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  • レッドソックスがデバースとの年俸調停を回避 契約延長交渉は継続

    2023.1.4 10:35 Wednesday

     レッドソックスは正三塁手ラファエル・デバースとの長期契約を目指しているが、まずは今オフの年俸調停を回避し、今季の契約について合意したようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスとデバースは1年1750万ドルで合意。現在26歳のデバースは今季終了後にフリーエージェント(FA)となる予定だが、レッドソックスは若き主砲がFAで流出するのを防ぐために、今後もデバースとの契約延長に向けて交渉を継続していく方針だ。

     ドミニカ共和国出身のデバースは、2017年にメジャーデビュー。2019年に打率.311、32本塁打、115打点、OPS.916、2021年に打率.279、38本塁打、113打点、OPS.890をマークするなどレッドソックスの主砲として活躍し、昨季は141試合に出場して打率.295、27本塁打、88打点、OPS.879を記録した。オールスター・ゲーム選出2度、シルバースラッガー賞1度の実績を誇り、2018年にはワールドシリーズ制覇も経験。今季終了時には27歳だが、これだけの実力を持つ選手が27歳の若さでFA市場に出てくるのは、他球団にとって非常に魅力的だ。

     そうした事情もあり、レッドソックスはデバースがFAになる前に長期契約を結ぶべく、交渉を進めているが、球団側の提示額と選手側の希望額には依然として大きな開きがあることが報じられている。レッドソックスは2020年2月にスター選手のムーキー・ベッツをトレードでドジャースへ放出し、今オフは正遊撃手ザンダー・ボガーツの引き留めにも失敗(FAでパドレスへ移籍)。スター選手の流出が相次ぐなかで、ファンからの不満の声も強まっており、なんとかデバースとの長期契約を実現させたいところだろう。

     なお、2018年のワールドシリーズ制覇を経験した選手で現在もレッドソックスに残っているのは、デバース、クリス・セール、マット・バーンズ、ライアン・ブレイジャー(元広島のブレイシア)の4人だけとなっている。

  • ダイヤモンドバックスがロンゴリアを獲得へ 1年400万ドルで合意

    2022.12.31 11:01 Saturday

     日本時間12月31日、ダイヤモンドバックスがジャイアンツからフリーエージェント(FA)となっていたベテラン三塁手エバン・ロンゴリアと1年400万ドル+出来高100万ドルで合意したことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトでダイヤモンドバックスを担当するスティーブ・ギルバート記者が関係者から得た情報として伝えた。ロンゴリアはジャイアンツから年俸1300万ドルの球団オプションを破棄されてFAとなり、古巣レイズへの復帰にも興味を示していたが、自宅のあるアリゾナを本拠地とするダイヤモンドバックスへの移籍を選択した。

     現在37歳のロンゴリアはレイズの看板選手として2008年のメジャーデビューから2017年まで10年間活躍し、2018年以降はジャイアンツでプレー。ジャイアンツ移籍後は毎年故障者リスト入りするなど、フル稼働できないシーズンが続いており、今季は89試合に出場して打率.244、14本塁打、42打点、OPS.767と平凡な成績に終わった。2008年に新人王を受賞し、この年から3年連続でオールスター・ゲームに選出。シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞3度の実績を誇り、メジャー15年間で通算1883安打、331本塁打、1131打点をマークしている。

     ダイヤモンドバックスと1年400万ドルという格安の契約を結んだロンゴリアだが、ジャイアンツから年俸1300万ドルの来季オプションを破棄され、バイアウトの500万ドルを手にすることが決まっている。よって、ロンゴリアは最低でも900万ドル、出来高を含めれば最大1000万ドルを得ることができる。バイアウトの500万ドルを得ていたことで、年俸などの金額面よりも「自宅に近い」という環境面を重視して新天地を決めることができたのだろう。

     今季のダイヤモンドバックスは、三塁はジョシュ・ロハスの85試合、DHはケテル・マルテの37試合が最多スタメン出場だった。両ポジションとも不動のレギュラーがいるわけではなく、左打者のロハスと右打者のロンゴリアでプラトーンを組むことも可能なため、ロンゴリアには三塁手兼DHとしてレギュラークラスの出場機会が与えられることになりそうだ。

  • マーリンズがセグーラと契約合意 2年1700万ドル+オプション1年

    2022.12.30 01:12 Friday

     日本時間12月29日、マーリンズがフィリーズからオプション破棄でフリーエージェント(FA)となっていた球宴選出2度の二塁手ジーン・セグーラと2年1700万ドル+オプション1年の契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。地元紙「マイアミ・ヘラルド」のクレイグ・ミッシュ記者によると、2023年の年俸が650万ドル、2024年の年俸が850万ドルで、2025年は年俸1000万ドルのオプション(またはバイアウト200万ドル)となっているが、オプションの種類は現時点では不明だという。

     現在32歳のセグーラは、今季フィリーズで98試合に出場して打率.277、10本塁打、33打点、13盗塁、OPS.723を記録。6月に右人差し指の骨折で長期離脱した影響もあり、デビューイヤーの2012年以来10年ぶりに規定打席に届かなかった。メジャー11年間で通算1479安打、107本塁打、205盗塁の実績を誇り、ブリュワーズ時代の2013年とマリナーズ時代の2018年にオールスター・ゲーム選出。ダイヤモンドバックス時代の2016年にはリーグ最多の203安打を放っている。

     2019年までは遊撃手としての出場がほとんどだったが、2020年からは二塁がメインポジションに。ただし、マーリンズの二塁には今季オールスター・ゲーム初選出を果たした人気者ジャズ・チザムJr.がいるため、チザムJr.が他のポジションへコンバートされない限り、セグーラは二塁ではなく三塁を守ることが予想されている(チザムJr.を遊撃に移し、セグーラが二塁に入るパターンも考えられる)。ちなみに、セグーラは2020年に三塁手として24試合(うちスタメン21試合)に出場した経験がある。

     マーリンズの二遊間には、セグーラとチザムJr.のほかにジョーイ・ウェンドルとミゲル・ロハスがいるものの、この2選手は2023年シーズン終了後にFAとなる。FA市場から有力な遊撃手が消えたため、マーリンズは遊撃手の補強を必要としているチームに対してウェンドルまたはロハスのトレードを持ち掛ける可能性もありそうだ。

  • レッドソックスがクルーバーを獲得へ 1年1000万ドル+オプション

    2022.12.30 00:47 Friday

     日本時間12月29日、レッドソックスはレイズからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕コリー・クルーバーと1年1000万ドル+球団オプション1年(年俸1100万ドル)の契約を結ぶことで合意に至った。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報として伝えた。レッドソックスは今オフ、ネイサン・イオバルディやリッチ・ヒルを失っており、先発投手の確保が急務に。インディアンス(現ガーディアンズ)時代に2度のサイ・ヤング賞に輝いたベテラン右腕をチームに加えることになった。

     レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるハイム・ブルームは、12月上旬の時点で「先発投手の補強が最優先」と話していた。ところが、レッドソックスは救援投手(ケンリー・ジャンセン、クリス・マーティン、ジョエリー・ロドリゲス)や野手(吉田正尚、ジャスティン・ターナー)の補強には成功したものの、先発投手の補強はなかなか実現せず。有力な先発投手がFA市場から消えていくなか、年末になってようやくクルーバーの獲得に成功した。

     現在36歳のクルーバーは2013~18年の6年間で5度の2ケタ勝利をマークし、うち4度は18勝以上を挙げるなど、メジャーを代表する好投手として活躍したが、2019年以降は故障続きで低迷。1年800万ドルでレイズに加わった今季は4年ぶりに規定投球回をクリアしたものの、31先発で164イニングを投げ、10勝10敗、防御率4.34、139奪三振と平凡な成績に終わった。年齢を考えると、ここから全盛期のようなパフォーマンスを取り戻すのは難しいと思われる。

     レッドソックスの先発陣は、現時点ではクリス・セール、ニック・ピベッタ、ギャレット・ウィットロック、クルーバー、タナー・ハウク、ジェームス・パクストンという顔ぶれ。若手のブライアン・ベヨも7人目の先発投手として控えているが、故障明けの投手やブルペンから転向する投手が大半を占め、稼働量を計算できない投手が非常に多いのが気になるところだ。

  • ブレーブスがマーフィーと契約延長! 6年7300万ドル+オプション

    2022.12.28 12:30 Wednesday

     日本時間12月28日、ブレーブスは今オフの三角トレードで獲得したばかりの正捕手ショーン・マーフィーと6年7300万ドルで契約を延長したことを発表した。2029年の球団オプション(年俸1500万ドル/バイアウトなし)が付属しており、このオプションが行使された場合、7年8800万ドルの契約となる。年俸は2023年が400万ドル、2024年が900万ドル、2025~28年の4年間はいずれも1500万ドルであることが公表されている。ブレーブスは少なくとも2028年までメジャー屈指の実力派捕手を確保することに成功した。

     現在28歳のマーフィーは、2019年にアスレチックスでメジャーデビューし、3年目の2021年にゴールドグラブ賞を受賞。4年目の今季は自己最多の148試合に出場し、打率.250、18本塁打、66打点、OPS.758をマークした。ハイレベルな守備に加え、捕手としては上位の打撃力も兼ね備えており、今オフのトレード移籍が確実になった際には、複数のチームが争奪戦を展開。最終的にはブレーブスがブリュワーズを巻き込む形で三角トレードを成立させ、獲得に成功した。

     ブレーブスは若手野手との長期契約を連発しており、すでにオースティン・ライリーと10年2億1200万ドル+オプション1年、マット・オルソンと8年1億6800万ドル+オプション1年、ロナルド・アクーニャJr.と8年1億ドル+オプション2年、マイケル・ハリス2世と8年7200万ドル+オプション2年、オジー・オルビーズと7年3500万ドル+オプション2年の契約を結んでいる。また、今季ハリス2世と新人王を争った右腕スペンサー・ストライダーとも6年7500万ドル+オプション1年で契約を延長した。

     オプションを含めると、オルビーズは2027年、アクーニャJr.は2028年、マーフィーとストライダーは2029年、オルソンは2030年、ハリス2世は2032年、ライリーは2033年まで保有権があり、ブレーブスは今後も長期的に安定してポストシーズン争いに絡むチームとなっていきそうだ。

  • メッツとコレアは交渉継続 契約成立の可能性は「55%」と地元記者

    2022.12.28 11:03 Wednesday

     メッツはカルロス・コレアと12年3億1500万ドルの大型契約で合意したものの、正式契約前の身体検査で右足首の状態に不安があることが判明。代理人のスコット・ボラスを含めたコレア側との交渉を継続しているようだが、メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者によると、両者が解決策を見つけられるかどうかは不透明だという。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のマイク・プーマ記者は、メッツとコレアのあいだで契約が成立する可能性について「55%」と伝えている。

     ツインズからフリーエージェント(FA)となったコレアは当初、ジャイアンツと13年3億5000万ドルで合意したことが報じられた。ところが、身体検査で右足首の状態に不安があることが判明し、入団会見が急遽延期に。その後、メッツとの契約合意が報じられたものの、メッツの身体検査をパスすることもできなかった。こうした状況のなか、他球団からのオファーも届いているようだが、現時点ではコレア側はメッツとの交渉を優先しているとみられる。

     メッツとしては、事前に右足首の状態に不安があることが判明している以上、右足首の故障で長期離脱されてしまうリスクを回避したいというのが本音だろう。敏腕代理人として知られるボラスは以前、故障のリスクを抱えるJ・D・マルティネスとレッドソックスのあいだで5年1億1000万ドルの契約を成立させたことがあったが、このときはマルティネスが不安を抱えていた右足の故障で「60日以上離脱した場合」や「2年間で120日以上離脱した場合」などにレッドソックスが最後の2年分の契約を破棄できる条項が盛り込まれていた。

     よって、コレアの場合も右足首の故障で長期離脱した場合にメッツが長期契約の後半部分を破棄できるような条項を盛り込むことで双方が妥協することになるかもしれない。プーマ記者によると、コレア側は契約年数(12年)や契約総額(3億1500万ドル)を変更することには前向きではないという。メッツ側のリスクを軽減するような条項を盛り込むことで決着するのか、今後の動向が注目される。

  • パイレーツがヒルと1年800万ドルで合意 来年43歳のベテラン左腕

    2022.12.28 10:11 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、パイレーツはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていた左腕リッチ・ヒルと1年800万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ベン・チェリントンGMは今月中旬にビンス・ベラスケスを獲得したあと、さらなる先発補強を目指す方針を明らかにしていたが、その通りの動きとなった。1980年3月11日生まれのヒルは、アルバート・プホルス(1980年1月16日生まれ)の引退によって現役最年長選手となっており、来年3月に43歳の誕生日を迎える。

     ヒルは今季レッドソックスで26試合に先発して124回1/3を投げ、8勝7敗、防御率4.27、109奪三振を記録。30代後半を迎えてから開花した遅咲きの選手であり、3年連続2ケタ勝利(2016~18年)を挙げたピーク時のような活躍を期待するのは酷だが、2021年にレイズとメッツで合計32試合(うち31先発)に登板して158回2/3を投げ、7勝8敗、防御率3.86、150奪三振をマークしたように、先発ローテーションの一角を担うことができるレベルの実力を現在も維持している。

     パイレーツは新加入のヒルとベラスケスのほか、23歳のロアンシー・コントレラス、26歳のミッチ・ケラー、29歳のJT・ブルベイカーの5人で先発ローテーションを形成するとみられており、ほかにも来年1月に24歳となるルイス・オルティス、来年3月に25歳となるヨハン・オビエドらが候補。さらに、有望株のクイン・プリースター(22歳)やマイク・バローズ(23歳)も控えており、今季のホセ・キンタナがそうであったように、経験豊富なヒルが彼らに与える影響力の大きさは計り知れない。

     もしヒルが前半戦で好成績を残すようであれば、今季のキンタナと同様に、トレード・デッドラインで他球団の有望株と交換することもできる。若手投手のメンターとしても、夏場を見据えたトレード要員としても、パイレーツのチーム状況にフィットする補強になったと言えるのではないだろうか。

  • レンジャーズがイオバルディと2年3400万ドルで合意 強力先発陣に

    2022.12.28 09:52 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レンジャーズはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ネイサン・イオバルディと2年3400万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。3年目の契約は成績に応じたベスティング・オプション(条件を満たせばオプションが保証される)となっているほか、出来高も盛り込まれているようだ。レンジャーズは今オフ、ジェイコブ・デグロムらを獲得しており、強力な先発ローテーションが完成した。

     現在32歳のイオバルディは、今季レッドソックスで20試合に先発して109回1/3を投げ、6勝3敗、防御率3.87、103奪三振を記録。メジャータイ記録の1イニング5被本塁打を喫するなど一発病が目立ち、故障にも悩まされたが、与四球率1.65と安定した制球力は今季も健在だった(与四球率は3年連続で1個台)。2021年には32先発で182回1/3を投げてキャリア2度目の規定投球回をクリアし、11勝9敗、防御率3.75、195奪三振をマーク。この年は自身初のオールスター・ゲームにも選出されており、故障さえなければ先発2番手クラスの働きを期待できる投手だ。

     イオバルディはレッドソックスからのクオリファイング・オファーを拒否しており、レンジャーズは来年のドラフト指名権を喪失する。デグロムを獲得したときに、すでに2番目に高い順位の指名権と国際ボーナスマネー50万ドルを手放しているレンジャーズだが、イオバルディ獲得により、さらに3番目に高い順位の指名権と国際ボーナスマネー50万ドルを失うことになった。

     レンジャーズは今オフ、FA市場でデグロムとアンドリュー・ヒーニー、ブレーブスとのトレードでジェイク・オドリッジを獲得し、マーティン・ペレスはクオリファイング・オファーを受諾して残留。昨オフに獲得したジョン・グレイもおり、イオバルディの加入によって、デグロム、ペレス、グレイ、イオバルディ、ヒーニー、オドリッジと強力な先発ローテーションが完成することになった。同地区のエンゼルスにとっても厄介な相手となりそうだ。

  • エンゼルスが先発補強へ イオバルディとクルーバーの両右腕に興味

    2022.12.25 11:16 Sunday

    「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、エンゼルスはネイサン・イオバルディとコリー・クルーバーの両先発右腕に興味を示しているという。今オフのエンゼルスは、大谷翔平、パトリック・サンドバル、ホセ・スアレス、リード・デトマーズと先発ローテーション6枠のうち4枠が埋まった状態でスタートし、ドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた左腕タイラー・アンダーソンを獲得。まだローテが1枠空いている状況であり、そこに実績十分のベテラン右腕を加えようとしているようだ。

     現在32歳のイオバルディは、現在FA市場に残っている選手のなかでベストの選手と評価されている。比較的故障の多い選手で、メジャー11年間で規定投球回到達と2ケタ勝利はいずれも2度。しかし、2021年には32先発で182回1/3を投げて11勝9敗、防御率3.75、195奪三振をマークし、自身初のオールスター・ゲームに選出されている。今季はレッドソックスで20試合に先発して109回1/3を投げ、6勝3敗、防御率3.87、103奪三振という成績だった。

    「WEEI」のロブ・ブラッドフォード記者によると、イオバルディにはエンゼルス、パドレス、レンジャーズなど少なくとも5球団が興味を示しているようだ。イオバルディはレッドソックスからクオリファイング・オファーを受けているため、獲得したチームは来年のドラフト指名権を失うことになる。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はエンゼルスがイオバルディを獲得した場合に「2番目に高い順位の指名権と国際ボーナスマネー50万ドルを失う」と伝えている。

     一方、現在36歳のクルーバーはメジャー通算113勝を挙げ、インディアンス(現ガーディアンズ)時代に2度のサイ・ヤング賞を受賞するなど、実績ではイオバルディを大きく上回る。2019~21年の3シーズンは相次ぐ故障に悩まされ、24先発で7勝のみに終わったが、今季はレイズで31試合に先発して164イニングを投げ、10勝10敗、防御率4.34、139奪三振を記録。故障と年齢の影響で衰えが目立つものの、先発5~6番手なら十分に務まるはずだ。

     今オフはハンター・レンフロー、ジオ・ウルシェラ、ブランドン・ドルーリーを獲得し、打線の底上げに成功しているエンゼルス。2014年以来のポストシーズン進出に向けて、さらなる補強を目指す。

  • メッツもコレアの右足首の状態に懸念 契約締結に向けて再交渉中か

    2022.12.25 10:58 Sunday

     ツインズからオプトアウトの権利を行使してフリーエージェント(FA)となったカルロス・コレアと12年3億1500万ドルの大型契約で合意したメッツだが、身体検査の結果、移籍交渉が破談となったジャイアンツと同様に、コレアがマイナー時代に手術を受けた右足首の状態に懸念を示しているようだ。メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者によると、メッツ側とコレア側はこの問題に対処するために再交渉中だという。妥協点を見つけ、無事に契約締結にこぎつけることはできるだろうか。

     コレアは当初、ジャイアンツと13年3億5000万ドルというメッツを上回る条件で合意していた。ところが、身体検査の結果、ジャイアンツがコレアの健康状態に懸念を示し、入団会見が急遽延期される事態に。詳細は明かされていないものの、ジャイアンツはコレアがマイナー時代の2014年に手術を受けた右足首の状態を不安視していたとみられる。

     コレアの代理人を務めるスコット・ボラスは「カルロスには何の問題もない」とコレアのコンディションが万全であることを主張。ジャイアンツとの合意を白紙に戻したうえで、ジャイアンツに再交渉の機会を与えたものの、結局合意には至らず、その隙を突いてコレア獲得を熱望していたメッツのスティーブ・コーエン・オーナーがコレアを手に入れることに成功した。

     ところが、そのメッツすらも身体検査の結果に懸念を示すという事態に。コレア側としては、メッツとの合意を白紙に戻して再びFAになったとしても、ジャイアンツとの合意を白紙に戻してメッツが控えていたときとは異なり、同様の大型契約を得られる保証はなく、なんとかメッツとの契約をまとめたいところだろう。メッツ側は右足首の故障で離脱しなかった場合のオプションなどを設け、なるべくリスクを減らした形で契約することを目指すとみられる。

     コーエン・オーナーが獲得を熱望していたコレアは、どのような契約でメッツに加わることになるのだろうか。今後の動向に注目だ。

  • 通算394セーブのキンブレルがフィリーズ移籍 1年1000万ドルで合意

    2022.12.24 11:33 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、フィリーズはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕クレイグ・キンブレルと1年1000万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。来年5月に35歳の誕生日を迎えるキンブレルは現役最多の通算394セーブを挙げており、これは歴代7位の数字。来季はマリアーノ・リベラ、トレバー・ホフマン、リー・スミス、フランシスコ・ロドリゲス、ジョン・フランコ、ビリー・ワグナーに次ぐ史上7人目の通算400セーブを目指す。

     キンブレルはドジャースに加入した今季、63試合に登板して60イニングを投げ、6勝7敗22セーブ、2ホールド、防御率3.75、72奪三振を記録。ブレーブス時代(2010~14年)、パドレス時代(2015年)、レッドソックス時代(2016~18年)は球界を代表するクローザーとして素晴らしい活躍を見せたが、カブス移籍後は2019年に防御率6.53、翌2020年も防御率5.28と大きく成績を落とし、シカゴ2球団でプレーした2021年に防御率2.26と復調の気配を見せたものの、今季も以前のような支配的なピッチングを取り戻すことはできなかった。それでもドジャースのデーブ・ロバーツ監督は辛抱強くクローザーとして起用。しかし、9月にはクローザー失格となり、地区シリーズのロースターからも外された。

     キンブレルの代名詞とも言える奪三振率だけを見てみても、メジャー最初の12年間で1度も13を下回ったことがなかったものの、今季は10.80と大幅に低下。1イニングに1つ以上の三振を奪っているとはいえ、通算奪三振率14.36と比較すれば寂しい数字だ。

     今季の成績を考えれば、キンブレルにクローザーの座は確約されず、ブルペンの駒の1人という立場からのスタートになることが予想される。史上7人目の通算400セーブまであと6。セランソニー・ドミンゲスやホセ・アルバラードとのクローザー争いを制し、将来のアメリカ野球殿堂入りに向けてセーブを積み上げていくことはできるだろうか。

  • ブルージェイズがバーショ獲得! グリエルJr.と有望株モレノを放出

    2022.12.24 11:16 Saturday

     日本時間12月24日、ブルージェイズは正左翼手ルルデス・グリエルJr.と有望株捕手ガブリエル・モレノをダイヤモンドバックスへ放出し、強打好守のドールトン・バーショを獲得するトレードが成立したことを発表した。ブルージェイズはアレハンドロ・カーク、ダニー・ジャンセン、そしてモレノとメジャーレベルの捕手を3人抱えていたため、今オフ中に誰か1人をトレードすることが有力視されていたが、22歳のモレノがチームを去ることに。そして、今オフの補強ポイントであった「左打ちの外野手」を手に入れることに成功した。

     現在26歳のバーショは、今季ダイヤモンドバックスで151試合に出場して打率.235、27本塁打、74打点、16盗塁、OPS.745を記録。右翼手として守備防御点14、中堅手として同5をマークするなど、外野手としての守備力も非常に高く、ブルージェイズはすでに名手ケビン・キアマイアーも獲得しているため、外野の守備力は大きくグレードアップすることになりそうだ。バーショの特徴は、今季の31試合(うちスタメン18試合)も含め、メジャー3年間で通算82試合(同61試合)に捕手として出場していること。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、同一シーズンに捕手として30試合以上、外野手として90試合以上に出場した選手は今季のバーショがメジャー史上5人目だった。

     ブルージェイズの球団ナンバーワン有望株だったモレノは、今年6月にメジャーデビューを果たし、今季はメジャーで25試合に出場して打率.319、1本塁打、7打点、OPS.733を記録。マイナーAAA級でも62試合で打率.315、3本塁打、39打点、OPS.806と安定感のある打撃を見せた。カーソン・ケリーとの正捕手争いとなるが、新天地でメジャー定着を目指すことになる。

     現在29歳のグリエルJr.は、今季ブルージェイズで121試合に出場して打率.291、5本塁打、52打点、3盗塁、OPS.743を記録。正左翼手として活躍してきたが、トレードのピースとしてダイヤモンドバックスへ移ることになった。ダイヤモンドバックスの主力には右打者が少ないため、打線のバランスを取るうえで効果的な補強となりそうだ。

  • ジャイアンツがロジャースを3年3300万ドルで獲得へ 双子が同僚に

    2022.12.24 01:11 Saturday

    「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ジャイアンツはブリュワーズからフリーエージェント(FA)となっていた救援左腕テイラー・ロジャースと3年3300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ロジャースは史上10組目の「双子メジャーリーガー」として知られており、弟のタイラーはジャイアンツに所属しているアンダーハンドの救援右腕である。タイラーとテイラーのロジャース兄弟がチームメイトとなり、来季からジャイアンツのブルペンを支えていくことになった。

     今月32歳になったばかりのロジャースは、昨季まで6年間ツインズで活躍していたが、今季開幕直前のトレードでパドレスへ移籍。トレード・デッドラインでジョシュ・ヘイダーとのクローザー同士の交換でブリュワーズへ移籍した。2球団合計で66試合に登板して64回1/3を投げ、4勝8敗31セーブ、4ホールド、防御率4.76、84奪三振という不本意なシーズンを過ごし、防御率はメジャー7年間で自己ワースト。一方、31セーブはキャリアハイの数字だった。

     今年4月11日(現地時間)には、兄テイラーがパドレス、弟タイラーがジャイアンツの選手として同じ試合に登板。双子が同じ試合で登板するのはメジャー史上2度目だったが、1度目のオブライエン兄弟(1956年パイレーツ)は同じチームでプレーしており、双子が別々のチームで投げ合うのは史上初のことだった。双子が同じ試合に登板したのはメジャー史上2度だけだが、来季はロジャース兄弟によるリレーも見られる可能性が高そうだ。

     メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、双子が同じ年に同じチームでプレーしたのは過去に3例あるという。1915年ブレーブスのシャノン兄弟、1953年と1955~58年パイレーツのオブライエン兄弟、そして1990年アスレチックスのカンセコ兄弟だ。兄テイラーがジャイアンツに加わったことにより、来季はメジャー史上4組目となる双子チームメイトの誕生が確実となった。

  • ジャイアンツがコンフォートと2年3600万ドル+オプトアウトで合意

    2022.12.24 00:45 Saturday

     アーロン・ジャッジやカルロス・コレアの獲得に失敗したジャイアンツがその代替となる補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツは今季を無所属のまま全休したマイケル・コンフォートと2年3600万ドルで合意。2年契約の1年目終了時にオプトアウト(契約破棄)できる条項が盛り込まれているという。コンフォートの代理人を務めるスコット・ボラスは「オプトアウト付きの複数年契約」を目指していることを明らかにしていたが、狙い通りの契約を手に入れることになった。

     現在29歳のコンフォートは2021年シーズン終了後にメッツからフリーエージェント(FA)となり、クオリファイング・オファーを拒否して大型契約を目指したものの、2021年シーズンに打率.232、14本塁打、OPS.728と低迷したことが大きく響き、希望通りのオファーを得られず。1月にはトレーニング中に右肩を痛めたことが判明し、結局4月に手術を受けてシーズン終了となった。無所属のまま1年を過ごしたため、メジャーでプレーするのは来季が2021年以来2年ぶりということになる。

     2年3600万ドルの契約にはオプトアウトの権利が付属しており、コンフォート側に有利な内容と言えるだろう。来季好成績を残せば、オプトアウトの権利を行使してFAとなり、さらなる好条件の契約を狙うことができる。来季あまり活躍できなかった場合は、オプトアウトせず、契約が保証された状態で2024年シーズンを迎えることができる。敏腕代理人として知られるボラスがその手腕をしっかりと発揮した格好だ。

     ジャイアンツは今オフ、外野手を2人獲得することを目指しており、ジャッジこそ逃したものの、ミッチ・ハニガーとコンフォートの獲得に成功。クオリファイング・オファーを受諾して残留したジョク・ピーダーソン、短縮シーズンの2020年も含めてメジャーデビューから4年連続2ケタ本塁打のマイク・ヤストレムスキーもおり、この4人が外野3ポジションとDHの合計4枠を担うことになりそうだ。

     2017年にオールスター・ゲーム、2020年に「オールMLB」のセカンド・チームに選出された経験のあるコンフォートは、新天地サンフランシスコで以前のような輝きを取り戻すことができるだろうか。

  • 史上初の5億ドルプレーヤー誕生へ 来オフFAの大谷に米球界注目

    2022.12.23 12:05 Friday

     今オフのFA市場は久々の好景気に沸いている。ヤンキースと再契約したアーロン・ジャッジは9年3億6000万ドルの大型契約を手にしたが、パドレスが4億ドル以上のオファーを準備していたとの情報もあった。トレイ・ターナーは11年3億ドルでフィリーズと契約したが、パドレスは3億4200万ドルをオファーしていたという。さらにザンダー・ボガーツやカルロス・コレアも超大型契約をゲット。吉田正尚にも5年9000万ドルが与えられた。こうした状況のなか、米球界で大きな注目を浴びているのが1年後にFAとなる大谷翔平(エンゼルス)だ。

    「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、大谷について「史上初の5億ドルプレーヤーになる可能性が高い」と指摘。大谷自身が金銭面にこだわりを見せたことはないものの、球界を代表する投手の1人へと成長し、打者としても球界トップクラスの実力を持つだけに、ヘイマン記者は「大谷は5億ドルを超える可能性がある。それを誰も責めることはできない」と言う。

     ドジャースは来オフの大型補強に向けて、来季の年俸総額をぜいたく税ライン未満に収めようとしており、大谷獲得に乗り出す可能性が高い。もちろん、新オーナー決定後のエンゼルスも簡単に大谷を手放そうとはしないだろう。ほかにもメッツ、フィリーズ、パドレスなどが経営の効率化よりも試合に勝つことやファンを喜ばせることを優先したチーム作りをしており、大谷争奪戦に加わってくることが予想される。

     ヘイマン記者は、大谷の次の契約についてアンケートを実施。9人の代理人から回答が得られたという(大谷自身の代理人は含まない)。各代理人からの回答は以下のようなものだった。

    代理人A
    「間違いなくトラウトを超え、その先へ行くだろう」(トラウトはエンゼルスと12年4億2650万ドルの契約を結んでいる)

    代理人B
    「4億ドル以上の契約を得て勝者となるはずだ」

    代理人C
    「10年契約で4億3000万ドルから4億4000万ドルくらいだろう」

    代理人D
    「年俸4500万ドルの10年契約だ」

    代理人E
    「5億ドルくらいになると思う。おそらく12年契約かな」

    代理人F
    「13年か14年の契約で5億ドル。ポジション1つあたり2億5000万ドルだね」

    代理人G
    「13年契約で4億7500万ドルから5億2500万ドルくらいだろう」

    代理人H
    「年俸5000万ドルの11年契約で5億5000万ドルだ。クレイジーに聞こえるかもしれないが、彼はコンスタントに9~10のWARを記録する能力を持っている」

    代理人I
    「5から始まる何かになるのは間違いなさそうだね」

     9人全員に共通しているのは、契約総額が4億ドルを超えるということ。9人中5人は大谷が5億ドルプレーヤーになることを予想している。とはいえ、これはあくまでも来季も大谷が直近2シーズンと同様の活躍を見せた場合の話。今季のジャッジがそうであったように、FAイヤーのパフォーマンスはFA市場で得られる金額に直結する。周囲の期待通りに史上初の5億ドルプレーヤーが誕生するのか。FAを控えた来季は大谷にとって極めて重要なシーズンとなる。

  • ドジャース・バウアーの出場停止処分 324試合→194試合に大幅軽減

    2022.12.23 11:10 Friday

     日本時間12月23日、メジャーリーグ機構はDV規定違反で出場停止処分を受けていたトレバー・バウアー(ドジャース)について、出場停止処分が当初の324試合から194試合に軽減されたことを発表した。メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会によって選ばれた中立的な仲裁人であるマーティン・F・シャインマンは、バウアーがDV規定に違反したことを認めたものの、出場停止処分については324試合ではなく194試合とした。この処分は2015年に制定されたDV規定のもとで下されたものとしては史上最長となる。

     メジャーリーグ機構は「中立的な仲裁人は、利用可能な証拠を徹底的に検証したあと、194試合の出場停止処分を支持しました。我々は、より長い出場停止処分が妥当と考えていますが、中立的な仲裁人による決定に従います」との声明を発表。バウアーは2022年シーズン中に出場停止となった144試合分のサラリーを失い、さらに2023年シーズンの最初の50試合(現地時間3月30日~5月23日)分のサラリーも得ることができない。なお、現地時間2021年7月2日にスタートした99試合分の有給休職期間も合わせると、バウアーはすでに194試合以上を欠場しているため、来季の開幕戦からプレー可能となった。

     処分が確定したことにより、バウアーはただちに復職することになるが、メジャーリーグの規定に従い、ドジャースにはバウアーを40人ロースターに入れるかどうかを決定するために14日間の猶予が与えられる。ドジャースとバウアーは3年1億200万ドルの契約を結んでおり、来季が契約最終年。2022年シーズン終了後にオプトアウトの権利が与えられていたものの、すでにオプトアウト権の行使期間は終了しており、ドジャースとの契約を破棄することはできない。なお、バウアーは194試合の出場停止処分により、3750万ドル分のサラリーを失うことになる。

    「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ドジャースはバウアーを40人ロースターに復帰させず、解雇する見込み。ただし、サラリーの支払い義務は残るため、「ロースター・リソース」の計算によると、バウアーのサラリーを含めたドジャースの年俸総額(ぜいたく税のルールに基づいたもの)は約2億3200万ドルとなり、ぜいたく税ラインの2億3300万ドルに限りなく接近する。もしドジャースがぜいたく税の税率リセットを目指しているのであれば、現有戦力をトレードなどで放出しない限り、これ以上の補強を行うのは難しいだろう。

  • メッツがマッキャンをオリオールズへ放出 800万ドルの削減に成功

    2022.12.22 13:52 Thursday

     日本時間12月22日、メッツはジェームス・マッキャンをオリオールズへ放出するトレードが成立したことを発表した。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、メッツはオリオールズから後日指名選手1名を獲得。ただし、名の知れたプロスペクト(若手有望株)にはならない見込みだという。マッキャンは2年2400万ドル分の契約が残っているが、このうち1900万ドルはメッツが負担。よって、オリオールズは2年500万ドルというリーズナブルな価格で実績のある控え捕手を確保できたことになる。

     現在32歳のマッキャンは、タイガースとホワイトソックスで正捕手として活躍し、打率.273、18本塁打、OPS.788をマークした2019年にはオールスター・ゲーム選出を果たした。2020年オフにFAとなり、4年4060万ドルでメッツに加入したが、移籍1年目は自己最多の121試合に出場したものの、打率.232、10本塁打、OPS.643と低迷。今季は2度の故障者リスト入りがあって61試合で打率.195、3本塁打、OPS.539とさらに成績を落とし、今オフのオマー・ナルバエスの加入により、3番手捕手へと格下げされていた。

     構想外となっていたマッキャンを放出したいメッツと、若き正捕手アドリー・ラッチマンをサポートする控え捕手を欲していたオリオールズの利害が一致し、今回のトレードが成立。オリオールズのマーク・エライアスGMによると、マッキャンには2番手捕手として、一塁やDHでの出場も含め、80試合前後のプレー機会を与える予定だという。

     メッツはマッキャン放出により、2年2400万ドル分の残り契約のうち、オリオールズに負担してもらう500万ドル分の削減に成功。ただし、メッツは多額のぜいたく税を支払うチームであり、この500万ドルを削減できたことにより、ぜいたく税も含めると800万ドルの削減になるという。マッキャン放出で浮いた資金を使い、リアム・ヘンドリックス(ホワイトソックス)のトレードなど、さらなる補強に動く可能性もありそうだ。

  • ジャッジ、コレアらの獲得に失敗したジャイアンツの次なる一手は?

    2022.12.22 11:58 Thursday

     この2年間でバスター・ポージー、ジョニー・クエト、エバン・ロンゴリア、ブランドン・ベルトら高額年俸のベテラン選手がチームを去り、ペイロールに余裕があったジャイアンツは、アーロン・ジャッジ獲得の有力候補に挙げられるなど、大型補強に動くことが確実視されていた。ところが、ジャッジはヤンキース残留を選択し、カルロス・コレア獲得に動いているあいだにカルロス・ロドンもヤンキースへ。そして、コレアとの交渉は破談となった。結局スター選手を獲得できなかったジャイアンツだが、今後どのような動きを見せるのだろうか。

     ジャイアンツが今オフ獲得した選手は、ミッチ・ハニガー、ショーン・マナイア、ロス・ストリップリングといった顔ぶれ。このほか、FAとなったジョク・ピーダーソンがクオリファイング・オファーを受諾し、1年契約で残留しているが、どの選手もスタジアムに客を呼べるようなスーパースターではない。ジャイアンツの本拠地オラクル・パークは今季、2000年の開場以来最少の観客動員数(注:キャパシティに制限のあったシーズンを除く)に終わったが、ポージーに代わるスター選手が不在の今、かつてのような活気を取り戻すのは難しいだろう。

     FA市場にはマイケル・コンフォート、ゲーリー・サンチェス、ネイサン・イオバルディ、クレイグ・キンブレルらがまだ残っており、実際にジャイアンツはコンフォート獲得に興味を示しているようだが、ジャッジやコレアを獲り逃したことに不満を持つファンを満足させるような補強にはならないだろう。トレード市場に目を向け、ブライアン・レイノルズ(パイレーツ)の獲得を狙う可能性もあるが、ポージーに代わる看板選手になれるかというと、こちらも疑問符が付く。

     よって、今オフは資金や人材(プロスペクト)を無駄遣いせず、2023年シーズンの上位進出を諦め、1年後のオフに備えるという選択をする可能性もあるのではないだろうか。1年後には大谷翔平(エンゼルス)やラファエル・デバース(レッドソックス)、オプトアウトの権利を行使すればマニー・マチャド(パドレス)やマックス・シャーザー(メッツ)もFA市場に出てくる可能性がある。すでに大物選手がいなくなった今オフのFA市場に資金を投入するより、1年後のオフを待つほうが賢明と言えるかもしれない。エンゼルスやドジャース、メッツと熾烈な大谷争奪戦を繰り広げる可能性もありそうだ。

  • ジャッジがジーター以来の主将に 「信じられないほどの名誉だ」

    2022.12.22 01:50 Thursday

     ヤンキースがアーロン・ジャッジとの再契約を正式に発表してから一夜明けた日本時間12月22日、記者会見が行われ、ジャッジはハル・スタインブレナー・オーナーから球団史上16人目となるキャプテンに任命された。ヤンキースのキャプテンは2014年シーズン限りで引退したデレック・ジーター以来9年ぶり。過去にはルー・ゲーリッグ、サーマン・マンソン、ロン・ギドリー、ドン・マティングリーといった名選手もキャプテンを務めており、今回の記者会見には第12代キャプテンのウィリー・ランドルフと第15代キャプテンのジーターも出席した。

     今季アメリカン・リーグ新記録となるシーズン62本塁打の大活躍を見せ、大谷翔平(エンゼルス)との争いを制してMVPに輝いたジャッジは、ジャイアンツ、パドレスなどとの交渉の末、「ヤンキースの選手としてキャリアを終えたい」という強い決意を持ち、9年3億6000万ドルという超大型契約でヤンキースと合意。ブライス・ハーパーが2019年にフィリーズと結んだ13年3億3000万ドルを上回り、FA史上最大の契約を手にすることになった。

     ジャッジは第16代キャプテンに任命されたことについて「これは信じられないほど大変な名誉であり、軽く受け止めることはできない」とコメント。一方のスタインブレナー・オーナーは、ジャッジとの再契約が無事に成立したときには、ジャッジをキャプテンに任命することを決めていたという。ジャッジは今後の目標について「ヤンキースを1度だけではなく、複数回の優勝に導くこと」と語っている。

     なお、メジャーリーグ公式サイトでヤンキースを担当するブライアン・ホーク記者によると、ヤンキースの歴代キャプテンは以下の通り。

    1 クラーク・グリフィス(1903~05)
    2 キッド・エルバーフェルド(1906~08)
    3 ウィリー・キーラー(1909)
    4 ハル・チェイス(1910~11)
    5 フランク・チャンス(1913年の開幕からシーズン途中まで)
    6 ロリー・ゼイダー(1913年のシーズン途中から閉幕まで)
    7 ロジャー・ペッキンポー(1914~21)
    8 ベーブ・ルース(1922/3/13~1922/5/25)
    9 ルー・ゲーリッグ(1935/4/12~1939)
    10 サーマン・マンソン(1976/4/17~1979/8/2)
    11 グレイグ・ネトルズ(1982/1/29~1984/3/30)
    12 ウィリー・ランドルフ(1986/3/4~1988/10/2)
    13 ロン・ギドリー(1986/3/4~1989/7/12)
    14 ドン・マティングリー(1991/2/28~1995)
    15 デレック・ジーター(2003/6/3~2014)
    16 アーロン・ジャッジ(2022/12/21~)

  • ジャイアンツと破談のコレアがメッツへ 12年3億1500万ドルで合意

    2022.12.22 00:08 Thursday

     日本時間12月21日、ジャイアンツの身体検査に合格できなかったカルロス・コレアがメッツと12年3億1500万ドルの超大型契約で合意したことが明らかになった。オプトアウトの権利を行使してツインズからフリーエージェント(FA)になったあと、ジャイアンツと13年3億5000万ドルで合意していたコレアだが、身体検査で健康面の懸念が判明し、入団会見が延期に。身体検査の結果について、ジャイアンツ側とコレア側で意見が食い違い、その隙を突いてメッツのスティーブ・コーエン・オーナーがコレアを手中に収めたようだ。

     ハワイで休暇中だったコーエン・オーナーだが、ジャイアンツとコレアの契約が破談になりそうになったところでコレア側との交渉を再開。「我々にはもう1つ必要なものがあったんだ。それがこれ(=コレア)だよ。これで我々はトップに立つことができる。いいチームができた。いいチームになってくれることを願うよ」とコレア獲得成功に大喜びした。

     コーエン・オーナーは今オフ、ブランドン・ニモ、エドウィン・ディアス、アダム・オッタビーノと再契約を結び、ジャスティン・バーランダー、千賀滉大、ホセ・キンタナ、オマー・ナルバエス、デービッド・ロバートソン、そしてコレアを獲得。FA市場に総額8億ドル以上を投じたことになる。また、メッツの年俸総額は3億5000万ドルを突破。ぜいたく税のルールに基づいて計算した年俸総額は3億8000万ドルを超えており、ぜいたく税のペナルティだけで1億ドル以上を支払う計算となる。

     メッツに加わるコレアは球界を代表するスター遊撃手として活躍してきたが、メッツの遊撃には同じプエルトリコ出身のフランシスコ・リンドーアがいるため、コレアは三塁にコンバートされる見込み。なお、メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者は、以下のようなスタメンを予想している。

    (中)ブランドン・ニモ
    (右)スターリング・マルテ
    (遊)フランシスコ・リンドーア
    (一)ピート・アロンソ
    (三)カルロス・コレア
    (二)ジェフ・マクニール
    (左)マーク・キャナ
    (指)ダニエル・ボーグルバック
    (捕)トマス・ニード/ジェームス・マッキャン/オマー・ナルバエス

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