English Español 韓国語
  • エンゼルスがオースマス監督を解任 後任は前カブス監督のマドンか

    2019.10.1 11:20 Tuesday

     日本時間10月1日、大谷翔平が所属するエンゼルスは、ブラッド・オースマス監督を今季限りで解任することを発表した。マイク・ソーシアが監督を務めた2000~2018年の19シーズンでは、88敗が最多だったエンゼルスだが、今季は1999年以来20年ぶりとなるシーズン90敗。オースマスは契約をあと2年残しているが、ビリー・エプラーGMは「別の方向に進むことが必要であると考え、解任することを決めた」と語り、オースマスの解任を決断した。

     今季のエンゼルスは、タイラー・スキャッグスの急死や主力選手の相次ぐ故障離脱などにより、極めて難しい戦いを強いられた。故障離脱することなくシーズンを過ごしたのは、コール・カルフーン、デービッド・フレッチャー、アルバート・プーホルス、タイ・バットリー、ハンセル・ロブレスなど、ほんの一握りの選手だけだった。

     エンゼルスがオースマスの解任を決断したのは、カブスの監督を今季限りで退任することが決まったジョー・マドンを、エンゼルスに復帰させたい意向があるものと見られている。マドンは2006年にレイズ(当時デビルレイズ)の監督に就任するまで31年間にわたってエンゼルスでコーチを務め、1996年と1999年には暫定監督としてエンゼルスを率いた経験もある。エンゼルスがマドンを新監督の第1候補と考えるのは、自然なことであると言えるだろう。固定観念にとらわれない独創的な采配に定評のあるマドンがエンゼルスの監督に就任すれば、来季から「二刀流」を再開する予定の大谷の起用法にも少なからず影響を与えることになりそうだ。

     なお、今オフのエンゼルスは、投手の補強を最優先課題としてトレードやフリーエージェント市場での補強に臨むことになると見られている。今季の先発防御率は、ロッキーズ(5.87)の次いでメジャーワースト2位の5.64となっており、特に先発投手の補強は急務。フリーエージェント市場の目玉であるゲリット・コール(アストロズ)の獲得レースに参戦する可能性もありそうだ。

  • パイレーツがハードル監督を解任 2013年に最優秀監督賞

    2019.9.30 17:15 Monday

     日本時間9月30日、パイレーツはレギュラーシーズン最終戦の70分前にクリント・ハードル監督の解任を決定した。2013年にパイレーツを1992年以来21年ぶりにポストシーズンへ導き、ナ・リーグの最優秀監督賞を受賞したハードルは、その年から3年連続でチームをポストシーズンへ導いた。しかし、その後は地区3位→4位→4位と徐々に順位を落とし、今季はついに地区最下位に転落。ニール・ハンティントンGMは「チームに新たなリーダーを迎えるべきときであると感じた」と語り、9シーズンにわたるハードル政権に幕を下ろすことを決断した。

     ハンティントンは記者会見のなかで「彼がこのチームにやってくる前と比較すると、彼がチームを率いた9年間は称賛されるべきだと思う。ポストシーズンを勝ち進むことはできなかったし、ワールドシリーズ制覇を成し遂げることもできなかった。でも、我々はポストシーズンに返り咲くことができたんだからね」と語り、3度のポストシーズン進出を果たしたハードル政権下の9年間に一定の評価を与えた。ハンティントンが今季限りでの解任をハードルに伝えると、ハードルはレギュラーシーズンの最終戦で指揮を執ることを拒否し、選手やコーチに別れを告げたという。

     パイレーツの主力選手の1人であるスターリング・マーテイは、指揮官の解任の知らせを聞き、「とても悲しいよ。彼は僕のキャリアのなかでとても大きな人物だったからね。これまでに聞いた知らせのなかで一番しんどかったかもしれない」と落胆のコメント。ハードル政権下でチームの主砲に成長したジョシュ・ベルは「何年も自分を使い続けてくれた監督にサヨナラを言うのはしんどいよ。彼の将来が良いものになることを願っている」とハードルへの感謝の気持ちを口にした。

     ハードルは2017年9月にパイレーツとの契約を延長し、2021年までパイレーツとの契約を残していた。契約を2年残しているハードルの解任を決断したパイレーツは、内部昇格と外部からの招聘の両方を選択肢に入れて、ハードルに代わる新監督探しを開始する。

  • 5年ぶりポストシーズン逸のカブス マドン監督が退任へ

    2019.9.30 16:40 Monday

     日本時間9月30日、カブスはジョー・マドン監督に対して来季以降の契約延長をオファーする意思がないことを明らかにした。2015年からカブスを率い、2016年にワールドシリーズ制覇を成し遂げるなど昨季まで4年連続でポストシーズンに進出していたカブスだが、今季はシーズン終盤の急失速もあって84勝78敗のナ・リーグ中部地区3位でシーズン終了。契約が切れるこのタイミングで、カブスはマドン政権に終止符を打ち、新たな時代へ突入することを選択した。

     シーズン最後の3連戦を敵地でカージナルスと戦ったカブス。3連戦の第2戦が終わった日の夜、マドンとセオ・エプスタイン野球部門社長は、セントルイスのホテルの一室でワインを飲みながらマドンの去就について話し合いを行い、契約を延長しないことで合意したという。カブスはマドンに代わる新監督探しをスタートし、マドンは自身を必要としてくれる新たなチームを探すことになる。

     エプスタインは今回の決断について「我々のチームは今、少し変化が必要な時期にきていると思う。(変化が必要なのは)当然のことだよ。変化は我々に良い影響を与えてくれるはずさ」とコメント。マドンもエプスタインと同じように「変化は良いことだ。変化は我々全員にとって非常に良いものになる可能性がある」と語り、変化の必要性を強調した。

     チーム再建を終え、マドンを監督に招聘したカブスは、2015年に地区3位ながらワイルドカードを獲得し、翌2016年には地区優勝を果たしてワールドシリーズを制覇。2017年は地区を連覇し、2018年もワイルドカードを獲得して、マドンはカブスの監督として球団史上初となる4年連続ポストシーズン進出を成し遂げた。5年間の通算勝率.582は、カブスを2年以上率いた監督のなかでは2番目に高い数字である。

     今のところ、マドンに「引退」の意思はなく、マドンの手腕を高く評価する他球団がマドンの招聘に動く可能性も取り沙汰されている。ひょっとすると、来季は敵軍の監督として、マドンがリグリー・フィールドを訪れることになるかもしれない。

  • 2019年レギュラーシーズン 日本人メジャーリーガー個人成績一覧

    2019.9.30 14:25 Monday

     日本時間9月30日、2019年のメジャーリーグのレギュラーシーズンが終了した。田中将大が所属するヤンキースと前田健太が所属するドジャースは、ともに所属地区で優勝し、ワールドシリーズ制覇を目指してポストシーズンの戦いに臨む。ここでは今季の日本人メジャーリーガーの個人成績を振り返ってみよう。

    ◆田中将大(ヤンキース)
    32試合(31先発) 11勝9敗 0セーブ 0ホールド
    防御率4.45 182回 149奪三振 40与四球

    ◆大谷翔平(エンゼルス)
    106試合 打率.286(384打数110安打)
    18本塁打 62打点 12盗塁 33四球 110三振
    出塁率.343 長打率.505 OPS.848

    ◆菊池雄星(マリナーズ)
    32試合(32先発) 6勝11敗 0セーブ 0ホールド
    防御率5.46 161回2/3 116奪三振 50与四球

    ◆イチロー(マリナーズ)
    2試合 打率.000(5打数0安打)
    0本塁打 0打点 0盗塁 1四球 1三振
    出塁率.167 長打率.000 OPS.167
    ※日本時間3月22日に現役引退

    ◆ダルビッシュ有(カブス)
    31試合(31先発) 6勝8敗 0セーブ 0ホールド
    防御率3.98 178回2/3 229奪三振 56与四球

    ◆平野佳寿(ダイヤモンドバックス)
    62試合 5勝5敗 1セーブ 15ホールド
    防御率4.75 53回 61奪三振 22与四球

    ◆前田健太(ドジャース)
    37試合(26先発) 10勝8敗 3セーブ 4ホールド
    防御率4.04 153回2/3 169奪三振 51与四球

    ◆田澤純一(マイナー3球団)
    22試合(1先発) 1勝1敗 1セーブ 6ホールド
    防御率4.15 21回2/3 17奪三振 7与四球

    ◆牧田和久(マイナー2球団)
    43試合(0先発) 6勝3敗 3セーブ 2ホールド
    防御率3.33 70回1/3 67奪三振 11与四球

  • 2019年レギュラーシーズン タイトルホルダーが確定

    2019.9.30 13:50 Monday

     日本時間9月30日、2019年のレギュラーシーズンが終了し、各部門のタイトルホルダーの顔ぶれが確定した。53本塁打を放ったピート・アロンゾ(メッツ)は、新人では史上初となる単独でのメジャー本塁打王に輝き、48本塁打を放ったホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)は球団史上初のシーズン40本塁打を達成しただけでなく、球団史上初のリーグ本塁打王となり、さらにキューバ出身選手によるシーズン本塁打記録も更新。自打球による右膝蓋骨骨折により戦列を離れているクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)は、ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)との接戦を制し、僅差(イェリッチ.3292、マーテイ.3286)で2年連続の首位打者に輝いた。

    ◆首位打者

     ア・リーグはティム・アンダーソン(ホワイトソックス)が打率.335で初タイトル。ホワイトソックスの選手が首位打者のタイトルを手にするのは1997年のフランク・トーマス以来だが、15四球は歴代の首位打者のなかで最少の数字となった。ナ・リーグはイェリッチが打率.329で2年連続のタイトル。ナ・リーグの2年連続首位打者は、1998~99年のラリー・ウォーカー以来である。

    ◆本塁打王

     ア・リーグはソレアーが球団史に残る本塁打量産を見せ、48本塁打で初タイトル。ナ・リーグはアロンゾが53本塁打を放ち、メッツの球団記録とメジャーの新人記録を更新してタイトルを手にした。

    ◆打点王

     ア・リーグはホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)が123打点で初タイトル。ホワイトソックスの選手が打点王に輝くのは、1972年のディック・アレンに次いで2人目である。ナ・リーグはアンソニー・レンドン(ナショナルズ)が126打点を叩き出し、球団のワシントンD.C.移転後では初の打点王に。前身のエクスポズ時代も含めると、1984年のゲーリー・カーター以来となる。

    ◆盗塁王

     ア・リーグはマレックス・スミス(マリナーズ)が46盗塁で初タイトル。マリナーズの選手が盗塁王のタイトルを手にするのは、1987年のハロルド・レイノルズと2001年のイチローに次いで3人目である。ナ・リーグはロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が37盗塁で初タイトル。史上5人目の「40-40」達成にはあと一歩及ばなかった。

    ◆最多勝

     ア・リーグはジャスティン・バーランダー(アストロズ)が21勝で自身3度目のタイトル。今季21勝目をマークしたシーズン最終登板では、シーズン300奪三振と通算3000奪三振を達成した。ナ・リーグはスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が18勝で初タイトル。勝利数のほか、投球イニング数、奪三振などでキャリアハイを更新する充実のシーズンとなった。

    ◆最優秀防御率

     ア・リーグはゲリット・コール(アストロズ)が防御率2.50をマークして初タイトル。ちなみに2位はチームメイトのバーランダー(防御率2.58)だった。ナ・リーグは柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)が防御率2.32で初タイトル。7イニング以上を無失点に抑えた登板は、メジャー最多の10度を数えた。

    ◆奪三振王

     ア・リーグはコールが326個の三振を奪って初タイトル。最優秀防御率との二冠に輝き、バーランダー(300奪三振)とともに史上2組目となる「チームメイトによる300奪三振コンビ」を形成した。ナ・リーグはジェイコブ・デグロム(メッツ)が255奪三振で初タイトル。防御率2.43はリーグ2位の数字であり、2年連続サイ・ヤング賞の可能性も十分にある。

    ◆セーブ王

     ア・リーグはロベルト・オスーナ(アストロズ)が38セーブで初タイトル。アストロズの選手がセーブ王に輝くのは、2008年(当時はナ・リーグ中部地区に所属)のホゼ・バルベルデ以来であり、ア・リーグ移籍後では初めてである。ナ・リーグはカービー・イエーツ(パドレス)が41セーブで初タイトル。パドレスの選手がセーブ王のタイトルを手にするのは、2009年のヒース・ベル以来となった。

  • ポストシーズンの全日程が確定 日本時間10月2日に開幕

    2019.9.30 13:05 Monday

     メジャーリーグは日本時間9月30日にレギュラーシーズン最終日を迎え、この日の結果により、ポストシーズンの全日程が確定した。レギュラーシーズン最終日にナ・リーグ中部地区での優勝を決めたカージナルスは、地区シリーズで東部地区優勝のブレーブスと対戦。一方、第2ワイルドカードに回ることになったブリュワーズは、ワイルドカード・ゲームでナショナルズと対戦する。休養日を挟み、日本時間10月2日に行われるナ・リーグのワイルドカード・ゲーム(ブリュワーズvsナショナルズ)で2019年のポストシーズンは幕を開ける。

     レギュラーシーズンの結果により、両リーグ最高勝率はアストロズ(107勝55敗)、ナ・リーグ最高勝率はドジャース(106勝56敗)に決定。アストロズはポストシーズン全体を通して、ドジャースは少なくともリーグ優勝決定シリーズまで、ホームフィールド・アドバンテージを有することになる。基本的にレギュラーシーズンの勝利が高いほうのチームにホームフィールド・アドバンテージが与えられるが、リーグ優勝決定シリーズでワイルドカードのチームにホームフィールド・アドバンテージが与えられることはない。

     日本時間10月2日にナショナルズの本拠地ナショナルズ・パークでナ・リーグのワイルドカード・ゲームが行われ、両チームの先発はナショナルズがマックス・シャーザー、ブリュワーズがブランドン・ウッドラフとすでに発表されている。翌日にはアスレチックスの本拠地オークランド・コロシアムでア・リーグのワイルドカードが行われるが、レイズがチャーリー・モートンの先発を発表している一方、アスレチックスはまだ先発投手を決めていない。

     日本時間10月4日にはナ・リーグの地区シリーズがスタートし、ワイルドカード・ゲームの勝者とドジャース、カージナルスとブレーブスが対戦。その翌日にア・リーグの地区シリーズもスタートし、ワイルドカード・ゲームの勝者とアストロズ、ツインズとヤンキースが対戦する。その後、日本時間10月12日にナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズ、同13日にア・リーグのリーグ優勝決定シリーズがスタートし、ワールドシリーズは同23日にスタートする予定となっている。

  • アストロズ・バーランダー 今季300奪三振&通算3000奪三振を達成

    2019.9.29 14:50 Sunday

     日本時間9月29日、敵地エンゼル・スタジアムでのエンゼルス戦に先発したジャスティン・バーランダー(アストロズ)が2つのマイルストーンに到達した。試合開始前の時点で今季288奪三振・通算2994奪三振としていたバーランダーは、4回裏一死走者なしの場面でコール・カルフーンからこの試合6個目の三振(カルフーンは振り逃げで出塁)を奪い、史上18人目となる通算3000奪三振を達成。さらに、6回裏一死走者なしの場面では再びカルフーンからこの試合12個目の三振を奪い、自身初となるシーズン300奪三振の大台にも到達した。

     通算3000奪三振とシーズン300奪三振を同じ試合で達成したのは、実はバーランダーが初めてではない。2000年9月10日(現地時間)にランディ・ジョンソンがこの快挙を成し遂げており、バーランダーは史上2人目となった。また、アストロズでは、今季ゲリット・コールが316奪三振を記録しているが、チームメイトによる「シーズン300奪三振コンビ」の誕生は史上2例目。2002年のダイヤモンドバックスのジョンソン(334奪三振)とカート・シリング(316奪三振)に次ぐ快挙達成となった。

     通算3000奪三振を達成した過去17人の投手のうち、アメリカ野球殿堂入りを果たしていないのは、現在も投票対象となっているロジャー・クレメンス(4672奪三振)とシリング(3116奪三振)、そして今季限りでの現役引退を表明しているCCサバシア(3093奪三振)の3人だけであり、バーランダーは殿堂入りへの切符を手にしたと言っても過言ではないだろう。ちなみに、通算3000奪三振と3度のノーヒッターを達成している投手は、長いメジャーリーグの歴史のなかでノーラン・ライアンとバーランダーの2人だけである。

     バーランダーの6回12奪三振3失点の力投もあり、アストロズは6対3でエンゼルスに勝利。バーランダーは今季21勝目(6敗)をマークし、アストロズは今季106勝目を挙げたが、この結果、今季のメジャー最高勝率チームであることが確定した。よって、アストロズはポストシーズン全体を通してホームフィールド・アドバンテージを得ることになる。メジャー有数の強力打線に加え、バーランダー、コール、ザック・グレインキーという最強の先発三本柱を擁するアストロズが、2017年以来2年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げることができるか注目だ。

  • メッツ・アロンゾ シーズン53本塁打のメジャー新人新記録を樹立

    2019.9.29 13:45 Sunday

     日本時間9月29日、メッツのピート・アロンゾが本拠地シティ・フィールドで行われたブレーブス戦で53号ソロを放ち、新人選手によるシーズン本塁打記録を塗り替えた。従来の記録保持者であるヤンキースのアーロン・ジャッジ(2017年に52本塁打)は、レギュラーシーズンが残り2試合であるにもかかわらず「彼は間違いなく単独での記録保持者になる」とアロンゾの新記録樹立を予言していたが、その発言から24時間も経たないうちに、アロンゾはジャッジの予言を現実のものにしてみせた。

     本拠地でのブレーブス戦の3回裏、メッツがレネイ・リベラの1号2ランで先制し、二死走者なしの場面でアロンゾの第2打席を迎えた。アロンゾがブレーブス先発のマイク・フォルティネビッチが投じた速球を捉えると、打球は高く舞い上がってフェンスを越え、センター右へスタンドイン。2年前にジャッジが作った新人記録が更新され、新たなメジャー記録が誕生した瞬間となった。

     開幕ロースター入りを果たしたアロンゾは、春先から順調に本塁打を量産し、8月には早くもメッツのシーズン本塁打記録(トッド・ハンドリーとカルロス・ベルトランの41本塁打)とナ・リーグの新人シーズン本塁打記録(コディー・ベリンジャーの39本塁打)を更新。9月に入っても本塁打量産のペースは衰えず、新人選手としてはメジャーリーグの歴史上で最多の本塁打を放った男となった。

     なお、従来の記録保持者であるジャッジは新人ではあったもののメジャー2年目のシーズンであり、デビュー1年目の選手に限定すると、最多本塁打はベリンジャーの39本だった(30本塁打以上はアロンゾ、ベリンジャーを含めて11人だけ)。デビュー1年目での40本塁打すら過去に例がなく、アロンゾはまさに歴史的なデビュー1年目を過ごしていることになる。

     また、アロンゾはこの一発でシーズン120打点の大台に到達。デビュー1年目での120打点は1929年のデール・アレクサンダー(137打点)、1936年のジョー・ディマジオ(125打点)、1939年のテッド・ウィリアムス(145打点)、2001年のアルバート・プーホルス(130打点)に続いて史上5人目であり、メッツのシーズン打点記録(マイク・ピアッツァとデービッド・ライトの124打点)まであと4打点に迫っている。

  • NL中部地区優勝決定は162試合目へ カージナルスがマジック1

    2019.9.29 13:05 Sunday

     ナ・リーグ中部地区の優勝争いは、首位カージナルスと2位ブリュワーズがともに敗れ、レギュラーシーズン最終日に持ち込まれることになった。カブスに敗れたカージナルスだが、ブリュワーズがロッキーズにサヨナラ負けを喫したため、地区優勝へのマジックナンバーは1つ減って「1」に。明日カージナルスがカブスに勝利するか、またはブリュワーズがロッキーズに敗れれば、2015年以来4年ぶりの地区優勝が決定する。なお、今日の結果によりナショナルズの第1ワイルドカード獲得が決定し、ナ・リーグのワイルドカード・ゲームはナショナルズの本拠地ナショナルズ・パークで開催されることが決まった(ナショナルズの先発はマックス・シャーザー)。

    【カブス8-6カージナルス】@ブッシュ・スタジアム

     カージナルスは、先発のアダム・ウェインライトが1回表にカイル・シュワーバーに38号ソロ、3回表にイアン・ハップに10号2ラン、5回表にハップの11号2ランとビクトル・カラティーニの11号ソロと合計4本のアーチを浴び、5回途中12安打6失点と大誤算。5回裏にハリソン・ベイダーの12号ソロとトミー・エドマンの2点タイムリー三塁打で3点を返し、7回裏にはエドマンのタイムリーなどで1点差に詰め寄ったが、直後に8回表に2点を失い、8回裏にポール・デヨングが30号ソロを放ったものの、6対8で敗れた。これで4連敗となったカージナルスだが、ブリュワーズの敗戦により地区優勝へのマジックナンバーは「1」に。明日のレギュラーシーズン最終戦は、エースのジャック・フラハティが先発して必勝を期す。

    【ブリュワーズ2-3xロッキーズ】@クアーズ・フィールド

     ブリュワーズは、5回表にエリック・テームズの25号ソロで先制し、7回表にはオーランド・アルシアのタイムリー二塁打で2点目。リリーフ陣の好投や野手陣の好守で失点を防ぎ、7回終了時点で2点をリードしていたが、8回裏に5番手のドリュー・ポメランツがイアン・デズモンドに20号ソロ、9回裏にクローザーのジョシュ・ヘイダーがサム・ヒリアードに7号ソロを浴び、同点に追い付かれた。そして、延長10回裏には7番手のマット・アルバースがトレバー・ストーリーに35号ソロを浴び、痛恨のサヨナラ負け。4連敗となった首位カージナルスに並ぶチャンスを逃し、ゲーム差は1のままで、カージナルスのマジックを1つ減らしてしまった。なお、明日カージナルスが敗れてブリュワーズが勝利すれば、162試合を終えて同率首位となり、日本時間10月1日にカージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで地区優勝を決めるワンゲーム・プレーオフが行われる。

  • メッツ・アロンゾがシーズン52本塁打のメジャー新人タイ記録

    2019.9.28 16:25 Saturday

     日本時間9月28日、本拠地シティ・フィールドで行われたブレーブス戦で、ピート・アロンゾ(メッツ)は2点ビハインドの1回裏にレフトへの52号ソロを放った。この一発によりアロンゾは2017年のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と並ぶシーズン52本塁打のメジャー新人タイ記録を樹立。嬉しそうにベースを一周したアロンゾは、本拠地のファンからの大歓声にカーテンコールで応えた。

     24歳の新人スラッガー、アロンゾがついにジャッジの新人記録に並ぶ一発を放った。アロンゾは現在、エウヘニオ・スアレス(レッズ)に3本差をつけて本塁打数メジャートップに立っており、新人選手が本塁打数でメジャー単独トップのままシーズンを終えると、長いメジャーリーグの歴史のなかで史上初の快挙となる。1906年のティム・ジョーダン(スーパーバス=現ドジャース)と1987年のマーク・マグワイア(アスレチックス)も新人で本塁打王のタイトルを手にしているが、12本塁打のジョーダンはハリー・デービス(アスレチックス)と同数、49本塁打のマグワイアはアンドレ・ドーソン(カブス)と同数であり、本塁打数はメジャー単独トップではなかった。また、アロンゾは今季119打点となり、マイク・ピアッツァとデービッド・ライトが持つ球団記録まであと5打点に迫っている。

     昨季マイナー2階級合計で36本塁打、119打点、OPS.975の好成績をマークし、大型スラッガーとして注目を集めたアロンゾだったが、打率は3割に満たず(.285)、128個の三振を喫していたことから、メジャーレベルの投手への対応力を疑問視する声も上がっていた。しかし、今春のオープン戦で打率.352、4本塁打、OPS1.006をマークして開幕ロースター入りを勝ち取ると、4月だけで9本塁打を放ち、月間最優秀新人に選出。5月は打率.232ながら10本塁打を記録し、打率.307、9本塁打、OPS1.089と調子を上げた6月には再び月間最優秀新人に選出された。その後、7月に打率.177と調子を落としたものの、8月に8本、9月に10本のアーチを架け、ついにジャッジの新人記録に到達。メジャーリーグの歴史に名前を刻むことになった。

     ナ・リーグ新人王の受賞はほぼ当確と見られているアロンゾ。本拠地シティ・フィールドでのブレーブス戦、残り2試合でさらなるアーチを架け、ジャッジの記録を更新することができるか注目だ。

  • 中部地区の上位2球団がともに敗戦 カージナルスはマジック2に

    2019.9.28 15:15 Saturday

     メジャーリーグ全6地区のなかで唯一まだ優勝が決まっていないナ・リーグ中部地区。地区優勝へのマジックナンバーを「3」としているカージナルスは本拠地ブッシュ・スタジアムでカブス、それを1ゲーム差で追う2位ブリュワーズは敵地クアーズ・フィールドでロッキーズと対戦したが、ともに敗れ、両チーム間の1ゲーム差は変わらなかった。ただし、ブリュワーズの敗戦によりカージナルスのマジックが1つ減って「2」に。明日カージナルスがカブスに勝利し、ブリュワーズがロッキーズに敗れれば、カージナルスの地区優勝が決定する。

    【ブリュワーズ7-11ロッキーズ】@クアーズ・フィールド

     7連勝中と勢いに乗るブリュワーズは、敵地クアーズ・フィールドでロッキーズと対戦。初回にライアン・ブラウンのタイムリー内野安打で幸先よく先制し、同点に追い付かれた直後の4回表にはロレンゾ・ケインの11号ソロで勝ち越しに成功した。しかし、6回裏にチャーリー・ブラックモンの32号ソロで同点に追い付かれると、ダニエル・マーフィーに勝ち越しタイムリーを許し、押し出しで4点目を献上したあと、代打のライメル・タピアにトドメの9号グランドスラムを浴び、6点のビハインド。その後、ライアン・マクマーンの24号2ランなどでさらにリードを広げられ、8回表に2点、9回表に3点を返して意地を見せたものの、7対11で痛恨の敗戦を喫した。この結果、首位カージナルスのマジックは「2」に。現在2位のワイルドカード争いでも、首位ナショナルズとのゲーム差が2に拡大した。

    【カブス8-2カージナルス】@ブッシュ・スタジアム

     4年ぶりの地区優勝に向けてマジックナンバーを「3」としているカージナルスは、本拠地ブッシュ・スタジアムで宿敵・カブスと対戦。前回対戦時には敵地リグリー・フィールドでの4連戦をスイープしており、カブスが泥沼の9連敗中ということもあって、カージナルスの勝利が有力視されていた。実際、カージナルスは4回裏にマット・カーペンターの14号ソロで先制し、先発のダコタ・ハドソンが10個の三振を奪う力投で5回無失点。しかし、6回表に2番手のジオバニー・ガジェゴスがイアン・ハップに同点の9号ソロを献上すると、7回表にはリリーフ陣が崩壊し、ロベル・ガルシアの5号3ランなどで大量7失点。7回裏にヤディアー・モリーナのタイムリーで1点を返したものの、2対8で敗れた。ブリュワーズの敗戦により単独首位はキープしたが、ここにきて手痛い3連敗。地区優勝に向けて足踏みが続いている。

  • アスレチックスとレイズのワイルドカード獲得が決定

    2019.9.28 14:30 Saturday

     日本時間9月28日、アスレチックス、レイズ、インディアンスによる三つ巴の熾烈な争いが続いていたア・リーグのワイルドカード争いがついに決着した。ワイルドカード争いで首位に立っているアスレチックスは、インディアンスがナショナルズに敗れたことにより2年連続のワイルドカード獲得が決定。インディアンスの敗戦によりワイルドカード獲得へのマジックナンバーが「1」となったレイズは、ブルージェイズに勝利してワイルドカード獲得を決めた。

    【インディアンス2-8ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

     ワイルドカード獲得に向けて残り3試合、1つも負けたくない状況となっていたインディアンスは、ナ・リーグですでにワイルドカード獲得を決め、第1ワイルドカードの座を目指しているナショナルズと対戦。2回裏にヘラルド・パーラのタイムリーで2点を先制された直後、3回表にライアン・フラハティのタイムリー二塁打とフランシスコ・リンドーアの犠牲フライで同点に追い付いたものの、6回裏にパーラの犠牲フライ、アズドゥルバル・カブレラの2点タイムリー二塁打、トレイ・ターナーの19号2ランで大量5失点。8回裏にはパーラにダメ押しの8号ソロを浴び、2対8で完敗を喫した。この結果、アスレチックスのワイルドカード獲得が決定。快勝したナショナルズは、第1ワイルドカード獲得に向けて一歩前進した。

    【レイズ6-2ブルージェイズ】@ロジャース・センター

     ワイルドカード獲得へのマジックナンバーを「2」としていたレイズは、敵地ロジャース・センターでブルージェイズと対戦。3回表にトミー・ファムの21号2ランで先制し、4回表にウィリー・アダメスのタイムリーでリードを3点に広げると、7回裏にテオスカー・ヘルナンデスの24号2ランで1点差に迫られたものの、8回表にアビサイル・ガルシアのタイムリーなどで2点、9回表にオースティン・メドウズの33号ソロで1点を追加してブルージェイズを突き放し、6対2で勝利した。自軍の勝利とインディアンスの敗戦によりマジックナンバーが一気に2つ減り、2013年以来6年ぶりとなるワイルドカード獲得が決定。レギュラーシーズン残り2試合でワイルドカード・ゲームの本拠地開催権をかけ、アスレチックスと第1ワイルドカードの座を争うことになった。

  • 4年ぶりの地区優勝に向けてカージナルスが先発ローテを再編

    2019.9.27 18:05 Friday

     2019年のレギュラーシーズンも残り3日となり、全6地区のなかで唯一優勝チームが決まっていないナ・リーグ中部地区の優勝争いも大詰めを迎えた。現在、2位ブリュワーズに1ゲーム差をつけて首位に立っているカージナルスは、本拠地ブッシュ・スタジアムに宿敵・カブスを迎え、最後の3連戦を戦う予定となっている。最短での優勝決定は日本時間9月29日だが、カージナルスは好調のダコタ・ハドソンとアダム・ウェインライトを最初の2試合に起用する必勝態勢で最終決戦に臨むことになった。

     日本時間9月27日が休養日だったカージナルスは、従来の先発ローテーションの順番通りにいけば、カブス3連戦の初戦にハドソン、2戦目にマイルズ・マイコラス、そして3戦目にウェインライトが先発する予定だった。しかし、マイコラスが直近7先発で2勝1敗、防御率3.67であるのに対して、ハドソンは5勝1敗、防御率2.34、ウェインライトも5勝1敗、防御率2.88と安定感のあるピッチングを続けている。その点を重視し、最短で地区優勝を決めるべく、中5日で第1戦にハドソン、通常通りの中4日で第2戦にウェインライトを起用することを決定した。

     ただし、2位ブリュワーズは現在7連勝中で、直近20試合で18勝2敗という快進撃を続けており、日本時間9月29日までに地区優勝が決まらない可能性も十分にある。その場合、現時点での予定通りであれば、カブス3連戦の最終戦には中6日でマイコラスが先発することになるが、必勝を期す場合、マイコラスではなく後半戦防御率0.97を誇るジャック・フラハティを中4日で先発させることも考えられる。しかし、カージナルスは地区優勝を果たした場合、ブレーブスとの地区シリーズ初戦にフラハティを先発させる方針であり、フラハティを前倒しで起用せざるを得なくなった場合、その後の投手起用に小さくない影響を与えることになるだろう。

     もちろん、地区シリーズ初戦で先発させるためにフラハティを温存した結果、地区優勝を逃してしまえば本末転倒であり、優勝争いがレギュラーシーズン最終日までもつれるようであれば、カージナルスは迷わずフラハティを先発させるはずだ。また、162試合終了時点でカージナルスとブリュワーズが同率で並んだ場合、地区優勝を決める「レギュラーシーズン163試合目」が行われるが、今季の直接対決でカージナルスが10勝9敗と勝ち越しているため、この試合が行われる場合はカージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで開催されることがすでに決まっている。

     勢いではブリュワーズに分があるものの、現時点で1ゲーム差をつけて首位に立っているのはカージナルスである。仮にブリュワーズがこのまま勝ち続けたとしても、カージナルスはカブス3連戦をスイープすれば、自力で地区優勝を決めることができる。ハドソン、ウェインライト、フラハティの好調トリオで4年ぶりの地区優勝を勝ち取ることができるか注目だ。

  • マリナーズ退団濃厚のヘルナンデス 今季最終登板は6回途中3失点

    2019.9.27 16:25 Friday

     マリナーズ一筋15年、決して強豪とは呼べないチームのエースとして奮闘してきたフェリックス・ヘルナンデスが、マリナーズの一員としての最後の登板を終えた。日本時間9月27日、本拠地T-モバイル・パークで行われたアスレチックス戦。「キング」と呼ばれた右腕の雄姿を目に焼き付けるべく、多くのマリナーズファンが球場に足を運んだ。試合は1対3でマリナーズが敗れ、6回途中3失点のヘルナンデスは今季8敗目(1勝)を喫したが、「キング」の最後に相応しく、球場は温かな雰囲気に包まれていた。

     33歳のヘルナンデスは、今季限りでマリナーズとの契約が終了し、今季終了後にフリーエージェントとなる。故障と戦いながらのシーズンとなった今季は、15試合に先発して1勝8敗、防御率6.40という成績。昨年7月1日(現地時間)以降の26度の登板(うち25先発)では1勝16敗、防御率6.38に終わり、最後まで全盛期の輝きを取り戻すことはできなかった。

     「僕はキャリアの全てのシーズンをシアトルで過ごしてきた。ここで過ごした15年間は本当に楽しかったよ」と自身のキャリアを振り返ったヘルナンデス。これまでに積み上げた通算2524奪三振は歴代36位の数字であり、先発登板数(418)、勝利数(169)、投球イニング数(2729回2/3)などの各部門で球団記録保持者となっている。ヘルナンデスは、マリナーズの一員として通算2500奪三振と完全試合を達成し、サイ・ヤング賞も受賞しているが、この3つを1つのチームだけで成し遂げた投手は、メジャーリーグの長い歴史のなかでヘルナンデスただ1人である。

     スコット・サービス監督は、5回終了時点で球数が100を超えていたヘルナンデスを6回表のマウンドへ送り出したが、これは球場全体がヘルナンデスへ大歓声を送る場を作るための、指揮官の粋な計らいだった。6回表も続投させ、打者1人を打ち取ったあとで交代を告げれば、ヘルナンデスは大歓声を浴びながらマウンドを降りることができるというわけだ。

     交代を告げられてマウンドを降りる際、監督やチームメイトと抱擁を交わしたヘルナンデス。チームメイトとして長きにわたってともに戦ってきたカイル・シーガーと抱擁を交わしたとき、両者の目には涙が浮かんでいた。しかし、ヘルナンデスのキャリアが終わったわけではない。ヘルナンデスは「マリナーズがどのようなプランを持っているかはわからないけど」と前置きしつつも、「引退するつもりはないよ」と来季以降の現役続行に意欲を見せた。

  • レギュラーシーズン残り4日 ポストシーズン争いの行方は?

    2019.9.26 18:00 Thursday

     2019年のメジャーリーグのレギュラーシーズンも残すところあと4日となった。すでに6地区のうち5地区で優勝チームが決定し、3球団がワイルドカードを争っているア・リーグに対して、中部地区の優勝が決まっていないナ・リーグではポストシーズンに駒を進める5球団が確定。このように、ポストシーズン争いも佳境を迎えている。ここでは、両リーグのポストシーズン争いの状況を簡単に確認してみよう。

     まず、ア・リーグでは、東部地区のヤンキース、中部地区のツインズ、西部地区のアストロズの優勝がすでに決定。アスレチックス、レイズ、インディアンスの3球団による熾烈なワイルドカード争いが続いている。現時点ではアスレチックスがレイズに0.5ゲーム差をつけて首位に立ち、インディアンスは2位レイズを1.5ゲーム差で追っている。首位アスレチックス(対マリナーズ4試合)と2位レイズ(対ブルージェイズ3試合)が下位球団との対戦を残す一方、3位インディアンスはホワイトソックス3連戦の最終戦を戦ったあと、ナショナルズとの3連戦が控えており、追う立場であるにもかかわらず日程的には最も不利な状況。このままアスレチックスとレイズが逃げ切り、ワイルドカードを手にするのではないだろうか。

     一方、ナ・リーグでは、ポストシーズン進出の5球団が確定したものの、中部地区の優勝が決まっていない。首位カージナルスを2位ブリュワーズが1.5ゲーム差で追っており、直近19試合で17勝2敗というブリュワーズの勢いを考えると、逆転の可能性は十分にある。カージナルスがカブス3連戦を残しているのに対して、ブリュワーズはレッズ戦が1試合、ロッキーズ戦が3試合と下位球団との戦いが続き、日程的にもブリュワーズの逆転優勝を後押しする。また、ワイルドカード争いでも首位ナショナルズと2位ブリュワーズの差はわずか1ゲームとなっており、ワイルドカード・ゲームのホーム・アドバンテージの行方も最後まで目の離せない状況だ。

     また、ポストシーズンでのホーム・アドバンテージを左右するメジャー最高勝率をめぐる争いでは、104勝54敗のアストロズが一歩リード。2位ドジャースに2ゲーム差、3位ヤンキースに2.5ゲーム差をつけており、早ければ明日にもメジャー最高勝率の座が確定する。

     ア・リーグのワイルドカード2位に2球団が並んだ場合やナ・リーグ中部地区が同率首位になった場合など、レギュラーシーズンの163試合目が行われる可能性もあり、ファンにとっては最後の最後までレギュラーシーズンの戦いを楽しむことができる展開となっている。最後に笑うのは、いったいどのチームだろうか。

  • レッズ・スアレスが今季49号 ナ・リーグ三塁手記録を更新

    2019.9.26 11:00 Thursday

     日本時間9月26日、本拠地グレートアメリカン・ボールパークで行われたブリュワーズ戦でエウヘニオ・スアレス(レッズ)が今季49号となるソロ本塁打を放ち、マイク・シュミットとエイドリアン・ベルトレイが持つナ・リーグの三塁手によるシーズン本塁打記録(48本)を更新した。なお、試合はブリュワーズが9対2でレッズを破った。

     スアレスは、今季49号となる一発で殿堂入りの名三塁手と将来の殿堂入り三塁手を一気に抜き去った。キャリアをフィリーズで全うしたシュミットは1980年に、4球団を渡り歩いたベルトレイはドジャース時代の2004年にそれぞれ48本塁打を放ち、これがナ・リーグの三塁手によるシーズン最多本塁打記録となっていたが、スアレスはこれを更新。なお、ア・リーグではアレックス・ロドリゲスがヤンキース時代の2007年に三塁手として52本のアーチを放っており、これはメジャーリーグの三塁手記録となっている(この年のロドリゲスは指名打者として2本塁打を放ち、シーズン合計54本塁打)。

     今季49本塁打を放っているスアレスは、すでに自己記録(2018年の34本)を大幅に更新しており、ナ・リーグの本塁打王争いでは51本塁打のピート・アロンゾ(メッツ)に次ぐ2位につけている。また、スアレスの49号ソロは、チーム全体として今季222本目のアーチとなり、2005年にマークしたシーズン球団記録に並んだ。さらに、スアレスの49本塁打は、1954年のテッド・クルズースキーと並ぶ球団歴代2位タイの数字である。ちなみに、レッズの球団記録は、1977年にジョージ・フォスターがマークした52本塁打となっている。

     長い歴史を持つレッズだが、シーズン50本塁打以上は前述のフォスターによる1度だけである。レギュラーシーズンが残り4試合であることを考えると、フォスターの記録を上回るのは難しいかもしれないが、スアレスのシーズン50本塁打と球団記録への挑戦に注目したい。

  • アクーニャJr.「40-40」達成ならず ポストシーズンは出場OK

    2019.9.26 10:35 Thursday

     ブレーブスは、左股関節に軽度の痛みを抱えているロナルド・アクーニャJr.をレギュラーシーズンの残り試合で起用しないことを決定した。これにより史上5人目となる「40-40」への挑戦は残念ながら終了。ただし、日本時間10月4日に開幕するナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)には出場できる見込みとなっている。

     昨季、打率.293、26本塁打、64打点、16盗塁、OPS.917の好成績でナ・リーグ新人王に輝いたアクーニャJr.は、メジャー2年目の今季も素晴らしい活躍を披露。ここまで156試合に出場して打率.280、41本塁打、101打点、37盗塁、OPS.883をマークし、史上5人目となる「40-40」達成まであと3盗塁に迫るなど、ナ・リーグMVP候補に挙げられるほどの見事な働きを見せていた。

     ブレーブスは、日本時間9月27日から今季最後の3試合となるメッツ3連戦を迎えるが、ブライアン・スニッカー監督は「アクーニャJr.が木曜日(現地時間)までに全快になると思っている人は誰もいないよ」と語り、アクーニャJr.がレギュラーシーズンの残り試合に出場する可能性を否定。無理に出場させることによるリスクを回避し、万全の状態でNLDSを迎えさせる方針だ。

     惜しくも「40-40」達成を逃したアクーニャJr.だが、「40本塁打&37盗塁」というところまでハードルを落としても、アクーニャJr.は史上5人目(6度目)の達成者である。「40-40」を達成したのは1988年のホゼ・カンセコ、1996年のバリー・ボンズ、1998年のアレックス・ロドリゲス、2006年のアルフォンゾ・ソリアーノの4人だが、これに加えて1997年のボンズは40本塁打&37盗塁を記録。今季のアクーニャJr.はこの4人に続く快挙を成し遂げたことになる。

     2年連続の地区優勝を成し遂げ、1995年以来24年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すブレーブスにとって、アクーニャJr.は必要不可欠な戦力である。万全の状態でNLDSに臨めるであろうアクーニャJr.の活躍に期待したい。

  • 週間最優秀選手にマンシーニとシーガーが選出

    2019.9.24 11:40 Tuesday

     日本時間9月24日、メジャーリーグ機構は2019年レギュラーシーズン第26週の週間最優秀選手を発表し、ア・リーグはトレイ・マンシーニ(オリオールズ)、ナ・リーグはコリー・シーガー(ドジャース)が選出された。メジャー4年目にしてチームの主砲へと成長を遂げたマンシーニは自身初の受賞。2016年のナ・リーグ新人王で、同年6月に月間最優秀新人に選出されたシーガーも、週間最優秀選手は初受賞となった。

     現在27歳のマンシーニは、タイガース、ブルージェイズ、マリナーズを相手に見事な打棒を発揮し、打率.462(26打数12安打)、4二塁打、2本塁打、10打点、出塁率.484、長打率.846、OPS1.330の好成績をマーク。9月は20試合で打率.354、6二塁打、5本塁打、19打点と好調を維持しており、今季の通算成績は打率.286、34本塁打、93打点、OPS.889とチームの主砲に相応しいものとなっている。

     一方、25歳のシーガーは、過去6試合すべてでマルチ安打を記録し、8試合連続安打を継続中と好調を維持しており、第26週は5試合に出場して打率.500(20打数10安打)、2二塁打、1三塁打、2本塁打、7打点、OPS1.524の好成績をマーク。第26週の5試合で7打点を叩き出して9月の21打点はリーグ最多の数字となっており、今季の通算成績を打率.273、18本塁打、82打点、OPS.814まで向上させ、打点は自己ベストを更新した。

  • ロイヤルズ・ヨスト監督が今季限りでの退任を発表

    2019.9.24 11:10 Tuesday

     日本時間9月24日、ロイヤルズのネッド・ヨスト監督は今季限りで退任する意向であることを明らかにした。現在65歳のヨストは、2015年にワールドシリーズ制覇を経験。ポストシーズンでは通算22勝9敗、勝率.710という素晴らしい成績を残しており、これはポストシーズンを20試合以上戦ったことのある全監督のなかで、歴代最高勝率となっている。

     2014年のロイヤルズは、メジャー史上初となる「ポストシーズン初戦から8連勝」を達成したチームとなった。アスレチックスとのワイルドカード・ゲームを制したあと、地区シリーズではエンゼルスに3連勝。リーグ優勝決定シリーズでもオリオールズに4連勝し、無敗のままワールドシリーズ進出を果たした。残念ながらワールドシリーズでは7試合にわたる激戦の末、ジャイアンツに敗れたものの、翌2015年には4勝1敗でメッツを下し、ワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

     ヨストは暫定監督や監督代行を務めた人物を除くと、球団史上16代目の監督であり、2010年にトレイ・ヒルマン(元日本ハム監督)の後任としてロイヤルズの監督に就任。2015年6月18日(現地時間)に自身がかつて指揮を執ったブリュワーズを3対2で破ってロイヤルズの監督としての通算411勝目をマークし、ホワイティ・ハーゾグを抜いて監督としての勝利数の球団記録を塗り替えた。ロイヤルズの監督としては、2010年から10シーズンにわたって指揮を執り、通算744勝836敗(勝率.471)という成績を残している。

     ヨストの後任については、カージナルスの前監督であり、2018年にデイトン・ムーアGMの特別補佐としてチームに加わったマイク・マシーニーの名前が浮上しているが、関係者によると「マシーニーが有力候補」という噂は誤りであるという。また、現在のコーチ陣からは、ベンチコーチのデール・スウェイムと捕手コーチのペドロ・グリフォルの名前が新監督候補として挙げられている。スウェイムは2008年にヨスト解任後のブリュワーズで12試合だけ指揮を執り、2012年からの2年間はカブスの監督を務めた人物。一方のグリフォルは、主にラテンアメリカ出身の選手から信頼が厚く、アストロズやオリオールズの監督候補にも挙げられたことのある人物だ。

     ヨストの指揮の下で低迷期を脱し、2015年にワールドシリーズ制覇を成し遂げたロイヤルズだが、その後再び低迷期に突入した感がある。ヨストが去ったチームを誰に任せるのか。その人選に注目が集まることになりそうだ。

  • ツインズの大砲・クルーズ 今季40号で通算400本塁打を達成

    2019.9.24 01:05 Tuesday

     日本時間9月23日、ツインズのネルソン・クルーズが本拠地ターゲット・フィールドで行われたロイヤルズ戦で4回裏に40号ソロを放ち、史上57人目となる通算400本塁打を達成した。クルーズの活躍もあり、ツインズはロイヤルズに12対8で勝利。9年ぶりの地区優勝に向けてのマジックナンバーは「3」となった。

     現在39歳のクルーズはドミニカ共和国出身だが、同国出身の選手による通算400本塁打達成はアルバート・プーホルス(エンゼルス)、サミー・ソーサ(元カブスなど)、マニー・ラミレス(元レッドソックスなど)、デービッド・オルティス(元レッドソックスなど)、エイドリアン・ベルトレイ(元レンジャーズなど)、ブラディミール・ゲレーロ(元エクスポズなど)、エドウィン・エンカーナシオン(ヤンキース)、アルフォンゾ・ソリアーノ(元ヤンキースなど)に続いて史上9人目。また、39歳以上でのシーズン40本塁打達成はバリー・ボンズ(元ジャイアンツなど)とハンク・アーロン(元ブレーブスなど)に続いて史上3人目の快挙となった。

     クルーズはオリオールズ時代の2014年、マリナーズ時代の2015年と2016年にも40本以上の本塁打を放っているが、シーズン40本塁打以上を4度以上記録した選手はクルーズが史上26人目。さらに、ツインズの選手がシーズン40本塁打以上を記録するのはハーモン・キルブリュー(通算8度)とブライアン・ドージャー(現ナショナルズ、2016年に42本塁打)に続いて史上3人目の快挙である。

     今季のクルーズは若手選手が多いツインズにおいて、主砲としての働きのみならず精神的支柱としての役割を担っており、そのなかで打率.303、40本塁打、105打点、OPS1.018という素晴らしい成績を残してチームの快進撃を支えている。打率.303とOPS1.018はともに規定打席以上のシーズンでは自己ベストの数字であり、39歳にして進化を続ける大砲はポストシーズンでも他球団の大きな脅威となりそうだ。

« Previous PageNext Page »