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  • ヤンキースの左腕・パクストン 腰の手術で3~4ヶ月離脱へ

    2020.2.6 11:10 Thursday

     昨季は歴史的な故障者続出と戦いながらリーグ優勝決定シリーズまで進出したヤンキースだが、今季も故障によって主力投手の1人を開幕から欠くことが決定的となった。日本時間2月6日、ヤンキースは先発左腕のジェームス・パクストンが腰の手術を受けて復帰までに3~4ヶ月を要する見込みであることを発表。ブライアン・キャッシュマンGMは、パクストンが最初に異変を訴えたのが昨年9月であることを明らかにした。

     現在31歳のパクストンは、ヤンキース加入1年目の昨季29試合に先発して150回2/3を投げ、15勝6敗、防御率3.82、186奪三振をマーク。15勝はマリナーズ時代の2017年に記録した12勝を上回る自己最多の数字だった。ポストシーズンでも3試合に先発して1勝を挙げたが、キャッシュマンによると、パクストンはレギュラーシーズン終盤から腰の治療を受けており、治療によって腰の状態に回復が見られたため、ポストシーズンでも投げさせることを決めたようだ。

     シーズン終了後、複数の医者から手術を受けない治療法を勧められ、パクストンは今季に向けての準備を進めていた。パクストンは4~6週間前にも球団へ腰の違和感を訴えていたものの、そのときも手術を受けない治療法を勧められていたようだ。しかし、腰の状態が快方へ向かうことはなく、最終的には手術を受けることを決断した。なお、パクストンは今季終了後にフリーエージェントとなる予定だ。

     キャッシュマンによると、ヤンキースがJ.A.ハップをトレードで放出しなかったのはパクストン離脱に備えた保険的な意味合いもあるそうで、ゲリット・コール、ルイス・セベリーノ、田中将大、ハップの4人の先発ローテーション入りはほぼ当確。5番手の座をジョーダン・モンゴメリーを中心に、複数の若手投手が争うことになりそうだ。なお、DV規定違反によって出場停止処分を受けているドミンゴ・ヘルマンは6月に復帰予定であり、その頃にはヘルマンとパクストンを加えた強力ローテーションが完成する。

  • トレード続報 ピーダーソン&ストリップリングがエンゼルスへ

    2020.2.6 10:50 Thursday

     日本時間2月6日午前10時半時点で、ドジャース、レッドソックス、ツインズによる三角トレード、ドジャースとエンゼルスのトレードはいずれも正式発表されていない。ドジャースが若手内野手のルイス・レンヒフォ、エンゼルスが長距離砲のジョク・ピーダーソンを獲得するトレードには続報が入っており、エンゼルスが先発もリリーフもこなせる便利屋右腕のロス・ストリップリングを獲得する見込みであることが明らかになった。

     当初、ドジャースとエンゼルスのトレードはピーダーソンとレンヒフォの1対1の交換になると見られていた。しかし、ESPNのジェフ・パッサンが複数の選手を含むトレードに発展していることを報じ、エンゼルスはピーダーソンのほかに「メジャーの先発投手1人」と「プロスペクト1人」、ドジャースはレンヒフォのほかに「プロスペクト1人」を獲得する見込みであることが伝えられていた。

     そして日本時間2月6日、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは、エンゼルスがピーダーソンとストリップリングを獲得し、ドジャースにはレンヒフォのほかに「プロスペクト2人」が移籍する見込みであることを伝えている。前日にパッサンが報じたトレードの内容から多少の変化があり、ナイチンゲールによると、トレードに含まれる交換要員はまだ流動的であるという。

     現在30歳のストリップリングは、2018年にオールスター・ゲームに選出されたように、先発ローテーションの一角を担うだけの実力がある投手でありながら、ドジャースのチーム事情もあって先発とリリーフを兼任するシーズンが続いていた。昨季は先発で15試合、リリーフで17試合に登板して合計90回2/3を投げ、4勝4敗、3ホールド、防御率3.47、93奪三振をマーク。エンゼルスでは大谷翔平、アンドリュー・ヒーニー、グリフィン・キャニング、フリオ・テーラン、ディラン・バンディとともに先発ローテーションを形成することになりそうだ。

  • ピーダーソンとレンヒフォの交換は複数トレードに発展へ

    2020.2.5 14:10 Wednesday

     日本時間2月5日、ドジャース、レッドソックス、ツインズによる大型の三角トレードが合意に達し、ドジャースはレッドソックスからムーキー・ベッツ、デービッド・プライス、金銭を獲得する見込みとなっている。ベッツの加入により外野に余剰人員が発生したドジャースは、昨季36本塁打のジョク・ピーダーソンをエンゼルスへ放出して若手二塁手のルイス・レンヒフォを獲得する見込みであることが報じられているが、ロサンゼルスに本拠地を置く2球団によるトレードは1対1ではなく、複数の選手を巻き込んだ形へ発展しているようだ。

     ジ・アスレチックでエンゼルスを担当するファビアン・アルダーヤによると、ドジャースはピーダーソンのほかに「メジャーの先発投手1人」と「プロスペクト1人」をエンゼルスへ放出し、レンヒフォのほかに「プロスペクト1人」を獲得する見込みであるという。ドジャースからエンゼルスへ移籍する「メジャーの先発投手1人」はプライスでないことが確認されている。

     現在27歳のピーダーソンは、昨季ドジャースで149試合に出場していずれも自己ベストとなる打率.249、36本塁打、74打点、OPS.876をマーク。しかし、36本塁打はすべて右腕から放ったものであり、エンゼルスでも右打者との併用でプラトーン起用される可能性が高い。なお、ピーダーソンは今季終了後にフリーエージェントとなる。

     一方、ドジャースが獲得するレンヒフォは、昨年4月にメジャーデビューを果たした22歳の二塁手で、昨季エンゼルスで108試合に出場して打率.238、7本塁打、33打点、OPS.685を記録。マイナー時代は二塁と遊撃のほか、三塁と外野3ポジションを守った経験もあり、内外野兼用のユーティリティなスイッチヒッターとして新天地でも重宝されそうだ。

     また、ドジャースからエンゼルスへ移籍する「プロスペクト1人」はドミニカ共和国出身のアンディ・パヘスであることが報じられている。パヘスは19歳の外野手で、昨季はルーキー級での63試合で打率.298、19本塁打、55打点、OPS1.049をマークした。

  • 各記者の投票内容公開 「ジーター満票阻止」の1名は不明のまま

    2020.2.5 13:30 Wednesday

     日本時間2月5日、全米野球記者協会は今年のアメリカ野球殿堂入り投票において自身の投票内容を公開することに同意した317人分の投票内容を公開した。デレク・ジーターのみに投票した記者も散見され、317人のなかにジーターに投票しなかった者はいなかった。今回の殿堂入り投票では投票内容の公開に同意していない者も含め、397人の記者が投票を行ったが、ジーターの満票選出を阻んだ1名は明らかにならなかった。

     今年の殿堂入り投票では昨年のマリアーノ・リベラに続く史上2人目の満票選出が達成されるかに注目が集まっていたが、ジーターが397人の記者から獲得した票数は396。得票率99.7%は野手史上最高となったものの、史上2人目の満票選出を成し遂げることはできなかった。

     各記者の投票内容については、各記者がウェブサイトやSNSで公開した投票内容をライアン・シボドーらが独自に集計しており、全米野球記者協会の公式発表によって追加で明らかになったのはおよそ90人分。シボドーらが独自に集計した分も含め、トータルで8割以上の記者の投票内容が明らかになったものの、ジーターに投票しなかった1名は不明のままとなっている。ちなみに、2016年の殿堂入り投票ではケン・グリフィーJr.が3票不足で満票を逃したが、グリフィーJr.に投票しなかった3名も明らかになっていない。

     今回の殿堂入り投票で1票だけを獲得したのはアダム・ダン、ブラッド・ペニー、ラウル・イバニェス、J.J.プッツの4人。ダンにはハル・マッコイ記者、プッツにはスティーブ・コーナッキー記者が投票したことが判明しているが、イバニェスとペニーに誰が投票したかは不明のままである。制度上、各記者に投票内容を公開する義務はないものの、通算121勝で防御率4点台のペニーに1票が入ったように、不可解な投票が含まれていることも事実。各記者が確固たる信念のもとで投票しているのであれば、その投票内容を堂々と公開すべきであり、また、その投票内容に関して説明責任を負うべきではないだろうか。

  • ツインズの投手事情 前田は先発での起用が濃厚

    2020.2.5 12:15 Wednesday

     日本時間2月5日、ドジャースの前田健太は、ムーキー・ベッツとデービッド・プライスがレッドソックスからドジャースへ移籍する大型の三角トレードに巻き込まれる形で、ツインズへ移籍することが決定した。温暖な気候で慣れ親しんだロサンゼルスを離れる点は、前田にとって決してポジティブな要素ではないものの、ツインズでは1年を通して先発を務めるチャンスがありそうだ。

     昨季のツインズは、史上最多の307本塁打を放った重量打線の援護もあって5人の投手が2ケタ勝利をマークしたものの、シーズン終了後にホゼ・ベリオスを除く4人がフリーエージェントとなった。このうち、ジェイク・オドリッジはクオリファイング・オファーを受諾して残留が決まり、マイケル・ピネイダとも再契約を結んだが、カイル・ギブソンはレンジャーズ、マーティン・ペレスはレッドソックスへ移籍。ツインズはギブソンとペレスの穴を埋めるために、ホーマー・ベイリーとリッチ・ヒルを獲得した。

     しかし、ピネイダは禁止薬物使用による出場停止処分が続いているため、5月まで戦列に戻ることはできず、ヒルも故障の影響によって6月ごろの戦列復帰を見込まれている。よって、新加入の前田がベリオス、オドリッジ、ベイリーとともに開幕ローテーションに名を連ねる可能性は極めて高いと言える。ベイリーは昨季復調して13勝を挙げたとはいえ、長年低迷が続いていた投手であり、今季も同様の活躍が出来る保証はない。また、ドジャースで前田の同僚だったヒルは、年間を通しての働きを期待できない投手である。これらのことから、前田が年間を通して先発ローテーションの一角を担う可能性は高い。

     先発試合数や投球イニング数に応じた出来高が設定されていることも影響し、ここ数年はシーズン途中で先発からブルペンに回されることが続いていた前田だが、ツインズ移籍により働きに見合うだけのサラリーを得られる可能性が出てきた。具体的には、満額となる32先発&200イニングをクリアすれば、基本給と合わせて1300万ドルを得ることができる。前田は新天地・ツインズでどのような活躍を見せてくれるのか。今季のピッチングに注目したい。

  • ベッツ&プライスがドジャースへ 前田はツインズ移籍

    2020.2.5 11:45 Wednesday

     日本時間2月5日、ESPNのジェフ・パッサンはドジャースとレッドソックスの間でトレードが合意に達したことを伝えた。パッサンによると、2018年ア・リーグMVPのムーキー・ベッツと2012年サイ・ヤング賞左腕のデービッド・プライスがレッドソックスからドジャースへ移籍するようだ。その後、ツインズを含めた三角トレードであることが明らかになっている。

     現地の報道によると、今回のトレードでドジャースはベッツとプライスと金銭、レッドソックスはアレックス・ベルドゥーゴとブルスダル・グラテロル、ツインズは前田健太を獲得するようだ。まず、ドジャースがツインズとのトレードで前田を放出してグラテロルを獲得し、次に、グラテロルとベルドゥーゴをレッドソックスへ放出してベッツとプライスを獲得するという形になる。

     また、ローゼンタールによると、今回のトレードが成立したあと、ドジャースで余剰戦力となるジョク・ピーダーソンがエンゼルスへ移籍する見込みであるという。さらに、MLBネットワークのジョン・ヘイマンはドジャースがプライスの残り契約の半分ほどを負担する見込みであることを報じている。

     今季の年俸総額をぜいたく税の対象ライン以下に抑えることを今オフの最重要課題となるレッドソックスは、年俸2700万ドルのベッツと3年9600万ドルの契約を残すプライスを放出することにより、その目標を一気に達成することになりそうだ(レッドソックスは両選手の年俸の一部を負担する見込み)。

    【追記】パッサンは、ドジャースがピーダーソンをエンゼルスへ放出し、内野手のルイス・レンヒフォを獲得する見込みであることを伝えている。

  • 完全試合達成から10年 フィリーズがハラデイの「34」を永久欠番に

    2020.2.5 11:15 Wednesday

     2009年オフにブルージェイズからトレードで加入し、わずか4シーズンの在籍ながら大きなインパクトを残したロイ・ハラデイの名前が、永久にフィリーズの球団史に刻まれることになった。日本時間2月5日、フィリーズはハラデイの完全試合達成から10周年を迎える5月29日(現地時間)にハラデイの背番号「34」を永久欠番とするセレモニーを開催することを発表。昨年、有資格初年度でアメリカ野球殿堂入りを果たしたハラデイは、現役時代に在籍したブルージェイズとフィリーズの2球団で永久欠番の栄に浴することになった。

     フィリーズでの選手生活はわずか4年に終わったものの、ハラデイが残したインパクトは絶大だった。移籍1年目の2010年は5月に完全試合を達成しただけでなく、レッズとの地区シリーズ初戦ではノーヒッターを達成。21勝10敗、防御率2.44、219奪三振の好成績で最多勝のタイトルを手にしたほか、自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞した。翌2011年にはクリフ・リー、コール・ハメルズ、ロイ・オズウォルトとともに「ファンタスティック・フォー」と呼ばれた最強ローテーションを形成し、19勝をマーク。その後、2012年に11勝、2013年に4勝と成績を落とし、2013年限りで現役を引退した。

     2017年11月に飛行機事故によって40歳の若さでこの世を去ったハラデイ。翌2018年にブルージェイズはハラデイが背負った「32」を永久欠番とすることを決めたが、今回フィリーズでも「34」が永久欠番となることが決定し、ハラデイは現役時代に在籍した両球団でその歴史に永久に名を刻むことになった。ハラデイの家族は殿堂入りの際に、プラークに刻むキャップのチームを選択しなかったが、2つの球団で過ごした時間をそれぞれ大切にするハラデイ一家にとって、両球団での永久欠番はこの上ない喜びとなるに違いない。

     なお、フィリーズの永久欠番は、全球団共通のジャッキー・ロビンソン(42)を除くと、グローバー・アレクサンダー(番号なし)、チャック・クライン(番号なし)、リッチー・アシュバーン(1)、ジム・バニング(14)、マイク・シュミット(20)、スティーブ・カールトン(32)、ロビン・ロバーツ(36)に続く8人目となり、ハラデイを含む8人全員がアメリカ野球殿堂入りを果たしている。

  • ジャイアンツがユーティリティ内野手・フローレスと複数年契約へ

    2020.2.5 10:40 Wednesday

     日本時間2月5日、ESPNのジェフ・パッサンが伝えたところによると、ジャイアンツはフリーエージェントのユーティリティ内野手、ウィルマー・フローレスと複数年契約を結ぶことで合意に達したようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、今回の契約が2年+オプション1年となっており、総額600万ドル以上と見られることを伝えている。身体検査を経て、正式に契約成立が発表される見込みとなっている。

     2018年11月にドジャースからジャイアンツに加入し、野球部門社長に就任したファーハン・ザイディにとって、今回のフローレスとの2年契約は初めての複数年契約となる。ベネズエラ出身のフローレスは現在28歳で、昨季はダイヤモンドバックスで89試合に出場して打率.317、9本塁打、37打点、OPS.848の好成績をマーク。昨年10月にダイヤモンドバックスから契約オプションを破棄され、フリーエージェントとなっていた。

     昨季は二塁を64試合、一塁を16試合守ったフローレスだが、過去には三塁や遊撃での出場経験もあり、内野のユーティリティとしての起用が濃厚だ。左腕に強いのも長所の一つで、昨季は左腕に対して打率.337、7本塁打、OPS.982の好成績をマーク。正一塁手のブランドン・ベルトが左腕を苦手としているため、プラトーンに近い形で起用される可能性もありそうだ。また、マイナー契約で再契約を結んだパブロ・サンドバルがトミー・ジョン手術からのリハビリを終えるまでの間は、正三塁手のエバン・ロンゴリアのバックアップも務めることになるだろう。

     さらに、ジャイアンツは今季の正二塁手に若手有望株のマウリシオ・デュボンを抜擢することを予定しているものの、デュボンには外野起用の構想もある。その場合、フローレスはドノバン・ソラーノやヨルマー・サンチェスと正二塁手の座を争い、レギュラーポジションを手にする可能性もある。いずれにしても、フローレスの加入により、ジャイアンツの選手起用の幅は広がったと言えそうだ。

  • ベッツは悲願のWS制覇目指すドジャースの「ラストピース」

    2020.2.4 14:15 Tuesday

     ムーキー・ベッツ(レッドソックス)のトレードに関する報道は日を追うごとに熱を帯びており、西海岸(ドジャースまたはパドレス)への移籍はほぼ確実な情勢となりつつある。MLB公式サイトの名物コラムニスト、マイク・ルピカは「ベッツがトレードされるのであれば、行くべき場所はドジャースである」として、ドジャースが悲願のワールドシリーズ制覇に向けての「ラストピース」としてベッツを獲得すべきであると主張している。

     ドジャースは直近4シーズンで平均98勝を記録し、すべてのシーズンでナショナル・リーグ西部地区の王者となっている(地区7連覇中)。しかし、直近4シーズンでワールドシリーズに2度進出しているものの、1988年以来となるワールドシリーズ制覇はいまだに達成されていない。昨季はナショナルズとの地区シリーズで2勝1敗とリードしながらも2勝2敗のタイに持ち込まれ、第5戦では終盤まで3対1でリードしながらも逆転負けを喫した。

     そうした状況を受けて、ルピカは昨季終了後から「ドジャースには大型補強が必要だ」と考えていたという。10月の戦いに向けて、「今年は何かが違う」とファンに信じさせなければならない。そして、ベッツを獲得する以上にインパクトのある補強はない、とルピカは主張する。要するに、ベッツはドジャースが悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げるための「ラストピース」というわけだ。

     2018年に打率.346、32本塁打、30盗塁、OPS1.078の好成績をマークし、マイク・トラウト(エンゼルス)を抑えてアメリカン・リーグのMVPに選出されたベッツ。首位打者と「30-30」の同時達成は史上初の快挙だった。昨季はやや数字を落としたとはいえ、打率.295、29本塁打、16盗塁、OPS.915を記録。97四球は前年を上回る自己最多で、その結果、出塁率.391とOPS.915は前年に次ぐ自己2番目の数字となった。好選手が揃うドジャースとはいえ、ベッツを上回る成績を残しているのは昨季ナショナル・リーグMVPに輝いたコディ・ベリンジャーくらいであり、ルピカが主張するように、ベッツの加入はドジャース打線に「違い」をもたらすだろう。

     昨季103勝をマークしたヤンキースは今オフ、9年3億2400万ドルという巨額の投資をしてゲリット・コールを獲得した。これはもちろん、地区優勝するための補強ではなく、2009年以来のワールドシリーズ進出&制覇を目的とした補強である。昨季球団史上最多の106勝をマークしたドジャースにも同様の補強が必要であり、それに相応しいのはベッツである、とルピカは主張する。

     ルピカが望むとおりに、ドジャースのベッツ獲得は実現するのか。最新の報道を見る限りでは、早ければ数日以内にもベッツのトレードに決着がつく可能性があり、「ドジャース・ベッツ」が誕生するかもしれない。

  • MLB公式サイトが今季開幕時点の各球団のクローザーを予想

    2020.2.4 13:15 Tuesday

     各球団のスプリング・トレーニングが最速で日本時間2月13日にスタートするのを受けて、MLB公式サイトでは各球団の開幕ロースターに関する予想を順次公開している。先日の開幕ローテーション予想に続いて、日本時間2月4日にはクローザーの予想が公開された。ここではクローザーに予想された投手の顔ぶれと昨季のレギュラーシーズンの成績を紹介する。なお、日本人選手は1人も選出されていない。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    マイケル・ギブンズ
    58試合 2勝6敗11セーブ(成功率57.9%)
    防御率4.57 奪三振率12.29 与四球率3.71
    または
    ハンター・ハービー
    7試合 1勝0敗0セーブ(成功率0%)
    防御率1.42 奪三振率15.63 与四球率5.68

    レッドソックス
    ブランドン・ワークマン
    73試合 10勝1敗16セーブ(成功率72.7%)
    防御率1.88 奪三振率13.06 与四球率5.65

    ヤンキース
    アロルディス・チャップマン
    60試合 3勝2敗37セーブ(成功率88.1%)
    防御率2.21 奪三振率13.42 与四球率3.95

    レイズ
    エミリオ・パガーン
    66試合 4勝2敗20セーブ(成功率69.0%)
    防御率2.31 奪三振率12.34 与四球率1.67

    ブルージェイズ
    ケン・ジャイルズ
    53試合 2勝3敗23セーブ(成功率95.8%)
    防御率1.87 奪三振率14.09 与四球率2.89

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    アレックス・コロメイ
    62試合 4勝5敗30セーブ(成功率90.9%)
    防御率2.80 奪三振率8.11 与四球率3.39

    インディアンス
    ブラッド・ハンド
    60試合 6勝4敗34セーブ(成功率87.2%)
    防御率3.30 奪三振率13.19 与四球率2.83

    タイガース
    ジョー・ヒメネス
    66試合 4勝7敗9セーブ(成功率64.3%)
    防御率4.37 奪三振率12.37 与四球率3.47

    ロイヤルズ
    イアン・ケネディ
    63試合 3勝2敗30セーブ(成功率88.2%)
    防御率3.41 奪三振率10.37 与四球率2.42

    ツインズ
    テイラー・ロジャース
    60試合 2勝4敗30セーブ(成功率83.3%)
    防御率2.61 奪三振率11.74 与四球率1.43

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    ロベルト・オスーナ
    66試合 4勝3敗38セーブ(成功率86.4%)
    防御率2.63 奪三振率10.11 与四球率1.66

    エンゼルス
    ハンセル・ロブレス
    71試合 5勝1敗23セーブ(成功率85.2%)
    防御率2.48 奪三振率9.29 与四球率1.98

    アスレチックス
    リアム・ヘンドリックス
    75試合 4勝4敗25セーブ(成功率78.1%)
    防御率1.80 奪三振率13.13 与四球率2.22

    マリナーズ
    マット・マギル
    50試合 5勝2敗5セーブ(成功率71.4%)
    防御率4.09 奪三振率11.37 与四球率3.55

    レンジャーズ
    ホゼ・レクラーク
    70試合 2勝4敗14セーブ(成功率77.8%)
    防御率4.33 奪三振率13.11 与四球率5.11

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    マーク・マランソン
    66試合 5勝2敗12セーブ(成功率100%)
    防御率3.61 奪三振率9.09 与四球率2.41

    マーリンズ
    ブランドン・キンツラー
    62試合 3勝3敗1セーブ(成功率33.3%)
    防御率2.68 奪三振率7.58 与四球率2.05

    メッツ
    エドウィン・ディアス
    66試合 2勝7敗26セーブ(成功率78.8%)
    防御率5.59 奪三振率15.36 与四球率3.41

    フィリーズ
    ヘクター・ネリス
    68試合 3勝6敗28セーブ(成功率82.4%)
    防御率2.93 奪三振率11.84 与四球率3.19

    ナショナルズ
    ショーン・ドゥーリトル
    63試合 6勝5敗29セーブ(成功率82.9%)
    防御率4.05 奪三振率9.90 与四球率2.25

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    クレイグ・キンブレル
    23試合 0勝4敗13セーブ(成功率81.3%)
    防御率6.53 奪三振率13.06 与四球率5.23

    レッズ
    ライセル・イグレシアス
    68試合 3勝12敗34セーブ(成功率85.0%)
    防御率4.16 奪三振率11.96 与四球率2.82

    ブリュワーズ
    ジョシュ・ヘイダー
    61試合 3勝5敗37セーブ(成功率84.1%)
    防御率2.62 奪三振率16.41 与四球率2.38

    パイレーツ
    キーオニー・ケラ
    32試合 2勝0敗1セーブ(成功率20.0%)
    防御率2.12 奪三振率10.01 与四球率3.34

    カージナルス
    アンドリュー・ミラー
    73試合 5勝6敗6セーブ(成功率54.5%)
    防御率4.45 奪三振率11.52 与四球率4.45

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    アーチー・ブラッドリー
    66試合 4勝5敗18セーブ(成功率85.7%)
    防御率3.52 奪三振率10.93 与四球率4.52

    ロッキーズ
    ウェイド・デービス
    50試合 1勝6敗15セーブ(成功率83.3%)
    防御率8.65 奪三振率8.86 与四球率6.12

    ドジャース
    ケンリー・ジャンセン
    62試合 5勝3敗33セーブ(成功率80.5%)
    防御率3.71 奪三振率11.43 与四球率2.29

    パドレス
    カービー・イエーツ
    60試合 0勝5敗41セーブ(成功率93.2%)
    防御率1.19 奪三振率14.98 与四球率1.93

    ジャイアンツ
    トニー・ワトソン
    60試合 2勝2敗0セーブ(成功率0%)
    防御率4.17 奪三振率6.83 与四球率2.00

  • 1球団でプレイする「生え抜き選手」 現役最長期間はモリーナ

    2020.2.4 12:20 Tuesday

     移籍が日常茶飯事のメジャーリーグでは、キャリアを通して1つの球団のみでプレイすることは極めて困難である。過去のアメリカ野球殿堂入り選手を見ても、ヤンキース一筋で殿堂入りしたデレク・ジーターが史上55人目であり、殿堂入り選手全体の4分の1にも満たない。そこでMLB公式サイトでは、マット・ケリーが現役選手のうち、1球団のみでプレイしている期間が最も長い10人の選手をピックアップ。1位はカージナルスが誇る名捕手、ヤディアー・モリーナである。

     過去7年間に記者投票で殿堂入りを決めた22人のうち、メジャーリーガーとしてのキャリアを1つの球団のみで終えたのは6人だけ。ヤンキース一筋のジーターのほか、ジェフ・バグウェル(アストロズ)、クレイグ・ビジオ(アストロズ)、チッパー・ジョーンズ(ブレーブス)、エドガー・マルティネス(マリナーズ)、マリアーノ・リベラ(ヤンキース)という豪華な顔ぶれであり、1球団でキャリアを全うすることの価値の高さがうかがえる。

     「生え抜き期間」の現役最長はカージナルスのモリーナで、2004年6月3日(現地時間。以下も同様)のメジャーデビュー以来、16シーズンにわたってカージナルスの一員としてマスクを被り続けている。今季でカージナルスとの契約が終了するモリーナだが、カージナルスから契約延長のオファーがあった場合のみ現役を続行する意向を示しており、このままカージナルス一筋でキャリアを終える可能性が極めて高い。

     2位以下は、2005年9月1日デビューのライアン・ジマーマン(ナショナルズ)、2005年9月11日デビューのアダム・ウェインライト(カージナルス)、2006年8月22日デビューのダスティン・ペドロイア(レッドソックス)、2007年4月2日デビューのアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)、2007年5月25日デビューのライアン・ブラウン(ブリュワーズ)、2007年9月4日デビューのジョーイ・ボットー(レッズ)、2008年5月25日デビューのクレイトン・カーショウ(ドジャース)、2008年6月30日デビューのブレット・ガードナー(ヤンキース)、2009年4月6日デビューのエルビス・アンドルース(レンジャーズ)という顔ぶれ。なお、昨季までマリナーズ一筋のフェリックス・ヘルナンデスは2005年8月4日デビューのため、本来ならこのリストの2位にランクインするが、ブレーブスとマイナー契約を結んでいるため、今回のリストからは除外されている。

  • 敏腕記者・ローゼンタール ベッツのトレードは「起こるだろう」

    2020.2.4 11:55 Tuesday

     ムーキー・ベッツ(レッドソックス)のトレード移籍が現実味を帯びている。日本時間2月4日、MLBネットワークの番組に出演したケン・ローゼンタールは、ベッツのトレードについて「起こるだろう。ムーキー・ベッツはトレードされようとしている。唯一の問題はいつ、どこにトレードされるかということだ」と発言。2018年ア・リーグMVPに輝いたスター外野手・ベッツのトレード移籍は秒読み段階に突入しているようだ。

     ローゼンタールは「次の1~2日以内にベッツのトレードが成立したとしても決して驚かないだろう」と語っており、レッドソックスと他球団とのトレード交渉が進展していることを示唆。今季の年俸が2700万ドルと高額で、それに加えて多くの交換要員が必要になると見られるベッツの獲得に興味を示すチームはそれほど多くなく、現時点で獲得に乗り出しているのはドジャースとパドレスの2球団のみであることが報じられている。

     地元紙ボストン・グローブのアレックス・スパイアーも「数日以内」にレッドソックスがベッツのトレードについて決断を下す可能性があることを伝えており、ベッツに関するトレード交渉が以前よりも進展した段階へ突入していることは間違いない。ただし、スパイアーによると、レッドソックスはドジャースとパドレスに対して「最終オファー(提示できるベストのオファー)」を要求しておらず、まだ交渉の余地を残しているようだ。

     ローゼンタールによると、ベッツ争奪戦で優位に立っているのはドジャースであるという。資金的な余裕のあるドジャースは、年俸2700万ドルというベッツの契約をそのまま引き受けることが可能なため、「ベッツと若手選手の交換」という純粋なトレードを行うことができる。一方、パドレスがベッツを獲得するためには、資金面の問題からウィル・マイヤーズを交換要員に含め、3年6100万ドルという残り契約の一部をレッドソックスに負担してもらう必要がある。年俸総額の削減を最優先に考えるレッドソックスにとって、これは決して好ましい話ではなく、これが「ドジャース優位」の根拠となっている。

  • クリックがアストロズの新GMに就任 名門・エール大学出身

    2020.2.4 11:15 Tuesday

     サイン盗み問題に関連してメジャーリーグ機構から1年間の職務停止処分を受けたジェフ・ルーノウを解任し、新たなゼネラルマネージャー(GM)を探していたアストロズは、日本時間2月4日、レイズで野球部門副社長を務めていた42歳のジェームス・クリックがGMに就任することを発表した。ジム・クレイン・オーナーは、レイズのフロントで14年間働いた実績を持つ名門・エール大学出身の秀才に、サイン盗み問題に揺れるチームの立て直しを託すことを決めた。

     クリックは直近3年間、レイズの野球部門副社長を務めており、選手の調査や育成を含め、レイズの球団組織のあらゆる部門に関わってきた。選手の評価・査定やロースター編成、契約交渉やスタッフのマネジメントなどにも携わった経験があり、GMを務めるのは初めてではあるものの、GM就任に支障はないと見られる。レイズのフロントには2006年に加入し、野球部門副社長に昇進する前は、野球部門のコーディネーターや選手の調査・育成部門のディレクターなどを務めてきた。

     クレインは声明文のなかで「ジェームスは素晴らしいキャリアの持ち主だ。野球に関する様々な部門に携わった経験があり、周囲からリスペクトされるリーダーでもある。周囲の人間とも良好な関係を築いているし、アストロズにとって非常に大きな補強だ。彼を我々の新しいGMとして紹介できることを本当に嬉しく思う」とクリックを絶賛。球界有数との評価を得ているレイズのフロントで活躍してきたクリックの手腕に期待を寄せた。

     球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた2017年から3年連続でア・リーグ西部地区を制し、黄金期を迎えているアストロズだが、年俸総額はぜいたく税の対象ラインを上回って2億1000万ドルに達しており、「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキング全体トップ100には1人(フォレスト・ウィットリー)しか送り込むことができていない。年俸総額を削減しつつチームの競争力を維持し、なおかつ若手有望株を育成するという困難なタスクに、新GMのクリックがどのように立ち向かっていくか注目だ。

  • マリナーズ 左腕・ゴンザレスと4年3000万ドルで契約延長

    2020.2.4 10:45 Tuesday

     日本時間2月4日、マリナーズは先発ローテーションの中心的存在である左腕、マルコ・ゴンザレスと2025年の球団オプションが付属した4年契約を結び、契約を延長したことを発表した。ゴンザレスの今季の年俸はすでに100万ドルで確定しており、今回の契約延長は2021~2024年の4年間をカバーするものとなる。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ゴンザレスには4年間で3000万ドルが保証され、2025年の球団オプションが行使された場合、5年間の総額は4500万ドルとなるようだ。

     現在27歳のゴンザレスは、現在マリナーズの先発1番手という地位を確立しており、昨季は34試合に先発して自己最多の203イニングを投げ、16勝13敗、防御率3.99、147奪三振をマークした。来季が年俸調停期間の1年目であり、今回の4年契約は年俸調停期間の3年(2021~2023年)とフリーエージェント期間の1年目(2024年)をカバーする。球団オプションが行使された場合、ゴンザレスがフリーエージェント市場に出るのは当初の予定より2年遅い2025年シーズン終了後となる。

     マリナーズのジェリー・ディポートGMは「マリナーズに加入して以来、彼は高い耐久性で堅実な働きをしてくれているし、目立たないけどア・リーグの先発投手の個人成績ランキングのなかにしっかりランクインしている」と語り、ゴンザレスの地味ながらも堅実な働きぶりを高く評価。「彼の存在感や競争心、しっかりとした準備やリーダーシップは、我々の将来のカギとなる部分だと思っている」と契約延長の決め手を明らかにした。

     ゴンザレスは2017年7月にタイラー・オニールとのトレードでカージナルスからマリナーズへ加入。この年はトミー・ジョン手術からの復帰1年目だったこともあり、加入後の10試合(うち7先発)で1勝1敗、防御率5.40に終わったものの、翌2018年は29先発で13勝9敗、防御率4.00をマーク。昨季はさらに成績を向上させ、先発1番手の座を不動のものとした。

  • ロッキーズ・オーナーが大胆発言「今年の我々は94勝68敗」

    2020.2.3 17:00 Monday

     ノーラン・アレナードがチームに対する不満をぶちまけ、資金面の問題から全く補強ができないなど、明るい話題がほとんどない今オフのロッキーズだが、そんなチームの現状をディック・モンフォート・オーナーは悲観的に捉えていないようだ。モンフォートは2007年にリーグ優勝したあと、翌2008年に74勝に終わったものの、2009年にポストシーズンへ進出した過去を例に挙げ、「2020年、我々は94勝68敗になるだろう」と71勝に終わった昨季からのV字回復を予言した。

     モンフォートは自軍の分析スタッフにデータを調べさせ、過去の例から今季の勝敗数を推定したという。その結果、出てきた数字が94勝68敗。しかし、ロッキーズの球団記録は2009年にマークした92勝であり、同地区に絶対王者のドジャースが君臨し、ダイヤモンドバックスやパドレスも積極的に補強を行っていることを考えると、94勝という予想は楽観的で非現実的と言わざるを得ない。モンフォートは「94勝できるようにお祈りを始めないといけないね。野球というのはクレイジーなゲームだから」とも語っており、必ずしも真面目に算出した数字ではないのかもしれない。

     また、悪化していることが取り沙汰されているアレナードとジェフ・ブライディッチGMの関係については、それほど心配していないようだ。「ジェフはファーム・ディレクターとしてAA級やAAA級の頃からアレナードのことを知っている」と両者の付き合いが長いことに触れ、「ノーランは若くて競争心のある男だ。我々は2017年と2018年に素晴らしいシーズンを過ごすことができたから、2019年は次のステップに進もうとしていたけど、それができなかった。彼はそこにフラストレーションを感じたのだろう。それは我々も同じだよ」とアレナードの不満に理解を示した。

     さらに、「勝つために必要な補強を行っていない」という批判については、「そのように言われるのは当然だと思う」としつつも、ここ数年の大型補強によって年俸総額が上限近くまで達しているチーム状況への理解を求めた。また、高額年俸選手をトレードで放出して補強資金を捻出するやり方については、「トレードは年々難しくなっているんだよ」と語り、思うようなチーム編成をできていないことに対する歯痒さも見せた。

  • ドナルドソンがツインズにもたらすものは強打だけではない

    2020.2.3 15:05 Monday

     ツインズが4年9200万ドルの大型契約でジョシュ・ドナルドソンを獲得したとき、昨季メジャー歴代最多の307本塁打を記録した重量打線に昨季37本塁打のスラッガーが加入したとして、ドナルドソンの強打ばかりに注目が集まっていた。しかし、MLB公式サイトのマイク・ペトリエロはドナルドソンのハイレベルな三塁守備に注目し、「ドナルドソンがツインズにもたらすものは強打だけではない」と指摘する。

     Statcastが計測したデータをもとに算出されるOAA(Outs Above Average)において、昨季のドナルドソンは+8を記録し、三塁手ではノーラン・アレナード(ロッキーズ)の+17、マット・チャップマン(アスレチックス)の+14に次ぐメジャー3位にランクインしていた。2017年は-1、2018年は+2と平均レベルの数字に終わっていたが、故障なくシーズンを過ごせたことで守備力も以前のレベルに回復。少なくとも昨季に限っては、メジャー有数の三塁守備を披露した。

     一方、昨季のツインズ内野陣の守備は、お世辞にも安定していたとは言えず、内野トータルのOAA-14はメジャーワースト5位の数字。なかでも遊撃のホルヘ・ポランコが-16、二塁のルイス・アラエスが-6、三塁のミゲル・サノーが-5を記録してチームの足を大きく引っ張っていた。ドナルドソンの加入によって三塁の守備力が大幅に向上するだけでなく、三塁で不安定な守備を見せていたサノーは一塁へコンバート。また、三塁に好守のドナルドソンが入ることにより、遊撃のポランコにも好影響を与えることが期待される。

     そして、守備力の向上は投手の成績アップにもつながる。昨季、味方の守備力に最も助けられていた投手はダコタ・ハドソン(カージナルス)で、登板時に味方の内野陣はOAA+16を記録。それとは対照的に、マイケル・ピネイダ(ツインズ)は登板時の内野陣のOAAがメジャーワーストの-8で、大きく足を引っ張られていた。ドナルドソンの加入は、得点力アップのみならず、守備力アップという面でも投手陣を大きく手助けすることになるだろう。

  • 各球団の開幕投手候補30人をMLB公式サイトがランキング

    2020.2.3 14:35 Monday

     日本時間2月3日、NFLのスーパーボウルが終了し、アメリカ国内は野球モードに切り替わり始めている。MLB公式サイトでは、ウィル・レイッチが各球団から1人ずつ開幕投手候補を選出し、その30人をランキング形式で紹介。ここではレイッチが選出した30人とそのランキング、そして昨季のレギュラーシーズンの成績を紹介する。なお、日本人選手ではエンゼルスの大谷翔平がただ一人、選出されている(投手として開幕に間に合うかどうかは現時点では未定)。

    1位 ゲリット・コール(ヤンキース)
    33試合(33先発) 20勝5敗 防御率2.50
    212.1イニング 326奪三振 48与四球

    2位 ジェイコブ・デグロム(メッツ)
    32試合(32先発) 11勝8敗 防御率2.43
    204.0イニング 255奪三振 44与四球

    3位 ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
    34試合(34先発) 21勝6敗 防御率2.58
    223.0イニング 300奪三振 42与四球

    4位 マックス・シャーザー(ナショナルズ)
    27試合(27先発) 11勝7敗 防御率2.92
    172.1イニング 243奪三振 33与四球

    5位 クリス・セール(レッドソックス)
    25試合(25先発) 6勝11敗 防御率4.40
    147.1イニング 218奪三振 37与四球

    6位 ジャック・フラハティ(カージナルス)
    33試合(33先発) 11勝8敗 防御率2.75
    196.1イニング 231奪三振 55与四球

    7位 チャーリー・モートン(レイズ)
    33試合(33先発) 16勝6敗 防御率3.05
    194.2イニング 240奪三振 57与四球

    8位 ウォーカー・ビューラー(ドジャース)
    30試合(30先発) 14勝4敗 防御率3.26
    182.1イニング 215奪三振 37与四球

    9位 マイク・マイナー(レンジャーズ)
    32試合(32先発) 14勝10敗 防御率3.59
    208.1イニング 200奪三振 68与四球

    10位 ホゼ・ベリオス(ツインズ)
    32試合(32先発) 14勝8敗 防御率3.68
    200.1イニング 195奪三振 51与四球

    11位 マイク・クレビンジャー(インディアンス)
    21試合(21先発) 13勝4敗 防御率2.71
    126.0イニング 169奪三振 37与四球

    12位 ルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)
    29試合(29先発) 14勝9敗 防御率3.41
    176.2イニング 228奪三振 57与四球

    13位 柳賢振(ブルージェイズ)
    29試合(29先発) 14勝5敗 防御率2.32
    182.2イニング 163奪三振 24与四球

    14位 アーロン・ノラ(フィリーズ)
    34試合(34先発) 12勝7敗 防御率3.87
    202.1イニング 229奪三振 80与四球

    15位 マイク・ソローカ(ブレーブス)
    29試合(29先発) 13勝4敗 防御率2.68
    174.2イニング 142奪三振 41与四球

    16位 マディソン・バムガーナー(ダイヤモンドバックス)
    34試合(34先発) 9勝9敗 防御率3.90
    207.2イニング 203奪三振 43与四球

    17位 クリス・パダック(パドレス)
    26試合(26先発) 9勝7敗 防御率3.33
    140.2イニング 153奪三振 31与四球

    18位 ルイス・カスティーヨ(レッズ)
    32試合(32先発) 15勝8敗 防御率3.40
    190.2イニング 226奪三振 79与四球

    19位 マイク・ファイアーズ(アスレチックス)
    33試合(33先発) 15勝4敗 防御率3.90
    184.2イニング 126奪三振 53与四球

    20位 大谷翔平(エンゼルス)
    ※2018年の成績
    10試合(10先発) 4勝2敗 防御率3.31
    51.2イニング 63奪三振 22与四球

    21位 サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)
    32試合(32先発) 6勝14敗 防御率3.88
    197.1イニング 151奪三振 81与四球

    22位 ジョン・レスター(カブス)
    31試合(31先発) 13勝10敗 防御率4.46
    171.2イニング 165奪三振 52与四球

    23位 マシュー・ボイド(タイガース)
    32試合(32先発) 9勝12敗 防御率4.56
    185.1イニング 238奪三振 50与四球

    24位 ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)
    22試合(22先発) 11勝3敗 防御率3.62
    121.2イニング 143奪三振 30与四球

    25位 ジョン・ミーンズ(オリオールズ)
    31試合(27先発) 12勝11敗 防御率3.60
    155.0イニング 121奪三振 38与四球

    26位 マルコ・ゴンザレス(マリナーズ)
    34試合(34先発) 16勝13敗 防御率3.99
    203.0イニング 147奪三振 56与四球

    27位 ジョン・グレイ(ロッキーズ)
    26試合(25先発) 11勝8敗 防御率3.84
    150.0イニング 150奪三振 56与四球

    28位 ジョニー・クエイト(ジャイアンツ)
    4試合(4先発) 1勝2敗 防御率5.06
    16.0イニング 13奪三振 9与四球

    29位 ジョー・マスグローブ(パイレーツ)
    32試合(31先発) 11勝12敗 防御率4.44
    170.1イニング 157奪三振 39与四球

    30位 ブラッド・ケラー(ロイヤルズ)
    28試合(28先発) 7勝14敗 防御率4.19
    165.1イニング 122奪三振 70与四球

  • ベテラン内野手・フォーサイス フィリーズとマイナー契約

    2020.2.3 12:45 Monday

     日本時間2月3日、「MassLive.com」のリポートによると、フィリーズはフリーエージェントのベテラン内野手、ローガン・フォーサイスとマイナー契約を結ぶことで合意に達したようだ。フォーサイスは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加する見込みであり、同じく招待選手のジョシュ・ハリソン、ニール・ウォーカー、フィル・ゴスリン、ロナルド・トレイエスらと控え内野手の座を争うことが予想される。

     現在33歳のフォーサイスは、昨季レンジャーズで101試合に出場して打率.227、7本塁打、39打点、2盗塁、OPS.678を記録。一塁で46試合に出場したのを筆頭に、三塁33試合、遊撃15試合、二塁8試合と内野の全4ポジションで出場した。全盛期と比べると打撃成績は大きく下落してしまったが、内野ならどこでも守れるユーティリティ性は魅力であり、バットで結果を残すことができれば、開幕ロースター入りのチャンスは十分にある。

     今季のフィリーズの内野陣は、一塁がリーズ・ホスキンス、二塁と三塁がジーン・セグーラとスコット・キンガリー、遊撃がディディ・グレゴリアスでレギュラーは確定。しかし、彼らをサポートする控え内野手の顔ぶれは流動的で、一塁の控えには外野を兼任するジェイ・ブルースがいるものの、二塁・三塁・遊撃のバックアップを務めるユーティリティ・プレイヤーが必要不可欠となっている。実績を考えると、フォーサイスの最大のライバルはハリソンということになりそうだ。

     外野陣に目を移すと、左翼にアンドリュー・マカッチェン、中堅にアダム・ヘイズリー、右翼にブライス・ハーパーが入り、控えにはブルースがいる。また、ヘイズリー以外に中堅手がいないことを考えると、俊足好守を誇るロマン・クインもロースター入りが濃厚だ。不動の正捕手であるJ.T.リアルミュートをサポートする控え捕手にはアンドリュー・ナップがいるものの、MLB公式サイトでフィリーズの番記者を務めるトッド・ゾレッキーは、ジョナサン・ルクロイやラッセル・マーティンといった経験豊富なベテラン捕手の獲得に動く可能性に言及している。

  • 「大幅な成績向上が期待される4チーム」にエンゼルスなど選出

    2020.2.3 12:10 Monday

     MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンスは、データサイト「FanGraphs」が予想している各チームのWAR(Win Above Replacement)をもとに、各球団の今季の勝利数を予想。昨季の勝利数と比較し、大幅な成績向上が期待されるチームとしてエンゼルス、パドレス、ブルージェイズ、ホワイトソックスの4球団を挙げた。なお、代替可能レベルの選手(要するにWARの値が0に近い選手)を集めたチームは、レギュラーシーズン162試合で48勝できると推定されている。

     カストロビンスが挙げた4球団のなかで昨季から最も勝利数を増やすとされているのは、大谷翔平が所属するエンゼルスだ。昨季は72勝に終わったが、今季は「19勝増」の91勝という予想。メジャー最高のWARを誇るマイク・トラウトにスター三塁手のアンソニー・レンドンが加わったことが、WARによる勝利数の予想にポジティブな影響を与えていると見られる。もちろん、この予想にジョー・マドン新監督の手腕は考慮されていない。ただし、先発投手陣とリリーフ投手陣の予想WARは下位に低迷しており、投手陣の予想以上の活躍がない限り、予想通りの91勝をマークするのは難しいだろう。

     昨季70勝のパドレスは、「16勝増」の86勝という予想。ジョーイ・ルケーシー、クリス・パダック、ディネルソン・ラメット、ギャレット・リチャーズといった先発投手陣が軒並み好成績を予想されており、それがチーム全体の勝利数に反映された形となっている。マッケンジー・ゴアやルイス・パティーノといったトップ・プロスペクトの存在は今回の予想では考慮されていないため、彼らのメジャー昇格後の活躍次第では86勝という数字は決して非現実的な目標ではないかもしれない。

     今オフ、積極的な補強を展開したホワイトソックスは「14勝増」、ブルージェイズは「12勝増」と予想されており、この2球団の躍進も楽しみだ。また、昨季わずか47勝に終わったタイガースは70勝を予想されており、「23勝増」は全30球団のなかで最多の数字となっている。

  • Rソックス・ベッツ ドジャースへの移籍は「不可避」か

    2020.2.3 11:30 Monday

     今オフのトレード市場を賑わせているムーキー・ベッツ(レッドソックス)の去就は、近いうちに決着しそうな気配を見せ始めている。日本時間2月3日、ジ・アスレチックのピーター・ギャモンズは、ナショナル・リーグの3人の関係者から聞いた話として、ベッツのトレードに関してツイート。そのなかで、ベッツ放出の可能性が高まっているだけでなく、ベッツのドジャース移籍が「不可避」となりつつあることを伝えている。

     ベッツのトレードに関しては、ドジャースとパドレスの2球団が獲得を検討していることが報じられている。しかし、パドレスをベッツを放出する際には、交換要員として3年6100万ドルの契約を残すウィル・マイヤーズを引き取らなければならないことが確実視されており、年俸総額削減を第一に考えるレッドソックスにとって、理想のトレード相手はパドレスでなくドジャースであると見られている。今回のギャモンズのツイートは、その見方を裏付けるものとなった。

     ギャモンズは今回のツイートのなかで具体的な交換要員の名前にも言及しており、若手外野手のアレックス・ベルドゥーゴ、プロスペクト遊撃手のジーター・ダウンズ、投手1人、プロスペクト1人の合計4人とのトレードを予想している。さらに、交換要員に含まれる「投手1人」として若手左腕のケイレブ・ファーガソンの名前を挙げている。

     23歳のベルドゥーゴは、昨季106試合に出場して打率.294、12本塁打、OPS.817をマーク。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団5位・全体87位にランクインしている21歳のダウンズは、昨季A+級とAA級で合計119試合に出場して打率.276、24本塁打、24盗塁、OPS.888の好成績を残した。また、23歳のファーガソンは、昨季46試合(うち2先発)に登板して44回2/3を投げ、1勝2敗、5ホールド、防御率4.84、54奪三振を記録している。

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