウンセル。これによりガヤードは先発ローテーションの最後の2枠を巡る争いから脱落し、ブルペンの最後の2枠を巡る争いに参戦することになる。

     ガヤードはレンジャーズでプレイした2015年こそ13勝11敗、防御率3.42と実力を発揮したものの、オリオールズでプレイした2016年は6勝8敗、防御率5.42、マリナーズでプレイした昨季は5勝10敗、防御率5.72と徐々に成績が悪化。1年200万ドルで古巣に復帰した今季は、ここまでオープン戦で4試合(うち1先発)に登板し、0勝1敗、防御率6.75、WHIP2.13に終わっていた。ブリュワーズはレギュラーシーズン開幕までにガヤードをリリース(解雇)した場合、基本給の4分の1(=50万ドル)を支払うだけで済むため、今後の数試合の投球内容次第ではガヤードは開幕ロースター入りどころか、リリースされる可能性もある。

     カウンセルは「短いイニングであれば、同じ打者と何度も対戦することはないし、最初から全力で飛ばしていくこともできる」とリリーフ転向の狙いを説明する。裏を返せば、ガヤードには先発投手として活躍するだけの力が残っていないということにもなるが、短いイニングであれば十分に通用するはずというカウンセルの期待の表れでもある。メジャー通算113勝の実績を誇るベテラン右腕はこの期待に応えることができるのか。ベテランの意地に期待したい。

  • アリエタ獲得のフィリーズ 昨季22本塁打のジョセフをDFAに

    2018.3.13 10:30 Tuesday

     日本時間3月13日、フィリーズはジェイク・アリエタと複数年契約を結んだことを正式に発表し、40人ロースターの枠を空けるために昨季22本塁打を放ったトミー・ジョセフをDFAとした。ジョセフはリース・ホスキンスの台頭とカルロス・サンタナの加入によりポジションを失い、余剰戦力となっていた。

     メジャーデビューを果たした2016年に107試合に出場して21本塁打、長打率.505、OPS.813をマークし、ライアン・ハワードをベンチへ追いやったジョセフだが、その勢いは長続きはしなかった。正一塁手として迎えた昨季は出場試合数が増加したため累積系のスタッツこそ前年を上回ったものの、率系のスタッツはいずれも前年から悪化。OPSは前年の.813から.721へ急降下し、シーズン終盤にはホスキンスに正一塁手の座を奪われた。出場機会を確保するためにレフトの守備にも挑戦していたが、サンタナが加入したことによりホスキンスがフルタイムでレフトを守ることになり、ジョセフの出場機会は消滅。完全に余剰戦力となっていただけに、今回の動きは妥当と言える。

     捕手としてプロ入りしたジョセフは、打力を生かすために一塁手に転向してから数年しか経過しておらず、まだ26歳と若いため伸びしろに期待して獲得に興味を示す球団はあるはずだ。今後フィリーズは7日以内にジョセフをトレードするか、ウエーバーにかけることになるが、獲得を希望する球団が現れなかった場合、ジョセフはフィリーズに残ってマイナーでプレイするか、またはリリース(解雇)されてフリーエージェントとして新天地を探すことを強いられる。

     一発の魅力こそあるものの、昨季の33四球、129三振、出塁率.289という数字が示すように打撃は粗く、確実性に欠ける。また、一塁の守備でも守備防御点-10と平均を大きく下回るレベルに留まっており、レギュラーとして使うには攻守両面でレベルアップが必要という状況だ。2年連続で20本塁打以上を放っている長打力は魅力的なだけに、ジョセフにチャンスを与える球団が現れることを期待したい。

  • カージナルスとマーリンズの開幕投手が決定

    2018.3.12 18:30 Monday

     レギュラーシーズン開幕まで3週間を切り、各球団は開幕ロースター25人の編成に向けてロースター・カットを開始している。そんななか、カージナルスのマイク・マシーニー監督とマーリンズのドン・マティングリー監督は開幕戦のマウンドに立つ投手の名前を明らかにした。

     マシーニーは「彼が開幕戦のマウンドにいるべきではない理由はない。彼が開幕投手を務めることになると思うよ」と語り、3年連続で2ケタ勝利をマークしているエース右腕、カルロス・マルティネスに開幕投手を任せる方針であることを明言した。過去にはマシーニーは開幕投手の発表をオープン戦終盤まで待ったこともあったが、昨季自身初の200イニングと200奪三振をクリアし、文句なしのエースへと成長した右腕を開幕投手に指名することに何の迷いもなかったようだ。

     昨季のマルティネスは32試合に先発して205イニングを投げ、12勝11敗、防御率3.64、217奪三振をマーク。昨季の開幕戦ではカブスを相手に8回途中まで被安打6、与四球0、奪三振10、失点0の快投を披露しており、昨季に続いて2年連続2度目の開幕投手となる。

     一方、マティングリーは2月中旬にホゼ・ウーレイナとダン・ストレイリーのいずれかに開幕投手を任せる方針であることを明らかにしていたが、両投手の性格などを考慮した結果、マティングリーが「エネルギーいっぱいの男」と称するウーレイナに開幕投手の大役を任せることを決断した。マティングリーは「開幕戦は普段以上に盛り上がるし、いつもとは違うルーティンが必要になる。ウーレイナよりストレイリーのほうがルーティン通りに準備をする投手だから、開幕戦の雰囲気に対応できそうなウーレイナを選んだんだ」と選考理由を説明。「100マイルじゃなくて105マイルを投げようとするかもね」と冗談を交えつつ、ウーレイナのパワフルなピッチングに期待を寄せた。

     ウーレイナはメジャー3年目の昨季、開幕から6試合にリリーフ登板して防御率2.35と結果を残し、5月上旬から先発ローテーション入り。その後の28度の先発登板では14勝7敗、防御率3.97をマークした。なお、マーリンズでは2010年から3年連続でジョシュ・ジョンソンが開幕投手を務めて以降、5年連続で異なる投手が開幕投手を務めており、ウーレイナも自身初の開幕投手となる。

  • ボニファシオがPED使用で出場停止 ロイヤルズの外野事情は?

    2018.3.12 17:30 Monday

     昨年4月にメジャーデビューを果たし、メジャー1年目から17本塁打を放って自慢の長打力をアピールしたホルヘ・ボニファシオ(ロイヤルズ)がパフォーマンス向上薬(PED)使用により80試合の出場停止処分を科された。正右翼手としての起用が予想されていたボニファシオの離脱により、ロイヤルズの外野事情はどのように変化したのだろうか。

     日本時間3月12日、80試合の出場停止処分を科されたボニファシオは「私は間違いを犯しました。自分が犯した間違いについて責任を負います。全てのファン、チームメイト、監督・コーチ、GM、オーナーに謝罪したいです。復帰したときにチームに貢献できるように、一生懸命取り組み続けたいと思っています」と語り、ファンやチームメイトをはじめとする関係者全員に謝罪した。今後は引き続きチームに帯同して練習を続け、その後はアリゾナに残って延長キャンプに参加する予定。なお、7月上旬に出場停止期間が終了するボニファシオだが、戦列復帰前にマイナーでの調整(15日間)が許可されており、それを経てメジャーの舞台に戻ってくることになりそうだ。

     正右翼手として500~600打席の出場機会を見込まれていたボニファシオの離脱により、ロイヤルズの外野事情には大きな変化が生まれている。当初はレフトにアレックス・ゴードン、センターにジョン・ジェイ、ライトにボニファシオ、指名打者にホルヘ・ソレアーが入り、パウロ・オーランドが控え外野手を務める形が想定されていたが、オーランドの出場機会が大幅に増加し、ソレアーが守備に就く機会も増加することが見込まれる。場合によってはソレアーがレフトに入り、ゴードンがセンター、ジェイがライトにスライドするケースも出てくるかもしれない。招待選手として開幕ロースター入りを目指しているマイケル・ソーンダースやタイラー・コリンズが控え外野手として開幕ロースターに名を連ねる可能性も出てきた。

     さらなる成長を期待されていたボニファシオの離脱は小さくないダメージだが、他の選手にとっては出場機会を確保するチャンスでもある。このチャンスをモノにするためにオーランドやソレアーらが奮起すれば、思わぬ戦力アップをもたらすかもしれない。

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