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  • 元阪神のジョンソンがロッキーズへ 1年500万ドルで合意との報道

    2022.12.14 11:06 Wednesday

     日本時間12月14日、ロッキーズは日本プロ野球の阪神タイガースでも活躍した救援右腕ピアース・ジョンソンと1年契約を結んだことを発表した。球団は契約条件の詳細を明らかにしていないが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、1年500万ドルの契約だという。ロッキーズは今オフ、ブルペンの中心的存在だったカルロス・エステベスがFAとなり、エンゼルスと2年1350万ドルで契約。ジョンソンはその穴を埋める働きを期待されることになる。

     現在31歳のジョンソンはコロラド州デンバー出身であり、来季は地元球団でプレーすることになった。2017年にカブスでメジャーデビューしたが、1試合のみの登板に終わり、翌2018年はジャイアンツでプレーして37試合に登板。2019年は来日して阪神で活躍し、58試合に登板して2勝3敗、40ホールド、防御率1.38の好成績を残した。

     阪神での活躍が認められ、2年500万ドル+オプション1年でパドレスと契約。短縮シーズンの2020年は24試合で防御率2.70と安定したピッチングを披露し、2021年も63試合で3勝4敗、12ホールド、防御率3.22とまずまずの働きを見せたが、今季は右前腕の故障もあって精彩を欠き、15試合の登板で1勝2敗、6ホールド、防御率5.02と不本意なシーズンとなった。

     ロッキーズはすでに守護神ダニエル・バードと2年1950万ドルで契約を延長しており、今年8月にウエーバーでディネルソン・ラメット、今年11月には同じくウエーバーでブレント・スーターを獲得してブルペンを強化。2年連続で47試合に登板している左腕ルーカス・ギルブレスや故障からの復帰が待たれるタイラー・キンリーらもおり、ブルペンの整備を着々と進めている。とはいえ、エステベスの抜けた穴は小さくなく、守護神バードへつなぐ8回担当のセットアッパーとして、ジョンソンへの期待は大きい。

  • ガーディアンズが来季の正捕手を確保 ズニーノを1年契約で獲得へ

    2022.12.14 10:45 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、捕手の補強を必要としていたガーディアンズは、レイズからフリーエージェント(FA)となっていたマイク・ズニーノと1年600万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ショーン・マーフィーの獲得を狙っていたとみられるガーディアンズだが、マーフィーは三角トレードでアスレチックスからブレーブスへ移籍することが決定。捕手市場が大きく動き始めるなかで、強打好守のズニーノを1年契約で確保することに成功した。

     現在31歳のズニーノは、2012年ドラフト全体3位指名でマリナーズに入団するなど、トップ・プロスペクトとして大きな期待を背負った選手だった。2013年には早くもメジャーデビューを果たし、2014年には打率1割台ながら22本塁打を記録。その後も低打率ながら長打力を発揮して2017年に25本塁打、OPS.840をマークし、2018年にも20本塁打を放った。2018年オフのトレードでレイズへ移籍し、2021年には自己最多の33本塁打を放ってオールスター・ゲーム初選出。ただし、今季は左肩の手術を受け、36試合で打率.148、5本塁打、16打点、OPS.499という自己ワースト級の成績に終わった。

     長打力だけが魅力の選手というわけではなく、2021年にはフレーミングの指標やポップタイム(捕球してから送球するまでに要する時間)など、守備面の各部門でもメジャー上位の数字を記録。マリナーズ時代の2018年にキャリアハイの守備防御点11を記録し、メジャー10年間で守備防御点がマイナスになったのは2度だけと安定した守備力を発揮している。健康面の問題さえなければ、ガーディアンズにとって大きな戦力となることは間違いない。

     ガーディアンズには次代の正捕手候補として現在22歳のボー・ネイラーというプロスペクトがおり、ズニーノはネイラーのメジャー定着までの「つなぎ役」を担うとみられる。マーフィーはFAまでの保有期間が3年残っていたが、1年契約のズニーノであれば、ネイラーのメジャー定着をブロックすることはない。その点において、ズニーノはガーディアンズのチーム事情にフィットする存在と言えるだろう。

  • ジャイアンツがさらなる先発補強 ストリップリングと2年契約合意

    2022.12.14 10:25 Wednesday

     左腕ショーン・マナイアと2年2500万ドルで合意したことが報じられ、先発投手の補強を終えたとみられていたジャイアンツだが、さらなる先発補強に動いた。日本時間12月14日、ジャイアンツはブルージェイズからフリーエージェント(FA)となっていた右腕ロス・ストリップリングと2年契約を結んだことを発表。契約条件は2年2500万ドルで、内訳は契約ボーナス500万ドル、2023年の年俸750万ドル、2024年の年俸1250万ドルとなっている。これでカルロス・ロドンと再契約する可能性は完全に消滅したと思われる。

     現在33歳のストリップリングは、今季ブルージェイズで32試合(うち24先発)に登板して自己最多の134回1/3を投げ、10勝4敗1セーブ、防御率3.01、111奪三振の好成績をマーク。開幕当初はスイングマン(先発とリリーフを兼任する立場)という扱いだったが、柳賢振(リュ・ヒョンジン)の故障もあって6月以降はローテーションに定着し、最終的には自身初の2ケタ勝利を達成した。ホセ・ベリオスと菊池雄星が不振に陥るなど、苦しい状況が続いた今季のブルージェイズ先発陣において、救世主のような働きを見せたシーズンだった。

     ジャイアンツはエース格のローガン・ウェブを筆頭に、アレックス・カッブ、アンソニー・ディスクラファーニ、アレックス・ウッド、マナイア、ストリップリング、ジェイコブ・ジュニスと7人の先発候補を抱えたことになる。ジュニスはスイングマンを担当すると思われるが、健康面に不安を残すディスクラファーニが問題なく開幕を迎えた場合、6人の先発候補をどのように起用するか注目される。

     なお、ストリップリングは2016年のメジャーデビューから2020年途中にブルージェイズへトレードされるまで、ドジャースで先発とリリーフを兼任する「便利屋」として使われていた投手であり、2年半ぶりにナ・リーグ西部地区に復帰することになる。2018年には33試合(うち21先発)で8勝6敗、3ホールド、防御率3.02を記録し、オールスター・ゲームにも選出されている。

  • ツインズが正捕手を確保 好守のバスケスを3年3000万ドルで獲得へ

    2022.12.13 11:35 Tuesday

     ウィルソン・コントレラスがカージナルスと契約し、ショーン・マーフィーのブレーブスへのトレードが決まったことで捕手市場の「移籍ドミノ」が動き始めた。メジャーリーグ公式サイトでツインズを担当するパク・ドゥヒョン記者によると、ツインズはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていたクリスチャン・バスケスと3年3000万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。ワールドシリーズ第4戦で継投ノーヒッターを演出するなど、今季アストロズの世界一に貢献した好捕手が市場から消えた。

     現在32歳のバスケスは、ヤディアー・モリーナら名捕手の産地として知られるプエルトリコ出身。2018年に自身初のワールドシリーズ制覇を経験するなど、レッドソックスの正捕手として活躍してきたが、今季はシーズン途中でアストロズへトレードされ、2球団合計で119試合に出場して打率.274、9本塁打、52打点、OPS.714をマークした。

     メジャー8年間で守備防御点がマイナスになったシーズンは1度しかなく、今季はキャリア2番目となる守備防御点11を記録。フレーミング技術への評価も高く、通算盗塁阻止率34.0%と強肩も光る。ただし、決して専守防衛型の捕手ではなく、レッドソックス時代の2019年には打率.276、23本塁打、72打点、OPS.797をマーク。非常に総合力が高く、地味ながらもメジャー屈指の実力を持った好捕手である。

     今季のツインズは、ゲーリー・サンチェスがチーム最多の80試合で先発マスクを被り、ライアン・ジェファーズが56試合、サンディ・レオンが22試合、ケイレブ・ハミルトンが3試合、ホセ・ゴドイが1試合と、合計5人の捕手をスタメンで起用した。このうち、来季もチームに残るのはジェファーズだけ。そのジェファーズもメジャー昇格後は伸び悩みが続いており、バスケスの加入は大きな戦力アップとなる。来季は正捕手バスケス、2番手捕手ジェファーズという布陣で戦うことになりそうだ。

  • ブルージェイズが先発補強 右腕バシットを3年6300万ドルで獲得へ

    2022.12.13 10:48 Tuesday

     先発投手の補強が急務となっていたブルージェイズが3年連続2ケタ勝利(短縮シーズンの2020年を除く)をマークしている右腕の獲得に成功したようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ブルージェイズはメッツからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕クリス・バシットと3年6300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。アレック・マノア、ケビン・ゴーズマンに次ぐ先発3~4番手の座をホセ・ベリオスとともに担うことになりそうだ。

     現在33歳のバシットは、メジャー最初の7シーズンをアスレチックスで過ごし、メッツへ移籍した今季は30試合に先発して181回2/3を投げ、15勝9敗、防御率3.42、167奪三振の好成績をマーク。直近の3度のフルシーズンではいずれも2ケタ勝利&防御率3点台を記録し、短縮シーズンとなった2020年にも11先発で5勝2敗、防御率2.29の活躍を見せるなど、安定したパフォーマンスを続けている。先発3~4番手としては十分すぎるクオリティの投手と言えるだろう。

     3年6300万ドルの契約は、年平均2100万ドルになるが、ブルージェイズがFA選手と年平均2000万ドル以上の複数年契約を結ぶのは、これで4年連続。2019年オフに柳賢振(リュ・ヒョンジン)、2020年オフにジョージ・スプリンガー、2021年オフにゴーズマン、そして2022年オフにバシットと、毎年のように大型補強を敢行している。

     マノアとゴーズマンが形成する先発二本柱は球界でも屈指のクオリティを誇り、バシットとともに先発3~4番手を担うベリオスも、今季こそ不調だったとはいえ、本来は先発2番手クラスの実力を持つ好投手。バシットの加入により、先発4番手までは非常に強力な布陣となった。トミー・ジョン手術を受けた柳は少なくとも来季前半戦を欠場する見込みであり、現時点で先発5番手という扱いの菊池雄星には加入2年目の奮起が求められる。

  • ブレーブスがマーフィー獲得 9選手が動く大型三角トレードが成立

    2022.12.13 10:25 Tuesday

     日本時間12月13日、ブレーブス、アスレチックス、ブリュワーズによる大型三角トレードが成立し、ブレーブスはアスレチックスの若き正捕手、ショーン・マーフィーを獲得することに成功した。その対価として、ブレーブスはアスレチックスへ4選手、ブリュワーズで2選手を放出。アスレチックスはブレーブスからの4選手のほか、ブリュワーズからエステウリー・ルイーズを獲得し、ブリュワーズはブレーブスからの2選手に加えてアスレチックスからジョエル・パヤンプスを獲得した。

     地区5連覇を達成した今季のブレーブスは、トラビス・ダーノーが107試合で18本塁打、ウィリアム・コントレラスが97試合で20本塁打を記録。しかし、同地区のメッツやフィリーズが大型補強を続けるなか、アスレチックスで2021年にゴールドグラブ賞を受賞し、今季は打率.250、18本塁打、66打点、OPS.759をマークしたマーフィーを獲得し、今後3年間の正捕手を確定させた。2番手捕手という扱いになるダーノーは指名打者としての出場が増えるとみられる。

     アスレチックスはブレーブスからベテラン捕手のマニー・ピーニャに加え、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のカイル・ミュラー、6位のフレディ・ターノック、18位のロイバー・サリナスを獲得。さらに、ブリュワーズの球団8位のプロスペクトだったルイーズも手に入れた。ピーニャは今季デビューしたばかりのシェイ・ランゲリアーズをサポートする2番手捕手となり、今季マイナー2階級で打率.332、16本塁打、65打点、85盗塁、OPS.973の好成績を残したルイーズは正中堅手候補として期待される。

     ブリュワーズが放出したのはルイーズだけだが、その対価としてブレーブスからコントレラスとジャスティン・イエーガー、アスレチックスからパヤンプスを獲得した。コントレラスはFAとなったオマー・ナルバエスに代わる正捕手となり、兄ウィルソン・コントレラス(カージナルス)と同地区でプレーすることに。今季2球団合計で41試合に登板して防御率3.23を記録したパヤンプスはブルペンの一角を担うことになりそうだ。

  • ジャイアンツがマナイアと2年契約で合意 ロドン争奪戦から撤退か

    2022.12.13 00:00 Tuesday

     日本時間12月12日、ジャイアンツがパドレスからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕ショーン・マナイアと2年2500万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が第一報を伝えた。ヘイマン記者はオプトアウトの権利が盛り込まれていることも伝えており、マナイアは2023年シーズン終了後に再びFAになることを選択できるとみられる。マナイア獲得により、ジャイアンツはカルロス・ロドン争奪戦から撤退することが濃厚となった。

     現在30歳のマナイアは、メジャー最初の6シーズンをアスレチックスで過ごし、今季はパドレスで30試合(うち28先発)に登板して158イニングを投げ、8勝9敗、防御率4.96、156奪三振を記録。FAを控えた大事なシーズンだったが、6月末の時点では防御率3点台をキープしていたものの、7月以降は防御率6.16と打ち込まれ、ポストシーズンではわずか1試合の登板で1回1/3を4安打5失点に終わった。アスレチックス時代には2ケタ勝利を3度マークした実績があり、来季復調すれば、オプトアウトの権利を行使してFAとなり、より好条件の契約を狙うことになるだろう。

     マナイアはパドレスでプレーした今季を挟み、2年ぶりにベイエリアを本拠地とする球団に戻ることになる。ジャイアンツの先発ローテーションはエース格のローガン・ウェブを筆頭に、アレックス・カッブ、マナイア、アレックス・ウッド、アンソニー・ディスクラファーニで5枠が確定。今季17試合に先発したジェイコブ・ジュニスがロングリリーフに回ることになり、先発投手の補強は完了したとみられる。

     当初は自軍からFAとなったロドンとの再契約を目指していたジャイアンツだが、FAの投手との長期契約を嫌う傾向のあるチームであり、7年契約を希望していると言われるロドンを深追いすることはしなかった。外野手補強はアーロン・ジャッジを狙っていたが、獲得したのはミッチ・ハニガー。先発投手の補強もロドンからマナイアへグレードダウンしてしまったが、まだ十分に補強資金は残されている。今後は噂されているカルロス・コレア獲得に向けて本腰を入れる可能性もあり、動向が注目される。

  • カージナルスがロドン争奪戦に参戦か 1年後に先発4人がFA予定

    2022.12.12 01:27 Monday

     千賀滉大がメッツと合意してFA市場から姿を消し、「最後の大物先発投手」となったのがジャイアンツからFAのカルロス・ロドンだ。今季178イニングを投げて14勝8敗、防御率2.88、237奪三振というキャリアハイの成績を残した30歳の左腕には、ヤンキースや再契約を目指すジャイアンツなどが興味を示していることが報じられているが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、カージナルスも争奪戦に加わっているという。これには1年後のオフに4人の先発投手が一気にFAになるというチーム事情が関係している。

     カージナルスは、現時点では来季の先発ローテーションがアダム・ウェインライト、マイルズ・マイコラス、ジョーダン・モンゴメリー、ジャック・フラハティ、スティーブン・マッツという顔ぶれ。6番手以降にはダコタ・ハドソンや有望株マシュー・リベラトーアらが控え、絶対的なエースと呼べるような存在こそいないものの、質・量ともまずまずの陣容となっている。

     しかし、ウェインライトは来季が現役ラストイヤーになることを明言しており、マイコラス、モンゴメリー、フラハティの3人も来季終了後にFAとなる。現時点で先発1~4番手を担うと予想されている4人の投手が1年後に一気にチームを去る可能性があるのだ。若手育成に定評のあるカージナルスとはいえ、先発ローテーションの4枠が同時に空くのは大きな痛手。こうしたチーム事情を考えると、2024年以降も計算できる先発投手を確保するために、ロドンの争奪戦に加わっているのは当然の動きと言えるだろう。

     今季リーグ4位の防御率3.79を記録したカージナルス投手陣だが、1177奪三振はリーグ最少であり、メジャー全体でも最も少なかった。絶対的な司令塔として君臨していた名捕手ヤディアー・モリーナが引退し、「三振奪取能力に欠ける投手陣を捕手の好リードと野手陣の好守で支える」という戦法が来季以降も通用する保証はない。三振奪取能力が高いという点でも、ロドンはカージナルスにとって魅力的な存在であると思われる。

     ただし、ロドンは7年契約を欲しているとの報道もあり、豊富な資金力を誇るヤンキースやジャイアンツとのマネーゲームが予想される。そうした状況のなかで、カージナルスはロドン争奪戦を制することができるだろうか。

  • 千賀滉大がメッツと5年7500万ドルで合意 超強力先発ローテが完成

    2022.12.12 00:55 Monday

     日本時間12月12日、海外FA権を行使していた千賀滉大がメッツとの契約合意に至ったことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、契約条件は5年7500万ドルで、全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれているほか、5年契約の3年目が終了する2025年オフにオプトアウトできる権利も与えられているという。ジェイコブ・デグロムら3人の先発投手がFAとなったメッツだが、ジャスティン・バーランダー、ホセ・キンタナに続いて千賀も獲得し、超強力ローテーションを形成することに成功した。

     大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーの資金力を最大限に活用し、今オフもエドウィン・ディアスと5年1億200万ドル、ブランドン・ニモと8年1億6200万ドルで再契約し、ジャスティン・バーランダーを2年8666万ドル+オプション1年、ホセ・キンタナを2年2600万ドル、デービッド・ロバートソンを1年1000万ドルで獲得するなど、移籍市場に積極的に資金を投じているメッツ。さらなる補強として千賀の獲得に成功し、バーランダー、マックス・シャーザー、キンタナ、カルロス・カラスコ、千賀という極めて強力な先発ローテーションが完成した。

     千賀を獲得する前の時点で、すでに来季の年俸総額がメジャー史上初の3億ドルを突破していたメッツだが、千賀を加え、来季の推定年俸総額は約3億3500万ドルに到達。ぜいたく税のルールに基づく計算では、年俸総額は約3億5000万ドルとなっている。「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、このままいけばメッツは7000万ドル以上のぜいたく税を支払うことになり、これはパイレーツ、オリオールズ、アスレチックスなど他球団の年俸総額を上回る金額だ。

     とはいえ、ディアス、ニモと再契約し、デグロム、クリス・バシット、タイワン・ウォーカーの代わりにバーランダー、キンタナ、千賀を獲得したのは、今オフFAとなった選手の穴を埋め、今季101勝を挙げたチームの戦力をキープしたに過ぎない。同地区には5連覇中のブレーブス、メッツ同様に積極補強を見せるフィリーズもおり、「3億ドル以上の年俸総額でも地区3位になる可能性がある」と指摘する声もある。多額の資金を愛するメッツに投入しているコーエン・オーナーは、1986年以来となる悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げることができるのか、大きな注目が集まりそうだ。

  • 球界屈指の名手・キアマイアー ブルージェイズと契約合意との報道

    2022.12.12 00:35 Monday

     日本時間12月11日、ブルージェイズがレイズからフリーエージェント(FA)となっていた名手ケビン・キアマイアーと契約合意に至ったことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者など、複数の米メディアが伝えた。キアマイアーはレイズから年俸1300万ドルの球団オプションを破棄され、FAとなっていたが、ブルージェイズと合意した契約条件は現時点では不明。長年、敵として戦ってきた同地区のライバル球団でセンターのレギュラーを務めることになりそうだ。

     現在32歳のキアマイアーは、今季レイズで63試合に出場して打率.228、7本塁打、22打点、6盗塁、OPS.650を記録。10年間のメジャー生活をレイズ一筋で過ごし、ゴールドグラブ賞を3度受賞しているように、球界屈指の守備力を誇る名手だが、故障が非常に多く、規定打席をクリアできたのは2015年の1度だけである。それ以降の7シーズンでは、2019年の480打席が最多。400打席を超えたのも2016年(414打席)、2017年(421打席)、2019年の3度しかない。

     データサイト「ファングラフス」によると、キアマイアーは中堅手として通算DRS(守備防御点)134を記録。これはアンドレルトン・シモンズ(遊撃で201)、エイドリアン・ベルトレイ(三塁で200)、ヤディアー・モリーナ(捕手で184)、ノーラン・アレナド(三塁で155)、ジェイソン・ヘイワード(右翼で146)、アルバート・プホルス(一塁で138)に次ぐメジャー歴代7位の数字であり、しかも上位6選手がいずれも10000イニング以上出場しているのに対し、キアマイアーは7000イニング未満でこれだけの数字を積み重ねている。

     守備固めとして起用するには惜しい存在であり、少なくとも対右腕時にはセンターのレギュラーとして起用されるだろう。「ロースター・リソース」はサンティアゴ・エスピナルとキアマイアーがプラトーンを組み、対右腕時に二塁ウィット・メリフィールド、中堅キアマイアー、対左腕時に二塁エスピナル、中堅メリフィールドという布陣になることを予想している。

  • 調停前ボーナスが確定 最高はWソックス・シースの245万7246ドル

    2022.12.10 11:29 Saturday

     今年3月に合意した新しい労使協定において、年俸調停権取得前の若手選手に対し、成績やアウォード投票結果に応じてボーナスを支給する新制度が導入された。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、100選手にボーナスが支給され、そのうち11選手は100万ドル以上をゲット。メジャー最低保証年俸が70万ドルであることを考えると、若手選手にとって非常に大きな収入だ。最高額はディラン・シース(ホワイトソックス)の245万7426ドルだった。

     この新制度は、ボーナス用のプール金5000万ドルを選手の成績やアウォード投票結果に応じて配分・支給するというものである。「成績」の部分については、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の合意のもとで算出された独自の総合指標「WAR」が用いられる。成績上位の選手に対して3875万ドル、アウォード投票上位の選手に対して1125万ドル、合計5000万ドルが支給された。

     100万ドル以上のボーナスを得た11選手は以下の通り。

    ディラン・シース(ホワイトソックス)245万7426ドル
    ヨーダン・アルバレス(アストロズ)238万1143ドル
    アレック・マノア(ブルージェイズ)219万1023ドル
    ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)167万875ドル
    フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)155万850ドル
    マイケル・ハリス2世(ブレーブス)136万1435ドル
    エマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)135万4962ドル
    アンドレス・ヒメネス(ガーディアンズ)130万8805ドル
    アドリー・ラッチマン(オリオールズ)117万7555ドル
    カイル・タッカー(アストロズ)114万6555ドル
    スペンサー・ストライダー(ブレーブス)107万7294ドル

     このほか、ウィル・スミス(ドジャース)とライアン・ヘルズリー(カージナルス)の2人も100万ドルにわずかに届かない程度のボーナスを得た。また、ショーン・マーフィー(アスレチックス)とトミー・エドマン(カージナルス)の2人は70万ドル以上のボーナスを獲得した。

     50万ドル以上のボーナスを得た選手はほかに11人おり、スティーブン・クワン(ガーディアンズ)、ボー・ビシェット(ブルージェイズ)、アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ)、ネスター・コルテス(ヤンキース)、ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)、シェーン・マクラナハン(レイズ)、カル・ローリー(マリナーズ)、ドールトン・バーショ(ダイヤモンドバックス)、ニコ・ホーナー(カブス)、トリストン・マッケンジー(ガーディアンズ)、トニー・ゴンソリン(ドジャース)という顔ぶれ。なお、ボーナスを獲得した選手には日本時間12月24日までに各球団から支払いが行われ、そのあとコミッショナー事務局から各球団への払い戻しが行われることになっている。

  • ジャッジ再契約の舞台裏 すべては記者の速報ツイートから始まった

    2022.12.10 10:45 Saturday

     9年3億6000万ドルの超大型契約で残留することが決まったアーロン・ジャッジだが、ヤンキースはもともとジャッジに8年契約をオファーしていた。9年契約のオファーが提示されたのは、現地の記者によって「ジャイアンツ移籍濃厚」との速報がツイートされたあとだったという。その時点でまだジャイアンツとの合意には至っていなかったが、このフライングツイートがなければ、ジャッジはジャイアンツへ移籍していた可能性がある。メジャーリーグ公式サイトでヤンキースを担当するブライアン・ホーク記者が再契約の舞台裏を伝えている。

     ジャッジがジャイアンツへ移籍するかもしれない。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMのところにマンチェスター・グランド・ハイアットのスイートルームにいた球団関係者から連絡が入った。キャッシュマンはまず、その情報が信頼できるソースからのものであるかどうかを確認。「ジャイアンツ移籍濃厚」とツイートした記者は、ジャッジのファーストネームを「アーソン」と書き間違えていたものの、ツイッターの認証マークがついた有名記者であり、「アーソン」という書き間違えを除けば、その情報は正当なものであるように思われた。

     キャッシュマンは次に、ジャッジの代理人を務めるページ・オドルに連絡を取り、「まだ(ジャイアンツとの)合意には至っていない」との情報を得た。しかし、「ジャイアンツが9年契約をオファーした」との情報が流れており、キャッシュマンはヤンキースに残された時間が少ないことを感じ取っていた。

     ジャッジがパドレスとの交渉のためにサンディエゴに到着したとき、ヤンキースからのオファーはまだ8年契約だった。パドレスはなんと10年4億ドルの超大型契約をオファー。ジャイアンツファンとして育ち、リッチ・オリーリアやバリー・ボンズに憧れていたジャッジは、代理人のオドルとともに、パドレスからのオファーに驚いたという。

     ヤンキースのハル・スタインブレナー・オーナーはイタリアで休暇中だったが、キャッシュマンからの連絡を受け、休暇を中断。「ジャッジ争奪戦」の動向を注視していた。ヤンキースはジャイアンツが9年契約をオファーしていることは把握していたが、パドレスが10年契約をオファーしていることは知らなかったとみられる。

    「最後の一押しが必要」と考えたキャッシュマンからの連絡を受けたスタインブレナーは、ジャッジに直接連絡を取り、「ヤンキースの一員でいたいのか?」と単刀直入に質問。ジャッジはイエスと答えたが、9年契約を要求した。ヤンキース一筋でキャリアを終えたい。ジャッジの望みを改めて認識したスタインブレナーは9年契約にゴーサインを出した。これですべてが決着したというわけだ。

     ジャイアンツとの合意に至る前に「ジャイアンツ移籍濃厚」の情報が世に出なければ、ヤンキースが9年契約をジャッジにオファーすることはなかったかもしれない。ヤンキース8年契約、ジャイアンツ9年契約、パドレス10年契約という競争のなかで、ジャッジはジャイアンツやパドレスへの移籍を選択していたかもしれない。結果的には誤報となった「ジャイアンツ移籍濃厚」の速報ツイートだが、ヤンキースはこのツイートに救われていたのだ。

  • メッツがニモと8年1億6200万ドルで再契約へ ロバートソンも獲得

    2022.12.9 11:19 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、メッツは自軍からフリーエージェント(FA)となっていたブランドン・ニモと8年1億6200万ドルで再契約することで合意に至ったようだ。また、フィリーズからFAとなっていたベテラン救援右腕、デービッド・ロバートソンと1年1000万ドルで合意したことも報じられている。なお、この2選手を加えたことにより、メッツの来季の年俸総額は史上初となる3億ドルを超えることが確実となった。

     現在29歳のニモはメジャー7年目の今季、151試合に出場して打率.274、16本塁打、64打点、3盗塁、出塁率.367、OPS.800を記録。過去に出塁率4割超えを3度マークするなど、通算出塁率.385という出塁能力の高さを評価され、打率3割やシーズン20本塁打の経験が1度もないにもかかわらず、8年1億6200万ドルという大型契約を得ることになった。今オフの移籍市場に有力な中堅手が少なく、メッツはニモとの再契約に失敗した場合、スターリング・マルテを中堅に移すことも検討していたようだが、来季も中堅ニモ、右翼マルテの布陣で戦うことになりそうだ。

     現在37歳のロバートソンは、今季カブスとフィリーズで合計58試合に登板して63回2/3を投げ、4勝3敗20セーブ、3ホールド、防御率2.40、81奪三振をマーク。かつてはヤンキースとホワイトソックスでセットアッパーやクローザーとして活躍した選手だが、故障を乗り越えて見事に復活を遂げた。新天地メッツでは絶対的守護神エドウィン・ディアスへつなぐセットアッパーの役割を担うとみられる。

     今オフのメッツはサイ・ヤング賞2度のエース、ジェイコブ・デグロムとの再契約に失敗したものの、ジャスティン・バーランダーやホセ・キンタナを獲得。ここにニモとロバートソンも加わり、Roster Resourceによると、来季の推定年俸総額は3億2200万ドルに達している。もちろん、これはメジャー史上最高額だ。

  • ドジャースがヘイワードとマイナー契約へ 来季の年俸は2200万ドル

    2022.12.9 10:25 Friday

     カリフォルニア州サンディエゴで開催されたウィンター・ミーティングで目立った動きを見せなかったドジャース。1年後のオフに超大型契約で大谷翔平を獲得するために、年俸総額をぜいたく税ライン以下に抑え、ペナルティの税率をリセットすることを狙っているのではないか、と予想する声も出ている。そんななか、カブスから解雇された33歳のベテラン外野手、ジェイソン・ヘイワードとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。なお、来季の年俸2200万ドルはカブスに負担義務がある。

     ヘイワードはカブスとの8年1億8400万ドルの契約があと1年残っていたが、カブスでの居場所を失い、「若手の出場機会を確保する」「ヘイワードに別のチームでプレーするチャンスを与える」という2つの目的のために、8年契約の満了を待たずに解雇が決まった。よって、カブスにはヘイワードの年俸を負担する義務が残っており、ヘイワードがメジャー昇格を果たした場合、来季の年俸2200万ドルのうち、ドジャースが負担するのはメジャー最低保証年俸の72万ドルだけである。

     ゴールドグラブ賞5度、オールスター・ゲーム選出1度、ワールドシリーズ制覇1度といった実績を誇るヘイワードは、ブレーブスで正右翼手として活躍し、2015年に1シーズンだけ在籍したカージナルスでは自己最高のWAR6.9(ベースボール・リファレンス版)をマーク。その活躍を評価され、大型契約でカブスに加入したものの、カブス移籍後の7シーズンでOPS+が100を超えたのは、短縮シーズンの2020年(129)の1度だけだった。今季は48試合に出場して打率.204、1本塁打、10打点、1盗塁、OPS.556という自己最悪の成績。右膝を痛め、6月下旬の出場を最後にシーズンを終えた。

     ドジャースは右翼ムーキー・ベッツ以外の外野のレギュラーが固まっておらず、ヘイワードにもチャンスがあるとみられる。ただし、ぜいたく税ラインまで4500万ドルほどの余裕があるため、何らかの補強に動くことは間違いないだろう。なお、フレディ・フリーマンとはブレーブス時代の同僚であり、フリーマンは自身のインスタグラムを更新してヘイワードのドジャース加入を歓迎している。

  • メッツがキンタナを2年契約で獲得へ 次の補強ターゲットは千賀か

    2022.12.9 00:34 Friday

     ウィンター・ミーティング最終日となった日本時間12月8日、メッツは今オフ2人目の先発投手の補強に成功した。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツはカージナルスからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕ホセ・キンタナと2年2600万ドルで合意。ジャスティン・バーランダーに続く先発投手の補強となった。メッツは今オフ、ジェイコブ・デグロム、クリス・バシット、タイワン・ウォーカーと3人の先発投手がFAになっており、まだ先発投手の補強は完了していないとみられている。

     来年1月に34歳の誕生日を迎えるキンタナはコロンビア出身。昨季はエンゼルスとジャイアンツでプレーしてキャリア初の0勝に終わったものの、今季はパイレーツとカージナルスで合計32試合に登板して165回2/3を投げ、6勝7敗ながら防御率2.93、137奪三振の好成績をマークした。規定投球回到達はカブス時代の2019年以来3年ぶり。防御率2点台はメジャー11年目で初めてだった。

     ホワイトソックス時代には200イニング前後を計算できるイニングイーターとして活躍した投手であり、2013~16年に4年連続で200イニングをクリア。2013~19年に7年連続で170イニング以上を投げ、2016~19年には4年連続で2ケタ勝利をマークした。昨季は1勝もできない自己最悪のシーズンとなり、今季は1年200万ドルという格安契約でパイレーツに加入したが、見事に復活。カージナルス移籍後、ワイルドカード・シリーズでは第1戦の先発という大役も任された。

     キンタナの加入により、メッツの先発ローテーションはマックス・シャーザー、バーランダー、キンタナ、カルロス・カラスコで4番手まで確定。最後の1枠をデービッド・ピーターソンとタイラー・メギルが争うことになるが、海外FA権を行使してメジャー移籍を目指している千賀滉大に強い興味を示していることが報じられている。1986年以来の頂点を目指すメッツの補強はまだまだ続きそうだ。

  • パドレスがボガーツと大型契約で合意 30歳の11年契約は史上最長に

    2022.12.9 00:00 Friday

     フィリーズと合意したトレイ・ターナー、ヤンキースとの再契約で合意したアーロン・ジャッジといった大物FA選手を獲り逃したパドレスがウィンター・ミーティング最終日、最後の最後でド派手な補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、パドレスはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていた強打の遊撃手ザンダー・ボガーツと11年2億8000万ドルで合意に至ったという。全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれた一方、オプトアウトの権利は含まれていないようだ。

     オランダ領アルバ出身のボガーツは現在30歳。ESPNによると、11年契約は30歳以上の選手が得た契約としては史上最長だという。契約満了時にボガーツは41歳になっており、その時点で遊撃手を務めている可能性は限りなく低い。にもかかわらず、なぜフェルナンド・タティスJr.と金河成(キム・ハソン)という2人の遊撃手を抱えているパドレスがボガーツの獲得に動いたのか。おそらく正三塁手マニー・マチャドが来季終了後にオプトアウト可能であることが関係しているとみられる。

     FAとなったボガーツは遊撃を守り続けることにこだわりを持っていたことが報じられており、遊撃にボガーツが入ることで、タティスJr.は外野、キムは二塁へのコンバートが有力。これに伴って正二塁手ジェイク・クロネンワースは一塁へ移ることになる。ただし、来季終了後にマチャドがオプトアウトの権利を行使してFAとなり、パドレスが再契約に失敗した場合、空いた三塁にボガーツが入ることも考えられる。いずれにしても、11年契約の後半には遊撃以外のポジションに移ることになるだろう。

     ボガーツは今季レッドソックスで150試合に出場し、打率.307、15本塁打、73打点、OPS.833をマーク。打率3割はキャリア4度目、OPS.800以上は同6度目であり、2年連続5度目のシルバースラッガー賞を受賞した。来年4月にタティスJr.が出場停止から復帰したあと、タティスJr.、フアン・ソト、マチャド、ボガーツが並ぶパドレスの上位打線は他球団にとって大きな脅威となるに違いない。

  • カージナルスが正捕手を確保 コントレラスと5年8750万ドルで合意

    2022.12.8 11:12 Thursday

     19年間チーム一筋でプレーし、ワールドシリーズ制覇2度、ゴールドグラブ賞9度、プラチナグラブ賞4度などの輝かしい実績を残した名捕手ヤディアー・モリーナが今季限りで引退したカージナルスは、今オフ正捕手の確保が急務となっていた。トレードとFAの両面で実力派捕手の獲得を狙っていたが、ウィンター・ミーティング最終日を迎えた日本時間12月8日、その補強が完了。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、カブスからFAとなったウィルソン・コントレラスと5年8750万ドルで合意したようだ。

     現在30歳のコントレラスはベネズエラ出身で、カージナルスのライバル球団であるカブスの正捕手として活躍してきた。2016年にワールドシリーズ制覇を経験し、今季を含めてオールスター・ゲームに3度選出。特に今季はブレーブスに在籍する弟ウィリアムとともに球宴選出を果たした。今季の成績は、カブスで113試合に出場して打率.243、22本塁打、55打点、4盗塁、OPS.815。メジャー7年間で20本塁打以上とOPS.800以上を各4度記録するなど、捕手としてはトップクラスの打撃力を誇っている。

     5年8750万ドルという契約は、カージナルス在籍経験がない選手が得たものとしては史上最高。同じくカブスからFAとなったデクスター・ファウラーが2016年オフに得た5年8250万ドルを上回った。モリーナ以前もマイク・マシーニー、トム・パグノージ、トニー・ペーニャといった守備型の選手が正捕手を務めてきただけに、打撃優先のコントレラスの守備面には不安が残るものの、オリバー・マーモル監督が「彼は勝つことが大好きなんだ」と語っているように、勝利への強い執念という部分も高く評価されたようだ。

     カージナルスがモリーナの後釜としてコントレラスを選択したのは、単なる「正捕手」だけでなく、ポール・ゴールドシュミットとノーラン・アレナドの両主砲を支える「援護砲」としての役割も期待しているからだろう。おそらく「5番・捕手」での起用がメインになると思われるコントレラス。それはつまり、今季限りで引退したモリーナとアルバート・プホルスという両レジェンドが担っていた役割を1人で担うことになる。カージナルス新時代を牽引する主力の1人として、期待は極めて大きい。

  • ルール5ドラフト開催 メジャーリーグ部門では15人が指名を受ける

    2022.12.8 09:59 Thursday

     ウィンター・ミーティング最終日を迎えた日本時間12月8日、各球団が条件を満たした他球団の選手を獲得できるルール5ドラフトが開催された。ロースターに空きがあるチームはルール5ドラフトに参加することができ、メジャーリーグ部門で他球団の選手を指名した場合、移籍金として10万ドルを支払うことになる。ただし、その選手は来季1年を通してメジャーのアクティブ・ロースターに登録しておく必要があり、何らかの理由でロースターから外れる場合は、5万ドルと引き換えに元の所属チームへ返却される。

     今回のルール5ドラフトでは、メジャーリーグ部門で15選手、マイナーリーグ部門で67選手が指名を受けた。メジャーリーグ部門で全体1位の指名権を持っていたナショナルズ(今季ワースト勝率)は、レッドソックス傘下に所属していた右腕サッド・ウォードを指名。現在25歳のウォードは2018年ドラフト5巡目でレッドソックスに入団し、今季はルーキー級からAA級まで4階級で合計13試合に先発して51回1/3を投げ、防御率2.28、奪三振率11.57と上々のピッチングを見せた。また、全体2位の指名権を持っていたアスレチックスは、ドジャース傘下に所属していた26歳の強打の一塁手ライアン・ノダを指名している。

     メジャーリーグ部門で指名された15選手は以下の通り。全員が1巡目で指名され、2巡目以降の指名はなかった。

    1位 ナショナルズ サッド・ウォード(右腕:レッドソックス)
    2位 アスレチックス ライアン・ノダ(一塁手:ドジャース)
    3位 パイレーツ ホセ・ヘルナンデス(左腕:ドジャース)
    4位 レッズ ブレイク・セイボル(外野手:パイレーツ)
    5位 ロイヤルズ ロースター満員のため指名権なし
    6位 タイガース メイソン・イングラート(右腕:レンジャーズ)
    7位 レンジャーズ ロースター満員のため指名権なし
    8位 ロッキーズ ケビン・ケリー(右腕:ガーディアンズ)
    9位 マーリンズ ニック・エンライト(右腕:ガーディアンズ)
    10位 エンゼルス ロースター満員のため指名権なし
    11位 ダイヤモンドバックス ロースター満員のため指名権なし
    12位 カブス 指名せず
    13位 ツインズ 指名せず
    14位 レッドソックス 指名せず
    15位 ホワイトソックス ニック・アビラ(右腕:ジャイアンツ)
    16位 ジャイアンツ 指名せず
    17位 オリオールズ アンドリュー・ポリティ(右腕:レッドソックス)
    18位 ブリュワーズ ガス・バーランド(右腕:ドジャース)
    19位 レイズ 指名せず
    20位 フィリーズ ノア・ソング(右腕:レッドソックス)
    21位 パドレス ホセ・ロペス(左腕:レイズ)
    22位 マリナーズ クリス・クラーク(右腕:カブス)
    23位 ガーディアンズ 指名せず
    24位 ブルージェイズ 指名せず
    25位 カージナルス ウィルキング・ロドリゲス(右腕:ヤンキース)
    26位 ヤンキース 指名せず
    27位 メッツ ザック・グリーン(右腕:ヤンキース)
    28位 ブレーブス 指名せず
    29位 アストロズ 指名せず
    30位 ドジャース 指名せず

  • レッドソックスが吉田正尚を獲得へ 5年9000万ドルで合意との報道

    2022.12.8 09:35 Thursday

     メジャーリーグ各球団にポスティング公示されたばかりの吉田正尚(オリックスバファローズ)が驚きのスピードで夢のメジャー移籍を実現させたようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスは吉田と5年9000万ドルの大型契約を結ぶことで合意に至ったという。日米間で定められているポスティング制度を利用した移籍のルールに従い、オリックスには譲渡金として1537万5000ドルが支払われる見込みとなっている。

     あっという間の決着だった。ヤンキースやマリナーズなどが獲得に動くとみられていた吉田だが、レッドソックスが電光石火の大型契約オファーで獲得に成功。今季オリックスで119試合に出場し、打率.335、21本塁打、88打点、出塁率.447、長打率.561、80四球に対してわずか41三振という抜群の成績を残した吉田のハイクオリティなバッティングが極めて高い評価を得た形となった。5年9000万ドルの契約は、昨オフ鈴木誠也がカブスと結んだ5年8500万ドルを上回るものとなる。

     レッドソックスは今季、アレックス・バーデューゴが左翼手として98試合、右翼手として51試合にスタメン出場。右翼で最も多くの試合にスタメン出場したジャッキー・ブラッドリーJr.(59試合)はすでにチームを去っているため、バーデューゴが右翼、吉田が左翼に入る布陣が有力だ。吉田には2023年シーズン開幕までのあいだに左翼後方にそびえるグリーンモンスターに適応することが求められる。

     今オフのレッドソックスは、ジョエリー・ロドリゲス、クリス・マーティン、ケンリー・ジャンセンを補強して課題のブルペン強化に成功。吉田を獲得し、外野のレギュラー3人(吉田、エンリケ・ヘルナンデス、バーデューゴ)も固まった。ザンダー・ボガーツとJ・D・マルティネスがFAとなったため、打線の迫力は低下しており、次は正遊撃手ボガーツとの再契約交渉に注力していくことになりそうだ。

  • Rソックスがクローザーを確保 ジャンセンと2年3200万ドルで合意

    2022.12.8 01:19 Thursday

     ESPNのジェフ・パッサン記者によると、レッドソックスはブレーブスからフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕ケンリー・ジャンセンと2年3200万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。球界を代表するクローザーの1人であり、通算391セーブはクレイグ・キンブレル(通算394セーブ)に次ぐ現役2位の数字。今季は5年ぶり2度目となる最多セーブのタイトルを手にした。レッドソックスは今季、勝ちパターンを確立できず、ブルペン崩壊に苦しんだだけに、待望の守護神獲得となった。

     現在35歳のジャンセンは、12年間プレーしたドジャースを離れ、今季はブレーブスで65試合に登板して64イニングを投げ、5勝2敗41セーブ、防御率3.38、85奪三振を記録。防御率は2019年の3.71に次いでキャリアで2番目に悪い数字だったが、リーグ最多の41セーブを挙げ、ブレーブスの地区5連覇に貢献した。

     メジャー13年のキャリアで40セーブ以上を4度、30セーブ以上を8度マークしており、通算391セーブを記録。これはマリアーノ・リベラ(652セーブ)、トレバー・ホフマン(601セーブ)、リー・スミス(478セーブ)、フランシスコ・ロドリゲス(437セーブ)、ジョン・フランコ(424セーブ)、ビリー・ワグナー(422セーブ)、キンブレル(394セーブ)に次ぐ史上8位の数字。来季中に通算400セーブの大台を突破するのは確実であり、将来的にはアメリカ野球殿堂入りする可能性もありそうだ。

     ポストシーズンでの実績も十分で、通算59試合に登板して3勝2敗20セーブ、2ホールド、防御率2.20をマーク。ドジャース時代の2020年にはワールドシリーズ制覇も経験した。

     レッドソックスは今オフ、ジャンセンのほかにもクリス・マーティンとジョエリー・ロドリゲスを獲得してブルペンを整備。ジョン・シュライバー、タナー・ハウクといった現有戦力もおり、一気にグレードアップする可能性を秘めている。

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