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  • ナショナルズ ブライアント、レメイヒューの獲得を検討か

    2020.11.21 09:30 Saturday

     フィリーズからフリーエージェントとなったスター捕手、J・T・リアルミュートに興味を示していることが報じられているナショナルズは、アンソニー・レンドン(エンゼルス)の退団後に固定できなかった三塁の穴を埋めるべく移籍市場で様々な選択肢を検討しているようだ。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ナショナルズはヤンキースからフリーエージェントとなったDJ・レメイヒュー、またはカブスがトレードでの放出を検討しているクリス・ブライアントを獲得候補に挙げているという。

     今季のナショナルズで三塁手としてのスタメン出場が最も多かったのは有望株のカーター・キーブーム(30試合)。ところが、打率.202、0本塁打、9打点、OPS.556と打撃面でメジャーの壁にぶち当たり、レギュラーの座を手中に収めることはできなかった。キーブームに次ぐ17試合でスタメン出場したアズドゥルバル・カブレラはフリーエージェントとなっている。

     来季はキーブームに再びチャンスを与える、またはスターリン・カストロを二塁から三塁に回すなどの選択肢があるものの、モロシによると、ナショナルズは外部からの三塁手補強も視野に入れているようだ。そして、その候補として浮上しているのがレメイヒューとブライアントの2人である。

     1900年の近代野球以降では史上初となる両リーグ首位打者を達成したレメイヒューはニューヨークに留まることを希望していると報じられており、ヤンキース残留またはメッツへの移籍が有力視されている。ナショナルズは少なくともこの2球団を契約条件の面で上回らなければレメイヒュー獲得は難しいだろう。

     一方、ブライアントはカブスが主力野手の放出に踏み切る可能性が高いことが報じられており、獲得できる可能性は十分にある。とはいえ、今季34試合で打率.206、4本塁打、11打点、OPS.644に終わった高額年俸の三塁手の獲得には慎重な判断が必要だ。

     今季のナショナルズ打線は、トレイ・ターナーとフアン・ソトの2人への依存度が極端に高く、彼ら2人をサポートする強打者の獲得が急務となっている。リアルミュート、レメイヒュー、ブライアントのほかにマーセル・オズーナらの名前も浮上しているが、ナショナルズは最終的に誰を獲得することになるのだろうか。

  • ドジャース 8年連続Gグラブ賞・アレナードの獲得に興味

    2020.11.21 09:00 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシがある関係者の話として伝えたところによると、ここ数年ノーラン・アレナード(ロッキーズ)の獲得に興味を示していたドジャースは、現在も8年連続ゴールドグラブ賞の名三塁手の獲得に興味を持ち続けているようだ。モロシはロッキーズがアレナードの放出に前向きであること、ドジャースの正三塁手ジャスティン・ターナーがフリーエージェントとなったことなどを理由に、ドジャースがアレナードの獲得に動く可能性がゼロではないと指摘する。

     アレナードは2021年シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してフリーエージェントとなることができる。アレナードは2022年から2026年まで5年1億6400万ドルの契約を残しているが、球団フロントとの関係性が悪化しているため、オプトアウトを選択する可能性があると見られている。ロッキーズとしては、1年後にフリーエージェントとして退団されるよりもトレードで対価を得られるほうが良いというわけだ。

     また、現在29歳のアレナードはカリフォルニア州レイクフォレストでドジャースファンとして育っており、ドジャースへの移籍の際にはトレード拒否権を行使しないと見られている。さらに、正三塁手のターナーが現在フリーエージェントとなっていることもドジャースのアレナード獲得を後押しする。ドジャースはターナー、アレナード、クリス・ブライアント(カブス)らのなかから来季の正三塁手を探すことになるが、ターナーとの再契約でなくアレナードの獲得を選択しても決して不思議ではない。

     アレナードの来季の年俸は3500万ドル。非常に高額だが、ターナーの今季の年俸は2000万ドルだったため、ターナーが抜けてアレナードが加わることを考えれば、ドジャースが払えない額ではない。アレナードを獲得する対価となる有望株も豊富に揃っている。ただし、ロッキーズが同地区球団のドジャースにアレナードを放出することを躊躇する可能性はある。具体的な交渉が行われているわけではなく、モロシが指摘するアレナードのドジャース移籍は、現時点ではあくまでも可能性の1つに過ぎないだろう。

  • レメイヒュー争奪戦はニューヨーク2球団の一騎打ちの可能性も

    2020.11.20 10:30 Friday

     今オフのメッツは、大富豪のスティーブ・コーエンを新オーナーに迎えたことにより積極的な補強を展開することが予想され、多くの有力フリーエージェント選手やトレード候補選手への関心がすでに報じられている。ロビンソン・カノーがキャリア2度目の薬物規定違反により162試合の出場停止処分を受けたため、ペイロールに約2000万ドルの余裕が生まれただけでなく、正二塁手のポジションにも空きができた。これを受けてメッツがDJ・レメイヒュー争奪戦に本格参戦するとの見方が強まっている。

     「ニューヨーク・ポスト」のケン・ダビドフによると、ヤンキースからフリーエージェントとなったレメイヒューはニューヨークに留まることを希望しているという。これを文字通りに受け取るのであれば、レメイヒューにとってメッツはヤンキースに次ぐ「第2希望」のチームということになる。また、ダビドフはヤンキースとレメイヒューのあいだで契約交渉がまだ開始されていないことも伝えている。

     メッツはカノーの出場停止処分によって浮いたペイロールの枠をそっくりそのままレメイヒューの年俸に回すこともできるが、カノーの契約は2023年まで残っており、2022年と2023年の年俸については支払いの義務がある。よって、レメイヒューを複数年契約で獲得すると、2022年以降はレメイヒューとカノーという高額年俸の二塁手を2人抱えてしまうことになるため、このあたりの事情がレメイヒュー獲得に向けてのハードルになるだろう。

     また、「ニューヨーク・ポスト」によると、ヤンキースと同じアメリカン・リーグ東部地区に所属するブルージェイズもレメイヒュー獲得に興味を示しているという。ただし、ニューヨークに留まることを希望しているレメイヒューを獲得するうえで、カナダに本拠地を置くブルージェイズが地理的条件で不利な状況にあるのは間違いなさそうだ。

     レメイヒューは現在32歳。今季は50試合に出場して打率.364、10本塁打、27打点、OPS1.011の好成績をマークし、MVP投票で3位にランクイン。1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者の快挙を成し遂げた。

  • 放出濃厚のリンドーアはベッツと同じルートをたどるのか

    2020.11.20 10:00 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのマイク・ルピカは、インディアンスからトレードで放出されることが濃厚となっているフランシスコ・リンドーアが「今オフのムーキー・ベッツ(ドジャース)」になる可能性があると指摘する。要するにフリーエージェントまで残り1年となったタイミングでトレードされ、新天地で契約延長し、チームをワールドシリーズ制覇に導くというルートだ。メジャーを代表するスター遊撃手はいったい来季どのチームでプレーすることになるのだろうか。

     1992年生まれのベッツに対し、リンドーアは1993年生まれ。つまり、27歳のオフシーズンにトレードで放出されるというところまで共通している。ベッツはレッドソックス時代にワールドシリーズに1度だけ出場し、MVP投票のトップ10に4度ランクイン。一方のリンドーアもワールドシリーズに1度出場し、MVP投票のトップ10には3度ランクインしている。ただし、ベッツが2018年にチャンピオンリングを手にしたのに対し、リンドーアは2016年のワールドシリーズでカブスに敗れたという違いはある。

     ベッツとリンドーアを比較したとき、大半の人が「ベッツのほうが優れた選手だ」と答えるに違いないが、リンドーアには「遊撃手」という強みがある。「30-30(30本塁打&30盗塁)」を期待できるパワーとスピード、ゴールドグラブ賞レベルの好守、このすべてを兼ね備えた遊撃手はなかなかいない。「ミスター・スマイル」という愛称で知られるリンドーアは、ベッツと同様に、自身のプレーでチームの雰囲気を変えられる選手でもある。

     オマー・ミナヤ(メッツ元GM)はリンドーアについて「彼は能力に加えて人間性も持ち合わせている。彼はベッツと同様に、自分の周りをより良くすることのできる選手だ」と語る。ベッツが自身のパフォーマンス以外のあらゆる面でドジャースのチーム力アップに貢献し、「ラストピース」としてチームを世界一に導いたように、リンドーアもどこかのチームの「ラストピース」となれる可能性があるというわけだ。

     メジャーリーグ公式サイトでインディアンスの番記者を務めるメンディ・ベルは、リンドーアの新天地候補としてヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、フィリーズの4球団を挙げている。メッツ移籍を予想する声が多く聞かれるが、リンドーア獲得に成功するのはどのチームだろうか。

  • コリンズ元監督が引退を表明 オリックスでも監督を務める

    2020.11.20 09:30 Friday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、アストロズ、エンゼルス、メッツの3球団で監督を務め、メジャー通算995勝をマークしたテリー・コリンズ(71歳)が引退を発表した。コリンズは2017年シーズンの最終戦をもってメッツの監督を退任し、現在はメッツの「GM付特別補佐」として春季キャンプなどで選手にアドバイスを送っている。2007年から翌年途中まで日本プロ野球のオリックス・バファローズでも監督を務め、2009年にはワールド・ベースボール・クラシックの中国代表監督として同国史上初勝利をマークした。

     コリンズは選手としてはメジャー昇格を果たせなかったものの、マイナーで指導者としてのキャリアをスタートし、ドジャース傘下AAA級アルバカーキやパイレーツ傘下AAA級バッファローで監督を経験。両球団の殿堂入りを果たしている。1992年からの2年間はパイレーツでブルペンコーチを務め、1993年シーズン終了後、アート・ハウを解任したアストロズの監督に就任した。

     アストロズでは3シーズン連続で勝ち越したものの、ポストシーズン進出を果たすことはできず、1996年シーズン終了後に解任。1997年からはエンゼルスで監督を務めたが、最初の2シーズンはいずれも地区2位でポストシーズンに進めず、1999年は51勝82敗となった時点で29試合を残して途中解任された。

     その後、2007年にオリックスの監督に就任。1年目はグレッグ・ラロッカやタフィー・ローズを獲得しながらも最下位に終わり、2008年にはアレックス・カブレラも獲得して「ビッグボーイズ打線」を形成したが、開幕から49試合を消化して21勝28敗となった時点で「情熱がなくなった」と突然辞任を表明した。翌2009年はワールド・ベースボール・クラシックの中国代表監督を務めている。

     2011年からはメッツの監督に就任し、7シーズンという比較的長い期間にわたって監督を務めた。最初の4シーズンはいずれも勝率5割未満に終わったが、2015年に地区優勝&リーグ優勝を達成。2016年は一発勝負のワイルドカード・ゲームで敗退し、70勝92敗に終わった2017年限りで退任した。メジャー通算995勝(1017敗・勝率.495)。1000勝の大台にはわずかに届かなかった。

  • ブリュワーズ アーノルドGM補佐がGMに昇格 引き抜き阻止か

    2020.11.20 09:00 Friday

     ブリュワーズは日本時間11月20日、マット・アーノルドGM補佐がGM(ゼネラルマネージャー)に昇格したことを発表した。これまではデービッド・スターンズ編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)がGMを兼任していたが、スターンズからはGMの肩書が外れることになる。ブリュワーズはフロントオフィスのリーダーが空席となっているメッツからスターンズの面接を行う許可を求められて拒否したことが数日前に報じられたばかりだった。

     ブリュワーズはフロントオフィスのメンバーとの契約条件を公表しないという方針を貫いている。2019年1月にスターンズが編成本部長に就任した際も、5年契約と報じられてはいたものの、球団からの正式な発表はなかった。そのため、アーノルドの任期なども明らかになっていない。

     スターンズはアーノルドの昇格について「我々はこれまでもパートナーとして球団を運営してきたので、日々の業務にはあまり変化がないと思っている」とコメント。「これまでと同じように、何事にも一緒に取り組むというやり方で前進していきたい」と今後の抱負を述べた。

     日々の業務にほとんど変化がないにもかかわらず、なぜ肩書を変更する必要があるのか。このようなケースでは、フロントオフィスの人材を他球団に引き抜かれるのを防ぐ目的であることが多い。ブリュワーズはメッツからのスターンズへの面接要請を拒否したが、アーノルドも今オフ、エンゼルスのGM候補として名前が挙がっていた(エンゼルスGMにはペリー・ミナシアンが就任)。スターンズの引き抜きに失敗したメッツが狙いをアーノルドに変更し、ブリュワーズがそれに拒否する姿勢を明確にするためにアーノルドを昇格させたのではないかという見方もある。

     現在41歳のアーノルドは、2015年10月に副社長兼GM補佐としてブリュワーズに加入し、2019年6月には上級副社長兼GM補佐に昇格。ブリュワーズに加わる前はレイズで9シーズン(2007~15年)を過ごし、ドジャース(2000年)、レンジャーズ(2002年)、レッズ(2003~06年)の野球運営部門でも働いた経験がある。アーノルドは「私の仕事はデービッドに可能な限り最高の情報を提供することだ。それによって彼が良い決断を下すことができれば、それは球団全体にとって素晴らしいことなんだ」と話している。

  • 40歳の大砲・クルーズ 指名打者制の確定まで契約を待つ方針

    2020.11.20 08:30 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシが関係者の話として伝えたところによると、メジャーを代表する強打者の1人であるネルソン・クルーズは来季の「ユニバーサルDH」の動向が明らかになるまで契約を待つ方針を固めているようだ。もし来季も「ユニバーサルDH」が採用され、ナショナル・リーグも指名打者制となれば、クルーズの獲得を狙う球団は増加する可能性が高い。40歳のベテランスラッガーは、自身の価値が最大化するタイミングまで待ち、契約先を決める方針だ。

     今季は新型コロナウイルスの感染拡大によって変則的な形でのシーズン開催を余儀なくされ、投手の負担を軽減するためにナ・リーグでも指名打者制が採用された。打席に立つことを好む一部の投手から不満の声も聞こえたが、「試合に出場するチャンスが増える」と多くの選手からは好評だった。そのため、来季もナ・リーグで指名打者制を採用するかどうか、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会のあいだで交渉が行われている。

     クルーズは今季53試合に出場して打率.303、16本塁打、33打点、OPS.992をマーク。7月に40歳の誕生日を迎えたが、メジャー屈指の強打は今季も健在で、2年連続4度目となるシルバースラッガー賞に輝いた。しかし、ツインズ移籍後の2シーズンは1度も守備に就いておらず、完全に指名打者専門の選手となっている。そのため、「ユニバーサルDH」の動向が不透明な現時点では、ナ・リーグの球団はクルーズの獲得に動くことができない。

     ナ・リーグの指名打者部門でシルバースラッガー賞を受賞したマーセル・オズーナは、指名打者39試合のほか、左翼手として19試合、右翼手として2試合に出場。決して指名打者専門の選手ではないため、現時点でもナ・リーグの球団からの関心が報じられている。とはいえ、来季もナ・リーグで指名打者制が採用されることが正式に決定すれば、クルーズとオズーナをめぐる市場は一気に拡大することになるだろう。

  • リグリー・フィールドがアメリカの国定歴史建造物に指定

    2020.11.20 08:00 Friday

     カブスの本拠地リグリー・フィールドは長いあいだ、カブスファンにとって重要な存在だったが、クラーク通りとアディソン通りの角にあるこの古い球場は正式にアメリカで最も歴史的な場所の1つと見なされるようになった。日本時間11月20日、リグリー・フィールドは内務長官のデービッド・L・バーンハートによって国定歴史建造物に指定された。106年の歴史を持つ同球場がシカゴ市の歴史と米国プロスポーツの歴史の両方で重要な役割を担ってきたことが認められた。

     カブスのトム・リケッツ会長は「リグリー・フィールドは何世代にもわたるファンの心のなかで特別な場所です。だから、私はオーナーになった最初の日からリグリー・フィールドを保存することを約束していました」とのコメントを発表。アメリカには約2600の国定歴史建造物があり、現在もメジャーリーグ球団の本拠地球場として使用されている球場では、レッドソックスのフェンウェイ・パークに次いで2つ目となる。

     リグリー・フィールドは1914年に建設され、当初はウィーグマン・パークという名称でシカゴに本拠地を置くフェデラル・リーグの球団の本拠地として使用されていた。1876年までさかのぼる長い歴史を持つカブスは、1916年からこの球場を本拠地とし、1926年にはリグリー・フィールドと改名された。また、フットボールのシカゴ・ベアーズも1921年から1970年までこの球場を本拠地として使用していた。

     1937年には外野フェンスに同球場の名物とも言えるツタが植えられ、外野のセンター部分には現在も稼働中の手動式スコアボードが設置された。1988年にようやく照明器具が設置されたが、「野球は太陽の下でやるもの」というフィリップ・K・リグリー元オーナーの意向もあり、開場から75年間にわたってナイターが開催されなかった。

     バーンハートは「リグリー・フィールドの歴史的な意義は、我々の国の物語に織り込まれています。野球の歴史における伝説的な出来事や革新、伝統がある場所を国定歴史建造物に指定することにとても興奮しています」とのコメントを発表している。

  • ナショナルズがスター捕手・リアルミュート争奪戦に参戦か

    2020.11.19 10:30 Thursday

     今オフのフリーエージェント市場における目玉の1人であるJ・T・リアルミュートをめぐっては、再契約を熱望するフィリーズと潤沢な資金を持つメッツが激しい争奪戦を繰り広げることが予想されている。しかし、そこに同地区のライバル球団が名乗りを上げる可能性があるようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ナショナルズがリアルミュート争奪戦に参戦する可能性があるという。スター捕手の獲得をめぐる争いは、同地区3球団を中心とした競争へと発展するかもしれない。

     フィリーズは2年前のオフにトップ・プロスペクトのシクスト・サンチェスを交換要員としてリアルミュートの獲得に成功した。フィリーズはリアルミュートとの契約を延長できると考えていたため、サンチェスの放出に応じたようだ。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大によってリアルミュートとの契約延長交渉は中断され、無観客開催による減収によってリアルミュートとの再契約に必要な資金を用意できるかも不透明な状況。リアルミュートが同地区の他球団へ流出すれば、フィリーズが受けるダメージの大きさは計り知れない。

     ナショナルズは2年前にリアルミュートがマーリンズからトレード候補となっていた際、獲得に乗り出していた球団の1つである。現在はヤン・ゴームスが正捕手扱いとなっているが、すでに33歳で衰えが見え始めており、徐々にバックアップ捕手へシフトしていっても不思議ではない状況。ナショナルズがリアルミュートの獲得に成功すれば、トレイ・ターナーとフアン・ソトの2人への依存度が高かった打線のグレードアップをすることもできる。

     また、ナショナルズとしては、同地区ライバルのフィリーズから主力打者兼正捕手を引き抜くことができるだけでなく、2年前のオフにブライス・ハーパーを攫われた「リベンジ」を果たすこともできる。資金力の面からメッツが最有力と見られているが、ナショナルズが加わることによってリアルミュート争奪戦はさらに盛り上がりそうだ。

  • パドレス・ファウラー会長が退任 サイドラーが最高責任者に

    2020.11.19 10:00 Thursday

     メジャーリーグ機構は日本時間11月19日、パドレスのロン・ファウラー会長が退任し、チームの管理権が共同出資者のピーター・サイドラーへ譲渡されたことを発表した。サイドラーは2012年からパドレスの筆頭投資家となっており、メジャーリーグ各球団のオーナーの投票によってパドレスの最高責任者となることを承認された。今後はサイドラーが会長となるが、ファウラーはアドバイザー的な役割で球団に残り、意思決定にも影響力を残すという。

     新たに会長となったサイドラーは「コミッショナーのロブ・マンフレッドとメジャーリーグ各球団のオーナーのみなさんに大いに感謝しており、会長となって球団の管理権を引き受けることに興奮しています。ファンのみなさんに優勝をお届けできるよう、今後も努力を続けていきます」とのコメントを発表。「我々のフランチャイズの基盤を築き上げてくれたロンに感謝します」とファウラーへの感謝も述べた。

     ファウラーとサイドラーは2012年にパドレスを買収したグループのリーダーであり、これまではファウラーが業務の大部分を担当してきた。2014年にA・J・プレラーをGMとしてからは積極的な戦力補強を展開し、ウィル・マイヤーズ、エリック・ホズマー、マニー・マチャドらを獲得して着実に戦力を整え、今季ついに2006年以来14年ぶりのポストシーズン進出を成し遂げた。

     サイドラーは球団の今後について「ファウラーは引き続き意思決定に関与し、我々2人は定期的に話し合いを行い、戦略を立てていく」と述べている。ファウラーも「管理権の譲渡の結果、物事が大きく変化することはないと思う」と話しており、ファウラーの退任によって球団の方針が大きく変化するようなことはなさそうだ。

     今オフのパドレスは、マイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術で来季を全休することが確実となったため、投手補強の動向が注目される。フェルナンド・タティスJr.との契約延長交渉の行方も気になるところだ。

  • カノーの出場停止がメッツの補強プランに与える影響は?

    2020.11.19 09:30 Thursday

     メッツは正二塁手のロビンソン・カノーが自身2度目の薬物規定違反により162試合の出場停止処分を受け、正二塁手の座が空席となっただけでなく、2000万ドル以上の予算が浮いた(カノーの年俸2400万ドルのうち375万ドルはマリナーズの負担分)。これによりトレード候補とされているフランシスコ・リンドーア(インディアンス)やノーラン・アレナード(ロッキーズ)を獲得する動きは加速すると見られる。また、二塁の穴を埋める手段も多数の選択肢がありそうだ。

     メジャーリーグ公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコーモは、メッツの来季の正二塁手として4つのプランを紹介している。1つ目はジョージ・スプリンガーまたはジャッキー・ブラッドリーJr.を正中堅手として獲得し、ブランドン・ニモを中堅から左翼、ジェフ・マクニールを左翼から二塁へ回すというものだ。この場合、ドミニク・スミスは完全な余剰戦力となるため、リンドーアとのトレードでインディアンスへ放出されることになるだろう。

     2つ目はマクニールを左翼から二塁に回し、空いた左翼にマーセル・オズーナを獲得するというもの。この場合も左翼がオズーナで固定されるため、スミスは完全な余剰戦力となる。3つ目は空いた二塁にDJ・レメイヒューを獲得するというもの。そして4つ目は今季デビューした有望株遊撃手のアンドレス・ギメネスを正二塁手として起用するというものだ。

     二塁にマクニール、三塁にJ・D・デービス、左翼にスミス、中堅にニモという布陣を採用すれば、現有戦力だけでもレギュラーの枠を埋めることはできるため、ウィルソン・ラモスの来季オプションを破棄したことにより不在となっている正捕手(要するにJ・T・リアルミュート)の獲得を最優先に進める可能性もあるだろう。とはいえ、ニモは本来中堅よりも両翼向きの選手であり、正中堅手(要するにスプリンガーかブラッドリーJr.)の獲得に伴う玉突きのトレードが発生する可能性は高そうだ。

  • メッツ リンドーアではなくアレナードを狙う可能性も?

    2020.11.19 09:00 Thursday

     スティーブ・コーエンを新オーナーに迎えたメッツは今オフ、潤沢な資金を生かして積極的な補強を展開することが予想されており、トレード移籍が確実なフランシスコ・リンドーア(インディアンス)を獲得する最有力候補に挙げられている。しかし、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、メッツが獲得を狙うトレード候補はリンドーアだけではないという。契約状況を考えると、リンドーアよりもノーラン・アレナード(ロッキーズ)のほうがメッツにフィットすると指摘した。

     リンドーアとアレナードはどちらも来季終了後にフリーエージェントとなることができる。ただし、メジャー登録日数が6年に達してフリーエージェントとなるリンドーアとは異なり、アレナードがフリーエージェントになるためには2022年以降の5年1億6400万ドル分の契約を破棄(オプトアウト)する必要がある。

     モロシによると、アレナードはロッキーズからトレードされる場合、オプトアウトの権利を行使できるタイミングを数年遅らせることに合意する可能性があるという。一方、リンドーアをチームに引き留める場合には新たな契約を締結する必要があるものの、リンドーアがより好条件の契約を求め、メッツとの契約延長よりも一旦フリーエージェント市場に出ることを選択する可能性があるとモロシは指摘する。

     今季のメッツはJ・D・デービスを正三塁手として起用したが、ブレイクを遂げた昨季よりもOPSを130ポイント以上悪化(.895→.761)させ、守備防御点-8と守備面でも精彩を欠いた。本塁打王3度、打点王2度、ゴールドグラブ賞8度の実績を誇るアレナードの加入は、攻守両面でメッツの戦力を大きくアップさせることになるだろう。

     アメッド・ロサリオの伸び悩みによって遊撃は穴となっているものの、今季デビューしたアンドレス・ギメネスや19歳のロニー・マウリシオのような有望株も控えている。ひとまず遊撃をロサリオとギメネスに競わせ、三塁にアレナードを獲得してデービスをトレード要員とするのも、選択肢の1つとなるかもしれない。

  • NFLカージナルスQB・マレー 現在もMLBとの「二刀流」を希望

    2020.11.19 08:30 Thursday

     NFLアリゾナ・カージナルスに所属するカイラー・マレーは2年目の今季、スター・クオーターバック(QB)へ成長を遂げ、史上初のパス4000ヤード&ラン1000ヤードを達成できそうなペースで数字を積み上げている。先週のバッファロー・ビルズとの試合でチームを劇的な逆転勝利に導くヘイルメリー・パスを決めるなど、MVP候補に挙げられるほどの活躍を見せているが、本人は野球とフットボールの「二刀流」を諦めていないようだ。マレーは2018年のドラフトでアスレチックスから全体9位指名を受けている。

     マレーは大学時代、野球とフットボールの二刀流選手として活躍し、2018年にMLBのアスレチックスから1巡目(全体9位)、2019年にNFLのカージナルスからも1巡目(全体1位)指名を受けて両スポーツからドラフト1巡目で指名された史上初の選手となった。

     契約金466万ドルでアスレチックスに入団し、2019年のスプリング・トレーニングでプロ野球選手としてのキャリアをスタートする予定だったが、2018年に大学フットボールで最も活躍した選手に贈られるハイズマン賞を受賞すると、大学でフットボールを続け、NFLのドラフトにエントリーすることを選択。なお、マレーがMLBでプレーすることを選択した場合、保有権はアスレチックスにある。

     NFLで不動の地位を築きつつあるマレーだが、バッターボックスを恋しく思っているという。マレーは現在も野球とフットボールの「二刀流」を希望しており、「野球が恋しいよ。両方できたらいいなと思っている。間違いなく両方できると思っているんだ。できないとは絶対に言わないよ」と話している。

     メジャーリーグ公式サイトのマット・モナガンは、「カイラー・マレーとマーカス・セミエンが打線の1・2番を務め、マレーとラモン・ラウレアーノがオークランド・コロシアムの外野を守るのは夢がある」と伝え、「いつかボー・ジャクソンやディオン・サンダースのようにメジャーリーグでプレーするかもしれない」と今後への期待を述べた。

  • メッツ・カノー 2度目の薬物規定違反で162試合出場停止

    2020.11.19 08:00 Thursday

     メジャーリーグ機構は日本時間11月19日、ロビンソン・カノー(メッツ)が薬物規定で使用を禁止されているスタノゾロールに陽性反応を示し、162試合の出場停止処分を科されたことを発表した。カノーはマリナーズ時代の2018年にも薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けており、薬物規定に違反するのは今回が2度目となる。162試合の出場停止処分を受けたことにより、カノーは2021年シーズンに出場できず、年俸2400万ドル(約25億円)も受け取ることができない。

     メッツのサンディ・アルダーソン球団社長は「我々はロビンソンがメジャーリーグ機構の薬物使用防止・治療プログラムの規定に違反して出場停止処分を受けたことを知らされ、非常に落胆しています」とのコメントを発表。「この違反は彼にとっても、球団にとっても、ファンにとっても、そして球界にとっても非常に残念なことです。メッツは球界からパフォーマンス向上薬を排除しようというメジャーリーグ機構の取り組みを全面的に支持します」と述べた。

     2018年オフにトレードでマリナーズからメッツに加入したカノーは、移籍1年目の2019年こそ107試合で打率.256、13本塁打、39打点、OPS.736と不本意な成績に終わったものの、今季は49試合で打率.316、10本塁打、30打点、OPS.896の好成績をマーク。OPSはヤンキース最終年(2013年)以来の高水準となり、完全復活をアピールしていた。カノーは「自分の体内に入るものはすべて理解しています。私に責任があります」とのコメントを発表している。

     メッツとカノーの契約はあと3年残っているが、162試合の出場停止処分を受けたことにより、来季の年俸は支払われない。2022~23年の2年間で4800万ドル分の契約が残っており、このうち約4000万ドルがメッツの負担分となっている(残りはマリナーズが負担)。カノーの年俸が浮いたことにより、メッツの補強戦略に影響があるかもしれない。

     なお、メジャーリーグ公式サイトは「メッツが複数回の薬物規定違反を犯した選手の復帰を歓迎するかどうかはわからない。高額の契約が残っているが、カノーと別れることを選ぶ可能性もある」と指摘している。

  • パドレスはクレビンジャーの穴をどう埋めるのか 田中も候補?

    2020.11.18 11:30 Wednesday

     パドレスのA・J・プレラーGMは今オフ、先発投手の補強に動く方針を明らかにしていたが、マイク・クレビンジャーのトミー・ジョン手術が決定したことにより、先発投手のニーズはさらに高まった。ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞投票で4位にランクインしたディネルソン・ラメットとともに先発ローテーションの軸として期待されていたクレビンジャーを失ったパドレスは、その穴をどのように埋めるのだろうか。メジャーリーグ公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルが分析している。

     先発ローテーションの5枠のうち、現時点で当確と言えるのはラメット、ザック・デービース、クリス・パダックの3人だけ。チーム内にはライアン・ウェザース、ルイス・パティーニョ、マッケンジー・ゴアといったプロスペクトやエイドリアン・モレホン、ジョーイ・ルケーシーの両左腕がいるものの、少なくともあと1人は計算できる先発投手を加えておきたいところだろう。

     ゴアやパティーニョのメジャー定着が目前に迫っていること、クレビンジャーが2022年シーズンに復帰できる予定であることなどを考えると、理想的なのは1年契約でベテラン投手を獲得することだろう。カッサベルは自軍からフリーエージェントとなったギャレット・リチャーズとの再契約のほか、リッチ・ヒル、コリー・クルーバー、J・A・ハップといったベテラン投手を「検討の価値あり」としている。

     また、マニー・マチャドと大型契約を結び、フェルナンド・タティスJr.との長期契約も控えていることを考えると、トレバー・バウアーを獲得するほどの資金的な余裕はないとカッサベルは指摘。もし大物先発投手を獲得するとしても、バウアーのようなトップクラスの選手ではなく、田中将大、ジェームス・パクストン、ホゼ・キンターナ、タイワン・ウォーカーといった「第2グループ」の選手が候補になるとしている。

     いずれにしても、クレビンジャーの離脱により先発ローテーションに大きな穴が生まれたことだけは間違いない。現有戦力で賄うのか、それとも外部から新戦力を連れてくるのか。プレラーの判断に注目だ。

  • 大砲・トマスがナショナルズとマイナー契約 2016年に31本塁打

    2020.11.18 11:00 Wednesday

     ダイヤモンドバックスとの6年契約が満了してフリーエージェントとなったヤズマニー・トマスがナショナルズとのマイナー契約に合意したことが明らかになった。野球ライターのフランシス・ロメロが第一報を伝えた。大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」によると、トマスは日本球界からの複数のオファーを拒否し、一塁手に転向してメジャー再定着を目指しているという。今回のマイナー契約には来春のスプリング・トレーニングへの招待が含まれており、トマスは招待選手からの開幕ロースター入りを目指す。

     ナショナルズにとって、トマスの獲得はマイナーの選手層に厚みを持たせる以上の意味はないと見られる。しかし、トマスにとって、ナショナルズはメジャー昇格を狙うのに最適の球団と言える。エリック・テームズ、アズドゥルバル・カブレラ、ハウィー・ケンドリック、ライアン・ジマーマンがいずれもフリーエージェントとなり、正一塁手が不在となっているからだ。また、アダム・イートンとマイケル・A・テイラーもフリーエージェントとなっており、外野でもチャンスがある。

     トマスはダイヤモンドバックスとの契約最終年となった今季、メジャーでの出場機会がなかった。昨季は2年ぶりのメジャー昇格を果たし、4試合に出場して6打数ノーヒット3三振。AAA級では102試合に出場して打率.301、29本塁打、82打点、OPS.931をマークしたが、22四球に対して110三振を喫するなど、アプローチの粗い打撃は改善されていない。守備面では左翼手として44試合(スタメン39試合)、一塁手として46試合(同40試合)に出場した。

     メジャー2年目の2016年に140試合で打率.272、31本塁打、83打点、OPS.820をマークしたトマスだが、翌2017年は故障もあって47試合の出場にとどまった。2017年オフに当時のデーブ・スチュワートGMとチーフ・ベースボール・オフィサーのトニー・ラルーサ(現ホワイトソックス監督)が解任され、マイク・ヘイゼンがGMに就任すると、チームの方針転換によって出場機会を失い、40人枠からも外された。ヘイゼンのGM就任以降、トマスがメジャーでプレーしたのは2019年の4試合だけ。ヘイゼンにとってトマスの6年6850万ドルという契約は、前政権が残した「負の遺産」となっていた。

  • ドジャース・ベリンジャーが右肩手術 決勝アーチ祝福で脱臼

    2020.11.18 10:30 Wednesday

     ドジャースは日本時間11月18日、コディ・ベリンジャーが利き腕ではない右肩の修復手術を受けたことを発表した。ベリンジャーはダイビングキャッチを試みた際に右肩を脱臼したことが何度かあり、ブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズ第7戦で決勝アーチを放った際、エンリケ・ヘルナンデスと腕をぶつけ合って喜んだときに再負傷していた。来週からアリゾナでリハビリを開始し、全治10週間の見込み。ドジャースによると、来春のスプリング・トレーニングには間に合う予定だという。

     ベリンジャーは右肩の状態が思わしくないままワールドシリーズでも出場を続け、6試合のうち5試合は中堅手として出場(残りの1試合は指名打者)。ところが、地区シリーズ3試合で打率.333(12打数4安打)、1本塁打、5打点、OPS1.179、リーグ優勝決定シリーズ7試合で打率.200(25打数5安打)、2本塁打、5打点、OPS.875を記録したのに対し、ワールドシリーズ6試合では打率.136(22打数3安打)、1本塁打、3打点、OPS.481に終わっていた。

     ベリンジャーはリーグ優勝決定シリーズ第7戦の試合後、「キケ(=ヘルナンデスの愛称)の肩を少し強く叩きすぎて、僕の肩が飛び出してしまった。守備ができるように肩を元に戻さなければならなかったんだけど、ちょっと痛かったよ」とコメント。一方、ヘルナンデスも「ベリ(=ベリンジャーの愛称)は自分より強い人に手を出してはいけないということを知ったんじゃないかな」と話していた。

     2017年に39本塁打を放って新人王に選出されたベリンジャーは、メジャー3年目の2019年に打率.305、47本塁打、115打点、15盗塁、OPS1.035の好成績をマークし、MVPを受賞。今季は56試合に出場して打率.239、12本塁打、30打点、6盗塁、OPS.789とやや低調なシーズンを過ごした。右肩を手術して万全の状態で迎える来季は再びMVP級のパフォーマンスを見せることが期待される。

  • メッツのGM探しが進行中 ブ軍・スターンズの引き抜きは失敗

    2020.11.18 10:00 Wednesday

     スティーブ・コーエンのオーナー就任に伴ってブロディ・バンワグネンGMらが解任され、フロントオフィスの新たなリーダー探しを進めているメッツは、ブリュワーズのデービッド・スターンズ編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)の引き抜きを画策し、ブリュワーズに面接の許可を求めたものの、拒否されたようだ。また、メッツはインディアンスのマイク・チャーノフGMについても面接の許可を求めているという。インディアンスが面接を許可するかどうかは明らかになっていない。

     チャーノフはインディアンスに17年間在籍し、2015年オフにはGMに就任。2018年オフにメッツのGMが空席となった際、チャーノフが面接を受ける可能性が取り沙汰されたが、結局チャーノフは面接を受けず、ロビンソン・カノーやジェイコブ・デグロムの代理人を務めていたバンワグネンがGMに就任した。チャーノフはインディアンスのクリス・アントネッティ編成本部長の右腕的な存在であり、インディアンスにチャーノフを手放す意思があるかどうかは不透明だ。

     現時点でメッツの面接を受けたことが報じられているのは、今季限りでマーリンズの編成本部長から退いたマイケル・ヒルだけ。メッツは日本時間11月18日の時点でGM探しの進捗状況についてコメントを拒否しており、具体的な状況は明らかになっていない。しかし、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得を検討していると噂されるメッツがインディアンスのGMを引き抜こうとしている点について「興味深い動き」との声も上がっている。

     過去には実質的に監督と選手がトレードされた例もあり、インディアンスがチャーノフの引き抜きを許可する代わりに、自軍に有利な形でメッツとのリンドーアのトレード交渉を進める可能性もある。あくまでも仮定の話に過ぎないが、実質的にチャーノフをリンドーアのトレードに含めてしまうというやり方だ。

     なお、カブスの編成本部長を辞任したセオ・エプスタインは、フロントオフィスのリーダーが空席となっているメッツやフィリーズに加入する意思がないことを明言。少なくとも今オフ、エプスタインがどこかの球団のフロントオフィスに加わる可能性はなさそうだ。

  • カブス・エプスタイン編成本部長が辞任 契約残り1年を破棄

    2020.11.18 09:30 Wednesday

     日本時間11月18日、カブスのセオ・エプスタイン編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)が辞任したことが発表された。契約はあと1年残っていたが、エプスタインはこれを破棄し、残り1年分の報酬は受け取らない。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、エプスタインはフロントオフィスのリーダーが空席となっているメッツやフィリーズに移籍するために辞任したのではないという。なお、エプスタインの後任にはジェッド・ホイヤーGMの昇格が決定している。

     2002年オフに28歳の若さでレッドソックスのGMに就任したエプスタインは、2004年に「バンビーノの呪い」を解き、1918年以来86年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を達成。3年後の2007年にも再びワールドシリーズを制し、2011年オフに5年契約でカブスに編成本部長として加入し、チームの再建を任された。

     5年間でチームの強化に成功したエプスタインは、4年目の2015年にポストシーズン進出、5年目の2016年には「ビリー・ゴートの呪い」を解いて1908年以来108年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成。複数の球団でワールドシリーズ制覇を成し遂げたエグゼクティブはメジャー史上5人しかおらず、球史に残る2つの「呪い」を打ち破ったという点からも「将来のアメリカ野球殿堂入りは確実」との声も上がっている。

     とはいえ、エプスタインはまだ46歳。来季については家族と過ごす時間を優先し、球界に関わるつもりがないことを明らかにしたが、「来年ではないと思うけれど、いつか球界での第3章をスタートさせたいと思っている」と語り、近い将来にメジャー球団を率いる可能性があることを示唆した。エプスタインが球界復帰の意思を示せば、多くの球団からオファーが届くのは間違いないだろう。

     なお、カブスは現在、2021年限りで契約が切れるホイヤーとの契約延長交渉を進めているという。ホイヤーの昇格によって空席となったGMの座を球団内部または外部の人材で埋めるかどうかは、今のところ明らかになっていない。

  • ドジャース・フリードマン編成本部長が最優秀エグゼクティブに選出

    2020.11.18 09:00 Wednesday

     日本時間11月18日、2020年シーズンの年間最優秀エグゼクティブの受賞者が発表され、ドジャースを1988年以来32年ぶりのワールドシリーズ制覇へ導いたアンドリュー・フリードマン編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)が選出された。投票はメジャーリーグ全30球団によってポストシーズン開始前に行われ、2位はホワイトソックスのリック・ハーンGM、3位は前年の受賞者であるレイズのエリック・ニアンダーGMだった。

     新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって60試合制の短縮シーズンとなった今季、ドジャースは43勝17敗の好成績でメジャー最高勝率をマーク。ナショナル・リーグ西部地区8連覇を達成し、ポストシーズンではブリュワーズを2勝0敗、パドレスを3勝0敗、ブレーブスを4勝3敗、そしてアメリカン・リーグ王者のレイズを4勝2敗で退け、32年ぶりのワールド・チャンピオンとなった。

     ドジャースは直近4シーズンで3度のワールドシリーズ進出を達成し、球団の歴史における黄金期の1つを謳歌している。今季はメジャー最多の118本塁打を放ったほか、投手陣の防御率3.02、被打率.213、WHIP1.06もメジャー1位。シーズンを通して同一カード負け越しはわずか1度だけと、圧倒的な戦いぶりを見せつけた。

     今季の戦いにおいて、最も大きかったのは春季キャンプ開始直前にムーキー・ベッツ(とデービッド・プライス)をレッドソックスからトレードで獲得したことだろう。プライスは出場辞退を選択したものの、ベッツは走攻守三拍子揃った見事な活躍でチームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献。悲願の世界一への「ラストピース」としての役割を十二分に果たし、ナ・リーグのMVP投票でも2位にランクインした。

     チーム創設以来低迷が続いていた低予算球団のレイズを強豪へ変貌させ、資金力に恵まれたドジャースでもその手腕を存分に発揮。マイナー組織も含め、戦力の充実度はメジャーでも群を抜いており、フリードマンが作り上げた最強軍団の黄金期はもうしばらく続きそうだ。

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