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  • 球界のネクスト・エース候補 インディアンスの右腕・ビーバー

    2020.3.18 13:30 Wednesday

     ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)らがいずれもベテランと呼ばれる域に突入し、近いうちに「球界のエース」にも世代交代のときが訪れることになる。次の「球界のエース」となるのはいったい誰だろうか。ウォーカー・ビューラー(ドジャース)やジャック・フラハティ(カージナルス)らも有力な候補だが、メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーは、シェーン・ビーバー(インディアンス)の名前を挙げている。

     今季がメジャー3年目のシーズンとなるビーバーは現在24歳。昨季は34試合(うち33先発)に登板して214回1/3を投げ、15勝8敗、防御率3.28、259奪三振、被打率.230、WHIP1.05の好成績をマークした。地元開催のオールスター・ゲームにも選出され、三者三振の快投でMVPを受賞。サイ・ヤング賞の投票では4位にランクインし、今季は開幕投手に指名されていた。

     球界を代表するスラッガーの1人であるネルソン・クルーズ(ツインズ)は、2020~2029年の10年間を予想する企画のなかで、「最も多くの三振を奪う投手」と「最も多くのサイ・ヤング賞を受賞する投手」の2部門にビーバーの名前を挙げている。

     ビーバーの最大の魅力はマイナー通算与四球率0.62という安定した制球力で、メジャーでもその魅力を遺憾なく発揮。デビューイヤーの2018年は与四球率1.81、昨季は与四球率1.68をマークし、20人の打者と対戦して1人未満しか歩かせていない計算になる。

     また、昨季はノビのある速球や球速をアップさせたスライダーとカーブを武器に奪三振率を向上させ、奪三振率は2018年の9.26から10.88へとアップ。スライダーで200回、カーブで164回の空振りを奪ったが、いわゆるブレーキング・ボールで364回の空振りを奪ったのはメジャー最多の数字だった。

     また、ストライクゾーンに投球する割合やど真ん中へ失投する割合が低下するなど、打者が嫌がるコースで勝負する技術も身につけ始めている。右打者には速球とスライダー、左打者にはカーブとチェンジアップ、というように武器も確立しており、打者にとっては攻略が難しい投手の1人となっている。

     今季のインディアンスは、サイ・ヤング賞2度の実績を誇るコリー・クルーバーをトレードでレンジャーズへ放出したため、先発ローテーションの中心的存在としてビーバーにかかる期待は非常に大きい。メジャー3年目のシーズンが「球界のエース」への第一歩となるか注目だ。

  • アストロズ・バーランダーが右股関節手術 開幕OKの見込み

    2020.3.18 12:30 Wednesday

     日本時間3月18日、アストロズはエース右腕のジャスティン・バーランダーが右股関節の手術を受け、6週間ほど離脱する見込みであることを発表した。バーランダーはキャンプ序盤に股関節の違和感を訴え、調整が遅れていた。およそ6週間の離脱を強いられるバーランダーだが、新型コロナウイルスの感染拡大によってレギュラーシーズンの開幕が遅れているため、レギュラーシーズンの開幕に間に合う可能性があると見られている。

     自身2度目の登板となった日本時間3月10日のオープン戦で右広背筋を痛めたバーランダーは、日本時間3月27日に予定されていたレギュラーシーズンの開幕に間に合わないことが確実視されていた。今回は、その右広背筋ではなく、キャンプ序盤に調整が遅れる原因となっていた右股関節の手術を受けることを決断。ジェームス・クリックGMによると、当初は手術を受けずに回復することを期待していたものの、リハビリのなかで故障が再発したため、手術を受ける方針に切り替えたようだ。

     現在37歳のバーランダーは昨季、キャリアのなかでもベストに近いシーズンを過ごし、34試合に先発してメジャー最多の21勝(6敗)をマークしたほか、防御率2.58、300奪三振、被打率.172、WHIP0.80など素晴らしい成績を残した。シーズン終盤には自身3度目となるノーヒッターを達成しただけでなく、通算3000奪三振の大台にも到達している。

     今季のアストロズは、ゲリット・コールがヤンキース、ウェイド・マイリーがレッズへ移籍したため、バーランダーとザック・グレインキーが二本柱となり、トミー・ジョン手術から復帰するランス・マカラーズJr.が3番手、メジャー2年目を迎えるホゼ・ウルキディが4番手となる見込み。5番手はオースティン・プルーイット、ジョシュ・ジェームス、フランベル・バルデス、ブライアン・アブレイユらによる争いとなっている。バーランダーが開幕戦に登板する場合、アストロズでは3年連続3度目、キャリア通算では12度目の開幕投手となる。

  • メジャー30球団が各100万ドルを球場スタッフへ寄付

    2020.3.18 11:20 Wednesday

     新型コロナウイルスの感染拡大により、メジャーリーグの2020年レギュラーシーズンは開幕の見通しが立たない状況が続いているが、それと同時に、開催される試合に依存する形で給与を得ている数千人の球場スタッフにも経済面での不確実性をもたらしている。そうした状況を受け、メジャーリーグの30球団は日本時間3月18日、球場スタッフに対して各100万ドル、総額3000万ドルを寄付することを決定したと発表した。

     メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは、発表された声明文のなかで「過去48時間にわたり、私はメジャーリーグのシーズン開幕が遅れていることにより影響を受けている数千人の球場スタッフを助けるために、全30球団の代表者からアプローチを受けていた」と明らかにした。そして、「野球コミュニティの最も大切なメンバーの一部である彼らを助けたいという動機により、各球団は100万ドルずつを寄付することを決めた。支援活動の詳細は各球団から発表される予定だ」と述べた。

     当初、日本時間3月27日に予定されていたレギュラーシーズンの開幕は、新型コロナウイルスの感染拡大によって少なくとも2週間延期されることが発表され、疾病対策センター(CDC)による「今後8週間の50人以上のイベントの開催自粛」の要請を受けて、さらに延期されることが決定した。CDCの要請に従うのであれば、2020年のレギュラーシーズンは少なくとも5月中旬まで開幕できないことになる。

     今回の全30球団による寄付のほかに、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は「フィーディング・アメリカ」と「ミールズ・オン・ウィールズ・アメリカ」という2つの慈善団体に50万ドルずつ、合計100万ドルを寄付することをすでに発表している。アレックス・ブレグマン(アストロズ)、ランス・マカラーズJr.(アストロズ)、アンソニー・リゾー(カブス)といった選手たちもすでに支援活動を開始しており、球界による支援活動の動きは今後も拡大していきそうだ。

  • ヤンキースから2人目の新型コロナウイルス感染者が発生

    2020.3.18 10:45 Wednesday

     日本時間3月18日、ヤンキースはチームの選手育成施設を利用していたマイナーリーガーから2人目の新型コロナウイルス感染者が発生したことを発表した。ヤンキースによると、その選手は疲労と体温の上昇をメディカルスタッフに訴え、日本時間3月16日に検査を受けた結果、陽性であることが判明したという。過去48時間以内にその選手の症状が消失したことも報告されている。

     ヤンキースは、日本時間3月16日にマイナーリーガーの1人が新型コロナウイルスに陽性反応を示したことを明らかにし、マイナーリーグも含めたメジャーリーグの世界で初めての感染者となっていた。ブライアン・キャッシュマンGMは、チーム内の誰もが新型コロナウイルスに感染し、検査を受ける可能性があることを話していたが、体調不良を訴えたマイナーリーガーが検査を受けた結果、2人目の感染者であることが判明した。

     1人目の感染者となったマイナーリーガーについては、マイナーのキャンプ施設のみを利用していたことが明らかになっており、メジャーリーガーが利用するスタインブレナー・フィールドには足を踏み入れておらず、メジャーのキャンプに参加していた選手との接触もないという。その選手の症状も、2人目の感染者となった選手と同様、すでに回復していることが報じられている。

     1人目の感染者が出た段階で、フロリダ州ヒルズボロの保健省は、全てのマイナーリーガーと一部のコーチ、一部のスタッフを日本時間3月26日まで隔離することを推奨。ヤンキースはそれに従い、該当者をホテルの部屋に隔離し、弁当を支給するほか、頻繁に手を洗うなど、予防策を徹底するように指示を出している。

     また、スタインブレナー・フィールドから1マイル(1.6キロメートル)ほどの距離にある選手育成施設は、外部の業者による消毒作業を何度も受けており、日本時間3月26日まで閉鎖されることが決定している。キャッシュマンは、感染の拡大防止に向けて保健省の指示に従い、万全の予防策を講じる意向を示している。

  • MLB公式サイトが今季のオールスター候補を各球団1人選出

    2020.3.17 14:35 Tuesday

     新型コロナウイルスの感染拡大によりレギュラーシーズンの開幕が延期され、開幕可能時期の見通しが立たない状況のなか、メジャーリーグ公式サイトではウィル・レイッチが各球団から1人ずつ、今季のオールスター・ゲームに出場する候補選手を選出する特集記事を公開した。レギュラーシーズン開幕の時期によっては、オールスター・ゲームが開催されない可能性もあるが、今季のオールスター・ゲームはドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで開催される予定となっている。

     レイッチが選出した30人のなかでは、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、ヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、ピート・アロンゾ(メッツ)、フアン・ソト(ナショナルズ)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)といった若手スター選手ないしスター候補生の名前が目立つ。もちろん、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)、マイク・トラウト(エンゼルス)、ブライス・ハーパー(フィリーズ)、クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)、コディ・ベリンジャー(ドジャース)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)といった球界を代表するスター選手たちも順当に名を連ねている。

     意外なところでは、オリオールズからクリス・デービスが選出。レイッチは「(先発左腕の)ジョン・ミーンズのほうが無難かもしれないが、デービスのほうが面白いストーリーになるだろう」とデービスの復活に期待を寄せる。また、マーリンズからは昨季デビューしたばかりのジョーダン・ヤマモトが選出。パイレーツからは主砲のジョシュ・ベルを差し置いて、昨季デビューして56試合に出場したコール・タッカーがダークホースとして選出されている。

     ブルージェイズとエンゼルス以外の日本人選手所属球団では、チャーリー・モートン(レイズ)、ゲリット・コール(ヤンキース)、ジョシュ・ドナルドソン(ツインズ)、カイル・シーガー(マリナーズ)、クリス・ブライアント(カブス)、トレバー・バウアー(レッズ)が選出され、レイッチが選出した30人のリストに日本人選手の名前はなかった。なお、レイッチが選出した30人は以下の通り。

    クリス・デービス(オリオールズ)
    ラファエル・デバース(レッドソックス)
    ゲリット・コール(ヤンキース)
    チャーリー・モートン(レイズ)
    ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
    ヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)
    フランシスコ・リンドーア(インディアンス)
    マシュー・ボイド(タイガース)
    ホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)
    ジョシュ・ドナルドソン(ツインズ)
    アレックス・ブレグマン(アストロズ)
    マイク・トラウト(エンゼルス)
    マット・チャップマン(アスレチックス)
    カイル・シーガー(マリナーズ)
    ジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)
    ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
    ジョーダン・ヤマモト(マーリンズ)
    ピート・アロンゾ(メッツ)
    ブライス・ハーパー(フィリーズ)
    フアン・ソト(ナショナルズ)
    クリス・ブライアント(カブス)
    トレバー・バウアー(レッズ)
    クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)
    コール・タッカー(パイレーツ)
    ジャック・フラハティ(カージナルス)
    ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)
    ノーラン・アレナード(ロッキーズ)
    コディ・ベリンジャー(ドジャース)
    フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
    トニー・ワトソン(ジャイアンツ)

  • MLB機構とMLB選手会が食料不安のために100万ドルを寄付

    2020.3.17 12:45 Tuesday

     新型コロナウイルスの感染拡大は、ウイルスへの感染とは異なった種類の問題を生み始めている。全国の公立学校が閉鎖され、自宅で孤立するようになった結果、食料の入手が困難になりつつあるのだ。日本時間3月17日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は、食料不安の解決に貢献すべく、「フィーディング・アメリカ」と「ミールズ・オン・ウィールズ・アメリカ」という2つの団体に50万ドルずつ、合計100万ドルを寄付したことを明らかにした。

     メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは、声明文のなかで「パンデミックによる困難な状況のなかで、コミュニティで最も弱い立場にある人々を助けるために社会が協力し合うことが重要です」と述べ、球界として困難な状況のなかで食料不安を抱える子供たちなどへの支援を行っていくことを表明した。「この危機的な問題について、選手たちと協力できることに感謝します」として、メジャーリーグ選手会への感謝も述べた。

     「フィーディング・アメリカ」は、学校の閉鎖やその他の問題などにより影響を受けた子供たちや家族に食事を提供するため、ニーズの大きい地域のフードバンクへ資金を分配する。一方、「ミールズ・オン・ウィールズ・アメリカ」は、この資金を利用してネットワークの組織能力を向上させ、困っている高齢者に家庭での食事を提供する。

     メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は、オープン戦の中止やレギュラーシーズンの開幕延期という困難に直面しているものの、新型コロナウイルスの感染拡大が球界のみにとどまらない、はるかに大きな問題であることを認識している。メジャーリーグ選手会のトニー・クラークは「選手たちは個人として、あるいは団体として、コミュニティで最も弱い立場にある人々を助けたいと思っている。今回の寄付は、こうした取り組みの一つである」と語り、メジャーリーガーたちが社会貢献に前向きな姿勢を示していることを明らかにした。

     メジャーリーグ機構やメジャーリーグ選手会、そしてメジャーリーガー個人による社会貢献の動きは、今後も拡大していきそうだ。

  • エンゼルス 先発5番手候補のバリアらがマイナー降格に

    2020.3.17 11:55 Tuesday

     オープン戦が中止、レギュラーシーズン開幕が延期となるなか、エンゼルスは日本時間3月16日に先発5番手候補の1人だったハイメ・バリアらをAAA級ソルトレイクへ降格させたことを発表した。今回AAA級降格となったのは、右腕のバリア、カイル・ケラー、テイラー・コール、左腕のホゼ・キハーダ、捕手のアンソニー・ベンブームの合計5人。バリアの降格により、マット・アンドリースが先発5番手の座を手にすることが有力視されている。

     現在23歳のバリアは、メジャー1年目の2018年に26先発で10勝9敗、防御率3.41という予想以上の好成績をマークしたものの、昨季は19試合(うち13先発)に登板して4勝10敗、防御率6.42に終わった。今季は減量してキャンプ地に現れるなど、開幕ローテーション入りに意欲を見せていたが、オープン戦では4試合(うち1先発)に登板して1勝1敗、1ホールド、防御率4.38にとどまり、十分なアピールができなかった。

     バリアの降格により、1月にダイヤモンドバックスからトレードで加入したアンドリースが先発5番手の最有力候補に浮上したが、ディロン・ピータース、パトリック・サンドバル、ホゼ・スアレスといった投手たちも、まだ先発5番手の座を諦めてはいない。先発4番手まではアンドリュー・ヒーニー、フリオ・テーラン、ディラン・バンディ、グリフィン・キャニングの4人で確定と見られるが、キャニングは右肘の状態に不安を抱えており、シーズン開幕の時期によっては、先発5番手候補の投手たちにチャンスが広がることになるだろう。

     また、ビリー・エプラーGMは、シーズン開幕が延期となっているあいだも、大谷翔平が投球練習を継続する予定であることを明言している。当初はシーズン途中の5月中旬ごろの復帰が見込まれていた大谷だが、シーズン開幕が5月や6月までずれ込めば、開幕ローテーションに名を連ねる可能性もありそうだ。

  • ブルージェイズがパニックを40人ロースターに追加

    2020.3.17 11:20 Tuesday

     日本時間3月17日、ブルージェイズはマイナー契約でチームに加入し、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していたジョー・パニックを40人ロースターに追加したことを発表した。現在29歳のパニックは、オープン戦10試合に出場して打率.381の好成績をマークし、開幕ロースター入りに向けて猛烈にアピールしていた。40人ロースターの枠を空けるために、若手右腕のイェンシー・ディアス(右広背筋痛)が60日間の故障者リストに登録されている。

     2014年にジャイアンツでメジャーデビューを果たしたパニックは、この年73試合に出場して打率.305をマークし、ワールドシリーズ制覇を経験。翌2015年には100試合のみの出場ながら打率.312、OPS.833という自己最高の成績を残し、オールスター・ゲームに選出された。自身初の規定打席到達を果たした2016年にはゴールドグラブ賞を受賞し、2017年も規定打席をクリアして打率.288をマークしたが、その後は成績が悪化。昨季はシーズン途中でジャイアンツを解雇されてメッツへ移籍し、2球団合計で自己最多の142試合に出場したものの、規定打席には届かず、打率.244、5本塁打、39打点、4盗塁、OPS.651という平凡な成績に終わった。

     シーズン終了後にフリーエージェントとなり、1月にマイナー契約でブルージェイズに加わったパニックは、出場したオープン戦10試合で21打数8安打、打率.381、2本塁打、5打点、OPS1.223の好成績をマーク。本職の二塁のほかに遊撃も守れることをアピールし、内野のユーティリティとして40人ロースター入りを勝ち取った。ブルージェイズの内野にはブラディミール・ゲレーロJr.、キャバン・ビジオ、ボー・ビシェットと若手が多いため、内野のリーダーとしての働きも期待されているようだ。

     ブルージェイズのチャーリー・モントーヨ監督は、パニックについて「1人の人間としても、1人の野球選手としても、彼のことをとても気に入っている。サンフランシスコでプレイしていたから『勝ち方』を知っている選手だ」とコメント。「(昨季ブルージェイズで内野のユーティリティとして活躍した)エリック・ソガードのことを思い起こさせる選手だよ。エリックよりも『勝利』の経験は豊富だけどね」とパニックへの期待を口にした。

  • 2020年レギュラーシーズン さらなる開幕延期が決定

    2020.3.17 10:50 Tuesday

     疾病対策センター(CDC)の要請を受け、メジャーリーグ機構は日本時間3月17日、2020年レギュラーシーズンの開幕を当初の予定よりもさらに延期することを発表した。CDCは日本時間3月16日、今後8週間にわたって50人以上が集まるイベントの開催を自粛することを要請。日本時間3月27日に開幕予定だったレギュラーシーズンは、少なくとも2週間延期されることが発表されていたが、CDCの要請に従うのであれば、開幕は早くても5月中旬以降となる。

     日本時間3月17日、メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは、全30球団との電話会議を行い、CDCの要請に従ってレギュラーシーズンの開幕をさらに延期することを決定した。メジャーリーグ機構は、レギュラーシーズンのスケジュールのプランについて、ファンに対して最新の情報を随時公開していく方針を明らかにしており、シーズン開幕後、可能な限り多くの試合を開催する方針は各球団とも変わっていないという。

     マンフレッドは電話会議のあと、新型コロナウイルスの感染拡大の動向を見守るしかない立場であることを強調。セントルイス・ポスト・ディスパッチのデリック・グールドに対して「現時点では代替の開幕日についてアナウンスすることはできない」と語り、具体的なスケジュールへの言及を避けた。「事態がどのように変化していくかを見守るしかない。選手やファンの安全を確保したうえで、可能な限り多くの試合を開催したい」とマンフレッドは語った。

     電話会議のなかでは、メジャーリーグ選手会とのあいだで各球団のキャンプ施設の扱いについても話し合いが行われた。チーム内での感染拡大を防ぐため、チーム単位での組織的な練習については自粛が求められているものの、選手が個人で練習する際の練習場所を確保するため、キャンプ施設自体は開放されることになる。各球団は感染拡大の予防策を講じたうえで、選手に対してキャンプ施設を開放することになるだろう。

  • フィリーズがベネズエラ出身の18歳プロスペクトを獲得へ

    2020.3.16 16:10 Monday

     フィリーズは、ベネズエラ出身の18歳のプロスペクト外野手、ジョスワル・ガルシアと契約合意に達したようだ。まだ球団からの正式な発表は行われていないものの、関係者の話として、契約金が250万ドル前後になる見込みであることが報じられている。ガルシアは俊足と守備力を高く評価されており、リードオフマンを任せることのできる俊足好守の中堅手へと成長することが期待されている。

     現在18歳のガルシアは、2019~2020年の国際フリーエージェント契約期間(現地時間2019年7月2日にスタート)がスタートした時点で契約する予定だったものの、年齢の問題によりメジャーリーグの球団との契約ができない状態となっていた。最近になってメジャーリーグの球団と契約できる状態になり、フィリーズが獲得に成功した。

     ガルシアは身体能力の高さと強肩に定評があり、ハイレベルなスピードと守備力を兼ね備えた中堅手へと成長する可能性を秘めている。直近の60ヤード走(約55メートル)では6.3秒という好タイムをマーク。打者としてはバットにボールを当てるコンタクト能力に長けており、外野手の間を抜く二塁打や三塁打を量産するタイプと見られる。身体が成長していくにつれて長打力も増していくことが期待される。

     将来的には打線のリードオフマンを務め、盗塁王のタイトルを争うような選手へと成長することが期待されている。メイクアップ(人間性)や野球センスの面でも評価が高く、将来が非常に楽しみな選手である。なお、フィリーズは現在の国際フリーエージェント契約期間ですでに33人のプロスペクトと契約を結んでおり、契約金の総額は210万ドル前後と推定されている。ちなみに、現在の国際フリーエージェント契約期間における最大の目玉選手だったジェイソン・ドミンゲス外野手は、契約期間がスタートした現地時間2019年7月2日にヤンキースが契約金510万ドルで獲得に成功している。

  • 「40-40」と同等の難易度 隠れた大記録「20-20-20-20」

    2020.3.16 12:55 Monday

     メジャーリーグの世界で「40-40」(40本塁打&40盗塁)の達成者が過去に4人しかいないことは広く知られている。昨季はロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)やクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)が記録達成に挑戦したものの、5人目の達成者となることはできなかった。その「40-40」と同様に、過去に4人しか達成者がいない隠れた大記録がある。「20-20-20-20」(20二塁打&20三塁打&20本塁打&20盗塁)である。

     「20-20-20-20」の達成者は「40-40」と同様に、長いメジャーリーグの歴史上、わずか4人しかいない。つまり、「40-40」と同等の難易度を誇る大記録と言っても差し支えないだろう。過去に4人しかいない「20-20-20-20」の達成者だが、最後にこの記録が達成された2007年には各リーグで達成者が誕生。カーティス・グランダーソン(当時タイガース)は38二塁打、23三塁打、23本塁打、26盗塁を記録し、ジミー・ロリンズ(フィリーズ)は38二塁打、20三塁打、30本塁打、41盗塁をマークしてナショナル・リーグMVPに選出された。

     グランダーソンとロリンズの記録達成から遡ること50年。1957年にはジャイアンツのスター外野手、ウィリー・メイズが26二塁打、20三塁打、35本塁打、38盗塁をマークして史上2人目の「20-20-20-20」達成者となっている。メジャーリーグ史上初めて「20-20-20-20」を達成したのは1911年にカブスでプレイしたフランク・シュルトであり、30二塁打、21三塁打、21本塁打、23盗塁を記録してロリンズ同様にナショナル・リーグMVPを受賞した。

     2000年以降、シーズン20三塁打を記録した選手は、グランダーソン(2007年に23本)とロリンズ(2007年に20本)のほかにクリスチャン・グスマン(2000年に20本、当時ツインズ)しかおらず、「20三塁打」は「40本塁打」や「40盗塁」よりもはるかに達成が難しい記録となっている。パワーとスピードを兼ね備えていても、長打の多くが本塁打となってしまう選手が「20-20-20-20」を達成するのは難しく、5人目の達成者の候補となる選手は限られる。

     メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは、史上5人目の達成者となる可能性のある選手として、オジー・アルビーズ(ブレーブス)、ムーキー・ベッツ(ドジャース)、バイロン・バクストン(ツインズ)、トミー・エドマン(カージナルス)、ギャレット・ハンプソン(ロッキーズ)、アダルベルト・モンデシー(ロイヤルズ)、ルイス・ロベルト(ホワイトソックス)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)、トレイ・ターナー(ナショナルズ)の9人の名前を挙げている。

  • ブレグマンらアストロズの選手が続々と寄付を発表

    2020.3.16 12:05 Monday

     オープン戦が中止、レギュラーシーズン開幕が延期となり、自身のプレイでファンに勇気や希望を与えることができない状況となるなか、メジャーリーガーによる寄付の動きが広まっている。アストロズでは、アレックス・ブレグマン、ランス・マカラーズJr.、ジョージ・スプリンガーといった主力選手たちが、地元ヒューストンのコミュニティを助けるために寄付の動きを見せている。

     オールスター三塁手のブレグマンは日本時間3月15日、自身のTwitterでヒューストン・フードバンクに対して、隔離されている人々のために1000個分のフードキットを寄付することを発表。ヒューストン・フードバンクによると、フードキット1つで28食分の食事が提供できるという。フリーランチに頼らざるを得ない学生たちに食事を提供するために使われるようだ。ブレグマンは「少しでもいいので私たちのコミュニティを助けるのに手を貸してください」と支援の輪を広げることを呼び掛けている。

     マカラーズJr.もブレグマンに続いて日本時間3月16日、自身のTwitterでヒューストン・フードバンクに1万食分の食事を寄付することを発表した。「ヒューストンは必要なときにはいつも協力し合うんだ。僕たちに加わってください!」とブレグマン同様に、さらなる支援を呼び掛けた。

     ブレグマンとマカラーズJr.が食事の面での支援を発表している一方、オールスター外野手のスプリンガーは日本時間3月15日、代理人を通して、新型コロナウイルスの感染拡大によるイベントのキャンセルなどで被害を受けた本拠地ミニッツメイド・パークの従業員に対して10万ドルを寄付したことを報道陣に明らかにした。

     新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、メジャーリーグはオープン戦を中止し、レギュラーシーズンの開幕を少なくとも2週間延期することを発表。シーズン開幕は5月下旬~6月あたりまでずれ込むことが有力視されており、メジャーリーガーによるコミュニティ支援の動きは今後も拡大していきそうだ。

  • 2020年レギュラーシーズン 「6月まで開幕延期」が現実味

    2020.3.16 11:25 Monday

     新型コロナウイルスの感染拡大を受けてオープン戦を中止し、レギュラーシーズンの開幕を少なくとも2週間延期することを発表しているメジャーリーグだが、当初の予定から2週間遅れとなる日本時間4月10日の開幕はほぼ絶望的な状況となっている。複数の現地記者はメモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)にあたる日本時間5月26日ごろの開幕を予想。しかし、アメリカの疾病対策センターは50人以上のイベントの開催を今後8週間自粛することを要請しており、選手たちの準備期間も考えると、「6月開幕」が現実味を帯び始めている。

     USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールとMLBネットワークのジョン・ヘイマンは、アメリカ国内での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、メジャーリーグのレギュラーシーズン開幕がメモリアル・デーあたりまでずれ込む可能性があることを伝えた。ヘイマンは「6月を迎えるまでに開幕することができるのであれば歓迎されることになるだろう」といった趣旨のコメントをしており、4月中の開幕はほぼ絶望、5月中に開幕できれば御の字といった状況になっている。

     野球ライターのロバート・マレーによると、メジャーリーグ選手会は選手たちに対し、新型コロナウイルスへの感染を防ぐために、今後4~6週間は最も安心して過ごせる場所で生活することを推奨している。メジャーリーグ機構は、感染拡大を防ぐために、各チームに対してキャンプ地や本拠地でのチーム単位での練習を行わないよう要請すると見られており、すでにキャンプ施設を閉鎖することを発表したチームもある。ジ・アスレチックのケン・ローゼンタールとエバン・ドレリッチは「レギュラーシーズンが4月中に開幕する可能性は低い」と伝えていたが、その通りの結果となりそうだ。

     日本時間3月16日には、アメリカの疾病対策センターが50人以上のイベントの開催を今後8週間自粛することを要請したことが明らかになり、レギュラーシーズン開幕は少なくとも8週間後(日本時間5月10日)あたりまでずれ込むことが確実となった。選手たちの準備期間も考えると、8週間後すぐに開幕できる可能性は低く、ナイチンゲールやヘイマンらが言及しているメモリアル・デー前後での開幕も難しいかもしれない。「6月開幕」が現実味を帯び始めてきたと言えそうだ。

     開幕が5月下旬や6月までずれ込むことになれば、各チーム162試合のスケジュールを維持することは絶望的であり、試合数を削減した形でレギュラーシーズンが行われることになるだろう。ポストシーズンのフォーマットに変更が加えられる可能性もある。それに伴い、選手のサービスタイム(≒メジャー登録日数)など、調整しなければならない問題も多く、レギュラーシーズン開幕に向けて問題は山積みとなっている。

  • ヤンキース傘下のマイナーリーガーの新型コロナ感染が判明

    2020.3.16 10:35 Monday

     日本時間3月16日、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、ヤンキース傘下のマイナーリーガー1名が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。選手名は明らかにされていないものの、キャッシュマンによると、そのマイナーリーガーの症状は快方に向かっているという。新型コロナウイルスへの感染が明らかになるのは、マイナーリーグも含めたメジャーリーグの世界では今回のケースが初めてである。

     キャッシュマンによると、そのマイナーリーガーは現地時間金曜日の朝に球団に電話して発熱と疲労を訴え、練習施設には姿を見せなかった。チームのメディカルスタッフが体温をチェックしたあと、インフルエンザと連鎖球菌性咽頭炎の検査を行ったが、結果はどちらも陰性だった。そのあと、タンパ総合病院でヤンキースの関係者として初めて新型コロナウイルスの検査を受け、現地時間土曜日にフロリダ州タラハシーの研究所によって検査結果が報告され、陽性であることが判明した。

     感染したマイナーリーガーの症状は改善しているものの、キャッシュマンによると、隔離された状況が続いているという。また、若い選手であるため、メジャーリーガーとの接触は一切なかったようだ。メディア関連部門のディレクターであるジェイソン・ジロによると、そのマイナーリーガーはメジャーリーガーが使用するジョージ・M・スタインブレナー・フィールドには一度も足を踏み入れておらず、メジャーリーガーとの接触は報告されていないという。

     感染者が発生したことを受けて、ヤンキースはマイナーリーガーが使用する施設を閉鎖し、消毒作業を行うことを決定した。また、全てのマイナーリーガーとコーチ数名、スタッフ数名について、現地時間3月25日まで隔離することを決定。隔離された選手たちは、ホテルの部屋で弁当を受け取り、「チームワークス」と呼ばれるアプリを通して球団側と定期的にコミュニケーションを取ることになっている。

  • 開幕延期のメジャーリーグ 開幕は早くても5月か

    2020.3.15 12:45 Sunday

     メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは、メジャーリーグ選手会のトニー・クラークとともに、新型コロナウイルスの感染拡大によるレギュラーシーズンの開幕延期によってもたらされる諸問題について議論を続けている。そのなかにはもちろん、レギュラーシーズンの開幕時期も含まれているが、まだ具体的な見通しは立っていない。ジ・アスレチックのケン・ローゼンタールとエバン・ドレリッチは、レギュラーシーズンの開幕は早くても5月に入ってからになると考えているようだ。

     マンフレッドとクラークが議論している諸問題のなかには、選手のサラリーやサービスタイム(簡潔に言えば「メジャー登録日数」のようなもの)の扱いも含まれていると見られる。通常、サービスタイムが3年に達すると年俸調停の権利を獲得し、6年に達するとフリーエージェントになる。サービスタイムでは172日が1年として換算されるが、レギュラーシーズンが短縮されて172日未満となった場合、フルシーズン出場したにも関わらず、1年分のサービスタイムとして換算されない可能性がある。すると、年俸調停の権利を獲得したり、フリーエージェントになったりするのが1年遅れる選手も出てくるため、選手のサラリーにも影響を与えることになる。

     また、選手には(1)キャンプ地に残る、(2)チームの本拠地へ戻る、(3)自宅へ戻る、という3つの選択肢が与えられているが、これについて「2020年のレギュラーシーズンを安全に迎えるためのベストの方法なのか?」と疑問視する声も上がっている。選手を分散させてしまうと、全ての選手をキャンプ地にとどめている場合と比較して、各選手の状況の把握などに余計な労力を費やすことになってしまう。場合によっては、新型コロナウイルスに感染するリスクが高まるケースもあるだろう。

     アメリカ国内での新型コロナウイルスの感染拡大が終息し、各地の安全が確認されるまでレギュラーシーズンを開幕させるのは難しいと見られる。もちろん、オープン戦が中止となるなか、各チームがレギュラーシーズンを戦う準備を整えることも必要だ。そうしたことを考えると、「少なくとも2週間の開幕延期」と発表されているレギュラーシーズンだが、開幕までには予想以上の時間がかかることになるかもしれない。

  • エンゼルス・大谷は投球練習を継続 エプラーGMが明言

    2020.3.15 12:00 Sunday

     新型コロナウイルスの感染拡大を受けてメジャーリーグではレギュラーシーズンの開幕が延期され、選手たちには(1)キャンプ地に残る、(2)チームの本拠地へ戻る、(3)自宅へ戻るという3つの選択肢が与えられている。エンゼルスは誰がキャンプ地に残り、誰がキャンプ地を離れるのかを整理しているところだが、ビリー・エプラーGMによると、大谷翔平は当初の予定だった5月のメジャーのマウンド復帰を目指し、投球練習を継続する予定となっているようだ。

     エンゼルスはキャンプ地のアリゾナに残ることを選択した選手のために施設を開放し、野手であれば打撃練習や守備練習、投手であればブルペンでの投球練習、そして選手全体に向けてコンディション調整のトレーニングや筋力トレーニング、さらには医療サポートや食事を提供できるように準備を行っている。本拠地エンゼル・スタジアムに戻ることを選択した選手に対しても、同様の対応がとられるようだ。エプラーによると、ジョー・マドン監督はアリゾナに残るかアナハイムへ戻るかをまだ決めていないという。

     大谷はまだ100%の投球練習を行うことのできる状態ではないものの、準備が整い次第、打者と対戦する形式の投球練習を開始するようだ。キャンプ中は力をセーブした状態での投球練習を行っており、直近では日本時間3月12日にブルペンで60球ほどを投じた。投手としてはトミー・ジョン手術からの復帰初年度となるため、球数などを厳密に管理された状態での調整が続いているが、まだ100%の力で投げられる状態には至っていない。

     当初はマイナーでの調整登板を行い、5月中旬ごろにメジャーのマウンドに立つ予定だった大谷だが、開幕が延期になったことにより、レギュラーシーズン開幕後の早い段階でメジャーに復帰できる可能性も出てきた。開幕の時期にもよるが、マイナーでの調整登板の代わりにキャンプ地や本拠地で実戦形式の調整を進めることができれば、マイナーでの調整登板を経ずにメジャーのマウンドに立つ可能性もあるのではないだろうか。

  • 新型コロナ感染拡大による開幕延期 選手たちの反応は?

    2020.3.14 11:20 Saturday

     アメリカ国内の新型コロナウイルス感染拡大を受け、メジャーリーグはスプリング・トレーニング(オープン戦)の中止とレギュラーシーズンの開幕延期を決定した。この決定を受け、各チームの選手や監督がファンなどに向けてコメントを発表している。ここではその一部を紹介する。

     ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「これは野球より大きな規模の、類のない状況だ。世界のために我々一人ひとりが行動していかなければならない。我々ももちろん協力するし、できる限りの最善を尽くすよ」とコメント。球界を代表するスター選手であるエンゼルスのマイク・トラウト外野手は「今の状況が永遠に続くわけではありません。野球、スポーツ、人生を愛する人々のために、僕たちはすぐに戻ってきます。予防をしっかりして健康でいてください」とツイートした。

     球界を代表するスター遊撃手のフランシスコ・リンドーア(インディアンス)は「社会全体が協力し、お互いに助け合わなければならないときだ。人間だからときには喧嘩することもあるけど、今はお互いが助け合う良い機会だと思う」と語り、助け合うことの重要性を強調。マリナーズの菊池雄星投手は「球界だけでなく、世界中の人々にとって今、最も重要なのは健康と安全です。正直なところ、ここ数週間はこのことがずっと頭のなかにありました。球団は病気の予防についてずっと話し合っていたし、テレビをつければいつもコロナのニュースを伝えていました。スポーツの世界でも試合やシーズンが中止になっているし、コロナのことは常に考えていました」と話した。

     メッツでは、ピート・アロンゾ一塁手、マーカス・ストローマン投手、ティム・ティーボウ外野手などが自身のTwitterで世界中の人々の健康を願うメッセージを発信。フィリーズのリーズ・ホスキンス一塁手は「今回のことは、この先の人生でずっと覚えていると思う。世界の動きが止まってしまうような出来事だからね。健康と安全を第一に考えるべきだし、それが最も大切だと思う」と語った。パドレスのエリック・ホズマー一塁手による「映画のなかにいるような気分だよ」というコメントが、現在のメジャーリーグが置かれている状況を端的に表現していると言えるだろう。

  • 開幕延期のメジャーリーグ 選手はキャンプ地離脱が可能に

    2020.3.14 10:30 Saturday

     日本時間3月14日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会によるミーティングが行われ、新型コロナウイルスの感染拡大により開幕延期が決定されるなか、選手たちはキャンプ地であるフロリダやアリゾナを離脱してチームの本拠地や自宅へ戻ることが可能となった。メジャーリーグ機構は発表した声明文のなかで「選手や球団関係者、そしてキャンプ地となっている地域のコミュニティのことを最優先に考えた結果である」と述べている。

     選手たちには、(1)キャンプ地周辺にとどまる、(2)チームの本拠地へ戻る、(3)自宅へ戻る、という3つの選択肢が与えられることになる。レッドソックスのチーフ・ベールボール・オフィサーであるチェイム・ブルームは「キャンプ地にとどまる選手たちに対しては、施設を開放する予定となっている。キャンプ地にとどまる全ての人々にクリーンで安全な環境を提供できるように、あらゆる予防策を講じるつもりだ」とコメント。これと同様に、各チームでキャンプ地の施設が選手たちに開放される見込みだ。

     大半の選手はキャンプ地にとどまってトレーニングを続けることを望んでおり、ザック・ブリットン投手によると、ヤンキースの選手たちは満場一致でキャンプ地にとどまることを決定したようだ。また、アメリカ国内で新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、選手たちは不必要な移動を回避するよう通達を受けている。各チームとメディアとのあいだのやりとりも、電話による会見という形で行われることになっている。

     シーズン開幕延期の決定以降の動きはチームによって様々であり、レイズ、マリナーズ、フィリーズはチームミーティングを実施。インディアンス、ブレーブス、アスレチックスは非公式の練習を行ったことが報じられている。レッズのメディア関連部門の副社長であるロブ・ブッチャーは、ユニフォームが暗いロッカールームにかけられたままとなり、椅子は全て空席で、テレビモニターの電源もオフとなっている様子の写真をTwitterに投稿。「(キャンプ地の)駐車場のゲートも閉まっていた。本当に空っぽなんだ。こんなの今までに見たことがないよ」とブッチャー。キャンプ地の様子を見て、前例のない異常事態であることを改めて実感したようだ。

  • オリオールズ・マンシーニ 大腸がん手術からの復活を目指す

    2020.3.13 15:55 Friday

     オリオールズの中心打者の1人であるトレイ・マンシーニが日本時間3月13日に大腸から悪性腫瘍を摘出する手術を受けていたことが明らかになった。オリオールズによると、先週マンシーニが大腸の内視鏡検査を受けた際に悪性腫瘍が発見されていたという。復帰時期については来週中に明らかになる見込みだ。

     オリオールズは声明文のなかで「マンシーニが大腸から悪性腫瘍を摘出する手術を受け、その手術が無事に終了した」ことを報告。マンシーニがチームを離脱した理由について、オリオールズは具体的に言及することを避けていたが、声明文によると「トレイと彼の家族はプライバシーを尊重してくれたことについて感謝している」とのことだ。

     マンシーニは「いただいたたくさんの愛とサポートのおかげで、とても困難な時期を乗り越えることができた」とコメント。「私には想像し得るなかでベストの家族や友人、ファンやチームメイトがいる。私をサポートしてくれたオリオールズのフロントオフィスやトレーナー、医療スタッフにも本当に感謝している。たくさんの優しい言葉を投げかけてくれた全ての人々に感謝しているし、野球という大好きなスポーツに復帰するのがさらに楽しみになった」と自身を支えてくれた多くの人々へ感謝を述べた。

     現在27歳のマンシーニは、2016年9月にメジャーデビューを果たし、5試合で3本塁打を放つ活躍を見せた。翌2017年からはメジャーに定着し、2年連続で24本塁打を記録。そして、メジャー4年目の昨季は飛躍のシーズンとなり、打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899という自己ベストのシーズンを過ごした。今季が年俸調停期間1年目のシーズンとなり、今季の年俸は475万ドル。オリオールズは2022年シーズンまでマンシーニを保有することができる。

     マンシーニは日本時間3月3日のレイズとのオープン戦を最後にチームを離脱。今年のオープン戦は5試合に出場して14打数4安打、打率.286、2打点、OPS.571という成績だった。

  • レギュラーシーズン開幕延期 知っておくべき5項目

    2020.3.13 13:15 Friday

     新型コロナウイルスの感染拡大により、オープン戦を中止してレギュラーシーズンの開幕を少なくとも2週間延期することを決定したメジャーリーグ。選手やファンの健康と安全を最優先に考え、前例のない決断が下された。メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期を受けて、アンソニー・カストロビンスが「知っておくべき5項目」を簡潔にまとめてくれている。ここではその5項目を紹介する。

    【1】レギュラーシーズンはいつ開幕するのか
    現時点では具体的な開幕時期について言及されていない。日本時間3月27日に予定されていた開幕が少なくとも2週間延期されるということがわかっているだけである。新型コロナウイルスの感染拡大について、今後の動向を見ながら、適切なタイミングで判断が行われる予定となっている。

    【2】開幕延期によるスケジュール変更の可能性
    メジャーリーグ機構は、開幕延期となったレギュラーシーズンについて、短縮シーズンの可能性も含め、様々な選択肢を準備していると見られる。できるだけ早くレギュラーシーズンを再開し、予定通りのスケジュールを消化するのが理想ではあるものの、状況に応じて臨機応変に対応する姿勢を示している。

    【3】スプリング・トレーニングへの影響
    日本時間3月13日午前5時をもって、予定されていたオープン戦は全てキャンセルとなった。また、アリゾナ州ツーソンで開催される予定だったワールド・ベースボール・クラシックの予選も延期となることが決定している。

    【4】マイナーリーグへの影響
    日本時間4月10日に開幕予定だったマイナーリーグも、メジャーリーグの決定を受けて、シーズンの開幕を延期することを決定している。

    【5】レギュラーシーズン開幕に向けた選手の準備
    球団によって対応が異なっているものの、すでに今後数日間のプランを明らかにしているチームもある。たとえば、ダイヤモンドバックスは日本時間3月14日からキャンプ施設を選手に開放し、練習を行うことができる環境を準備する。ブリュワーズは日本時間3月14日と17日に任意参加の練習を行うようだ。マリナーズはレギュラーシーズン開幕までキャンプ地のアリゾナ州ピオリアにとどまり、練習を行う予定となっているが、その様子は一般公開されない見込みとなっている。

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