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  • マリナーズが2対2のトレードでグレイブマンをアストロズへ放出

    2021.7.28 08:30 Wednesday

     日本時間7月28日、マリナーズはケンドール・グレイブマンとラファエル・モンテロの両リリーフ右腕をアストロズへ放出して内野手のエイブラハム・トロとリリーフ右腕のジョー・スミスを獲得する2対2のトレードが成立したことを発表した。クローザーのグレイブマンを放出したマリナーズだが、3日後に迫るトレード・デッドラインまでに複数のトレードを敢行することが予想されており、決して「売り手」に回ったわけではない。ジェリー・ディポートGMの今後の動きが注目される。

     昨日から直接対決3連戦がスタートした同地区2チームのあいだでトレードが成立した。ポストシーズン進出を目指すチームが同地区のライバルにクローザーを放出するのは珍しいケースと言える。しかし、マリナーズは先日DFAとしたモンテロもセットで放出し、4年半保有できるトロと、ブルペンの穴埋めとしてスミスを獲得。グレイブマンの価値を最大限に活用して「戦力外の選手(=モンテロ)の処理」と「長期間保有できる選手(=トロ)の獲得」を同時に実現したトレードということになる。

     現在30歳のグレイブマンは、今季ここまで30試合に登板して33イニングを投げ、4勝0敗10セーブ、4ホールド、防御率0.82、34奪三振の好成績をマーク。マリナーズとは1年契約を結んでいたため、今季終了後にFAとなる。アストロズはクローザーのライアン・プレスリーにつなぐ中継ぎ投手が弱点となっており、新天地ではセットアッパーを務めることになりそうだ。

     現在30歳のモンテロは、今季ここまで40試合に登板して43回1/3を投げ、5勝3敗7セーブ、4ホールド、防御率7.27、37奪三振を記録。クローザーとして期待されて加入したものの、期待を裏切る成績に終わり、日本時間7月24日にDFAとなった。FAになるのは2022年シーズン終了後であり、アストロズは1年半保有することができる。

     現在24歳のトロは、今季35試合に出場して打率.211、6本塁打、20打点、3盗塁、OPS.672を記録。マイナーAAA級では17試合に出場して打率.352、2本塁打、11打点、2盗塁、OPS1.078という素晴らしい成績を残している。4年半保有できる点は大きな魅力であり、ベンチの層に厚みを加えることになるだろう。

     現在37歳のスミスは、今季27試合に登板して21回2/3を投げ、1勝1敗0セーブ、1ホールド、防御率7.48、17奪三振を記録。今季は不振だが、メジャー通算809試合に登板して211ホールド、防御率3.11の実績を誇る。今季終了後にFAとなるが、今季の残り期間はグレイブマンとモンテロの両右腕を放出したブルペンの穴埋め役を担う。

  • フレイジャー獲得のパドレス 正一塁手・ホズマー放出を検討か

    2021.7.27 13:00 Tuesday

     パイレーツからオールスター二塁手のアダム・フレイジャーを獲得したパドレスだが、「まだ補強は終わっていない」と報じられている。しかし、年俸総額はすでにぜいたく税の対象となる上限近くまで膨れ上がっており、さらなる補強のためには高額年俸の現有戦力を放出する必要がある。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールと同サイトでパドレスを担当するデニス・リンによると、パドレスは8年1億4400万ドルの大型契約を結んでいる正一塁手のエリック・ホズマーを放出することを検討しているようだ。

     ホズマーは2017年シーズン終了後にロイヤルズからFAとなり、当時のパドレスの球団史上最高額となる8年1億4400万ドルの大型契約で入団。最初の3年間(2018~20年)は全球団に対するトレード拒否権が付属していたが、現在はトレード拒否の対象は一部のみとなっている。しかし、メジャーリーグではメジャー在籍期間が10年以上かつ同一球団で5年以上プレーした選手にトレード拒否権が与えられるため、ホズマーはパドレスでの5年目となる来季のシーズン終了後にこの権利を獲得する。よって、パドレスがある程度の自由度を持ってホズマーを放出できる期間は1年半ほどしか残されていない。

     ホズマーはまだパドレスとの契約を4年半残しているが、年俸に見合った活躍をしているとは言えない。今季もここまで92試合に出場して打率.266、8本塁打、48打点、5盗塁、OPS.710という平凡な成績にとどまっており、「ジ・アスレチック」はパドレスがホズマーの放出を実現するためには「トップ・プロスペクトをセットで放出することとホズマーの年俸の一部を負担することが必要」と指摘している。

     パドレスは1対3のトレードでパイレーツからフレイジャーを獲得しており、現時点ではスーパー・ユーティリティとして起用することが有力視されている。ただし、ホズマー放出が実現した場合は、正二塁手のジェイク・クロネンワースをフルタイムの一塁手として起用し、二塁にフレイジャーを入れることになるだろう。

  • アスレチックスがカブスのリリーフ左腕・チェイフィンを獲得へ

    2021.7.27 12:00 Tuesday

     ア・リーグ西部地区の2位につけ、首位アストロズを5.5ゲーム差で追っているアスレチックスがブルペンの補強に動いた。日本時間7月27日、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールが伝えたところによると、アスレチックスは1対2のトレードでカブスからリリーフ左腕のアンドリュー・チェイフィンを獲得したようだ。身体検査待ちの状態であり、まだ両球団から正式発表は行われていない。カブスでセットアッパーを務めていたチェイフィンは、アスレチックスでも同様の役割を担うとみられる。

     現在31歳のチェイフィンは今季カブスで43試合に登板して39回1/3を投げ、0勝2敗17ホールド、防御率2.06、37奪三振を記録。右打者を被打率.147(1本塁打)、左打者を同.164(0本塁打)に抑えている。クローザーのクレイグ・キンブレルにつなぐセットアッパーの1人として5月は14試合で防御率0.66、6月は防御率0.00とほぼ完璧なピッチングを披露。日本時間7月22日の時点で防御率1.37をマークしていたが、同25日のダイヤモンドバックス戦で一死も取れず3点を失い、防御率は2.06まで悪化してしまった。

     チェイフィンの今季の年俸は275万ドル。この金額であれば、スモールマーケット球団のアスレチックスでも十分に獲得が可能である。来季の契約は年俸525万ドルの相互オプション(バイアウト50万ドル)となっているが、アスレチックスの予算規模を考えると、このオプションが行使される可能性は低いだろう。

     カブスはチェイフィンの対価として2選手を獲得する見込みとなっており、そのうちの1人は「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでアスレチックスの9位にランクインしているグレッグ・ダイクマンであることが明らかになっている。ダイクマンは2017年のドラフト2巡目(全体43位)指名でアスレチックスに入団した26歳の外野手で、今季はAAA級で59試合に出場して打率.300、4本塁打、34打点、7盗塁、出塁率.432、長打率.449、OPS.881を記録。マイナーでは主にライトを守っている。

    【追記】カブスが獲得するもう1人の選手はダニエル・パレンシアと発表された。パレンシアは21歳の右腕で、今季はマイナーA級で6試合に先発して14回1/3を投げ、0勝2敗、防御率6.91、14奪三振という成績を残している。

  • ツインズのエース右腕・ベリオス 複数球団による争奪戦が勃発か

    2021.7.27 11:00 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、複数のチームがホゼ・ベリオス(ツインズ)の獲得を目指してトレード交渉を行っており、そのなかにはナ・リーグ西部地区で熾烈な優勝争いを続けるドジャースとパドレスが含まれているという。また、モロシは「ジャイアンツがベリオス争奪戦に参戦する可能性もある」と考えているようだ。オールスター・ゲーム選出2度の実績を誇るツインズのエース右腕をめぐり、ナ・リーグ西部地区の上位3チームによる争奪戦が勃発することになるかもしれない。

     ツインズは昨季まで2年連続でア・リーグ中部地区を制し、今季もホワイトソックスと地区優勝を争うことが予想されていた。ところが、開幕から低迷が続き、100試合を消化した時点で42勝58敗の借金16(地区最下位)。トレード市場では売り手に回っており、すでに主砲ネルソン・クルーズをレイズへ放出している。今季だけを諦めて来季再びポストシーズン進出を目指すという選択肢もあったが、正中堅手バイロン・バクストンとの契約延長交渉が決裂。ベリオス、バクストン、抑えのテイラー・ロジャースなど複数の主力選手が2022年シーズン終了後にFAとなるため、本格的なチーム再建に乗り出すことが噂されるようになった。

     現在故障者リスト入りしているバクストンのトレードはオフシーズンまで待つ可能性が高いが、ベリオスを放出するのであれば、多くのチームが投手補強を目指している現在のほうがベター。あと1年半保有できるため、ツインズが求める対価のレベルは非常に高く、メッツはすでに撤退したとみられているものの、ドジャース、パドレス、そしてジャイアンツは「同地区のライバルにベリオスを獲得されたくない」という点も含め、争奪戦を繰り広げることになりそうだ。

     現在27歳のベリオスは今季20試合に先発して121回2/3を投げ、7勝5敗、防御率3.48、126奪三振をマーク。メジャー2年目の2017年から3年連続2ケタ勝利(14勝→12勝→14勝)を記録し、2018年と2019年にはオールスター・ゲーム選出を果たした。2018年には自身初のシーズン200奪三振(202)も達成している。

  • ヤンキースが1対2のトレードでリリーフ右腕・ホームズを獲得

    2021.7.27 10:30 Tuesday

     日本時間7月27日、ヤンキースがブルペンの補強に動いた。パイレーツとのトレードを成立させ、ディエゴ・カスティーヨと朴孝俊(パク・ヒョジュン)の両内野手を放出してリリーフ右腕のクレイ・ホームズを獲得。ホームズは今季パイレーツで自己最多の44試合に登板して42イニングを投げ、3勝2敗、7ホールド、防御率4.93、44奪三振をマークしている。5点近い防御率が示すように、大幅な戦力アップは期待できないものの、ブルペンの層に厚みを加える補強となった。

     現在28歳のホームズは2011年のドラフト9巡目(全体272位)指名でパイレーツに入団し、今季がメジャー4年目のシーズン。最大の武器は最速98マイルに達するシンカーであり、その落差はメジャー平均を大きく上回っている。今季はこのシンカーが被打率.232、被長打率.317を記録しており、シンカーを打たれたときのゴロ率は87.7%という驚異的な高率になっている。全球種トータルのゴロ率は72.4%であり、これは今季メジャー最高の数字。本塁打の出やすいヤンキー・スタジアムにフィットする投手と言えるだろう。

     パイレーツが獲得した2人の内野手は、いずれも「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでヤンキースの上位30人に入っていなかった選手。ただし、両選手とも今季マイナーで好成績を残しており、現在25歳のパクはAA級とAAA級の2階級で合計58試合に出場して打率.307、11本塁打、32打点、11盗塁、出塁率.452、長打率.530、OPS.981をマークしている。この活躍が認められ、日本時間7月17日に1打席だけではあるものの、メジャーの舞台も経験した。

     一方、現在23歳のカスティーヨはAA級で58試合に出場して打率.277、11本塁打、32打点、8盗塁、出塁率.345、長打率.504、OPS.850をマーク。2019年までの自己最多本塁打は4本だったが、今季は長打力を開花させている。守備面では二塁、三塁、遊撃の3ポジションを守れるユーティリティ・プレーヤーでもある。

  • 第17週の週間MVPは2人のユーティリティ ヘルナンデスとテイラー

    2021.7.27 10:00 Tuesday

     日本時間7月27日、2021年シーズン第17週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはエンリケ・ヘルナンデス(レッドソックス)、ナ・リーグはクリス・テイラー(ドジャース)が選出された。ヘルナンデスは昨季までドジャースに在籍しており、両者は2016~20年にユーティリティ・コンビとしてチームの5年連続地区優勝に大きく貢献(ドジャースは2013年から地区8連覇中)。そのユーティリティ・コンビが揃って週間MVPにキャリア初選出された。

     ヘルナンデスは6試合に出場して打率.400(25打数10安打)、4二塁打、1三塁打、3本塁打、9打点、出塁率.448、長打率1.000、OPS1.448の好成績をマーク。25塁打はリーグ1位、10安打、8得点、4二塁打はいずれもリーグ1位タイの数字であり、他には長打率でリーグ2位、打率でリーグ3位、出塁率でリーグ6位にランクインした。7月に入ってから13本の長打を放ち、47塁打を記録しているが、これはどちらもリーグ1位。先週は二塁、中堅、遊撃の3ポジションを守りながら好成績を残しており、貢献度は極めて高い。レッドソックスの選手が週間MVPに選出されるのはJ・D・マルティネスに次いで今季2人目である。

     テイラーは7試合に出場して打率.414(29打数12安打)、2二塁打、5本塁打、6打点、1盗塁、出塁率.433、長打率1.000、OPS1.433の好成績をマーク。リーグ最多タイの5本塁打を放ってリーグ最多の9得点と29塁打を記録し、12安打はリーグ2位タイ、長打率はリーグ3位、打率はリーグ9位にランクインした。7月に入ってから21試合のうち18試合で安打を放っており、打率.354と好調。今季の73得点はフェルナンド・タティスJr.(パドレス)に次ぐリーグ2位の数字である。先週の7試合はすべて遊撃手として出場して故障者の穴をカバー。ドジャースからの週間MVP選出は第15週のAJ・ポロック以来2週間ぶりとなった。

  • マリナーズがロイヤルズ・メリフィールドの獲得に興味を示す

    2021.7.26 10:00 Monday

     アダム・フレイジャー(パイレーツ)をパドレスに攫われたマリナーズは、補強ターゲットをウィット・メリフィールド(ロイヤルズ)に変更したようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドと同サイトでマリナーズを担当するダニエル・クレイマーによると、マリナーズはメリフィールド獲得に向けてロイヤルズ側に働きかけを行っているという。メリフィールドは球団オプションも含めると2023年まで保有できるため、複数年保有可能な選手の獲得を目指しているマリナーズにフィットする存在だ。

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシはマリナーズがホゼ・ラミレス(インディアンス)の獲得に動く可能性があることを報じていたが、過去4年間でMVP投票3位以内に3度もランクインしているラミレスに比べると、メリフィールドは現実的なターゲットと言える。

     現在32歳のメリフィールドは今季97試合に出場して打率.272、8本塁打、52打点、25盗塁、OPS.721を記録。25盗塁は両リーグ最多の数字であり、2017年(34盗塁)、2018年(45盗塁)に次ぐ自身3度目の盗塁王のタイトルを狙える位置につけている。マリナーズは打率1割台のディラン・ムーアが二塁のレギュラーを務めている状況であり、メリフィールドの獲得は間違いなく大きな戦力アップとなる。

     メリフィールドは2019年1月にロイヤルズと4年契約を結んでおり、年俸は今季が675万ドル、来季が275万ドルとなっている。2023年の球団オプションも年俸650万ドル(もしくはバイアウト75万ドル)と安価であり、ロイヤルズとしては是が非でも放出したい存在というわけではない。パドレスがフレイジャー獲得のために球団内5位の有望株(トゥクピタ・マルカーノ)を放出したように、マリナーズもそれなりの対価を支払う必要があるだろう。

     現在ア・リーグ西部地区の3位につけ、2位アスレチックスとの4連戦に3勝1敗と勝ち越したマリナーズ。ワイルドカード圏内まで1.5ゲーム差に迫っており、戦力アップのためにジェリー・ディポートGMがどんな手を打つか注目したい。

  • パドレスが1対3のトレードで球宴二塁手・フレイジャーを獲得へ

    2021.7.26 08:00 Monday

     日本時間7月26日、パドレスが今季のオールスター・ゲームにファン投票で選出されたアダム・フレイジャー(パイレーツ)を獲得したことが明らかになった。パドレスはトゥクピタ・マルカーノ、ジャック・スウィンスキー、ミシェル・ミリアーノの3選手を放出し、パイレーツからフレイジャーと金銭(約140万ドル)を獲得。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、パイレーツはより上質な対価を得るために、フレイジャーの年俸の一部を負担することを受け入れたようだ。

     現在29歳のフレイジャーはメジャー6年目の今季、ここまで98試合に出場して打率.324、28二塁打、4本塁打、32打点、5盗塁、OPS.836とブレイク。打率はニック・カステヤーノス(レッズ)に次ぐリーグ2位の数字であり、自身初のオールスター・ゲームにはファン投票で選出された。今季の年俸は430万ドルで、FAになるのは2022年シーズン終了後である。パドレスの二塁にはジェイク・クロネンワースがいるため、フレイジャーをどのように起用するか注目される。

     パイレーツが獲得する3選手はいずれも20代前半の若手。マルカーノはベネズエラ出身の21歳の内野手で、今年4月にメジャーデビュー。メジャーでは25試合に出場して打率.182、0本塁打、OPS.484に終わっているが、マイナーAAA級では44試合で打率.272、6本塁打、OPS.811とまずまずの成績を残している。

     スウィンスキーは22歳の外野手で、2016年のドラフト15巡目(全体444位)指名でパドレスに入団。今季はAA級で66試合に出場し、打率.269、15本塁打、OPS.949をマークしている。

     ミリアーノはドミニカ共和国出身の21歳のリリーフ右腕。今季はA級とA+級の2階級合計で22試合に登板して30イニングを投げ、2勝2敗2セーブ、3ホールド、防御率3.60、59奪三振を記録している。

     なお、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでは、マルカーノがパドレスの5位にランクイン。スウィンスキーとミリアーノの2人はトップ30圏外だった。

  • 4連敗で借金8のナショナルズ ソト以外は全員トレード候補?

    2021.7.26 07:30 Monday

     高額年俸選手を多数抱えながらもナ・リーグ東部地区4位に低迷しているナショナルズ。ア・リーグ東部地区最下位のオリオールズに3連勝して上位との差を縮めたいところだったが、逆に被スイープを喫してしまい、首位メッツとのゲーム差は8に広がった。トレード市場で売り手に回る可能性が日増しに高まっており、「フアン・ソト以外は全員がトレード候補になる」という声も。マックス・シャーザーやトレイ・ターナーといった大物選手がトレード市場に出てくる可能性もありそうだ。

     ナショナルズのトレード候補で最大の注目株はサイ・ヤング賞3度の実績を誇るシャーザーだ。7年契約のラストイヤーである今季は、ここまで18試合に先発して105イニングを投げ、7勝4敗、防御率2.83、142奪三振を記録。代替選手としてオールスター・ゲームに選出され、通算4度目のオールスター先発を務めた。

     右上腕三頭筋の軽度の違和感により前回の先発登板を回避したものの、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは「シャーザーの上腕三頭筋の状態は深刻ではないとみられており、ナショナルズが低迷するなかで、シャーザーがトレードされる可能性は高まっている」と指摘。ナショナルズがシャーザーを含むトレードを交渉中であることも報じられている。

     ただし、シャーザーは全球団に対するトレード拒否権を有しており、トレードが実現するかどうかはシャーザー次第。6月には代理人を務めるスコット・ボラスが「シャーザーは移籍先のチームと契約延長で合意しなければトレードを受け入れないだろう」とトレード成立の条件を口にしたこともあった。

     シャーザー以外には、ブラッド・ハンド、ダニエル・ハドソン、ジョシュ・ハリソンといった今季終了後にFAとなる選手たちが有力なトレード候補となる。また、「スポーツ・イラストレイテッド」のダン・フェデリコは「ナショナルズは適切な対価を得られるのであれば、ソト以外の全員のトレードを検討するだろう」と伝えており、来季終了後にFAとなるターナーとの契約延長が不可能であると判断した場合、ターナーのトレードが検討される可能性もある。

     まだナショナルズが売り手に回ると決まったわけではないが、トレード市場の動きを大きく左右するチームの1つであることは間違いないだろう。

  • ツインズ・バクストン 7年8000万ドルの契約延長オファーを拒否

    2021.7.26 07:00 Monday

     日本時間7月26日、ツインズがバイロン・バクストンとの契約延長交渉で合意に至らなかったことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、ツインズは総額8000万ドル前後の7年契約をオファーしていたようだが、バクストンがこれを拒否したという。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは以前、「契約延長が実現しなかった場合、ツインズはバクストンのトレードを検討する可能性がある」と伝えており、契約延長交渉の決裂はトレード市場にも影響を与えそうだ。

     現在27歳のバクストンはメジャー7年目の今季、ここまで27試合に出場して打率.369、10本塁打、19打点、5盗塁、OPS1.176を記録。4月に打率.426をマークする好スタートを切って月間最優秀選手(月間MVP)に選出されたものの、5月上旬に右股関節を痛めて故障者リスト入りし、6月中旬に戦列復帰したあと、3試合目の出場で死球を受けて左手を骨折し、再び戦列を離れている。

     バクストンはキャリアを通して非常に故障の多い選手であり、100試合以上に出場したのは2017年(140試合)の1度だけ。この年は打率.253、16本塁打、51打点、29盗塁、OPS.728をマークし、ゴールドグラブ賞とプラチナグラブ賞を受賞した。以前から評価の高かった俊足好守に加え、近年は打撃面でも開花の兆しを見せており、今季は開幕から打撃好調。しかし、今季も故障から逃れることはできなかった。

     ツインズとの契約延長が実現しなかったことにより、バクストンがトレード・デッドラインで放出される可能性は高まったと言えるが、問題は左手の骨折で故障者リスト入りしていること。順調にいけば8月中に戦列復帰できる見込みだが、4月の大活躍を継続できる保証はなく、他球団が獲得に二の足を踏む可能性もある。

     バクストンがFAになるのは2022年シーズン終了後。主力選手の大量放出(すでにネルソン・クルーズをレイズへ放出)が噂されるツインズは、トレード・デッドラインでバクストンに関してどんな決断を下すのだろうか。

  • マイコラスがリハビリ登板で3回パーフェクト メンフィス14連勝

    2021.7.25 14:00 Sunday

     日本時間7月25日、右前腕の張りで故障者リスト入りしているマイルズ・マイコラス(カージナルス)がマイナーAAA級の試合でリハビリ登板。3回29球を投げて打者9人をパーフェクトに抑える好投を見せ、戦列復帰に向けて上々のスタートを切った。マイコラスの好投もあり、カージナルス傘下AAA級メンフィスは破竹の14連勝(すでに球団記録を更新)。なお、カージナルスは長期離脱しているエースのジャック・フラハティも日本時間7月28日にAAA級の試合でリハビリ登板する予定となっている。

     マイコラスは日本時間5月23日のカブス戦で2年ぶりの戦列復帰を果たし、4回3安打1失点の好投を見せたものの、5回開始時に右前腕の張りを訴えて降板。翌日には故障者リストに登録され、再び戦列を離れた。この日を迎える前に実戦形式の打撃練習に3度登板し、満を持してAAA級の試合でリハビリ登板。3イニングをパーフェクトに抑える好投で戦列復帰に一歩前進した。今後はリハビリ登板を重ねるなかで徐々に球数を増やしていき、8月中旬ごろのメジャー復帰を目指すことになる。

     一方、開幕から8連勝と最高のスタートを切ったフラハティは、日本時間5月26日のホワイトソックス戦で今季初黒星を喫し、次の登板で左脇腹を痛めて故障者リスト入り。5月末の時点で首位に0.5ゲーム差の2位につけていたカージナルスは、エースを欠いた6月以降に19勝26敗と失速してしまった。マイク・シルト監督によると、フラハティは最初のリハビリ登板で40~45球を投げる予定だという。マイコラスと同様に徐々に球数を増やし、最終的には8月後半のメジャー復帰を目指すようだ。

     ちなみに、カージナルス傘下AAA級メンフィスは現在14連勝中と絶好調。連勝開始前の時点で借金15(21勝36敗)を抱えていたが、破竹の14連勝で勝率5割復帰に王手をかけた。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のマシュー・リバトーア、2位のノーラン・ゴーマン、4位のザック・トンプソンはいずれもAAA級でプレーしており、近い将来にメジャーでプレーする姿が観られそうだ。

  • 貯金消滅のインディアンス ホゼ・ラミレスのトレードを検討か

    2021.7.25 12:30 Sunday

     今季のトレード・デッドラインが日本時間7月31日に迫っているが、ビッグネームがトレード市場に加わることになるかもしれない。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは「インディアンスがスター三塁手のホゼ・ラミレスをトレードに出すかもしれない」と指摘。インディアンスは直近6試合で5敗を喫し、貯金がなくなってしまった。首位ホワイトソックスとは9ゲームの大差がついており、インディアンスとして戦う最後のシーズンに売り手に回る可能性もありそうだ。

     現在28歳のラミレスは今季ここまで89試合に出場して打率.252、20本塁打、57打点、10盗塁、出塁率.342、長打率.511、OPS.854を記録。2017年3月に結んだ5年契約が今季限りで終了するものの、来季は年俸1100万ドルの球団オプション、2023年も年俸1300万ドルの球団オプションとなっており、インディアンスはラミレスをあと2年保有することができる。2017~2020年の4シーズンで3度もMVP投票の3位以内にランクインしているラミレスの実力を考えると、かなり割安な金額と言えるだろう。

     だからこそ、トレード市場での価値も非常に高く、インディアンスはラミレスを放出することでかなりの対価を期待できる。モロシが「オフシーズンまでラミレスの放出を待つ可能性もある」と指摘しているように、インディアンスは7月中にラミレスを無理に放出する必要はなく、ラミレスを欲しがるチームとの交渉を優位に進めることもできる。

     モロシがラミレスを獲得するチームの候補に挙げているのがマリナーズだ。マリナーズはチーム再建の結果、非常に充実したマイナー組織を有しており、ラミレスに見合うだけの交換要員を用意することができる。また、正三塁手のカイル・シーガーが今季終了後にFA(来季は年俸1500万ドルの球団オプション)、正二塁手のディラン・ムーアが打率1割台の不振に喘いでいることを考えると、三塁と二塁を守れるラミレスはマリナーズの補強ポイントに極めてフィットする。

     ラミレスがトレード市場に加わることになれば、複数のチームによる争奪戦となることは間違いない。貯金がなくなったインディアンスはどんな決断を下すのだろうか。

  • Rソックス・澤村拓一が故障者リスト入り 右上腕三頭筋の炎症

    2021.7.24 10:30 Saturday

     日本時間7月24日、レッドソックスはリリーフ右腕の澤村拓一を右上腕三頭筋の炎症により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。澤村は後半戦に入って3試合に登板しているが、日本時間7月20日のブルージェイズ戦で投げたのを最後に登板していなかった。今回の故障者リスト入りは、最後の登板の翌日である日本時間7月21日にさかのぼって適用されており、最短で今月中に復帰が可能。なお、澤村が故障者リスト入りするのは今回が初めてである。

     今季からレッドソックスに加わった澤村は、ここまで38試合に登板して37回2/3を投げ、4勝1敗7ホールド、防御率2.87、44奪三振を記録。被本塁打9本、与四球率4.30という数字に不安を残すものの、6月上旬から防御率2点台をキープし、ホールドのつく場面やランナーを置いた場面など、重要な場面での登板機会も増えてきた。故障の程度は明らかにされていないが、7月に入って防御率4.50と少し疲れが見え始めていたため、澤村にとってちょうどいい休養となるかもしれない。

     澤村の最後の登板となったのは日本時間7月20日のブルージェイズ戦。この日は力投を続けていた先発のニック・ピベッタが7回裏二死1・2塁のピンチを招いたところで降板し、澤村は2番手として登板。ランドール・グリチックをわずか2球でレフトフライに打ち取り、ピンチを切り抜けた。なお、その前の登板(日本時間7月18日のヤンキース戦)では悪天候のなかでの投球を強いられ、ゲーリー・サンチェスとグレイバー・トーレスに二者連続アーチを浴びてヤンキースに勝ち越し点を献上。メジャー初黒星を喫した。

     今季のレッドソックスは、クローザーのマット・バーンズとセットアッパーのアダム・オッタビーノを中心に勝ちパターンの継投が安定。4月から7月にかけて26試合連続無失点を記録したジョシュ・テイラーや防御率1点台の好投を続ける新人ギャレット・ウィットロックの活躍も光っている。澤村の離脱により、勝ちパターンの継投に使える投手が1人減ることになるが、そのダメージは最小限にとどめることができるだろう。

  • メッツが先発補強 レイズから41歳のベテラン左腕・ヒルを獲得

    2021.7.24 10:00 Saturday

     メッツのザック・スコットGMはトレード・デッドラインにおける最優先の補強ポイントが先発投手であることを明らかにしていたが、その言葉通りに先発投手の補強を実現させた。日本時間7月24日、メッツはレイズに救援右腕のトミー・ハンターとマイナー捕手のマット・ダイアーを放出してリッチ・ヒルを獲得する1対2のトレードが成立したことを発表。ジェイコブ・デグロムら多くの先発投手を故障で欠くなか、41歳のベテラン左腕がメッツの先発ローテーションに加わることになった。

     メッツは現在、デグロム、ノア・シンダーガード、カルロス・カラスコ、デービッド・ピーターソン、ジョーイ・ルケーシー、ジョーダン・ヤマモト、ロバート・ストックと7人の先発投手が故障者リスト入り。先発投手はマーカス・ストローマン、タイワン・ウォーカー、タイラー・メギルの3人しかおらず、しかもメギルは6月にメジャーデビューしたばかりの新人のため、補強が急務となっていた。

     ヒルは今季レイズで19試合に先発して95回1/3を投げ、6勝4敗、防御率3.87、91奪三振をマーク。ルイス・ロハス監督は「多くの人々が彼の名前を知っているだろう。我々のチームにとてもフィットするし、素晴らしい補強になった」とヒルの加入を歓迎。ドジャース時代には4年連続(2016~19年)でポストシーズンの登板経験もあり、現在ナ・リーグ東部地区の首位に立っているメッツにとって非常に頼もしい戦力だ。

     一方、ツインズから大砲ネルソン・クルーズを獲得したばかりのレイズは、先発ローテーションの一角をトレードで放出するという動きに出た。これは先発投手の頭数に余裕があったからこそ実現できたトレードであり、レイズはすでにルイス・パティーニョを昇格させてヒルの穴を埋め、さらにクリス・アーチャーの戦列復帰も近付いている。また、アメリカ代表として東京五輪に参加中のシェーン・バズもメジャー昇格が目前となっており、故障中のタイラー・グラスノウも9月中の戦列復帰が期待されている。よって、今季終了後にFAとなるヒルをトレードの駒にする余裕があったというわけだ。

     レイズが獲得したハンターは35歳のベテラン救援右腕で、腰痛により故障者リスト入りしているため今季は4試合の登板にとどまっているが、通算476試合に登板して102ホールドを記録。また、ダイアーは昨年のドラフト4巡目(全体120位)でメッツが指名した23歳の捕手で、今季はマイナーA級で36試合に出場して打率.194、7本塁打、20打点、6盗塁、OPS.781という成績を残している。

  • インディアンスの新球団名が「ガーディアンズ」に決定

    2021.7.23 23:00 Friday

     日本時間7月23日、クリーブランド・インディアンスは新球団名が「ガーディアンズ」に決定したことを発表した。昨年7月に球団名の変更を検討していることを明らかにし、同年12月には少なくとも2021年シーズンまではインディアンスの名称を使用することを発表。その後、新球団名の候補の選定が開始され、初期段階で1000を超える候補がリストアップされていることが明らかになっていたが、その膨大な候補のなかから最終的に「ガーディアンズ」が選ばれた。

     クリーブランド・ガーディアンスという名称は来季から使用されるとみられるが、正式な球団名変更の日付はまだアナウンスされていない。

     新球団名の決定にあたり、4000人以上のファンが議論に参加するために会員登録し、4万人以上のファンに対する調査が行われたほか、ファンやスタッフ、地域社会のメンバーに対して合計140時間に及ぶインタビューが行われた。その結果、新球団名はクリーブランドの街とのつながりがあり、チームの豊かな野球の歴史を守り、地域社会を団結させるものが相応しいとの結論に至った。

     ガーディアンズという名称とクリーブランドのつながりは、ホープ・メモリアル・ブリッジに設置されたガーディアンズ・オブ・トラフィック(交通の守護者)にある。橋の両側にあるこれらの彫刻は街の進歩を象徴していると言われている。

     インディアンスは球団名変更に関する特設ページのなかで「守ること、見守ること、防御すること。クリーブランドの人々にとって、これは生き方の1つです。私たちは自分が信じるもののためにともに戦います。もし打ちのめされても、お互いに立ち上がり、戦い続けます。私たちは回復力があり、一生懸命に働き、この街とお互いに対して忠誠心を持っています。それがクリーブランド・ガーディアンズということです」と新球団名について説明している。

     球団名とともに球団ロゴなども併せて発表されており、今後長きにわたって愛されていくことになりそうだ。

  • ブレーブス・フリーマンが絶好調 29打席連続で空振りなし

    2021.7.23 14:45 Friday

     昨季ナ・リーグMVPに輝いたフレディ・フリーマン(ブレーブス)が7月に入って猛烈に調子を上げている。4月は打率.237、5月も打率.233とスロースタートのシーズンとなったが、6月に打率.306をマークすると、今月は16試合で打率.417、5本塁打、11打点、OPS1.217と打棒爆発。後半戦に入って6試合で1度も空振りしておらず、前半戦の最終戦(日本時間7月12日のマーリンズ戦)で「初回先頭から9者連続三振」のメジャー記録を作ったパブロ・ロペスの前に空振り三振に倒れたのを最後に29打席連続空振りなしが続いている。

     フリーマンは後半戦の6試合で打率.500(22打数11安打)、3本塁打、5打点、OPS1.448の好成績をマーク。26打席で三振が1つもないだけでなく、空振りを1度も喫していない。前半戦の最終3打席も空振りがなかったため、29打席連続空振りなしを継続中だ。後半戦の6試合で打率は.274から.288、OPSは.871から.907まで上昇。スロースタートだった序盤の不振を脱し、一気に例年並みの数字まで上げてきたのは見事の一言に尽きる。

     ただしチームは後半戦の6試合で3勝3敗となかなか波に乗ることができないでいる。右膝前十字靭帯断裂により今季絶望となったロナルド・アクーニャJr.の穴を埋め切れていない印象だ。ひとまずアクーニャJr.の代役としてカブスからジョク・ピーダーソンを獲得したものの、加入後6試合で打率.227、1本塁打、OPS.670と今一つの成績。ピーダーソンやスティーブン・ボートをトレードで補強して戦力の底上げを狙ったが、思うような成果を上げることができていないのが実情だ。

     とはいえ、ナ・リーグ東部地区の首位を走るメッツから4ゲーム差の地区2位タイという位置につけており、地区4連覇の可能性は十分に残されている。絶好調のフリーマンの打棒を逆転優勝につなげるためにも、トレード・デッドラインでアレックス・アンソポロスGMがどんな動きを見せるか注目したい。

    ※文中の成績は5回途中で雨天サスペンデッドとなった日本時間7月22日のパドレス戦(第2試合)を除いています。

  • Wソックス・メルセデスが引退宣言を撤回「僕は決して諦めない」

    2021.7.23 08:45 Friday

     インスタグラムで現役引退を電撃発表して世間を騒がせたヤーミン・メルセデス(ホワイトソックス)だったが、日本時間7月23日に行われているマイナーAAA級の試合でベンチ入り。改めて自身のインスタグラムにメッセージを投稿し、前日の引退宣言を撤回した。メルセデスはその投稿のなかで「僕は決して諦めない。僕はマイナーで10年間を過ごしてきたから(メジャー昇格の)プロセスが大変だということは理解している」と述べている。

     現在28歳のメルセデスは昨季1打席だけメジャーの舞台を経験しているが、今季が実質的なメジャーデビューのシーズン。開幕から8打数連続安打を記録して長期離脱中のエロイ・ヒメネスに代わってレギュラーポジションを獲得し、4月は打率.415、5本塁打、16打点、OPS1.113の好成績でア・リーグの月間最優秀新人に選出された。ところが、その後は急失速し、シーズン通算の成績は68試合で打率.271、7本塁打、37打点、OPS.732まで低下。7月上旬にマイナー降格となり、それ以降はAAA級でプレーしていた。

     メルセデスはマイナーで通算632試合に出場し、2400打席以上を経験。その苦労人が今季開幕から大活躍を見せたことで大きな注目を集めた。しかし、日本時間5月18日のツインズ戦で15対4と大量リードしていた9回表にカウント3-0から「待て」のサインが出ていたにもかかわらず、敗戦処理として登板していた野手から豪快なホームランを放ち、トニー・ラルーサ監督が激怒。殿堂入りの名将から叱責されたメルセデスは、この日まで打率.364をマークしていたが、それ以降は打率.162と大きく成績を落とした。

     今季AAA級では15試合に出場して打率.298、4本塁打、10打点、OPS.997をマーク。「僕の夢はメジャーリーガーとしての地位を確立することであり、3ヶ月前にもらったチャンスをいただけるように常に神様にお願いしてきた。僕は家族や球団、ファンに対して果たさなければならない責任がある。僕の血のなかには野球が流れている。これがヤーミン・メルセデスにとっての始まりだ」と現役復帰を宣言したメルセデスの今後に注目したい。

  • レイズが2対2のトレードで大砲ネルソン・クルーズを獲得

    2021.7.23 08:00 Friday

     日本時間7月22日、ツインズはレイズとの2対2のトレードが成立したことを発表した。地区4位に低迷しているツインズは、主砲ネルソン・クルーズとマイナー右腕のカルビン・ファウチャーをレイズへ放出し、ジョー・ライアンとドリュー・ストロットマンの両プロスペクト右腕を獲得。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでは、ライアンはレイズの10位、ストロットマンは同17位にランクインしていた(ファウチャーはツインズのトップ30圏外)。

     これまでにブレーブスがジョク・ピーダーソンやスティーブン・ボートを獲得しているが、今回のクルーズのトレードにより7月のトレード戦線が本格的にスタートしたと言っていいだろう。ア・リーグ東部地区首位のレッドソックスを1ゲーム差で追う2位レイズがア・リーグ中部地区4位に低迷しているツインズから41歳の大砲クルーズを獲得。現在41歳のクルーズは今季終了後にFAとなるが、今季ここまで85試合に出場して打率.294、19本塁打、50打点、OPS.907をマークし、自身7度目のオールスター・ゲームにも選出された。レイズ打線にとって強力な補強となることは間違いない。

     クルーズとともにレイズへ移籍するファウチャーは25歳の右腕で、2017年ドラフト10巡目(全体286位)指名でツインズに入団。今季はAA級で19試合に登板して1勝1敗1セーブ、2ホールド、防御率7.04という成績を残している。

     クルーズを放出したツインズは2人のプロスペクト右腕を獲得した。25歳のライアンは2019年にマイナー3階級合計で9勝4敗、防御率1.96、123回2/3で183奪三振という好成績を残して注目された選手であり、今季はAAA級で12試合(うち11先発)に登板して4勝3敗、防御率3.63をマーク。現在はアメリカ代表の一員として東京五輪に参加中だ。

     一方のストロットマンも25歳の右腕で、今季はライアンとともにAAA級の先発ローテーションの一角を担い、ここまで13試合(うち12先発)に登板して7勝2敗、防御率3.39をマーク。昨年11月にルール5ドラフトからのプロテクトとして40人ロースター入りを果たしており、今季中にメジャーデビューする可能性もありそうだ。

     低迷中のツインズはトレード・デッドラインで売り手に回ることが確実視されており、クルーズ放出はチーム解体の第1弾。今後もアンドレルトン・シモンズ、テイラー・ロジャース、ハンセル・ロブレス、マイケル・ピネイダ、J・A・ハップ、アレックス・コロメイといった主力選手の放出に動くことが予想されている。

  • Wソックスの新星・メルセデスがSNSで現役引退を電撃表明

    2021.7.22 15:30 Thursday

     日本時間7月22日、ホワイトソックスはツインズに2対7で敗れたが、試合後にトニー・ラルーサ監督が受けた質問の大半は試合に関するものではなかった。今年4月に打率4割超の猛打を見せ、月間最優秀新人に選ばれた新星ヤーミン・メルセデスが自身のインスタグラムで現役引退を表明したからだ。試合終了直後にこのニュースを知ったというラルーサは「メジャーを経験したあとAAA級に降格することで感情的になることもある。それ以上のことはわからない。たぶん彼と連絡を取ることになるだろう」と話している。

     メルセデスは自身のインスタグラムからホワイトソックス関連のものをすべて削除し、「It’s over」という画像を投稿して現役引退を示唆。家族と代理人への感謝を述べたうえで、「自分の未熟さ」によって不快な思いをした人々への謝罪を述べた。メルセデスの投稿には「謝罪します。そして、僕はしばらくのあいだ、野球から離れようと思います」と記されている。

     これに対し、ホワイトソックスは「メルセデスのインスタグラムの投稿を把握している。現時点では彼の将来について正式な通知を受け取っていない」との声明文を発表。ラルーサも「まずは彼に連絡して何が起こっているのかを確認しようと思う。もしかしたら、彼はただフラストレーションを感じているだけかもしれない。メジャーリーガーとしての未来があることを説明してみるよ」と語った。

     今季のメルセデスは8打数連続安打という最高のスタートを切り、4月は打率.415、5本塁打、16打点、OPS1.113の好成績で月間最優秀新人に選出。ところが、5月は打率.221、6月は打率.159と調子を落とし、7月に入ってすぐAAA級に降格となっていた。5月17日(現地時間)のツインズ戦では大量リードの9回表にカウント3-0から「待て」のサインを無視し、敗戦処理で登板した野手から本塁打を放ってラルーサに叱責される一幕もあった。

     昨年7月にはDV規定違反による出場停止処分を受けていたドミンゴ・ヘルマン(ヤンキース)が現役引退を表明したが、すぐに撤回してチームメイトに謝罪。今回のメルセデスの件はどんな結末を迎えるのだろうか。

  • マーリンズ有望株が憧れのメッシにユニフォーム贈呈で大感激

    2021.7.22 13:30 Thursday

     サッカー界のスーパースター、リオネル・メッシが他の選手とユニフォームを交換するのは決して珍しいことではないが、今回は意外なユニフォームを手にしていた。マーリンズの有望株、ビクトル・メサJr.は自身のインスタグラムとツイッターでメッシが自身の背番号10のユニフォームを手にした写真を公開。「夢が叶った」と大感激の様子でツイートした。メサJr.のインスタグラムの投稿から判断すると、関係者を通して憧れのメッシにユニフォームを贈呈したようだ。

     メサJr.が投稿した写真では、メッシがメサJr.の背番号10のユニフォームを手にしている。さらに、メサJr.は左足の裏側に掘っているメッシのタトゥーの写真も公開。どうやら熱狂的なメッシのファンのようだ。メサJr.はインスタグラムに「僕のことをよく知っている人なら、この写真が僕にとってどんなに意味のあるものかわかってくれるでしょう。僕の生涯のアイドルが僕のユニフォームと一緒に写真に写っています。リオネル・メッシとこの写真を実現してくれた人々に永遠に感謝します。夢が叶った以上のことです」と記している。

     キューバ出身のメサJr.は19歳の外野手。「MLBパイプライン」が公開している球団別プロスペクト・ランキングでは10位にランクインしており、2018年5月にメジャー移籍を目指してキューバから亡命し、同年10月に兄のビクトル・ビクトル・メサとともにマーリンズと契約した。今季はマーリンズ傘下A級ジュピターで64試合に出場し、打率.236、3本塁打、41打点、7盗塁、OPS.635をマークしている。

     ちなみに、兄のビクトル・ビクトル・メサは25歳の外野手。契約金は兄のほうがはるかに高額(兄525万ドル、弟100万ドル)だったが、プロ入り後は弟のほうが高く評価されており、兄は「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでトップ30にランクインしていない。今季はマイナーのA+級とAA級で合計25試合に出場して打率.128、0本塁打、4打点、1盗塁、OPS.396にとどまっている。

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