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  • カージナルスがオズーナよりカステヤーノスを狙う可能性

    2020.1.12 13:00 Sunday

     フリーエージェント市場において、強打の外野手の獲得を目指すチームのメインターゲットはニコラス・カステヤーノスとマーセル・オズーナの2人となっている。レイズとのトレードで外野手2名を放出したカージナルスも、外野手の補強に動くチームの1つと見られている。オズーナがカージナルスとの再契約を希望していることが報じられているものの、カージナルスはオズーナではなくカステヤーノスの獲得を優先する可能性があるようだ。

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、カージナルスのライバル球団の関係者から聞いた話として、カージナルスはオズーナではなくカステヤーノスを獲得すべきであると指摘している。カステヤーノスは昨季途中にタイガースからカブスへトレードされたため、クオリファイング・オファーの対象となっておらず、カージナルスがカステヤーノスを獲得してもドラフト指名権を喪失することはない。一方、オズーナはカージナルスからのクオリファイング・オファーを拒否しているため、オズーナがカージナルス以外の球団と契約すれば、カージナルスに補償指名権が与えられる。よって、カージナルスはオズーナと似たタイプの外野手を獲得したうえで、補償指名権を得ることも可能というわけだ。

     現在27歳のカステヤーノスは、昨季タイガースとカブスで合計151試合に出場して打率.289、58二塁打、27本塁打、73打点、OPS.863を記録。特にカブス移籍後の2ヶ月間は51試合で打率.321、21二塁打、16本塁打、36打点、OPS1.002という見事な活躍を見せた。

     一方、現在29歳のオズーナは、昨季カージナルスで130試合に出場し、打率.241、29本塁打、89打点、12盗塁、OPS.800を記録。走塁面や守備面ではオズーナに分があり、マーリンズ時代の2017年に打率.312、37本塁打、124打点、OPS.924の大活躍を見せた実績もあるが、カージナルス移籍後の2年間は平凡なパフォーマンスに終始した。

     残留を望んでいるオズーナとの再契約を優先するのか、それとも戦略的にカステヤーノスと契約するのか。カージナルスの選択は、外野手補強を目指す他球団の補強戦略にも影響を与えることになりそうだ。

  • 合意から1ヶ月 ヤンキースがガードナーとの再契約を正式発表

    2020.1.12 12:30 Sunday

     日本時間1月12日、ヤンキースは自軍からフリーエージェントとなった36歳のベテラン外野手、ブレット・ガードナーと再契約を結んだことを発表した。ガードナーはヤンキース一筋のままキャリアを終えたい意向を示していたが、今回の再契約により少なくともあと1年はヤンキースの一員としてプレイできることになった。2008年にメジャーデビューしたガードナーは、今季がヤンキースで過ごす13年目のシーズンとなる(ヤンキース在籍選手のなかで最長)。

     ヤンキースとガードナーの契約は1年1250万ドル+球団オプション1年であることが報じられている。1250万ドルの内訳は、契約ボーナス200万ドル、今季の年俸800万ドル、来季のバイアウト250万ドル。来季の球団オプションは年俸1000万ドルとなっており、オプションが行使された場合、ガードナーは2年間で2000万ドルを得ることになる。

     昨季のガードナーは、本塁打(28)、打点(74)、長打率(.503)の各部門でキャリアハイの数字を記録するなど、年齢からくる衰えを全く感じさせなかった。昨季まで7年連続で80得点以上をマークしているが、これはメジャー全体でガードナーとマイク・トラウト(エンゼルス)の2人だけ。昨季終了時点で通算1499試合に出場しており、次の出場が1500試合の節目となる(ヤンキースだけで1500試合出場は過去17人)。

     ドラフト指名を受けてヤンキースに入団し、通算1000本以上の安打を放った選手は、サーマン・マンソン、ドン・マティングリー、デレク・ジーター、ホルヘ・ポサダ、ガードナーの5人だけ。同様に、通算100本塁打以上も7人しかいない。また、通算267盗塁は、ジーター(358盗塁)とリッキー・ヘンダーソン(326盗塁)に次ぐ球団史上3位の数字である。

     正中堅手のアーロン・ヒックスがトミー・ジョン手術を受けて少なくとも6月まで欠場する見込みのため、ガードナーは正中堅手として開幕を迎える予定。なお、ヤンキースとガードナーは日本時間12月12日に契約合意が報じられており、それから1ヶ月後の正式発表となった。今回の再契約に伴い、リリーフ左腕のスティーブン・タープリーがDFAとなっている。

  • ブリュワーズが内野手補強 1年200万ドルでジョーコ獲得

    2020.1.11 14:00 Saturday

     日本時間1月11日、ブリュワーズはフリーエージェントの内野手、ジェッド・ジョーコを獲得したことを発表した。契約条件は1年200万ドル+球団オプション1年であることが報じられているが、球団オプションの金額やバイアウトの有無などについては、現時点では明らかになっていない。ジョーコは三塁のレギュラー争いに加わることが予想されている。

     今オフのブリュワーズは、内野手の顔ぶれを大幅に入れ替えており、マイク・ムスターカス、エリック・テームズ、エルナン・ペレス、トラビス・ショウらが退団。エリック・ソガード、ルイス・ウリアス、ジャスティン・スモーク、ライオン・ヒーリーらがチームに加わり、アビサイル・ガルシアの加入によってライアン・ブラウンも外野から一塁への本格コンバートが濃厚となっている。

     カージナルス時代の2016年に自己最多の30本塁打を放ち、翌2017年にも20本塁打、OPS.813をマークしたジョーコだが、2018年は11本塁打、OPS.762と成績が悪化。昨季は故障の影響もあってカージナルスとドジャースで合計62試合にしか出場できず、打率.174、2本塁打、9打点、OPS.498という自己最悪の成績に終わった。代打では通算98打数21安打(打率.214)と結果を残せておらず、スタメン出場で実力を発揮できるタイプの選手と言える。また、通算OPSは対右腕が.705、対左腕が.796となっており、対左腕用のプラトーン要員が適任だろう。

     ブリュワーズの内野陣でレギュラーの座が確定しているのは二塁のケストン・ヒウラだけ。ヒウラは守備面に不安を抱えており、三塁へのコンバートも噂されたが、球団関係者は正二塁手として起用し続けることを明言している。一塁はブラウンとスモークのプラトーン起用、遊撃はウリアスとオーランド・アルシアのレギュラー争いが予定されており、内野全ポジションを守れるジョーコはソガードやヒーリーと三塁での出場機会を争うことになる。ソガードが左打者のため、ジョーコのライバルは同じ右打者のヒーリーということになりそうだ。

  • ツインズがサノーと3年3000万ドルで契約延長に合意

    2020.1.11 13:30 Saturday

     日本時間1月11日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ツインズはミゲル・サノーと3年3000万ドルで契約を延長することで合意に達したようだ。サノーには3年間で2700万ドルが支払われ、2023年の契約は年俸1400万ドルの球団オプションまたはバイアウト300万ドル。よって、サノーに保証されている金額は2700万ドルとバイアウト300万ドルを合わせた3000万ドルとなる。

     現在26歳のサノーは、本来であれば2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定だった。今回の3年契約は年俸調停期間の残り2年とフリーエージェント期間の最初の1年をカバーすることになり、2023年の球団オプションが行使されれば、サノーがフリーエージェントとなるのは2年先延ばしの2023年シーズン終了後となる。

     サノーは昨季、右かかとの故障により出遅れたものの、5月中旬に戦列復帰を果たし、105試合に出場して打率.247、34本塁打、79打点、OPS.923をマーク。本塁打、打点、OPSなどの各部門でキャリアハイを更新し、長距離砲として本格開花のときを迎えようとしている感がある。昨季同様のペースで打てるのであれば、今季はシーズン40本塁打以上を十分に期待できるだろう。

     メジャーデビューを果たした2015年に80試合で18本塁打を放って新人王投票で3位にランクインし、28本塁打を放った2017年にはオールスター・ゲームに初選出。この年はホームラン・ダービーにも出場した。しかし、故障が多く、規定打席に到達したシーズンは1度もなし。本格的なブレイクイヤーを迎えるためには、故障なくシーズンを過ごすことが絶対条件となる。

     なお、サノーは2016年にライトへのコンバートに失敗。今オフ、ツインズはジョシュ・ドナルドソンなど三塁手の獲得を検討しており、チームの補強次第では三塁から一塁へコンバートされる可能性がある。

  • Dバックスがペラルタと3年2200万ドルで契約延長に合意

    2020.1.11 12:50 Saturday

     日本時間1月11日、関係者がMLB公式サイトのジェシー・サンチェスに伝えたところによると、ダイヤモンドバックスはデービッド・ペラルタと3年2200万ドルで契約を延長することで合意に達したようだ。ペラルタは今季終了後にフリーエージェントとなる予定だった。アリゾナ・リパブリックのニック・ピエコロは、ペラルタの今季の年俸が700万ドル、2021年と2022年の年俸が各750万ドルであることを伝えている。

     昨季の年俸が700万ドルだったペラルタは、年俸調停期間のラストイヤーとなる今季の年俸を880万ドル前後と予想されていた。しかし、今回の契約延長により今季の年俸は据え置きの700万ドルとなり、フリーエージェントとなる予定だった最初の2年間も合計1500万ドルで買い取られる形に。今オフ、同じ外野手のコリー・ディッカーソンがマーリンズと2年1750万ドルで契約したことを考えると、ダイヤモンドバックスにとって美味しい契約になったと言えそうだ。

     2018年に打率.293、30本塁打、87打点、OPS.868の好成績でシルバースラッガー賞を初受賞したペラルタだが、昨季は右肩の故障により3度にわたって戦列を離れ、99試合で打率.275、12本塁打、57打点、OPS.804に終わった。しかし、レフトの守備では守備防御点+10の好守を見せ、ゴールドグラブ賞を初受賞している。

     ペラルタがメジャー定着を果たしたのはメジャー2年目の2015年で、この年は打率.312、17本塁打、78打点、OPS.893の好成績をマーク。2017年にも打率.293を記録し、メジャーでの6シーズンの通算成績は打率.290、85本塁打、OPS.824となっている。故障さえなければ攻守両面で安定した働きを期待できる好選手である。

     なお、ペラルタは2004年9月にカージナルスと投手として契約したものの、ルーキー級より上の階級でプレイすることなく2009年5月に解雇。その後、母国ベネズエラのウィンターリーグや独立リーグで外野手として活躍し、メジャー入りを果たした苦労人としても知られている。

  • 有望株獲得のカージナルスにアレナード獲りの可能性が浮上

    2020.1.10 16:30 Friday

     外野手2人を放出するトレードでプロスペクト左腕のマシュー・リベラトーレを獲得したカージナルスに、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)獲得の可能性が浮上した。MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、カージナルスが28歳のスター三塁手・アレナードの獲得に興味を示していることを伝えている。また、ESPNのジェフ・パッサンによると、ロッキーズ側もトレード相手としてカージナルスに興味を示しているようだ。

     カージナルスは現在、2022年以降の契約が確定している選手がポール・ゴールドシュミット、マイルズ・マイコラス、ポール・デヨングの3人しかおらず、アレナードの残り7年2億3400万ドルという超大型契約の大部分をそのまま引き受けることが可能であると考えられている。また、今回のトレードでレイズからリベラトーレを獲得したことにより、ロッキーズを満足させられるだけの交換要員を用意することも可能になったと見られている。

     リベラトーレは2018年ドラフトでレイズから全体16位指名を受けた有望株であり、「MLB Pipeline」によるプロスペクト・ランキングで全体41位にランクイン。球団別のランキングではカージナルスの3位に入った。球団別のランキングでリベラトーレの1つ上、2位にランクインしているのがプロスペクト三塁手のノーラン・ゴーマンで、リベラトーレと同じ2018年ドラフトの全体19位指名で入団。カージナルスはアレナードを獲得すれば同じ三塁手のゴーマンをキープしておく必要はなく、リベラトーレとゴーマンの「親友コンビ」をまとめてロッキーズへ放出する可能性が取り沙汰されている。

     なお、アレナードは2年後の2021年オフにオプトアウト(契約破棄)できる権利を有しており、これがトレード成立に向けての障壁となる可能性がある。また、アレナードには全球団に対するトレード拒否権もあり、もし球団間でトレードが合意に達したとしても、最終的なトレードの成否はアレナードの決断に委ねられることになる。

  • トレード成立のカージナルス 次はオズーナとの再契約か

    2020.1.10 14:30 Friday

     日本時間1月10日、カージナルスはレイズとのトレードでホゼ・マルティネスとランディ・アロザレーナの両外野手を放出した。これにより人員余剰気味だった外野手が多少整理され、自軍からフリーエージェントとなったマーセル・オズーナを迎え入れる準備は整ったと見られている。カージナルス残留を望んでいることが報じられているオズーナとの再契約が近いうちに実現するかもしれない。

     今回のトレードが成立したことにより、カージナルスの外野陣は現在、トミー・エドマン、ハリソン・ベイダー、デクスター・ファウラー、タイラー・オニールの4人がレギュラー3枠を争う状況となっている(エドマンは内野も兼任)。しかし、マーリンズ時代の2017年に打率.312、37本塁打、124打点、OPS.924の好成績を残し、カージナルス移籍後も2年連続で20本塁打&85打点をクリアしたオズーナほどの打力を持つ選手はおらず、昨季得点力不足に苦しんだカージナルスにとって、オズーナは必要な戦力と言える。

     実際、カージナルスはオズーナとの再契約に向けて動いており、オズーナは自身の争奪戦の先頭を走っているのがカージナルスとレンジャーズの2球団であることを明言。オズーナ自身はセントルイスでの生活を気に入っており、カージナルス残留を望んでいるという。また、レンジャーズはオズーナと同じ右打ちの外野手であるニコラス・カステヤーノスの獲得にも乗り出しており、クオリファイング・オファーの対象でないカステヤーノスの獲得を優先する可能性もある。

     ただし、カージナルスにはプロスペクト外野手のディラン・カールソンがおり、早ければ今季中のメジャー昇格が予想されている。昨季AA級とAAA級で合計126試合に出場して打率.292、26本塁打、20盗塁、OPS.914の好成績をマークした21歳の有望株がメジャー昇格を目前に控えていることが、カージナルスの決断に影響を与える可能性もありそうだ。

  • アストロズがレイズとトレード 右腕・プルーイットを獲得

    2020.1.10 13:30 Friday

     日本時間1月10日、アストロズはレイズとのトレードを成立させ、マイナー2選手を放出して先発もリリーフもこなせる右腕、オースティン・プルーイットを獲得した。アストロズのジェフ・ルーノウGMは、トレードの成立を発表するとともに、プルーイットのロースター枠を空けるために右腕のディーン・ディーツをDFAとしたことを明らかにした。

     現在30歳のプルーイットは、昨季レイズで14試合(うち2先発)に登板して47イニングを投げ、3勝0敗、防御率4.40、39奪三振を記録。先発、中継ぎ、抑えとあらゆる役割をこなすことができる便利屋的な右腕である。アストロズではブルペンの一角としてロングリリーフを中心に、ミドルリリーフや谷間の先発も担うことになりそうだ。

     レイズが獲得したのはペイトン・バッテンフィールド(22歳の右腕)とカル・スティーブンソン(23歳の外野手)の2人。バッテンフィールドは昨年のドラフト9巡目指名で入団し、A級ショートシーズンで14試合(うち5先発)に登板して39回1/3を投げ、2勝1敗、防御率1.60、46奪三振をマーク。スティーブンソンは昨年7月のトレードでブルージェイズからアストロズへ移籍し、2球団のA+級で合計113試合に出場して打率.288、5本塁打、59打点、13盗塁、OPS.772という成績を残した。

     今回のトレードはロースター枠の整理を意図したものであり、レイズはカージナルスとのトレードで獲得したホゼ・マルティネスとランディ・アロザレーナをロースターに登録するために、40人枠をあと1つ空ける必要があった。プルーイットはマイナーオプションが切れており、他球団へ流出するリスクを冒すことなくマイナーに降格させることができないため、今回のトレード要員になったと見られる。レイズは今回のトレードにより40人枠の空きが2つとなり、マルティネスとアロザレーナをロースターに登録することが可能となった。

  • ヤンキースがアイアネッタとマイナー契約 控え捕手候補

    2020.1.10 13:00 Friday

     日本時間1月10日、ヤンキースはフリーエージェントのベテラン捕手、クリス・アイアネッタとマイナー契約を結ぶことで合意に達した。今オフ、ヤンキースは控え捕手のオースティン・ロマインがフリーエージェントとなってタイガースへ流出しており、新たな2番手捕手を確立する必要がある。経験豊富なアイアネッタは、カイル・ヒガシオカ、エリック・クラッツらと控え捕手の座を争うことになりそうだ。

     メジャー14年のキャリアを誇るアイアネッタは現在36歳。ロッキーズ復帰2年目のシーズンとなった昨季は、4月中旬に右広背筋を痛めて戦列を離れ、52試合で打率.222、6本塁打、21打点、OPS.728に終わり、8月中旬にDFA→解雇となった。出場試合数はデビューイヤーを除くと自己最少で、ディフェンス面でも守備防御点-7と精彩を欠いた。年齢的な衰えを隠せなくなっているものの、ロッキーズ、エンゼルス、マリナーズ、ダイヤモンドバックスの4球団で14シーズンにわたってプレイしてきた経験は貴重である。

     正捕手のゲーリー・サンチェスに次ぐ2番手捕手の最有力候補と目されているヒガシオカは、メジャー4年目のシーズンを迎える29歳。2017年に9試合、2018年には29試合に出場し、昨季は18試合で打率.214、3本塁打、11打点、OPS.675をマークした。一方、クラッツはメジャー10年のキャリアを誇る39歳の大ベテランで、昨季はジャイアンツとレイズの2球団で合計21試合に出場した。

     ヤンキースは、正捕手のサンチェスがキャッチングやブロッキングといったディフェンス能力に大きな不安を抱えており、スプリッターを武器とする田中将大はサンチェスよりもロマインのほうが相性が良かった。契約最終年を迎える田中にとって、誰が女房役を務めるかは非常に重要な問題であり、ロマインに代わるヤンキースの2番手捕手争いは、日本でも大きな注目を集めることになるかもしれない。

  • パイレーツがエレディアと1年契約 外野4番手として起用

    2020.1.10 12:00 Friday

     日本時間1月10日、パイレーツはフリーエージェントの外野手、ギジェルモ・エレディアと1年契約を結んだことを発表した。28歳のエレディアは昨季、レイズの控え外野手として89試合に出場したものの、昨年12月にノンテンダーFAとなっていた。契約条件についての詳細は、今のところ明らかになっていない。

     メジャーデビューからの3シーズンをマリナーズで過ごしたエレディアは、2018年11月のトレードでマイク・ズニーノらとともにレイズへ移籍。昨季は89試合に出場して打率.225、5本塁打、20打点、OPS.668をマークした。正中堅手のケビン・キアマイアーの控えとしてセンターで41試合に出場したほか、ライトで28試合、レフトで14試合に出場。外野3ポジションで安定した守備力を期待できるため、外野4番手にうってつけの存在である。

     パイレーツは現時点で、レフトにブライアン・レイノルズ、センターにスターリング・マーテイ、ライトにグレゴリー・ポランコが入る布陣が予定されているが、マーテイは今オフ当初からトレード放出の可能性が取り沙汰されている。また、ポランコは左肩の状態に不安を抱えており、エレディアには予想以上の出場機会が与えられる可能性もある。

     パイレーツの本拠地PNCパークはレフトが広いため、左翼手には中堅手と同等の守備力が求められる。ゴールドグラブ受賞経験のあるマーテイがトレードで放出されたとしても、少なくとも守備面ではエレディアがその穴を埋めることは十分に可能だろう。また、左打者のポランコは左腕を苦手としているため、右打者のエレディアがプラトーン要員として起用されることになるかもしれない。

     なお、パイレーツはエレディアの加入に伴い、ロースターの枠を空けるために26歳のパブロ・レイエスをDFAとした。レイエスは内外野のあらゆるポジションを守れるユーティリティ・プレイヤーであり、他球団へ流出する可能性もあると見られている。

  • カージナルスとレイズで有望株を含むトレードが成立

    2020.1.10 11:30 Friday

     日本時間1月10日、カージナルスとレイズの間で複数の選手を含むトレードが成立したことが発表された。カージナルスはホゼ・マルティネスとランディ・アロザレーナの両外野手と今年のドラフトにおける戦力均衡ラウンドAの指名権(全体38位)をレイズへ放出し、2018年ドラフト全体16位指名のマシュー・リベラトーレ、19歳のエドガルド・ロドリゲス、今年のドラフトにおける戦力均衡ラウンドBの指名権(全体66位)を獲得。人員余剰気味となっていた外野手を整理するトレードとなった。

     今回のトレードに含まれる選手のなかで、最もメジャーでの実績があるのはマルティネスだ。レイズのエリック・ニアンダーGMは、左打者偏重の打線に右打ちの強打者を加えたい意向を示していたが、メジャー通算打率.298を誇るマルティネスはそのニーズにフィットした存在と言える。昨季は128試合に出場して自己最低の打率.269に終わったものの、左腕には打率.329、OPS.997と強さを発揮。守備に不安を抱えているため、指名打者制のアメリカン・リーグへ移籍することも追い風となるだろう。

     24歳のアロザレーナは、昨年8月にメジャーデビューを果たし、19試合で打率.300、1本塁打、2盗塁、OPS.891を記録。マイナー直近3年間で61盗塁を記録するなど俊足好守が魅力の外野手で、昨季の平均スプリント・スピード(29.4フィート/秒)はメジャー平均を大きく上回っている。新天地では外野4番手争いに加わることになりそうだ。

     カージナルスが獲得したリベラトーレは、2018年ドラフト全体16位指名のプロスペクト左腕で、同年ドラフトでカージナルスが1巡目指名したノーラン・ゴーマンの親友でもある。昨季はA級で16試合(うち15先発)に登板して78回1/3を投げ、6勝2敗、防御率3.10、76奪三振をマーク。数年後の先発ローテーション候補として期待されるが、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)を獲得するためのトレード要員となる可能性も指摘されている。

     19歳のロドリゲスは、昨季ルーキー級でプレイした捕手で、10試合のみの出場ながら打率.400、OPS.949を記録。なお、カージナルスは外野手2人を放出したことにより、残留を希望していることが報じられているマーセル・オズーナとの再契約交渉が加速する可能性もありそうだ。

  • 2020年殿堂入り投票 ジーターは満票をキープ

    2020.1.9 13:30 Thursday

     全米野球記者協会によるアメリカ野球殿堂入り投票の結果は日本時間1月22日に発表される。投票権を持つ記者のなかには自身の投票内容を公開する者もおり、それを独自に集計した「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」というサイトがある。そのサイトによると、143人分(匿名5人を含む)の投票内容が明らかになった時点で、デレク・ジーターは満票をキープしており、ラリー・ウォーカー、カート・シリング、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンスも殿堂入りラインとなる得票率75%を上回っている。

     現時点の得票率はジーターが100%、ウォーカーが84.6%、シリングが80.4%、ボンズが76.9%、クレメンスが75.5%となっている。しかし、事前の得票率は最終結果より高くなる傾向があるため、ボンズとクレメンスの殿堂入りは今回も難しく、ウォーカーとシリングが75%を超えるかどうかも微妙なところだ。殿堂入りが確実と言えるのはジーターだけであり、昨年のマリアーノ・リベラに続く満票選出が達成されるか注目が集まっている。

     また、MLB公式サイトでは投票権を持つマーク・フェインサンド、ジェフリー・フラナガン、クリス・ハフト、リチャード・ジャスティス、ジョン・ポール・モロシ、T.R.サリバンの6人が自身の投票内容を公開している。ボンズ、クレメンス、ジーター、ウォーカーの4人が6人全員から得票し、スコット・ローレン、シリング、オマー・ビスケルの3人も5票を獲得。ゲーリー・シェフィールドにも4票が入った。なお、6人の投票内容は以下の通り(投票できるのは最大10人まで)。

    マーク・フェインサンド
    1. バリー・ボンズ
    2. ロジャー・クレメンス
    3. デレク・ジーター
    4. ジェフ・ケント
    5. マニー・ラミレス
    6. スコット・ローレン
    7. カート・シリング
    8. ゲーリー・シェフィールド
    9. オマー・ビスケル
    10. ラリー・ウォーカー

    ジェフリー・フラナガン
    1. バリー・ボンズ
    2. ロジャー・クレメンス
    3. デレク・ジーター
    4. アンドリュー・ジョーンズ
    5. マニー・ラミレス
    6. スコット・ローレン
    7. カート・シリング
    8. ゲーリー・シェフィールド
    9. オマー・ビスケル
    10. ラリー・ウォーカー

    クリス・ハフト
    1. バリー・ボンズ
    2. ロジャー・クレメンス
    3. トッド・ヘルトン
    4. デレク・ジーター
    5. ジェフ・ケント
    6. カート・シリング
    7. オマー・ビスケル
    8. ビリー・ワグナー
    9. ラリー・ウォーカー

    リチャード・ジャスティス
    1. バリー・ボンズ
    2. ロジャー・クレメンス
    3. トッド・ヘルトン
    4. デレク・ジーター
    5. スコット・ローレン
    6. カート・シリング
    7. ゲーリー・シェフィールド
    8. ビリー・ワグナー
    9. ラリー・ウォーカー

    ジョン・ポール・モロシ
    1. バリー・ボンズ
    2. ロジャー・クレメンス
    3. デレク・ジーター
    4. アンドリュー・ジョーンズ
    5. ジェフ・ケント
    6. スコット・ローレン
    7. カート・シリング
    8. ゲーリー・シェフィールド
    9. オマー・ビスケル
    10. ラリー・ウォーカー

    T.R.サリバン
    1. バリー・ボンズ
    2. ロジャー・クレメンス
    3. デレク・ジーター
    4. アンドリュー・ジョーンズ
    5. スコット・ローレン
    6. オマー・ビスケル
    7. ビリー・ワグナー
    8. ラリー・ウォーカー

  • FAのオズーナ カージナルスとの再契約を希望か

    2020.1.9 12:40 Thursday

     過去2シーズンをカージナルスで過ごし、フリーエージェントとなってクオリファイング・オファーを拒否したマーセル・オズーナは、年が明けてもまだ契約先が決まっていない。しかし、オズーナには意中の球団があるようだ。ドミニカ共和国のニュース・ネットワーク「CDN37」のネフタリ・ルイーズは、オズーナがカージナルスとの再契約を最優先に考えていることを伝えている。

     ルイーズのリポートによると、オズーナはカージナルスとレンジャーズの2球団が争奪戦のフロントランナーとなっていることを示唆したという。そして、両軍から同等のオファーがあり、オズーナ自身が選択できるのであれば、オズーナはカージナルスと再契約を結びたいと考えているようだ。

     オズーナ争奪戦にはレッズも加わっていると見られていたが、レッズは3年2100万ドルで秋山翔吾を獲得。秋山のほか、ジェシー・ウィンカー、ニック・センゼル、アリスティデス・アキーノ、フィリップ・アービンなど、チーム内に外野のレギュラー候補は多く、オズーナ争奪戦からの撤退が確実視されている。

     オズーナは、オフシーズン序盤にセントルイスで過ごした時間が楽しかったこと、カージナルスとの再契約に前向きであることなどを明らかにしていた。ルイーズのリポートから判断する限り、オズーナのセントルイスへの愛着は変わっておらず、カージナルスとの再契約を最優先に考えていると見られる。

     また、オズーナはカージナルスからのクオリファイング・オファーを拒否しているため、カージナルス以外の球団がオズーナを獲得する場合、今年のドラフトにおける指名権の喪失が発生する。レンジャーズはクオリファイング・オファーの対象でないニコラス・カステヤーノスの獲得にも乗り出しており、レンジャーズが指名権喪失を嫌ってカステヤーノス獲得を優先するのであれば、オズーナのカージナルス復帰が現実味を帯びることになるだろう。オズーナの希望は実現するのか。今後の動向に注目したい。

  • リンドーアはインディアンスの正遊撃手として開幕へ

    2020.1.9 12:15 Thursday

     今オフ中にトレードで放出される可能性が取り沙汰されているフランシスコ・リンドーア(インディアンス)だが、クリス・アントネッティ野球部門社長はその可能性を否定するスタンスを崩していない。アントネッティは「(2019年の)シーズンが終わってから、私はフランシスコが我々の(2020年の)開幕戦の遊撃手であるということ以外を考えたことはなかった。今日もその考えは変わらないよ」と語った。

     現在26歳のリンドーアは、今やメジャーを代表するスター遊撃手へと成長を遂げており、昨季は143試合に出場して打率.284、32本塁打、74打点、22盗塁、OPS.854をマーク。30本塁打以上は3年連続、20盗塁以上とOPS.850以上は2年連続となり、2016年から4年連続となるオールスター・ゲームに選出されたほか、2016年以来3年ぶりとなるゴールドグラブ賞も受賞した。

     リンドーアがフリーエージェントとなるのは2年後の2021年オフであり、インディアンスは今オフ中に無理をしてリンドーアを放出する必要はない。エース右腕のコリー・クルーバーをデライノ・デシールズ、エマニュエル・クラーセとのトレードでレンジャーズへ放出したものの、インディアンスは今季もアメリカン・リーグ中部地区の優勝争いに加わることができると考えられており、上位争いを繰り広げるうえでリンドーアは必要不可欠な戦力だ。

     テリー・フランコーナ監督は「トレードの噂をコントロールすることはできない。この冬に関して言えることは、(リンドーアのトレードの噂の)99.9%は間違っているということだね。我々はフランキーを可能な限り長く保有したいと考えている」と発言。指揮官のこの発言を見ても、リンドーア放出の可能性は低いと言えるだろう。

     インディアンスの予算規模ではリンドーアとの契約延長は不可能と見られており、2年後の流出は確実だが、少なくとも今季の開幕戦はインディアンスの一員としてプレイするリンドーアの姿を見ることができそうだ。

  • 守備指標「OAA」に内野手版が登場 昨季トップはカブス・バイエズ

    2020.1.9 11:45 Thursday

     Statcastで計測されたデータによる守備指標として「OAA(Out Above Average)」というものがある。その名のとおり、平均的な選手と比較してどれだけ多くのアウトを取ったかを示している。過去2年間、この指標は外野手のみに限定されていたものの、ついに内野手版が公開された。+19を記録したハビアー・バイエズ(カブス)を筆頭に、ランキングの上位には球界を代表する名手たちが名を連ねている。

     内野手版のOAAは【1】打球に到達するまでに必要な移動距離、【2】打球に到達するまでに要した時間、【3】走者が向かっている塁までの距離、【4】打者の平均スピード(フォースプレイの場合)という4つの項目がベースとなっている。【1】と【2】は外野手版のOAAでもベースとなる項目だが、内野手はどの塁へ送球するかでプレイの難易度が変わり、打者のスピードによってもアウトを取る難易度が大幅に変化する(打者が俊足のビリー・ハミルトンと鈍足のアルバート・プーホルスの場合を考えてみるとよい)ため、【3】と【4】も重要な項目となる。

     こうして算出されたOAAで内野手トップに輝いたのは+19を記録したバイエズで、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)が+17、アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)とニック・アーメッド(ダイヤモンドバックス)が+16、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)が+15、マット・チャップマン(アスレチックス)が+14で続いている。ちなみにワーストはホルヘ・ポランコ(ツインズ)とブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)の-16だ。

     詳細なデータを集めているため、「三塁手として出場しているとき」「三塁手として出場しているが守備シフトによって遊撃手の位置にいるとき」「月別の推移」など、状況に合わせたOAAの算出も可能となっている。このデータはすべてデータサイト「Baseball Savant」で検索可能である。

     守備防御点(DRS)で-2だったフレディ・ギャルビス(レッズ)がOAAで+12、DRSで+1だったポランコがOAAで-16を記録するなど、他の守備指標との相違も見られる。外野手限定だったOAAが内野手にも拡大されたことにより、ファンがデータを見る楽しみも増えたのではないだろうか。

  • Dバックスが救援右腕・ロンドンと合意 1年300万ドルとの報道

    2020.1.9 11:05 Thursday

     日本時間1月9日、関係者がMLB公式サイトのジェシー・サンチェスに伝えたところによると、ダイヤモンドバックスはフリーエージェントのリリーフ右腕、ヘクター・ロンドンと1年300万ドルで契約合意に達したようだ。身体検査を経て、正式に契約成立が発表される見込みとなっている。

     関係者によると、ロンドンの今季の年俸は250万ドルで、来季の契約は年俸400万ドルの球団オプションまたはバイアウト50万ドル。よって、ロンドンに保証されている金額は今季の年俸250万ドルとバイアウト50万ドルを合わせた300万ドルとなる。また、今季の完了試合数に応じて球団オプションの年俸は最大500万ドルまで増額される可能性があるという。

     現在31歳のロンドンは、昨季アストロズで62試合に登板して60回2/3を投げ、3勝2敗、19ホールド、防御率3.71、48奪三振を記録。メジャー7年間で421試合(年平均60試合)に登板しており、アストロズでの2年間では主にセットアッパーを務めたが、カブス時代には2014年に29セーブ、翌2015年に30セーブをマークするなど、クローザーを務めた経験もある。

     昨季の速球の平均球速が96.7マイルを記録するなど、その球威に陰りは見えておらず、ダイヤモンドバックスでも勝ち試合の終盤に起用されるケースが多くなるだろう。今オフのダイヤモンドバックスのブルペン補強は、ジュニア・ゲラに続いてロンドンが2人目であり、アーチー・ブラッドリーとクローザーの座を争う可能性もある。実力をしっかり発揮できれば、フリーエージェントとなった平野佳寿の穴を埋める存在となりそうだ。

     ダイヤモンドバックスはコール・カルフーンやマディソン・バムガーナーの獲得により、必要な補強をほぼ終えている。今後は控え野手やリリーフ投手など、選手層に厚みを加えるための動きを見せることになるだろう。また、今季終了後にフリーエージェントとなる先発左腕、ロビー・レイにはトレード放出の可能性があり、こちらの動向にも注目だ。

  • ブリュワーズ・カウンセル監督が契約延長 球団史上最長政権へ

    2020.1.9 10:40 Thursday

     日本時間1月9日、ブリュワーズは今季終了後に契約満了を迎えるクレイグ・カウンセル監督と2023年まで契約を延長したことを発表した。現行の3年契約は今季限りで終了するが、それに3年契約が追加される形となる。なお、カウンセルは2015年途中からブリュワーズの指揮を執っており、2023年まで監督を務めると在任期間が9シーズンとなって球団最長記録を更新する。

     昨季のブリュワーズは89勝73敗でナショナル・リーグ中部地区の2位となり、第2ワイルドカードを獲得。地区優勝した2018年に続いてポストシーズンへ進出し、カウンセルはチームを複数回のポストシーズンへ導いた球団史上初の監督となった。その手腕を高く評価され、新たに3年間の契約延長を獲得。ブリュワーズでは1992年から1999年途中まで指揮を執ったフィル・ガーナーの8シーズンが最長政権であり、カウンセルにはこれを更新するチャンスが与えられたことになる。

     カウンセルは現役時代、2004年と2007~2011年にブリュワーズでプレイ。2008年は内野の準レギュラーとして26年ぶりのポストシーズン進出に貢献し、地区優勝した2011年にも経験豊富なベテランとしてチームを支えた。要するに、ブリュワーズの直近4回のポストシーズン進出には選手または監督として、すべてカウンセルが関わっているというわけだ。

     カウンセルは「みなさんがご存じのとおり、監督という仕事は保証がない。これまで我々は順調なステップを歩んできたと思う。ポストシーズンに進出してワールドシリーズを制するために、これを継続していきたいね」とコメント。「我々のミッションは前進することだ。そこに(契約延長という)安定性が加われば、チームを助けてくれる」と今回の契約延長を喜んだ。

     今オフ、ブリュワーズは大きく選手を入れ替えたものの、クリスチャン・イェリッチ、ライアン・ブラウン、ロレンゾ・ケイン、ジョシュ・ヘイダー、ブランドン・ウッドラフといった主力選手は健在。まずは球団史上初となる3年連続のポストシーズン進出を目指す。

  • Rソックス・ベッツのトレード放出は起こり得るのか

    2020.1.8 14:25 Wednesday

     今オフの注目トピックの1つであり続けているのが「レッドソックスはムーキー・ベッツをトレードで放出するのか」ということだ。今季の年俸総額をぜいたく税の対象ライン以内に抑える方針のレッドソックスだが、その解決策となるような動きを見せることはできていない。ベッツはこのままレッドソックスの一員として今季の開幕を迎えることになるのだろうか。

     ESPNのジェフ・パッサンは、「レッドソックスはムーキー・ベッツをトレードで放出するのか」という問いに対して「その答えはオフシーズンの間、ずっと変わっていない。『おそらくトレードされないだろう』というものだ」とコメント。今季終了後にフリーエージェント市場に出る意志の固いベッツが契約延長に応じる可能性はないに等しく、ベッツをトレードで獲得するチームは、ベッツを1年保有するだけのために複数の有望株を放出し、高額の年俸を負担しなければならない。そのようなチームは現れないというのが大方の予想だ。

     レッドソックスは、今季の優勝争いを諦めているわけではなく、年俸総額の問題さえ気にしないのであれば、無理にベッツを放出する必要はない。むしろベッツはポストシーズン進出を目指すうえで必要不可欠な戦力である。ベッツを保有し続ける間に契約延長にチャレンジすることもできるし、契約延長が成立しなくても、シーズン終了後にクオリファイング・オファーを提示し、ベッツ流出の補償として2021年のドラフト指名権を得ることができる。

     また、2020年の戦いぶりが思わしくない場合、2018年途中にオリオールズがマニー・マチャドをドジャースへ放出したように、シーズン途中でベッツを放出することもできる。この場合、レッドソックスはベッツ流出の際に得られるドラフト補償指名権で獲得できる選手と、ベッツのトレード放出で対価として得られる選手を比較し、トレード放出に関する決断を下すことになる。

     レッドソックスとベッツに関して確実に言えることは、ベッツが年俸調停期間の選手による最高年俸記録を更新する可能性が高いということだ。従来の記録はノーラン・アレナード(ロッキーズ)の2600万ドルであり、2800万ドルを超える可能性も取り沙汰されているベッツがこの記録を更新するのはほぼ確実。なお、アレナードはこの記録を打ち立てたあと、ロッキーズと8年2億6000万ドルの超大型契約を結んでいる。

  • レンジャーズに大型補強の可能性 地元紙記者が言及

    2020.1.8 13:45 Wednesday

     今オフのレンジャーズは、トレードでインディアンスからコリー・クルーバー、フリーエージェント市場ではカイル・ギブソンとジョーダン・ライルズの獲得に成功し、先発ローテーションの補強を完了。スター三塁手のアンソニー・レンドンの獲得こそ逃したものの、現在は右打ちの強打者の獲得を目指している。複数のスラッガーを獲得する大型補強に乗り出す可能性もあるようだ。

     MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、フリーエージェントの外野手、ニコラス・カステヤーノスと各球団の契約交渉は最終段階に突入しており、レンジャーズは「ファイナリスト」の球団の1つになっているという。しかし、ダラス・モーニング・ニュースのエバン・グラントは、レンジャーズがカステヤーノスを獲得したからといって、ただちにノーラン・アレナード(ロッキーズ)の獲得から撤退するわけではないと指摘。アレナードのトレードが成立する可能性は低いと見られているが、レンジャーズは獲得を諦めるつもりはないようだ。

     また、レンジャーズはフリーエージェントの三塁手、トッド・フレイジャーの獲得に興味を示していることも報じられている。グラントは、レンジャーズがカステヤーノスとフレイジャーを獲得し、そのうえでアレナードも手に入れる可能性があると記している。その場合、フレイジャーが一塁、アレナードが三塁、カステヤーノスは外野の両翼のどちらかに入ることになる。

     グラントによると、レンジャーズはカステヤーノスの獲得に成功した場合、若手外野手のウィリー・カルフーンをトレード要員とする可能性があるという。現在25歳のカルフーンは、メジャー3年目となった昨季、83試合に出場して21本塁打、OPS.848を記録。アレナードの対価として少なくとも1人はメジャーレベルの若手選手を欲しているロッキーズの要求を満たす存在となり得る、とグラントは指摘する。

     クルーバーらの獲得により、強力な先発ローテーションを擁しているレンジャーズ。ブルペンに不安を抱えているものの、打線の補強にも成功して得点力が向上すれば、アメリカン・リーグ西部地区の優勝争いを盛り上げてくれそうだ。

  • 2018年王者・Rソックスにサイン盗み疑惑 MLB機構が調査へ

    2020.1.8 13:05 Wednesday

     球界のサイン盗み疑惑に関する調査がアストロズ以外にも拡大しようとしている。日本時間1月8日、「ジ・アスレチック」はレッドソックスの選手たちが2018年に対戦相手のサインを見破るためにビデオルームを使用していたことを報じた。これは2017年終盤にロブ・マンフレッド・コミッショナーがサイン盗みに関して各球団へ通達した内容に違反するものであり、メジャーリーグ機構はこの問題に関する調査を開始する予定だ。

     レッドソックスは2017年にヤンキース戦でサイン盗みのためにアップルウォッチを使用したことについて、メジャーリーグ機構から罰金の処分を受けた。その後、マンフレッドはサイン盗みに関する電子機器やビデオルームの使用について、厳罰を科す方針を各球団へ通達。「ジ・アスレチック」によると、マンフレッドはレッドソックスから二度と不正なサイン盗みを行わないとの「絶対的な保証」を受けたという。そのなかで2018年にも不正なサイン盗みを行っていたことが明らかになれば、厳罰は免れないだろう。

     「ジ・アスレチック」の報道によると、メジャーリーグ機構は2018年シーズンの開幕前に、全30球団の球団社長、GM、GM補佐に対して3ページにわたる文書を送付。その文書には対戦相手のサインを盗むことを目的としてリプレイルームやビデオルームの映像を含む電子機器を使用してはならないことが記されていたという。しかし、2018年にレッドソックスに所属していた3人の人物は、選手たちが対戦相手のサインを見るためにビデオルームを訪れていたことを証言。ただし、ポストシーズンの期間中はサイン盗み防止のためにビデオルームが監視されていたため、同様の行為は不可能だったようだ。

     メジャーリーグ機構は、昨年11月からアストロズのサイン盗み疑惑に関する調査を続けている。この件に関するアストロズへの処分は数週間以内に発表される見込みとなっているが、球界を取り巻くサイン盗み疑惑はアストロズに処分を科して一件落着というわけにはいかなそうだ。

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