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  • ブリットンがヤンキースと再契約へ 最短2年・最長4年の変則契約

    2019.1.6 23:35 Sunday

     日本時間1月6日、MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ヤンキースはフリーエージェントのリリーフ左腕、ザック・ブリットンと再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。まだ球団からの正式な発表はないものの、今回の契約は最短2年・最長4年という変則的なものになると見られている。イメージ的にはマリナーズと最短3年・最長7年の契約を結んだ菊池雄星の契約に近いと言えそうだ。

     今回のヤンキースとブリットンの契約は、年平均1300万ドルの3年契約であることが報じられている。ただし、2年目(2020年シーズン)終了時点でヤンキースが2022年の契約オプションを行使しなかった場合、ブリットンはオプトアウト(=契約破棄)の権利を行使することが可能だという。つまり、ブリットンは2年2600万ドルでヤンキースを去る可能性もあれば、4年5300万ドルの契約を全うする可能性もある。2年目終了時点のオプトアウトに4年目のオプションが関係するというのは、極めて異例の形と言えるだろう。

     ヤンキースはメジャー4位の救援防御率3.38をマークした強力ブルペンからデービッド・ロバートソン(フィリーズと契約)が流出し、これ以上の戦力ダウンを阻止すべく、ブリットンとの再契約を目指していた。ブリットンはデリン・ベタンセスと左右のセットアッパー・コンビを形成し、クローザーのアロルディス・チャップマンにつなぐ役割を担うことになるだろう。

     なお、ジ・アスレチックのダン・コノリーによると、エンゼルスもブリットン獲得を狙っていたようだが、わずかにヤンキースの提示条件が上回ったようだ。なお、ヤンキースはフリーエージェントのリリーフ右腕、アダム・オッタビーノの獲得にも興味を示していることが報じられており、ロバートソンの穴を埋めるべく、ブライアン・キャッシュマンGMのブルペン補強は今後も続いていきそうだ。

  • メッツが1対3のトレードで好守のセンター・ブロクストン獲得

    2019.1.6 23:05 Sunday

     日本時間1月6日、メッツはボビー・ワール、アダム・ヒル、フェリックス・バレーリオの3選手をブリュワーズへ放出して好守のセンター、キーオン・ブロクストンを獲得するトレードが成立したことを発表した。2017年に20本塁打を放ち、昨季はセンターで好守を見せたブロクストンだが、すでにマイナー・オプションが切れており、ブリュワーズは処遇に頭を悩ませていた。メッツのブロディ・バンワグネンGMは「キーオンは外野守備、走塁、打撃の各部門で試合にインパクトを与えられるダイナミックなアスリートだ」と活躍に期待を寄せている。

     現在28歳のブロクストンは、2017年に自己最多の143試合に出場して打率.220、OPS.719ながら20本塁打、21盗塁をマーク。持ち味の「パワー&スピード」をアピールし、レギュラー定着に大きく前進したかに見えた。しかし、昨季はロレンゾ・ケインとクリスチャン・イェリッチの加入もあって出場機会が激減。わずか51試合の出場で打率.179、4本塁打、5盗塁、OPS.691という寂しいシーズンに終わった。

     ただし、センターの守備では各指標を大きく向上させており、出場機会の少なさを考えると守備防御点+13(センターで+11、ライトで+2)というのは驚異的な数字である。メッツではフアン・ラガレスとの併用が濃厚だが、ラガレス&ブロクストンの「センター・コンビ」は守備力だけを見ればメジャートップクラスと言っても過言ではないだろう。

     ブリュワーズへ移籍するワールは26歳のリリーフ右腕。昨季はメッツで7試合に登板して防御率10.13に終わり、通算でも14試合で防御率6.92にとどまっている。ヒルは21歳の右腕で、昨年のドラフト4巡目指名を受けてメッツに入団。バレーリオは昨季ドミニカ共和国のサマーリーグでプレイしていた18歳の内野手だ。

  • マリナーズ イチローの開幕ロースター入りはほぼ確実か

    2019.1.5 17:35 Saturday

     今オフ、多くの主力選手を放出して2020年以降の戦いを見据えたロースターの再構築を進めているマリナーズ。その過程で多くの若手有望株を獲得することに成功した。しかし、そんな中で3月に東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕シリーズでのロースター入りをほぼ確実としている「大ベテラン」がいる。45歳のイチローだ。ジェリー・ディポートGMは開幕シリーズの28人枠にイチローを登録する意向を明らかにしている。

     現在フリーエージェントのイチローが東京ドームで行われる開幕シリーズのロースターに入るためには、いくつかのステップをクリアしなければならない。まずはマリナーズと契約することだ。最初からメジャー契約である必要はなく、スプリング・トレーニングへの招待を含んだマイナー契約からスタートする可能性もあるだろう。次に春季キャンプやオープン戦で健康かつ実力が健在であることをアピールし、チームに必要な戦力であると認めてもらう必要がある。そして、日本での開幕シリーズまでにメジャー契約を結び、開幕ロースター入りを果たすという流れになる。

     通常、メジャーリーグの公式戦のロースターは25枠だが、日本での開幕シリーズでは特例としてロースターが28枠に拡大されることが決定している。つまり、開幕シリーズを終えてアメリカに戻るとロースターは3枠減少するわけであり、イチローがアメリカに戻ったあともマリナーズの一員としてプレイするためにはここの「3枠カット」のハードルを越えなければならないのだ。

     チームに数少ないスター選手であるミッチ・ハニガーを筆頭に、ドミンゴ・サンタナ、マレックス・スミス、ジェイ・ブルースとレギュラー級の外野手が4人いるマリナーズ。イチローは昨季同様に「5人目の外野手」として生き残りを目指すことになる。45歳のイチローが迎えるメジャー19年目は、どのようなシーズンになるのだろうか。

  • 菊池雄星マリナーズへ! 最短3年・最大7年の変則契約

    2019.1.4 15:00 Friday

     埼玉西武ライオンズからポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を目指していた菊池雄星の移籍先が、大規模な球団再建に取り組み始めたマリナーズに決定した。日本時間1月1日に契約合意が報じられ、同3日に球団が正式に契約成立を発表。契約は最短で3年、最長で7年という変則的なものとなっているようだ。

     マリナーズは菊池の契約に関する詳細を明らかにしておらず、「4年契約」と発表している。しかし、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、まず菊池には3年4300万ドルの契約が保証されており、4年目となる2022年は年俸1300万ドルの選手オプションになっているという。よって、菊池が希望すれば4年5600万ドルの契約を得られることになる。

     ただし、この選手オプションは4年6600万ドルでの契約延長に置き換わる可能性もあるという。すると、最初の3年4300万ドル+追加の4年6600万ドルで7年1億900万ドルという長期大型契約となる(年平均1560万ドル)。また、3年目終了時点で菊池がオプション行使を望まず、球団も契約延長を望まなかった場合、菊池はフリーエージェントとなるようだ。

     今オフのマリナーズは次々に主力選手を放出。ジェリー・ディポートGMは2020~2021年ごろに再びポストシーズンを狙える体制を整えることを目指しているようだが、菊池がその中で投手陣の中心的存在となることは間違いない。ディポートは菊池に対して「彼は現在と未来のマリナーズにインパクトを与えてくれる優秀な若手投手だ」と歓迎のコメントを残している。

     今後、マリナーズの先発投手陣は昨季13勝のマルコ・ゴンザレスと菊池の両左腕が中心となっていくはずだ。今季はここにフェリックス・ヘルナンデス、マイク・リーク、ウェイド・ルブランが加わって先発ローテーションを形成することになるが、マイナーには今オフのトレードで獲得したジャスタス・シェフィールド、ジャスティン・ダン、エリック・スワンソンといった有望株たちが控えている。彼らが順調にステップアップを果たし、ゴンザレス&菊池を中心とする先発ローテーションに加わったとき、マリナーズの新たな黄金時代が幕を開けることになるかもしれない。その核となる存在として、菊池の活躍には大いに期待したい。

  • フィリーズが2年契約で鉄腕リリーバー・ロバートソンを獲得

    2019.1.4 14:10 Friday

     日本時間1月4日、フィリーズはフリーエージェントのリリーフ右腕、デービッド・ロバートソンと2年契約を結んだことを発表した。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、2年契約の総額は2300万ドルで、2021年の契約は年俸1200万ドルの球団オプションまたはバイアウト200万ドルになっているという。フィリーズにとってこれが今オフ最後の大きな投手補強となる可能性が高く、今後はマニー・マチャドとブライス・ハーパーの獲得に向けて本腰を入れると見られている。

     現在33歳のロバートソンは、昨季ヤンキースで69試合に登板して8勝3敗、5セーブ、21ホールド、防御率3.23、奪三振率11.76をマーク。30ホールド以上のシーズンと30セーブ以上のシーズンが各3度あり、セットアッパーとしての経験もクローザーとしての経験も豊富である。フィリーズでは昨季台頭したセランソニー・ドミンゲスと8回・9回の2イニングを分担することになると予想されており、フィリーズはクレイグ・キンブレルやザック・ブリットンといった大物リリーバーのマーケットから撤退することが濃厚となった。

     そして、いよいよフィリーズはマチャドとハーパーの獲得に向けて動き始めることになる。ただし、予算の制約上、「ダブル獲得」を実現させることは難しく、最終的にはターゲットをどちらか一方に絞ることになりそうだ。同地区で長年対戦してきたこともあり、ハーパーの魅力を存分に理解しているであろうフィリーズだが、外野にはすでにアンドリュー・マカッチェンを加えており、外野の選手層は十分。現状の正三塁手であるマイケル・フランコを放出して三塁にマチャドを加えるのが理想の展開だろう。ただし、マチャドは遊撃手としてプレイすることを好んでおり、話はそれほど簡単ではない。

     ロバートソン獲得により投手補強を終えたと見られるフィリーズ。この契約がマチャド&ハーパーの獲得レースが本格的にスタートする号砲となりそうだ。

  • 「元・名遊撃手」トゥロウィツキーが最低年俸でヤンキースへ

    2019.1.4 13:00 Friday

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ヤンキースはオールスター5度、シルバースラッガー&ゴールドグラブ各2度の実績を誇る「元・名遊撃手」のトロイ・トゥロウィツキーとメジャー最低保証年俸で契約することで合意に至ったようだ。まだ球団からの正式な発表はないものの、身体検査を経て、近日中に正式に契約成立が発表される見込みとなっている。

     一時はメジャートップクラスのスター遊撃手として活躍したトゥロウィツキーだが、相次ぐ故障の影響でキャリアは暗転。2015年途中にロッキーズからブルージェイズへ移籍したが、故障により直近1年半は試合にすら出場できず、2年3800万ドルの契約を残しながらもブルージェイズを解雇された(残り年俸はブルージェイズに支払い義務がある)。

     「元・名遊撃手」をメジャー最低保証年俸で獲得できるチャンスとあって、複数の球団が獲得に興味を示したが、最終的に獲得に成功したのはヤンキース。正遊撃手のディディ・グレゴリアスがトミー・ジョン手術を受け、少なくとも6月ごろまで戦列に復帰できないことが予想されているため、トゥロウィツキーが健康であれば穴埋め役としてうってつけの存在になるだろう。

     ただし、多くのメディアは「ヤンキースのトゥロウィツキー獲得は、マチャドの動向に影響を与えない」と報じており、ヤンキースは引き続きマニー・マチャド獲得を目指す方針だ。もしヤンキースがマチャド獲得に成功すれば、トゥロウィツキーは純粋な控え内野手として、昨季ニール・ウォーカーが務めた役割を担うことになりそうだ。

     トゥロウィツキーがメジャーで最後にレギュラーとしてプレイした2016年には、不振に苦しみながらも打率.254、24本塁打、OPS.761をマークしている。メジャー最低保証年俸であることを考えると、控え内野手としてOPS.750前後をマークできれば、今回の買い物は大成功と言えるだろう。

  • ブルージェイズが先発補強 パドレスから左腕・リチャードを獲得

    2019.1.4 11:45 Friday

     日本時間12月31日、ブルージェイズはパドレスとのトレードを成立させ、マイナーの外野手、コナー・パナスを放出してベテラン左腕のクレイトン・リチャードと金銭を獲得した。リチャードはイアン・キンズラー加入に伴ってパドレスからDFAとなっており、そこを先発補強を必要としていたブルージェイズが拾った形。MLB公式サイトのAJカッサベルによると、リチャードの残り年俸300万ドルのうち、約半分をパドレスが負担するようだ。

     リチャードはメジャー屈指のグラウンドボーラー(ゴロ系投手)であり、過去4年間のゴロ率60.3%はナ・リーグ最高の数字である。しかし、2017年は32先発で8勝15敗、防御率4.79、昨季は27先発で7勝11敗、防御率5.33に終わり、再建期のチーム構想から外れてDFAに。先発補強を目指していたブルージェイズに加わることになった。

     ただし、リチャードに先発ローテーションの座は約束されているわけではない。現時点でブルージェイズはマーカス・ストローマン、アーロン・サンチェス、ライアン・ボルッキ、マット・シューメイカーの4人で先発ローテーションの4番手までが固まっており、残りは1枠。実績的にはリチャードが先発5番手のフロントランナーだが、ショーン・リードフォーリー、トーマス・パノーン、トレント・ソーントンといった若手との競争を強いられることになるだろう。

     もしリチャードが先発ローテーション争いに敗れた場合、リリーフに回ることも考えられる。なぜなら、ブルージェイズの40人枠内にはリリーフ左腕がティム・メイザしかいないからだ。いずれにしても、ブルージェイズは貴重な戦力を手に入れたと言えそうだ。

  • エンゼルスが正捕手確保 ルクロイと1年契約へ

    2018.12.29 12:30 Saturday

     日本時間12月29日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、エンゼルスはフリーエージェントの捕手、ジョナサン・ルクロイと契約合意に至ったようだ。契約条件は年俸335万ドルの1年契約で、パフォーマンスに応じた出来高により、最大400万ドルまで増額されるという。契約条件の詳細については、ヤフースポーツのジェフ・パッサンが最初に報じた。

     現在32歳のルクロイは打撃力とフレーミング技術に長けた好捕手として知られており、ブリュワーズ時代の2014年と2016年にはオールスター・ゲームの選出経験もある。しかし、レンジャーズとロッキーズでプレイした2017年は123試合で打率.265、6本塁打、40打点、OPS.716と不本意な成績に終わり、アスレチックスの正捕手を務めた今季も126試合で打率.241、4本塁打、51打点、OPS.617と精彩を欠いた。

     エンゼルスは昨季のゴールドグラブ賞受賞者であるマーティン・マルドナードを今季途中に放出してから正捕手不在の状態が続いており、現時点で40人枠に登録されている捕手は、今季46試合に出場した新人捕手のホゼ・ブリセーノと10月にウエーバーでホワイトソックスから獲得したケバン・スミスの2人だけだった。

     ドジャースからフリーエージェントとなった好捕手、ヤスマニ・グランダルの獲得を目指していることが報じられていたエンゼルスだが、不可欠だった捕手の補強はルクロイとの1年契約により完了。複数年の大型契約が予想されるグランダルよりも、単年契約で不良債権化のリスクを抑えられるルクロイとの契約を選択した格好だ。

     ルクロイが復調して好成績を残すようであれば、ブリュワーズからレンジャーズへ移籍した2016年、レンジャーズからロッキーズへ移籍した2017年のように、シーズン途中でトレードの駒となる可能性もある。まだ老け込む年ではなく、2016年に24本塁打、OPS.855をマークした好打の復活が期待される。

  • ブルージェイズFA補強第1弾 右腕・シューメイカーと1年契約

    2018.12.29 11:45 Saturday

     ブルージェイズが今オフのフリーエージェント市場においてチーム最初のメジャー契約を締結した。日本時間12月29日、ブルージェイズはフリーエージェントの先発右腕、マット・シューメイカーと1年契約を結んだことを発表。ヤフースポーツが最初に契約合意を報じ、その後、関係者がMLB公式サイトに伝えた。シューメイカーの年俸は350万ドルであると報じられている。

     シューメイカーは過去2年、故障に苦しむシーズンが続いており、2年合計で21試合にしか先発していないものの、メジャー契約を手にすることに成功した。最後にフルシーズン働いたのは2016年であり、この年は27試合に先発して9勝13敗、防御率3.88、143奪三振をマークしている。

     ミシガン州出身のシューメイカーは、マーカス・ストローマン、アーロン・サンチェス、ライアン・ボルッキとともに先発ローテーションの一角を担うことが予想される。先発5番手の枠は空席であり、今後もフリーエージェント市場での補強を目指すことになるが、ショーン・リードフォーリー、トーマス・パノーン、サム・ガビーリオといった球団内の戦力で賄う可能性もある。

     なお、シューメイカーの獲得により、ブルージェイズの40人枠は満員となっており、今後さらなる補強を行う場合には現有戦力を40人枠から外す必要がある。MLB公式サイトでブルージェイズの番記者を務めるグレガー・チズホルムは外野手のドルトン・ポンペイやリリーフ右腕のオリバー・ドレイクがその候補になると見ているようだ。

     過去2年の大半を右前腕の故障のために欠場したシューメイカーだが、今季は9月に戦列復帰すると、6度の登板のうち5試合を3失点以下に抑えた。ただし、5イニングを超えることは1度もなかったため、本格的な戦列復帰は来季を待たねばならない。平均92マイルのシンカーにスプリッター、カーブ、スライダーを交えた巧みなピッチングで完全復活を目指す。

  • 大砲・クルーズが1年契約+球団オプション1年でツインズへ!

    2018.12.28 02:10 Friday

     日本時間12月28日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドとジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、ツインズはフリーエージェントの長距離砲、ネルソン・クルーズと年俸1400万ドルの1年契約+2020年の球団オプション(年俸1200万ドルまたはバイアウト300万ドル)で合意に至ったようだ。ツインズは今オフのフリーエージェント市場における最高のスラッガーの一人を獲得することに成功した。

     2年ぶりのポストシーズン返り咲きを目指すツインズにとって、指名打者として不動の主軸打者となるクルーズの加入はこの上ない戦力補強である。現在38歳のクルーズだが、今もなお球界で最も危険な打者の一人であり、毎年コンスタントに40本前後の本塁打を放ち続けている。ポストシーズン復帰に向けて打線の戦力アップの切り札となるだけでなく、ミゲル・サノーら若手スラッガーの教育係としても存在感を発揮するはずだ。

     今季のクルーズはマリナーズで144試合に出場し、打率.256、37本塁打、97打点、OPS.850をマーク。オリオールズでプレイした2014年から5年連続で37本塁打以上&93打点以上を叩き出しており、5年連続35本塁打以上を継続しているのはメジャー全体でただ一人である。また、同期間に放った203本塁打はメジャー全体で最多の数字となっている。

     さらに、1年契約+球団オプション1年という契約は、ツインズにとって極めてローリスクな契約であると言える。来年7月に39歳になるクルーズが衰えにより成績を落とすようであれば、2020年の球団オプションを破棄し、放出することができるからだ。今季の打率とOPSはどちらも2014年以降で最低の数字であり、今回の契約はその点にも備えたものとなっている。

     今季は打線が迫力不足だったツインズだが、今オフはC.J.クロン、ジョナサン・スコープ、そしてクルーズと一発の魅力がある打者を3人も獲得。王者・インディアンスがやや戦力ダウンするなか、本気でポストシーズン返り咲きを目指している様子がうかがえる。

  • エンゼルス・プーホルスの出場機会はどうなる 番記者が回答

    2018.12.27 15:20 Thursday

     通算600本塁打&3000安打を達成し、将来のアメリカ野球殿堂入りをほぼ確実なものとしているアルバート・プーホルス(エンゼルス)だが、来季のレギュラーとしての出場機会が保証されているわけではない。今季は大谷翔平の加入により一塁を守るケースが増加したものの、その結果、身体に負担が掛かり、レギュラーシーズンを完走することができなかった。大谷が指名打者に専念することが予想される来季、プーホルスの出場機会はどうなるのか。MLB公式サイトでエンゼルスの番記者を務めるレット・ボリンジャーがファンからの質問に対して自身の見解を紹介している。

     ボリンジャーによると、エンゼルスは一塁と指名打者の2枠のなかで大谷、プーホルス、ジャスティン・ボーアの3人を使い分けなければならない。ウィンター・ミーティングの時点でブラッド・オースマス監督は大谷がレギュラーシーズン開幕に間に合わない見通しであることを明らかにしており、開幕時点では指名打者・プーホルス、一塁・ボーアという布陣が採用されるはずだ。

     ここに大谷が戻ってくると事態はややこしくなる。トミー・ジョン手術明けの大谷を守備に就かせるわけにはいかないため、大谷は指名打者専門となり、オースマスは大半の試合で大谷を起用しようとするだろう。すると、一塁の1枠でプーホルスとボーアを併用しなければならない。ただし、ボリンジャーは右打者のプーホルスと左打者のボーアによる純粋なプラトーンにはならないと指摘。過去2年、プーホルスが対左腕より対右腕で好成績を残していることやボーアが左腕を苦手としていることなどを考えると、大谷復帰後の一塁には主にプーホルスが使われるのではないだろうか。

     開幕からレギュラーの指名打者、その後はメインの一塁手かつ大谷休養時の指名打者として起用されるであろうことを考えると、2014~2017年のように600打席以上の出場機会が与えられても決して不思議ではない。もちろんこれはプーホルスが故障なくシーズンを過ごすことが前提の話である。

  • ジャイアンツ・バムガーナー放出の可能性は? 番記者が回答

    2018.12.27 11:15 Thursday

     数ヶ月前からジャイアンツがエース左腕のマディソン・バムガーナー投手を放出する可能性が取り沙汰されてきた。ジャイアンツはチームの変革期を迎えており、契約期間が残り1年となっているバムガーナーはチーム状況にフィットしないからだ。そのため、MLB公式サイトでジャイアンツの番記者を務めるマリア・グアルダードのもとには「バムガーナーはトレードされるのか?」といった質問がファンから寄せられている。しかし、グアルダードはバムガーナーが今オフ中にトレードされる可能性は低いと考えているようだ。

     グアルダードは「ジャイアンツがバムガーナーを(今オフ中に)トレードする可能性は数ヶ月前に比べて低くなっていると思う」と回答。MLB公式サイトの同僚であるマーク・フェインサンドのツイートを引用し、今オフ中にバムガーナーを放出する可能性は低いものの、来年7月のノン・ウエーバー・トレード・デッドラインでバムガーナーの放出に踏み切る可能性があることを伝えている。

     現在29歳のバムガーナーは通算110勝の実績を誇り、来季の年俸は1200万ドル。今季は21試合に先発して129回2/3を投げ、6勝7敗、防御率3.26、109奪三振をマークしたが、奪三振率の低下&与四球率の悪化など、随所に「劣化」の傾向を見せた。ただし、4勝に終わった昨季、6勝に終わった今季とも、バムガーナーは故障に悩まされており、コンディションさえ万全ならば、6年連続13勝以上をマークした全盛期のようなパフォーマンスを取り戻せる可能性はある。ジャイアンツとしても、バムガーナーの価値が下がっている現在より、バムガーナーが実力健在を証明したあとの来季途中にトレードしたいところだろう。

     ブルース・ボウチー監督はウィンター・ミーティングの際に「彼はまだ若い。彼は強くてスマートだし、アジャストする能力を持っている。彼が復活を遂げたとしても私は驚かないよ」とバムガーナーへの信頼を表明。エース左腕の復活に期待を寄せていた。

  • パドレスが好投手・クルーバー獲得に向けてトレード交渉中

    2018.12.27 10:55 Thursday

     ドジャースが獲得を狙っていることが報じられているコリー・クルーバー投手(インディアンス)だが、サイ・ヤング賞2度の実績を誇る好投手の獲得に向けて、ドジャースと同じナ・リーグ西部地区の球団が動いているようだ。MLB公式サイトに入った情報によると、パドレスとインディアンスは、クルーバーを含んだトレードについて交渉中だという。ただし、関係者の1人はクルーバー争奪戦について、現時点ではパドレスよりドジャースのほうが優位に立っていることを伝えている。

     パドレスはインディアンスがクルーバー放出の対価として望んでいる「メジャークラスの選手」を放出することが可能である。ある関係者によると、パドレスはクルーバーを獲得できるのならば、マニュエル・マーゴ外野手、ハンター・レンフロー外野手、オースティン・ヘッジス捕手という主力級の若手3選手のうち、1~2人を放出する可能性があるという。また、パドレスとのトレードが実現すれば、インディアンスはプロスペクトを少なくとも1人獲得する見込みだが、パドレスのTOP2プロスペクトであるフェルナンド・タティスJr.内野手とマッケンジー・ゴア投手がトレードの対価に含まれる可能性は低いようだ。

     インディアンスとパドレスの球団間の関係は良好であり、今年7月にはインディアンスがブラッド・ハンド投手とアダム・シンバー投手、パドレスが有望株のフランシスコ・メヒア捕手を獲得するトレードが成立。パドレスはマーカス・ストローマン投手(ブルージェイズ)の獲得も狙っているが、優先順位はクルーバーのほうが高いようだ。

     現在32歳のクルーバーは、2007年のドラフトでパドレスから4巡目指名を受けてプロ入りし、2010年7月にパドレスがカージナルスからライアン・ラドウィック外野手を獲得した際に三角トレードでインディアンスへ移籍。今回、パドレスへの移籍が実現すれば、8年半ぶりの古巣復帰となる。なお、クルーバー争奪戦にはドジャースとパドレスのほか、フィリーズ、ブリュワーズ、レッズなどが興味を示していることが報じられている。

  • 2019年度殿堂入り投票の行方は? リベラが暫定得票率100%

    2018.12.26 12:05 Wednesday

     現在、2019年度のアメリカ野球殿堂入りの記者投票が行われており、その結果は日本時間1月23日に発表される。また、殿堂入りが決定した選手たちは、日本時間7月22日にクーパーズタウンにて行われる殿堂入り式典に出席する予定となっている。すでに投票を終えた記者のなかには自身の投票内容を公開している者もおり、「2019 BBHOF Tracker」ではその集計結果が公開されている。日本時間12月26日現在で記者89人と匿名4人の合計93票の詳細が明らかになっており、ヤンキースの名クローザー、マリアーノ・リベラは得票率100%をキープ中だ。

     史上最高のクローザーであるリベラは全93票を獲得し、暫定得票率100%をキープ。投票内容を公開しない記者のなかには「有資格初年度の選手には投票しない」といった独自のこだわりを持つ者もおり、最終的に得票率100%を実現させるのは難しいと見られるが、リベラを投票から外す理由を探す方が難しく、100%に近い得票率で殿堂入りを決めるのは確実だ。

     ブルージェイズやフィリーズで活躍した名投手、ロイ・ハラデイ(暫定得票率93.5%)と指名打者の地位を確立した名打者として知られるエドガー・マルティネス(暫定得票率91.4%)も90%を超える得票率をキープ。マルティネスは今回が10度目の挑戦でラストチャンスであり、このままいけば悲願の殿堂入りが実現しそうだ。

     オリオールズとヤンキースで活躍した好投手、マイク・ムシーナも暫定得票率83.9%で殿堂入りラインの75%を上回っている。6度目の挑戦となる今回、殿堂入りを果たす可能性はゼロではなさそうだ。また、ダイヤモンドバックスやレッドソックスで活躍したカート・シリング(暫定得票率74.2%)のほか、薬物問題の当事者であるロジャー・クレメンス(暫定得票率74.2%)とバリー・ボンズ(暫定得票率73.1%)も75%近い得票率をキープ。記者たちの間で薬物問題の当事者に対する認識が変化しつつあることがうかがえる。

     これまで5年連続で300人以上の記者が自身の投票内容を公開しており、結果発表の日本時間1月23日までに次々と各記者の投票内容が公開されることが予想される。今後、各選手の暫定得票率がどのように変化していくのか。動向に注目だ。

  • アスレチックス ファイアーズ再契約後も先発投手補強を目指す

    2018.12.26 11:20 Wednesday

     アスレチックスはホアキム・ソリアを獲得してブルペンを強化したあと、先発投手の補強に目を移し、先月末にノンテンダーFAとしていたマイク・ファイアーズと2年契約で再契約を結んだ。しかし、アスレチックスの先発ローテーションにはまだ複数の空席があり、ビリー・ビーン野球部門上級副社長は「次の補強も先発投手だよ」と引き続き先発投手の補強を目指すことを明言している。エドウィン・ジャクソンとの再契約など、低コストの先発投手の獲得を目指すことになりそうだ。

     ビーンは「我々はキャンプに向けて複数の先発投手を探していくつもりだ。野手に関してはとてもいい感触を持っている。ブルペンについても同様だ。つまり、今は先発投手が最優先なのさ」と語り、野手とブルペンの補強がひと段落したことを示唆する一方、先発投手を補強する必要性があることを強調。エース格のショーン・マネイアが左肩の手術を受け、少なくとも来季の大部分を欠場することが濃厚となるなど、先発ローテーションの顔ぶれはほとんど固まっておらず、先発投手の補強が急務となっている。

     フリーエージェント市場に残るベストの先発投手は元サイ・ヤング賞左腕のダラス・カイケルだが、予想される契約規模を考えると、アスレチックスがカイケルの獲得に動くとは考えにくい。市場には低コストの先発投手も多数残っており、アスレチックスは今季の快進撃に貢献したジャクソンとの再契約の可能性も含め、コストパフォーマンスを重視した補強を展開していくことになるだろう。

     ビーンは「もちろんチャンスがあれば積極的に動くけど、我慢強く待ち続けるつもりだよ。様子を見ながらベストのオプションを探っていくつもりさ」と補強の方針について語っており、補強を急ぐつもりはない様子。先発投手の補強を目指しているチームはまだアスレチックス以外にも残っており、他球団の動向も見ながら、先発投手の補強を進めていくことになりそうだ。

  • 今季限りでユニフォームを脱いだ5人のスター選手たち

    2018.12.26 10:35 Wednesday

     MLB公式サイトでは、今季限りでユニフォームを脱いだ5人のスター選手を紹介。彼らは合計で28度のオールスター・ゲーム選出、17度のシルバースラッガー賞受賞という華々しい実績を誇り、データサイトBaseball-Referenceが算出するWARでも合計300近い数字を叩き出している。その5人とは、エイドリアン・ベルトレイ、ビクトル・マルティネス、ジョー・マウアー、チェイス・アトリー、デービッド・ライトという顔ぶれだ。なお、イチローは来年3月の日本開幕戦に向けてマリナーズと選手として再契約を結ぶ可能性が高いことが報じられており、今回の特集には含まれていない。

     ベルトレイは通算2933試合に出場して打率.286、477本塁打、1707打点、121盗塁、OPS.819をマーク。通算3166安打はアメリカ国外出身選手としては歴代最多の数字であり、オールスター・ゲーム選出4度、シルバースラッガー賞受賞4度、ゴールドグラブ賞受賞5度と見事な実績を残している。ドジャース時代の2004年には自己最多の48本塁打を放って本塁打王のタイトルを獲得。攻守両面で実績は申し分なく、将来のアメリカ野球殿堂入りが有力視されている。

     マルティネスは通算1973試合に出場して打率.295、246本塁打、1178打点、7盗塁、OPS.815をマークした強打のスイッチヒッター。捕手としてメジャーデビューしたあと、指名打者に専念するようになったが、タイガース時代の2014年に打率.335、32本塁打、103打点、OPS.974をマークしたように、その打撃力はホンモノだった。

     マウアーは通算1858試合に出場して打率.306、143本塁打、923打点、52盗塁、OPS.827をマークした好打の捕手。イチローのライバルとして捕手ながら首位打者を3度も獲得し、打率.365、28本塁打、96打点、OPS1.031をマークした2009年にはMVPに輝いた。キャリア後半は脳震盪の影響により一塁へコンバートされたが、球団史に残る名選手であることは間違いなく、背番号「7」は永久欠番となることが決まっている。

     アトリーは通算1937試合に出場して打率.275、259本塁打、1025打点、154盗塁、OPS.823をマークした強打の二塁手。2005年から4年連続で20本塁打&100打点をクリアするなどフィリーズの黄金期を支え、「2000年代最高の二塁手」と称された。晩年はドジャースへ移籍し、精神的支柱として常勝チームを支えた。

     ライトは通算1585試合に出場して打率.296、242本塁打、970打点、196盗塁、OPS.867をマークした好打の三塁手。2015年以降は相次ぐ故障によりほとんどプレイできなかったが、2005年から4年連続で打率3割&25本塁打&100打点をクリアするなど全盛期のパフォーマンスは見事だった。メッツのチームリーダーとしても存在感を発揮し、「キャプテン・アメリカ」の愛称で親しまれた。

     こうした名選手がグラウンドに別れを告げた一方、今季は大谷翔平(エンゼルス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、フアン・ソト(ナショナルズ)といった新たなスター候補生の活躍もあった。名選手たちが支えてきた球界を、今後は新時代のスター選手たちが盛り上げてくれるはずだ。

  • 静かなオフを過ごすカブス ハーパー獲得に動く可能性はあるか

    2018.12.25 12:10 Tuesday

     同地区球団のカージナルスがポール・ゴールドシュミットとアンドリュー・ミラー、レッズがヤシエル・プイーグ、マット・ケンプ、アレックス・ウッド、タナー・ロアークらを獲得するなか、比較的静かなオフシーズンを過ごしているカブス。ここまでの目立った補強は、控え内野手のダニエル・デズカルソを獲得したことくらいである。そんなカブスがフリーエージェント市場の大物選手、ブライス・ハーパーの獲得に動く可能性はあるのだろうか。地元紙の記者たちが分析している。

     オフシーズンの終了まではまだ時間があり、カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長には多くの時間が残されている。つまり、カブスはまだハーパーら大物選手を獲得して大幅な戦力アップを図ることも可能なのである。

     シカゴ・サン・タイムズのゴードン・ウィッテンマイアーは、ラスベガスで行われたウィンター・ミーティングの際に、カブスがハーパーと代理人のスコット・ボラスと面会していたことを報じ、カブスがハーパー獲得に動く可能性があることを示唆。ボラスの手法として、有力FA選手の契約交渉を年明けまで持ち越すことが多いことを指摘し、エプスタインが現有戦力の整理を行ってポジション面や資金面でハーパー獲得の準備を整える可能性があることを伝えている。

     しかし、メッツでGM経験のあるスティーブ・フィリップスは、カブスのハーパー獲得に否定的だ。フィリップスによると、カブスがハーパー獲得の資金を用意するためには、ダルビッシュ有、ホゼ・キンターナ、ジェイソン・ヘイワード、ベン・ゾブリストといった主力選手を放出することが不可欠。しかし、健康面に不安を抱えるダルビッシュや、金額に見合った活躍ができていないヘイワードの引き取り手を探すのは難しく、キンターナやゾブリストはチームの戦力構成上、安易に放出するわけにはいかない。だからといって、「フロントが3000万ドルを超えるであろうハーパーの年俸を簡単に用意するわけにもいかないだろう」とフィリップスは分析。カブスがハーパーを獲得するのは難しい、との結論に至っている。

     ライバル球団が着々と戦力補強を進めるなか、強豪・カブスを率いるエプスタインはどのような手を打っていくのか。まだ十分に時間は残されており、エプスタインの手腕には大きな期待が寄せられている。

  • 決まらないキンブレルの新天地 最大の懸念材料は制球力

    2018.12.25 11:30 Tuesday

     2010年のメジャーデビュー以来、通算542試合に登板して333セーブ、防御率1.91、WHIP0.92、奪三振率14.67をマークしているクレイグ・キンブレルは、間違いなくメジャー最高のクローザーの一人である。しかし、フリーエージェントとなったキンブレルの新天地はまだ決まっていない。これにはキンブレルが総額9600万ドルという大型契約を希望していたことのほかに、各球団がキンブレルの制球力の低下を懸念していることが関係しているようだ。

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、キンブレルは自身の市場が動かないことを憂慮して、希望条件を総額9600万ドルから1000万ドルほど下落させたと見られている。ところが、キンブレル争奪戦における各球団との交渉が本格化した様子は見られず、各球団は揃って「様子見」を続けている状況だ。

     ブリーチャー・レポートのダニー・ノーブラーは、キンブレルが2011年以降、平均65試合に登板して防御率1.97、奪三振率14.55という素晴らしい成績を残していることを紹介し、キンブレルが希望条件に相応しい活躍を見せてきたと主張。特に、速球とスライダーの2球種で空振りを取ることができる点を絶賛し、「彼は打つことのできないボールを2種類持っている」というナ・リーグの某スカウトのコメントも紹介している。

     その一方で、ノーブラーはキンブレルの制球力に対する懸念を表明。与四球率5.09に終わった2016年に続いて、今季も与四球率4.48と制球に苦しむ場面が目立ち、特にポストシーズンでは大荒れだった。30代に突入し、今後は球威の衰えも懸念されるなか、制球力を維持することは一流のクローザーとして活躍していくうえで必要不可欠。MLBネットワークのジム・メモーロは「スカウトたちはキンブレルの制球力が以前のレベルまで回復しないのではないかと心配している」と語っている。

     キンブレルが制球難に苦しみ、今年のポストシーズンのような不甲斐ないピッチングを続けるのであれば、総額9600万ドルの価値がないことは明白。制球力に対する懸念を払拭できないまま今季を終えたキンブレルにとって、厳しいオフシーズンとなっている。

  • 獲得候補は3球団 マチャド争奪戦はなぜ盛り上がらないのか

    2018.12.25 10:45 Tuesday

     2012年のメジャーデビュー以降、メジャーを代表するスター選手の一人として活躍を続けてきたマニー・マチャドは、今オフのフリーエージェント市場におけるベスト・プレイヤーの一人と称されている。しかし、マチャド獲得に興味を示し、実際に本格的な交渉を行ったことが報じられているのはホワイトソックス、フィリーズ、ヤンキースの3球団だけ。マチャド争奪戦はなぜ盛り上がらないのだろうか。

     現在26歳のマチャドは、今季オリオールズとドジャースで合計162試合に出場し、打率.297、37本塁打、107打点、14盗塁、OPS.905と自己ベスト級の好成績をマーク。まだ26歳であることや、遊撃と三塁を守れることを考えると、非常に魅力的なFA物件であることは間違いない。では、ホワイトソックス、フィリーズ、ヤンキース以外の球団は、なぜマチャド争奪戦に加わろうとしないのだろう。

     その理由の一つとして、マチャドがドジャースの一員として戦った今年のポストシーズンで、数々の「ダーティ」なプレイを見せてしまったことが挙げられる。MLBネットワークのケン・ローゼンタールなどは、こうしたマチャドの振る舞いを批判し、この点を多くの球団がマチャドとの契約を敬遠する理由に挙げている。

     一方、MLBネットワークのアナリストであるC.J.ニトコウスキーは、予想される契約規模が大きすぎることが獲得可能な球団を制限してしまっていると主張する。「マチャドが得るであろう契約のレベルを考えると、複数の球団が獲得に乗り出すのは難しいだろう」とニトコウスキー。確かに、10年総額3億ドル以上とも言われる大型契約をオファーできるのは、ごく一部の球団に限られるだろう。

     また、マチャドが今季途中から所属していたドジャースは、三塁に不動のレギュラーであるジャスティン・ターナーがおり、遊撃にはトミー・ジョン手術による長期離脱からコリー・シーガーが戻ってくる。大型契約をオファーする余裕のある球団のチーム事情にマチャドがフィットしないことも、マチャド争奪戦が盛り上がらない一因になっていると言えそうだ。

  • 少なくとも4球団が先発左腕・カイケルの獲得に興味を示す

    2018.12.24 23:55 Monday

     今オフのフリーエージェント市場における有力先発投手の多くがすでに契約先を決めているなか、2015年のサイ・ヤング賞受賞者であるダラス・カイケルがまだ市場に残っている。契約決定にはまだ時間の掛かりそうなカイケルだが、2015年に20勝をマークしたのを筆頭に通算4度の2ケタ勝利を記録するなど実績は十分。ボストン・グローブのニック・カファルドによると、少なくともフィリーズ、ブリュワーズ、エンゼルス、レンジャーズの4球団がカイケルの獲得に興味を示しているようだ。

     好条件での契約を目指しているカイケルだが、その要求に見合う契約オファーを提示できるのはフィリーズなど数球団のみに限られると見られている。フィリーズはブライス・ハーパーとマニー・マチャドの獲得を目指しており、彼らの獲得が実現すれば、さらにカイケルを獲得するのは非現実的。その場合、カイケルは今年3月にジェイク・アリエタがフィリーズと結んだ契約である3年7500万ドルのあたりまで、自身の希望条件を下げざるを得ないだろう。

     もし、カイケルが希望条件を下げるのであれば、フィリーズより予算規模の小さい球団にも獲得のチャンスが出てくる。ジム・ボウデンはジ・アスレチックで公開した記事のなかで、カイケルの希望条件が下がればブリュワーズがカイケル獲得の有力候補に浮上することを指摘している。先発ローテーションにやや人材を欠くブリュワーズにとって、カイケルは先発ローテーションの一角を任せるのにうってつけの存在だ。

     また、カファルドは上記の2球団に加え、エンゼルスとレンジャーズがカイケル獲得に興味を示していることを伝えている。さらに、アストロズがカイケルとの再契約に動く可能性もあるようだ。

     今季は3年ぶりに200投球回をクリアし、2年連続4度目となる2ケタ勝利をマークしたカイケル。年齢的にも30歳とまだ若く、カイケルが要求する契約条件の動向次第では、「少なくとも4球団」と報じられる獲得希望球団はさらに増える可能性もありそうだ。

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