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  • 契約金1000万ドルで作る最強チーム MLB公式サイトが特集

    2020.5.11 13:15 Monday

     2012年以降のドラフトでは、10巡目までの指名順位ごとに契約金の目安が設定されるようになり、各チームは10巡目までに指名した選手に支払う契約金を目安の合計金額以内に収める必要がある。昨年のドラフトでは、10巡目までに指名した選手に対して1球団あたり平均1000万ドル強が支払われていた。メジャーリーグ公式サイトでは4人のライターが過去20年間のドラフトで指名されて入団した選手の実際の契約金をもとに、契約金1000万ドル以内で10人の選手(野手は各ポジション1人の合計8人、投手は左右1人ずつ)を指名する「仮想ドラフト」を実施。以下ではその結果を紹介する。

     今回の仮想ドラフトでは、マイク・ローゼンバーム、ジェイソン・ラットリフ、ジョナサン・マヨ、ジム・キャリスが完全ウエーバー制で指名を行った。奇数ラウンドでは前述の順番、偶数ラウンドではその逆の順番で指名を行っている(一部、指名権をトレードしている)。指名された40人の選手は以下の通り。

    1巡目
    1位 マイク・トラウト(外野手・121万5000ドル)
    2位 ジェイコブ・デグロム(右腕・9万5000ドル)
    3位 ポール・ゴールドシュミット(一塁手・9万5000ドル)
    4位 イアン・キンズラー(二塁手・3万ドル)

    2巡目
    5位 ジョーイ・ボットー(一塁手・60万ドル)
    6位 ベン・ゾブリスト(外野手・5万5000ドル)
    7位 ムーキー・ベッツ(外野手・75万ドル)
    8位 ノーラン・アレナード(三塁手・62万5000ドル)

    3巡目
    9位 ラッセル・マーティン(捕手・4万ドル)
    10位 コディ・ベリンジャー(外野手・70万ドル)
    11位 ヤディアー・モリーナ(捕手・32万5000ドル)
    12位 アンドレルトン・シモンズ(遊撃手・52万2000ドル)

    4巡目
    13位 ジャンカルロ・スタントン(外野手・47万5000ドル)
    14位 ダスティン・ペドロイア(二塁手・57万5000ドル)
    15位 マーカス・セミエン(遊撃手・13万ドル)
    16位 クリフ・リー(左腕・27万5000ドル)

    5巡目
    17位 J・D・マルティネス(外野手・3万ドル)
    18位 クリスチャン・イェリッチ(外野手・170万ドル)
    19位 クレイトン・カーショウ(左腕・230万ドル)
    20位 ザック・グレインキー(右腕・247万5000ドル)

    6巡目
    21位 チェイス・アトリー(二塁手・178万ドル)
    22位 ブレット・ガードナー(外野手・21万ドル)
    23位 J・T・リアルミュート(捕手・60万ドル)
    24位 ジャスティン・バーランダー(右腕・312万ドル)

    7巡目
    25位 トレバー・ストーリー(遊撃手・91万5000ドル)
    26位 フランシスコ・リンドーア(遊撃手・290万ドル)
    27位 フレディ・フリーマン(一塁手・40万9500ドル)
    28位 クリス・セール(左腕・165万6000ドル)

    8巡目
    29位 ロレンゾ・ケイン(外野手・9万5000ドル)
    30位 マット・チャップマン(三塁手・175万ドル)
    31位 アーロン・ジャッジ(外野手・180万ドル)
    32位 ジョシュ・ドナルドソン(三塁手・65万2000ドル)

    9巡目
    33位 ジョージ・スプリンガー(外野手・252万5000ドル)
    34位 ジョン・レスター(左腕・100万ドル)
    35位 マックス・シャーザー(右腕・300万ドル)
    36位 アンソニー・リゾー(一塁手・32万5000ドル)

    10巡目
    37位 ブライアン・マッキャン(捕手・75万ドル)
    38位 デービッド・ライト(三塁手・96万ドル)
    39位 ジェフ・マクニール(二塁手・5万ドル)
    40位 ジェイソン・ヘイワード(外野手・170万ドル)

     各チームの指名選手は以下の通り。

    マイク・ローゼンバーム(総額988万7000ドル)
    4位 イアン・キンズラー(二塁手・3万ドル)
    5位 ジョーイ・ボットー(一塁手・60万ドル)
    9位 ラッセル・マーティン(捕手・4万ドル)
    16位 クリフ・リー(左腕・27万5000ドル)
    17位 J・D・マルティネス(外野手・3万ドル)
    24位 ジャスティン・バーランダー(右腕・312万ドル)
    25位 トレバー・ストーリー(遊撃手・91万5000ドル)
    32位 ジョシュ・ドナルドソン(三塁手・65万2000ドル)
    33位 ジョージ・スプリンガー(外野手・252万5000ドル)
    40位 ジェイソン・ヘイワード(外野手・170万ドル)

    ジェイソン・ラットリフ(総額995万4500ドル)
    2位 ジェイコブ・デグロム(右腕・9万5000ドル)
    7位 ムーキー・ベッツ(外野手・75万ドル)
    10位 コディ・ベリンジャー(外野手・70万ドル)
    18位 クリスチャン・イェリッチ(外野手・170万ドル)
    23位 J・T・リアルミュート(捕手・60万ドル)
    26位 フランシスコ・リンドーア(遊撃手・290万ドル)
    27位 フレディ・フリーマン(一塁手・40万9500ドル)
    30位 マット・チャップマン(三塁手・175万ドル)
    34位 ジョン・レスター(左腕・100万ドル)
    39位 ジェフ・マクニール(二塁手・5万ドル)

    ジョナサン・マヨ(総額945万ドル)
    3位 ポール・ゴールドシュミット(一塁手・9万5000ドル)
    6位 ベン・ゾブリスト(外野手・5万5000ドル)
    11位 ヤディアー・モリーナ(捕手・32万5000ドル)
    14位 ダスティン・ペドロイア(二塁手・57万5000ドル)
    15位 マーカス・セミエン(遊撃手・13万ドル)
    19位 クレイトン・カーショウ(左腕・230万ドル)
    22位 ブレット・ガードナー(外野手・21万ドル)
    31位 アーロン・ジャッジ(外野手・180万ドル)
    35位 マックス・シャーザー(右腕・300万ドル)
    38位 デービッド・ライト(三塁手・96万ドル)

    ジム・キャリス(総額991万8000ドル)
    1位 マイク・トラウト(外野手・121万5000ドル)
    8位 ノーラン・アレナード(三塁手・62万5000ドル)
    12位 アンドレルトン・シモンズ(遊撃手・52万2000ドル)
    13位 ジャンカルロ・スタントン(外野手・47万5000ドル)
    20位 ザック・グレインキー(右腕・247万5000ドル)
    21位 チェイス・アトリー(二塁手・178万ドル)
    28位 クリス・セール(左腕・165万6000ドル)
    29位 ロレンゾ・ケイン(外野手・9万5000ドル)
    36位 アンソニー・リゾー(一塁手・32万5000ドル)
    37位 ブライアン・マッキャン(捕手・75万ドル)

  • サイ・ヤングの「24イニング連続被安打0」達成から116年

    2020.5.11 11:55 Monday

     116年前の1904年、当時ボストン・アメリカンズ(現レッドソックス)に在籍していたサイ・ヤングは4度の登板に跨って「24イニング連続被安打0」のメジャー記録を打ち立てた。その記録が達成されてから現在に至るまで、20人がアメリカの大統領を務め、2度の世界大戦が勃発し、球界のみならず日常生活も大きく変化したが、ヤングの記録を更新する投手は現れていない。

     1904年4月25日、ヤングは6回裏の先頭打者にヒットを許したが、続く2イニングを無安打無失点に抑え、8イニングを6安打2失点(自責点0)で完投。ただし、試合には0対2で敗れた。5日後の4月30日にはリリーフで7イニングを投げて無安打無失点に抑え、現在のセーブを記録(当時はセーブの概念はなかった)。その5日後の5月5日にはアメリカン・リーグ史上初の完全試合を達成した。そして、5月11日の試合では15イニングを無失点に抑えて完封勝利をマークしたが、7回表に二塁打を浴びて連続無安打記録は終了。4度の登板に跨ったヤングの記録は2+7+9+6で合計24イニング連続被安打0となった。

     1938年6月にはジョニー・バンダー・ミーア(当時レッズ)が史上唯一となる2試合連続ノーヒッターを達成したが、連続無安打記録は21イニングでストップ。ナショナル・リーグ新記録を樹立したものの、ヤングには及ばなかった。

     ヤングが記録を打ち立てた1904年はいわゆるデッドボール時代(飛ばないボールの時代)であり、現在の球界とは事情が異なる部分もある。エリアス・スポーツ・ビューロー社によると、球団拡張が始まった1961年からの「エクスパンション時代」では1977年にデニス・エカーズリー(当時インディアンス)が記録した21イニング連続被安打0が最長であるという。

     エカーズリーに次ぐ2位には5人の投手が並んでおり、1973年のノーラン・ライアン(当時エンゼルス)、1974年のスティーブ・バスビー(当時ロイヤルズ)、1986年のマイク・スコット(当時アストロズ)、1996年のドワイト・グッデン(当時ヤンキース)、そして2015年のマックス・シャーザー(ナショナルズ)が16イニング連続被安打0をマーク。今後、ヤングの記録を塗り替える投手は現れるのだろうか。

  • 守ったポジションは1つだけ! 「本業一筋」の選手たち

    2020.5.10 14:45 Sunday

     先日、ゴールドグラブ賞8度の名三塁手スコット・ローレンのキャリア成績を眺めていたときに、ローレンがキャリアを通して三塁しか守っていないことに気が付いた。そこで「本業一筋」の選手のなかで各ポジション最多出場の選手は誰なのか、という疑問を抱いた。以下はそれを調べてみた結果である。

     リサーチにはBaseball-ReferenceのPlay Indexを使用。そのため古いデータには一部、不完全な部分がある。また、ローレンは指名打者での出場すら1試合もない(三塁のほかは代打が23試合あるだけ)が、ここでは「本業」以外に指名打者での出場は可とした。リサーチの結果、「本業一筋」の各ポジション最多出場の選手は以下のようになった。

    捕手
    A・J・ピアジンスキー 捕手1936試合・指名打者32試合
    (現役最多:カート・スズキ 捕手1397試合・指名打者37試合)

    一塁手
    フレッド・マグリフ 一塁2239試合・指名打者174試合
    (現役最多:ポール・ゴールドシュミット 一塁1229試合・指名打者7試合)

    二塁手
    ルー・ウィテカー 二塁2308試合・指名打者32試合
    (現役最多:ルーグネッド・オドーア 二塁797試合・指名打者11試合)

    三塁手
    スコット・ローレン 三塁2023試合・指名打者0試合
    (現役最多:ノーラン・アレナード 三塁1021試合・指名打者2試合)

    遊撃手
    デレク・ジーター 遊撃2674試合・指名打者73試合
    (現役最多:エルビス・アンドルース 遊撃1599試合・指名打者21試合)

    左翼手
    クリス・デービス 左翼500試合・指名打者354試合
    (現役最多:同上)

    中堅手
    ブライアン・マクレー 中堅1307試合・指名打者19試合
    (現役最多:バイロン・バクストン 中堅386試合・指名打者3試合)

    右翼手
    ハリー・ラムリー 右翼700試合・指名打者0試合
    (現役最多:フランミル・レイエス 右翼161試合・指名打者48試合)

     リサーチの結果、「指名打者のみ」で通算10試合以上に出場した選手は見当たらなかった。メジャー屈指の指名打者として名を残している選手も、多かれ少なかれ守備には就いているのである。また、投手は歴代最多登板(1252試合)のジェシー・オロスコが1986年に1試合だけ右翼の守備に就いているため、歴代2位の1178試合に登板したマイク・スタントンが最多となる。

     今回のリサーチを行うきっかけとなったローレンは、2000試合以上で三塁の守備に就き、なおかつ指名打者での出場が1試合もないという異例のキャリアの持ち主だった。アメリカ野球殿堂入りの記者投票では、初年度から10.2%→17.2%→35.3%と着実に得票率を上げており、数年後の殿堂入りが期待されている。

  • 各ポジションの通算最多安打記録保持者たち

    2020.5.10 13:00 Sunday

     日本時間5月10日、メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは、各ポジションの通算最多安打記録保持者を特集する記事を公開した。ここではその顔触れをチェックしてみよう。

     ハリガンの特集記事では、該当ポジションで通算出場試合数の3分の2以上に出場した選手が対象となっている。また、外野手はポジションにかからわず、通算出場試合数の3分の2以上に外野手として出場していれば対象となり、外野のなかで最も出場試合数が多いポジションに振り分けられている。よって、「そのポジションでの出場時に放った安打数」ではないことにご注意いただきたい。

     各ポジションの通算最多安打記録保持者は以下の通り(1900年以降の現代野球のみが対象)。

    捕手
    イバン・ロドリゲス 2844安打
    (現役最多:ヤディアー・モリーナ 1963安打)

    一塁手
    エディ・マレー 3255安打
    (現役最多:アルバート・プーホルス 3202安打)

    二塁手
    エディ・コリンズ 3315安打
    (現役最多:ロビンソン・カノー 2570安打)

    三塁手
    エイドリアン・ベルトレイ 3166安打
    (現役最多:ライアン・ジマーマン 1784安打)

    遊撃手
    デレク・ジーター 3465安打
    (現役最多:エルビス・アンドルース 1723安打)

    左翼手
    スタン・ミュージアル 3630安打
    (現役最多:メルキー・カブレラ 1962安打)

    中堅手
    タイ・カッブ 4189安打
    (現役最多:マット・ケンプ 1780安打)

    右翼手
    ハンク・アーロン 3771安打
    (現役最多:ニック・マーケイキス 2355安打)

    指名打者
    デービッド・オルティス 2472安打
    (現役最多:大谷翔平 203安打)
    ※該当する現役選手は大谷とヨルダン・アルバレスのみ

    投手
    ウォルター・ジョンソン 547安打
    (現役最多:アダム・ウェインライト 136安打)

     ちなみに、通算出場試合数の3分の2以上という条件にこだわらず、純粋に「そのポジションで出場したときに放った安打数」を見た場合、最多記録保持者は以下のようになる(リサーチにはBaseball-ReferenceのPlay Indexを使用しているため、1950年以前の数値は一部反映されていない。カッコ内は現役最多)。

    捕手:ロドリゲス 2749安打(モリーナ 1942安打)
    一塁手:マレー 2631安打(プーホルス 2149安打)
    二塁手:ロベルト・アロマー 2687安打(カノー 2497安打)
    三塁手:ベルトレイ 2987安打(エバン・ロンゴリア 1621安打)
    遊撃手:ジーター 3371安打(アンドルース 1692安打)
    左翼手:バリー・ボンズ 2745安打(ライアン・ブラウン 1457安打)
    中堅手:ウィリー・メイズ 3132安打(アダム・ジョーンズ 1744安打)
    右翼手:トニー・グウィン 2880安打(マーケイキス 2294安打)
    指名打者:オルティス 2191安打(ネルソン・クルーズ 744安打)
    投手:レッド・ラフィング 395安打(ウェインライト 131安打)

  • ヤンキース・ジャッジ獲得の起点は30年前の超有望株だった

    2020.5.10 12:15 Sunday

     2017年に当時のメジャー新人記録となる52本塁打を放つなど、今やチームを代表するスター選手となったアーロン・ジャッジ(ヤンキース)。「CBSスポーツ」のマイク・アクシサ記者がヤンキースのジャッジ獲得までのプロセスを辿っていくと、1990年にとあるプロスペクト外野手と契約したことが起点となっていた。その外野手とは、歴代最多セーブの絶対的守護神マリアーノ・リベラのいとことしても知られるルーベン・リベラである。

     1990年11月、ヤンキースは2人のリベラと契約した。1人は名クローザーとして殿堂入りのキャリアを歩むマリアーノ、もう1人は当時マリアーノ以上の期待を背負っていたルーベンである。「ベースボール・アメリカ」はプロスペクト・ランキングでルーベンを1995年に全体2位、1996年には全体3位にランクインさせ、「次代のミッキー・マントル」と紹介するほど高い評価を与えていた。しかし、期待通りに大成せず、1997年4月、伊良部秀輝とのトレードでパドレスへ放出された。

     伊良部はメジャー挑戦の際、ヤンキースへの入団を希望していたが、ロッテは提携球団のパドレスに保有権を譲渡。しかし、伊良部はヤンキース入団にこだわり続け、ルーベンを含むトレードでヤンキースへの移籍が実現した。伊良部の移籍を巡る騒動は、ポスティング制度導入のきっかけになったと言われている。

     1999年12月、ヤンキースはジェイク・ウエストブルック、テッド・リリーら3選手とのトレードで伊良部をエクスポズへ放出。2000年6月にはデービッド・ジャスティスを獲得するためにウエストブルックを含む3選手をインディアンスへ放出した。さらに、2001年12月にはロビン・ベンチュラとのトレードでジャスティスをメッツへ放出。2003年7月にはベンチュラをドジャースへ放出し、スコット・プロクターら2選手を獲得した。

     プロクターは2006年にメジャー定着を果たし、83試合に登板して102回1/3を投げるなどチームに不可欠な戦力となっていたが、翌2007年7月にウィルソン・ベテミーとのトレードでドジャースへ放出。2008年11月にはベテミーら3選手を放出し、ホワイトソックスからニック・スウィッシャーら2選手を獲得するトレードが成立した。そして、2012年オフにフリーエージェントとなったスウィッシャーはヤンキースからのクオリファイング・オファーを拒否。4年5600万ドルの好条件でインディアンスと契約した。

     スウィッシャーがインディアンスへ流出したことにより、ヤンキースは2013年のドラフトにおける全体32位の補償指名権を獲得。その全体32位で指名したのがジャッジである。つまり、ヤンキース・ジャッジの誕生は、ルーベン・リベラから始まり、伊良部、ウエストブルック、ジャスティス、ベンチュラ、プロクター、ベテミー、スウィッシャーというプロセスを経ていたことになる。

     なお、余談だが、ルーベンは2002年2月にマイナー契約でヤンキース復帰を果たすも、スプリング・トレーニング期間中にデレク・ジーターのロッカーからバットとグラブを盗んで転売していたことが発覚し、同年3月に解雇されている。メジャーでのプレーは2003年が最後だが、その後もメキシカン・リーグなどで現役を続行し、45歳となった昨季もメキシカン・リーグで35試合に出場した。

  • カージナルス・ウェインライト 来季の現役続行に前向き

    2020.5.9 13:15 Saturday

     2005年にメジャーデビューして翌2006年にメジャー定着を果たし、2007年からはカージナルス先発投手陣の一角を担ってきたアダム・ウェインライト。通算162勝を記録しているベテラン右腕は、今年8月に39歳の誕生日を迎える。今季は年俸500万ドル+出来高の1年契約を結んでいるが、現役引退の可能性も取り沙汰されるなか、来季の現役続行に前向きな姿勢を示した。

     アキレス腱断裂で長期離脱した2015年を境に成績が悪化し、いつ引退してもおかしくない状況になりつつあったウェインライトだが、昨季は3年ぶりに30先発&規定投球回をクリアして14勝10敗、防御率4.19、153奪三振をマーク。ポストシーズンでも3試合に登板して防御率1.62と存在感を発揮した。

     19勝以上を4度マークし、サイ・ヤング賞の投票で2位に2度、3位に2度ランクインした全盛期のような活躍はもはや望めないものの、先発4~5番手としての働きはまだ十分に期待でき、ジャック・フラハティを筆頭とする若手投手の教育係や手本としても貴重な存在である。

     今季は20先発、25先発、28先発でそれぞれ150万ドルの出来高を手にすることができるが、リリーフでの起用も想定されており、35登板、40登板、45登板、50登板、55登板、60登板でそれぞれ50万ドルの出来高が設定されている。

     カージナルスでは先日、ヤディアー・モリーナが所属チームにかかわらず、来季以降も現役を続行する意思があることを明言したが、ウェインライトはカージナルスが契約してくれる場合のみ、現役を続行するつもりのようだ。

     ウェインライトは「僕の妻はセントルイスを愛している。僕の家族もセントルイスを愛している。カージナルスが必要としてくれるのであれば、僕は来年も喜んでプレーするよ」とコメント。カージナルスにとってウェインライトはモリーナと同様にチームを象徴する存在であり、ウェインライトがメジャーレベルの実力を維持している限り、契約を1年ごとに更新し続けることになるのではないだろうか。

  • 究極のMLBキャリアを作ろう! MLB公式サイトが特集

    2020.5.9 12:30 Saturday

     エンゼルスのマイク・トラウトはメジャー最初の9シーズンでWAR73.4(FanGraphs版)を記録した。これは27歳のシーズンまでに記録した数字としては史上最高である(各シーズンの年齢は7月1日時点のものを採用)。では、年齢ごとに最高のWARを記録した現役選手を集めると、どのようなキャリアが形成されるのだろうか。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンはFanGraphs版のWARを使用して「究極のMLBキャリア」を作る試みを特集している。

     選手の年齢は前述の通り、その年の7月1日のものを採用。たとえば、1991年8月7日生まれのトラウトは2019年7月1日時点では27歳のため、2019年は「27歳のシーズン」として扱われる。また、現役選手の定義は「2019年にメジャーでプレーし、なおかつ現役引退を正式発表していない選手」となっている。

     この条件に従って、19歳は2012年のブライス・ハーパー(WAR4.4)、20歳は2012年のトラウト(同10.1)、21歳は2013年のトラウト(同10.2)というふうに38歳のネルソン・クルーズ(2019年・WAR4.3)まで数字を積み上げていくと、合計のWARは148.6となる。

     また、各選手が登場できる回数を1回に制限すると、19歳から38歳までの合計WARは135.5となる。なお、どちらの場合にも日本人選手は登場しない。

     こうして作られた「究極のMLBキャリア」だが、歴代の名選手と比較すると、各選手1回の制限がない場合のWAR148.6を上回る選手は4人もいる。ベーブ・ルース(168.4)、バリー・ボンズ(164.4)、ウィリー・メイズ(149.9)、タイ・カッブ(149.3)の4人だ。また、各選手1回の制限を設けた場合のWAR135.5はホーナス・ワグナー(138.1)とハンク・アーロン(136.3)も上回っている。

     今回のサイモンの試みは、ルースやボンズといった歴代の名選手のすごさを際立たせる結果となった。サイモンは「今回の教訓はトップに立つための道のりは非常に長いということだ」と今回の特集記事を締めくくっている。

  • グウィンが残した伝説の数々 首位打者8回、19年連続打率3割など

    2020.5.9 11:50 Saturday

     殿堂入りの名打者トニー・グウィンは、長年愛用していた噛みタバコの影響もあって2014年に唾液腺がんにより54歳の若さで亡くなったが、グウィンの60回目の誕生日となるはずだった2020年5月9日、メジャーリーグ公式サイトではグウィンの特集記事を公開した。同サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルは「ミスター・パドレ」として愛されたグウィンが残した伝説の数々を紹介している。

     現時点で「最後の4割打者」となっているテッド・ウィリアムス以降、打率4割に最も接近したのはグウィンだった。グウィンは1994年に打率.394をマークしたが、ストライキによりシーズンが中断してそのまま終了。グウィンはその年の後半戦に打率.423の猛打を見せていたため、打率4割を達成するチャンスは十分にあったと考えられている。

     グウィンはパドレス一筋20年のキャリアのなかで打率3割をクリアできなかったのはメジャー1年目(54試合で打率.289)だけ。メジャー2年目以降19年連続打率3割のまま現役を引退した。ちなみに、現役選手が現在継続中の記録としてはJ・D・マルティネス(レッドソックス)の4年が最長である。

     また、三振が極めて少ない選手としても知られており、1試合3三振はキャリアのなかで1度だけ。20年間で434三振しか喫しておらず、年平均21.7三振となる。昨季はなんと129人もの選手が4月終了時点で22三振以上を喫していた。

     さらに、2ストライク時の通算打率は.302となっており、これはカウントごとの打撃成績が集計されるようになった1970年代中盤以降では2位のウェイド・ボッグス(打率.262)に大差をつけて1位の数字である。前述の1994年には2ストライク時に.397という驚異的な打率を残していた。

     グウィンが現役時代に最も多く対戦した投手はグレッグ・マダックスであり、その対戦打率は4割を超えている(.415)。これはマダックスと通算70回以上対戦した打者のなかで1位の数字だ。キャリア通算ではマダックスを含む18人の殿堂入り投手と合計541回対戦しており、.331という高打率をマークしている。

     1920年以降の100年間で首位打者となった回数はグウィンの8回が最多。キャリア通算打率.338は球団拡張が始まった「エクスパンション時代」以降ではメジャー最高の数字であり、第二次世界大戦後に5年連続で打率.350以上(1993~1997年)を記録したのもグウィンだけである。

     そして、グウィンは20年間の現役生活のなかで打率、得点、安打、塁打、二塁打、三塁打、打点、四球、盗塁、出場試合の球団記録を塗り替えたが、グウィンのキャリアを前半と後半の10年ずつに分けたとしても得点、安打、塁打、二塁打では球団記録の1位と2位を独占する。歴代10位の得票率97.6%で有資格初年度の2007年にアメリカ野球殿堂入りを果たしたが、これは当然の結果だった。

  • 球団史上最高の中堅手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.5.8 16:30 Friday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手に続く第7弾として、各球団の番記者が球団史上最高の中堅手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代中堅手のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】アダム・ジョーンズ(2008-18)
    出場試合、安打、本塁打、打点の各部門で中堅手では球団歴代1位。ゴールドグラブ賞も4度受賞。
    【2位】ポール・ブレア(1964-76)
    【3位】アル・バンブリー(1972-84)
    【4位】マイク・デベロー(1989-94,96)
    【5位】ジャッキー・ブラント(1960-65)

    レッドソックス
    【1位】トリス・スピーカー(1907-15)
    1913年のシーズン22三塁打は現在も球団記録。1912年と1915年のワールドシリーズ制覇に貢献。
    【2位】フレッド・リン(1974-80)
    【3位】レジー・スミス(1966-73)
    【4位】ドム・ディマジオ(1940-42,46-53)
    【5位】ジャコビー・エルズベリー(2007-13)

    ヤンキース
    【1位】ミッキー・マントル(1951-68)
    通算536本塁打、MVP3度、1956年三冠王。1951年からの14年間でリーグ優勝12度、ワールドシリーズ制覇7度。
    【2位】ジョー・ディマジオ(1936-51)
    【3位】バーニー・ウィリアムス(1991-2006)
    【4位】アール・コームズ(1924-35)
    【5位】ボビー・マーサー(1965-74,79-83)

    レイズ
    【1位】ケビン・キアマイアー(2013-現在)
    ゴールドグラブ賞3度、プラチナグラブ賞1度。現在のメジャーリーグを代表する守備の名手。
    【2位】B・J・アップトン(2004,06-12)
    【3位】ランディ・ウィン(1998-2002)
    【4位】クイントン・マクラッケン(1998-2000)
    【5位】マレックス・スミス(2017-18)

    ブルージェイズ
    【1位】デボン・ホワイト(1991-95)
    在籍した5年間は毎年ゴールドグラブ賞を受賞。1992年と1993年の世界一メンバーの1人。
    【2位】ロイド・モスビー(1980-89)
    【3位】バーノン・ウェルズ(1999-2010)
    【4位】ケビン・ピラー(2013-19)
    【5位】ホゼ・クルーズ(1997-2002)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】ジョニー・モスティル(1918,21-29)
    1925年から2年連続盗塁王。1926年は打率.328、197安打、35盗塁の活躍でMVP投票2位にランクイン。
    【2位】ジム・ランディス(1957-64)
    【3位】チェット・レモン(1975-81)
    【4位】ランス・ジョンソン(1988-95)
    【5位】アーロン・ロワンド(2001-05)

    インディアンス
    【1位】トリス・スピーカー(1916-26)
    1916年にいずれも両リーグ1位の打率.386、出塁率.470、長打率.502を記録。キャリア通算792二塁打は歴代最多。
    【2位】アール・アベリル(1929-39)
    【3位】ラリー・ドビー(1947-55,58)
    【4位】ケニー・ロフトン(1992-96,98-2001,07)
    【5位】ジョー・カーター(1984-89)

    タイガース
    【1位】タイ・カッブ(1905-26)
    キャリア通算打率.366はメジャー歴代最高。4189安打と2245得点は歴代2位。1909年に三冠王。
    【2位】チェット・レモン(1982-90)
    【3位】カーティス・グランダーソン(2004-09)
    【4位】ミッキー・スタンリー(1964-78)
    【5位】バーニー・マコスキー(1939-42,46)

    ロイヤルズ
    【1位】エイモス・オーティス(1970-83)
    オールスター・ゲーム選出5度、ゴールドグラブ賞3度。在籍14年間で1977安打、340盗塁を記録。
    【2位】ウィリー・ウィルソン(1976-90)
    【3位】カルロス・ベルトラン(1998-2004)
    【4位】ロレンゾ・ケイン(2011-17)
    【5位】ジョニー・デイモン(1995-2000)

    ツインズ
    【1位】カービー・パケット(1984-95)
    2304安打、414二塁打、1071得点はいずれも球団記録。1986年から現役引退まで10年連続オールスター・ゲーム選出。
    【2位】トリー・ハンター(1997-2007,15)
    【3位】ジミー・ホール(1963-66)
    【4位】セザー・トバー(1965-72)
    【5位】デナード・スパン(2008-12)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】セザー・セデーニョ(1970-81)
    WAR49.6(Baseball-Reference版)は中堅手では球団歴代1位。在籍12年間で1659安打、487盗塁を記録。
    【2位】ジミー・ウィン(1963-73)
    【3位】マイケル・ボーン(2008-11)
    【4位】スティーブ・フィンリー(1991-94)
    【5位】ジェイク・マリズニック(2014-19)

    エンゼルス
    【1位】マイク・トラウト(2011-現在)
    MVP3度、オールスター・ゲーム選出8度。まだ28歳ながらWAR72.8(Baseball-Reference版)はすでに球団歴代最高。
    【2位】ジム・エドモンズ(1993-99)
    【3位】トリー・ハンター(2008-12)
    【4位】アルビー・ピアソン(1961-66)
    【5位】ゲーリー・ペティス(1982-87)

    アスレチックス
    【1位】ドゥウェイン・マーフィー(1978-87)
    ゴールドグラブ賞6度は球団歴代最多タイ。1982年に27本塁打&26盗塁、1984年には33本塁打を記録。
    【2位】デーブ・ヘンダーソン(1988-93)
    【3位】サム・チャップマン(1938-41,45-51)
    【4位】ビル・ノース(1973-78)
    【5位】ココ・クリスプ(2010-16)

    マリナーズ
    【1位】ケン・グリフィーJr.(1989-99,2009-10)
    有資格初年度の2016年に当時歴代最高の得票率99.32%でアメリカ野球殿堂入り。WAR70.6(Baseball-Reference版)は球団歴代1位。
    【2位】マイク・キャメロン(2000-03)
    【3位】フランクリン・グティエレス(2009-13,15-16)
    【4位】デーブ・ヘンダーソン(1981-86)
    【5位】ルパート・ジョーンズ(1977-79)

    レンジャーズ
    【1位】ジョシュ・ハミルトン(2008-12,15)
    2010年にMVP受賞。在籍6年間でマークした長打率.542とOPS.901は球団歴代3位、打率.302は同9位。
    【2位】オダイビー・マクダウェル(1985-88,94)
    【3位】フアン・ベニケス(1976-78)
    【4位】デル・アンサー(1968-71)
    【5位】ゲーリー・マシューズ(2004-06)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】アンドリュー・ジョーンズ(1996-2007)
    10年連続でゴールドグラブ賞を受賞した外野手はジョーンズ、ロベルト・クレメンテ、ウィリー・メイズ、イチローの4人だけ。
    【2位】デール・マーフィー(1976-90)
    【3位】ウォーリー・バーガー(1930-37)
    【4位】エンダー・インシアーテ(2016-現在)
    【5位】ビル・ブルートン(1953-60)

    マーリンズ
    【1位】フアン・ピエール(2003-05,13)
    2003年からの3年間で167盗塁を記録。2003年は両リーグ最多の65盗塁をマークしてチームのワールドシリーズ制覇にも貢献。
    【2位】クリスチャン・イェリッチ(2013-17)
    【3位】プレストン・ウィルソン(1998-2002)
    【4位】コディ・ロス(2006-10)
    【5位】デボン・ホワイト(1996-97)

    メッツ
    【1位】カルロス・ベルトラン(2005-11)
    本塁打、打点、二塁打などの部門で中堅手では球団歴代1位の数字を記録。ゴールドグラブ賞3度、シルバースラッガー賞2度。
    【2位】ムーキー・ウィルソン(1980-89)
    【3位】トミー・エイジー(1968-72)
    【4位】レニー・ダイクストラ(1985-89)
    【5位】リー・マジーリ(1976-81,86-89)

    フィリーズ
    【1位】リッチー・アシュバーン(1948-59)
    1950年代に放った1875安打はメジャー最多。1995年にベテランズ委員会の選考によりアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ギャリー・マドックス(1975-86)
    【3位】シェーン・ビクトリーノ(2005-12)
    【4位】サイ・ウィリアムス(1918-30)
    【5位】レニー・ダイクストラ(1989-96)

    ナショナルズ
    【1位】アンドレ・ドーソン(1976-86)
    1977年新人王、1983年にリーグ最多の189安打。1980年から6年連続ゴールドグラブ賞、1981年から3年連続オールスター・ゲーム選出。
    【2位】マーキス・グリッソム(1989-94)
    【3位】ロンデル・ホワイト(1993-2000)
    【4位】デナード・スパン(2013-15)
    【5位】マイケル・A・テイラー(2014-現在)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】ハック・ウィルソン(1927-31)
    1930年にマークしたシーズン191打点は現在もメジャー記録。この年は208安打、打率.356、56本塁打、OPS1.177の大活躍。
    【2位】アンディ・パフコ(1943-51)
    【3位】ジミー・ライアン(1885-89,91-1900)
    【4位】リック・マンデー(1972-76)
    【5位】デクスター・ファウラー(2015-16)

    レッズ
    【1位】ベイダ・ピンソン(1958-68)
    メジャー2年目の1959年から2年連続でオールスター・ゲーム選出。1961年の208安打と1963年の204安打はいずれも両リーグ最多。
    【2位】エド・ロウシュ(1916-26,31)
    【3位】エリック・デービス(1984-91,96)
    【4位】ガス・ベル(1953-61)
    【5位】セザー・ジェロニモ(1972-80)

    ブリュワーズ
    【1位】ゴーマン・トーマス(1973-83,86)
    208本塁打は球団歴代5位。1979年に45本塁打、123打点、1982年に39本塁打、112打点でそれぞれ本塁打王のタイトルを獲得。
    【2位】カルロス・ゴメス(2010-15)
    【3位】ロレンゾ・ケイン(2010,18-19)
    【4位】ダリル・ハミルトン(1988-95)
    【5位】デーブ・メイ(1970-74)

    パイレーツ
    【1位】アンドリュー・マカッチェン(2009-17)
    オールスター・ゲーム選出5度、2013年にMVP受賞。2012年から4年連続でMVP投票5位以内にランクイン。
    【2位】マックス・キャリー(1910-26)
    【3位】アンディ・バンスライク(1987-94)
    【4位】ロイド・ウェイナー(1927-45)
    【5位】アル・オリバー(1968-77)

    カージナルス
    【1位】ジム・エドモンズ(2000-07)
    在籍8年間で放った241本塁打は球団歴代4位。2000年から6年連続ゴールドグラブ賞。2004年にはシルバースラッガー賞も受賞。
    【2位】カート・フラッド(1958-69)
    【3位】ウィリー・マギー(1982-89,96-99)
    【4位】レイ・ランクフォード(1990-2000,04)
    【5位】テリー・ムーア(1935-48)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】スティーブ・フィンリー(1999-2004)
    1999年と2000年にゴールドグラブ賞を受賞。2001年は主力選手の1人としてチームのワールドシリーズ制覇に貢献。
    【2位】A・J・ポロック(2012-18)
    【3位】クリス・ヤング(2006-12)
    【4位】デボン・ホワイト(1998)
    【5位】ジャロッド・ダイソン(2018-19)

    ロッキーズ
    【1位】チャーリー・ブラックモン(2011-現在)
    オールスター・ゲーム選出4度。2017年に打率.331で首位打者のタイトルを獲得。2016年から2年連続でシルバースラッガー賞。
    【2位】エリス・バークス(1994-98)
    【3位】デクスター・ファウラー(2008-13)
    【4位】プレストン・ウィルソン(2003-05)
    【5位】フアン・ピエール(2000-02)

    ドジャース
    【1位】デューク・スナイダー(1947-62)
    1953年から3年連続で「打率.300、40本塁打、125打点、OPS1.000」をクリア。1955年打点王、1956年本塁打王。
    【2位】ウィリー・デービス(1960-73)
    【3位】マット・ケンプ(2006-14,18)
    【4位】ピート・ライザー(1940-42,46-48)
    【5位】ブレット・バトラー(1991-97)

    パドレス
    【1位】スティーブ・フィンリー(1995-98)
    在籍4年間で放った82本塁打は主にセンターを守った選手としては球団歴代1位。1996年の地区優勝と1998年のリーグ優勝に貢献。
    【2位】ケビン・マクレイノルズ(1983-86)
    【3位】マイク・キャメロン(2006-07)
    【4位】ジョニー・グラブ(1972-76)
    【5位】ダリン・ジャクソン(1989-92)

    ジャイアンツ
    【1位】ウィリー・メイズ(1951-72)
    1965年の52本塁打を筆頭に本塁打王4度。1956年から4年連続で盗塁王。1957年から12年連続でゴールドグラブ賞。
    【2位】ボビー・トムソン(1946-53,57)
    【3位】ジョージ・バン・ハルトレン(1894-1903)
    【4位】チリ・デービス(1981-87)
    【5位】フレッド・スノッドグラス(1908-15)

  • ヤンキースのトーレス獲得は元有望株左腕の放出から始まった

    2020.5.8 12:40 Friday

     今や球界を代表する若きスター遊撃手へと成長したグレイバー・トーレス(ヤンキース)だが、もともとはカブスのマイナーにいた有望株であり、2016年7月にアロルディス・チャップマンをトレードでカブスへ放出した際、交換要員の4人のうちの1人としてヤンキースに加入。ヤンキースがトーレスを獲得するまでの軌跡を辿っていくと、そのスタート地点となっているのは2012年に「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体13位にランクインしたこともある元有望株マニー・バニュエロスの放出だった。

     2008年3月末、ヤンキースは左腕バニュエロスと契約。2011年には20歳にして早くもAAA級に到達し、殿堂入りの名クローザー、マリアーノ・リベラが「自分が今までに見てきたなかでベストの有望株投手の1人」と語るほど、大きな期待を背負っていた。

     2012年には「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体13位、左腕では2位という高評価を受けていたが、トミー・ジョン手術を受けるなど故障に悩まされ、ヤンキースは2015年1月、デービッド・カーペンター、チェイセン・シュリーブの2投手とのトレードでバニュエロスをブレーブスへ放出した。

     2015年6月、ヤンキースはカーペンターをナショナルズへ放出し、トニー・レンダを獲得。同年12月末にはレンダ、エリック・ジャギエロ、ケイレブ・コーサム、ルーキー・デービスの4人をレッズへ放出し、チャップマンを獲得することに成功した。

     翌2016年、チャップマンは防御率2.01、21度のセーブ機会で20度成功と期待に応えていたが、悲願のワールドシリーズ制覇に向けてブルペン強化を目指すカブスがチャップマン獲得を希望。ヤンキースはトーレス、ビリー・マッキニー、ラシャド・クロフォード、アダム・ウォーレンの4人とのトレードでチャップマンをカブスへ放出し、ここに「ヤンキースのトーレス」が誕生した。

     カブスの世界一に貢献したチャップマンは、同年オフにフリーエージェントとなってヤンキースに復帰。トーレスは2018年にメジャーデビューを果たして同年24本塁打、昨季は38本塁打を放ち、一躍スターダムにのし上がった。トーレスはまだ23歳。今後もヤンキースのスター遊撃手として長く活躍を続けていくことだろう。

  • ロイヤルズの本塁打王・ソレアー獲得までの軌跡を辿る

    2020.5.8 11:40 Friday

     ロイヤルズのホルヘ・ソレアーは昨季、球団記録を大幅に更新する48本塁打を放ち、球団史上初となる本塁打王に輝いた。ロイヤルズが守護神ウェイド・デービスとの1対1のトレードでソレアーを獲得したことはよく知られているが、ソレアー獲得までの過程を辿っていくと、全ては2006年7月にリリーフ右腕のマイク・マクドゥーガルをトレードで放出したことからスタートしている。また、その過程のなかには2015年のワールドシリーズ制覇に大きく寄与するトレードも含まれている。

     2006年5月末にロイヤルズのGMに就任したデイトン・ムーアは、2003年に27セーブ、2005年にも21セーブを挙げていた速球派リリーフ右腕のマクドゥーガルを2006年7月にマイナー2投手(ダン・コルテスとタイラー・ラムズデン)とのトレードでホワイトソックスへ放出。これが全ての始まりだった。

     それから3年後の2009年7月、ムーアはコルテスとデリック・サイトウの2人を放出し、マリナーズからユニエスキー・ベタンコートを獲得。2010年12月にはベタンコートとザック・グレインキー(プラス金銭)を放出し、ブリュワーズからロレンゾ・ケイン、アルシデス・エスコバー、ジェレミー・ジェフレス、ジェイク・オドリッジの4人を獲得することに成功した。

     さらに、2012年12月にはオドリッジ、パトリック・レナード、マイク・モンゴメリー、ウィル・マイヤーズの4人を放出し、レイズからウェイド・デービス、ジェームス・シールズ、後日指名選手(エリオット・ジョンソン)の3人を獲得。これにより、2015年に世界一となった当時の正遊撃手(エスコバー)、正中堅手(ケイン)、セットアッパー(デービス)がチームに揃うこととなった。

     そして、ワールドシリーズ制覇から1年後の2016年12月、ムーアはセットアッパーからクローザーとなっていたデービスを放出し、カブスからソレアーを獲得。伸び悩みが続いていたソレアーとの1対1のトレードでデービスを放出したことには批判の声もあったが、ソレアーは移籍3年目にして飛躍を遂げ、期待に応えた。

     以上がソレアー獲得までの過程である。ムーアがGM就任直後にマクドゥーガルを放出したことが、2015年のワールドシリーズ制覇と2019年の球団史上初の本塁打王誕生につながった。

  • トレード後にスターとなった8人の殿堂入り選手たち

    2020.5.7 13:50 Thursday

     レッドソックスからヤンキースへトレードされ、球界を代表するスーパースターとなったベーブ・ルースのように、移籍を経験している殿堂入り選手は少なくない。しかし、なかには「生え抜き」というイメージが強いにもかからわず、実は移籍を経験しているという選手も少なからず存在する。ここではサービスタイムが3年に達する前に移籍を経験し、殿堂入りプレーヤーへと成長を遂げた8人の選手をピックアップする。

     史上初の通算600セーブを達成したトレバー・ホフマンは「パドレスの守護神」というイメージが強いが、プロ入りはレッズだった。1992年11月のエクスパンション・ドラフトでマーリンズに指名され、翌1993年にメジャーデビュー。しかし、同年6月にゲーリー・シェフィールドを中心としたトレードでパドレスへ放出された。その後、シェフィールドも素晴らしいキャリアを過ごしたが、ホフマンは球史に残る名クローザーへと成長。パドレスの選手として殿堂入りしたのはホフマンとデーブ・ウィンフィールド、トニー・グウィンの3人だけである。

     ルースに続くレッドソックスの失敗と言われているのが、1990年8月末にベテラン救援右腕ラリー・アンダーセンとの交換でジェフ・バグウェルをアストロズへ放出したトレードだ。地元ボストンでメジャーリーガーになることを夢見ていたバグウェルだったが、のちにこのトレードを「人生で最悪の瞬間が人生で最高の瞬間となった」と振り返っている。レッドソックスでは出場機会に恵まれなかったバグウェルだが、翌1991年にメジャーデビューして新人王に輝き、その後は殿堂入りの強打者へと成長。一方のアンダーセンは地区優勝に貢献したものの、その年のオフにパドレスへ去っていった。

     ブレーブスの強力投手陣の一角として活躍したジョン・スモルツもメジャーデビュー前にトレードを経験している。優勝争いを繰り広げていたタイガースはブレーブスの先発右腕ドイル・アレクサンダーを獲得するために、1987年8月にスモルツを放出。アレクサンダーは無傷の9連勝の大活躍で期待に応えたが、スモルツはブレーブスで過ごした20シーズンで210勝&154セーブを記録するなど、殿堂入りの名投手へと成長を遂げた。

     このほか、名二塁手のライン・サンドバーグはメジャー1年目を終えたばかりの1982年1月にフィリーズからカブスへトレード。通算5714奪三振の名投手ノーラン・ライアンは1971年12月にメッツがエンゼルスからジム・フレゴシを獲得する際、交換要員の4人のうちの1人として放出された。

     名二塁手ネリー・フォックスはコニー・マック監督からの評価が低く、1949年10月に控え捕手ジョー・ティプトンとのトレードでアスレチックスからホワイトソックスへ放出。名遊撃手ピー・ウィー・リースも1939年7月に35000ドル+後日指名選手2人との交換でレッドソックスからドジャースへ放出されているが、これは当時レッドソックスの選手兼任監督だったジョー・クローニンが自身の定位置を確保する狙いもあったと言われている。

     また、名投手クリスティ・マシューソンは1900年にジャイアンツでメジャーデビューを果たしたあと、同年オフのルール5ドラフトでレッズへ移籍することになったが、ジャイアンツはエイモス・ルーシーとのトレードですぐさまマシューソンを取り戻している。この年、6試合に登板して0勝3敗に終わったマシューソンだが、翌1901年には20勝を挙げ、通算373勝をマークする名投手へと成長していくことになる。

  • 20歳・ウッドの快投は歴代最高のピッチングだった

    2020.5.7 12:40 Thursday

     1998年5月6日に20歳の新人右腕ケリー・ウッド(当時カブス)が1試合20奪三振の快投を披露してから22年が経過した。ウッドはメジャーデビューから5度目の登板となったこの試合で打者29人に対して被安打1、奪三振20、与死球1の完封勝利をマーク。メジャー最初の4先発で防御率5.89だった右腕の快投は球界に大きな衝撃を与えた。完全試合やノーヒッターを達成したわけではないが、この試合のウッドのピッチングは「歴代最高」と言っても過言ではない。

     この試合はカブス先発のウッドだけでなく、対戦相手のアストロズ先発のシェーン・レイノルズも8回10奪三振2失点(自責点1)の好投を見せ、わずか2時間19分で終了。カブスが2対0で勝利した。アストロズ打線にはジェフ・バグウェルとクレイグ・ビジオの殿堂入りコンビのほか、強打者モイゼス・アルー、当時好調だったデレク・ベルやリッキー・グティエレスらが名を連ねており、この豪華メンバーから20個の三振を奪ったウッドの快投は驚異的だ(唯一の安打を放ったのはグティエレス)。ちなみに、アストロズの4番を打っていたのはヤクルトや巨人でもプレーしたジャック・ハウエルだった。

     先発投手のパフォーマンスを評価するためにセイバーメトリクス専門家のビル・ジェームスが考案した「ゲーム・スコア」という指標がある。

    ・スタートは50ポイント
    ・1アウトでプラス1ポイント(1イニングで3ポイント)
    ・5回からは1イニングを投げ切るごとにプラス2ポイント
    ・1三振でプラス1ポイント
    ・1安打でマイナス2ポイント
    ・1四球でマイナス1ポイント
    ・1自責点でマイナス4ポイント
    ・1非自責点でマイナス2ポイント

     上記のルールに従って計算されるこの指標で、ウッドは9イニングの試合では歴代最高となる105を記録しているのだ。つまり、ウッドの快投は、少なくともこの指標に従えば、その他の投手による完全試合やノーヒッターを上回る快投だったということになる。ジェームスがボックススコアの投手成績を用いて計算していた都合上、与死球が計算式に含まれていないが、仮にウッドの与死球1をマイナス1ポイントで計算したとしても、ゲーム・スコアは歴代1位タイの104である。

     たとえば、マックス・シャーザー(ナショナルズ)は2015年10月3日のメッツ戦で許した走者がエラーによる1人だけという17奪三振のノーヒッターを達成したが、このときのゲーム・スコアは104だった。ウッドの105に並ぶためには「18奪三振かつ無四球でのノーヒッター」が必要であり、記録の更新は極めて難しいと言える。これだけのピッチングをメジャーデビュー5試合目の20歳の右腕が成し遂げたのだから、そのインパクトの大きさは計り知れない。

     ちなみに、延長戦も含めると、1920年5月1日の試合で26イニングを完投したジョー・エシュガー(ボストン・ブレーブス)とレオン・カドーア(ブルックリン・ロビンス)の両投手がそれぞれゲーム・スコア153、140で歴代1位と2位にランクインしている。

  • カブス・バイエズの契約延長交渉 現在は保留中

    2020.5.7 11:25 Thursday

     新型コロナウイルスの感染拡大により球界の動きがストップする前から、カブスにとって主力選手との契約延長は重要な問題となっていた。2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなる主力選手のなかで、実際に契約延長交渉が行われていることが報じられていたのはオールスター遊撃手のハビアー・バイエズだけ。しかし、バイエズとの契約延長交渉も現在は保留の状態が続いている。

     カブスはクリス・ブライアント、バイエズ、カイル・シュワーバーのほか、来季の球団オプションの行使が確実なアンソニー・リゾーも2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなり、実にレギュラー野手の半分が同時にフリーエージェントを迎えることになる。どの選手もカブスにとって不可欠な戦力だが、そのなかでバイエズとの契約延長交渉が優先して行われてきた。

     今オフ、カブスとバイエズは年俸調停を回避して年俸1000万ドルの1年契約で合意。カブスがバイエズを保有できるのは、2021年までの残り2シーズンとなっている。バイエズはスプリング・トレーニングの時点で「もし契約延長が実現すれば、僕はとても嬉しいよ。カブスでキャリア全部を過ごしたいと思っているからね」と契約延長に前向きな姿勢を示していたが、本人の話によると「僕たちは合意を目指していたけど、今は全てがストップしている。球界の動きがストップしてからは(契約延長について)何も話し合っていないよ」とのことだ。

     現在27歳のバイエズは2018年にブレイクを遂げ、打率.290、34本塁打、111打点、21盗塁、OPS.881の好成績をマークして打点王のタイトルを獲得。オールスター・ゲームに初選出されたほか、シルバースラッガー賞も初受賞し、MVP投票では2位にランクインした。昨季はシーズン終盤に故障離脱したものの、打率.281、29本塁打、85打点、11盗塁、OPS.847を記録。前年の活躍がフロックでないことを証明し、オールスター・ゲームには2年連続でファン投票により選出された。

  • 殿堂入りへの道を着実に歩むインディアンス・リンドーア

    2020.5.6 13:30 Wednesday

     現在のメジャーリーグは、カルロス・コレア(アストロズ)、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、マーカス・セミエン(アスレチックス)、コリー・シーガー(ドジャース)らの活躍により「遊撃手黄金時代パート2」とも言うべき状況となっている。そして、その先頭を走るのがフランシスコ・リンドーア(インディアンス)だ。メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーは、リンドーアが将来のアメリカ野球殿堂入りに向けて着実に歩みを進めていると主張する。

     リンドーアは昨年11月に26歳の誕生日を迎えたが、25歳のシーズンまでにWAR27.6(Baseball-Reference版)、130本塁打を記録。メジャーリーグの長い歴史上、26歳の誕生日までにこの両部門でリンドーアを上回る数字を残した遊撃手は、カル・リプケンJr.とアレックス・ロドリゲスの2人しかいない。

     FanGraphsのダン・シンボースキーによると、成績予測システムZiPSを用いてリンドーアのキャリア通算成績を算出した結果、2600安打、443本塁打、打率.279、出塁率.339、長打率.490という数字が弾き出され、通算WARは80前後に達するという。通算WARが80を超える遊撃手は、リプケンJr.とロドリゲスのほかにホーナス・ワグナーしかおらず、リンドーアがこの予測通りの成績を残せば、殿堂入りは当確と言える。

     リンドーアのキャリアについては、うまくいけばWAR95.9(Baseball-Reference版)を記録したリプケンJr.、最悪の場合でもWAR44.5(同)を記録したトロイ・トゥロウィツキーに匹敵するものになると予測されており、このまま順調にキャリアを過ごした場合はWAR70.5(同)を記録したバリー・ラーキンくらいのレベルになるという。

     ラーキンは1995年のリーグMVP、1990年のワールドシリーズ制覇を筆頭に、オールスター・ゲーム選出12度、シルバースラッガー賞9度、ゴールドグラブ賞3度など輝かしいキャリアを過ごして2012年にアメリカ野球殿堂入りを果たしており、そのラーキンが比較対象となっていることからも、リンドーアが素晴らしいキャリアを過ごしていることが読み取れる。リンドーアの今後が非常に楽しみだ。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 優勝はヤンキース

    2020.5.6 12:40 Wednesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、ヤンキースとレッズによる決勝が第4戦を終えて2勝2敗のタイとなり、日本時間5月6日には第5戦以降のライブ配信と結果発表が行われた。第5戦をレッズが制し、優勝に王手をかけたものの、ヤンキースは第6戦と第7戦に連勝。史上最多27回の世界一を誇るヤンキースが名門球団の意地を見せ、2勝3敗からの逆転で「最強のベストチーム」となった。

     両軍2勝ずつで迎えた第5戦は、ヤンキース先発のホワイティ・フォードとレッズ先発のトム・シーバーの力投により、6回を終了して2対2の同点。しかし、レッズが7回裏にピート・ローズの2点タイムリーで勝ち越しに成功し、8回裏にはエリック・デービスがダメ押しのソロ本塁打を放った。シーバーは7回5安打2失点の好投で勝利投手となり、8回表をアロルディス・チャップマン、9回表をロブ・ディブルが無失点に抑えて5対2でレッズが勝利。対戦成績を3勝2敗とし、優勝に王手をかけた。

     第6戦は、追い込まれたヤンキースが初回にベーブ・ルースのソロ本塁打で先制。逆転を許した直後の6回裏には、再びルースがソロ本塁打を放ち、2対2の同点に追い付いた。その後、8回表にフランク・ロビンソンのタイムリー二塁打でレッズが勝ち越しに成功したが、ヤンキースは8回裏にジョー・ディマジオが逆転2ラン本塁打。今大会不振のスター外野手の一発でリードを奪うと、9回表は守護神マリアーノ・リベラが三者三振に仕留め、対戦成績を3勝3敗として第7戦に望みをつないだ。

     勝ったほうが優勝となる第7戦は、レッズ打線がヤンキース先発のアンディ・ペティットに襲いかかり、ロビンソンの2ラン本塁打などにより3回表終了時点で4点をリード。しかし、ヤンキースは3回裏にディマジオの3ラン本塁打とルー・ゲーリッグのソロ本塁打で一気に同点とし、5対6と1点ビハインドで迎えた5回裏には大量5点を奪って逆転に成功した。その後は、3番手のレフティ・ゴメスが4回2安打無失点の好投を見せるなど、リリーフ陣がレッズの反撃を封じ、11対6でヤンキースが勝利。ルースは打率こそ.237と低かったが、今大会最多の15本塁打、チーム最多の23打点を叩き出し、優勝の立役者となった。

  • 奇妙なトレード ディナーやスーツと交換された選手も

    2020.5.5 14:35 Tuesday

     メジャーリーグの世界では様々なトレードが行われてきた。過去には監督同士を交換した例もあるし、ブロードキャスターと選手を交換した例もある。ジョン・マクドナルドのように結果として自分自身とトレードされた選手もいる。メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンスは自身の記事のなかで、過去に行われた奇妙なトレードを紹介している。

     殿堂入り投手のレフティ・グローブは、1920年にブルーリッジ・リーグのマーティンズバーグ・マウンテニアーズからインターナショナル・リーグのボルティモア・オリオールズへ移籍する際、3500ドルと交換された。これは暴風雨によって破損したマーティンズバーグの外野フェンスの修理費用であり、グローブは「外野フェンスとトレードされた」と言える。なお、オリオールズはその後、1925年に10万600ドルでフィラデルフィア・アスレチックスへグローブを売却している。

     殿堂入り外野手のデーブ・ウィンフィールドは、大規模ストライキの最中である1994年8月31日にツインズからインディアンスへトレードされた。ツインズは後日指名選手を獲得する予定だったが、ストライキによってウィンフィールドがインディアンスで1試合もプレイしないままシーズンが終了。このトレードを決着させるため、インディアンスの球団首脳はツインズの球団首脳にディナーをご馳走したという。これにより、ウィンフィールドは「ディナーとトレードされた」と言われている。

     同じく殿堂入り外野手のトリス・スピーカーは、1907年にボストン・アメリカンズと契約したものの、7試合で打率.158に終わり、チームからの評価は低かった。そのため、翌年のキャンプは自費での参加となり、レッドソックスと名前を変えていたアメリカンズはキャンプ地の球場の使用料としてスピーカーをサザン・アソシエーションの球団へ売却した。「球場使用料とトレードされた」スピーカーだが、期待通りに成長すれば買い戻せる規定になっていたため、レッドソックスは同年中にスピーカーをチームに復帰させている。

     メジャー8年で通算386試合に登板したケリー・ライテンバーグは、ドラフトで指名されなかったため、独立リーグのミネアポリス・ルーンズと契約。月給650ドルでプレイしていた。その後、ブレーブスがライテンバーグに注目し、獲得を希望。このとき、ルーンズの監督だったグレッグ・オルソンはその対価として自軍が本当に必要としているものを要求し、12ダース分のボールと2ダースのバットとの交換でライテンバーグをブレーブスに差し出した。ライテンバーグは「ボールとバットとトレードされた」というわけだ。

     伝説の名投手サイ・ヤングも、奇妙なトレードを経験した選手の1人である。投手を必要としていたクリーブランド・スパイダースのフランク・ロビソン・オーナーは、トライステイト・リーグのカントン・ナジャイズに在籍していたデントン・ヤングに目を付けた。当時はまだ「サイ」というニックネームは付いていなかったが、このヤングを獲得するためにロビソンが支払った対価は250~300ドルの移籍金とカントンの監督のためのスーツ1着。通算511勝を挙げることになる大投手は、メジャーリーグに加入する際、「スーツとトレードされた」のである。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」決勝 第4戦まで2勝2敗

    2020.5.5 12:20 Tuesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、日本時間5月5日にヤンキースとレッズによる決勝の第1戦から第4戦までがライブ配信され、第1戦と第3戦をヤンキース、第2戦と第4戦をレッズが制して2勝2敗のタイとなった。残りの試合は日本時間5月6日にライブ配信され、いよいよ「最強のベストチーム」が決定する。

     第1戦は、レッズが1回表にジョージ・フォスターの満塁本塁打で先制するも、ヤンキースは直後の1回裏にルー・ゲーリッグのタイムリー二塁打とミッキー・マントルの2ラン本塁打で3点を返して1点差。5回裏にはゲーリッグが逆転3ラン本塁打を放ち、ヤンキースがリードを奪った。その後、デレク・ジーターとトニー・ラゼリにもタイムリー二塁打が出て8対4となり、7回途中4失点の先発ホワイティ・フォードからデーブ・リゲッティ、グース・ゴセージとつないで逃げ切り。レッズは先発トム・シーバーが5回途中6失点と大誤算だった。

     第2戦は、レッズの先発ジム・マロニーが6つの四球を与えながらも5回を2安打無失点に抑え、ジョー・モーガンのタイムリー三塁打、フォスターの2ラン本塁打などで6回までに5点を先行。ヤンキースは7回裏にマントルのタイムリーなどで2点、9回裏にもベーブ・ルースの2ラン本塁打で2点を返したが、5番手ロブ・ディブルがゲーリッグとマントルを抑え、レッズが6対4で逃げ切った。

     第3戦は、ヤンキースの先発アンディ・ペティットが8回途中まで4安打無失点。レッズの先発マリオ・ソトも好投し、6回まで両軍無得点の投手戦となったが、ヤンキースが7回表にラゼリのタイムリー二塁打で先制すると、8回表にはヨギ・ベラの満塁本塁打などで5点を追加し、最終的には6対0で快勝を収めた。ペティットはこれで今大会5勝0敗、防御率1.53となり、大舞台での勝負強さを存分に発揮。一方のレッズは、2番手アロルディス・チャップマンの乱調が痛かった。

     第4戦は、序盤からレッズの強力打線が機能し、1回裏にジョーイ・ボットーとジョニー・ベンチの2ラン本塁打で4点を先制。2回表にマントルのソロ本塁打で1点を返されたが、2回裏にはバリー・ラーキンにも2ラン本塁打が飛び出し、リードを5点に広げた。レッズの先発ホゼ・リーホは6回途中まで3安打2失点の力投を見せ、ノーム・チャールトン、ジョニー・クエイトとつないでレッズが7対2で勝利。対戦成績を2勝2敗のタイとした。

     なお、今大会の終了後、好成績を残した単一シーズンの64チーム(例:2001年のマリナーズ、1927年のヤンキースなど)による「MLBドリーム・ブラケット2」が開催されることが決定している。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 決勝はヤンキース対レッズ

    2020.5.4 14:00 Monday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、アメリカン・リーグ側のトーナメントを第1シードのヤンキース、ナショナル・リーグ側のトーナメントを第4シードのレッズが勝ち抜き、いよいよ決勝を迎える。両軍とも殿堂入りの名選手が打線にズラリと並んでおり、強力打線同士の対戦に注目が集まっている。

     ヤンキースは、第1ラウンドから準決勝までの合計4ラウンドで全32チーム中最多となる44本塁打を記録。その重量打線を牽引しているのがベーブ・ルースだ。ルースはレッドソックスとの準決勝7試合で放った7本塁打を含め、ここまで全選手中最多の15本塁打を量産。レッズとの決勝でもその打棒が爆発するか注目だ。

     黄金期を築いた「ビッグ・レッド・マシン」時代の選手たちが中心となるレッズ打線も負けていない。1試合平均5.1得点は全32チーム中1位となっており、しかもこれは準決勝で対戦した投手王国ドジャースとの試合を含む数字である。ヤンキースには及ばないものの、ここまで39本塁打を記録しており、フランク・ロビンソンが8本塁打、ジョニー・ベンチが6本塁打を放っているのが目立つ。

     投手陣に目を移すと、少なくとも記録や実績の面ではヤンキースに分があるように見える。ヤンキースは、殿堂入りコンビのホワイティ・フォードとレッド・ラフィング、1978年サイ・ヤング賞のロン・ギドリー、ポストシーズン通算最多勝利のアンディ・ペティットという強力先発投手陣を擁しており、ブルペンにもレフティ・ゴメス、ウェイト・ホイト、グース・ゴセージ、そしてマリアーノ・リベラと4人の殿堂入り投手が控えている。

     一方のレッズは、殿堂入り投手がトム・シーバーしかいない。しかし、ドジャースとの準決勝では、1990年ワールドシリーズMVPのホゼ・リーホが2先発で2勝0敗、防御率0.64という圧巻のパフォーマンスを見せ、マリオ・ソトも唯一の登板機会で8回2/3を無失点に抑える快投を披露。先発投手陣が準決勝と同様のピッチングをできるのであれば、レッズにも十分に勝機はあるだろう。

     決勝は日本時間5月5日と6日の午前4時からTwitchとMLB.comで一部の試合のライブ配信が行われ、6日の午前7時に最終結果が発表される予定となっている。「最強のベストチーム」となるのはどちらのチームだろうか。

  • メッツのセスペデス獲得のスタート地点は新庄獲得だった

    2020.5.4 12:20 Monday

     日本時間5月4日、メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーはメッツがヨエニス・セスペデスの獲得に至るまでのプロセスを振り返る特集記事を公開した。アドラーによると、セスペデス獲得までのメッツのトレードを振り返ると、2000年オフにある外野手と契約したことがそのスタート地点になっているという。その外野手とは、阪神タイガースからメッツに入団した新庄剛志である。

     2000年12月11日(現地時間、以下同)、新庄はイチローに次ぐ2人目の日本人野手メジャーリーガーとして年俸70万ドルでメッツと契約。日本プロ野球の球団からは総額12億円を超えるような大型オファーもあったが、自身の夢を追うことを選択した。

     メジャー1年目の2001年、123試合に出場して打率.268、10本塁打、56打点とまずまずの成績を残した新庄だが、前年リーグ優勝を果たしたメッツは82勝80敗に終わり、ポストシーズンに進出できず。そのオフ、メッツは先発投手の補強を目指し、2001年12月16日に新庄とデシー・レラフォードをジャイアンツへ放出してショーン・エステスを獲得するトレードが成立した。

     2002年8月15日にはエステスをレッズへ放出し、ペドロ・フェリシアーノ、エルビン・ベルトレイ、後日指名選手2人(ラウル・ゴンザレスとブレイディ・クラーク)の合計4人を獲得。フェリシアーノは2008年からの3年間で266試合(平均89試合)に登板するなど鉄腕リリーバーとして活躍し、2011年1月3日にフェリシアーノがフリーエージェントとしてヤンキースと契約すると、メッツは2011年のドラフトにおける補償指名権を獲得した。

     2011年6月6日、メッツはフェリシアーノ流出によって得た全体44位の指名権でマイケル・フルマーを獲得。2015年7月、外野手補強を目指すメッツはウィルマー・フローレスとザック・ウィーラーを放出してブリュワーズからカルロス・ゴメスを獲得する予定だったが、このトレードが破談となり、代わりにフルマーとルイス・セッサをタイガースへ放出してセスペデスを獲得するトレードを2015年7月31日に成立させた。

     以上のようにして、新庄との契約からスタートするセスペデス獲得が完了する。なお、アドラーは新庄が現在48歳であること、そしてもう一度プロ野球選手としてのプレイを目指していることを紹介している。

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