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  • プラチナグラブ賞にチャップマンとアレナードが選出

    2018.11.11 11:15 Sunday

     メジャーリーグで最高の守備を見せた選手に贈られるプラチナグラブ賞の受賞者が発表され、ア・リーグはマット・チャップマン(アスレチックス)、ナ・リーグはノーラン・アレナード(ロッキーズ)が選出された。カリフォルニア州レイクフォレストのエルトロ高校でチームメイトだった両者は、各リーグを代表する好守の三塁手として活躍しており、同じ高校出身の選手が同じシーズンにプラチナグラブ賞を受賞するのは史上初の快挙。また、両リーグで同じポジションの選手が選出されるのも初めてとなった。

     2011年に設立されたプラチナグラブ賞は、ゴールドグラブ賞を受賞した各リーグ9人のなかからファン投票により受賞者が決定され、各リーグで最高の守備を見せた選手に贈られるアウォードとなっている。アレナードは2年連続2度目、チャップマンは初めての受賞であり、同賞を受賞した三塁手は過去にエイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ:2011年、2012年)とマニー・マチャド(当時オリオールズ:2013年)の2人だけである。

     フルシーズン1年目となったチャップマンは、三塁で守備防御点+29を記録。これは遊撃で守備防御点+21を記録したアンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)とニック・アーメッド(ダイヤモンドバックス)を上回って全ポジションの全選手のなかで最多の数字であり、三塁手としては2位のベルトレイ(+10)に大差をつけてのトップである。一方のアレナードは、メジャー6年目にして初めて守備防御点がプラス2ケタに届かなかった(+5)ものの、同期間でマークした守備防御点+109はシモンズ(+165)に次ぐメジャー2位の数字。好守の三塁手として確固たる地位を築いていることが、2年連続2度目の受賞につながったと言えそうだ。

  • Rソックス・ベッツが「ハート&ハッスル賞」に選出

    2018.11.10 09:40 Saturday

     ムーキー・ベッツ(レッドソックス)のアウォード受賞ラッシュが止まらない。シルバースラッガー賞に選出された数時間後、ベッツはメジャー30球団の候補者30名のなかからただ1人選出されるメジャー全体の「ハート&ハッスル賞」の受賞者に選出された。レッドソックスの選手が同賞を受賞するのは2013年のダスティン・ペドロイア以来、5年ぶりのこととなった。

     「ハート&ハッスル賞」は2005年に設立。フィールド上での成績だけでなく、野球に対する情熱を示し、野球の価値・精神・伝統を体現した選手に対して贈られる賞である。まず、30球団からそれぞれ1名が球団別の受賞者として選出され、最終的にそのなかから1名がメジャー全体の受賞者として選出されるという仕組みになっている。

     今季のベッツは打率.346、長打率.640、129得点でメジャー最高の成績を残し、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞。レッドソックスの直近15年で4度目となるワールドシリーズ制覇に大きく貢献し、ア・リーグMVPの最有力候補にも挙げられている。こうしたフィールド上での活躍に加え、フィールド外での取り組みや、野球に対する姿勢を総合的に評価され、今回の受賞に至った。

     ベッツは夫人の出産に立ち会っていたため、受賞者が発表された現場にはいなかったものの、ビデオメッセージを通してコメントを発表。「この賞は僕と僕の家族にとって大きな意味を持つ。僕を選んでくれたことに感謝したい。球団やチームメイトにも感謝しているよ」と今回の受賞を喜んだ。

     メッツの「ハート&ハッスル賞」を受賞していたブランドン・ニモは、ベッツが受賞に相応しいと断言する。「僕たちはみんな、ベッツが正しい方法で野球に取り組んでいると信じている。彼はおそらくア・リーグのMVPに選ばれるだろう。彼は素晴らしい成績を残しているだけでなく、常に全力でプレイするんだ。彼は情熱と楽しさを持ってプレイしているし、僕たちはそれを楽しんでいる。間違いなく彼は受賞に相応しいよ。彼が選ばれて僕たちも嬉しいんだ」とニモ。すべてのメジャーリーガーが納得するベッツの受賞となった。

  • イチローと首位打者を争ったマウアーが現役引退を正式に発表

    2018.11.10 09:20 Saturday

     ツインズの象徴的存在であるジョー・マウアーが、キャリアを通して自身をサポートしてくれたファンに対する感謝を述べる手紙のなかで、正式に今季限りでの現役引退を発表した。かつてマリナーズのイチローと熾烈な首位打者争いを繰り広げた好打者は、ツインズ一筋のまま、ユニフォームを脱ぐことになった。

     ミネソタ州セントポール出身のマウアーは、2001年のドラフトで地元ツインズから全体1位指名を受けてプロ入り。2004年4月にメジャーデビューを果たし、翌2005年には早くも正捕手の座を掴んだ。2006年、2008年、2009年と3度にわたって首位打者を獲得するなど、メジャーを代表する好打の捕手としての地位を確立し、2009年には打率.365、28本塁打、96打点、OPS1.031という自己最高の成績でMVPに選出。初の首位打者となった2006年から2013年までの8シーズンで6度の打率3割をマークした。

     しかし、捕手の重労働はマウアーの身体に大きな負担を強いることになり、脳震盪の影響もあって2014年からは本格的に一塁手に転向。その年から今季までの5シーズンで打率3割をマークしたのは1度しかなく、本塁打は11本(2016年)、OPSは.801(2017年)が最高と、その好打には陰りが見え始めていた。今季限りでツインズとの大型契約が終了し、シーズン終盤には5年ぶりにマスクを被るなど、地元ファンもすっかり「お別れムード」。ツインズのフランチャイズ・プレイヤーということもあり、ツインズ一筋のまま、現役を引退することが有力視されていたが、ようやく正式発表するに至った。

     MVP1度、首位打者3度のほか、オールスター・ゲーム選出6度、シルバースラッガー賞5度、ゴールドグラブ賞3度と輝かしい実績を残したマウアー。「たくさん考えたあと、野球から引退することを決めた。自分の健康と家族のことを考えた結果だ」と決断に至った経緯を説明した。通算2123安打は球団史上4位、428二塁打は同2位、出塁率.388は同6位にランクイン。ツインズの「レジェンド」の1人として、マウアーの雄姿は永遠にファンの記憶に刻まれることだろう。

  • パイレーツが韓国人内野手・姜正浩と1年300万ドルで再契約

    2018.11.9 14:45 Friday

     先週、姜正浩(カン・ジョンホ)との来季の契約オプションを破棄したパイレーツだが、ニール・ハンティントンGMは再契約に興味を持っていることを明らかにしていた。そして、日本時間11月9日にパイレーツは姜と1年契約を結んだことを発表。自らの不祥事により2年近くを棒に振った韓国人内野手は、再びパイレーツで正三塁手の座を目指すことになった。

     MLBネットワークのジョエル・シャーマンによると、今回のパイレーツと姜の契約は年俸300万ドルの1年契約であり、総額250万ドルの出来高が設定されているという。姜が出来高の条件をすべてクリアした場合、姜が得る総額は550万ドル。これはパイレーツが破棄した来季契約オプションの年俸と同じ金額である。

     ハンティントンは「ジョンホを復帰させることで来季のチームがより良くなると考えている。彼は打線にインパクトをもたらす能力を持っているからね」とコメントし、姜の復帰を歓迎。「選手間の競争が存在することや、様々な選択肢が存在することは、どんな組織にとっても重要なことだ。今回の契約はその両方を我々にもたらしてくれる」と再契約の狙いを説明した。

     今季、パイレーツの正三塁手はコリン・モランが務めたが、少なくとも、姜は左打者のモランとプラトーンで起用されることになるだろう。しかし、姜が故障なくシーズンを過ごし、21本塁打・OPS.867をマークした2016年のようなパフォーマンスを取り戻すことができれば、モランとの併用ではなく、フルタイムの正三塁手としての出場機会を与えられる可能性もある。

     姜は2016年12月に韓国で飲酒運転により逮捕され、のちにこれが2009年以降3度目の逮捕事例であることが判明。この影響で就労ビザを得ることができず、2017年は制限リストに入ったままシーズンを終え、今季も4月末に就労ビザが発行されたものの、マイナーでの調整などに時間を要し、3試合のみの出場に終わった。自らの不祥事により全盛期の2年間を棒に振ってしまった姜が以前の輝きを取り戻せるのか注目したい。

  • シルバースラッガー賞 J.D.マルティネスが2ポジションで受賞

    2018.11.9 13:55 Friday

     日本時間11月9日、各ポジションで優れた打撃成績を残した選手に贈られるシルバースラッガー賞の受賞者が発表された。マイク・トラウト(エンゼルス)が6度目、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)が5度目、ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)とノーラン・アレナード(ロッキーズ)が4度目の受賞となった一方、初受賞の選手も多数。J.D.マルティネス(レッドソックス)は外野と指名打者の2部門で選出され、シルバースラッガー賞の39年の歴史において、複数ポジションで同時選出された史上初の選手となった。

     シルバースラッガー賞はレギュラーシーズンの成績を対象として、各球団の監督・コーチの投票によって受賞者が決定される。通常、ある選手が複数ポジションで多数の票を得ることはないが、今季のマルティネスは自身の出場機会のうち、62%を指名打者、38%を外野手として過ごした。三冠王も狙える圧倒的な打撃成績を残したこともあり、両部門で多くの票を集め、史上初の快挙が成し遂げられることとなった。なお、各リーグの各ポジションの受賞者と打撃成績は以下の通り。

    ●アメリカン・リーグ
    捕手:サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)2年ぶり2度目
    打率.235 27本塁打 80打点 OPS.713

    一塁:ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)4年ぶり2度目
    打率.265 22本塁打 78打点 OPS.798

    二塁:ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)5年連続5度目
    打率.316 13本塁打 61打点 OPS.837

    三塁:ホゼ・ラミレス(インディアンス)2年連続2度目
    打率.270 39本塁打 105打点 OPS.939

    遊撃:フランシスコ・リンドーア(インディアンス)2年連続2度目
    打率.277 38本塁打 92打点 OPS.871

    外野:ムーキー・ベッツ(レッドソックス)2年ぶり2度目
    打率.346 32本塁打 80打点 OPS1.078

    外野:マイク・トラウト(エンゼルス)2年ぶり6度目
    打率.312 39本塁打 79打点 OPS1.088

    外野/指名打者:J.D.マルティネス(レッドソックス)3年ぶり2度目・3度目
    打率.330 43本塁打 130打点 OPS1.031

    ●ナショナル・リーグ
    捕手:J.T.リアルミュート(マーリンズ)初
    打率.277 21本塁打 74打点 OPS.825

    一塁:ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)2年連続4度目
    打率.290 33本塁打 83打点 OPS.922

    二塁:ハビアー・バイエズ(カブス)初
    打率.290 34本塁打 111打点 OPS.881

    三塁:ノーラン・アレナード(ロッキーズ)4年連続4度目
    打率.297 38本塁打 110打点 OPS.935

    遊撃:トレバー・ストーリー(ロッキーズ)初
    打率.291 37本塁打 108打点 OPS.914

    外野:クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)2年ぶり2度目
    打率.326 36本塁打 110打点 OPS1.000

    外野:デービッド・ペラルタ(ダイヤモンドバックス)初
    打率.293 30本塁打 87打点 OPS.868

    外野:ニック・マーケイキス(ブレーブス)初
    打率.297 14本塁打 93打点 OPS.806

    投手:ヘルマン・マルケス(ロッキーズ)初
    打率.300 1本塁打 5打点 OPS.650

  • ナショナルズがハーパーへ提示したオファーは10年総額3億ドル

    2018.11.8 18:40 Thursday

     レギュラーシーズン最終日にブライス・ハーパーに対して長期契約のオファーを提示し、それを断られたことが明らかになっているナショナルズ。オファーの詳細は不明だが、総額4億ドルに迫るような「積極的なオファー」であることが報じられていた。しかし、地元紙ワシントン・ポストによると、ナショナルズがハーパーに提示したオファーは総額3億ドルの10年契約だったようだ。

     ナショナルズの外野にはフアン・ソトとビクトル・ロブレスという若手有望株がおり、これにアダム・イートンを加えることでハーパーなしでもレギュラークラス3人を用意することができる。ハーパーに巨額をつぎ込むのではなく、他の弱点を補強するために予算を使うほうがチームのためになるのではないかと考える者が現れても決して不思議ではない。

     しかし、ナショナルズのマイク・リゾーGMはこの考えに対して「代替選手でも満足はできると思う。でも、ハーパーがいないほうが良いチームになるかもしれないという点には同意できないね」と否定的。10年3億ドルのオファーを拒否されたとはいえ、「我々は(再契約の可能性の)ドアを閉ざしたわけではない」とハーパーとの再契約に意欲的な姿勢を示している。

     オフシーズンは始まったばかりであり、フリーエージェント選手と各球団の交渉が本格的にスタートするのはこれから。財政的に余裕のある球団がハーパー獲得に乗り出すことが予想されるなか、ナショナルズも黙っているはずはなく、条件を上積みしてハーパーの引き留めに全力を注ぐことだろう。

     リゾーは「ハーパーは我々が獲得し、我々とともに成長してきた選手の1人なんだ。我々は彼に残ってほしいと思っているよ」とハーパーへの想いを口にする。多くの球団による争奪戦となれば、以前から噂されていたように契約総額が4億ドル前後まで膨れ上がる可能性もあるが、リゾー、そしてナショナルズの想いはハーパーに届くのか。今オフのフリーエージェント市場における最大の目玉選手の動向には連日、大きな注目が集まることになりそうだ。

  • 便利屋・ゴンザレスの退団でグリエルがユーティリティに?

    2018.11.8 15:50 Thursday

     内外野のあらゆるポジションをこなしてチームに貢献してきたマーウィン・ゴンザレスがフリーエージェントとなり、退団が確実視されているアストロズ。チームはその穴を球団内部の人材で埋める方針だが、なかでも正一塁手として活躍中のユリ・グリエルには、よりフレキシブルな役割が任されることになりそうだ。

     ゴンザレスは2011年のルール5ドラフトでレッドソックスが指名したあと、当時アストロズのGMに就任したばかりだったジェフ・ルーノウがトレードで獲得した選手だった。内外野を守れるユーティリティ性を生かしてメジャーに定着し、2017年のワールドシリーズ制覇の際にはチームの中心選手に成長。内外野7ポジションのうち、2016年はライト、2017年はセンターでの出場機会がなかったが、今季は一塁24試合、二塁32試合、三塁3試合、遊撃39試合、レフト73試合、センター2試合、ライト1試合と全ポジションを守り、故障者の穴を埋めるべく奮闘した。

     しかし、そのゴンザレスが退団することにより、アストロズはゴンザレス抜きのチーム編成を進めなければならない。ルーノウの発言によると、アストロズはゴンザレスの代役を外部から補強するのではなく、ゴンザレスの代役となるユーティリティ・プレイヤーは球団内部の人材から発掘し、外部からはネルソン・クルーズのようなスラッガーを獲得する方針だ。

     そこで注目を集めているのがグリエルである。今季のグリエルは一塁を109試合で守ったほか、二塁15試合、三塁21試合、遊撃2試合で出場。メジャー1年目の2016年にはレフトでの出場経験もあり、ゴンザレスほどではないにしても、チーム事情に合わせてフレキシブルに起用できる選手の1人である。一塁にはタイラー・ホワイトもおり、他の内野手が故障したり、休養で欠場したり、指名打者に入ったりする際にグリエルが一塁ではないポジションで起用されるケースは今後もあるだろう。グリエルが「ポスト・ゴンザレス」に収まれば、A.J.ヒンチ監督の選手起用はグッと楽になるはずだ。

  • マリナーズの正捕手・ズニーノがレイズ移籍へ トレード成立間近

    2018.11.8 13:10 Thursday

     関係者がMLBネットワークのケン・ローゼンタールに伝えたところによると、レイズがマリナーズへマレックス・スミスを放出し、マイク・ズニーノとギジェルモ・エレディアを獲得するトレードが成立に迫っているようだ。現在は他の交換要員も含めた最終調整に入っていると見られるが、前日にチーム再建を目指す方針であることが報じられたマリナーズが早速動いた形となった。

     ワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作るため、現在のチームの主力選手を放出したうえでのチーム再建に取り組むことを明らかにしていたマリナーズのジェリー・ディポートGMは、「外野手、特にセンターが足りないと思っている」とチームの弱点について話していた。そこでディポートが目を付けたのが、今季レイズでレギュラーに定着してリーグ最多の10三塁打、同2位の40盗塁をマークしたスミスだ。実はスミスは2017年1月のトレードでブレーブスからマリナーズに加わったのだが、その直後に再びトレードでレイズへ移籍。マリナーズに在籍したのはたった77分だけだったが、レイズでプレイした2シーズンを経てマリナーズに「復帰」することとなった。

     一方、レイズへ移籍することが報じられているのはズニーノとエレディア。ズニーノは今季20本塁打を放ち、守備面ではゴールドグラブ賞こそ逃したものの、「ウィルソン年間最優秀守備選手」の捕手部門に初選出された。ウィルソン・ラモス放出後、正捕手が不在となっていたレイズにとって大きな補強となるだろう。また、エレディアはマリナーズで外野4番手として活躍していた選手。レイズはスミス放出によって外野の層が薄くなるため、それをカバーする存在となりそうだ。

     なお、現時点ではトレードは成立しておらず、両軍からプロスペクトが1人ずつトレードに加わるとの報道もある。交換要員に関して両軍が合意したあと、身体検査を経て正式にトレードが発表されることになるが、両軍からの正式発表までにはもう少し時間が掛かりそうだ。

  • 大物FA選手の獲得を狙うフィリーズがキンブレルに興味

    2018.11.8 11:50 Thursday

     今オフの目玉であるブライス・ハーパーとマニー・マチャドの獲得に動く可能性が取り沙汰されているフィリーズだが、それは大物投手の獲得レースからフィリーズが撤退することを意味するわけではない。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、フィリーズは今オフのリリーフ投手市場における最大の大物であるクレイグ・キンブレルの獲得にも興味を示しているようだ。

     今オフ、クローザーの補強を最も必要としているのはカージナルスであると見られており、カージナルスはキンブレルやアンドリュー・ミラーといった大物リリーフ投手の獲得レースに参戦することが予想されている。しかし、セントルイス地元紙でカージナルスの番記者を務めるデレク・グールドによると、カージナルスはリリーフ投手の獲得に関して長期契約を望んでおらず、キンブレルが求める条件はカージナルスにフィットしない可能性が高い。

     フィリーズはリリーフ投手のWARがメジャー11位を記録するなど、ブルペンは決して悪くない戦力を誇っているが、絶対的な守護神が不在という現実がある。今季はクローザーに予定されていたヘクター・ネリスが精彩を欠き、セランソニー・ドミンゲスを中心にトミー・ハンターやパット・ニーシェックらが勝ちパターンの継投を担ったが、ここに過去4シーズン平均37セーブをマークしているキンブレルが加われば、各投手の役割分担がより明確になり、単なる「絶対的守護神加入」以上のものをチームにもたらすだろう。ちなみに、過去4シーズンで37セーブ以上を記録したフィリーズの投手は、2016年のジェンマー・ゴメスしかいない。

     ハーパー、マチャド、キンブレルという大物3人を全員獲得するというのは現実的な話ではないかもしれないが、今オフのフリーエージェント市場においてフィリーズが積極的に動くことだけは間違いない。フィリーズの戦力補強の成否次第では、メジャー全体の勢力図は大きく変化することになりそうだ。

  • 7試合にわたる「MLBオールスターズ」の戦いが今日スタート

    2018.11.8 11:25 Thursday

     マーリンズのドン・マティングリー監督が率いる「MLBオールスターズ」の戦いが日本時間11月8日の今日、スタートする。読売ジャイアンツとのエキシビション・マッチを1試合戦ったあと、東京ドームで3試合、マツダスタジアムで1試合、ナゴヤドームで2試合、日本代表「侍ジャパン」と対戦。巨人戦の前日となった日本時間11月7日には、選手たちが東京ドームに集まり、短時間の練習を行ったあと、チーム写真の撮影やメディア対応などが行われた。

     マティングリー監督は「日本人選手の野球に取り組む姿勢や基本に忠実なプレイはとても素晴らしい」と語り、日本野球への敬意を表した。そして、「選手たちには楽しい野球をしてもらいたいし、ファンとの触れ合いや日本での経験を楽しんでほしい。でも、毎晩3時間半から4時間だけは素晴らしい野球をしたいね」と選手たちのプレイに期待を寄せた。

     マティングリー監督が「我々には素晴らしい打線がある」と語ったように、今回の「MLBオールスターズ」の打線にはミッチ・ハニガー(マリナーズ)、J.T.リアルミュート(マーリンズ)、ヤディアー・モリーナ(カージナルス)、エウヘニオ・スアレス(レッズ)と今年のオールスター・ゲームに出場した選手が4人も含まれている。さらに、ナ・リーグ新人王の有力候補と目されるロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)とフアン・ソト(ナショナルズ)、ドジャースのリーグ2連覇に貢献したエンリケ・ヘルナンデスとクリス・テイラーらもロースターに名を連ねており、魅力たっぷりの打線となった。

     それに比べると、投手陣はやや寂しい顔ぶれとなっているが、チーム内で今季最も勝ち星が多い(8勝)前田健太がエース格となり、マツダスタジアムでの凱旋登板が予想されている。また、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜が一塁ベースコーチとしてチームに帯同しており、かつての大スターの凱旋は日本の野球ファンを沸かせることになりそうだ。

    ●「MLBオールスターズ」試合予定(すべて日本時間)
    11/8(木)18:00 vs読売ジャイアンツ @東京ドーム
    11/9(金)18:30 vs侍ジャパン @東京ドーム
    11/10(土)18:30 vs侍ジャパン @東京ドーム
    11/11(日)19:00 vs侍ジャパン @東京ドーム
    11/13(火)18:30 vs侍ジャパン @マツダスタジアム
    11/14(水)19:00 vs侍ジャパン @ナゴヤドーム
    11/15(木)18:00 vs侍ジャパン @ナゴヤドーム

  • 「ウィルソン年間最優秀守備選手」の受賞者9名が発表

    2018.11.8 11:00 Thursday

     MLBネットワークでは日本時間11月8日に「ウィルソン年間最優秀守備選手」の受賞者を発表した。受賞者は従来の守備成績のほか、セイバーメトリクスによる新たな守備指標、インサイド・エッジのスカウティング・サービスによるデータなどに基づいて、各ポジションでメジャー全体から1名ずつが選出される。なお、メジャー全体の年間最優秀守備選手にはマット・チャップマン(アスレチックス)、年間最優秀守備チームにはダイヤモンドバックスが選出されている。

     遊撃手部門で選出されたアンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)は今回が5度目の選出となり、この賞が2012年に設立されて以降、メジャー最多の受賞回数を誇っている。二塁手部門のDJレメイヒュー(ロッキーズ)と左翼手部門のアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)はいずれも3度目の受賞。三塁手部門のチャップマンに加え、捕手部門のマイク・ズニーノ(マリナーズ)、一塁手部門のフレディ・フリーマン(ブレーブス)の3人が初受賞となった。

     守備を対象としたアウォードとしてはローリングス社のゴールドグラブ賞が有名だが、ゴールドグラブ賞は各球団の監督・コーチの投票により決定されるため、主観的な側面もある。その点、「ウィルソン年間最優秀守備選手」は新旧のあらゆる守備指標を考慮の対象に入れたうえで選考が行われており、よりフィールド上のパフォーマンスを反映したアウォードになっていると言えるだろう。メジャー全体で各ポジション1名ずつしか選ばれないことを考えると、この賞の受賞者は「各ポジションで最高の守備力を誇る選手」と言えるかもしれない。なお、今年度の受賞者9名は以下のような顔ぶれとなった(ズニーノとキアマイアー以外は今年のゴールドグラブ賞も受賞している)。

    ●「ウィルソン年間最優秀守備選手」受賞者
    投手:ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)2度目
    捕手:マイク・ズニーノ(マリナーズ)初
    一塁:フレディ・フリーマン(ブレーブス)初
    二塁:DJレメイヒュー(ロッキーズ)3度目
    三塁:マット・チャップマン(アスレチックス)初
    遊撃:アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)5度目
    左翼:アレックス・ゴードン(ロイヤルズ)3度目
    中堅:ケビン・キアマイアー(レイズ)2度目
    右翼:ムーキー・ベッツ(レッドソックス)2度目

  • マリナーズがチーム再建に向けて主力選手の放出を検討か

    2018.11.7 17:30 Wednesday

     17年ぶりのポストシーズン進出を目指しながらもア・リーグ西部地区の3位に終わったマリナーズは、主砲のネルソン・クルーズがフリーエージェントとなるなど転換期を迎えている。ロビンソン・カノーやカイル・シーガーといった主力選手と長期契約を結んでいることもあり、来季以降も引き続きポストシーズン進出を目指すかと思われていたマリナーズだが、ジェリー・ディポートGMはワールドシリーズ制覇を狙えるチーム作りを進めるために、現在のチームを解体することを検討しているようだ。

     ディポートはカリフォルニア州カールスバッドで行われているGM会議において「我々はワイルドカードの2枠目を争うのではなく、ワールドシリーズ制覇を狙えるロースターを築きたい」と発言。「そのための最速の方法を考えなければならない」とし、カノー、クルーズ、シーガー、フェリックス・ヘルナンデスを中心とした現在のチームから、ミッチ・ハニガー、エドウィン・ディアス、マルコ・ゴンザレスといった若い選手が中心となるチームへの切り替えを進めていく意向を示した。

     2015年9月末にマリナーズのGMに就任して以来、80件のトレードで88人の選手を放出し、77人の選手を獲得しているディポート。もちろんこれは他のどのGMよりも多い数字であり、チームをよりよくするためにはトレードを躊躇しないのがディポートの特徴である。そのため、今回もワールドシリーズ制覇を狙えるチームを築き上げるために積極的にトレードを仕掛けることが予想されるが、カノー、シーガー、ヘルナンデスとは大型契約を結んでおり、マリナーズが年俸の一部を負担しない限り、トレードを成立させるのは難しい。また、クルーズはフリーエージェントとなっており、再契約の可能性は低くなったと判断してよさそうだ。

     となると、ディポートのトレードの駒となるのはマイク・ズニーノやジェームス・パクストンといった年俸調停権を有した選手たちになる。また、二遊間にカノー、ジーン・セグーラ、ディー・ゴードンの3人がダブついており、セグーラとゴードンのいずれかを放出する可能性もある。さらに、ベン・ギャメル、ライオン・ヒーリー、ダニエル・ボーグルバックといった中長期的にチームの核となりそうにない選手たちもトレード要員となりそうだ。

     完全なチーム解体とまではいかなくとも、ワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作るための取捨選択が行われることは間違いない。今オフのディポートは例年以上に忙しいオフを過ごすことになりそうだ。

  • ナショナルズが9月に長期契約オファー提示もハーパー拒否

    2018.11.7 15:20 Wednesday

     ナショナルズは2018年のレギュラーシーズン最終日、まだ独占的な交渉権を有している期間中に、ブライス・ハーパーに対して長期契約のオファーを提示していたようだ。しかし、ハーパーはそれを拒否。現在、ハーパーはナショナルズからクオリファイング・オファーを提示されているが、それを拒否してフリーエージェント市場へ打って出ることが確実となっている。

     日本時間11月7日、ナショナルズのマイク・リゾーGMはカリフォルニア州カールスバッドで行われているGM会議において「我々が彼と契約することを試みたのは間違いないよ」と語り、ハーパーに長期契約のオファーを提示したことを認めた。「彼は我々のチームの一員だ。これから何が起こるかを楽しみにしているよ」という言葉からは、再契約への意気込みと自信が感じられた。

     ナショナルズはハーパーの代理人であるスコット・ボラスとの間で9月の1ヶ月にわたって契約交渉を続けていたという。一部の報道によると、ナショナルズが提示していたオファーは「アグレッシブ」なものであり、オプトアウトを含まず、総額が少なくとも4億ドルに達するものだったようだ。

     もちろん、これはハーパーがナショナルズと再契約を結ぶ可能性が消滅したことを意味するわけではなく、ナショナルズは26歳の元ナ・リーグMVPを巡って、他球団との争奪戦に臨むことになる。現時点でハーパー争奪戦に加わることが予想されているのは、ヤンキース、ドジャース、カブス、フィリーズ、ブレーブス、ジャイアンツ、そしてカージナルスといった顔ぶれ。まだ「本命」は現れていない。

     2010年のドラフトで全体1位指名を受けたハーパーは、2012年に19歳でメジャーデビューを果たして新人王に輝き、今季まで7シーズンにわたってナショナルズでプレイ。うち6シーズンでオールスター・ゲームに選出され、通算927試合に出場して打率.279、184本塁打、OPS.900をマークしている。4億ドルを超える規模の争奪戦には大きな注目が集まりそうだ。

  • ドジャースのザイディGMがジャイアンツの野球部門社長に

    2018.11.7 12:50 Wednesday

     関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、ドジャースのファーハン・ザイディGMはジャイアンツからの野球部門社長就任のオファーを受け入れたようだ。ドジャースではアンドリュー・フリードマン野球部門社長とともにチーム作りに携わってきたが、ドジャースのライバルチームであるジャイアンツでは実質的な編成最高責任者として打倒・ドジャースを目指すチーム作りに取り組んでいくことになる。

     1985年シーズンの最後の月以降、ジャイアンツは4人の監督(ロジャー・クレイグ、ダスティ・ベイカー、フェリペ・アルー、ブルース・ボウチー)、4人のGM(アル・ローゼン、ボブ・クイン、ブライアン・セイビアン、ボビー・エバンス)、4人の経営責任者(ボブ・ルーリー、ピーター・マゴワン、ウィリアム・ニューコム、ラリー・ベアー)のもとで戦ってきた。こうした伝統の継承により、ジャイアンツは2010年からの5シーズンで3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

     しかし、2016年のオールスター・ブレイク以降、ジャイアンツは167勝229敗と低迷。同期間において、ジャイアンツより勝率が低いのはオリオールズ、ホワイトソックス、パドレスの3球団だけである。こうした状況を受けてジャイアンツはエバンスの解任を決定し、新たなGM探しを進めていたが、最終的にはザイディに白羽の矢が立った格好だ。

     ベアーは新GMに求める能力として、現代のデータ分析に対応できることを挙げていたが、フリードマンを中心としたドジャースのチーム作りに携わってきたザイディはまさに適任。ナショナル・リーグの関係者は「彼はコンピューターを使ってデータ分析をし、それをチーム作りやドラフトに生かせる人物だ」とザイディの能力を高く評価する。

     同地区ライバルの一員としてジャイアンツの戦いを目にしてきたザイディは、近年精彩を欠くジャイアンツをどのように立て直していくのか。自身が編成最高責任者となる今後は、真価を問われることになりそうだ。

  • アスレチックスのビーン上級副社長が最優秀エグゼクティブに選出

    2018.11.7 12:15 Wednesday

     今季のアスレチックスは故障者が続出し、先発ローテーションを担う投手の多くを失いながらも、97勝をマークしてワイルドカードを獲得するという躍進を遂げた。そのチームを築いた功績を称え、アスレチックスのビリー・ビーン野球部門上級副社長が2018年のMLB年間最優秀エグゼクティブに選出された。

     これまで最優秀エグゼクティブは野球専門誌などによって表彰されていたが、今季からMLBが公式のアウォードとして表彰するようになった。全30球団がそれぞれ1票ずつの投票権を持ち、初年度の受賞者に選ばれたのがビーンだった。なお、レイズの野球部門上級副社長兼GMのエリック・ニーンダーとブリュワーズのGMであるデービッド・スターンズが同率で2位にランクインしている。

     ビーンは過去に2度(2002年と2013年)、MLBの年間最優秀エグゼクティブ(ベースボール・アメリカが選出)に選出された経験があり、1999年と2012年にはスポーティング・ニュースが選出する年間最優秀エグゼクティブも受賞している。21世紀初頭に「マネー・ボール」で一世を風靡した名GMとしても知られた人物であり、公式に表彰されるようになったアウォードの第1号として相応しい存在であると言えるだろう。

     今季のアスレチックスはア・リーグ4位の好成績となる97勝65敗をマーク。その勝率はア・リーグ中部地区王者のインディアンスを上回っていた。21人が故障者リスト入りし、しかもそのうちの9人が先発投手という異常事態のなか、直近7シーズンで4度目となるポストシーズン進出を果たしたのは快挙と言える。シーズン中の補強も成功し、ビーンの手腕が光ったシーズンとなった。

     ビーンがアスレチックスを率いた21年間で、チームは1793勝1607敗(勝率.527)をマーク。これは同期間ではア・リーグ4位、メジャー7位の好成績となっており、ビーンの手腕を物語る数字であると言えるだろう。

  • アストロズのマカラーズJr.がトミー・ジョン手術 来季を全休へ

    2018.11.7 11:50 Wednesday

     日本時間11月7日、アストロズはランス・マカラーズJr.がトミー・ジョン手術を受けたことを明らかにした。これによりマカラーズJr.は来季を全休することが確実となり、戦列復帰は2020年の予定。ダラス・カイケルとチャーリー・モートンがフリーエージェントとなったアストロズは、さらなる先発投手の離脱により補強に動くことになりそうだ。

     現在25歳のマカラーズJr.は、日本時間8月5日のドジャース戦で右肘の違和感(のちに前腕の痛みも判明)により途中降板し、6週間の戦線離脱を余儀なくされた。レギュラーシーズン最終週は3度のリリーフ登板をいずれも無失点に抑え、ポストシーズンでも5試合にリリーフで登板していたが、右肘の状態は手術が必要なところまで悪化していたようだ。現時点ではアストロズのジェフ・ルーノウGMはこの件についてコメントを発表していない。

     アストロズはカイケルの退団が確実となっている一方、今季限りでの現役引退を示唆していたモートンについてはアストロズと再契約したうえでの現役続行の可能性が残されている。ただし、モートンが残留したとしてもジャスティン・バーランダー、ゲリット・コールと合わせて先発ローテーションが3枠しか埋まっておらず、補強が必要不可欠な情勢だ。

     チーム内には先発経験者でありながら今季はリリーフに回っていたブラッド・ピーコックとコリン・マクヒューがおり、彼らを先発に再転向させるという方法がある。また、ジョシュ・ジェームス、フランベル・バルデス、シオネル・ペレスといった若手投手を先発ローテーションの一角に抜擢するのも一つの方法だろう。

     今季、カイケルが204回2/3、モートンが167回、マカラーズJr.が128回1/3を投げており、カイケルとモートンが退団した場合、アストロズは一気に今季合計500回を担った投手を失うことになってしまう。この状況にルーノウGMがいかに対応していくのか。今オフの注目ポイントの一つとなりそうだ。

  • ヤンキースがベテラン左腕・サバシアと1年契約で合意

    2018.11.7 11:20 Wednesday

     通算250勝と3000奪三振の達成を目前に控えているCCサバシアが、来季もヤンキースの一員としてプレイすることになった。関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、日本時間11月7日、ヤンキースはサバシアと1年800万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。

     フェインサンドによると、現在38歳のサバシアはフリーエージェント市場で自身の価値を試すことを望んでおらず、たとえ年俸が下がったとしてもヤンキースとの再契約を希望していたという。サバシアは2009年から10シーズンにわたってヤンキースの一員としてプレイしており、ヤンキースの一員として現役を引退することを望んでいる。ただし、必ずしも2019年がサバシアのラストシーズンとなることを意味するわけではない。

     フリーエージェントとなったサバシアに対して少なくとも3球団が関心を示していたようだが、サバシアはヤンキースとの再契約を最優先に考えていた。ヤンキースも来季の先発ローテーションがルイス・セベリーノと田中将大の2枠しか埋まっていないという状況があり、ブライアン・キャッシュマンGMはJ.A.ハップとサバシアとの再契約を念頭に置いて、フリーエージェント市場で複数の先発投手の獲得に動く意向を示していた。「相思相愛」とも言える形で再契約に至った格好だ。

     サバシアは昨オフと同様に右膝のクリーニング手術を受けているが、来季の開幕には間に合う予定。ここ数年は膝の故障に悩まされるシーズンが続いており、200イニング以上を投げたのは2013年が最後だが、限られた登板機会のなかでも2017年は14勝5敗、防御率3.69、今季は9勝7敗、防御率3.65としっかり結果を残している。先発ローテーションの4~5番手としては十分な存在であると言えるだろう。

     サバシアとの再契約に成功したヤンキースは、先発ローテーションの3~4番手の補強として、パトリック・コービンとハップの獲得に動くことが予想されている。今後の動向に注目だ。

  • ゴールドシュミット、アレナード、バムガーナーにトレードの可能性

    2018.11.6 18:55 Tuesday

     オフシーズンが本格的にスタートし、フリーエージェント市場に注目が集まっているなか、トレード市場にも有力選手の名前が浮上している。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、今オフ中にトレードされる可能性のある選手としてポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)の名前を紹介。いずれも来季終了後にフリーエージェントとなる選手だ。

     モロシによると、この3選手のうち、トレードされる可能性が最も高いのはバムガーナーだという。しかし、ジャイアンツはまだ新たなGM探しを続けているところであり、現在行われているGM会議の期間中にバムガーナーのトレードが成立する可能性は低い(新GMの筆頭候補にはドジャースのファーハン・ザイディGMが挙げられている)。モロシはジャイアンツがブライス・ハーパーの獲得に動く一方で、ここ2年間、故障もあって低調なパフォーマンスの続いているバムガーナーを放出する可能性があると見ているようだ。

     ゴールドシュミットについては、メジャーを代表する一塁手に見合う対価を差し出すチームが現れるかどうかだろう。ダイヤモンドバックスはゴールドシュミットをはじめとした高額年俸の有力選手に対する獲得オファーに耳を傾ける方針を明らかにしており、ダイヤモンドバックスが満足するオファーを提示するチームが現れれば、トレード交渉が一気に進展する可能性もある。

     アレナードは、ロッキーズのジェフ・ブリディッチGMが契約延長に全力を注ぐ意向を示しており、今オフ中にトレードされる可能性は低いと見られる。しかし、契約延長の交渉が上手くいかなかった場合、ロッキーズがメジャーを代表する三塁手をフリーエージェントで失う前にトレードで放出することを検討する可能性もある。ただし、ロッキーズが来季もポストシーズン進出を狙うつもりであることを考えると、アレナードのトレードは非現実的な話であると言えるだろう。

  • フィリーズのリアルミュート獲得はアルファーロの成長次第か

    2018.11.6 15:45 Tuesday

     来季のフィリーズのレギュラー陣のうち、確実なのはリーズ・ホスキンスが一塁または左翼でレギュラーを務めるということだけだろう。守備が劣化しているオドゥベル・ヘレーラが引き続きセンターを守る保証はないし、正二塁手のセザー・ヘルナンデスはトレードで放出される可能性もある。そんななかでレギュラーでの起用が有力視されるのが若手捕手のホルヘ・アルファーロだが、トレード市場にはJ.T.リアルミュート(マーリンズ)という好捕手がいる。フィリーズがリアルミュートの獲得に動く可能性はあるのだろうか。

     現在27歳のリアルミュートは、走攻守のバランスが取れた球界有数の好捕手である。今季は打率.277、21本塁打、74打点、OPS.825という自己最高の打撃成績をマークし、WAR4.8は規定打席以上の140人のなかで25位にランクイン。Statcastのデータによると、送球のスピードは捕手ではメジャー3位、走塁のスピードは捕手でメジャー2位にランクインしており、大きな弱点が見当たらない。

     フィリーズは夏場にリアルミュートとアルファーロのトレードを仕掛けるチャンスがあったものの、より長く保有できるアルファーロの放出を躊躇し、リアルミュートの獲得には動かず。しかし、今季は終盤戦までポストシーズン進出の可能性を残し、再建が終わりに近付いていることを感じさせた。このタイミングでフィリーズが将来を多少犠牲にしてでも目の前の勝利を優先する可能性はある。

     ただし、アルファーロがリアルミュートに大きく見劣りするわけではないのも事実である。打率.262、10本塁打、37打点、OPS.731という数字は捕手としては決して悪いものではないし、Statcastのデータでは送球スピードで捕手1位、走塁スピードで捕手2位にランクイン。フレーミング技術についてはアルファーロがリアルミュートを大きく上回っているというデータもある。

     リアルミュートと違ってアルファーロは打撃の確実性が低いという大きな欠点を抱えているものの、この点さえ克服できればアルファーロを放出してまでリアルミュートの獲得に動く理由はない。マーリンズがリアルミュートの対価として極めて豪華なパッケージを要求していることを考えると、フィリーズはリアルミュートの獲得には動かず、アルファーロを正捕手に据えて来季以降の戦いに臨むことになるのではないだろうか。

  • 再建中のWソックスがハーパー&マチャド獲りに動く?

    2018.11.6 14:40 Tuesday

     再建中のチームがフリーエージェント市場で大物選手の獲得に動くのは決して珍しいことではない。2014年オフにはカブスがジョン・レスターを獲得し、翌年以降の躍進につなげた例もある。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは「獲得に動く保証はない」としつつも、チーム再建を進めるホワイトソックスがブライス・ハーパーとマニー・マチャドという大物2人の獲得に動く可能性があることを伝えている。

     現在のホワイトソックスは多数のプロスペクト(若手有望株)を抱えており、2020年には再建を終えてポストシーズン進出を狙えるチームになることが期待されている。ここ数年のトレードによって、すでにメジャー昇格を果たしているヨアン・モンカダやマイケル・コペックのほか、ディラン・シーズやイロイ・ヒメネス、デーン・ダニングといったプロスペクトを次々に獲得。ルイス・ロバート、ニック・マドリガル、ザック・コリンズといった自前で揃えたプロスペクトもおり、彼らのメジャー定着とともにポストシーズン進出を狙える態勢を整えたいところである。

     高額年俸のベテラン選手がロースターにほとんどいないこともあり、ホワイトソックスの年俸総額はメジャーでも最少クラス。ハーパーとマチャドをダブルで獲得しても年俸総額は1億2000万ドルを超える程度であり、金銭面での障壁はないと判断していいだろう。ハーパーとマチャドを獲得できれば、2人の加入によって余剰戦力となったプロスペクトとのトレードで他のポジションを補強できるというメリットもある。

     ただし、ハーパーとマチャドが再建中のチームと契約したがるという保証はない。もちろん、他球団を上回る金額を提示することで両選手のハートを掴むことは可能かもしれないが、チーム内には才能豊かなプロスペクトが数多く在籍しており、数年後には必ずワールドシリーズ制覇を狙えるチームになるということをアピールするのが最も効果的だろう。「チームの中心」としての待遇に心を動かされれば、ハーパーやマチャドが新天地としてホワイトソックスを選択する可能性はゼロではないはずだ。

     ホワイトソックスの内野はティム・アンダーソン、モンカダ、マドリガルと若きレギュラー候補がひしめいており、いずれか一方を選択するのであればハーパーのほうがチームにフィットすると言える。今オフのハーパーの動向次第では、数年後に左翼・ヒメネス、中堅・ロバート、右翼・ハーパーという才能豊かな外野陣が形成される可能性もありそうだ。

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