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  • FA市場最後の大物スワンソンはカブス 7年1億7700万ドルで合意

    2022.12.18 10:24 Sunday

     日本時間12月18日、カブスがブレーブスからフリーエージェント(FA)となっていたダンズビー・スワンソンと7年1億7700万ドルの大型契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。今オフは大物FA選手の契約がスムーズに決まり、スワンソンはFA市場に残っていた「最後の大物」。カブスはジェイソン・ヘイワード(今オフ解雇)の8年1億8400万ドルに次ぐ球団史上2番目の大型契約を提示し、今オフのFA市場における「遊撃手ビッグ4」の一角を獲得することに成功した。

     現在28歳のスワンソンは2015年ドラフト全体1位指名でダイヤモンドバックスに入団。ブレーブスにトレードされたあと、2016年にメジャーデビューし、2017年から6年間、不動の正遊撃手として活躍してきた。短縮シーズンの2020年に自己ベストのOPS.809をマークし、2021年は自己最多の27本塁打を放ってワールドシリーズ制覇に貢献。今季は全162試合に出場して打率.277、25本塁打、96打点、18盗塁、OPS.776の好成績を残し、オールスター・ゲーム初選出&初のゴールドグラブ賞と充実のシーズンを過ごした。

     カブスの遊撃にはニコ・ホーナーがいるものの、スワンソンの加入により、ホーナーは二塁へ移るとみられる。スタットキャストが算出する守備指標OAAでホーナーは今季+13の好成績をマーク。これを上回ったのが+21を記録したスワンソンだった。ホーナーは2020年に二塁手としてゴールドグラブ賞のファイナリストに選ばれており、ホーナーとスワンソンが形成する二遊間はメジャーでもトップクラスの守備力を持つことになるだろう。

     今オフのカブスはスワンソンのほかにも、コディ・ベリンジャー、ジェイムソン・タイオン、ブラッド・ボックスバーガーらを獲得して戦力を強化。ただし、ウィルソン・コントレラス、アンソニー・リゾ、クリス・ブライアントといった2016年のワールドシリーズ制覇を経験した主力選手が抜けた穴が埋まっているとは言い難く、カージナルスやブリュワーズと地区優勝を争うためには、さらなる補強が必要だ。

  • RソックスがホズマーをDFA 残り3年3900万ドルはパドレスが負担

    2022.12.17 11:20 Saturday

     日本時間12月17日、レッドソックスはマイナー右腕のジェイコブ・ウォレスをロイヤルズへ放出して救援右腕ワイアット・ミルズを獲得するトレードを成立させた。これに伴い、ロースターの枠を空けるために33歳のベテラン一塁手エリック・ホズマーがDFAとなったことが発表された。レッドソックスは来季から有望株トリストン・カサスを一塁のレギュラー格として起用する見込みであり、左打ちのカサスと右打ちのボビー・ダルベックのプラトーン起用が有力。若手で一塁が埋まり、ホズマーは余剰戦力となっていた。

     ホズマーは今季パドレスとレッドソックスで合計104試合に出場して打率.268、8本塁打、44打点、OPS.716を記録。メジャー12年間で通算1731安打、196本塁打、879打点を積み重ね、オールスター・ゲーム選出1度、シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞4度といった実績を誇る。また、ロイヤルズ時代の2015年にはワールドシリーズ制覇を経験し、翌2016年のオールスター・ゲームではMVPに輝いている。

     2017年オフにロイヤルズからFAとなり、パドレスと8年1億4400万ドルで契約したホズマーが今年8月にレッドソックスへトレードされたのは、明確な理由があった。メジャーリーグには「サービスタイム10年以上の選手が5年連続で同じチームに在籍した場合、完全なトレード拒否権が与えられる」というルールがあり、ホズマーは今季がパドレスでの5年目のシーズンだった。

     つまり、パドレスは今季中にホズマーをトレードしなければ、本人の同意なしにトレードすることができなくなってしまう状況だった。10球団に対するトレード拒否権を持っていたホズマーは、当初ナショナルズへの移籍を拒否。その後、拒否権の対象でなかったレッドソックスへ放出された。このとき、パドレスはホズマーの残り契約の大部分を負担することに同意しており、レッドソックスが負担するのはメジャー最低保証年俸に該当する部分だけ。ホズマーはまだ3年3900万ドル分の契約を残しているが、これはパドレスに負担義務があり、ホズマーを新たに獲得するチームはメジャー最低保証年俸を負担するだけで済む。

     メジャー最低保証年俸は来季以降、2023年が72万ドル、2024年が74万ドル、2025年が76万ドルと推移する。この金額であれば、ホズマーの獲得を検討する球団は出てくるかもしれない。

  • ツインズがギャロと1年1100万ドルで合意 ケプラーの放出が加速か

    2022.12.17 10:52 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ツインズはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた大砲ジョーイ・ギャロと1年1100万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。今季のツインズは20本塁打以上の打者がバイロン・バクストン(28本塁打)とカルロス・コレア(22本塁打)の2人しかいなかったが、コレアはFAでジャイアンツへ移籍。来季からの新ルール、守備シフト制限の恩恵を受けるとみられるギャロは、打撃面でコレアの穴を埋める働きが期待される。

     現在29歳のギャロはレンジャーズ時代に2年連続40本塁打を記録したこともあるパワーヒッターだが、2020年以降は打率が2割にすら届かないシーズンが続いており、今季はヤンキースとドジャースで合計126試合に出場して打率.160、19本塁打、47打点、3盗塁、OPS.638という寂しい成績。410打席で163三振を喫し、三振率は39.8%に達した。選手の育成力に定評のあるドジャースでも復調できず、シーズン通算の出塁率もメジャー定着後初めて3割にすら届かなかった(.280)。

     2019年と2021年にオールスター・ゲーム選出を果たしているギャロの魅力はアーチを量産する長打力だけでなく、2020~21年には2年連続でゴールドグラブ賞を受賞。メジャー昇格後、外野手としての守備防御点がマイナスになったシーズンは1度もなく、2020年には+13、2021年にも+15の好成績を残している。ただし、今季は外野3ポジション合計で+4と例年に比べるとやや低調だった。昨季自身初の2ケタ(14)を記録した補殺も今季は4にとどまっている。

    「左打ちの外野手」というのはツインズが補強を必要としていた部分ではなく、すでにマックス・ケプラー、アレックス・キリロフ、トレバー・ラーナック、マット・ウォルナー、ニック・ゴードンと戦力がダブついている。ケプラーには他球団からの関心が報じられており、ギャロの加入によってケプラーをトレードで放出する動きが加速することになるかもしれない。

  • ホワイトソックスがベニンテンディを獲得へ 5年7500万ドルで合意

    2022.12.17 10:31 Saturday

    「ESPN」のジェシー・ロジャース記者によると、ホワイトソックスはヤンキースからフリーエージェント(FA)となっていた球宴外野手アンドリュー・ベニンテンディと5年7500万ドルで契約合意に至ったようだ。ホワイトソックスは2015年のドラフトでベニンテンディを狙っていたが、1つ前の指名権でレッドソックスに入団。実に7年越しでのベニンテンディ獲得が実現した。なお、5年7500万ドルの契約は、ヤスマニ・グランダルの4年7300万ドルを上回り、総額ではホワイトソックス史上最大のFA契約ということになる。

     現在28歳のベニンテンディは今季の開幕をロイヤルズで迎え、93試合に出場して打率.320、3本塁打、39打点、4盗塁、OPS.785と自慢の好打を発揮。メジャー7年目で初のオールスター・ゲーム選出を果たした。7月下旬のトレードでヤンキースへ移籍したが、33試合で打率.254、2本塁打、12打点、4盗塁、OPS.734とあまり調子が上がらず、9月上旬には右手首の炎症で故障者リスト入り。戦列復帰できないままシーズンを終えた。今季トータルの成績は126試合で打率.304、5本塁打、51打点、8盗塁、OPS.772となり、自身初の打率3割をマークした。

     ロイヤルズ移籍1年目の2021年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、左翼の守備も安定しており、7年間のメジャー生活で守備防御点がマイナスになったのは2019年(-3)の1度だけ。ホワイトソックスは主砲ホセ・アブレイユがFAでアストロズへ移籍したため、外野での出場が多かったアンドリュー・ボーンを本職の一塁に固定する見込みであり、左翼にベニンテンディが入り、エロイ・ヒメネスをDHに移すことで外野の守備力は間違いなくグレードアップするだろう。

     ホワイトソックスの新監督に就任したペドロ・グリフォルは今季ロイヤルズでベンチコーチを務めていた。ベニンテンディが新天地にホワイトソックスを選んだのは、グリフォル新監督の存在が影響しているのかもしれない。

  • メッツがさらなる補強 2021年球宴選出の捕手ナルバエスと契約合意

    2022.12.16 11:20 Friday

     メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者が関係者から得た情報によると、メッツはブリュワーズからフリーエージェント(FA)となっていたオマー・ナルバエスと契約合意に至ったようだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は契約条件について「2023年が年俸800万ドル、2024年は年俸700万ドルの選手オプション」と伝えている。つまり、ナルバエスには2年1500万ドルの契約が保証され、1年後にオプトアウト(契約破棄)の権利が与えられているということになる。

     現在30歳のナルバエスはベネズエラ出身。マリナーズ時代の2019年に打率.278、22本塁打、OPS.813をマークするなど、好打の捕手として知られており、ブリュワーズ移籍2年目の2021年には打率.266、11本塁打、OPS.743を記録し、自身初のオールスター・ゲームに選出された。以前は守備面に大きな不安を抱えていたが、ブリュワーズ移籍後にフレーミングが大きく上達。今やメジャー屈指のフレーミング技術を誇る捕手となっており、今季は84試合に出場して打率.206、4本塁打、23打点、OPS.597と打撃面では苦戦したものの、守備面では3年連続でプラスとなる守備防御点を記録した。

     今季のメッツはトマス・ニードとジェームス・マッキャンを併用。シーズン終盤には強打の有望株フランシスコ・アルバレスがメジャー昇格を果たし、来季はこの3人が正捕手の座を争うものとみられていた。しかし、ナルバエスの加入によってメジャーレベルの捕手が4人となり、まだ21歳のアルバレスはもう少しマイナーで経験を積むことになりそうだ。好守のニードに対し、4年4060万ドルで加入したマッキャンは2年連続で攻守両面で精彩を欠いており、余剰戦力としてトレードに出される可能性もある。

     なお、「Roster Resource」の計算によると、ナルバエスを加えたことで、メッツの来季の年俸総額は3億4000万ドルを突破。ぜいたく税のルールに基づいた計算では3億5000万ドルの大台を突破している。

  • Dバックスがマクガフ獲得を発表 2年625万ドル+オプション1年

    2022.12.16 10:32 Friday

     日本時間12月16日、ダイヤモンドバックスは日本プロ野球の東京ヤクルトスワローズを退団してメジャー復帰を目指していた右腕スコット・マクガフを獲得したことを発表した。「FanSided」のロバート・マレー記者によると、契約条件は2年625万ドルで、2025年の相互オプション(年俸400万ドル/バイアウト75万ドル)が付属しているという。なお、マクガフの入団に伴い、2021年にメジャー初先発(通算4度目の登板)でノーヒッターを達成したタイラー・ギルバートがDFAとなった。

     現在33歳のマクガフは2015年にマーリンズでメジャーデビューを果たし、この年は6試合に登板して防御率9.45を記録。その後はマイナー暮らしが続き、2019年から活躍の場を日本に移していた。ヤクルトでは4年間プレーし、最初の2年間は主にセットアッパー、その後の2年間は主にクローザーとして活躍。2021年は66試合に登板して3勝2敗31セーブ、14ホールド、防御率2.52の好成績で日本一に貢献し、今季も55試合に登板して2勝2敗38セーブ、4ホールド、防御率2.35と活躍してリーグ2連覇に貢献した。また、アメリカ代表の一員として東京五輪にも出場している。

     ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは、ブルペンのグレードアップを今オフの最優先課題に掲げており、すでにカルロス・バルガス、コール・サルサー、ミゲル・カストロを獲得。ここにマクガフを加え、ブルペンの新戦力は今オフ4人目となった。ヘイゼンGMはマクガフについて「獲得できて嬉しい。彼は日本でプレーした数年間で多くの試合を締めくくった経験があり、我々はそれを評価した」と語っている。

     ダイヤモンドバックスのブルペンには通算262セーブの実績を誇るマーク・メランソンがいるものの、今季は3勝10敗18セーブ、防御率4.66と打ち込まれており、クローザーの地位は不動ではない。ヤクルト時代と同様の活躍を見せることができれば、マクガフにもクローザー定着のチャンスはありそうだ。

  • ヤンキースが左腕ロドン獲得 6年1億6200万ドルの大型契約で合意

    2022.12.16 10:12 Friday

     日本時間12月16日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が伝えたところによると、ヤンキースはジャイアンツからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕カルロス・ロドンと6年1億6200万ドルの大型契約を結ぶことで合意に至ったようだ。この契約には全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれていることが報じられている。昨季ホワイトソックスでブレイクし、今季ジャイアンツでキャリアハイのシーズンを過ごしたオールスター左腕がヤンキースの先発ローテーションに加わることになった。

     現在30歳のロドンは、2014年ドラフト全体3位という高評価でホワイトソックスに入団。メジャーデビューした2015年から2年連続9勝を挙げたものの、その後は故障に悩まされ、大成できないまま2020年オフにノンテンダーFAとなった。

     しかし、ホワイトソックスと再契約した2021年に突如ブレイク。24試合に登板して132回2/3を投げ、13勝5敗、防御率2.37、185奪三振という好成績を残し、自身初のオールスター・ゲームに選出されただけでなく、サイ・ヤング賞投票では5位にランクイン。4月のインディアンス(現ガーディアンズ)戦ではノーヒッターも達成した。

     2年4400万ドルの契約でジャイアンツに移籍した今季は、31試合に先発して178イニングを投げ、14勝8敗、防御率2.88、237奪三振をマーク。6年ぶり2度目となる規定投球回をクリアして自己最多の14勝&237奪三振を記録し、2年連続でオールスター・ゲームに選出され、サイ・ヤング賞投票では6位にランクイン。オフにオプトアウトの権利を行使してFAとなり、大型契約を目指していた。

     ヤンキースはこれでゲリット・コール、ロドン、ネスター・コルテス、ルイス・セベリーノという先発四本柱が確立。今季途中にトレードで獲得したフランキー・モンタスが本来のピッチングを取り戻せば、5人全員がオールスター級という極めて強力な先発ローテーションとなる。

  • ロレンゼンが1年850万ドルでタイガースへ エンゼルス残留は消滅

    2022.12.15 10:46 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはエンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた右腕マイケル・ロレンゼンと1年850万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。最大150万ドルの出来高が設けられており、ロレンゼンは最大1000万ドルを手にすることができるという。エンゼルスとの再契約に球団、選手の双方が興味を示していることが報じられていたが、ロレンゼンがエンゼルスに残留する可能性はなくなった。

     現在30歳のロレンゼンは、今季エンゼルスに1年契約で加入し、メジャーデビュー後初めてとなるフルタイムの先発投手に挑戦。5月末の時点で5勝2敗、防御率3.19とまずまずの結果を残していたが、6月に防御率6.35と打ち込まれ、7月には右肩を痛めて長期離脱。結局、シーズントータルでは18試合に先発して97回2/3を投げ、8勝6敗、防御率4.24、85奪三振という平凡な成績に終わった。10試合以上に先発したのはレッズでメジャーデビューした2015年(27登板中21先発)以来7年ぶり。投球イニング数が90を超えたのも7年ぶりだった。

     1年850万ドルという契約条件から判断する限り、タイガースもロレンゼンを先発投手として起用するつもりだと思われる。タイガースは今オフ、マリナーズからFAとなった左腕マシュー・ボイドと1年1000万ドル+出来高100万ドルで契約しており、先発投手の補強はロレンゼンが2人目。ボイドはもともとタイガースの先発ローテーションの一角を担っていた投手であり、2021年以来2年ぶりの古巣復帰となっている。

     タイガースの先発ローテーションは、エデュアルド・ロドリゲス、ボイド、ロレンゼンで5枠中3枠が確定。ケーシー・マイズがトミー・ジョン手術、タリック・スクーバルが屈筋腱の手術を受けたため、残りの2枠には今季後半戦に台頭してきたマット・マニング、トミー・ジョン手術で今季を全休したスペンサー・ターンブルが入ることが予想されている。

  • ドジャースがシンダーガード獲得へ 1年1300万ドルで合意との報道

    2022.12.15 10:25 Thursday

     先発投手の確保が急務となっていたドジャースがようやく補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ドジャースはフィリーズからフリーエージェント(FA)となっていた右腕ノア・シンダーガードと1年1300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。「ジ・アスレチック」でドジャースを担当するファビアン・アルダヤ記者によると、シンダーガードは他球団から複数年契約のオファーを得ていたものの、ドジャースの投手育成法に興味があり、ドジャースとの単年契約を選んだという。

     現在30歳のシンダーガードは、今季エンゼルスとフィリーズで合計25試合(うち24先発)に登板して134回2/3を投げ、10勝10敗、防御率3.94、95奪三振を記録。メッツ時代はシーズン200奪三振を2度マークするなど、剛腕として鳴らしたが、故障明けのシーズンとなった今季は打たせて取るピッチングに専念。奪三振率6.35はキャリアワーストの数字だったが、与四球率2.07、被本塁打率0.94と安定したピッチングを見せた。

     ドジャースは今オフ、チームの象徴であるクレイトン・カーショウと再契約を結んだものの、タイラー・アンダーソンとアンドリュー・ヒーニーがFAとなり、前者はエンゼルス、後者はレンジャーズへ移籍。ジャスティン・バーランダーの獲得にも失敗(メッツへ移籍)し、このまま補強がなければ、先発5番手はライアン・ペピオ、マイケル・グローブ、アンドレ・ジャクソン、ボビー・ミラー、ギャビン・ストーンといった若手たちに競わせなければならない状況だった。

     先発ローテーションの1~4番手には、フリオ・ウリアス、カーショウ、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンが入り、シンダーガードは先発5番手として開幕を迎える見込み。投手育成に定評のあるドジャースで今季のアンダーソンやヒーニーのような成長を見せることができれば、来オフは今回蹴った条件以上の複数年契約を手に入れることができるはずだ。

  • ジャイアンツがコレア獲得 FA史上2番目となる超大型契約で合意

    2022.12.14 14:41 Wednesday

     アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の獲得に失敗したジャイアンツがついに大物FA選手を射止めた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツはオプトアウト権を行使してツインズからフリーエージェント(FA)となっていたカルロス・コレアと13年3億5000万ドルの超大型契約で合意に至ったようだ。遊撃手としてはフランシスコ・リンドーア(メッツ)の10年3億4100万ドルを上回る史上最高額。FA契約としてはジャッジの9年3億6000万ドルに次ぐ2位の金額となった。

     昨オフ、アストロズからFAとなり、ツインズと3年1億530万ドルの契約を結んだコレアだったが、この契約には毎年オフにオプトアウト権を行使できる条項が盛り込まれていた。現在28歳のコレアは、今季ツインズで136試合に出場して打率.291、22本塁打、64打点、OPS.833を記録。昨季に続いて攻守両面で安定した活躍を見せ、シーズン終了後にオプトアウト権を行使した。

     昨オフにアストロズからFAとなった際、コレアはアストロズから5年1億6000万ドルの再契約オファーを提示されていたが、これを蹴ってツインズと契約。コレアの今季の年俸は3510万ドルだったため、アストロズからの5年契約のオファーを拒否した結果、ツインズとジャイアンツから合計14年3億8510万ドルの契約を得たことになった。自分の実力に自信を持ち、5年契約を蹴ったコレアの判断は正しかったと言える。

     ジャイアンツは昨季限りでバスター・ポージーが引退し、新たな「球団の顔」を必要としていた。地元出身のジャッジ獲得を目指したものの、ヤンキースとの争奪戦に敗北。しかし、その資金をコレアに投入することで念願のスター獲得を実現させた。多くのFA選手とは異なり、コレアはまだ20代。ジャイアンツは今後、コレアのチームの中心に据え、新たな黄金期を築くためのチーム作りを進めていくことになる。

  • 年俸総額3億ドル超のメッツがコレアに興味 リンドーアと三遊間か

    2022.12.14 12:34 Wednesday

     アーロン・ジャッジ、トレイ・ターナー、ザンダー・ボガーツなど次々に大型契約が成立する今オフのFA市場において、まだ市場に残っている最大の注目選手がカルロス・コレアだ。ターナーやボガーツよりも若いため、彼らを上回るような長期大型契約を手にする可能性があるとみられている。再契約を目指すツインズや大物遊撃手を欲しがっているカブスが熱心にコレアを追いかけているようだが、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、すでに年俸総額が3億ドルを突破しているメッツもコレア獲得に興味を示しているようだ。

     ローゼンタール記者は「煙がある。どれくらい大きな炎かはわからないけれどね」というメッツ関係者のコメントを紹介。「火のない所に煙は立たぬ」という諺があるように、少なくともスティーブ・コーエン・オーナー、ビリー・エプラーGMら首脳陣がコレア獲得を検討していることは間違いなさそうだ。ただし、エプラーGMはこの件に関してコメントを避けている。

     今オフのメッツは、エドウィン・ディアス、ブランドン・ニモの両選手と大型の再契約を結び、ジャスティン・バーランダー、千賀滉大、ホセ・キンタナらを補強。ぜいたく税のルールに基づいて計算した年俸総額は史上初の3億ドルを優に超えて3億5000万ドルに迫っており、ぜいたく税のペナルティを含めると、コーエン・オーナーは来季だけで4億2000万ドル以上を支払う計算となる。そこにコレアを加えようとしているのだから驚きだ。

     コレアの魅力は攻守にハイレベルな実力を持っていること、現在28歳と若いこと、そしてクオリファイング・オファーの対象ではないこと。来オフ以降もコレア以上の大物選手が市場に出てくる可能性はあるが、そうした選手は間違いなくクオリファイング・オファーの対象となり、獲得するためにはドラフト指名権を犠牲にしなければならない。それを避けるために、今のうちにコレアを確保しておくという選択も間違いとは言えないだろう。

     なお、メッツの正遊撃手にはコレアと同じプエルトリコ出身のフランシスコ・リンドーアがいるため、メッツがコレアを獲得した場合、WBCプエルトリコ代表と同じように、三塁コレア、遊撃リンドーアの布陣になるとみられる。

  • ロイヤルズが左腕ヤーブロー獲得 1年300万ドルと米記者が伝える

    2022.12.14 11:44 Wednesday

     日本時間12月14日、ロイヤルズはレイズからノンテンダー・フリーエージェント(ノンテンダーFA)となっていた左腕ライアン・ヤーブローを獲得したことを発表した。契約条件の詳細は発表されていないが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者は関係者から得た情報として、1年300万ドルと伝えている。レイズで「オープナー戦法の申し子」として活躍してきたヤーブローは、新天地ロイヤルズで先発ローテーションの一角を担う見込み。なお、ヤーブロー加入に伴い、右腕ワイアット・ミルズがDFAとなった。

     現在30歳のヤーブローはメジャー5年目の今季、レイズで20試合(うち9先発)に登板して80イニングを投げ、3勝8敗、防御率4.50、61奪三振を記録。2度の故障者リスト入りや3度のマイナー降格もあり、短縮シーズンだった2020年を除くと、メジャー昇格後初めて投球イニング数が100に届かなかった。

     メジャーデビューした2018年にいきなり16勝をマークし、翌2019年も11勝。2021年にも9勝を挙げたが、オープナーが1~2イニングを投げたあとに長いイニングを投げる「バルクガイ」として手にした白星も多かった。メジャー通算127登板のうち、先発は59試合だけで、残りの68試合はリリーフで投げているが、リリーフでも平均4イニング近くを記録しており、ロングリリーフが非常に多いのが特徴だ。

     ロイヤルズは2018年のドラフト1巡目でブレイディ・シンガー(全体18位)、ジャクソン・コワー(全体33位)、ダニエル・リンチ(全体34位)、クリス・ブービッチ(全体40位)と4人の投手を指名したこともあり、彼らの成長とともに投手王国を形成することを目指していたが、現時点で期待通りの成長を見せているのはシンガーだけ。リンチは今季4勝13敗、防御率5.13、ブービッチも今季3勝13敗、防御率5.58と大きく負けが先行し、コワーは7度のリリーフ登板で防御率9.77と打ち込まれた。計算できる先発投手がシンガーくらいしか見当たらない状況のなか、ヤーブローは先発ローテーションの一角として期待される。

  • 元阪神のジョンソンがロッキーズへ 1年500万ドルで合意との報道

    2022.12.14 11:06 Wednesday

     日本時間12月14日、ロッキーズは日本プロ野球の阪神タイガースでも活躍した救援右腕ピアース・ジョンソンと1年契約を結んだことを発表した。球団は契約条件の詳細を明らかにしていないが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、1年500万ドルの契約だという。ロッキーズは今オフ、ブルペンの中心的存在だったカルロス・エステベスがFAとなり、エンゼルスと2年1350万ドルで契約。ジョンソンはその穴を埋める働きを期待されることになる。

     現在31歳のジョンソンはコロラド州デンバー出身であり、来季は地元球団でプレーすることになった。2017年にカブスでメジャーデビューしたが、1試合のみの登板に終わり、翌2018年はジャイアンツでプレーして37試合に登板。2019年は来日して阪神で活躍し、58試合に登板して2勝3敗、40ホールド、防御率1.38の好成績を残した。

     阪神での活躍が認められ、2年500万ドル+オプション1年でパドレスと契約。短縮シーズンの2020年は24試合で防御率2.70と安定したピッチングを披露し、2021年も63試合で3勝4敗、12ホールド、防御率3.22とまずまずの働きを見せたが、今季は右前腕の故障もあって精彩を欠き、15試合の登板で1勝2敗、6ホールド、防御率5.02と不本意なシーズンとなった。

     ロッキーズはすでに守護神ダニエル・バードと2年1950万ドルで契約を延長しており、今年8月にウエーバーでディネルソン・ラメット、今年11月には同じくウエーバーでブレント・スーターを獲得してブルペンを強化。2年連続で47試合に登板している左腕ルーカス・ギルブレスや故障からの復帰が待たれるタイラー・キンリーらもおり、ブルペンの整備を着々と進めている。とはいえ、エステベスの抜けた穴は小さくなく、守護神バードへつなぐ8回担当のセットアッパーとして、ジョンソンへの期待は大きい。

  • ガーディアンズが来季の正捕手を確保 ズニーノを1年契約で獲得へ

    2022.12.14 10:45 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、捕手の補強を必要としていたガーディアンズは、レイズからフリーエージェント(FA)となっていたマイク・ズニーノと1年600万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ショーン・マーフィーの獲得を狙っていたとみられるガーディアンズだが、マーフィーは三角トレードでアスレチックスからブレーブスへ移籍することが決定。捕手市場が大きく動き始めるなかで、強打好守のズニーノを1年契約で確保することに成功した。

     現在31歳のズニーノは、2012年ドラフト全体3位指名でマリナーズに入団するなど、トップ・プロスペクトとして大きな期待を背負った選手だった。2013年には早くもメジャーデビューを果たし、2014年には打率1割台ながら22本塁打を記録。その後も低打率ながら長打力を発揮して2017年に25本塁打、OPS.840をマークし、2018年にも20本塁打を放った。2018年オフのトレードでレイズへ移籍し、2021年には自己最多の33本塁打を放ってオールスター・ゲーム初選出。ただし、今季は左肩の手術を受け、36試合で打率.148、5本塁打、16打点、OPS.499という自己ワースト級の成績に終わった。

     長打力だけが魅力の選手というわけではなく、2021年にはフレーミングの指標やポップタイム(捕球してから送球するまでに要する時間)など、守備面の各部門でもメジャー上位の数字を記録。マリナーズ時代の2018年にキャリアハイの守備防御点11を記録し、メジャー10年間で守備防御点がマイナスになったのは2度だけと安定した守備力を発揮している。健康面の問題さえなければ、ガーディアンズにとって大きな戦力となることは間違いない。

     ガーディアンズには次代の正捕手候補として現在22歳のボー・ネイラーというプロスペクトがおり、ズニーノはネイラーのメジャー定着までの「つなぎ役」を担うとみられる。マーフィーはFAまでの保有期間が3年残っていたが、1年契約のズニーノであれば、ネイラーのメジャー定着をブロックすることはない。その点において、ズニーノはガーディアンズのチーム事情にフィットする存在と言えるだろう。

  • ジャイアンツがさらなる先発補強 ストリップリングと2年契約合意

    2022.12.14 10:25 Wednesday

     左腕ショーン・マナイアと2年2500万ドルで合意したことが報じられ、先発投手の補強を終えたとみられていたジャイアンツだが、さらなる先発補強に動いた。日本時間12月14日、ジャイアンツはブルージェイズからフリーエージェント(FA)となっていた右腕ロス・ストリップリングと2年契約を結んだことを発表。契約条件は2年2500万ドルで、内訳は契約ボーナス500万ドル、2023年の年俸750万ドル、2024年の年俸1250万ドルとなっている。これでカルロス・ロドンと再契約する可能性は完全に消滅したと思われる。

     現在33歳のストリップリングは、今季ブルージェイズで32試合(うち24先発)に登板して自己最多の134回1/3を投げ、10勝4敗1セーブ、防御率3.01、111奪三振の好成績をマーク。開幕当初はスイングマン(先発とリリーフを兼任する立場)という扱いだったが、柳賢振(リュ・ヒョンジン)の故障もあって6月以降はローテーションに定着し、最終的には自身初の2ケタ勝利を達成した。ホセ・ベリオスと菊池雄星が不振に陥るなど、苦しい状況が続いた今季のブルージェイズ先発陣において、救世主のような働きを見せたシーズンだった。

     ジャイアンツはエース格のローガン・ウェブを筆頭に、アレックス・カッブ、アンソニー・ディスクラファーニ、アレックス・ウッド、マナイア、ストリップリング、ジェイコブ・ジュニスと7人の先発候補を抱えたことになる。ジュニスはスイングマンを担当すると思われるが、健康面に不安を残すディスクラファーニが問題なく開幕を迎えた場合、6人の先発候補をどのように起用するか注目される。

     なお、ストリップリングは2016年のメジャーデビューから2020年途中にブルージェイズへトレードされるまで、ドジャースで先発とリリーフを兼任する「便利屋」として使われていた投手であり、2年半ぶりにナ・リーグ西部地区に復帰することになる。2018年には33試合(うち21先発)で8勝6敗、3ホールド、防御率3.02を記録し、オールスター・ゲームにも選出されている。

  • ツインズが正捕手を確保 好守のバスケスを3年3000万ドルで獲得へ

    2022.12.13 11:35 Tuesday

     ウィルソン・コントレラスがカージナルスと契約し、ショーン・マーフィーのブレーブスへのトレードが決まったことで捕手市場の「移籍ドミノ」が動き始めた。メジャーリーグ公式サイトでツインズを担当するパク・ドゥヒョン記者によると、ツインズはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていたクリスチャン・バスケスと3年3000万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。ワールドシリーズ第4戦で継投ノーヒッターを演出するなど、今季アストロズの世界一に貢献した好捕手が市場から消えた。

     現在32歳のバスケスは、ヤディアー・モリーナら名捕手の産地として知られるプエルトリコ出身。2018年に自身初のワールドシリーズ制覇を経験するなど、レッドソックスの正捕手として活躍してきたが、今季はシーズン途中でアストロズへトレードされ、2球団合計で119試合に出場して打率.274、9本塁打、52打点、OPS.714をマークした。

     メジャー8年間で守備防御点がマイナスになったシーズンは1度しかなく、今季はキャリア2番目となる守備防御点11を記録。フレーミング技術への評価も高く、通算盗塁阻止率34.0%と強肩も光る。ただし、決して専守防衛型の捕手ではなく、レッドソックス時代の2019年には打率.276、23本塁打、72打点、OPS.797をマーク。非常に総合力が高く、地味ながらもメジャー屈指の実力を持った好捕手である。

     今季のツインズは、ゲーリー・サンチェスがチーム最多の80試合で先発マスクを被り、ライアン・ジェファーズが56試合、サンディ・レオンが22試合、ケイレブ・ハミルトンが3試合、ホセ・ゴドイが1試合と、合計5人の捕手をスタメンで起用した。このうち、来季もチームに残るのはジェファーズだけ。そのジェファーズもメジャー昇格後は伸び悩みが続いており、バスケスの加入は大きな戦力アップとなる。来季は正捕手バスケス、2番手捕手ジェファーズという布陣で戦うことになりそうだ。

  • ブルージェイズが先発補強 右腕バシットを3年6300万ドルで獲得へ

    2022.12.13 10:48 Tuesday

     先発投手の補強が急務となっていたブルージェイズが3年連続2ケタ勝利(短縮シーズンの2020年を除く)をマークしている右腕の獲得に成功したようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ブルージェイズはメッツからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕クリス・バシットと3年6300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。アレック・マノア、ケビン・ゴーズマンに次ぐ先発3~4番手の座をホセ・ベリオスとともに担うことになりそうだ。

     現在33歳のバシットは、メジャー最初の7シーズンをアスレチックスで過ごし、メッツへ移籍した今季は30試合に先発して181回2/3を投げ、15勝9敗、防御率3.42、167奪三振の好成績をマーク。直近の3度のフルシーズンではいずれも2ケタ勝利&防御率3点台を記録し、短縮シーズンとなった2020年にも11先発で5勝2敗、防御率2.29の活躍を見せるなど、安定したパフォーマンスを続けている。先発3~4番手としては十分すぎるクオリティの投手と言えるだろう。

     3年6300万ドルの契約は、年平均2100万ドルになるが、ブルージェイズがFA選手と年平均2000万ドル以上の複数年契約を結ぶのは、これで4年連続。2019年オフに柳賢振(リュ・ヒョンジン)、2020年オフにジョージ・スプリンガー、2021年オフにゴーズマン、そして2022年オフにバシットと、毎年のように大型補強を敢行している。

     マノアとゴーズマンが形成する先発二本柱は球界でも屈指のクオリティを誇り、バシットとともに先発3~4番手を担うベリオスも、今季こそ不調だったとはいえ、本来は先発2番手クラスの実力を持つ好投手。バシットの加入により、先発4番手までは非常に強力な布陣となった。トミー・ジョン手術を受けた柳は少なくとも来季前半戦を欠場する見込みであり、現時点で先発5番手という扱いの菊池雄星には加入2年目の奮起が求められる。

  • ブレーブスがマーフィー獲得 9選手が動く大型三角トレードが成立

    2022.12.13 10:25 Tuesday

     日本時間12月13日、ブレーブス、アスレチックス、ブリュワーズによる大型三角トレードが成立し、ブレーブスはアスレチックスの若き正捕手、ショーン・マーフィーを獲得することに成功した。その対価として、ブレーブスはアスレチックスへ4選手、ブリュワーズで2選手を放出。アスレチックスはブレーブスからの4選手のほか、ブリュワーズからエステウリー・ルイーズを獲得し、ブリュワーズはブレーブスからの2選手に加えてアスレチックスからジョエル・パヤンプスを獲得した。

     地区5連覇を達成した今季のブレーブスは、トラビス・ダーノーが107試合で18本塁打、ウィリアム・コントレラスが97試合で20本塁打を記録。しかし、同地区のメッツやフィリーズが大型補強を続けるなか、アスレチックスで2021年にゴールドグラブ賞を受賞し、今季は打率.250、18本塁打、66打点、OPS.759をマークしたマーフィーを獲得し、今後3年間の正捕手を確定させた。2番手捕手という扱いになるダーノーは指名打者としての出場が増えるとみられる。

     アスレチックスはブレーブスからベテラン捕手のマニー・ピーニャに加え、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のカイル・ミュラー、6位のフレディ・ターノック、18位のロイバー・サリナスを獲得。さらに、ブリュワーズの球団8位のプロスペクトだったルイーズも手に入れた。ピーニャは今季デビューしたばかりのシェイ・ランゲリアーズをサポートする2番手捕手となり、今季マイナー2階級で打率.332、16本塁打、65打点、85盗塁、OPS.973の好成績を残したルイーズは正中堅手候補として期待される。

     ブリュワーズが放出したのはルイーズだけだが、その対価としてブレーブスからコントレラスとジャスティン・イエーガー、アスレチックスからパヤンプスを獲得した。コントレラスはFAとなったオマー・ナルバエスに代わる正捕手となり、兄ウィルソン・コントレラス(カージナルス)と同地区でプレーすることに。今季2球団合計で41試合に登板して防御率3.23を記録したパヤンプスはブルペンの一角を担うことになりそうだ。

  • ジャイアンツがマナイアと2年契約で合意 ロドン争奪戦から撤退か

    2022.12.13 00:00 Tuesday

     日本時間12月12日、ジャイアンツがパドレスからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕ショーン・マナイアと2年2500万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が第一報を伝えた。ヘイマン記者はオプトアウトの権利が盛り込まれていることも伝えており、マナイアは2023年シーズン終了後に再びFAになることを選択できるとみられる。マナイア獲得により、ジャイアンツはカルロス・ロドン争奪戦から撤退することが濃厚となった。

     現在30歳のマナイアは、メジャー最初の6シーズンをアスレチックスで過ごし、今季はパドレスで30試合(うち28先発)に登板して158イニングを投げ、8勝9敗、防御率4.96、156奪三振を記録。FAを控えた大事なシーズンだったが、6月末の時点では防御率3点台をキープしていたものの、7月以降は防御率6.16と打ち込まれ、ポストシーズンではわずか1試合の登板で1回1/3を4安打5失点に終わった。アスレチックス時代には2ケタ勝利を3度マークした実績があり、来季復調すれば、オプトアウトの権利を行使してFAとなり、より好条件の契約を狙うことになるだろう。

     マナイアはパドレスでプレーした今季を挟み、2年ぶりにベイエリアを本拠地とする球団に戻ることになる。ジャイアンツの先発ローテーションはエース格のローガン・ウェブを筆頭に、アレックス・カッブ、マナイア、アレックス・ウッド、アンソニー・ディスクラファーニで5枠が確定。今季17試合に先発したジェイコブ・ジュニスがロングリリーフに回ることになり、先発投手の補強は完了したとみられる。

     当初は自軍からFAとなったロドンとの再契約を目指していたジャイアンツだが、FAの投手との長期契約を嫌う傾向のあるチームであり、7年契約を希望していると言われるロドンを深追いすることはしなかった。外野手補強はアーロン・ジャッジを狙っていたが、獲得したのはミッチ・ハニガー。先発投手の補強もロドンからマナイアへグレードダウンしてしまったが、まだ十分に補強資金は残されている。今後は噂されているカルロス・コレア獲得に向けて本腰を入れる可能性もあり、動向が注目される。

  • カージナルスがロドン争奪戦に参戦か 1年後に先発4人がFA予定

    2022.12.12 01:27 Monday

     千賀滉大がメッツと合意してFA市場から姿を消し、「最後の大物先発投手」となったのがジャイアンツからFAのカルロス・ロドンだ。今季178イニングを投げて14勝8敗、防御率2.88、237奪三振というキャリアハイの成績を残した30歳の左腕には、ヤンキースや再契約を目指すジャイアンツなどが興味を示していることが報じられているが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、カージナルスも争奪戦に加わっているという。これには1年後のオフに4人の先発投手が一気にFAになるというチーム事情が関係している。

     カージナルスは、現時点では来季の先発ローテーションがアダム・ウェインライト、マイルズ・マイコラス、ジョーダン・モンゴメリー、ジャック・フラハティ、スティーブン・マッツという顔ぶれ。6番手以降にはダコタ・ハドソンや有望株マシュー・リベラトーアらが控え、絶対的なエースと呼べるような存在こそいないものの、質・量ともまずまずの陣容となっている。

     しかし、ウェインライトは来季が現役ラストイヤーになることを明言しており、マイコラス、モンゴメリー、フラハティの3人も来季終了後にFAとなる。現時点で先発1~4番手を担うと予想されている4人の投手が1年後に一気にチームを去る可能性があるのだ。若手育成に定評のあるカージナルスとはいえ、先発ローテーションの4枠が同時に空くのは大きな痛手。こうしたチーム事情を考えると、2024年以降も計算できる先発投手を確保するために、ロドンの争奪戦に加わっているのは当然の動きと言えるだろう。

     今季リーグ4位の防御率3.79を記録したカージナルス投手陣だが、1177奪三振はリーグ最少であり、メジャー全体でも最も少なかった。絶対的な司令塔として君臨していた名捕手ヤディアー・モリーナが引退し、「三振奪取能力に欠ける投手陣を捕手の好リードと野手陣の好守で支える」という戦法が来季以降も通用する保証はない。三振奪取能力が高いという点でも、ロドンはカージナルスにとって魅力的な存在であると思われる。

     ただし、ロドンは7年契約を欲しているとの報道もあり、豊富な資金力を誇るヤンキースやジャイアンツとのマネーゲームが予想される。そうした状況のなかで、カージナルスはロドン争奪戦を制することができるだろうか。

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