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  • ロイヤルズの有望株・ウィットJr. 開幕ロースター入りならず

    2021.3.22 13:00 Monday

    「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、ロイヤルズは有望株ボビー・ウィットJr.を開幕ロースターに入れず、2021年シーズンをマイナーでスタートさせることを決めたようだ。現在20歳のウィットJr.は「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体7位の超有望株で、オープン戦では3本塁打を放つ活躍。デイトン・ムーアGMは先日、ウィットJr.の開幕ロースター入りを検討していることを明らかにしていた。

     2019年のドラフト全体2位指名でロイヤルズに入団したウィットJr.は、ここまでオープン戦14試合に出場して打率.289(38打数11安打)、3本塁打、7打点、OPS.851を記録。そのなかには484フィート(約148フィート)の特大アーチも含まれている。本職は遊撃だが、ロイヤルズには若き正遊撃手のアダルベルト・モンデシー(昨季の盗塁王)がいるため、メジャー昇格後の出場機会を考慮して主に二塁でプレー。しかし、日本時間3月19日のホワイトソックス戦を最後に出場していなかった。

     昨季はマイナーリーグのシーズンが開催されなかったため、ウィットJr.がマイナーでプレーしたのは2019年の1シーズンだけ。この年はルーキー級で37試合に出場して打率.262、1本塁打、27打点、OPS.670を記録しており、A級以上の階級でのプレー経験はまだない。昨季は代替トレーニング地で急成長を見せ、今年のオープン戦でも上々の結果を残したが、ロイヤルズは昇格を急ぐべきではないと判断したようだ。今季はAA級でのスタートが有力視されている。

     故障がなければ、今季のロイヤルズは25歳のニッキー・ロペスが昨季に続いてモンデシーとの二遊間コンビを形成する予定。ロペスに打撃面の成長が見られない場合、昨季までオリオールズで正二塁手を務めていたハンザー・アルベルトの出場機会が増加することになるだろう。また、ロイヤルズは積極的に若手を登用するチームであるため、ウィットJr.がマイナーでの実戦経験を積んで準備が整い次第、メジャーへ昇格させるとみられている。今季中にメジャーデビューする可能性は高そうだ。

  • ナショナルズ・シャーザー 直近7年間で6度目の開幕投手に決定

    2021.3.22 12:00 Monday

     日本時間3月22日、ナショナルズのデーブ・マルティネス監督はマックス・シャーザーが今季の開幕投手を務めることを発表した。シャーザーは4年連続の開幕投手となり、直近7年間で6度目の大役。ワシントンD.C.移転後に限ればすでに最多記録保持者であり、前身のモントリオール・エクスポズ時代を含めても、開幕投手6度はデニス・マルティネスと並んで球団史上2位タイとなる(最多はスティーブ・ロジャースの9度)。

     シャーザーは日本時間3月22日のメッツとのオープン戦に先発。開幕戦(日本時間4月2日)で投げ合う予定のジェイコブ・デグロムとのマッチアップとなり、2本塁打を浴びて5回6安打4失点ながら90球を投げ、着実な仕上がりをアピールした。オープン戦では4試合に先発して奪三振率13.17、与四球率1.98、被打率.180、WHIP0.88と年齢(36歳)を感じさせないピッチングを見せている。

     マルティネスは「彼は準備ができている。彼は我々のシーズンをスタートさせてくれる男だ」とコメント。次は中5日で日本時間3月28日の練習試合に先発し、そこから中4日で開幕戦を迎えるスケジュールになっているようだ。シャーザーは「シーズンに向けて、次の登板を有効に使いたい」と意気込みを口にした。

     メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、開幕戦での2ケタ奪三振はランディ・ジョンソンの4度が史上最多。シャーザーは2018~20年の開幕戦で2ケタ奪三振を記録しており、3年連続はすでにメジャー記録となっている。今季の開幕戦でも2ケタ奪三振をマークすれば、自身の記録を4年連続に伸ばすだけでなく、回数でも史上最多のジョンソンに追いつくことになる。

     一方、メッツの開幕投手を務めるデグロムは「マックスと投げ合うのは楽しいんだ。2人とも競争するのが好きだから、全力を出し切ろうとする。その日の調子が良かった方が勝つことになるんじゃないかな」とシャーザーとの投げ合いを心待ちにしているようだ。

  • ロイヤルズがペレスと契約延長 球団史上最高額の4年8200万ドル

    2021.3.22 11:00 Monday

     日本時間3月22日、ロイヤルズはサルバドール・ペレスと2022年から始まる4年契約(+球団オプション1年)を結び、契約を延長したことを発表した。契約総額は8200万ドルと報じられており、ロイヤルズではアレックス・ゴードンの7200万ドルを上回って球団史上最高額となる。ペレスは「このチームに居続けたいと思っていた」とコメント。「長い期間、このチームに居られることになってとても嬉しい。キャリアをこのチームで終えたい」とロイヤルズへの愛着を口にした。

     現在30歳のペレスは今季終了後にフリーエージェントとなる予定だったが、今回の契約延長により少なくとも2025年までロイヤルズでプレーすることが決定した。トミー・ジョン手術を受けて2019年を全休したものの、昨季は37試合に出場して打率.333、11本塁打、32打点、OPS.986という自己最高の打撃成績をマーク。カムバック賞と自身3度目のシルバースラッガー賞を受賞したほか、「オールMLB」のファースト・チームにも選出された。

     ゴールドグラブ賞5度、オールスター・ゲーム選出6度など輝かしい実績を誇り、2015年のワールドシリーズ制覇にも貢献して同シリーズのMVPに選出されたスター捕手に与えられた契約は球団史上最高額の4年8200万ドル。その内訳は、2022年が年俸1800万ドル、2023年と2024年が年俸2000万ドル、2025年が年俸2200万ドル、2026年は年俸1350万ドルの球団オプション(またはバイアウト200万ドル)であることが報じられている。

     デイトン・ムーアGMによると、契約延長に向けた交渉は1月に開始されていたという。ジョン・シャーマン・オーナーもロイヤルズにおけるペレスの重要性を認識しており、全面的に協力。ムーアは「ジョンは非常に協力的だった。彼はサルビー(=ペレスの愛称)の信者だからね」とシャーマンへの感謝を口にした。「優秀な捕手なしで強いチームは作れない」と語るムーア。ロイヤルズは今後もペレスを柱として、2015年以来のワールドシリーズ制覇を目指す。

  • 「1番・投手」大谷 2打数2安打&最速101.9マイルで4回1失点

    2021.3.22 10:00 Monday

     日本時間3月22日、エンゼルスの大谷翔平がパドレスとのオープン戦に「1番・投手」でスタメン出場。投打にわたる活躍で健康時の実力を改めて証明した。打者としてはブレイク・スネル、マーク・マランソンと合計3打席対戦し、2打数2安打1四球。オープン戦の打率は.636(22打数14安打)に上昇した。一方、投手としては最速101.9マイル(約164キロ)を計測。4イニングを投げて被安打2、奪三振5、与四球2、失点1の力投を見せた。

     大谷は1回裏先頭のブライアン・オグレイディに三塁打を浴びたものの、続くフェルナンド・タティスJr.を空振り三振。ジェイク・クロネンワースのショートゴロの間に1点を失ったが、4イニングを投げて失点はこの1点だけだった。3回裏には一死1・2塁のピンチで再びタティスJr.と対戦し、速球はこの日最速の101.9マイルを計測。若きスター遊撃手をショートフライに打ち取り、二死満塁となったあと、ジュリクソン・プロファーを見逃し三振に仕留めてピンチを脱した。

     大谷は二刀流を見せることができる楽しみについて「そうなるように頑張りたいと思ってこっちに来た。過去2年間はそういう活躍ができず、期待されていただけに不甲斐ないという気持ちはもちろんあったので、頑張りたいと思う」とコメント。シーズン中もDH制を使わず登板することについては「自分自身で打って点を取るなら、それだけで楽になるというか、よりアグレッシブにマウンドでも攻められると思う」と意欲を見せた。

     メジャーリーグ公式サイトによると、公式戦で投手が1番打者として起用され、1回より長いイニングを投げたのは、1901年ニューヨーク・ジャイアンツのジム・ジョーンズが最後だという(5回6失点で完投、4打数0安打)。また、DH制を使わず登板した投手は2016年のマディソン・バムガーナー(当時ジャイアンツ、現ダイヤモンドバックス、4打数1安打)が最後である。策士ジョー・マドンが率いるエンゼルスならシーズン中にも「1番・投手」が実現する可能性は十分にありそうだ。

  • 日本人選手オープン戦成績まとめ(日本時間3月21日時点)

    2021.3.21 15:00 Sunday

     2021年シーズンの開幕まで2週間を切った。前田健太(ツインズ)は自身初の開幕投手を務めることが決定しており、ダルビッシュ有(パドレス)も4年ぶり2度目の開幕投手が決定的。一方、秋山翔吾(レッズ)は左ハムストリングを痛め、故障者リストに入って開幕を迎える予定であることが球団から発表されている。オープン戦は終盤戦に突入し、残り10日。ここではマイナー契約の山口俊(ジャイアンツ)と加藤豪将(パドレス)も含めた日本人10選手のオープン戦の成績を整理する。

    大谷翔平(エンゼルス)
    【投手】
    2試合(2先発)0勝1敗0セーブ 防御率13.50
    4イニング 奪三振9 与四球3 WHIP3.00
    【野手】
    8試合 打率.600(20打数12安打)4本塁打7打点
    三振2 四球2 出塁率.609 OPS1.809

    ダルビッシュ有(パドレス)
    2試合(2先発)1勝0敗0セーブ 防御率0.00
    5イニング 奪三振7 与四球0 WHIP0.20

    前田健太(ツインズ)
    4試合(4先発)0勝0敗0セーブ 防御率0.63
    14.1イニング 奪三振18 与四球1 WHIP0.42

    秋山翔吾(レッズ)
    4試合 打率.000(7打数0安打)0本塁打0打点
    三振3 四球3 出塁率.300 OPS.300

    筒香嘉智(レイズ)
    10試合 打率.158(19打数3安打)0本塁打1打点
    三振8 四球5 出塁率.320 OPS.531

    菊池雄星(マリナーズ)
    3試合(3先発)0勝2敗0セーブ 防御率3.24
    8.1イニング 奪三振9 与四球4 WHIP1.08

    有原航平(レンジャーズ)
    3試合(3先発)0勝1敗0セーブ 防御率3.00
    9イニング 奪三振5 与四球1 WHIP1.11

    澤村拓一(レッドソックス)
    2試合(0先発)0勝0敗0セーブ 防御率13.50
    1.1イニング 奪三振3 与四球6 WHIP6.00

    山口俊(ジャイアンツ)
    3試合(0先発)1勝0敗0セーブ 防御率2.25
    4イニング 奪三振4 与四球1 WHIP1.50

    加藤豪将(パドレス)
    11試合 打率.353(17打数6安打)1本塁打5打点
    三振5 四球1 出塁率.421 OPS1.009

  • 今季のセーブ王候補10人 エンゼルスの新クローザーも選出

    2021.3.21 14:00 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトではトーマス・ハリガン、アンドリュー・サイモン、マニー・ランダワ、ポール・カセラ、デービッド・アドラーの5人が今季のセーブ王を予想。5人それぞれが各リーグから1人ずつ、合計10人の候補をピックアップした。昨季、ア・リーグではブラッド・ハンド(インディアンス/今季からナショナルズ)、ナ・リーグではジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)がタイトルを獲得。今季は誰がタイトルを手にするのだろうか。

     ア・リーグは、ハリガンがリアム・ヘンドリックス(ホワイトソックス)、ランダワがアロルディス・チャップマン(ヤンキース)、カセラがライアン・プレスリー(アストロズ)と「強豪チームのクローザー」という無難な予想。そんななか、サイモンはエンゼルスの新クローザー、ライセル・イグレシアスをチョイスした。2017年以降の試合完了数(186)はメジャー2位、セーブ数(100)は同5位にランクイン。レッズ時代と同様にエンゼルスでも不動の守護神として起用される見込みであり、チーム成績次第では大量のセーブを稼ぐ可能性もある。

     また、意外なのがアドラーがチョイスしたジョシュ・スターモント(ロイヤルズ)。メジャー2年間でまだ1度もセーブを記録しておらず、今季もベテラン守護神のグレッグ・ホランドにつなぐセットアッパーを務めることが有力視されている。しかし、アドラーは100マイル超の速球とメジャー屈指の回転数を誇るカーブのコンビネーションを高く評価。スターモントをセーブ王争いの「大穴」に挙げた。

     ナ・リーグは、カセラがエドウィン・ディアス(メッツ)、ランダワがナショナルズへ移籍したハンド、サイモンが昨季のタイトルホルダーであるヘイダー、ハリガンがケンリー・ジャンセン(ドジャース)と「セーブ王経験者」をチョイス。無難な予想が繰り広げられるなか、またしてもアドラーがジョーダン・ヒックス(カージナルス)という意外な選択をした。

     最速105マイルの速球で「メジャーの速球王」として知られるヒックスだが、2019年にトミー・ジョン手術を受け、1年半にわたって戦列を離れている(昨季復帰予定だったが、糖尿病のリスクを考慮して出場辞退)。今季はクローザーを務める可能性もあるが、カージナルスの首脳陣は無理をさせず、慎重に起用していく方針を明言。タイトル争いに加わるのは難しいとみられるが、アドラーはスターモントやヒックスのような、魅力たっぷりの若手速球派リリーバーが好みのようだ。

  • ドラフト注目株の右腕・ライター 16Kでノーヒッター達成

    2021.3.21 13:00 Sunday

     日本時間3月21日、バンダービルト大学の右腕、ジャック・ライターがサウスカロライナ大学を相手にノーヒッターを達成した。ライターは「MLB Pipeline」が公開している2021年ドラフト有望株ランキングで6位にランクインしている注目株。初回の先頭打者に四球を与えたものの、続く27人の打者から16個の三振を奪う圧倒的なピッチングで快挙を成し遂げた。今季は防御率0.24と凄まじいパフォーマンスを続けている。

     現在20歳のライターはバンダービルト大学の2年生。高校時代にもドラフト1位候補として注目されたが、バンダービルト大学への進学が確実となっていたため、ヤンキースからの20巡目指名にとどまった(入団拒否)。

     この日の試合では、初回の先頭打者に四球を与えたあと、空振り三振、センターフライ、空振り三振でイニングを終え、2回表は3者連続三振。その後も5回表(セカンドゴロ、見逃し三振、レフトフライ)と6回表(ピッチャーゴロ、センターフライ、サードライナー)を除いて毎回複数の三振を奪い、9回124球、奪三振16、与四球1という圧巻のピッチングでノーヒッターを達成。今季の成績は5先発で5勝0敗、防御率0.24となった。

     バンダービルト大学の投手によるノーヒッターは、2019年6月8日(現地時間)のデューク大学との試合でクマー・ロッカーが達成して以来。ロッカーはライターより1学年上の3年生であり、今季は5試合に先発して5勝0敗、防御率0.58を記録。「MLB Pipeline」の2021年ドラフト有望株ランキングでは堂々の1位にランクインしている。

     なお、ライターの父はメッツなどで19年間活躍し、メジャー通算162勝を挙げたアル・ライターである。1995年から2004年まで10年連続で2ケタ勝利をマークし、オールスター・ゲーム選出2度。ブルージェイズ時代の1993年とマーリンズ時代の1997年にはワールドシリーズ制覇も経験した。また、1996年5月11日(現地時間)にはマーリンズ史上初のノーヒッターを達成している。

  • 開幕投手 メジャー史上最多は殿堂入り右腕・シーバーの16度

    2021.3.21 12:00 Sunday

     チームの開幕投手に選ばれ、シーズンの最初の試合の先発マウンドに立つことは、先発投手にとって最高の栄誉の1つと言える。メジャーリーグではこれまでに数百人もの投手がその大役を務めてきたが、なかには開幕戦のマウンドを10度以上経験した投手もいる。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは2リーグ制となった1901年以降の開幕投手を調査し、開幕投手を11度以上務めた14人の名投手を紹介している。

     メジャー史上、最も多く開幕投手を務めたのは通算311勝を挙げた殿堂入りの名投手、トム・シーバーだ。メジャー2年目の1968年、23歳のときに初めて開幕投手を務め、そこから1977年まで10年連続。1977年途中にメッツからレッズへ移籍し、1978~79年にも大役を担い、12年連続となった。その後、レッズで1981年、メッツで1983年、ホワイトソックスで1985年と1986年に開幕投手を務め、キャリア合計16度。最後の開幕投手となった1986年(現役最終年)には41歳になっていたが、41歳以上で大役を務めた22人のうちの1人でもある。

     しかし、最多連続記録保持者はシーバーではない。シーバーに次いで開幕投手の回数が多いのはスティーブ・カールトン、ランディ・ジョンソン、ウォルター・ジョンソン、ジャック・モリスの4人による14度だが、このうちモリスは1980~93年に14年連続で開幕投手を務め、これがメジャー記録となっている。モリスは最初の11度をタイガース、1991年はツインズ、1992~93年はブルージェイズで大役を担い、この3球団すべてでワールドシリーズ制覇を経験した。

     13度のロジャー・クレメンスとロビン・ロバーツがこれに続くが、ロバーツは1950~61年にフィリーズで12年連続開幕投手を務めた。同一チームでの連続記録としては、これがメジャー史上最長となっている。グローバー・アレクサンダー、バート・ブライレブンとともに12度の開幕投手を経験しているのがジャスティン・バーランダー(アストロズ)。タイガース時代に9度、アストロズ移籍後に3度の大役を務め、現役最多記録保持者となっているが、今季はトミー・ジョン手術により全休が濃厚だ。

     そのバーランダーを追うのがフェリックス・ヘルナンデス(オリオールズ)。CC・サバシア、ファーギー・ジェンキンス、デニス・マルティネスと並んで通算11度の開幕投手を経験しているが、今季はマイナー契約から開幕ロースター入りを目指す立場である。すでにオリオールズの開幕投手はジョン・ミーンズに決定しており、通算12度目の大役はならなかった。来季以降、バーランダーとヘルナンデスの2人はさらに記録を伸ばすことはできるだろうか。

  • MLB公式サイト「ダルビッシュの開幕投手はほぼ間違いない」

    2021.3.21 11:00 Sunday

     日本時間3月21日、ダルビッシュ有(パドレス)は実戦形式の練習に登板し、5回途中まで打者18人に対して被安打2、奪三振8、与四球1と順調な仕上がりをアピールした。本番を想定したルーティーンで登板に臨み、予定された4イニングをスムーズに投げ終えたため、ラリー・ロスチャイルド投手コーチに志願して5回も続投。今春最多となる64球を投じた。まだ開幕投手は発表されていないが、自身2度目の開幕投手を務めることが確実視されている。

     ローテーションの順番では、この日はダルビッシュがオープン戦に登板する予定だったが、パドレスは過去2先発の内容に満足しており、開幕ロースター入りを争う有望株ライアン・ウェザースに先発のチャンスを与えることを選択。ダルビッシュはチームメイトを相手にした実戦形式の練習で投げることになった。それでも緊張感を失うことなく、見事なピッチングを披露。レンジャーズ時代の2017年以来4年ぶり2度目となる開幕投手の座をほぼ手中に収めた。

     今春のダルビッシュは中5日のスケジュールで調整を進めており、次回登板は日本時間3月27日のマリナーズ戦が有力。そこから中5日でダイヤモンドバックスとの開幕戦(日本時間4月2日)となる。メジャーリーグ公式サイトは「パドレスはまだ正式に開幕投手を発表していないが、ダルビッシュが開幕投手を務めるのはほぼ間違いない」と伝えており、ダルビッシュも「あと何年、野球ができるかわからないし、ラストチャンスかもしれないので」と意欲を見せる。

     2017年のインディアンスとの開幕戦では7回途中まで98球を投げ、被安打4(うち被本塁打1)、奪三振4、与四球5、失点4という内容で降板。勝利投手の権利を持っていたが、チームが逆転負けを喫したため、白星を手にすることはできなかった。ダルビッシュは当時を振り返り、「今は全くレベルが違う投手になっている」と語る。この4年間で大きな進化を遂げたダルビッシュは開幕戦のマウンドでどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

  • ロイヤルズの開幕投手は右腕・ケラー 2年ぶり2度目の大役

    2021.3.21 10:00 Sunday

     日本時間3月21日、ロイヤルズのマイク・マシーニー監督は本拠地カウフマン・スタジアムで行われるレンジャーズとの開幕戦(日本時間4月2日)に25歳の右腕、ブラッド・ケラーが先発することを発表した。ケラーが開幕投手を務めるのは2019年に続いて2年ぶり2度目。昨季も開幕投手を務めることが有力視されていたが、7月中旬に新型コロナウイルスに感染して故障者リストに登録され、8月上旬まで戦列復帰できなかった。

     過去に開幕投手を経験しているケラーだが、開幕投手に指名される瞬間の興奮は何度経験しても変わらないようだ。「(その興奮が)消えることはないよ。本当に興奮した。監督から伝えられた瞬間に笑顔になった。シーズンの良いスタートを切るために、チームが僕を信頼してくれているということだから嬉しいよ」とケラー。指揮官には「キミは我々を正しい方向へ導いてくれる男だと思う」と伝えられたという。

     昨季のケラーは新型コロナウイルスに感染した影響で出遅れたものの、9試合に先発して54.2イニングを投げ、5勝3敗、防御率2.47、35奪三振の好成績をマーク。9月13日(現地時間)のパイレーツ戦では相手打線を5安打に抑え、わずか2奪三振ながら自身初の完封勝利を記録した。2017年オフのルール5ドラフトで加入して以来、2018年はメジャー定着、2019年は初の規定投球回、2020年は防御率2点台と毎年着実に成長を遂げている。

     なお、マシーニーは開幕ローテーションの顔ぶれも発表。スケジュールの都合上、5人目の先発投手が4月中旬まで不要のため、4人制ローテーションで開幕を迎える。ケラー、マイク・マイナー、ブレイディ・シンガー、ダニー・ダフィーの4人がこの順番で登板していくという。先発5番手のクリス・ブービッチは日本時間3月20日にマイナー降格となったが、5人目の先発投手が必要となるタイミングで昇格する見込みとなっている。

  • ファーム組織トップ10が発表 1位は昨季リーグ王者のレイズ

    2021.3.20 13:00 Saturday

     主にプロスペクト(若手有望株)の情報を扱う「MLB Pipeline」は2021年シーズン開幕時点のファーム組織ランキング・トップ10を発表した。1位に選ばれたのは昨季アメリカン・リーグ優勝を果たしたレイズ。2020年のシーズン開幕時点とシーズン途中に続いて3期連続の1位となり、「チームの勝利と若手有望株の充実」を見事に両立している。2位にはタイガース、3位にはマリナーズと再建中のチームがランクインした。

    「MLB Pipeline」では2015年からシーズン開幕時点とシーズン途中にファーム組織ランキングを発表している。2015年の開幕時点に1位だったカブスは翌2016年、2015年のシーズン途中に1位だったレッドソックスは2018年にワールドシリーズ制覇を達成。2016年の開幕時点に1位だったドジャースは黄金期を築いており、2016年のシーズン途中に1位だったブリュワーズ、2017年の開幕時点に1位だったブレーブス、2017年のシーズン途中に1位だったホワイトソックスはいずれも昨年ポストシーズンに進出した。

     さらに2018年から2019年にかけて4期連続で1位を独占したパドレスは大型補強と若手有望株の成長が見事に融合し、昨年ついに14年ぶりのポストシーズン進出を達成。今季はさらに戦力をアップさせ、「打倒・ドジャース」を狙える態勢を整えている。これらの事実からもわかるように、ファーム組織の充実はその後のチームの躍進に直結しているのである。

     通常、勝負モードのチームは若手有望株を犠牲にして戦力補強を行い、再建チームのチームは逆に主力選手を放出して若手有望株を蓄えるため、ファーム組織ランキングの上位には再建中のチームが名を連ねることが多い。よって、2年連続でポストシーズンに進出し、昨季はリーグ優勝を成し遂げたレイズがファーム組織ランキングの1位に君臨しているのは極めて異例のことだ。限られた予算のなかで「チームの勝利と若手有望株の充実」を両立しているレイズのフロント陣の手腕は見事と言うほかない。

     レイズはプロスペクト・ランキング・トップ100にワンダー・フランコ(1位)、ルイス・パティーニョ(19位)、ランディ・アロザレーナ(34位)、ビダル・ブルハーン(50位)、ブレンダン・マッケイ(72位)、シェーン・マクラナハン(84位)、ゼイビアー・エドワーズ(85位)、シェーン・バズ(90位)と8人がランクイン。ファーム組織からの若手有望株の供給はしばらくのあいだ、止まることはなさそうだ。

     2位のタイガースは史上初めてプロスペクト・ランキングの全体25位以内に5人がランクインしたチームとなった。しかし、スペンサー・トーケルソン(3位)、ケーシー・マイズ(11位)、ライリー・グリーン(21位)、タリク・スクーバル(24位)、マット・マニング(25位)の5人に続く層がレイズと比べて見劣りするため、2位にとどまった。

     3位のマリナーズはジャレッド・ケレニック(4位)とフリオ・ロドリゲス(5位)の2人を筆頭に、エマーソン・ハンコック(31位)、ローガン・ギルバート(33位)、ジョージ・カービー(92位)、テイラー・トラメル(100位)とトップ100に6人がランクイン。彼らがメジャーの戦力へと成長したとき、2001年以来のポストシーズン進出が実現するかもしれない。

     なお、4位から10位までは以下のようになっている。

    4位 マーリンズ
    5位 オリオールズ
    6位 パドレス
    7位 ブルージェイズ
    8位 パイレーツ
    9位 ダイヤモンドバックス
    10位 ロイヤルズ

  • ヤンキース監督 スタントンは「健康なら特別なシーズンになる」

    2021.3.20 12:00 Saturday

     ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)は4年前の2017年、マーリンズで159試合に出場して打率.281、59本塁打、132打点、OPS1.007という驚異的な成績を残し、MVPに輝いた。ところが、ヤンキース移籍後は1年目こそ158試合に出場して38本塁打を放ったものの、故障により2年目は18試合、3年目の昨季は23試合しか出場できなかった。アーロン・ブーン監督は「もし彼が健康なら特別なシーズンになるだろう」と期待を口にする。

     ステロイド使用の噂がない選手で1シーズンに最も多くの本塁打を打った選手といえば、ロジャー・マリス(1961年に61本塁打)とベーブ・ルース(1927年に60本塁打)。その2人に続くのが2017年に59本塁打を放ったスタントンである。MVPを受賞した直後、2017年12月にマーリンズからヤンキースへ移籍してきたスタントンは、2018年に38本塁打、100打点を記録したものの、自己ワーストとなる211個もの三振を喫し、それ以降は満足に出場できないシーズンが続いている。

     移籍後唯一健康に過ごした2018年も、ポストシーズンでは5試合で打率.238、1本塁打、1打点、OPS.654と低調。マーリンズ時代に13年3億2500万ドルという超大型契約を結んでいるため、スタントンは金額に見合う働きをしない「不良債権」として扱われることが増えている。しかし、昨年のポストシーズンではワイルドカード・シリーズから地区シリーズにかけて5試合連続本塁打(合計6本塁打)を記録。「健康ならば…」と夢を見させてくれる存在であることも事実である。

     そんなスタントンについて、ブーンは「故障がなければ活躍できることを昨年のポストシーズンで証明してくれた。もし彼が健康なら特別なシーズンになるだろう。いろんな点でMVPを獲ったときよりも優れた打者になっていると思う」と語り、再びMVP級の活躍を見せることに期待を寄せている。2017年に新人記録(当時)の52本塁打を放ったあと、故障に苦しむシーズンが続くアーロン・ジャッジについても同様だ。

     スタントンとジャッジの大砲コンビがMM砲(ミッキー・マントルとマリス)の再来になることを期待するヤンキース・ファンは少なくない。この2人が故障なくシーズンを過ごすことができれば、ヤンキースが2年ぶりの地区優勝、そして12年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げる確率はグッと高まるはずだ。

  • 通算136勝右腕 元巨人・ジョンソンは「殿堂入りすべき」と主張

    2021.3.20 11:30 Saturday

     メッツが最後にワールドシリーズを制したのは35年前の1986年。この年のメッツは投打ともに圧倒的な戦力を誇り、リーグ1位の得点・打率・防御率を記録してシーズン108勝をマークした。ポストシーズンでもアストロズ、レッドソックスとの熱戦を制し、17年ぶり2度目のワールドシリーズ制覇。先発ローテーションの一角を担っていたロン・ダーリングは当時のデービー・ジョンソン監督(元巨人)について「アメリカ野球殿堂入りすべき」と主張している。

     ダーリングはメッツなどで13年間にわたって活躍し、通算136勝をマークした右腕だ。1986年は15勝6敗、防御率2.81の好成績を残してチームの世界一に貢献。ドワイト・グッデン、ボブ・オヒーダ、シド・フェルナンデスらと強力ローテーションを形成した。現在は解説者を務めているが、当時を振り返り「あの年は世界一になるか失敗かの二択だった。デービーが全ての責任を負い、私たちを世界一に導いてくれた。選手全員がデービーに感謝している」と語る。

     強力投手陣に加え、打線にもダリル・ストロベリー、キース・ヘルナンデス、ゲーリー・カーターといったタレントが揃っていたが、チームに自信を持たせたのはジョンソンだった。「デービーの指導がなければ、私は成功できなかったかもしれない。彼の最大の強みは才能を見抜く目を持っていたことだ。そして、その才能を最大限に引き出す素晴らしい手腕も持っていた」とダーリング。相手投手との相性を考えて打線を組むなど、「常に時代の一歩先を行っていた」という。

     ジョンソンはメッツのほか、レッズ、オリオールズ、ドジャース、ナショナルズでも監督を務め、ドジャース以外の4球団をポストシーズンへ導いている。監督通算1372勝1071敗(勝率.562)をマークし、1997年と2012年には最優秀監督賞を受賞。ダーリングは「私は彼をジョー・トーレに匹敵する監督だと思っている」と絶賛する。

    「ジョーはヤンキースの監督としては成功したけど、他球団ではそれほど成功していない。デービーはどの球団でも成功した。デービーを殿堂入りさせるための議論をすべきだと思う」とダーリングは主張する。監督通算1372勝は歴代31位と特筆すべきほどの数字ではないが、勝率.562は通算1000勝以上で10位という高水準。ベテランズ委員会の選考では得票率75%をクリアできず、落選が続いているが、ジョンソンが殿堂入りする日はやってくるのだろうか。

  • がん治療から復帰のオ軍・マンシーニが待望のオープン戦初アーチ

    2021.3.20 11:00 Saturday

     ステージ3の結腸がんの治療を終え、戦列復帰を果たしたトレイ・マンシーニ(オリオールズ)に待望のオープン戦初アーチが飛び出した。日本時間3月20日に行われたパイレーツとのオープン戦、「2番・一塁」でスタメン出場したマンシーニは4回表の第3打席でパイレーツ3番手のエドガー・サンタナが投じたスライダーを捉え、左中間スタンドに飛び込むソロ本塁打。この日は4打数2安打1打点の活躍を見せ、11対9の勝利に貢献した。

     昨年9月中旬にがん治療を終えたマンシーニは、スプリング・トレーニング開始前からキャンプ地でのトレーニングを行い、トレーニングに関して特別な制限も設けられていない。日本時間3月1日のパイレーツ戦での復帰初打席ではスタンディングオベーションで迎えられ、「泣きそうになった」と感激した様子を見せたマンシーニ。それから10試合に出場して打率.321、1本塁打、2打点、OPS.762と上々の結果を残している。

     ブランドン・ハイド監督はとにかくマンシーニが健康にスプリング・トレーニングを過ごすことだけを望んでいた。「トレイは見事に私の期待に応えてくれている。私は彼が毎日健康でいてくれることを望んでいる。そして今、彼は健康だ」とハイド。「彼は身体的にも精神的にも状態が良い。毎日、翌日の出場について彼に確認するんだけど、いつも『準備OK』と返事が返ってくるんだ。シーズン中もこれが続くといいね」と指揮官の表情も明るかった。

     現在29歳のマンシーニは2017~18年に2年連続で24本塁打を放ち、2019年は154試合に出場して打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899とブレイク。チームMVPに選出されるなど、名実ともに「チームの顔」へと成長した。ところが、病魔に襲われ、昨季を全休。今季は復活を目指す大事なシーズンとなる。完全な再建モードということもあり、見どころの少ない今季のオリオールズにおいて、ファンの注目はマンシーニのバットに集まることになりそうだ。

  • オリオールズの開幕投手はミーンズ 昨季は肩の疲労で大役逃す

    2021.3.20 10:30 Saturday

     日本時間3月20日、オリオールズのブランドン・ハイド監督は2年連続でジョン・ミーンズを開幕投手に指名した。ミーンズは昨季も開幕投手を務める予定だったが、4ヶ月にわたる長期中断の影響により開幕直前に左肩の疲労で故障者リスト入り。開幕戦で投げることはできなかった。よって、開幕投手を務めるのは今回が初めて。日本時間4月2日に行われるレッドソックスとの開幕戦でエドゥアルド・ロドリゲスとの投げ合いに臨む。

     ハイドはミーンズに開幕投手決定を伝えたときの様子について「彼は今年こそ開幕戦で投げると意気込んでいたよ。開幕投手に決定したことを知らされてとても嬉しそうだった」とコメント。「開幕投手に決定したという素晴らしいニュースを選手に伝えるのは、いつだって監督にとって特別な瞬間だね。2年前、彼はロングリリーフの候補に過ぎなかった。今では4つの球種を操るホンモノの先発投手に成長してくれた」とミーンズの成長を喜んだ。

     現在27歳のミーンズは2018年9月にメジャーデビューし、1試合だけ登板。ハイドが語ったように、2019年はロングリリーフからのスタートとなったが、シーズン序盤に先発ローテーション入りを果たし、12勝11敗、防御率3.60をマークしてオールスター・ゲームに初選出され、新人王投票では2位にランクインした。昨季は10試合に先発して2勝4敗、防御率4.53を記録。被弾が多く、防御率は4点台になってしまったが、奪三振率(7.03→8.66)と与四球率(2.21→1.44)がともに前年から向上するなど、成長の跡を示した。

     今季のオリオールズ先発陣で計算できる投手はミーンズだけ。2番手以降はディーン・クレーマーとキーガン・エイキンの新人コンビ、マイナー契約からの復活を目指すフェリックス・ヘルナンデスとマット・ハービーのベテランコンビが入る見込みとなっており、その他の候補もウェイド・ルブラン、ホルヘ・ロペス、ブルース・ジマーマンなど苦しい顔ぶれだ。昨季の最終4登板で防御率1.52と好投したミーンズには頼れるエースへの飛躍が求められるシーズンとなりそうだ。

  • レッズの開幕投手はカスティーヨ 2019年以来2年ぶり2度目

    2021.3.20 10:00 Saturday

     日本時間3月20日、レッズのデービッド・ベル監督はカージナルスとの開幕戦(日本時間4月2日)にルイス・カスティーヨが先発することを発表した。カスティーヨは2019年にも開幕投手を務めており、2年ぶり2度目の大役となる。今年のオープン戦ではここまで2試合に登板(ともに先発)。5イニングを投げて1勝0敗、防御率0.00、被安打3、奪三振3、与四球3とシーズン開幕に向けて順調な仕上がりをアピールしている。

     現在28歳のカスティーヨは昨季12試合に先発して70イニングを投げ、4勝6敗、防御率3.21、89奪三振を記録。打線の援護に恵まれない試合が多く、8月末の時点で0勝5敗、防御率4.10と苦しいシーズンになっていたが、9月11日(現地時間)のカージナルス戦で2安打1失点の完投勝利をマークするなど、9月は4勝1敗、防御率2.20と盛り返した。今年1月にはヤンキースへのトレード決定という誤報が拡散されるハプニングもあったが、レッズ先発陣の柱としてメジャー5年目のシーズンを迎える。

     初めて開幕投手を務めた2019年は、勝利投手にはなれなかったものの、パイレーツを相手に6回途中まで被安打2、奪三振8、与四球3、失点1の好投。この年は4月の月間MVPに選出されるなど、前半戦で8勝3敗、防御率2.29の好成績を残してオールスター・ゲーム初選出を果たし、シーズン通算でも190.2イニングを投げて15勝8敗、防御率3.40、226奪三振というキャリアハイのシーズンを過ごした。今季はエースとしてこれを上回る活躍が期待される。

     レッズは昨季の先発陣からトレバー・バウアー(ドジャース)とアンソニー・ディスクラファーニ(ジャイアンツ)が抜け、カスティーヨとともに先発の軸となるはずのソニー・グレイは背中を痛めて開幕に間に合うか微妙な状況。グレイが間に合わない場合は、カスティーヨ、タイラー・マーリー、ウェイド・マイリー、マイケル・ロレンゼン、テジェイ・アントーンの5人が開幕ローテーションを形成することになりそうだ。

  • 今季の盗塁王予想 球界を代表するスピードスターがズラリ

    2021.3.19 17:00 Friday

     メジャーリーグ公式サイトではサラ・ラングス、デービッド・アドラー、ジェイソン・カターニア、マット・ケリー、トーマス・ハリガンの5人が今季の両リーグの盗塁王を予想している。昨季はアダルベルト・モンデシー(ロイヤルズ)が24盗塁でア・リーグ1位、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)が15盗塁でナ・リーグ1位となり、それぞれ自身初のタイトルを獲得。同サイトのライター5人の予想には、球界を代表するスピードスターがズラリを名を連ねている。

     ア・リーグはラングスがモンデシーの連覇を予想。昨季は両リーグ最多の24盗塁を記録し、過去3年間の99盗塁もメジャートップ。2年連続盗塁王となれば、同僚のウィット・メリフィールド(2017~18年)以来、2年連続両リーグ最多盗塁となれば、現レッズのディー・ストレンジ・ゴードン(2014~15年)以来ということになる。

     ラングス以外の4人は、アドラーがルイス・ロバート(ホワイトソックス:昨季9盗塁)、カターニアがメリフィールド(昨季12盗塁)、ケリーがマイルズ・ストロー(アストロズ:昨季6盗塁)、ハリガンがディラン・ムーア(マリナーズ:昨季12盗塁)の名前を挙げた。

     一方のナ・リーグは、ストーリーの連覇を予想した者はいなかった。ケリーはロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)の2年ぶりのタイトル獲得を予想。昨季は8盗塁にとどまったが、2019年は37盗塁を記録し、史上5人目となる「40-40」の達成まであと一歩に迫った。昨季は四球が増えて自己ベストの出塁率.406をマークしており、今季は盗塁を試みるチャンスが大幅に増える可能性もある。

     アクーニャJr.以外には、ハリガンがトレイ・ターナー(ナショナルズ:昨季12盗塁)、カターニアがフェルナンド・タティスJr.(パドレス:昨季11盗塁)、アドラーがクリスチャン・パチェ(ブレーブス:昨季0盗塁)、ラングスがムーキー・ベッツ(ドジャース:昨季10盗塁)のタイトル獲得を予想している。

  • パドレス・ラメット スロー調整でシーズン出遅れが濃厚に

    2021.3.19 15:00 Friday

     昨季サイ・ヤング賞の投票で4位にランクインする活躍を見せ、パドレスのエースへと成長したディネルソン・ラメットは、シーズン開幕が2週間に迫った現時点でまだオープン戦のマウンドに立っていない。右肘の故障で昨年のポストシーズンを欠場し、慎重に調整を進めているのがその理由だ。すでに紅白戦で登板する段階には達しているものの、首脳陣は調整を急がせない方針のため、シーズン開幕を故障者リストで迎えることになりそうだ。

     現在28歳のラメットはメジャー3年目のシーズンとなった昨季、12試合に先発して69イニングを投げ、3勝1敗、防御率2.09、93奪三振の好成績をマーク。サイ・ヤング賞の投票ではトレバー・バウアー、ダルビッシュ有、ジェイコブ・デグロムに次ぐ4位にランクインした。しかし、シーズン終盤に右肘を痛め、ポストシーズンを欠場。スプリング・トレーニングでは故障の再発がないようにスロー調整を強いられている。

     日本時間3月19日には紅白戦で登板し、初めて複数イニングを投げた。ジェイス・ティングラー監督は「球速は出ていたけど、制球力があまり良くなかった。でも、ボールの威力自体は良かったから安心したよ」とコメント。次回登板はオープン戦(もしくは練習試合)になるとみられており、無理をせず、戦列復帰へのステップを1つずつ確実にこなしていくことになる。

     今季のパドレスは10月の戦いを見据えており、1年間を通した戦いを考えたときに、ラメットがシーズン序盤を欠場するのは決して悪い話ではない。無理をして早期復帰するよりも、万全の状態で10月を迎えてくれるほうがチームとしては助かるからだ。よって、開幕時点では故障者リストに登録し、コンディションが整った状態で戦列復帰させることになりそうだ。

     ラメットの出遅れが濃厚となり、ダルビッシュ、ブレイク・スネル、ジョー・マスグローブ、クリス・パダックに次ぐ先発5番手は若手左腕エイドリアン・モレホンが最有力。ただし、ライアン・ウェザースとマッケンジー・ゴアの有望株コンビもその座を狙っており、シーズン開幕までの2週間で引き続き競争が繰り広げられる。

  • メッツに痛手 新戦力・カラスコが肉離れで6~8週間離脱へ

    2021.3.19 13:00 Friday

     今オフ、フランシスコ・リンドーアとともにインディアンスからメッツへ移籍した先発右腕カルロス・カラスコは右肘痛により調整が遅れていたが、別の故障で開幕絶望が確定してしまった。レギュラーシーズン開幕に間に合うことを目指して調整を続けていたカラスコだが、練習中に右ハムストリングを断裂。複数のメディアが報じたところによると、カラスコは6~8週間の戦線離脱が見込まれているという。

     現在33歳のカラスコは3月上旬から右肘痛に悩まされていたが、症状は深刻ではなく、開幕に間に合うとみられていた。ルイス・ロハス監督は日本時間3月19日、「カラスコは先発ローテーションの1周目に間に合うだろう」と発言。ところが、実戦形式の打撃練習に登板したあと、コンディショニング・ドリルのスプリントを行っていた際にアクシデントが発生し、メッツは少なくとも4月下旬までカラスコを欠くことが決定的となってしまった。

     カラスコはインディアンスでプレーした11年間で88勝73敗2セーブ、防御率3.77を記録。2015~18年には4年連続で2ケタ勝利を達成し、白血病を乗り越えて戦列復帰を果たした2019年にはカムバック賞を受賞した。昨季は12試合に先発して68イニングを投げ、3勝4敗ながら防御率2.91、82奪三振の好成績をマーク。選手投票により決定するカムバック賞を受賞した。

     カラスコはエースのジェイコブ・デグロムに次ぐ先発2番手に予定されていただけに、6~8週間の離脱はメッツにとって大きな痛手となる。3~5番手に予定されていたマーカス・ストローマン、タイワン・ウォーカー、デービッド・ピーターソンの序列が1つずつ繰り上がり、5番手はジョーイ・ルケーシーとジョーダン・ヤマモトの2人による競争になるとみられる。

     ストローマンは「かなりショックだよ。カラスコが一生懸命にトレーニングしている様子を見てきたからね。僕たちのローテーションには彼が必要なんだ」と落胆した様子を見せた。しかし、その一方で「僕たちのチームは層が厚い。(ローテーションの4~5番手を争う)ヤマモト、ルケーシー、ピーターソンは他のチームでも十分にローテーションを担える投手だ」と自軍の戦力への自信も口にしている。

  • ヤンキースの先発5番手争い 最有力候補は昨季全休のヘルマン

    2021.3.19 12:00 Friday

     レギュラーシーズン開幕が2週間後に迫っているなか、ヤンキースでは開幕ロースター26人の枠をめぐって熾烈な競争が続いている。アーロン・ブーン監督は「投手13人・野手13人」のロースター構成で開幕を迎える方針を明言。これにより、開幕ロースター入りをめぐる争いは「先発ローテーションの最後の1枠(=先発5番手)」「ブルペンの最後の2枠」「控え野手の最後の2枠」という3つのポイントに注目が集まっている。

     先発5番手の候補となっているのはドミンゴ・ヘルマン、デイビー・ガルシア、マイケル・キング、ヨーリス・チャシーンの4人。このうち、現時点でフロントランナーと目されているのがDV規定違反による出場停止処分で昨季を全休したヘルマンだ。ブーンはヘルマンが本調子を取り戻すまでに少し時間がかかると考えていたようだが、ヘルマンはここまでオープン戦3試合に先発して9イニングを投げ、被安打5、奪三振13、与四球1、無失点とほぼ完璧なピッチングを披露。ゲリット・コール、コリー・クルーバー、ジェイムソン・タイオン、ジョーダン・モンゴメリーに次ぐ先発5番手の座を手中に収めつつある。

     今季は60試合制から162試合制に戻るシーズンのため、開幕ローテーションの5人で1年を通してローテを回せる可能性は低い。よって、例年より多くの先発投手が必要となり、ヤンキースは開幕ローテーションから漏れた投手をブルペンに配置転換するのではなく、マイナーに降格させて先発投手としての調整を続けさせたいと考えている。ガルシア(オープン戦8イニングで防御率2.25)、キング(同9イニングで防御率4.00)、チャシーン(同6.2イニングで防御率5.40)の3人はヘルマンとの競争に敗れた場合、マイナーで待機することになりそうだ。

     なお、ブルペンの最後の2枠はオープン戦で好投しているルーカス・リットキー、ニック・ネルソン、カイル・ベアクロー、ニック・グッディ、タイラー・ライオンズらが候補。一方、4枠のうちカイル・ヒガシオカとブレット・ガードナー以外の2枠が未定の控え野手は、ジェイ・ブルース、マイク・トークマン、デレク・ディートリック、マイク・フォード、サイロ・エストラーダ、タイラー・ウェイド、クリス・ギテンスらによる争いとなっている。

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