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  • FA市場の動きに影響を与えるトレード市場の状況

    2017.12.22 11:05 Friday

     大谷翔平(エンゼルス)とジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)の動向が注目された今オフ。両者の争奪戦が決着し、フリーエージェント市場にも少しずつ動きが出始めてきた。しかし、大物FA選手の大半がまだ市場に残っている。これにはトレード市場の状況が大きく関係しているようだ。

     カルロス・サンタナ(フィリーズ)やザック・コザート(レッズ)のように、有力FA選手のなかにも契約先を決めた選手が現れつつあるものの、ダルビッシュ有、ジェイク・アリエタ、エリック・ホズマー、J.D.マルティネスら大物FA選手はまだ市場に残ったまま。昨日、レイズの看板選手であるエバン・ロンゴリアがジャイアンツへトレードされたばかりだが、トレード市場に有力選手が多いことがフリーエージェント市場の動きを遅らせる要因となっている。

     たとえば、ロンゴリアを放出したばかりのレイズはアレックス・コロメイ、ジェイク・オドリッジ、クリス・アーチャーらにもトレードの噂が絶えない。エリック・ネアンダーGMは「これ(=ロンゴリア放出)は間違いなく今オフの我々の最も大きなトランザクションだが、冬はまだまだ長い」と今後も大きな動きがあることを示唆している。

     フリーエージェント市場では選手が希望する契約条件を用意できれば、高確率でその選手を獲得することができる。一方、トレード市場では有望株の放出という痛みは伴うものの、フリーエージェント市場の有力選手よりもお買い得な選手を獲得可能だ。各球団はフリーエージェント市場に残っている選手とトレード市場で獲得可能な選手を天秤にかけながら戦力補強を進めているため、トレード市場に人材が豊富な今オフはどうしてもフリーエージェント市場の動きが遅くなってしまう。

     レイズがコロメイを放出する可能性があるため、ウェイド・デービスやグレッグ・ホランドの契約が決まらない。マニー・マチャド(オリオールズ)やジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)が放出される可能性があるため、マイク・ムスターカスの契約は後回しになる。ゲリット・コール(パイレーツ)やパトリック・コービン(ダイヤモンドバックス)がトレード市場にいるため、ダルビッシュやアリエタの契約もなかなか決まらないし、各球団がクリスチャン・イェリッチ(マーリンズ)の動向を見守っているおかげでロレンゾ・ケインやジェイ・ブルースにも大きな動きがない。

     しかし、選手側も球団側も、いつまでも様子を見ているというわけにはいかない。近いうちに両市場が大きく動き出すタイミングが必ず訪れるはずだ。来季の戦力図が見え始めるのは、両市場が動き出し、その動きが落ち着いてからということになりそうだ。

  • ジャイアンツとブルースは相思相愛?

    2017.12.21 16:31 Thursday

     日本時間12月21日にレイズからエバン・ロンゴリアを獲得するトレードを成立させたジャイアンツはさらなる打線強化を目指している。ジャイアンツが獲得候補に挙げているスラッガーの一人が、今季メッツとインディアンスで自己最多の36本塁打を放ったジェイ・ブルースである。

     ESPNの報道によると、ジャイアンツはブルース獲得に興味を持ち続けているものの、3年を超える長期契約をオファーするつもりはないという。ブルースはメジャーでの10シーズンで30本塁打以上を5度、20本塁打以上を9度記録し、通算277本塁打をマーク。直近2シーズンで69本塁打を放っている長打力はジャイアンツにとって大きな魅力だ。しかし、その一方で通算打率.249、通算出塁率.319という数字には不安が残る。近年は低出塁率のスラッガーに厳しいオフが続いており、今オフもその傾向に変化はない。ブルースとしては3年契約のオファーがあるのであれば、すぐにオファーを受け入れてしまうのが得策なのかもしれない。

     ジャイアンツがブルース獲得に興味を示している一方で、ブルースもジャイアンツとの契約を希望しているようだ。ブルースの代理人を務めるマット・ソスニックはKNBRラジオで「もしジェイ(・ブルース)がサンフランシスコと契約すれば、彼は興奮するだろうね」とコメント。さらに、ブルースが希望する移籍先がジャイアンツとアストロズのいずれかであることを明らかにした。アストロズには戦力的にも資金的にもブルースを迎え入れる枠はなく、ジャイアンツとブルースは相思相愛の関係となっているのである。

     今季のブルースは8月上旬にライダー・ライアンとのトレードでメッツからインディアンスへ移籍し、ア・リーグ新記録となる22連勝に貢献。移籍前後を合わせて146試合に出場し、打率.254、36本塁打、101打点、OPS.832をマークした。今季のジャイアンツは両リーグ最少の128本塁打に終わり、2015年のブランドン・クロフォード(21本塁打)を最後にシーズン20本塁打達成者が現れていないという状況。低打率&低出塁率という弱点はあるものの、ブルースがジャイアンツのニーズにフィットする存在であることは間違いない。


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  • ジャイアンツが控え捕手・ハンドリーと再契約

    2017.12.21 15:40 Thursday

     日本時間12月20日、ジャイアンツは控え捕手のニック・ハンドリーと1年契約で再契約を結んだことを発表した。今季のハンドリーはバスター・ポージーの控え捕手として自己3番目の多さとなる101試合に出場。低迷するチームのなかで盛り上げ役を担うなど、グラウンド外での奮闘も光った。

     101試合に出場し、打率.244、9本塁打、35打点、OPS.691をマークしたハンドリーのもとには数球団からのオファーが届いていたという。しかし、ハンドリーの第一希望はあくまでもジャイアンツ残留だった。「最終的にノーと言えないものがある。僕にとってそれはサンフランシスコ(・ジャイアンツ)でプレイする機会なんだ。勝利を目指しているチームというのは一握りしかいないけど、サンフランシスコはそのうちの一つだからね」

     地区最下位に終わったジャイアンツを「勝利を目指しているチーム」と表現するのはやや皮肉な気もするが、ハンドリーは屈辱を味わった今季から巻き返し、来季再びポストシーズン争いをすることは不可能でないと考えている。「僕たちには証明しなければならないことがたくさんある。地区最下位から地区優勝を目指すというのは大きなチャレンジだ。でも、可能性はあると思うよ」

     ポージーというメジャー屈指の好捕手がいながら、ハンドリーは今季65試合で先発マスクを被った。もちろん、ポージーの捕手としての出場機会をある程度制限する目的があることは確かだが、この数字は首脳陣からの信頼の表れと言っても過言ではないだろう。先発マスクに限らなければ捕手としての出場は82試合。ハンドリーは実に過半数の試合でマスクを被っているのである。正捕手が故障で離脱したケースを除けば、控え捕手がこれほど多くの試合でマスクを被るのは珍しい。信頼できる控え捕手をジャイアンツが引き止めるのは当然の成り行きと言えるだろう。

     レイズからエバン・ロンゴリアを獲得し、さらなる打線強化を見据えるジャイアンツ。ハンドリーが言うように、地区最下位からの逆襲は決して不可能ではないのかもしれない。


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  • ドジャースがコーラーと正式契約 リリーフ起用が濃厚

    2017.12.21 14:42 Thursday

     日本時間12月21日、ドジャースはブルージェイズからノンテンダーFAとなっていた右腕、トム・コーラーと1年契約を結んだことを正式に発表した。今季、先発では防御率7点台に終わったコーラーだが、リリーフでは好投。新天地でもブルペンの一角として期待されている。

     今季のドジャースではマイナー契約で獲得したブランドン・モローが期待以上のパフォーマンスを見せ、セットアッパーに定着。ポストシーズンではチームの15試合のうち14試合に登板するなど、大車輪の働きを見せた。そのモローは今季終了後にフリーエージェントとなり、2年2100万ドルでカブスと契約。シーズン途中に獲得したトニー・ワトソンもフリーエージェントとなっており、ドジャースはブルペンの補強を必要としていた。そこで白羽の矢が立ったのがコーラーだった。

     2014年からの3シーズンで30勝をマークしたコーラーだったが、今季は開幕から絶不調。マーリンズでの12先発で1勝5敗、防御率7.92に終わり、4年ぶりのマイナー降格を経験した。8月中旬にはオスマン・グティエレスとのトレードでマーリンズからブルージェイズへ移籍。移籍後初登板こそ先発で5回1失点の好投を見せたが、その後はリリーフに転向し、14度のリリーフ登板で防御率3.00をマークした。13先発での防御率が7.42であることを考えると、その差は歴然である。

     ドジャースのファーハン・ザイディGMは「各球団はロースター枠を最大限に有効活用しようとしているので、複数イニングを投げることのできるリリーバーを用意するのは一般的になっていくと思う」と語り、コーラーのような先発経験者を複数イニング担当のリリーバーとして起用する意義を強調。さらに、先発投手がリリーフに回ることでペース配分を考慮する必要がなくなるメリットにも触れ、「役割を変えることで成功する選手がいることは過去にも証明されている。(役割の変更が上手くいけば)選手に第二のキャリアを提供できるんだ」とコーラーのリリーバーとしての活躍に期待を寄せた。ひょっとすると、コーラーがモローの穴を埋めるような働きを見せてくれるかもしれない。


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  • インディアンスが正一塁手確保 アロンゾと2年契約で合意

    2017.12.21 12:39 Thursday

     今季まで正一塁手として活躍したカルロス・サンタナの引き留めに失敗(フィリーズと3年契約)したインディアンスだが、新たな正一塁手確保に向けて迅速な動きを見せた。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、インディアンスはヨンダー・アロンゾと2年1600万ドルで契約合意に至ったようだ。

     巧打好守の一塁手としてパドレス、アスレチックスなどで活躍してきたアロンゾだが、今季はフライを打つことに重点を置いたメカニクスを取り入れたことが功を奏し、本塁打が急増。これまではパドレス時代の2012年に放った9本塁打が自己最多だったが、5月だけで10本塁打を放つ予想外の打棒を発揮し、最終的には自己最多の3倍以上となる28本塁打をマークした。アスレチックスで22本塁打、OPS.896をマークしてオールスター・ゲーム初選出を果たし、8月上旬にブーグ・パウエルとのトレードでマリナーズへ移籍。移籍後は6本塁打、OPS.793にとどまったが、シーズントータルでは28本塁打、OPS.866とキャリアハイの成績を残した。

     今季の好成績が1シーズン限りのものなのか、来季以降も持続可能なものなのかを現時点で判断するのは難しいが、もし来季以降も今季同様の成績を残せるようであれば、2年1600万ドルという契約はバーゲンになる可能性が高い。サンタナが3年6000万ドルでフィリーズと契約したことを考えても、アロンゾの契約は破格であると言えるだろう。また、ここ2シーズンは守備防御点がマイナスとなっているものの、安定した一塁守備には定評があり、打撃面以外での貢献が期待できる点も魅力である。

     アロンゾ獲得により今オフのインディアンスの野手補強はほぼ終了。長打力と選球眼を兼ね備えたサンタナの流出は痛手だが、ジェイソン・キプニスやマイケル・ブラントリーが故障なく実力を発揮すればその穴は十分にカバーできるはずだ。残る補強ポイントはブライアン・ショウ(ロッキーズ)やジョー・スミス(アストロズ)が流出したブルペン。8回のアンドリュー・ミラーと9回のコディ・アレンへとつなぐセットアッパーを一人確保しておきたいところだろう。


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  • ブリュワーズが今季13勝の右腕・チャシーンと2年契約

    2017.12.21 12:09 Thursday

     ブリュワーズが先発ローテーションにまた一人、実績のある右腕を加えることに成功した。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、ブリュワーズはパドレスで今季13勝をマークしたヨーリス・チャシーンと契約合意。ESPNのジェリー・クラスニックは年平均800万ドル前後の2年契約になると報じている。

     エース格のジミー・ネルソンが右肩の手術を受けて来季の開幕に間に合わないことが確定しているブリュワーズは今オフ、先発投手の補強が最優先課題となっていた。先日、通算113勝の実績を誇るヨバニ・ガヤードと契約合意に至ったことが報じられたばかりだが、今季パドレスで4年ぶりの2ケタ勝利をマークするなど復活を遂げたチャシーンもブリュワーズの先発ローテーションに加わることになった。

     チャシーンはロッキーズ時代の2011年に11勝、2013年に自己最多の14勝をマーク。2015年3月にロッキーズを解雇されると、その後はインディアンス(メジャーでの登板なし)、ダイヤモンドバックス、ブレーブス、エンゼルスと4球団を転々とし、今季は1年契約でパドレスに加入した。パドレスでは自己最多の32試合に先発し、13勝10敗、防御率3.89と安定したパフォーマンス。速球の平均球速91.4マイルは2011年以来の高水準であり、球威を取り戻したことが復活につながった格好だ。

     チャシーンの加入により、ザック・デービーズ、チェイス・アンダーソン、チャシーン、ガヤード、ジュニア・ゲラ(ブレント・スーター、ブランドン・ウッドラフらも候補)と先発ローテーションに目処が付いたブリュワーズだが、チャシーンには不安材料もある。今季は投手有利と言われるパドレスの本拠地ペトコ・パークで9勝3敗、防御率1.79と好投した一方、アウェイでは4勝7敗、防御率6.53。打者有利と言われるミラー・パークが本拠地となり、今季と同様の成績を残せるかどうかは未知数だ。

     一時はジェイク・アリエタなどトップクラスの先発投手にも興味を示していたブリュワーズだが、先発投手の補強はガヤードとチャシーンで打ち止めと見られる。残る補強ポイントである二塁手とセットアッパーを見つけ、カブスとカージナルスに対抗する陣容を整えたいところである。


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  • ナショナルズがアダムスと1年契約 リンドの穴埋めを期待

    2017.12.21 11:36 Thursday

     MLB.comのマーク・フェインサンドによると、ブレーブスからノンテンダーFAとなっていたマット・アダムスがナショナルズと1年400万ドルで契約合意に達したようだ。今季代打兼控え一塁手として活躍したアダム・リンドの穴を埋める働きが期待されている。

     昨季までカージナルスで一塁のレギュラー格として起用されていたアダムスだが、今季はマット・カーペンターが一塁に固定されることになり、出場機会が大幅に減少。一時は出場機会を増やすために外野守備にも挑戦したが、それも上手くいかず、5月中旬にブレーブスへトレードされた。ブレーブスでは故障離脱中のフレディ・フリーマンの穴を埋める活躍を見せ、6月には打率.314、10本塁打、25打点、OPS1.034の好成績をマーク。シーズントータルでは131試合に出場して打率.274、20本塁打、65打点、OPS.841をマークし、シーズン20本塁打は自身初、OPS.841は自己ベストの数字だった。

     今季のナショナルズでは控え一塁手として加入したリンドが期待以上の活躍を見せ、116試合に出場して打率.303、14本塁打、59打点、OPS.875の好成績をマーク。代打での48打席では打率.356、4本塁打、13打点、OPS1.040という素晴らしい成績を残し、代打の切り札としても存在感を発揮した。リンドとアダムスはいずれも左打者で、左腕を苦手としているという点も共通しており、今季リンドが担った役割をそのままアダムスが引き継ぐことになりそうだ。

     ブランドン・キンツラーと再契約を結んでブルペンのクオリティを維持し、アダムス獲得でベンチのグレードアップにも成功。今オフのナショナルズは今のところ、順調に補強を進めている。次に補強すべきポイントは若手2投手(エリック・フェッディとA.J.コール)が候補となっている先発5番手とまだ物足りなさの残る控え野手だろうか。球団史上初のワールドシリーズ進出、そしてワールドシリーズ制覇に向けて、ナショナルズの補強はまだもうしばらく続きそうだ。


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  • ブリットンがアキレス腱断裂 少なくとも4ヶ月離脱へ

    2017.12.21 10:58 Thursday

     日本時間12月21日、オリオールズを衝撃のニュースが襲った。クローザーのザック・ブリットンがトレーニング中に右アキレス腱を断裂。日本時間12月22日に手術を受ける予定で、回復には少なくとも4ヶ月掛かる見込みであり、来季の開幕に間に合わないことはほぼ確実となった。

     「おそらく僕が今までに経験したことのなかで、最もフラストレーションが溜まる出来事だよ」とブリットンは今回の故障についてコメントした。「今季もフラストレーションの溜まるシーズンだったけど、(その故障は)小さなものだった。でも、今回も長期間にわたって影響を与えるような故障ではない。できるだけ早く手術を受けてリハビリをして、以前のピッチングを取り戻したいね。キャリアを脅かすような故障ではないからね」と前向きなコメントを残したブリットンだが、今回の故障はオリオールズにとって二重の意味で痛手となる。

     故障により不本意なシーズンを送ったとはいえ、メジャー屈指の実力を誇る絶対的クローザーの離脱がチームにとって痛手でないわけがない。ダン・デュケット野球部門副社長は「幸運なことに、我々のブルペンには試合終盤を任せられる投手が何人もいる」と語っており、ブラッド・ブラックやマイケル・ギブンズが試合終盤を担うことになる見込みだが、ブリットンの穴を埋めるリリーフ左腕の補強は必須だろう。また、トレードの噂が浮上していたブリットンを今オフ中に放出することは事実上不可能となった。来季終了後にフリーエージェントとなるブリットンだが、仮にオリオールズが真剣にブリットンのトレードを検討していたとすれば、チームの未来予想図に狂いが生じかねない。

     「キャッチボールをしたあと、いつも通りのランニングをしていただけなんだ。誰かが足をパンチしたような感覚だった。倒れ込んだよ。おそらく僕が今までに経験した中で最も痛かったね」と当時の様子を振り返ったブリットン。絶対的クローザーを失うという予想外のトラブルに見舞われたオリオールズは、マニー・マチャド放出への動きを加速させるかもしれない。


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  • 新戦力・サンタナ フィリーズの将来に期待を寄せる

    2017.12.21 10:25 Thursday

     フィリーズと3年契約を結んだカルロス・サンタナは今オフ、フィリーズが自身の獲得に動くとは予想していなかったようだ。サンタナは「驚いたよ」と語る一方、「彼らが僕を信じてくれて嬉しいよ」と喜びを口にし、新天地・フィリーズの明るい未来に期待を寄せている。

     今季の96敗を含め、過去3年連続で91敗以上を喫しているフィリーズ。まさに再建期の真っ只中であり、フィリーズが来年や再来年といった近い将来に勝利を目指すシーズンを過ごすと予想する人はほとんどいなかった。また、サンタナが今季まで在籍したインディアンスが黄金期を迎えつつあることもあって、サンタナはインディアンスと再契約することが有力視されていた。サンタナがフィリーズと契約したことはサンタナ自身にとってだけでなく、多くの人々にとってサプライズだったのである。

     フィリーズはサンタナがフリーエージェントとなったその日から、代理人と連絡を取り続けていたという。しかし、最初は形式的なテキストメッセージのやり取りに過ぎなかった。サンタナがフィリーズへの見方を変えたのは、フィリーズがパット・ニーシェックとトミー・ハンターをそれぞれ2年契約で獲得したことがきっかけだった。フィリーズが勝利を追求する姿勢を見せ始めたこと。これがサンタナ獲得への第一歩となった。

     フィリーズには今季鮮烈なメジャーデビューを飾ったリーズ・ホスキンスを筆頭に、才能豊かな若手選手が溢れている。「フィリーズにたくさんの若手選手がいることは知っているよ」とサンタナもフィリーズの印象について語る。メジャーだけでなく、AAA級やAA級にもメジャー昇格を控えた有望株が多数おり、来季いきなりは難しいにしても、数年後には優勝争いを繰り広げているはずだ。「フィリーズが自分を欲してくれたから、僕はフィリーズと契約したんだ」とサンタナは語っているが、フィリーズの将来性を重視したことは間違いない。

     今後、フィリーズはさらなる戦力補強を行う方針だ。そして、来オフにフリーエージェントとなるブライス・ハーパーやマニー・マチャドといった超大物選手の契約先の有力候補の一つにも挙げられている。サンタナが期待を寄せる「フィリーズの明るい未来」がやってくる日は、そう遠くはなさそうだ。


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  • レイズの看板選手・ロンゴリアのジャイアンツ移籍が決定!

    2017.12.21 09:52 Thursday

     日本時間12月21日、レイズ史上最高の選手との呼び声高いエバン・ロンゴリアが1対4の交換トレードでジャイアンツへ放出されたことが発表された。打線の強化を目指しながらも補強失敗が続いていたジャイアンツにとっては今オフ初めてとなるスラッガーの補強となった。

     ジャイアンツは強打の三塁手と引き換えに正中堅手のディナード・スパンのほか、MLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングでTOP30圏内に名を連ねる3選手(1位のクリスチャン・アローヨ、25位のマット・クルック、29位のスティーブン・ウッズ)をレイズへ放出。今季メジャーワーストの128本塁打&長打率.380に終わった打線に通算261本塁打の実績を誇るスラッガーを加えることに成功した。

     「この動きは我々の球団の重要なニーズを満たしてくれる。そして、今オフの目標の一つを達成することができた」とジャイアンツのブライアン・セイビアン野球部門副社長は語る。「エバン(・ロンゴリア)はこの10年間にわたって球界で最高の三塁手の一人であり続けた。彼が我々の組織に加わることにワクワクしているよ。来季に向けて、さらなる打線の強化を目指すつもりだ」とスパンの放出により1枠空いた外野手の補強に乗り出すことを示唆した。

     一方、レイズにとってロンゴリアの放出は本格的なチーム再建の始まりを意味する。ロンゴリアは2012年11月に2017年から始まる6年1億ドルの契約延長にサインしているが、契約最終年の2022年でさえ年俸1950万ドルという安さ。いわゆる「バーゲン契約」であり、無理に放出する必要はなかったのである。とはいえ、ロンゴリアもすでに32歳。球団オプションも含めた契約最終年の2023年には38歳になっている。ロンゴリアを中心とした現在のチームからの世代交代を図りたいという思惑が見て取れる。トレードの噂が絶えないクローザーのアレックス・コロメイやエースのクリス・アーチャーも放出の可能性が高まったと言えるだろう。

     ロンゴリアは「もしトレードが実行されるのであれば、両球団にとってメリットがあるものであることが僕の希望だった」と語る。ロンゴリアの望み通り、今回のトレードが両球団にとって良い結果となることを期待したい。


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  • 今季所属先なしのリンスカムが現役続行に意欲

    2017.12.20 15:46 Wednesday

     オフになると大物選手の去就が注目される裏で現役続行を目指す選手もいる。移籍先を模索する選手の中には過去にはエースの活躍をしながらも故障の影響で所属先がないケースもある。それがティム・リンスカムだ。

     リンスカムはジャイアンツとエンゼルスに所属。ジャイアンツ時代は2008年から2年連続でサイ・ヤング賞を受賞、また2013年とその翌年にはノーヒットノーランを達成するなどまさにチームの顔というべき大活躍を見せた。しかし、2015年には打球直撃や股関節手術の影響により2桁勝利が7年連続で途切れた。その後はエンゼルスに移籍したが、わずか2勝に終わりFAとなった後も所属先が決まらなかった。メジャー10年間での通算成績は110勝89敗1セーブ 防御率3.74だ。

     ロッキーズのアダム・オッタビーノがリンスカムが投球練習をする写真を自身のインスタグラムに投稿した。リンスカムの鍛え抜かれた肉体が大きな話題となっており、復帰に向けて順調にステップを踏んでいる姿があった。現地の移籍情報サイト「トレード・ルーモア」では「最も体調がよいようだ」と彼の状態をレポートした。

     球速低下が心配されていたリンスカム。ヤフースポーツのジェフ・パッサン記者は彼の球速について「リンスカムはデビュー以来、球界を代表する投手の1人として活躍してきたが、彼の平均球速は2011年には92.3マイル、翌年は90.4マイルと落ちていった。スピードが回復したのなら34歳のシーズンを迎えるリンスカムにとって大きな武器となるだろう」と話している。

     「トレード・ルーモア」によればリンスカムの今後について「彼はマイナー契約からのスタートになると思うが、リンスカムほどの選手をスカウトしない理由が見当たらない。2008年や2009年のときのような活躍を望むことは難しいが、興味を持っている球団はある」とのこと。果たして来季は2016年以来となるメジャーのマウンドに戻ってくることができるだろうか。リンスカムの復帰への道はまだまだ続く。

  • ダルビッシュはカブスorレンジャーズの「ラストピース」となるか

    2017.12.19 18:52 Tuesday

     今オフ、カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長とレンジャーズのジョン・ダニエルズGMはともに投手陣の補強・整備を進めている。MLB.comのフィル・ロジャースはこの両球団にとってダルビッシュ有が補強の「ラストピース」になる可能性があると主張する。

     まずは今オフの両球団の投手補強を整理してみよう。カブスはフリーエージェント市場でタイラー・チャットウッド、ドリュー・スマイリー、ブランドン・モロー、スティーブ・シーシェック、ダリオ・アルバレスと契約し、ウエーバーでルーク・ファレル、コリー・マゾーニ、ランディ・ロサリオを獲得。一方のレンジャーズはフリーエージェント市場でマイク・マイナー、ダグ・フィスター、クリス・マーティンと契約し、トレードでマット・ムーアとロナルド・ヘレーラを獲得した(40人枠内の投手のみ)。

     ここまでの補強により、両球団とも先発ローテーションとブルペンの顔ぶれはある程度固まった。しかし、カブスはジェイク・アリエタの穴が完全に埋まったとは言えない状況であり、引き続きエース級の先発投手の獲得を目指している。レンジャーズは先発ローテーションにマイナー、フィスター、ムーアの3投手を加え、来季も引き続き地区優勝争いに加わる姿勢を見せているものの、アストロズやエンゼルスと互角に渡り合うためにはエース級の先発投手がもう一人必要だろう。

     そこで浮上してくるのがダルビッシュの存在である。カブスはクリス・アーチャー(レイズ)やダニー・ダフィー(ロイヤルズ)の獲得に動く可能性も取り沙汰されているが、エプスタインは若手主力選手や若手有望株の放出に否定的だ。資金に比較的余裕があることを考えても、大きな対価を払ってアーチャーらを獲得するよりダルビッシュ獲得に動く方が現実的だろう。レンジャーズはすでに先発ローテーションの5枠が埋まっていること、資金的な余裕がないことなどを考えると、ダルビッシュ獲得は現実的でないかもしれない。しかし、ダルビッシュはダラスでの生活を気に入っている。レンジャーズ復帰の可能性はゼロではないだろう。

     アリエタがダラス北部郊外の高校に通い、テキサスクリスチャン大学出身であるということもあり、ロジャースは自身の分析をこのように締め括っている。「ダルビッシュとアリエタの少なくとも一方がカブスとレンジャーズのいずれかと契約しなければ、それはサプライズとなるだろう」

  • カブスの球団幹部がダラスでダルビッシュと面会

    2017.12.19 17:30 Tuesday

     カブスがジェイク・アリエタの穴を埋め得る先発投手の獲得に動いていることは周知の事実だが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長とジェッド・ホイヤーGMは日本時間12月19日にダラスへ飛び、ダルビッシュ有と面会したようだ。

     今季の先発ローテーションからアリエタとジョン・ラッキーが抜け、先発投手の補強が急務となっているカブス。すでにタイラー・チャットウッドを3年3800万ドルで獲得しているが、まだアリエタの穴が埋まっていない。ヘイマンはカブスがすでにアリエタ、アレックス・カッブ、ランス・リンの代理人とも連絡を取っていることを伝えているが、アリエタの代理人を務めるスコット・ボラスが超大型契約を要求していることもあり、カブスがアリエタと再契約を結ぶ可能性は低いと見られている。

     カブスは現時点でジョン・レスター、カイル・ヘンドリックス、ホゼ・キンターナ、チャットウッドで先発4枠が確定。球団内には先発もリリーフもこなせるマイク・モンゴメリーなど先発ローテーション候補はいるものの、あくまでも外部からエース級のスターターを獲得する方針だ。フリーエージェント市場での前述4投手のほかにはダニー・ダフィー(ロイヤルズ)、クリス・アーチャー(レイズ)らも獲得候補として挙がっている。

     誰を獲得するにしても、エース級のスターターを一人獲得すれば今オフのカブスの補強はほぼ終了。残る補強ポイントはウェイド・デービスがフリーエージェントとなったクローザーくらいだ(新加入のブランドン・モローにクローザーを任せるプランもある)。要するに、ダルビッシュは2年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すカブスにとって「ワールドシリーズ制覇へのラストピース」となる可能性がある。ワールドシリーズでのリベンジを目指すダルビッシュにとっても3年連続でポストシーズンに進出しているカブスは理想的な選択肢であろう。ツインズや古巣・レンジャーズも獲得への意欲を見せるなか、ダルビッシュは新天地としてどの球団を選択するのか。今後の動向から目が離せない。


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      10月26日 2017年カブス名場面集

  • ツインズ「ダルビッシュ獲得が最優先」の方針に変化なし

    2017.12.19 16:32 Tuesday

     ルール5ドラフトが終了し、ウィンター・ミーティングが幕を閉じたあと、ツインズのサッド・レバインGMは日本メディアに囲まれた。彼らはツインズが本気でダルビッシュ有の獲得を目指しているのかどうかを確認したかったのだ。そして、ツインズの「ダルビッシュ獲得が最優先」との方針は現時点では変わっていない。

     レバインはダルビッシュが2012年にレンジャーズと契約した当時、レンジャーズでGM補佐を務めていた。レンジャーズのダルビッシュ獲得に関わった人物の一人なのだ。オフシーズンが始まったばかりのころ、レバインは今オフのツインズの最優先課題がダルビッシュの獲得であることを明言。そして今、レバインはツインズが引き続きダルビッシュに興味を持ち続けていることを明らかにしており、ツインズにとってダルビッシュ獲得は最優先課題であり続けている。ポール・モリター監督もウィンター・ミーティング期間中に自軍がダルビッシュに強い関心を寄せていることを認めていた。

     今オフは救援投手が続々と契約先を決めている一方、先発投手市場はかなりのスローペースとなっている。特にトップクラスの先発投手にはほとんど動きがなく、ダルビッシュのほか、クオリファイング・オファーを提示されたジェイク・アリエタ、ランス・リン、アレックス・カッブの3人はいずれもまだ契約先が決まっていない。そうした市場の情勢もあり、レバインはアービン・サンタナとホゼ・ベリオスが中心となっている先発ローテーションにダルビッシュを加えたい意向を明らかにしているものの、ダルビッシュとの契約が短期間でまとまるとは考えていないようだ。

     過去にツインズがフリーエージェント市場で結んだ契約はサンタナの4年5500万ドルが最高額である。ダルビッシュは総額1億ドルを超える契約を手にすることが確実視されており、ツインズと契約した場合は球団史上最高額のフリーエージェント契約となる。ジョー・マウアーとの8年1億8400万ドルの超大型契約が来季で終了するほか、2019年以降の契約が残っているのはフィル・ヒューズ、ジェイソン・カストロ、マイケル・ピネイダの3人だけという状況であり、ダルビッシュ獲得に関して資金面での問題はない。ダルビッシュ獲得に向けて、レバインは今後数週間のうちに猛アタックをかけることになりそうだ。


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  • リアルミュート&イェリッチ放出の可能性はあるのか?

    2017.12.19 15:28 Tuesday

     ディー・ゴードン(マリナーズ)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、マーセル・オズーナ(カージナルス)と主力選手3名をトレードで放出したマーリンズ。正捕手のJ.T.リアルミュートや好打者のクリスチャン・イェリッチにも放出の可能性はあるのだろうか。

     デレク・ジーターを筆頭とする新オーナーグループのもとで年俸総額の削減に取り組んでいるマーリンズはゴードン、スタントン、オズーナの3選手をトレードすることで3億4000万ドル以上の支出を削減することに成功した。主力選手をこれ以上無理に放出する必要はない状況だが、リアルミュートとイェリッチの両選手はチーム再建の一部になることをあまり快く思っていないようだ。マイケル・ヒル野球部門社長はすべての選手に対する獲得オファーに耳を傾ける方針であり、リアルミュートやイェリッチが本格的にトレードを要求するような事態になれば、彼らのトレードが実行に移されるかもしれない。

     ヒルは「過去数週間を将来の勝てる組織の基礎づくりのために費やした。もしさらなるトレードの必要があると感じた場合は交渉を開始するつもりだ。球団にとってベストのことをやるだけだよ」と語っており、リアルミュートやイェリッチの放出の可能性を完全には否定していない。ドン・マティングリー監督はリアルミュートについて「私はJ.T.(リアルミュート)をとても気に入っている。彼は人間としても選手としてもすべての選手からリスペクトされているし、野球に取り組む姿勢やタフネスぶりは称賛に値するよ」と語っているが、今オフのここまでの動きを見る限り、マティングリーの意向は球団の方針に反映されていない可能性が高い。

     チームに残された数少ないスター選手(あるいはスター候補生)であるリアルミュートとイェリッチを放出してしまえばファンからのさらなる反発は避けられず、観客動員などに致命的なダメージを与える可能性もある。年俸削減がメインテーマとなっており、将来のビジョンが見えてこない点もファンの不安や怒りを増幅させていることだろう。仮に両選手がチームに残留しても彼らのモチベーションの低下は避けられず、マーリンズ・パークには閑古鳥が鳴くことになりそうだ。


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  • インディアンスの新たな正一塁手は誰だ 番記者が回答

    2017.12.19 14:43 Tuesday

     今季まで正一塁手として活躍したカルロス・サンタナがフリーエージェントとなってフィリーズと契約し、新たな正一塁手を必要としているインディアンス。ファンから寄せられた「インディアンスの最も有力な正一塁手候補は誰?」との質問に、MLB公式サイトでインディアンスの番記者を務めるジョーダン・バスティアンが回答している。

     サンタナがフィリーズと契約する前、インディアンスのテリー・フランコーナ監督はサンタナが他球団へ流出した場合について「一塁を守ることのできる選手はチーム内に数名いる。でも、おそらく誰かと契約することになるだろうね」と語っていた。この言葉から判断する限り、インディアンスはフリーエージェント市場で新たな正一塁手と契約する可能性が高い。

     これまでの報道ではローガン・モリソンとマット・アダムスの2人が候補として挙がっている。他にもヨンダー・アロンゾ、ルーカス・デューダ、マイク・ナポリ、マーク・レイノルズ、アダム・リンドなど候補は多数いるが、バスティアンは「興味深く、(契約の)可能性がある選択肢」としてモリソンを挙げた。

     今季のモリソンはメカニクスやアプローチに変更を加えたことが功を奏し、打率.246、38本塁打、85打点、OPS.868という自己ベストのシーズンを過ごした。サンタナのほうが二塁打や四球が多く、三振が少ないという違いこそあるものの、今季だけを見ればモリソンはサンタナと遜色ない活躍を見せている。モリソンのほうがサンタナよりも若く、インディアンスにとって魅力的な選択肢であることは間違いない。

     しかし、モリソンとサンタナには大きな違いがある。それは成績の安定性だ。サンタナは2011年から7年間、正一塁手として安定したパフォーマンスを続けてきた。一方のモリソンは同期間で規定打席到達は3度だけ。OPS.800以上のシーズンは今季だけである。バスティアンはインディアンスのクリス・アントネッティ野球部門社長の「選手のメカニクスの変更がその選手の価値にどれくらい影響を与えるのだろう。それは維持可能なのか、それとも一年限りなのか」との言葉を紹介し、今季ブレイクを果たしたモリソンに対する評価の難しさを強調している。

     市場の動きが遅いこともあり、まだ市場には数多くのオプションが残されている。バスティアンはジェイ・ブルースとの再契約も選択肢の一つに挙げているが、ワールドシリーズ制覇を目指すインディアンスはサンタナの後釜に誰を選択するのだろうか。


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  • ジャイアンツがフィリーズ・フランコの獲得に興味か

    2017.12.19 12:26 Tuesday

     ジャイアンツはマット・ムーアの放出により浮いた資金の使い道を検討する一方で、フィリーズのマイケル・フランコの獲得に興味を示しているようだ。NBCスポーツ・フィラデルフィアのジム・サリスバリーによると、ジャイアンツは実際にウィンター・ミーティング期間中にフランコの獲得を検討していたという。

     ムーアをレンジャーズへ放出し、年俸総額を900万ドル削減することに成功したジャイアンツ。ぜいたく税の対象となる上限まではおよそ2100万ドルの余裕があり、主力クラスの選手を獲得することも可能となっている。今オフのジャイアンツは打線の強化を最優先事項に掲げながらもジャンカルロ・スタントン(マーリンズ→ヤンキース)、マーセル・オズーナ(マーリンズ→カージナルス)の獲得に失敗しており、この残りの予算を使ってJ.D.マルティネスなどの強打者獲得へ動く可能性が高い。しかし、大金を投じずにトレードを介して打線強化を図るプランもあるようだ。

     そのプランの一つがフィリーズからのフランコ獲得である。現在のジャイアンツは正三塁手が不在という状況であり、パブロ・サンドバル、ライダー・ジョーンズ、クリスチャン・アローヨ、ケルビー・トムリンソンらがレギュラー候補となっている。ここに過去2シーズンで49本塁打を放っているフランコが加われば、大幅でなくとも戦力アップにはなる。まだ25歳であり、さらなる成長の可能性を秘めている点や、少なくともあと4年保有できる点も大きな魅力だ。来季の年俸は360万ドル前後になることが予想されており、フランコを獲得したとしても、もう一人スラッガーを加えることも可能である。

     フィリーズはマニー・マチャド(オリオールズ)の獲得に動く可能性が報じられているほか、有望株のスコット・キンガリーの昇格も控えており、まだ25歳とはいえフランコが売りに出される可能性は低くはない。本格的な交渉が行われているわけではないが、長打力不足に悩むジャイアンツのラインナップにフランコが加わることになるかもしれない。


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  • キンズラー 移籍決断の決め手はエンゼルスの「勝利モード」

    2017.12.19 12:01 Tuesday

     トレード拒否権を破棄し、エンゼルスへのトレードを受け入れる決断をしたイアン・キンズラー。日本時間12月19日に行われた記者会見において、キンズラーはエンゼルスが本格的に「勝利モード」へ移行し、積極的に補強を進めていることが移籍を決断する理由になったことを明らかにした。

     エンゼルスがキンズラーの移籍先候補として浮上したのは、8月末にエンゼルスがタイガースからジャスティン・アップトンを獲得したときが最初だったのかもしれない。オプトアウトの権利を有していたアップトンはシーズン終了後に5年1億600万ドルでエンゼルスと契約を延長。大谷翔平やキンズラー、ザック・コザートの獲得へとつながる「勝利モード」のエンゼルスがスタートした。

     アップトンはキンズラーのタイガース時代のチームメイトであり、仲の良い友人でもあった。「アップトンとエンゼルスについて話をしたんだ。エンゼルスは物事を正しく行っているし、野球というものに正しい方法で接している」とキンズラー。「ジャスティン(・アップトン)はエンゼルスでの時間をとても気に入っていたから、僕は彼の意見を信じたんだ。そして、それがエンゼルスに興味を持つきっかけとなった。彼らが大谷を獲得したことで、さらに興味は増したよ。ビリー(・エプラーGM)の今オフの動きを見ていると、彼らは勝利を最優先に考えていると感じた。選手としてはどんなときも勝利の一員でありたいものなんだよ」

     今季のタイガースはチーム状態が悪く、再建に向けて舵を切った夏場以降は主力選手を次々に放出。キンズラーはモチベーションを維持するのが難しかったことを明らかにし、実際に自己ワーストクラスの成績に終わっている。「今季は僕自身も含め、(タイガースの)組織全体にとってタフな一年だった。優秀な選手がたくさんいる球団に加わることができるのはとても嬉しいし、ワクワクしているよ。今季を除くこれまでのキャリアのようにプレイできるんじゃないかな」とキンズラーは新天地での意気込みを語った。


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  • オリオールズ マチャドのトレードは時間との戦いか

    2017.12.19 11:28 Tuesday

     オリオールズはマニー・マチャドのトレードについて、あまり悠長に構えていられないことを知っている。他球団はすでに来季に向けたチーム作りを着々と進めており、他球団のチーム編成が固まってしまうと思うような対価を得られない可能性があるからだ。

     ダン・デュケット野球部門副社長は先週のウィンター・ミーティングにおいて「各球団は現在チーム作りを進めている。各球団が自軍のカギとなる大物選手を獲得するのは、たいていの場合、年の初めくらいまでだね」と語り、なるべく年内にマチャドのトレード話に決着をつけたい意向を明らかにした。クリスマスやお正月のシーズンになってしまうと移籍市場はほとんど動かない。オリオールズに残された時間はそれほど多くないというのが実情だ。

     マチャドの獲得候補としてレッドソックス、ヤンキース、ホワイトソックス、カージナルスなどが挙げられているが、オリオールズがわざわざ同地区のレッドソックスやヤンキースへ自軍のスター三塁手を放出する可能性は低い。この点に関してはデュケットも「現在は我々がそれ(=移籍先)をコントロールできる。1年後には(マチャドがフリーエージェントになるため)我々はコントロールできなくなってしまうけどね」と話している。

     オリオールズがマチャド放出の対価として求めるものは、とにもかくにも先発投手だ。今季のオリオールズは先発防御率がリーグワーストの5.70と完全に崩壊。現時点で来季の先発ローテーション入りが当確となっているのは今季13勝のディラン・バンディと同11勝のケビン・ゴーズマンだけである。フリーエージェント市場でも数名の先発投手にオファーを提示したものの、打者有利の本拠地球場を敬遠されるなどして今のところ補強は思惑通りに進んでいない。できればマチャドとのトレードで複数の先発投手を獲得したいところだが、1年後にフリーエージェントとなるマチャドに対して複数の先発投手を差し出す球団があるかどうかは疑問である。

     デュケットの言うタイムリミットが刻一刻と迫るなか、オリオールズはどのような決断を下すのか。放出しない可能性も含め、今後の動向が注目される。


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  • レッドソックスがモアランドと再契約 ホズマーからは撤退へ

    2017.12.19 10:56 Tuesday

     日本時間12月19日、レッドソックスはミッチ・モアランドと2年契約を結んだことを発表した。J.D.マルティネスとエリック・ホズマーの両獲りを目指していることが報じられていたレッドソックスだが、モアランドとの再契約によりホズマー争奪戦からの撤退が確実となった。

     「我々はオフシーズンの間を通して、ミッチ(・モアランド)の代理人と連絡を取り合っていたんだ。今季のミッチの仕事ぶりを我々は気に入っている。攻撃面でも守備面でも貢献してくれたからね」とデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長はモアランドとの再契約を喜んだ。1年契約でレッドソックスに加入したモアランドは自己最多の149試合に出場し、打率.246、22本塁打、79打点、OPS.769をマーク。一塁守備ではわずか5失策と例年通りの堅実的な守備を見せ、左足親指を骨折しても試合に出場し続けるなど、野球に対する姿勢も高く評価されている。

     モアランドと再契約を結んだことによりホズマー獲得の可能性は限りなく低くなった。ドンブロウスキーは「攻撃面の補強として誰かをチームに加えるチャンスがあると感じている。ただし、それは一塁手ではないだろう」と語っており、今後のレッドソックスのトップ・ターゲットはマルティネスである可能性が高い。今季リーグ最少の168本塁打に終わったレッドソックスにとって、わずか432打数で45本塁打を放ったマルティネスの長打力は大きな魅力だ。

     ただし、モアランドとの再契約により指名打者(ハンリー・ラミレス)、一塁(モアランド)、外野3ポジション(アンドリュー・ベニンテンディ、ジャッキー・ブラッドリーJr.、ムーキー・ベッツ)はすべて埋まっており、マルティネスを獲得した場合はラミレスないしブラッドリーJr.をトレードで放出して戦力の整理を行う必要がある。レッドソックスはブラッドリーJr.を放出する意思がないことを明言しているが、来季年俸2200万ドルのラミレスに引き取り手があるとは思えず、ブラッドリーJr.が放出されるとの見方が一般的である。

     「レッドソックスに戻ってきたかった。やり残した仕事があるんだ」と語るモアランドとの再契約により、レッドソックスのオフシーズンが本格的に幕を開けた。


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