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  • 引退報道のプーホルス「まだ決めていない。今季終了後に判断」

    2021.2.23 10:00 Tuesday

     日本時間2月23日、アルバート・プーホルス(エンゼルス)の妻・デイドレがインスタグラムを更新し、「今季が偉大なキャリアの最後の年になる」と投稿したため、各メディアは「プーホルスが今季限りで現役引退」と一斉に報じた。しかし、以前から「将来についてはまだ決めていない」と語っていたプーホルスは「状況は何も変わっていない。今季終了後に判断する」と引退を決断したことを否定。デイドレも「契約の最後の年」と投稿を修正している。

     現在41歳のプーホルスは今季がエンゼルスと結んだ10年2億4000万ドルという大型契約のラストイヤーとなる。エンゼルス移籍後、最初の5年間は低調ながらもメジャー平均以上の成績を残していたが、直近4年間は出塁率.291、OPS.697と衰えを隠せなくなっている。そのため、契約満了とともに引退することが有力視されているものの、プーホルス自身は「今季何が起こるか次第で将来について決断をするつもり」という姿勢を変えていない。よって、プーホルスが来季も現役を続行する可能性は残されている。

     プーホルスは20年間のメジャー生活(カージナルス11年、エンゼルス9年)でMVP3度、2001年新人王、オールスター・ゲーム選出10度、ワールドシリーズ制覇2度、シルバースラッガー賞6度、ゴールドグラブ賞2度、首位打者1度、本塁打王2度、打点王1度という輝かしい実績を残し、通算3236安打、662本塁打、2100打点を記録。将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されており、間違いなく有資格初年度で殿堂入りを果たすことになるだろう。

     史上6人目の通算3500安打まであと264、史上4人目の通算700本塁打まであと38、そしてハンク・アーロンが持つ歴代最多打点記録(2297)まであと197に迫っており、今季これらの記録に大きく近付けるようであれば、プーホルスは大記録達成をモチベーションとして来季も現役を続行することになるかもしれない。

  • MLB公式サイトのパワーランキング 1位ドジャース、2位パドレス

    2021.2.22 13:00 Monday

     メジャーリーグ公式サイトは日本時間2月22日、スプリング・トレーニングが本格的にスタートした現時点でのパワーランキングを公開した。1位はトレバー・バウアーを獲得した昨季王者のドジャース、2位にはダルビッシュ有、ブレイク・スネルらを獲得して今オフ最大の勝者に挙げられるパドレスがランクイン。今季のメジャーリーグはナショナル・リーグ西部地区のこの2球団を中心に動いていくことになりそうだ。

     ドジャースはバウアーの加入により、クレイトン・カーショウ、ウォーカー・ビューラー、バウアー、デービッド・プライス、フリオ・ウリアス、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンという極めて強力な先発ローテーションが完成。この7人のうち2人をブルペンに回すことができる。投打とも目立った穴はなく、21世紀初のワールドシリーズ連覇に向けて準備は整ったと言える。

     そのドジャースに待ったをかけることが期待されるのがパドレス。昨季ブレイクしたディネルソン・ラメットが健康ならば、ラメット、ダルビッシュ、スネル、ジョー・マスグローブ、クリス・パダックが並ぶ先発ローテーションはドジャースに引けを取らず、今オフの補強によって選手層にも厚みが増している。今季のメジャーリーグをナ・リーグ西部地区の「2強」が盛り上げてくれることは間違いない。

     3位にはヤンキースがランクイン。ただし、この順位通りの戦いをするためにはアーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、コリー・クルーバー、ジェイムソン・タイオンといった故障リスクの高い選手たちが1年間健康にプレーすることが絶対条件となる。

     4位は地区3連覇中のブレーブス。今オフはチャーリー・モートンやドリュー・スマイリーを獲得し、マーセル・オズーナの引き留めにも成功した。そして、5位にはフランシスコ・リンドーアとカルロス・カラスコをインディアンスから獲得するなど、大きく戦力をアップさせたメッツがランクインしている。ナ・リーグ西部地区と同様、ナ・リーグ東部地区の優勝争いも大きな注目を集めそうだ。

     なお、6位以下の順位は以下のようになっている。

    6 ホワイトソックス
    7 ツインズ
    8 ブルージェイズ
    9 レイズ
    10 アストロズ
    11 カージナルス
    12 アスレチックス
    13 ブリュワーズ
    14 ナショナルズ
    15 インディアンス
    16 カブス
    17 エンゼルス
    18 フィリーズ
    19 レッドソックス
    20 レッズ
    21 マーリンズ
    22 ジャイアンツ
    23 ロイヤルズ
    24 マリナーズ
    25 ダイヤモンドバックス
    26 タイガース
    27 レンジャーズ
    28 オリオールズ
    29 ロッキーズ
    30 パイレーツ

  • ジャイアンツ 山口に先発ローテ入りのチャンスを与える方針

    2021.2.22 12:30 Monday

     ブルージェイズからリリースされてフリーエージェントとなった山口俊はジャイアンツとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加して開幕ロースター入りを目指すことになった。ファーハン・ザイディ編成本部長は「彼は我々の国際スカウトが日本でたくさん見てきた選手だ」と以前から山口に注目していたことを明らかにし、「彼はプロとしての武器を持っており、複数の役割をこなすことができる」と期待を口にした。

     現在33歳の山口は2年635万ドルの契約でブルージェイズに加入したが、昨季は17試合に登板して防御率8.06に終わり、ブルージェイズからリリース。今季の年俸317万5000ドルはブルージェイズに支払い義務があるため、ジャイアンツはメジャー最低保証年俸だけで山口を雇うことができる(残りをブルージェイズが支払う形となる)。

     ザイディは「2019年の日本での活躍は素晴らしかった。彼は先発とリリーフの両方で成功した経験を持っている」と語っているが、スプリング・トレーニングでは先発の座を争わせる方針。ジャイアンツはすでに先発5人の顔ぶれが固まっているものの、今季は60試合制から162試合制に戻るシーズンということもあって先発投手のデプスが重要となるため、選手層に厚みを加える戦力として山口にかかる期待は大きい。

     なお、ジャイアンツと山口の契約には開幕ロースターに入れなかった場合に契約を破棄してフリーエージェントとなり、他球団でのプレー機会を模索できる権利が含まれているという。ただし、ザイディによると、山口はジャイアンツのマイナーに残留する可能性のドアを閉ざしているわけではなく、ジャイアンツのマイナーに残ったほうがメジャーでプレーできるチャンスが多いと判断した場合、残留を選択する可能性もあるようだ。

     いずれにしても、山口にとってスプリング・トレーニングの1ヶ月間が極めて重要であることは間違いない。競争を勝ち抜き、開幕ロースターに名を連ねることはできるだろうか。

  • マリナーズ球団社長が物議を醸す発言を連発して炎上状態に

    2021.2.22 12:00 Monday

     マリナーズのケビン・メイサー球団社長が「Bellevue Breakfast Rotary Club」で語った内容がYouTubeで公開(すでに削除)され、物議を醸す発言の連発で炎上状態となっている。ツイッターでは「#FireKevinMather」のハッシュタグが広がっており、有望株のフリオ・ロドリゲスは絵文字付きで「モチベーション」とツイート。球団社長の発言は、順調に再建を進めているチームにネガティブな影響を与えそうだ。

     メイサーは「若い選手たちがメジャーでプレーする可能性はなかった。サービスタイムの時計をスタートさせたくなかったんだ」と語り、コロナ禍で行われた2020年シーズン中に有望株を昇格させるつもりがなかったことを明言。また、今季中のメジャー昇格が確実視されているジャレッド・ケレニックやローガン・ギルバートについて、フリーエージェントになるのを1年遅らせるために「開幕ロースターに入ることはない」と断言した。

     選手がフリーエージェントになるのを遅らせるためにデビューを遅らせるのは他球団でもよく使われている手法だが、普通は「もう少しマイナーでの実戦経験が必要だから」といった説明がなされる。今回のメイサーの発言はフロントオフィスがサービスタイムの調整のために意図的に選手のデビューを遅らせていることを裏付けるものとなり、今後の労使交渉に悪影響を与えることが懸念されている。

     そのほかにも、ルイス・トレンズ捕手の名前を「ルイス・トーレス」と呼び間違えたり、チーム生え抜きのカイル・シーガー三塁手について「給料をもらいすぎ」と語ったり、顰蹙を買うような発言を連発。さらには、ロドリゲスや岩隈久志が英語でコミュニケーションを取れないことにも言及し、岩隈の通訳に支払っているコストに対する不満も述べた。

     多くの若手有望株を擁し、近い将来に黄金期を迎えることを期待されているマリナーズだが、今回のメイサーの数々の発言は、順調なチーム再建に水を差すような形となってしまった。ファンからも多くの批判が集まっており、マリナーズはこの事態を収拾するために何らかの対応を迫られることになりそうだ。

  • マリナーズ・ゴンザレス 一番乗りで今季の開幕投手に決定

    2021.2.22 11:00 Monday

     日本時間2月22日、マリナーズのスコット・サービス監督は今季の開幕投手にマルコ・ゴンザレスを指名したことを明らかにした。「普段はこんなに早く発表することはないけど、今回は選ぶのがとても簡単だったからね。マルコは(エースとしての)地位を確立しているし、我々の投手陣のリーダーでもある」とサービス。まだオープン戦すら始まっておらず、キャンプ5日目という異例の早さでの開幕投手指名となった。

     メジャー一番乗りで開幕投手に指名されたゴンザレスは、今回が3年連続3度目の大役となる。マリナーズの球団史上、開幕投手を務めた回数がゴンザレスより多いのはフェリックス・ヘルナンデス(11度)、ランディ・ジョンソン(6度)、ジェイミー・モイヤー(4度)の3人だけ。ゴンザレスは2009年から10年連続で開幕投手を務めていたヘルナンデスから2019年にその座を奪い、現在に至っている。

     現在29歳のゴンザレスは2018年に13勝、2019年に自己最多の16勝をマークし、昨季は11試合に先発して7勝2敗、防御率3.10を記録。69.2イニングを投げて64個の三振を奪った一方、与えた四球はわずか7個だけだった。過去2年間はオールスター級の見事な活躍を見せており、サービスが開幕投手を悩む余地はほとんどなかった。

     サービスがゴンザレス以外に唯一、候補として考えたのはジェームス・パクストンだったという。3年ぶりにチームに戻ってきたパクストンは2018年に自己最多の208奪三振を記録。体調さえ万全ならばエース級のパフォーマンスを期待できる好投手である。サービスは「パクストンが能力的に素晴らしいものを持っていることはみんな知っているが、開幕戦のマウンドに相応しいのはマルコだと思う」とパクストンの実力を称えつつも、エースへの信頼を口にした。

     なお、マリナーズは昨季に続いて今季も6人制ローテーションで戦う方針を明らかにしており、メジャー3年目を迎える菊池雄星もローテーションの一員として開幕を迎えることが確実視されている。

  • ドジャース・カーショウ「まだ32歳。引退するつもりはない」

    2021.2.22 10:30 Monday

     ドジャースのエース左腕、クレイトン・カーショウは今季が3年9300万ドルの大型契約のラストイヤーとなる。昨季、念願のワールドシリーズ制覇を達成したこともあり、今季限りで引退する可能性も取り沙汰されているが、カーショウは「引退するつもりはない。僕はまだ32歳だから、あと数年はやれると思っている」とその可能性を否定。2022年シーズンも再びメジャーのマウンドに立つつもりであることを明言した。

     カーショウは「今、(引退の可能性について)尋ねられたら、僕は『まだプレーすることを本当に愛している』と答えるよ。身体の状態は良いし、良いボールを投げることができている。今季が終わったあと、いろいろ考えることになるだろう」と発言。カーショウが今季終了後に考えなければならないことの1つが「来季どこでプレーするのか」ということだ。

     2006年のドラフト全体7位でドジャースに指名されて以来、球史に残る大エースへと成長し、活躍を続けてきたカーショウ。ドジャースへの愛着を口にしており、今季終了後にフリーエージェントとなった際にもドジャースとの再契約を最優先に考えるとみられるが、再契約交渉は決して簡単ではない。

     ドジャースは現在、ムーキー・ベッツやトレバー・バウアーといった高額年俸選手を抱えており、コディ・ベリンジャーやウォーカー・ビューラーも年俸調停期間に突入している。今季はぜいたく税の対象となる年俸総額の上限(2億1000万ドル)を超えるのは確実なため、2年連続で上限を超過するのは避けたいところ。そうした状況のなかで、カーショウやコリー・シーガーとの再契約をまとめなければならないのだ。

     カーショウは「他の人からどんなふうに見えているかはわからないけど、僕はドジャースでプレーすることを愛している。この組織のすべてが大好きなんだ」とドジャースへの愛着を強調する。「ワールドシリーズ制覇に挑戦する機会を多く得られたのは幸運だったし、ようやく優勝できた。でも、それは当たり前のことではない」と毎年のようにワールドシリーズ制覇のチャンスがあるドジャースの環境も気に入っているようだ。

     メジャー最高クラスの戦力を誇るドジャースは今季、1998~2000年のヤンキース(3連覇)以来となるワールドシリーズ連覇を目指している。カーショウが2022年以降のことを考えるのは、2つ目のチャンピオンリングを目指す戦いが終わってからということになりそうだ。

  • ブレーブスが控え野手を補強 強打のラムと1年契約で合意

    2021.2.22 02:00 Monday

     日本時間2月22日、ブレーブスがアスレチックスからフリーエージェントとなっていたジェイク・ラムと1年契約(メジャー契約)で合意したことが明らかになった。ブレーブスは40人枠内の控え内野手がヨハン・カマルゴとジャック・メイフィールドの2人しかいなかったため、フリーエージェント市場での補強を検討していた。正三塁手に固定される予定のオースティン・ライリーが期待を裏切った場合、ラムの出場機会が増えることになりそうだ。

     現在30歳のラムは2014年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューし、メジャー3年目の2016年に打率.249、29本塁打、91打点、OPS.840とブレイク。翌2017年は打率.248、30本塁打、105打点、OPS.844とさらに成績を伸ばし、オールスター・ゲームにも選出された。ところが、その後は相次ぐ故障により成績を落とし、昨年9月にダイヤモンドバックスを解雇されてアスレチックスへ移籍。昨季は2球団合計で31試合に出場して打率.193、3本塁打、10打点、OPS.635という成績だった。

     ブレーブスの内野陣のうち、一塁フレディ・フリーマン、二塁オジー・アルビーズ、遊撃ダンズビー・スワンソンの3人は不動のレギュラーと呼べる存在。しかし、23歳のライリーはまだ1年を通して三塁のレギュラーを務めた経験がなく、不安が残る。右打ちのライリーを左打ちのラムと両打ちのカマルゴが「代打要員兼控え三塁手」としてサポートしていく形が予想される。

     また、ブレーブスはパブロ・サンドバルやジェイソン・キプニスといったベテラン内野手とマイナー契約を結んでおり、彼らも控え内野手として開幕ロースター入りを狙っている。ラムはサンドバルとポジションが被る(三塁手兼一塁手)ため、ラムにとって開幕ロースター入りに向けた直接のライバルは2012年ワールドシリーズMVPのサンドバルということになりそうだ。

  • ロッキーズ・デズモンドが2年連続出場辞退へ 今季年俸800万ドル

    2021.2.22 01:00 Monday

     日本時間2月22日、ロッキーズのイアン・デズモンドは自身のインスタグラムのストーリーを更新し、2021年シーズンの出場を辞退するつもりであることを明らかにした。デズモンドは昨季も出場辞退を選択してプレーしておらず、2年連続の出場辞退ということになる。今季限りで5年7000万ドルの契約が終了するため、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは「デズモンドはすでにロッキーズでの最後の試合を終えたかもしれない」と伝えている。

     現在35歳のデズモンドは「この数ヶ月間、私はタフな会話をしてきた。多くの質問をして、多くのことを考えた。現時点では、2021年シーズンの出場を辞退することにした」と述べ、今季の出場を辞退する意向を表明。「この状況(=コロナ禍)で復帰して野球をプレーしたいという気持ちよりも、家族と一緒にいたいという気持ちのほうが大きい。これからもトレーニングを続けて、様子を見ていきたいと思う」と家族を優先した結果の決断であることを明らかにした。

     メジャー11年間で5度の「20-20」を含む通算181本塁打、181盗塁を記録しているデズモンドは、2016年オフにレンジャーズからフリーエージェントとなり、5年7000万ドルの大型契約でロッキーズに加入。昨季の年俸は1500万ドル、今季の年俸は800万ドルだが、自己都合による出場辞退のため、デズモンドは2年間のサラリーを放棄したことになる。また、来季の契約は年俸1500万ドルの球団オプションとなっているが、2年間プレーしていないベテラン選手のオプションをロッキーズが行使することはないだろう。

     「チームメイトにはすでに伝えたし、コーチ陣やフロントオフィスにも伝えた。彼らはみんな理解してくれたし、私の決断を支えてくれた」とデズモンド。なお、ロッキーズもデズモンドの出場辞退を認めており、球団から何らかの公式発表が行われるとみられている。

  • 大学1年生が1イニング2満塁弾の快挙 初打席から2打席連発

    2021.2.21 13:00 Sunday

     大学での初打席を満塁の場面で迎え、満塁本塁打を打つ。これ以上の結果はあるだろうか。そんな快挙をフロリダ・アトランティック大学の1年生、ケイレブ・ペンドルトンがやってのけた。しかも同じイニングに回ってきた2打席目で再び満塁弾。なんと1イニング2満塁弾という快挙を大学での最初の2打席で成し遂げたのだ。1イニング2満塁弾はメジャーリーグの長い歴史でも過去に1度しか達成されていない快挙であり、大きな話題となっている。

     日本時間2月21日に行われたフロリダ・アトランティック大学とセントラル・フロリダ大学の一戦。「8番・捕手」で先発出場したペンドルトンは1点ビハインドで迎えた2回裏無死満塁の第1打席でレフトへの逆転満塁弾を放つと、6点リードの二死満塁の場面で再び打席に入り、またしてもレフトへ満塁弾を叩き込んだ。この回、フロリダ・アトランティック大学は一挙12得点のビッグイニングを作り、最終的には20対15で勝利した。

     メジャーリーグの長い歴史において、1イニング2満塁弾が達成されたのは1度だけ。1999年4月23日のドジャース戦(ドジャー・スタジアム)でパドレスのフェルナンド・タティスJr.の父であるフェルナンド・タティスSr.(当時カージナルス)が史上唯一の快挙を成し遂げている。3回表無死満塁のチャンスでこの試合の第2打席を迎えたタティスSr.はドジャース先発の朴賛浩から逆転満塁弾。その後、一死満塁のチャンスでマーク・マグワイアがライトフライに倒れ、タティスSr.が再び満塁の場面で打席に入ると、朴からこのイニング2本目の満塁弾を放ち、球史に残る快挙を達成した。

     ペンドルトンはこの試合で大学での初打席に立ったばかりの1年生。この先、どんな選手へと成長していくのか非常に楽しみだ。なお、タティスSr.の息子であるタティスJr.は昨年パドレスが史上初の4試合連続満塁弾を記録した際に1本目の満塁弾を放っている。何かと満塁弾に縁のある親子である。

  • 「春季キャンプで最も興味深い30人」に大谷と秋山が選出

    2021.2.21 12:00 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトは「春季キャンプで最も興味深い30人」と題して、各球団から1人ずつ、春季キャンプの注目選手をピックアップ。がん治療から復帰するトレイ・マンシーニ(オリオールズ)、レギュラー抜擢が噂されるアンドリュー・ボーン(ホワイトソックス)、先発ローテ入りを期待されるマット・ムーア(フィリーズ)、出場辞退から復帰するデービッド・プライス(ドジャース)などが名を連ねるなか、エンゼルスからは大谷翔平、レッズからは秋山翔吾が選出された。

     今季がメジャー4年目のシーズンとなる大谷について、同サイトは「二刀流選手の実験は上手くいっておらず、上手くいった時期(2018年シーズン序盤)は野球用語で言えばずっと前のことである。トミー・ジョン手術と昨季の肘・前腕の故障のあと、大谷は完全に健康と判断されているが、彼はストライクを投げ、メジャーリーグでのユニークな役割(=二刀流)への熱狂を再燃させることができるだろうか」と指摘。二刀流継続に向けて今季がラストチャンスと見る向きもあり、大谷の二刀流には日本のみならず、現地アメリカでも大きな関心が寄せられている。

     一方、メジャー2年目のシーズンを迎える秋山について、同サイトは「昨年は日本からのベテラン輸入選手にとって、かなりアンフェアなシーズンだった。32歳の秋山はスプリング・トレーニングでアメリカの野球やメジャーリーグの投手に適応するための時間を十分に与えられなかったし、短縮シーズンで開催された異例のスクランブル態勢は彼に何の恩恵も与えなかった。より伝統的な準備ができる今季は、彼の高い出塁能力がアメリカでどのように発揮されるかを見てみよう」と述べ、異例の状況でメジャー1年目の戦いを強いられたことに同情を示した。新型コロナウイルスの影響は続いているとはいえ、今季はスプリング・トレーニング、レギュラーシーズンともほぼ通常通りのスケジュールで行われる予定であり、本領発揮となるか注目される。

  • サイ・ヤング賞2度の右腕・デグロム 「生涯メッツ」を希望か

    2021.2.21 11:30 Sunday

     メッツのエース右腕ジェイコブ・デグロムはチームの先輩であるデービッド・ライトがメッツのファンに愛される様子を間近で目にしてきた。「彼がメッツのファンに愛され、メッツ一筋でキャリアを過ごした様子を目撃したことは間違いなく僕に影響を与えている」とデグロムは語る。さらに「1つのチームでキャリア全体を過ごすというのは本当にクールなことだと思う」とも語っており、ライト同様に「生涯メッツ」を希望していることを明らかにした。

     現在32歳のデグロムはメッツと5年1億3750万ドル+オプション1年の大型契約を結んでおり、2022年シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利を持っている。「そのときが来たら決断することになる」と話しているが、デグロムの希望はメッツで長くプレーすること。オプトアウトして他球団へ移籍する可能性は低く、オプトアウトせずに契約を全うするか、オプトアウトしたうえでメッツと改めて契約を交わすことになるだろう。

     昨季はサイ・ヤング賞の投票で3位に終わったものの、2年連続2度目となる最多奪三振のタイトルを獲得。2018年は最優秀防御率、2019年は最多奪三振のタイトルを手にして2年連続でサイ・ヤング賞に輝いており、「メッツ史上2番目の好投手」との評価も定着しつつある(1番目はトム・シーバー)。デビューが25歳と比較的遅かったため、殿堂入りできるところまで通算成績を伸ばせるかどうかは微妙だが、このままメッツ一筋でキャリアを終えれば、永久欠番と球団の殿堂入りは間違いない。

     もちろん「生涯メッツ」という目標を達成するためには、今後も結果を残し続ける必要がある。デグロムは「ロッカールームの名前を見渡すと、とても興奮する。ワールドシリーズで勝てたらいいなと思っている」と今季のチームに手応えを感じており、自身の目標にはサイ・ヤング賞の奪還を挙げている。今季はライトが手にすることができなかったワールドシリーズ制覇という勲章を手に入れる大きなチャンスとなりそうだ。

  • ブレーブスの有望株・パチェ 春季キャンプで正中堅手争いへ

    2021.2.21 11:00 Sunday

     昨年のリーグ優勝決定シリーズで攻守に溌溂とした活躍を見せたため、クリスチャン・パチェは今季ブレーブスの正中堅手として起用されることが有力視されている。しかし、ブライアン・スニッカー監督は「パチェがレギュラーだ」と断言するには早すぎると考えているようだ。指揮官は「スプリング・トレーニング次第だ。ポジションは自分で勝ち取らなければならない」と語り、トップ・プロスペクトのパチェが競争を勝ち抜く必要があることを強調した。

     現在22歳のパチェは昨年8月にメジャーデビューして2試合に出場(4打数1安打)。ポストシーズンではアダム・デュバルの故障離脱により、ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズで全7試合に出場した。打撃面では22打数4安打(打率.182)に終わったものの、二塁打1本と本塁打1本を放ち、守備面では第5戦でマックス・マンシーの本塁打をもぎ取るなど、自慢の好守を発揮。今季の定位置獲得に向けて猛烈にアピールした。

     スニッカーは「スプリング・トレーニングでは全員にプレーするチャンスがある。我々は何が起こるかを見守るよ」と話しており、パチェに正中堅手の座を保証しているわけではない。メジャーでも十分に通用することを証明した守備面はともかく、打撃面のレベルアップが必要と判断されれば、マイナーで多くの時間を過ごすことになる可能性も残されている。

     もしパチェが競争を勝ち抜けば、ブレーブスは左翼マーセル・オズーナ、中堅パチェ、右翼ロナルド・アクーニャJr.という外野トリオで開幕を迎え、エンダー・インシアーテが控え外野手を務めることになるだろう。一方、パチェがマイナースタートとなる場合は、インシアーテが正中堅手を務めるか、アクーニャJr.が右翼から中堅に回ることになる。後者の場合、正右翼手として新たな外野手の補強が必要になるだろう。

     2017年に201安打を放ち、ゴールドグラブ賞3度の実績を誇るインシアーテも過去3年間は不振が続いており、5年契約の最終年となる今季は生き残りをかけたシーズンとなる。22歳の有望株が定位置を手にするのか、あるいは30歳の中堅選手が意地を見せるのか。ブレーブスの正中堅手争いに注目だ。

  • エース級が揃うパドレスの先発陣 10月の戦いも見据えた運用へ

    2021.2.21 10:30 Sunday

     パドレスは今オフ、3人のエース級の投手(ブレイク・スネル、ダルビッシュ有、ジョー・マスグローブ)を獲得し、昨季開幕投手を務めたクリス・パダックが先発5番手に入るという豪華な先発ローテーションが完成した。ただし、この5人だけで162試合制の長いシーズンを乗り切るのは難しく、ジェイス・ティングラー監督は10月の戦い(ポストシーズン)も見据え、各投手の状態に合わせて臨機応変に投手運用をしていく方針を明らかにしている。

     今季のパドレスはスネル、ダルビッシュ、マスグローブ、ディネルソン・ラメット、パダックの5人で先発ローテーションを形成する。このうちラメット以外の4人は開幕投手の経験があるものの、今季の開幕投手の最有力候補とみられているのは昨季ブレイクしたラメットだ。とはいえ、ラメットは右肘に不安を抱えており、スネルとマスグローブも130イニング以上を投げたシーズンは過去に1度しかない。各投手に必要以上の負担をかけない投手運用が重要となってくる。

     ティングラーは「プレーオフを勝ち抜いてワールドシリーズまでたどり着くのは長い戦いになる。今季は60試合制から162試合制に戻るのに加えて、さらに1ヶ月戦うことを考えている。そのために選手層を厚くする補強を行ったんだ」と語る。先発投手に関して言うと、登板間隔を1日のばしたり、ローテの順番を1周飛ばしたりして負担を軽減することを検討しているようだ。

     また、25日間で24試合という過密日程でシーズンをスタートするため、エイドリアン・モレホンをローテに加えた先発6人制を採用する可能性もあるという。さらに、シーズン途中からは有望株のマッケンジー・ゴアやライアン・ウェザースをローテに加えて、各投手の負担軽減を図るケースも出てくるだろう。

     スネルは昨季レイズで1度も6イニング以上を投げておらず、今季も慎重な起用が予想される。ティングラーは「それぞれの投手を個別に扱う必要がある。全員を1つのルールに当てはめないように気を付けなければならない」と語っており、質量とも充実した先発陣の能力を最大限に引き出すために、首脳陣の手腕が試されるシーズンとなりそうだ。

  • 山口俊とのマイナー契約を発表 ジャイアンツの投手事情は?

    2021.2.21 10:00 Sunday

     日本時間2月21日、ジャイアンツはブルージェイズからリリースされてフリーエージェントとなった山口俊とマイナー契約を結んだことを発表した。招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、開幕ロースター入りを目指すことになる(ブルージェイズには317万5000ドルの支払い義務がある)。ジャイアンツは先発、救援とも戦力が充実しているとは言えず、山口が本来の実力を発揮できれば、開幕ロースター入りのチャンスは十分にありそうだ。

     現在33歳の山口はメジャー1年目の昨季ブルージェイズで17試合に登板して25.2イニングを投げ、2勝4敗、1ホールド、防御率8.06、26奪三振を記録。デビューから2戦連続敗戦投手という最悪のスタートを切ったあと、8月は6試合で防御率1.54と好投したが、9月に9試合で防御率11.77と大きく崩れ、防御率8点台でシーズンを終えた。

     山口の最大の強みは先発と救援の両方をこなせるユーティリティ性であり、ニック・トロピアーノやローガン・ウェブとスイングマン(谷間の先発、ロングリリーフ、ミドルリリーフなどを兼任する便利屋)の枠を争うことが予想されている。

     先発ローテーションは契約最終年のジョニー・クエイト、クオリファイング・オファーを受諾して残留したケビン・ゴーズマン、新加入トリオのアンソニー・ディスクラファーニ、アレックス・ウッド、アーロン・サンチェスという顔ぶれになる予定だが、いずれの投手もここ数年は故障や不振に苦しんでおり、フルシーズンの活躍を確実に計算できる投手は皆無。山口にメジャー初先発のチャンスが巡ってくる可能性もある。

     一方のブルペンはジェイク・マギーとマット・ウィスラーを補強したが、ベテラン中心の先発陣とは対照的に、こちらはメジャーでの実績が少ない若手が中心の構成。昨季予想以上の健闘を見せた若手投手が今季も同様の働きをできる保証はなく、DeNA時代にクローザーを務めた山口の経験が生かされる場面がやってくるかもしれない。

     なお、ジャイアンツでは日本人メジャーリーガー第1号の村上雅則(1964~65年)をはじめ、新庄剛志(2002年)、藪恵壹(2008年)、田中賢介(2013年)、青木宣親(2015年)がプレーしており、山口がメジャーでの出場を果たせば6年ぶり6人目の日本人メジャーリーガーとなる。

  • 優勝候補・Wソックス チーム唯一の穴に強打の有望株を抜擢か

    2021.2.20 12:30 Saturday

     今オフのホワイトソックスは先発にランス・リン、抑えにリアム・ヘンドリックス、右翼にはアダム・イートンを加え、戦力を大きくアップさせた。また、監督には殿堂入りの名将トニー・ラルーサを迎え、本気でワールドシリーズ制覇を狙いに行く姿勢を明確にしている。しかし、そんななかで補強が手付かずとなっているのが指名打者のポジションだ。リック・ハーンGMは2019年ドラフト全体3位で指名したアンドリュー・ボーンを抜擢する構想があることを明らかにした。

     ハーンは有望株スラッガーのボーンについて「開幕ロースター争いに間違いなく加わることになる」と発言。昨季マイナーリーグのシーズンが開催されなかったため、ボーンはまだプロ入り後1シーズンしかマイナーでプレーしていないが、2019年は3階級合計で55試合に出場して打率.278、6本塁打、36打点、出塁率.384、OPS.832を記録。三振(38)とほぼ同数の四球(30)を選んだ完成度の高い打撃は高い評価を受けている。

     カリフォルニア大バークレー校では3年間で160試合に出場して打率.374、50本塁打、163打点、出塁率.495、OPS1.183という驚異的な成績をマーク。75三振に対して123個もの四球を選んでいる。今オフのホワイトソックスが何度も指名打者候補への興味を報じられながらも獲得に動いていないのは、ボーンが今季の早い段階でメジャーへ昇格することを期待しているからだとみられており、オープン戦での出来次第で開幕ロースター入りを勝ち取っても決して不思議なことではない。その場合、一塁と指名打者を主砲ホゼ・アブレイユと分け合うことになるだろう。

     ボーン以外では正左翼手のエロイ・ヒメネスが指名打者に適任とみられているが、ハーンは「指名打者で出場することがあるかもしれないが、彼はあくまでもレギュラーの左翼手だ」とレギュラーの指名打者として起用することを否定。メジャーリーグ公式サイトでホワイトソックスの番記者を務めるスコット・マーキンは、ボーンが開幕ロースターに入らない場合、控え捕手のザック・コリンズが指名打者候補の1番手になると予想している。

     捕手、内野手、外野手、先発ローテーション、ブルペンといずれも充実の戦力が揃っており、指名打者だけが穴となっているホワイトソックス。そこに有望株スラッガーが収まれば、いよいよ本気でワールドシリーズ制覇を狙えるチームが完成する。

  • 昨季防御率10点台の右腕・テーランがタイガースとマイナー契約

    2021.2.20 12:00 Saturday

     日本時間2月20日、タイガースがエンゼルスからフリーエージェントとなっていた先発右腕フリオ・テーランとマイナー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。関係者によると、メジャーのロースター入りを果たした場合の年俸は300万ドルで、20試合に先発した場合に100万ドルの出来高が支払われるという。タイガースは先発投手のデプス強化を目指し、リック・ポーセロの獲得を検討していることが報じられていたが、まずは通算77勝のテーランを確保した。

     現在30歳のテーランは2011年にブレーブスでメジャーデビューし、9年間で5度の2ケタ勝利を含む77勝を記録。6度の開幕投手を務め、2014年と2016年にはオールスター・ゲームにも選出された。ところが、7年連続30先発&170イニング以上という実績を買われてエンゼルスに加入した昨季は、新型コロナウイルス感染による調整不足の影響もあったのか、10試合(うち9先発)に登板して0勝4敗、防御率10.05と大乱調。6イニングを投げ抜いた試合は1度もなく、全く戦力にならなかった。

     関係者によると、テーランのもとには他球団から安価なメジャー契約のオファーが届いていたものの、テーランはロースター入りした場合に年俸300万ドルを得られるタイガースとのマイナー契約を選択したという。これは競争を勝ち抜いて開幕ローテーション入りできるというテーランの自信の表れと言っていいだろう。

     昨季の60試合制から今季は162試合制に戻るため、タイガースのアル・アビラGMは投手陣のデプス強化を今オフの最優先課題に挙げている。マーリンズから放出されたホゼ・ウレーニャを獲得し、デレク・ホランドらをマイナー契約でチームに加えており、開幕までのあいだに熾烈なローテーション争いが繰り広げられることになる。ケーシー・マイズやタリク・スクーバルといった有望株も虎視眈々とメジャー定着を目指しており、テーランが競争を勝ち抜けるか注目したい。

  • パイレーツが通算218本塁打のT・フレイジャーとマイナー契約

    2021.2.20 11:30 Saturday

     日本時間2月20日、パイレーツがメッツからフリーエージェントとなっていたトッド・フレイジャーとマイナー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。フレイジャーは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加する。また、メジャーのロースター入りを果たした場合の年俸は150万ドルであることが報じられている。フレイジャーはデビューした2011年から5年間レッズで活躍しており、ナ・リーグ中部地区のチームに所属するのは6年ぶりとなる。

     現在35歳のフレイジャーは昨季レンジャーズとメッツで合計45試合に出場して打率.236、4本塁打、12打点、OPS.684を記録。長打率.382はメジャー10年目にして自己ワーストの数字であり、通算218本塁打の実績を誇る長打力には衰えがみられた。

     全盛期にはパワーとスピードを兼ね備えた三塁手として活躍し、レッズ時代の2014年には29本塁打、20盗塁を記録して「20-20」を達成。翌2015年は35本塁打、13盗塁、ホワイトソックスへ移籍した2016年には40本塁打、15盗塁をマークしている。また、2014年から2年連続でオールスター・ゲームに選出され、2014~16年には3年連続でホームラン・ダービーにも出場した(2014年準優勝、2015年優勝、2016年準優勝)。

     これまで主に三塁手を務めてきたフレイジャーだが、パイレーツの三塁には新人王候補のケブライアン・ヘイズがいるため、ロースター入りを果たした場合は一塁のプラトーン要員(左打ちのコリン・モランとの併用)としての起用が濃厚。途中出場時はキャリア通算でOPS.882をマークしており、代打要員としても重宝するに違いない。

     2019年には自身5度目のシーズン20本塁打を記録しており、まだ35歳という年齢を考えても、復活の可能性は十分にある。ベテランスラッガーは新天地・パイレーツでもう一花咲かせることができるだろうか。

  • 37歳・ガードナーがヤンキース残留へ 1年400万ドルで合意

    2021.2.20 11:00 Saturday

     日本時間2月20日、ヤンキースがブレット・ガードナーと1年400万ドル+オプション1年での再契約で合意したことが明らかになった。アーロン・ブーン監督は左翼クリント・フレイジャー、中堅アーロン・ヒックス、右翼アーロン・ジャッジ、指名打者ジャンカルロ・スタントンをレギュラーとする方針を明言しており、ガードナーの役割は外野のバックアップとなる。チーム最古参選手が今季もピンストライプのユニフォームでプレーする。

     現在37歳のガードナーは2005年のドラフトで3巡目(全体109位)指名を受けてプロ入りして以来、ヤンキース一筋でプレーしており、今季がメジャー14年目のシーズンとなる。2019年は28本塁打、74打点、長打率.503、OPS.829などキャリアハイの成績を残したが、昨季は49試合に出場して打率.223、5本塁打、15打点、OPS.747と成績が悪化。ただし、出塁率.354は故障で16試合しか出場できなかった2012年を除くと、自己2番目の高水準だった。

     2011年に盗塁王のタイトルを獲得したスピードや2016年にゴールドグラブ賞を受賞した守備力には衰えがみられるものの、それでも守備指標は平均レベルを維持。本職の左翼だけでなく、中堅を守れる点もチームにとっては非常にありがたい。また、2009年の世界一メンバーのうち現在もヤンキースでプレーしている唯一の選手でもある。

     ヤンキースはガードナーについて、純粋な戦力としての価値だけでなく、経験値やクラブハウスでの存在感、ベテランとしてのリーダーシップなどを高く評価。救援右腕アダム・オッタビーノをレッドソックスへ放出してペイロールの枠を確保するなど、ガードナーとの再契約に向けて動いていた。一方のガードナーも「現役最後の試合を無観客の球場でプレーしたくない」という思いがあり、現役続行を希望。相思相愛とみられていた両者がようやく再契約合意にこぎつけた。

  • タイガースが元サイ・ヤング賞右腕のポーセロを呼び戻しか

    2021.2.20 02:30 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシが関係者から得た情報によると、タイガースはメッツからフリーエージェントとなっている先発右腕リック・ポーセロに興味を示しているようだ。現在、契約交渉を行っているものの、双方の希望条件にはまだ開きがあるという。レッドソックス時代の2016年にサイ・ヤング賞を受賞したポーセロは2009~14年にタイガースでプレーしており、7年ぶりの古巣復帰が実現するかもしれない。

     現在32歳のポーセロはタイガースで6年、レッドソックスで5年プレーし、11年間で10度の2ケタ勝利を含む149勝をマークしたが、昨季はメッツで12試合に先発して1勝7敗、防御率5.64と大不振。昨季唯一の白星で通算150勝を達成するのが精一杯だった。

     今オフ、タイガースはマーリンズを放出されたホゼ・ウレーニャを獲得しているものの、ケーシー・マイズ、タリク・スクーバル、マット・マニングといった若手投手にはイニング制限が設けられる可能性が高いため、アル・アビラGMは「投手のデプスを厚くすることが重要である」と強調。現在もメジャー契約、マイナー契約にかかわらず先発投手の獲得を目指している。

     ポーセロは2007年のドラフトでタイガースから1巡目(全体27位)指名を受けてプロ入りし、2009年にメジャーデビュー。この年から6年連続で2ケタ勝利をマークし、2014年オフにヨエニス・セスペデスら3選手とのトレードでレッドソックスへ移籍した。レッドソックスでは2016年に22勝4敗、防御率3.15の好成績で最多勝のタイトルを獲得し、サイ・ヤング賞にも選出。17勝を挙げた2018年にはワールドシリーズ制覇を経験した。

     昨季は規定投球回に1イニング届かなかったものの、メジャーデビューから11年連続で規定投球回をクリアしたように、イニングイーターとしては十分に計算できる。若手の負担を軽減すべく、多くのイニングを消化できる先発投手を求めているタイガースにフィットする存在と言えそうだ。なお、通算150勝は32歳以下の現役投手ではクレイトン・カーショウ(ドジャース:175勝)に次ぐ2位となっている。

  • メッツが先発右腕・ウォーカーと2年2000万ドルで契約合意

    2021.2.20 02:00 Saturday

     日本時間2月20日、メッツがブルージェイズからフリーエージェントとなっていた先発右腕タイワン・ウォーカーと2年2000万ドル+オプション1年で契約合意に達したことが明らかになった。トレバー・バウアーの争奪戦でドジャースに敗れたあとも引き続き先発投手の補強を狙っていたメッツだったが、ジェームス・パクストンの獲得にも失敗。スプリング・トレーニングがスタートするタイミングになってようやく補強を実現させた。

     現在28歳のウォーカーはトミー・ジョン手術の影響で2018~19年の大部分を欠場したものの、昨季はマリナーズとブルージェイズで合計11試合に先発して53.1イニングを投げ、4勝3敗、防御率2.70、50奪三振を記録。特にブルージェイズ移籍後は6先発で防御率1.37という安定感抜群のピッチングを見せた。

     地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、ウォーカーの年俸は今季が1000万ドル、来季が700万ドルで、3年目の契約はウォーカー側に選択権のあるオプションとなっているようだ。3年目の年俸は600万ドルと定められているが、2年間の活躍次第で最大850万ドルまで上昇する可能性があり、ウォーカーがオプションの行使を拒否した場合はバイアウト300万ドルが支払われるという。よって、ウォーカーに保証される総額は2年間の年俸とバイアウトを合計した2000万ドルとなる。

     メッツは先発5枠のうちジェイコブ・デグロム、カルロス・カラスコ、マーカス・ストローマン、デービッド・ピーターソンで4枠は埋まっていたものの、ノア・シンダーガードの戦列復帰が6月ごろになる見込みのため、残り1枠が決まらない状態が続いていた。ウォーカーの加入により開幕ローテーションを担う5人が出揃ったことになる。また、ストローマンとシンダーガードは今季終了後にフリーエージェントとなるため、来季以降の先発要員を確保できたという意味でもウォーカーの加入は大きい。

     代理GMのザック・スコットは「投手は何人いても多すぎるということはない」と発言しており、今後もさらにデプスを強化するために補強が検討される可能性もありそうだ。

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