English Español 韓国語
  • 【戦評】ヤンキースが2連敗からの3連勝でインディアンス撃破!

    2017.10.12 14:20 Thursday

     ディディ・グレゴリウスがコリー・クルーバーから2本塁打を放てば、CCサバシアは5回途中で降板するまでに9三振を奪う力投。第1戦からの2連敗で崖っぷちに追い込まれたヤンキースが奇跡的なカムバックで3連勝を成し遂げ、リーグ最高勝率のインディアンスを撃破してアストロズとのリーグ優勝決定シリーズへ駒を進めた。

     ヤンキースは1回表、グレゴリウスがクルーバーのフォーシームをライトスタンドへ叩き込んで1点を先制。3回表にはグレゴリウスがカーブを捉えて2打席連発となるツーランを放ち、リードを3点に広げた。5回一死まで9奪三振、無失点と見事なピッチングを見せていたサバシアは5回裏に4連打を浴びて2点を失い、2番手のデービッド・ロバートソンへバトンタッチ。一死一、二塁のピンチでロバートソンがフランシスコ・リンドーアを遊撃への併殺打に打ち取り、主導権を渡さなかった。

     その後は両軍のリリーフ陣が奮闘し、スコアが3対2で動かないまま試合は最終回に突入。9回表、ヤンキースは前の回から登板していたコディ・アレンを攻め立てて二死一、二塁のチャンスを作ると、ブレット・ガードナーがフルカウントから5球粘ったあとの12球目をライト前へ弾き返し、ジェイ・ブルースの悪送球も重なって大きな2点を手に入れた。最後はアロルディス・チャップマンがオースティン・ジャクソンを見逃し三振に抑え、6アウト・セーブを完成させて試合終了。インディアンスの本拠地プログレッシブ・フィールドのグラウンドに、ヤンキース・ナインによる歓喜の輪が広がった。

     「全員が貢献してくれた。この逆転劇に貢献しなかった選手は一人もいないと思う。素晴らしいことだよ。見事な戦いを見せてくれた選手たちを誇りに思う」とヤンキースのジョー・ジラルディ監督は選手たちを称えた。インディアンス絶対有利と見られた地区シリーズで、最初の2試合を落としたところからの大逆転劇。第3戦で田中将大が見せた圧巻のピッチングがシリーズの流れを一変させたことは間違いない。第4戦ではルイス・セベリーノが力投して望みをつなぎ、第5戦も制してチーム全員で大逆転劇を成し遂げた。次はアストロズとのリーグ優勝決定シリーズ。今度はどんなドラマが待っているのだろうか。


     関連ニュース


     関連動画

  • プライスの左肘は手術の必要なし

    2017.10.12 12:23 Thursday

     今季は左肘の故障に苦しみ、2度の故障者リスト入りを経験するなど不本意なシーズンを過ごしたデービッド・プライス(レッドソックス)だが、デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長はプライスの左肘の状態が良好であり、手術の必要はないとの見通しを明らかにした。

     左肘痛により開幕を故障者リストで迎えたプライスは、日本時間5月30日に戦列復帰。そこから11試合に先発して5勝3敗、防御率3.82をマークしたが、日本時間7月29日に左肘炎症により再び故障者リスト入り。手術を回避し、日本時間9月15日に戦列復帰を果たしたが、復帰後はポストシーズンを含めてリリーフで起用された。レギュラーシーズンでは5試合にリリーフ登板して8.2イニングを投げ、1勝0敗、防御率0.00、13奪三振、ポストシーズンでも2試合にリリーフ登板して6.2イニングを投げ、防御率0.00、6奪三振と好投。左肘の状態に問題がないことを十二分にアピールした。

     シーズンの大半を故障者リストで過ごし、手術の可能性も取り沙汰されたプライスだったが、「手術は必要ないと思うよ。医者もそう言っていた」とドンブロウスキー。「シーズン終盤、彼がボールを投げる様子を見ていただろう?彼が来季の先発ローテーションに居てくれることをとても嬉しく思っているよ」とプライスが再び先発ローテーションの軸として活躍してくれることに期待を寄せていた。

     今季はクリス・セールとドリュー・ポメランツの左腕コンビが17勝をマーク。そこに完全復活したプライスが加われば、球界ナンバーワンと言っても過言ではない強力左腕トリオが完成する。期待外れのシーズンを過ごしたリック・ポーセロを含めて先発4番手までは確定。打線強化を目指すレッドソックスにとって、投手陣の戦力がある程度計算できる状態にあるのは朗報だろう。レッドソックス加入後の2年間は消化不良のシーズンを送っているプライスだが、来季こそはチームをワールドシリーズ制覇へ導く大活躍を期待したい。


     関連ニュース


     関連動画

  • 有望株・レイエス トミー・ジョン手術からのリハビリ中

    2017.10.12 11:51 Thursday

     2016年シーズンに鮮烈デビューを果たし、今季の新人王有力候補に挙げられていたアレックス・レイエス(カージナルス)。スプリング・トレーニング開始直後に右肘の故障が判明してトミー・ジョン手術を受けることになり、シーズンを全休したが、23歳の右腕は来季の活躍に向けてリハビリに取り組んでいる。

     「チームメイトがグラウンドで練習したり、試合をしたりしている姿を見ることは、ジムやトレーニング・ルームにいる俺を奮い立たせてくれた。自分がどこにいたいのかを思い出すことができたんだ。忘れかけていた気持ちを思い出すことができたんだ。今回の経験を通して、野球への情熱を少しプラスすることができたと思うよ」とレイエスはリハビリに費やした一年を振り返った。

     レイエスはおよそ2週間前にマウンド復帰を果たし、手術後初のブルペン・セッションを行った。今後は球団の施設でトレーナーらの管理のもと、リハビリ・プログラムをこなしていくことになる。順調にリハビリ・プログラムを消化し、回復がスムーズに進めば、来季の開幕ロースターに名を連ねることも十分に可能だろう。「今のところは再発の兆候もないし、順調に進んでいるよ」とレイエスは手応えを口にする。

     シーズン中のトレーニングを通して、レイエスは体重を10~13ポンド絞ることに成功したという。「この一年を生かすことができたと思う。身体のコンディションは今までで一番良いよ」。2016年8月にメジャーデビューを果たし、時速100マイルに達する速球を武器に5先発を含む12試合に登板して4勝1敗1セーブ、防御率1.57という見事な成績を残したレイエス。リハビリ、トレーニングを経てさらなる進化を遂げたとすれば、来季のレイエスはいったいどんなボールを投げ、どんな成績を残すのだろうか。

     故障明けということもあり、投球イニングに制限が設けられることは間違いない。現時点では来季の役割は未定だが、おそらく先発とリリーフを兼任しながら、投球イニング制限の範囲内でチームに貢献することになるだろう。球界屈指の有望株が公式戦のマウンドに戻ってくる日を楽しみに待ちたい。

  • アストロズ ALCS第1戦はカイケル、第2戦にバーランダー

    2017.10.12 11:24 Thursday

     レッドソックスを3勝1敗で破り、リーグ優勝決定シリーズ進出を決めたアストロズは対戦相手の決定を待たずして、第1戦&第2戦の先発予定投手を発表した。A.J.ヒンチ監督は第1戦にエース左腕のダラス・カイケル、第2戦にエース右腕のジャスティン・バーランダーを先発させる予定であることを明らかにした。

     現在行われているヤンキース対インディアンスの地区シリーズ第5戦を制したチームとアストロズは対戦する。レギュラーシーズンの勝率に従ってホームフィールド・アドバンテージが与えられるため、インディアンスが勝った場合はリーグ優勝決定シリーズはクリーブランド、ヤンキースが勝った場合はヒューストンで開幕することになる。

     「カイケルとバーランダーを第1戦と第2戦にこの順番で先発させる。対戦相手に関係なく、この順番でいく。そのあとは状況に応じて決めていくことになるかな」と、ヒンチ監督の発言からは左右の両エースに対する絶大な信頼がうかがえた。両エースが第1戦と第2戦に先発することにより、アストロズはこの両輪をシリーズ中に2試合ないし3試合先発させることも可能。場合によっては地区シリーズ第5戦でバーランダーがリリーフ登板したように、負けられない一戦ではこの両輪をリリーフで投入することも考えられる。

     ヒンチ監督の発言通り、第3戦以降の先発投手は全くの未定である。地区シリーズでは第3戦でブラッド・ピーコック、第4戦でチャーリー・モートンが先発したが、ランス・マカラーズJr.なども控えており、ヒンチ監督が誰を起用するか注目される。マカラーズJr.は「チームが勝つために何でもやるよ」とロングリリーフを担った地区シリーズと同様、先発にこだわらない姿勢を見せている。

     また、地区シリーズと異なり、リーグ優勝決定シリーズでは移動日なしで3連戦が行われる(第3戦~第5戦)可能性があるため、ヒンチ監督はロースターに登録する投手の数を地区シリーズの11人から1人増やす方針だ。フランシス・マルテス、コリン・マクヒュー、タイラー・クリッパードの3人が候補として挙げられており、彼らの中から1人がロースター入りを果たすことになるだろう。


     関連ニュース


     関連動画

  • レッドソックスがファレル監督を解任

    2017.10.12 10:57 Thursday

     アストロズの前に1勝3敗で地区シリーズ敗退となったレッドソックスは、2013年から5シーズンにわたってチームの指揮を執ったジョン・ファレル監督の解任を発表した。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長にとって、この決断は決して容易なものではなかったようだ。

     ファレル監督はレッドソックスの監督に就任した2013年にいきなりワールドシリーズを制覇。続く2年は地区最下位に沈んだものの、2016年から2年連続で激戦区のア・リーグ東部地区を制した。しかし、2年連続で地区シリーズ敗退。チームを前進させていくためにドンブロウスキーは監督交代を決断した。

     「チームをより良くし、前進させるために、今が変化を起こすのに適切なタイミングだと判断したんだ。様々な要素を考慮した。シーズンを通して様々な物事を目にしてきた。そして、それらに基づいて決断を下した。変化というものは時に、より良い結果を生むものなんだ。変化とともに前進していくために、決断したのさ」とドンブロウスキー。一方で「ポストシーズンで負けたことが原因で今回の決断に至ったわけではない。アストロズは良いチームだから、それは理由にはならないよ。チームをより良くしていくためにどうすべきかを考えた結果だ」と地区シリーズ敗退が解任の引き金となったことは否定している。

     レッドソックスは後任探しに着手することになる。ドンブロウスキーは監督経験がある人物が望ましいとしつつも、それが必須条件ではないとの意向を示している。ロン・ガーデンハイアー(ダイヤモンドバックス・ベンチコーチ)、ブラッド・オースマス(前タイガース監督)、アレックス・コーラ(アストロズ・ベンチコーチ)、デマーロ・ヘイル(ブルージェイズ・ベンチコーチ)、サンディ・アロマーJr.(インディアンス・一塁ベースコーチ)らの名前が新監督候補として取り沙汰されているが、ドンブロウスキー自身は具体的な名前を挙げることを避けている。

     「まずはジョン・ファレルが投手コーチ、監督としてレッドソックスに貢献してくれたことに感謝したい。彼は球団のために数多くの素晴らしいことを成し遂げてくれた」とファレルへの感謝を述べたドンブロウスキー。敏腕GMとして知られるこの男は新監督に誰を指名するのだろうか。


     関連ニュース


     関連動画

  • 【戦評】ストラスバーグが再び好投 ナショナルズ逆王手

    2017.10.12 10:27 Thursday

     体調不良と報じられていたスティーブン・ストラスバーグが先発予定だったタナー・ロアークに代わって第4戦の先発のマウンドに上がると発表されたのは日本時間10月12日の午前0時半ごろ。サプライズとも言えるドタバタ劇だったが、ストラスバーグは体調不良の影響を感じさせない圧巻のピッチングを披露。7回12奪三振無失点の好投でチームを勝利へ導き、ナショナルズは対戦成績を2勝2敗のタイとした。

     この試合でストラスバーグが背負ったピンチらしいピンチは2回裏の二死一、三塁だけ。この場面はハビアー・バイエズを投手ゴロに打ち取って無失点で切り抜け、3回裏、4回裏、7回裏にはそれぞれ3奪三振。「彼は今夜、全てが良かったね。彼は素晴らしいチェンジアップを持っている。彼の速球は常に良いし、スライダーも良い。そして、強い意志を持ってマウンドに上がっていたように見えた」とダスティ・ベイカー監督はチームの窮地を救った右腕を手放しで称賛した。

     打線はカブス先発のジェイク・アリエタから4回までに5四球を選ぶなど毎回走者を出したが、奪った得点はアディソン・ラッセルのエラーによる1点だけ。2番手のジョン・レスターにも封じ込まれ、好投を続けるストラスバーグを援護できずにいた。しかし、8回表二死走者なしからダニエル・マーフィーがセンター前ヒットを放って出塁すると、代わったカール・エドワーズJr.からアンソニー・レンドンとマット・ウィータースが連続四球を選んで二死満塁。カブスは無失点で切り抜けるべく守護神のウェイド・デービスを投入したものの、マイケル・テイラーが時速94.5マイル(約152.1km/h)のフォーシームを捉え、ライトスタンドの最前列へ試合を決定づけるグランドスラムを叩き込んだ。

     「素晴らしい試合だった。テイラーの一打が本当に大きかったよ」と試合を振り返ったベイカー監督。チームを勢いづける勝ち方であったことは間違いない。舞台を再びワシントンD.C.に移して行われる第5戦。試合後に笑っているのはいったいどちらのチームだろうか。


     関連ニュース


     関連ニュース

  • 規定打席未満の最強打者 J.D.マルティネスの行き先は?

    2017.10.11 12:56 Wednesday

     ダイヤモンドバックス移籍後の62試合で打率.302、29本塁打、65打点、OPS1.107という驚異的な打棒を発揮し、チームのワイルドカード獲得に大きく貢献したJ.D.マルティネス。今季終了後にフリーエージェントとなるマルティネスには数多くの球団が関心を示しているが、いったいこの右のスラッガーは来季どのユニフォームを着ているのだろうか。

     今季のマルティネスは足の故障で出遅れ、開幕からの約1ヶ月を欠場したため、シーズン通算489打席に終わり、規定打席には届かなかった。そのなかで打率.303、45本塁打、104打点、OPS1.066をマーク。長打率.690は不足している打席を全て凡退としてカウントしても両リーグトップとなるため、今季の両リーグ1位に認定されている。また、わずか出場119試合で45本塁打を放ったのは史上初の快挙であり、500打席未満の打者としても45本塁打は史上最多の数字だった。今季のマルティネスは「規定打席未満の最強打者」と呼ぶに相応しい活躍を見せたのである。

     過去4シーズンで400試合以上に先発出場した外野手のうち、マルティネスのOPS+はマイク・トラウト(エンゼルス)、ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)に次ぐ3位。ブライス・ハーパー(ナショナルズ)を上回る数字を残している。守備力の低さはネックだが、打撃力のほかにまだ30歳という若さも魅力であり、昨オフにヨエニス・セスペデス(メッツ)が手にした4年1億1000万ドルという契約が基準になるのではないかとも言われている。

     今季両リーグ最少の128本塁打に終わり、長打力アップを目指しているジャイアンツ。ジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)やスタントンのトレードでの獲得を目指す一方で、マルティネス獲得もオプションの一つとなり得るカージナルス。ジャスティン・アップトンがオプトアウト権を行使して流出する可能性のあるエンゼルス。デービッド・オルティス引退後、打線の迫力不足が顕著だったレッドソックス。そして、現在所属しているダイヤモンドバックス。MLB.comのジョン・ポール・モロシは獲得候補としてこの5球団を挙げている。

     「規定打席未満の最強打者」を手に入れるのはどの球団なのか。注目のフリーエージェント市場はワールドシリーズ終了を待ってオープンする。


     関連ニュース


     関連動画

  • 日々存在感を増す控え捕手・バーンズ

    2017.10.11 12:27 Wednesday

     ドジャースの2番手捕手、オースティン・バーンズが日々存在感を増している。ダイヤモンドバックスとの地区シリーズでは打率.500(8打数4安打)、1本塁打、3打点の大活躍。今やチームに不可欠な戦力となりつつある。

     地区シリーズ第3戦。デーブ・ロバーツ監督はダルビッシュ有の女房役に正捕手のヤスマニ・グランダルではなく、バーンズを選択した。「6番・捕手」で先発出場したバーンズは、1点差に迫られた直後の6回表にザック・グレインキーからソロ本塁打。ダイヤモンドバックスに大きなダメージを与える一打を放ち、チームの勝利に大きく貢献した。

     今季104勝をマークしたドジャースはコリー・シーガー、ジャスティン・ターナー、コディ・ベリンジャーなど数多くのオースルター選手を揃えているが、スイープでの地区シリーズ突破への貢献度だけを見れば、バーンズはスター選手たちに引けを取らない。「監督が信頼してくれるのはいつだって嬉しいよ。スタメンに名を連ねて、チームに貢献することができて良かった」とバーンズは謙虚に喜びを口にした。

     まだまだ長い戦いが続くポストシーズンにおいて、バーンズはさらなる出場機会を手にすることになるだろう。バーンズはグランダルに次ぐ2番手捕手として、レギュラーシーズンでは打率.289(218打数63安打)、8本塁打、OPS.895という好成績を残している。一方のグランダルは22本塁打を放ったとはいえ、打率.247(438打数108安打)やOPS.767ではバーンズに劣り、9月には打率.154という大不振に陥った。地区シリーズでも4打数ノーヒット。来季以降はともかく、少なくとも今回のポストシーズンに関しては序列が入れ替わってもおかしくない状況なのだ。

     ロバーツ監督は「オースティンは今年、メジャーリーガーとして本当に成長したよ。捕手としても、打者としても、自信を持ち始めたように感じる。あらゆる球に食らいつき、フィールドの全方向にヒットを打つこともできるしね」とバーンズの成長に目を細める。また、バーンズは捕手としては珍しく、二塁や三塁も守れるユーティリティ・プレイヤーでもある。捕手としてはもちろんのこと、代打や控え内野手としてもバーンズの出場機会はますます多くなっていくに違いない。


     関連ニュース


     関連動画

  • 大砲・エンカーナシオン ALDS第5戦はスタメン復帰か

    2017.10.11 12:01 Wednesday

     ヤンキースとの地区シリーズ第2戦で右足首を負傷し、続く2試合を欠場したエドウィン・エンカーナシオン(インディアンス)だが、テリー・フランコーナ監督によると「負ければ終わり」の第5戦で指名打者としてスタメンに復帰するようだ。

     エンカーナシオンは日本時間10月11日に本拠地プログレッシブ・フィールドのレフトフィールドで球団のメディカルスタッフが見守る中、いくつかのランニングドリルをこなした。当初想定されていたよりも回復は早く、フランコーナ監督は「彼はすでにマシンでの打撃練習を再開している。今日はランニングもこなしていたし、たぶん第5戦は大丈夫じゃないかな」と地区シリーズ第5戦でスタメン復帰させることを示唆した。

     今季38本塁打、107打点を叩き出した主砲を欠いた2試合(第3戦、第4戦)でインディアンスはわずか3得点しか奪えなかった。フランシスコ・リンドーア、ジェイソン・キプニス、ホゼ・ラミレスの上位打線に当たりが出ていないことが得点力不足の主な原因であることは間違いないが、エンカーナシオンの代役として指名打者に入っていたマイケル・ブラントリーもここまで打率.091(11打数1安打)と絶不調。そもそもブラントリーも右足首の故障で8月と9月の大半を欠場するなどコンディションは万全でなく、エンカーナシオンの負傷によってスタメンで起用せざるを得ないという状況に陥っていた。第5戦では相手先発が左腕のCCサバシアであるため、エンカーナシオンが指名打者としてスタメンに戻ってくるのであれば、ブラントリーは再び代打の切り札として出場機会を待つことになるだろう。

     ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は「彼(=エンカーナシオン)の存在が状況を変えるだろう」とスラッガーのスタメン復帰を警戒する。「彼は危険な打者だ。我々は彼がいかに危険であるかをよく知っている。この3~4年、彼はリーグで最も優秀な打点マシンの一人だった。彼は打点の稼ぎ方を知っているんだ。彼の復帰によって状況は変わるだろう」

     本拠地での2試合に連勝してあっさり王手をかけたにもかかわらず、ヤンキースに逆王手をかけられ、追い詰められたインディアンス。主砲のバットがこの苦しい状況を打開してくれることを望むばかりだろう。


     関連ニュース


     関連動画

  • ジーター初の大仕事 古巣ヤンキースからデンボを招へい

    2017.10.11 11:29 Wednesday

     マーリンズの最高経営責任者に就任したデレク・ジーター氏の最初の大仕事は、やはり古巣ヤンキース絡みだった。マーリンズは日本時間10月11日、ゲーリー・デンボをスカウティング&選手育成部門のトップとしてヤンキースから招へいしたことを発表した。

     デンボは現在56歳。現在、球界で最も充実したマイナー組織の一つであるヤンキースのファーム組織を築き上げた中心人物の一人である。2014年からヤンキースの選手育成部門のトップを務め、アーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェス、ルイス・セベリーノといった選手たちの育成にも携わってきた。日本時間10月10日がヤンキースで過ごす最後の日となり、今日からジーター氏や、マーリンズの野球部門社長であるマイケル・ヒルとともにチーム再建に取り組んでいくことになる。

     「我々はマイナー組織を立て直す」とジーター氏は日本時間10月4日の記者会見で宣言した。「適材適所で人材を配置する。全てを戦略的に進めていく。それに向けての計画もある。ただ、それと同時に、我々には我慢も必要だ」と語っていたジーター氏だが、マイナー再建に向けての第一歩がデンボの招へいというわけだ。

     デンボはコーチ、スカウト、フロントなど、様々な役職で計31年のキャリアを持つ。過去8シーズンはヤンキースの一員として過ごし、直近3シーズンは選手育成部門のトップとして手腕を発揮してきた。2001年にヤンキース、2008年にはブルージェイズで打撃コーチを務めた経験もある。

     今季のヤンキースのマイナー組織はルーキー級の1球団を除いて全球団が所属リーグのプレーオフに進出した。特に上位クラスの3球団(AAA級スクラントン・ウィルクス・バレー、AA級トレントン、Aアドバンス級タンパ)は合計で263勝153敗(勝率.632)という好成績をマークしており、充実したマイナー組織を築き上げたその手腕で、球界ワーストクラスと評されるマーリンズのマイナー組織を立て直すことが期待されている。

     なお、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMの特別補佐を務めているジム・ヘンドリーをマーリンズの新GMとして招へいするという噂も出ているが、こちらは現時点では両球団間の交渉に進展はないようだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • アリエタが明日スライド登板 カブス最後の登板になる可能性も

    2017.10.11 11:02 Wednesday

     明日に順延となった地区シリーズ第4戦で、タナー・ロアークをスライド登板させるナショナルズと同様、カブスも今日先発予定だったジェイク・アリエタをそのまま明日の先発に起用する予定である。アリエタは様々な思いを胸に秘めながらマウンドに上がることになりそうだ。

     アリエタは地区シリーズ第4戦でのナショナルズ相手の登板が、自分にとってカブスでの最後の登板になる可能性があることを把握していた。今季終了後にフリーエージェントとなるアリエタは2014年から4年連続で2ケタ勝利をマークし、2015年には22勝6敗、防御率1.77の好成績をマークしてサイ・ヤング賞を受賞。複数年の大型契約が予想されており、先発投手を欲する資金力豊富な球団の間で争奪戦が繰り広げられる可能性が高い。カブスと再契約の可能性も残されているとはいえ、来季は高確率で他球団のユニフォームを着ていることだろう。

     「これからの数日間は非常に特別なものになるだろう。彼ら(=ナショナルズ)を破ることができるといいね。最後の数週間を楽しむために、僕にできることを全力でやるつもりだよ」とアリエタ。自身のピッチングでチームを勝利に導けば、その瞬間に地区シリーズ突破が決定し、少なくともさらに4試合はカブスのユニフォームを着てプレイすることができる。カブスの一員として少しでも長くプレイできるかどうかは、自身のピッチングにかかっているというわけだ。

     9月上旬に痛めた右ハムストリングの影響により、地区シリーズでの登板は第4戦まで待たねばならなかった。さらに悪天候により順延。しかし、「状態は良いよ。(右ハムストリングの故障は)腕の強度には影響を与えていない。仮に何か影響があったとしても、全く問題ない程度だよ」とアリエタはコンディションの良さを強調する。同僚のクリス・ブライアントも「ジェイクの登板を待ちきれないよ。彼がポストシーズンで成し遂げてきたことを僕たちは知っているからね。楽しみだよ」とエース右腕の好投に期待を寄せている。

     6月27日のナショナルズ戦ではトレイ・ターナーに4盗塁を許すなど機動力に翻弄されたアリエタだが、「まずは彼(=ターナー)を塁に出さないことだ」と対策は十分に練っている。「もし出塁させてしまったとしても、出来る限り良いスタートを切らせないように工夫して、捕手に盗塁阻止のチャンスを与えるだけさ」とターナー殺しへの意欲を見せた。


     関連ニュース


     関連動画

  • 指揮官からの信頼厚いロアークが第4戦スライド登板へ

    2017.10.11 10:31 Wednesday

     日本時間10月11日に行われる予定だったナショナルズ対カブスの地区シリーズ第4戦は悪天候のため、明日に順延された。ナショナルズは中4日でスティーブン・ストラスバーグを先発させることが可能な状況だが、ダスティ・ベイカー監督は今日先発予定だったタナー・ロアークをそのまま明日へスライドさせることを発表している。

     「我々はタナーを100%信用しているんだよ」とベイカー監督。第4戦が順延となったことにより第1戦で好投したストラスバーグを通常と同じ中4日で先発させることが可能になっただけに、ロアークをスライドさせるという決断に対しては少なからず驚きの声も聞かれた。どうやらこの決断にはストラスバーグのコンディションも影響しているようだ。ベイカー監督によるとストラスバーグは体調不良により登板間のルーティーンをこなすことができなかったという。ロアークへの信頼、そしてストラスバーグのコンディション不良により、ロアークのスライド登板という決断に至ったわけだ。

     ベイカー監督は「ご存知の通り、タナーは味方にいると頼もしい男だよ。戦士のメンタルを持っているんだ。決して言い訳をしない。マウンドへ行き、しっかり役割をこなしてくれる」とロアークへの厚い信頼を口にする。今年3月に行われたワールド・ベースボール・クラシックの準決勝(対日本)での好投は日本の野球ファンの記憶にも新しいところだろう。

     リグリー・フィールドから南西に90分行ったところにあるウィルミントンという街で育ったロアークにとって、リグリー・フィールドでの登板は特別なものである。「この球場の雰囲気は素晴らしいものだと思う。ここで登板してファンの声を聞くと、彼らが熱狂している様子がよくわかるんだ。僕はベストを尽くして彼らを黙らせてやるだけだよ」とロアークは明日の登板に向けて意気込んだ。

     6月に3試合連続で6失点以上を喫した後、ピッチングを立て直し、後半戦は13度の先発のうち11試合を3失点以内に抑えたロアーク。ナショナルズがワールドシリーズ制覇への望みをつなぐためには、この男の好投が必要だ。


     関連ニュース


     関連動画

  • ナショナルズ対カブスのNLDS第4戦は雨で順延

    2017.10.11 08:19 Wednesday

     ナショナルズ対カブスの地区シリーズ(NLDS)第4戦はカブスが2勝1敗とリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)進出に王手をかけた状態で始まろうとしていた。しかし、雨天のために試合が日本時間10月12日に順延されることになった。

     この日の先発予定はタナー・ロアークと・ジェイク・アリエタ。両者とも今季は2桁勝利を記録しており、ロアークはリグリー・フィールドで通算5試合に登板して3勝1敗 防御率3.24と勝ち星が先行している球場で登板する予定だった。一方のアリエタもこの本拠地では59試合で30勝14敗 防御率2.31と抜群の安定感を誇っていた。どちらが勝ってもおかしくないこの試合は開始前から雲行きが怪しく、グラウンド内にはシートが敷かれた。

     試合開始予定は日本時間6時38分だったが、早々に雨での遅延が発表され様子をうかがっている状態だった。そして日本時間7時過ぎに関係者が話し合い、この試合が正式に順延されることが決まった。同カードは日本時間10月12日、5時8分から始まることが発表された。ちなみに本日投げ合うはずだったロアークとアリエタはそのまま明日の試合にスライドすることになり、改めて第4戦を迎えることになっている。


     関連ニュース


     関連動画

  • 【戦評】ダルビッシュ&前田が好投 ドジャースNLCS進出!

    2017.10.10 15:20 Tuesday

     コディ・ベリンジャーがソロ本塁打含む2打点と再三の好守でチームを牽引し、先発のダルビッシュ有を筆頭に投手陣も好投。ドジャースが同地区ライバルのダイヤモンドバックスをスイープで下し、2年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

     ドジャースが本拠地ドジャー・スタジアムで連勝し、舞台をダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールドに移しての第3戦。ドジャースは7月末に「ワールドシリーズ制覇への切り札」として獲得したダルビッシュ、ダイヤモンドバックスは2年前までドジャースでプレイしていたエース右腕のザック・グレインキーが先発のマウンドに上がった。

     ダルビッシュは球威、制球ともに申し分なく、4回裏に三者連続三振を奪うなど、全く危なげのないピッチングを展開。1回裏一死の場面でケテル・マーテイにバント安打を許した後、5回裏二死の場面でダニエル・デズカルソにソロ本塁打を浴びるまで、打者13人をパーフェクトに封じ込めた。6回裏先頭のクリスチャン・ウォーカーに死球を与えたところで降板となったが、5回0/3を投げて74球、被安打2、奪三振7、与四球0、失点1と先発としての役割を十二分に果たした登板だった。

     一方のグレインキーは球威を欠いたうえに制球も不安定で、序盤から苦しいピッチング。1回裏にいきなり一死一、三塁のピンチを背負うと、ベリンジャーの内野ゴロの間に1点を先制され、5回裏にはベリンジャーにソロ本塁打を浴びた。苦しみながらも試合を作り、ダルビッシュと同じ5回0/3を投げたものの、奪三振4に対して与四球5。余力を残して降板したダルビッシュとは対照的に105球を投げ抜いて降板となった。

     ドジャースは1点差に迫られた直後の6回表にオースティン・バーンズのソロ本塁打で追加点を奪い、3-1と2点リード。ダルビッシュの降板後はトニー・シングラーニ、ブランドン・モロー、前田健太、ケンリー・ジャンセンと4投手が無失点リレーを展開し、スイープを完成させた。セットアッパーとして8回裏に登板した前田はA.J.ポロックとクリス・アイアネッタから三振を奪うなど、1イニングを三者凡退に抑える好投。絶対的守護神のジャンセンへ繋ぐ役割をしっかり果たし、チームの勝利に貢献した。

     これでドジャースは昨季に続いてリーグ王者決定シリーズに進出。メジャー最高勝率のドジャースにホームフィールド・アドバンテージがあるため、ナ・リーグのリーグ王者決定シリーズはドジャー・スタジアムで開幕する。ドジャースと対戦するのはカブスか、それともナショナルズか。いずれにしても熱い戦いが繰り広げられることだけは間違いなさそうだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • 【戦評】敵軍の守乱に乗じて快勝 ヤンキース逆王手

    2017.10.10 12:35 Tuesday

     田中将大の好投もあって第3戦を制したヤンキースが、第4戦では敵軍の守乱に乗じて序盤から試合を優位に進め、7対3で快勝。本拠地ヤンキー・スタジアムでの2試合に連勝して対戦成績を2勝2敗のタイとし、地区シリーズ突破に逆王手をかけた。

     ヤンキースの先発はワイルドカード・ゲームで打ち込まれ、1イニング持たずにノックアウトされたルイス・セベリーノ。一方のインディアンスは地区シリーズ第1戦で快投を見せたトレバー・バウアーが中3日で先発のマウンドに上がった。

     試合が動いたのは2回裏。一死からスターリン・カストロが三塁ジオバニー・アーシェラのエラーで出塁し、二死後にトッド・フレイジャーのタイムリー二塁打でヤンキースが先制。アーロン・ヒックスとアーロン・ジャッジにもタイムリーが飛び出し、ヤンキースはこの回一挙4点を先制した。

     インディアンスはバウアーを2回裏途中で諦め、継投に移ったものの、3回裏には3番手のマイク・クレビンジャーが二死満塁のピンチを背負い、三塁アーシェラの送球ミスで追加点を献上。その後、カルロス・サンタナとロベルト・ペレスの本塁打で2点差に迫ったが、5回裏には4番手のダニー・サラザーが自らの送球ミスで出塁させた走者を犠飛で生還させてしまい、差は3点に広がった(インディアンスはここまで自責点ゼロ)。

     セベリーノは2本塁打こそ浴びたものの、ワイルドカード・ゲームでの鬱憤を晴らすかのように力投を続け、7回9奪三振3失点。6回裏に飛び出したゲーリー・サンチェスのソロによりヤンキースはリードを4点に広げていたが、セベリーノは4点リードをしっかり保ったまま、ブルペン陣にバトンを渡した。

     セベリーノからバトンを引き継ぎ2番手として登板したデリン・ベタンセスは制球が定まらず、二者連続四球で降板。しかし、3番手のトミー・ケインリーが2奪三振を含むわずか8球でこのピンチを切り抜けると、9回表は圧巻の三者連続三振。2イニングをパーフェクト、5奪三振という見事なピッチングでチームを勝利に導いた。

     インディアンスはクローザーのコディ・アレンを含む8投手を注ぎ込む執念を見せたが、非自責点6と守備の乱れが響いて完敗。エドウィン・エンカーナシオンを欠いた打線もわずか4安打に封じ込まれた。舞台を再びプログレッシブ・フィールドに移して行われる第5戦。アストロズとのリーグ王者決定シリーズに進出するのは、いったいどちらのチームだろうか。


     関連ニュース


     関連動画

  • 2年後に実を結んだジャイルズのトレード補強

    2017.10.10 12:11 Tuesday

     日本時間10月10日の地区シリーズ第4戦でポストシーズン初セーブを挙げ、3勝1敗でレッドソックスを破った地区シリーズを締めくくったケン・ジャイルズ(アストロズ)。若手有望株を含む2対5の大型トレードは成立から約2年を経て、ようやく実を結んだ。

     アストロズは2015年にワイルドカードでポストシーズンへ進出。ヤンキースとのワイルドカード・ゲームを制し、ロイヤルズとの地区シリーズでは先に王手をかけたものの、4点リードで終盤を迎えた第4戦は8~9回の2イニングで7点を奪われて逆転負け。第5戦ではその流れを止めることができず、結局2勝3敗で地区シリーズ敗退となった。この経験が一流リリーバー獲得の必要性をアストロズに痛感させ、同年12月のジャイルズ獲得に至ったというわけだ。このトレードでアストロズはビンス・ベラスケス、マーク・アッペルといった若手有望株をフィリーズへ放出した。

     そして、今年の地区シリーズ第4戦。両軍がエース(ジャスティン・バーランダーとクリス・セール)を2番手として投入するなど、決死の総力戦となったこの試合を締めくくったのはジャイルズだった。1点を勝ち越した直後の8回裏から登板し、この回は内野ゴロ3つで三者凡退。リードが2点に広がった9回裏は先頭のラファエル・ディバースにランニング本塁打を献上したものの、後続3人をしっかり打ち取り、ポストシーズン初セーブをマークした。2イニング以上を投げて記録したセーブは、これがキャリア3つ目だった(全て今季)。

     「簡単に抑えられてしまったら面白くないじゃないか」と1点差に迫られながらもセーブを挙げた登板を振り返ったジャイルズ。「このチームは素晴らしいチームだ。一年間、困難な状況を乗り越えてきた。ボストンでプレイするのは簡単ではないけど、僕たちは競争を制したんだ」

     ジャイルズはこの試合、行けと言われればいつでも登板できるように1回から準備をしていたという。頼れるクローザーは、次のラウンドでもチームにとって大きな戦力となるはずだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • スターダムへの登竜門 アリゾナ秋季リーグが明日開幕

    2017.10.10 11:33 Tuesday

     今年で26年目を迎えるアリゾナ秋季リーグが日本時間10月11日に開幕する。これまでに数多くのスター選手を輩出し、「スターダムへの登竜門」と呼ばれるアリゾナ秋季リーグ。今年も有力プロスペクトの参加が予定されている。

     1992年に始まったアリゾナ秋季リーグには通算2600人以上の選手が参加し、その約60%がメジャーの舞台に到達している。261度のオールスター・ゲーム選出(今年の42人を含む)、16度のMVP受賞、6度のサイ・ヤング賞受賞、27度の新人王受賞など、「卒業生」は数多くのタイトルを手にしており、殿堂入りを果たしたマイク・ピアッツァや、殿堂入りが確実視されるデレク・ジーター、アルバート・プーホルス(エンゼルス)らも「卒業生」の一人である。また、昨季の各賞受賞者であるクリス・ブライアント(カブス)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)、コリー・シーガー(ドジャース)、マイク・トラウト(エンゼルス)や、今季ブレイクを遂げたコディ・ベリンジャー(ドジャース)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ロビー・レイ(ダイヤモンドバックス)らもアリゾナ秋季リーグでのプレイ経験がある。

     アリゾナ秋季リーグではメジャーリーグの30球団が5球団ずつに分かれ、6球団に編成される。異なる球団の若手選手たちがともにプレイしたり、敵として試合を行ったりするなかで、さらなるスキルアップを図るというわけだ。また、ルール変更の試験場として利用される側面もあり、過去にはインスタント・リプレイなどが公式戦での正式導入の前に試験的に導入された。

     今年のアリゾナ秋季リーグにはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングTOP100にランクインしている選手のなかから12人が参加予定となっている。最上位は全体2位のビクター・ロブレス外野手(ナショナルズ)。以下、5位のロナルド・アクーナ外野手(ブレーブス)、7位のカイル・タッカー外野手(アストロズ)、13位のフランシスコ・メヒア捕手(インディアンス)、18位のミッチ・ケラー投手(パイレーツ)、41位のカイル・ルイス外野手(マリナーズ)、48位のルイス・ウリアス内野手(パドレス)、58位のコリー・レイ外野手(ブリュワーズ)、76位のユスニエル・ディアス外野手(ドジャース)、78位のエステバン・フロリアル外野手(ヤンキース)、79位のジャスタス・シェフィールド投手(ヤンキース)、92位のマイケル・チャビス三塁手(レッドソックス)と続く。

     日本時間11月5日にはアリゾナ秋季リーグ版のオールスター・ゲームである「フォール・スターズ・ゲーム」、日本時間11月18日にはアリゾナ秋季リーグ王者を決める「チャンピオンシップ・ゲーム」が開催予定。また、アリゾナ秋季リーグの期間中にシャーザー、トラウト、デービッド・ライト(メッツ)のアリゾナ秋季リーグ殿堂入り記念式典も行われる予定となっている。

  • ハンク・アーロン賞の最終候補者30名が発表

    2017.10.10 11:02 Tuesday

     日本時間10月10日、各リーグで打撃面において最も目覚ましいパフォーマンスを見せた選手に贈られる「ハンク・アーロン賞」の最終候補者30名が発表された。この賞はハンク・アーロンがベーブ・ルースの通算本塁打記録を更新した25周年を記念して1999年に設立。受賞者はワールドシリーズ期間中に発表される予定となっている。

     最終的な受賞者はアーロン自身、殿堂入り選手6名、そしてファンによる選考・投票を経て決定される。殿堂入り選手6名はロベルト・アロマー、ジョニー・ベンチ、クレイグ・ビジオ、ケン・グリフィーJr.、エディ・マレー、ロビン・ヨーントという豪華な面々であり、アーロン自身による選出されている。昨季はデービッド・オルティス(レッドソックス)とクリス・ブライアント(カブス)が受賞。なお、ファン投票はすでに開始されており、MLB公式サイトの特設ページ(https://msecurea.mlb.com/bam-forms/2017-hank-aaron-award-voting)から投票が可能である。最終候補者30名の顔ぶれは以下の通り。

     

    ジョナサン・スコープ(オリオールズ)
    ムーキー・ベッツ(レッドソックス)
    アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
    ローガン・モリソン(レイズ)
    ジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)
    ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)
    ホゼ・ラミレス(インディアンス)
    ニコラス・カステヤーノス(タイガース)
    エリック・ホズマー(ロイヤルズ)
    ブライアン・ドージャー(ツインズ)
    ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
    マイク・トラウト(エンゼルス)
    クリス・デービス(アスレチックス)
    ネルソン・クルーズ(マリナーズ)
    エルビス・アンドルース(レンジャーズ)
    フレディ・フリーマン(ブレーブス)
    ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)
    マイケル・コンフォート(メッツ)
    オドゥベル・ヘレーラ(フィリーズ)
    ライアン・ジマーマン(ナショナルズ)
    アンソニー・リゾー(カブス)
    ジョーイ・ボットー(レッズ)
    トラビス・ショウ(ブリュワーズ)
    アンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)
    トミー・ファム(カージナルス)
    ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
    チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)
    コディ・ベリンジャー(ドジャース)
    ホゼ・ピレラ(パドレス)
    バスター・ポージー(ジャイアンツ)


     関連ニュース

  • 【戦評】リゾーのポテンヒットが決勝打に カブス王手

    2017.10.10 10:30 Tuesday

     4失策を犯し、ナショナルズ先発のマックス・シャーザーに7回裏一死までノーヒットに封じられながらも、粘りと勝負強さを発揮したカブスが逆転勝ち。接戦を制して対戦成績を2勝1敗とし、地区シリーズ突破に王手をかけた。

     シャーザーとホゼ・キンターナによる投手戦が展開されたこの試合。キンターナは味方の失策もあり、3回表に二死一、三塁のピンチを背負ったが、アンソニー・レンドンをライトフライに抑えてナショナルズ打線に得点を許さなかった。しかし6回表、二死走者なしからダニエル・マーフィーがカイル・シュワーバーの捕球ミス&打球処理ミスで三塁を陥れると、続くライアン・ジマーマンが先制タイムリー。シャーザーは6回裏もカブス打線を無安打無得点に退け、試合は1-0とナショナルズ1点リードで終盤を迎えた。

     7回裏のカブスの攻撃。一死走者なしからベン・ゾブリストがチーム初安打となる二塁打を放ってチャンスを作り、ここでナショナルズはシャーザーから左腕サミー・ソリスへスイッチ。カブスもシュワーバーに代打アルバート・アルモーラJr.を送り、勝負に出た。すると、アルモーラJr.は期待に応え、ショートの右を抜ける同点タイムリー。カブスは初安打をきっかけに試合を振り出しに戻した。

     そして8回裏。カブスはこの回先頭のトミー・ラステラが四球を選んで出塁し、続くジョン・ジェイが送りバントを決めて一死二塁。クリス・ブライアントは空振り三振に倒れて二死二塁となったものの、ここでマウンドに上がったオリバー・ペレスからアンソニー・リゾーがセンター前にポトリと落ちるタイムリーを放ってカブスが勝ち越しに成功。リグリー・フィールドは大歓声に包まれた。

     最終回はクローザーのウェイド・デービスが危なげなく3人で抑え、試合終了。6回までヒットすら打てなかったカブスだが、試合終盤のチャンスを確実に得点に結びつけ、見事な逆転勝ちを飾った。「難しい決断だったけれど、シャーザーは十分な球数(98球)を投げていたし、故障明けだったからね。シュワーバーは危険な打者だから(左腕を投入したんだ)」とソリス投入の意図を説明したダスティ・ベイカー監督だったが、ソリス、ペレスとリリーフ左腕2人が痛打を浴びるという結果に。一方、ジョー・マドン監督は「投手陣が頑張ってくれたおかげで勝つことができた」とナショナルズ打線を散発3安打、1得点(自責点0)に抑えた投手陣の奮闘を称えた。

     カブスが地区シリーズ突破に王手をかけて迎える第4戦。カブスはジェイク・アリエタ、負けられないナショナルズはタナー・ロアークの先発が予定されている。


     関連ニュース


     関連動画

  • アストロズが3勝1敗でALDSを制す

    2017.10.10 06:31 Tuesday

     アストロズ対レッドソックスの地区シリーズ(ALDS)は第4戦を迎え、対戦成績を2勝1敗としていたアストロズが終盤に相手守護神を打ち込んで5対4と勝利し、リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)進出を決めた。

     この日の先発はチャーリー・モートンとリック・ポーセロ。モートンは今季キャリアハイの14勝を挙げて先発陣を支えた投手の1人だ。一方のポーセロは昨年、22勝を挙げてサイ・ヤング賞に選出されるも今季は2桁11勝を挙げるも17敗と大きく成績を落としてしまった。そんな対照的な2人の投げ合いは初回から試合が動くことになる。

     アストロズは先頭打者のジョージ・スプリンガーが二塁打で出塁すると2番、ジョシュ・レディックの打席時にポーセロの暴投で走者が三塁へ進む。その後、レディックは四球で歩いて無死一・三塁のチャンスをつくる。ここでホゼ・アルトゥーベの併殺の間にアストロズは1点を先制した。一方のレッドソックスは1死からザンダー・ボガーツの本塁打ですぐに1対1の同点に追いついた。

     2回表にスプリンガーの適時打でアストロズが2対1と勝ち越した後は試合は動かず。負けられないレッドソックスは4回から第1戦で先発したクリス・セールを登板させて勝負に出る。先頭打者のブライアン・マッキャンの見逃し三振を含むこの回を3人で抑えた。この勢いが打線に乗り移ったのか5回裏に打線に火がつく。

     5回裏、1死からボガーツが四球で出塁するとここでアストロズは先発のモートンを交代させた。2番手はこちらも第1戦で先発したジャスティン・バーランダー。しかし、代わったばかりの「隙」をレッドソックス打線は見逃さず、次打者のアンドリュー・ベニンテンディが5球目のスライダーを打つとこれが逆転2ランとなり3対2と点差をひっくり返した。

     セールが登板後、アストロズ打線はわずかに2安打に抑えられ、逆転のきっかけをつかめずにいたが8回表の先頭打者であるアレックス・ブレグマンが今シリーズ2本目となる本塁打で同点に追いついくとその後、2死一塁としたところでレッドソックスはセールから守護神のクレイグ・キンブレルに交代し逃げきりをはかる。しかし、代わったキンブレルがピリッとせず暴投や四球で2死一・二塁とピンチを広げてしまう。ここで打席を迎えたレディックがカウント3-2からの8球目のフォーシームを左安としてアストロズが4対3と逆転した。さらに9回表に代打、カルロス・ベルトランの適時二塁打で5対3とリードを広げたアストロズは最後の守備を迎えた。

     最終回のマウンドには守護神のケン・ジャイルズ。先頭打者のラファエル・ディバースに本塁打を浴びて1点差とされるも後続を抑えて試合終了。アストロズが対戦成績を3勝1敗として次のステージへ駒を進めることになった。敗れたレッドソックスはエースと守護神を投入して勝利への執念をみせるもあと一歩及ばず、2017年シーズンが終了した。


     関連ニュース


     関連動画

« Previous PageNext Page »