English Español 韓国語
  • マリナーズ退団濃厚のヘルナンデス 今季最終登板は6回途中3失点

    2019.9.27 16:25 Friday

     マリナーズ一筋15年、決して強豪とは呼べないチームのエースとして奮闘してきたフェリックス・ヘルナンデスが、マリナーズの一員としての最後の登板を終えた。日本時間9月27日、本拠地T-モバイル・パークで行われたアスレチックス戦。「キング」と呼ばれた右腕の雄姿を目に焼き付けるべく、多くのマリナーズファンが球場に足を運んだ。試合は1対3でマリナーズが敗れ、6回途中3失点のヘルナンデスは今季8敗目(1勝)を喫したが、「キング」の最後に相応しく、球場は温かな雰囲気に包まれていた。

     33歳のヘルナンデスは、今季限りでマリナーズとの契約が終了し、今季終了後にフリーエージェントとなる。故障と戦いながらのシーズンとなった今季は、15試合に先発して1勝8敗、防御率6.40という成績。昨年7月1日(現地時間)以降の26度の登板(うち25先発)では1勝16敗、防御率6.38に終わり、最後まで全盛期の輝きを取り戻すことはできなかった。

     「僕はキャリアの全てのシーズンをシアトルで過ごしてきた。ここで過ごした15年間は本当に楽しかったよ」と自身のキャリアを振り返ったヘルナンデス。これまでに積み上げた通算2524奪三振は歴代36位の数字であり、先発登板数(418)、勝利数(169)、投球イニング数(2729回2/3)などの各部門で球団記録保持者となっている。ヘルナンデスは、マリナーズの一員として通算2500奪三振と完全試合を達成し、サイ・ヤング賞も受賞しているが、この3つを1つのチームだけで成し遂げた投手は、メジャーリーグの長い歴史のなかでヘルナンデスただ1人である。

     スコット・サービス監督は、5回終了時点で球数が100を超えていたヘルナンデスを6回表のマウンドへ送り出したが、これは球場全体がヘルナンデスへ大歓声を送る場を作るための、指揮官の粋な計らいだった。6回表も続投させ、打者1人を打ち取ったあとで交代を告げれば、ヘルナンデスは大歓声を浴びながらマウンドを降りることができるというわけだ。

     交代を告げられてマウンドを降りる際、監督やチームメイトと抱擁を交わしたヘルナンデス。チームメイトとして長きにわたってともに戦ってきたカイル・シーガーと抱擁を交わしたとき、両者の目には涙が浮かんでいた。しかし、ヘルナンデスのキャリアが終わったわけではない。ヘルナンデスは「マリナーズがどのようなプランを持っているかはわからないけど」と前置きしつつも、「引退するつもりはないよ」と来季以降の現役続行に意欲を見せた。

  • レギュラーシーズン残り4日 ポストシーズン争いの行方は?

    2019.9.26 18:00 Thursday

     2019年のメジャーリーグのレギュラーシーズンも残すところあと4日となった。すでに6地区のうち5地区で優勝チームが決定し、3球団がワイルドカードを争っているア・リーグに対して、中部地区の優勝が決まっていないナ・リーグではポストシーズンに駒を進める5球団が確定。このように、ポストシーズン争いも佳境を迎えている。ここでは、両リーグのポストシーズン争いの状況を簡単に確認してみよう。

     まず、ア・リーグでは、東部地区のヤンキース、中部地区のツインズ、西部地区のアストロズの優勝がすでに決定。アスレチックス、レイズ、インディアンスの3球団による熾烈なワイルドカード争いが続いている。現時点ではアスレチックスがレイズに0.5ゲーム差をつけて首位に立ち、インディアンスは2位レイズを1.5ゲーム差で追っている。首位アスレチックス(対マリナーズ4試合)と2位レイズ(対ブルージェイズ3試合)が下位球団との対戦を残す一方、3位インディアンスはホワイトソックス3連戦の最終戦を戦ったあと、ナショナルズとの3連戦が控えており、追う立場であるにもかかわらず日程的には最も不利な状況。このままアスレチックスとレイズが逃げ切り、ワイルドカードを手にするのではないだろうか。

     一方、ナ・リーグでは、ポストシーズン進出の5球団が確定したものの、中部地区の優勝が決まっていない。首位カージナルスを2位ブリュワーズが1.5ゲーム差で追っており、直近19試合で17勝2敗というブリュワーズの勢いを考えると、逆転の可能性は十分にある。カージナルスがカブス3連戦を残しているのに対して、ブリュワーズはレッズ戦が1試合、ロッキーズ戦が3試合と下位球団との戦いが続き、日程的にもブリュワーズの逆転優勝を後押しする。また、ワイルドカード争いでも首位ナショナルズと2位ブリュワーズの差はわずか1ゲームとなっており、ワイルドカード・ゲームのホーム・アドバンテージの行方も最後まで目の離せない状況だ。

     また、ポストシーズンでのホーム・アドバンテージを左右するメジャー最高勝率をめぐる争いでは、104勝54敗のアストロズが一歩リード。2位ドジャースに2ゲーム差、3位ヤンキースに2.5ゲーム差をつけており、早ければ明日にもメジャー最高勝率の座が確定する。

     ア・リーグのワイルドカード2位に2球団が並んだ場合やナ・リーグ中部地区が同率首位になった場合など、レギュラーシーズンの163試合目が行われる可能性もあり、ファンにとっては最後の最後までレギュラーシーズンの戦いを楽しむことができる展開となっている。最後に笑うのは、いったいどのチームだろうか。

  • レッズ・スアレスが今季49号 ナ・リーグ三塁手記録を更新

    2019.9.26 11:00 Thursday

     日本時間9月26日、本拠地グレートアメリカン・ボールパークで行われたブリュワーズ戦でエウヘニオ・スアレス(レッズ)が今季49号となるソロ本塁打を放ち、マイク・シュミットとエイドリアン・ベルトレイが持つナ・リーグの三塁手によるシーズン本塁打記録(48本)を更新した。なお、試合はブリュワーズが9対2でレッズを破った。

     スアレスは、今季49号となる一発で殿堂入りの名三塁手と将来の殿堂入り三塁手を一気に抜き去った。キャリアをフィリーズで全うしたシュミットは1980年に、4球団を渡り歩いたベルトレイはドジャース時代の2004年にそれぞれ48本塁打を放ち、これがナ・リーグの三塁手によるシーズン最多本塁打記録となっていたが、スアレスはこれを更新。なお、ア・リーグではアレックス・ロドリゲスがヤンキース時代の2007年に三塁手として52本のアーチを放っており、これはメジャーリーグの三塁手記録となっている(この年のロドリゲスは指名打者として2本塁打を放ち、シーズン合計54本塁打)。

     今季49本塁打を放っているスアレスは、すでに自己記録(2018年の34本)を大幅に更新しており、ナ・リーグの本塁打王争いでは51本塁打のピート・アロンゾ(メッツ)に次ぐ2位につけている。また、スアレスの49号ソロは、チーム全体として今季222本目のアーチとなり、2005年にマークしたシーズン球団記録に並んだ。さらに、スアレスの49本塁打は、1954年のテッド・クルズースキーと並ぶ球団歴代2位タイの数字である。ちなみに、レッズの球団記録は、1977年にジョージ・フォスターがマークした52本塁打となっている。

     長い歴史を持つレッズだが、シーズン50本塁打以上は前述のフォスターによる1度だけである。レギュラーシーズンが残り4試合であることを考えると、フォスターの記録を上回るのは難しいかもしれないが、スアレスのシーズン50本塁打と球団記録への挑戦に注目したい。

  • アクーニャJr.「40-40」達成ならず ポストシーズンは出場OK

    2019.9.26 10:35 Thursday

     ブレーブスは、左股関節に軽度の痛みを抱えているロナルド・アクーニャJr.をレギュラーシーズンの残り試合で起用しないことを決定した。これにより史上5人目となる「40-40」への挑戦は残念ながら終了。ただし、日本時間10月4日に開幕するナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)には出場できる見込みとなっている。

     昨季、打率.293、26本塁打、64打点、16盗塁、OPS.917の好成績でナ・リーグ新人王に輝いたアクーニャJr.は、メジャー2年目の今季も素晴らしい活躍を披露。ここまで156試合に出場して打率.280、41本塁打、101打点、37盗塁、OPS.883をマークし、史上5人目となる「40-40」達成まであと3盗塁に迫るなど、ナ・リーグMVP候補に挙げられるほどの見事な働きを見せていた。

     ブレーブスは、日本時間9月27日から今季最後の3試合となるメッツ3連戦を迎えるが、ブライアン・スニッカー監督は「アクーニャJr.が木曜日(現地時間)までに全快になると思っている人は誰もいないよ」と語り、アクーニャJr.がレギュラーシーズンの残り試合に出場する可能性を否定。無理に出場させることによるリスクを回避し、万全の状態でNLDSを迎えさせる方針だ。

     惜しくも「40-40」達成を逃したアクーニャJr.だが、「40本塁打&37盗塁」というところまでハードルを落としても、アクーニャJr.は史上5人目(6度目)の達成者である。「40-40」を達成したのは1988年のホゼ・カンセコ、1996年のバリー・ボンズ、1998年のアレックス・ロドリゲス、2006年のアルフォンゾ・ソリアーノの4人だが、これに加えて1997年のボンズは40本塁打&37盗塁を記録。今季のアクーニャJr.はこの4人に続く快挙を成し遂げたことになる。

     2年連続の地区優勝を成し遂げ、1995年以来24年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すブレーブスにとって、アクーニャJr.は必要不可欠な戦力である。万全の状態でNLDSに臨めるであろうアクーニャJr.の活躍に期待したい。

  • 週間最優秀選手にマンシーニとシーガーが選出

    2019.9.24 11:40 Tuesday

     日本時間9月24日、メジャーリーグ機構は2019年レギュラーシーズン第26週の週間最優秀選手を発表し、ア・リーグはトレイ・マンシーニ(オリオールズ)、ナ・リーグはコリー・シーガー(ドジャース)が選出された。メジャー4年目にしてチームの主砲へと成長を遂げたマンシーニは自身初の受賞。2016年のナ・リーグ新人王で、同年6月に月間最優秀新人に選出されたシーガーも、週間最優秀選手は初受賞となった。

     現在27歳のマンシーニは、タイガース、ブルージェイズ、マリナーズを相手に見事な打棒を発揮し、打率.462(26打数12安打)、4二塁打、2本塁打、10打点、出塁率.484、長打率.846、OPS1.330の好成績をマーク。9月は20試合で打率.354、6二塁打、5本塁打、19打点と好調を維持しており、今季の通算成績は打率.286、34本塁打、93打点、OPS.889とチームの主砲に相応しいものとなっている。

     一方、25歳のシーガーは、過去6試合すべてでマルチ安打を記録し、8試合連続安打を継続中と好調を維持しており、第26週は5試合に出場して打率.500(20打数10安打)、2二塁打、1三塁打、2本塁打、7打点、OPS1.524の好成績をマーク。第26週の5試合で7打点を叩き出して9月の21打点はリーグ最多の数字となっており、今季の通算成績を打率.273、18本塁打、82打点、OPS.814まで向上させ、打点は自己ベストを更新した。

  • ロイヤルズ・ヨスト監督が今季限りでの退任を発表

    2019.9.24 11:10 Tuesday

     日本時間9月24日、ロイヤルズのネッド・ヨスト監督は今季限りで退任する意向であることを明らかにした。現在65歳のヨストは、2015年にワールドシリーズ制覇を経験。ポストシーズンでは通算22勝9敗、勝率.710という素晴らしい成績を残しており、これはポストシーズンを20試合以上戦ったことのある全監督のなかで、歴代最高勝率となっている。

     2014年のロイヤルズは、メジャー史上初となる「ポストシーズン初戦から8連勝」を達成したチームとなった。アスレチックスとのワイルドカード・ゲームを制したあと、地区シリーズではエンゼルスに3連勝。リーグ優勝決定シリーズでもオリオールズに4連勝し、無敗のままワールドシリーズ進出を果たした。残念ながらワールドシリーズでは7試合にわたる激戦の末、ジャイアンツに敗れたものの、翌2015年には4勝1敗でメッツを下し、ワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

     ヨストは暫定監督や監督代行を務めた人物を除くと、球団史上16代目の監督であり、2010年にトレイ・ヒルマン(元日本ハム監督)の後任としてロイヤルズの監督に就任。2015年6月18日(現地時間)に自身がかつて指揮を執ったブリュワーズを3対2で破ってロイヤルズの監督としての通算411勝目をマークし、ホワイティ・ハーゾグを抜いて監督としての勝利数の球団記録を塗り替えた。ロイヤルズの監督としては、2010年から10シーズンにわたって指揮を執り、通算744勝836敗(勝率.471)という成績を残している。

     ヨストの後任については、カージナルスの前監督であり、2018年にデイトン・ムーアGMの特別補佐としてチームに加わったマイク・マシーニーの名前が浮上しているが、関係者によると「マシーニーが有力候補」という噂は誤りであるという。また、現在のコーチ陣からは、ベンチコーチのデール・スウェイムと捕手コーチのペドロ・グリフォルの名前が新監督候補として挙げられている。スウェイムは2008年にヨスト解任後のブリュワーズで12試合だけ指揮を執り、2012年からの2年間はカブスの監督を務めた人物。一方のグリフォルは、主にラテンアメリカ出身の選手から信頼が厚く、アストロズやオリオールズの監督候補にも挙げられたことのある人物だ。

     ヨストの指揮の下で低迷期を脱し、2015年にワールドシリーズ制覇を成し遂げたロイヤルズだが、その後再び低迷期に突入した感がある。ヨストが去ったチームを誰に任せるのか。その人選に注目が集まることになりそうだ。

  • ツインズの大砲・クルーズ 今季40号で通算400本塁打を達成

    2019.9.24 01:05 Tuesday

     日本時間9月23日、ツインズのネルソン・クルーズが本拠地ターゲット・フィールドで行われたロイヤルズ戦で4回裏に40号ソロを放ち、史上57人目となる通算400本塁打を達成した。クルーズの活躍もあり、ツインズはロイヤルズに12対8で勝利。9年ぶりの地区優勝に向けてのマジックナンバーは「3」となった。

     現在39歳のクルーズはドミニカ共和国出身だが、同国出身の選手による通算400本塁打達成はアルバート・プーホルス(エンゼルス)、サミー・ソーサ(元カブスなど)、マニー・ラミレス(元レッドソックスなど)、デービッド・オルティス(元レッドソックスなど)、エイドリアン・ベルトレイ(元レンジャーズなど)、ブラディミール・ゲレーロ(元エクスポズなど)、エドウィン・エンカーナシオン(ヤンキース)、アルフォンゾ・ソリアーノ(元ヤンキースなど)に続いて史上9人目。また、39歳以上でのシーズン40本塁打達成はバリー・ボンズ(元ジャイアンツなど)とハンク・アーロン(元ブレーブスなど)に続いて史上3人目の快挙となった。

     クルーズはオリオールズ時代の2014年、マリナーズ時代の2015年と2016年にも40本以上の本塁打を放っているが、シーズン40本塁打以上を4度以上記録した選手はクルーズが史上26人目。さらに、ツインズの選手がシーズン40本塁打以上を記録するのはハーモン・キルブリュー(通算8度)とブライアン・ドージャー(現ナショナルズ、2016年に42本塁打)に続いて史上3人目の快挙である。

     今季のクルーズは若手選手が多いツインズにおいて、主砲としての働きのみならず精神的支柱としての役割を担っており、そのなかで打率.303、40本塁打、105打点、OPS1.018という素晴らしい成績を残してチームの快進撃を支えている。打率.303とOPS1.018はともに規定打席以上のシーズンでは自己ベストの数字であり、39歳にして進化を続ける大砲はポストシーズンでも他球団の大きな脅威となりそうだ。

  • パドレスがグリーン監督を解任 2007年には日本ハムでプレイ

    2019.9.22 23:20 Sunday

     日本時間9月22日、パドレスは2016年から4シーズンにわたってチームの指揮を執ってきたアンディ・グリーン監督(元日本ハム)を解任したことを発表した。グリーンの下で大規模なチーム再建を進めてきたパドレスだが、A.J.プレラーGMは今季後半戦のチームの大失速を目にして、グリーンが今後のチーム作りに適切な人材ではないと判断したようだ。なお、今季の残り試合はベンチコーチのロッド・バラハスが暫定監督としてチームを率いることになっている。

     プレラーは、球団が発表した公式文書のなかで「彼の4年間にわたるチームへの尽力に対して感謝したい。今回の決断は本当に難しいものだったが、サンディエゴの街に優勝をもたらすために、チームを次のステップに進める必要があると感じた。我々はただちに次の監督を探し始める予定だ」とのコメントを発表。グリーンへの感謝、今回の決断の意図、そして今後の予定を明らかにした。

     グリーンが率いたパドレスは、4年間で274勝366敗と大きく負け越し。最初の3シーズンは大方の予想通り下位に低迷し、地区最下位、地区4位、地区最下位に終わった。しかし、有望株を多数抱えたチームにマニー・マチャドを加えた今季は、チームを次なるステップへと進めることを期待され、前半戦は勝率.500をマークするなど、予想以上の大健闘。ところが、後半戦は24勝40敗と大失速を喫し、グリーンはパドレスとの契約を2年残して監督の座を追われることになった。

     今後、パドレスは新監督探しを進めることになるが、暫定監督を務めるバラハスのほか、チームの特別補佐を務めているモイゼス・アルー、現カブス監督のジョー・マドンらの名前が新監督候補として浮上している。今季大活躍を見せたフェルナンド・タティスJr.を筆頭に多数の若手有望株を抱え、ここ2年でエリック・ホズマーとマチャドをチームに加えるなど、徐々に戦力は整いつつあるだけに、新監督探しはチームの命運を大きく左右することになるだろう。

  • 昨季王者のレッドソックス WS連覇の可能性が完全に消滅

    2019.9.21 15:20 Saturday

     日本時間9月21日、レッドソックスはレイズに延長戦の末、4対5で敗れ、インディアンスが5対2でフィリーズに勝利したため、ワイルドカード獲得の可能性が消滅した。これにより、昨季ワールドシリーズを制したレッドソックスの、ワールドシリーズ連覇の可能性が完全に消滅。メジャーリーグでは、19年連続で前年とは異なるワールドシリーズ王者が誕生することが確定した。

     メジャーリーグでは、ワールドシリーズを連覇するチームが長らく誕生していない。ワールドシリーズ連覇を成し遂げたのは、デレク・ジーター、ホルヘ・ポサダ、アンディ・ペティット、マリアーノ・リベラのいわゆる「コア・フォー」を擁し、黄金期を迎えていた1998~2000年(3連覇)のヤンキースが最後である。

     1903年にワールドシリーズが開始されてから、延べ14チームがワールドシリーズ連覇を成し遂げてきたが、19年間にわたって連覇するチームが現れないのは史上初。これまでは、1977~78年にヤンキースが連覇したあと、1992~93年にブルージェイズが連覇するまでの「14年間の空白」が歴代最長だった。

     なお、19年連続の「連覇なし」は、継続中の記録としては、北米四大プロスポーツ(MLB・NBA・NFL・NHL)のなかで最長となっている。NBAでは2017~18年にゴールデンステート・ウォリアーズがNBAファイナルを連覇し、NHLでも2016~17年にピッツバーグ・ペンギンズがスタンレー・カップを連覇。また、NFLでは2004~05年にニューイングランド・ペイトリオッツが2年連続でスーパーボウルを制覇している。

     ヤンキース、アストロズ、ブレーブス、ドジャースの4球団がすでに進出を決めている今年のポストシーズン。ワイルドカード・ゲームからワールドシリーズまで、最大20試合を戦うポストシーズンを制し、ワールドシリーズ王者の座につくのは一体どのチームだろうか。

  • メッツ・アロンゾ 新人史上2人目の50本塁打 1年目では史上初

    2019.9.21 13:10 Saturday

     今季49本塁打で本塁打王レースの先頭を走っているピート・アロンゾ(メッツ)に、大台到達の一発が飛び出した。日本時間9月21日、敵地グレートアメリカン・ボールパークで行われたレッズ戦の8回表一死一塁の場面で、右腕サル・ロマノからセンター右への50号2ラン。新人選手によるシーズン50本塁打は史上2人目、デビュー1年目の選手に限ると史上初の快挙となった。

     アロンゾが低めのボールを叩いた打球は、放物線を描いてセンター右のスタンドへと飛び込んだ。Statcastの計測によると、推定飛距離は437フィート、打球の初速度は時速108.2マイル。メッツはこの一発でリードを5点に広げ、最終的には8対1でレッズに快勝した。

     日本時間9月10日のダイヤモンドバックス戦で2本塁打を放ったあと、6試合連続ノーヒット、7試合連続ノーアーチと不振に陥っていたアロンゾだが、「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドでのロッキーズ3連戦でいずれもマルチ安打を記録し、第2戦と第3戦で2試合連続アーチを放つなど、打棒復活。そして、同じく打者有利の球場と言われるグレートアメリカン・ボールパークでのレッズ3連戦の初戦で、大台到達となる今季50号アーチが飛び出した。

     アロンゾは、日本時間8月28日のカブス戦で42号アーチを放った時点で、メッツのシーズン本塁打記録(トッド・ハンドリーとカルロス・ベルトランによる41本)を更新し、今日の一発で球団史上初となるシーズン50本塁打を達成。新人選手によるシーズン50本塁打は、2017年のアーロン・ジャッジ(ヤンキース:52本塁打)に次いで史上2人目だが、この年のジャッジはデビュー2年目であり、デビュー1年目の選手がシーズン50本塁打を記録するのは、アロンゾが史上初となった。

     ジャッジが持つ新人本塁打記録に並ぶまであと2本、ジャッジの記録を更新するまであと3本。残り9試合、アロンゾのバットには大きな注目が集まることになりそうだ。

  • カブス・カステヤーノス 右打者では83年ぶりの二塁打57本

    2019.9.21 12:00 Saturday

     地区首位のカージナルスに敗れ、4連敗となったカブスだが、そのなかでニコラス・カステヤーノスが83年ぶりの快記録を達成した。5回裏にカージナルス2番手のライアン・ヘルスリーからライトへの二塁打を放ったカステヤーノスは、この一打が今季57本目の二塁打。シーズン57二塁打以上はメジャーリーグ史上13度目であり、右打者に限定すると1936年以来83年ぶりの快挙となった。

     試合後、カステヤーノスは「僕たちは勝つために戦っている。今はそれだけだよ」と語り、自身の記録に関心を示さなかった。記者から二塁打の記録について尋ねられた際も「勝つことができれば野球は楽しいし、面白くなるんだ。二塁打を60本打つより、僕は勝ちたいんだよ」と勝利最優先の姿勢を崩すことはなかった。

     とはいえ、二塁打57本というのはメジャーリーグの歴史に残る快挙であり、1937年以降では2000年のトッド・ヘルトン(ロッキーズ:59本)と同じく2000年のカルロス・デルガド(ブルージェイズ:57本)しか達成していない。ただし、ヘルトンとデルガドはともに左打者であり、右打者に限定すると、1936年に57本の二塁打を放ったビリー・ハーマン(カブス)が最後である。

     ちなみに、シーズン60二塁打以上を記録したのはメジャーリーグの長い歴史のなかでも6人だけであり、1931年のアール・ウェブ(67本=メジャー記録)、1926年のジョージ・バーンズ(64本)、1936年のジョー・メドウィック(64本)、1934年のハンク・グリーンバーグ(63本)、1932年のポール・ウェイナー(62本)、1936年のチャーリー・ゲーリンジャー(60本)という顔ぶれになっている。

     7月末のトレードでタイガースからカブスに加入したカステヤーノスは、移籍前の100試合で37二塁打・11本塁打、移籍後の47試合で20二塁打・15本塁打をマーク。期待以上の猛打でチームに不可欠な戦力となっており、ポストシーズン進出に黄信号が灯っているチームを、そのバットで勝利に導くことができるか注目だ。

  • マーリンズがマティングリー監督と契約延長へ

    2019.9.20 16:10 Friday

     ドン・マティングリーのマーリンズでの監督生活は、まだしばらくの間、続くようだ。日本時間9月20日、複数の関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、マーリンズは今季限りで契約満了となるマティングリーとの契約を延長する方向で動いているという。日本時間9月21日に本拠地マーリンズ・パークで記者会見が行われ、マティングリーとの契約延長が正式に発表される見込みとなっている。

     マティングリーとの契約延長に関する情報が流れるなか、マーリンズはこの件に関する正式なコメントを避けた。しかし、CEOのデレク・ジーターが日本時間9月21日にメディアへの対応を行う予定となっており、そのなかでマティングリーとの契約延長が発表される可能性が高い。先日報じられた正遊撃手ミゲル・ロハスとの2年間の契約延長も、同時に発表される見込みだ。

     現在58歳のマティングリーは、チームが大規模な再建を行うなかでの難しい舵取りを強いられている。今季はここまで53勝99敗でナ・リーグ東部地区首位のブレーブスから40ゲーム差の地区最下位に沈んでいるが、経験の少ない選手が大半を占めるロースターを率いて、チームを正しい方向へと導いていることが評価され、今回の契約延長に至ったようだ。

     ドジャースを5年間率いたあと、2015年11月にマーリンズの監督に就任したマティングリーは、監督を務めた期間としてはマーリンズ史上最長となる。マティングリーをマーリンズの監督に招聘したのは、前オーナーのジェフリー・ローリアであり、昨季から2年連続地区最下位という状況から判断して、今季限りでのマティングリーの解任が有力視されていた。しかし、ジーターはヤンキースの先輩でもあるマティングリーとの契約延長を決断。球団創設以来、選手や監督・コーチ陣の大規模な入れ替えを続けてきたマーリンズだが、今回の動きからは、ジーター政権下では継続性のあるチーム強化を目指していることがうかがえる。

     マティングリーのマーリンズでの通算成績は272勝364敗。契約延長を手にしたマティングリーが、発展途上のチームをジーターとともにどのように成長させていくか注目だ。

  • Rソックスのレジェンド「ヤズ」の孫がフェンウェイで本塁打

    2019.9.18 15:15 Wednesday

     1983年以来36年ぶりに、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークに「ヤストレムスキー」の場内アナウンスが戻ってきた。ジャイアンツの新人外野手、マイク・ヤストレムスキーはメジャーデビュー後初めてフェンウェイ・パークを訪れ、祖父カールが23年間のキャリアで237本のアーチを架けたバッターボックスに立った。ボストンのファンに大歓声で迎えられたマイクは、4回表の第3打席でセンターへの20号ソロを放ち、その歓声に応えてみせた。

     マイクの祖父カールは、23年間のキャリアをレッドソックスに一員として全うした、レッドソックスが誇るフランチャイズ・プレイヤーである。1961年にメジャーデビューを果たしてから、1983年にユニフォームを脱ぐまでの23年間、カールはレッドソックスの中心打者として活躍し、1967年には三冠王とア・リーグMVPを獲得。通算3419安打、452本塁打、1844打点、オールスター・ゲーム選出18度、ゴールドグラブ賞7度を誇る、レッドソックスのスーパースターだった。

     カールがフェンウェイ・パークで最後の本塁打を放ったのは1983年7月31日(現地時間)。それから36年と1ヶ月と17日の時を経て、再び「ヤストレムスキー」がフェンウェイ・パークで本塁打を放つ日がやってきた。その一発を放ったのが、カールの孫マイクである。マイクは「1番・レフト」で先発出場したが、守備位置のレフトも祖父カールと同じだったのは、決して偶然ではないだろう。

     もちろん、今回の出場機会は記念として与えられたものなどではなく、マイクが自身の活躍で勝ち取ったものである。29歳の「オールド・ルーキー」であるマイクは、703試合のマイナー経験を経て、今年5月にメジャーデビュー。祖父カールによると、マイクはなかなかメジャー昇格の機会を与えられないなかでも、決して不平不満を漏らすことはなかったという。その後は着実に結果を残し、ここまで97試合に出場して打率.266、20本塁打、52打点、OPS.842をマーク。デビューイヤーの本塁打数は、祖父カール(11本)を大きく上回っている。レッドソックスの「レジェンド」である祖父の領域に近付くのは簡単なことではないが、今後のキャリアが楽しみな存在だ。

  • ツインズが「30本塁打以上5人」のメジャー新記録を樹立

    2019.9.18 14:25 Wednesday

     日本時間9月18日、ミゲル・サノー(ツインズ)は本拠地ターゲット・フィールドで行われたホワイトソックス戦の3回裏に、リードを5点に広げる3ランを放ち、今季30本塁打に到達。ツインズではネルソン・クルーズ、マックス・ケプラー、エディ・ロサリオ、ミッチ・ガーバーに続いて今季5人目であり、「30本塁打以上5人」はメジャー史上初の快挙となった。

     サノーがホワイトソックスの左腕、ロス・デトワイラーから放った一発は、Statcastの計測によると、推定飛距離482フィートの特大アーチ。2015年のStatcast導入後では、2017年にケニー・バルガス(現千葉ロッテ)が放った483フィートの一発に続いて、球団史上2番目の飛距離となった。

     なお、ツインズはすでに「20本塁打以上8人」というメジャー史上初の快挙を成し遂げており、クルーズが37本、ケプラーが36本、ロサリオが31本、ガーバーとサノーが30本、C.J.クロンが24本、ホルヘ・ポランコとジョナサン・スコープが22本という重量打線を形成している。また、今季チーム合計289本塁打は、すでにメジャー記録を更新しており、287本塁打のヤンキースをわずかに上回って両リーグ最多の数字となっている。

     従来の記録である「30本塁打以上4人」は過去に12チームが記録。直近では2009年にフィリーズが達成していたが、重量打線を武器にア・リーグ中部地区の首位を走っているツインズが、メジャーリーグの歴史を塗り替えることになった。

    ◆過去に「30本塁打以上4人」を達成した12チーム
    1977年ドジャース
    (ダスティ・ベイカー、ロン・セイ、スティーブ・ガービー、レジー・スミス)

    1995年ロッキーズ
    (ダンテ・ビシェット、ビニー・キャスティーヤ、アンドレス・ガララーガ、ラリー・ウォーカー)

    1996年ロッキーズ
    (ダンテ・ビシェット、エリス・バークス、ビニー・キャスティーヤ、アンドレス・ガララーガ)

    1997年ドジャース
    (エリック・キャロス、ラウル・モンデシー、マイク・ピアッツァ、トッド・ジール)

    1997年ロッキーズ
    (エリス・バークス、ビニー・キャスティーヤ、アンドレス・ガララーガ、ラリー・ウォーカー)

    1998年ブレーブス
    (アンドレス・ガララーガ、アンドリュー・ジョーンズ、チッパー・ジョーンズ、ハビー・ロペス)

    1999年ロッキーズ
    (ダンテ・ビシェット、ビニー・キャスティーヤ、トッド・ヘルトン、ラリー・ウォーカー)

    2000年ブルージェイズ
    (トニー・バティースタ、ホゼ・クルーズ、カルロス・デルガド、ブラッド・フルマー)

    2000年エンゼルス
    (ギャレット・アンダーソン、トロイ・グロース、ティム・サーモン、モー・ボーン)

    2004年カブス
    (モイゼス・アルー、デレク・リー、アラミス・ラミレス、サミー・ソーサ)

    2006年ホワイトソックス
    (ジョー・クリーディ、ジャーメイン・ダイ、ポール・コナーコ、ジム・トーメイ)

    2009年フィリーズ
    (ライアン・ハワード、ラウル・イバニェス、チェイス・アトリー、ジェイソン・ワース)

  • ブルージェイズ・ビジオがサイクル安打 史上2組目の親子達成

    2019.9.18 14:00 Wednesday

     日本時間9月18日、ブルージェイズは敵地オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズで行われたオリオールズ戦に8対5で勝利した。この試合に「2番・二塁」で先発出場した新人キャバン・ビジオは、初回の第1打席こそ空振り三振に倒れたものの、3回表の第2打席で14号逆転2ラン、6回表の第3打席でライトへのヒット、8回表の第4打席で二塁打、9回表の第5打席でタイムリー三塁打を放ち、サイクルヒットを達成。親子での達成は史上2人目の快挙となった。

     ブルージェイズの選手によるサイクルヒット達成は、1989年のケリー・グルーバー、2001年のジェフ・フライに続いてビジオが3人目。また、ビジオの父で、殿堂入り選手でもあるクレイグ・ビジオ(元アストロズ)は2002年にサイクルヒットを達成しており、親子での達成はゲーリー(1980年・当時ツインズ)とダリル(2004年・当時パイレーツ)のウォード親子に続いて史上2組目である。

     5打数4安打4打点3得点の大活躍を見せたビジオだが、サイクルヒットを達成しただけでなく、単打で出塁した6回表に二盗(今季12盗塁目)、二塁打を放った8回表に三盗(今季13個目の盗塁)に成功。同一の試合でサイクルヒットと複数の盗塁を記録した選手は、メジャーリーグの長い歴史のなかでも、1980年のチャーリー・ムーア(当時ブリュワーズ)とビジオの2人だけである。

     5月下旬にメジャーデビューを果たしたビジオは、デビュー3試合目で初本塁打を含む3安打を放つ活躍を見せたが、6月は打率.220、7月は打率.193、8月は打率.220とメジャーの壁にぶつかっていた。しかし、9月に入ってからの11試合では打率.333、OPS1.136の好成績をマークしており、ようやくメジャーレベルの投手に適応してきた様子。今季の通算成績は打率.230、14本塁打、42打点、13盗塁、OPS.786となり、キャリア序盤の父と比べても遜色ない数字となっている。今後のさらなる成長が楽しみな選手の1人である。

  • ブリュワーズに朗報 球宴右腕・ウッドラフが戦列復帰へ

    2019.9.17 13:00 Tuesday

     前半戦に10勝3敗、防御率3.67の好成績をマークしてオールスター・ゲーム初選出を果たしながらも、左腹斜筋を痛めて7月下旬から戦列を離れていたブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)が、日本時間9月18日に本拠地ミラー・パークで行われるパドレス戦で先発する予定であることが明らかになった。エース級の活躍で前半戦の戦いを支えた右腕の復帰は、逆転でのポストシーズン進出を目指すブリュワーズにとって明るいニュースとなりそうだ。

     開幕ローテーションの一員として迎えたメジャー3年目の今季、ここまで20試合に先発して117回2/3を投げ、11勝3敗、防御率3.75、136奪三振をマークしているウッドラフは、日本時間7月23日に左腹斜筋痛により故障者リスト入り。その後、マイナーでも登板機会はなかったが、レギュラーシーズンが最終盤を迎えたこのタイミングで戦列復帰の準備が整った。

     今季のブリュワーズは、ウッドラフが先発した20試合で16勝4敗と大きく勝ち越しており、26歳のオールスター右腕の復帰は非常に心強い。ただし、先発投手として長いイニングを投げられる状態まで回復しているわけではなく、明日のパドレス戦では、球数制限に達するまでのイニングを投げ、2番手のジオ・ゴンザレスにバトンを渡す予定となっている。

     ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は、ウッドラフの球数制限について、具体的な数字を明言していない。その一方で、「もし順調にいけば、ウッドラフはレギュラーシーズンの残り試合で3度登板し、我々は彼がどのようにチームに貢献できるかを見極めることになる」と具体的なプランを明らかにしている。ウッドラフが指揮官の期待に応えるパフォーマンスを見せ、なおかつブリュワーズがポストシーズン進出を果たした場合、ウッドラフはブリュワーズ投手陣のなかで重要な役割を担うことになるだろう。

     クリスチャン・イェリッチを欠くなかで、逆転でのポストシーズン進出に向けて猛スパートを見せているブリュワーズ。残り試合のスケジュールの面では、首位カージナルスや2位カブスよりも優位と見られており、ウッドラフ復帰がポストシーズン進出に向けての後押しとなるか注目だ。

  • カブス・リゾー レギュラーシーズンの残り試合を欠場か

    2019.9.17 11:30 Tuesday

     ナ・リーグ中部地区首位のカージナルスを2ゲーム差で追い、逆転での地区優勝を目指すカブスだが、レギュラーシーズンの残り試合を正一塁手を欠いた状態で戦うことになりそうだ。日本時間9月16日のパイレーツ戦で守備時に右足首を痛めて途中交代したアンソニー・リゾーが、レギュラーシーズンの残り試合を欠場する可能性が高いことが明らかになった。

     正遊撃手のハビアー・バイエズ、クローザーのクレイグ・キンブレルを欠くなか、粘り強い戦いで首位カージナルスに食らいついているカブス。しかし、ここにきてチームのリーダー格であるリゾーまでも失うことになってしまった。

     相手打者のバントに対して一塁から猛ダッシュした際に右足首を痛めたリゾーは、苦痛に顔をしかめながら途中交代。MRI検査の結果、骨折は免れたものの、5~7日間は患部を保護するためのブーツを着用する必要があり、レギュラーシーズンの残り試合欠場が濃厚となった。

     ただし、リゾー自身は「できる限り早くプレイしたい」と話しており、レギュラーシーズンが閉幕を迎えるまでに戦列に戻ることを望んでいる。「身体の調子はとても良い。早期復帰の可能性を諦めたくないね。そのためにどんなことでもやるつもりだよ」と早期復帰に意欲を見せており、患部の状態次第では、レギュラーシーズン最終盤に戻ってくる可能性もゼロではない。

     リゾーは、今季ここまで140試合に出場し、打率.289、26本塁打、93打点、OPS.920をマークしている。出塁率.404は自己ベストの数字であり、OPS.920も2016年(OPS.928)に次いで自己2番目の数字。主力打者としての活躍はもちろん、安定感のある一塁守備や、若手野手が多いチームのなかでリーダーとしての役割も担ってチームに貢献していたため、リゾーの離脱がカブスに与える影響の大きさは計り知れない。リゾー離脱中にチームがどれだけ踏ん張れるか。5年連続のポストシーズン進出に向けて、カブスが正念場を迎えた。

  • Wソックス・ヒメネスとカブス・ブライアントが週間最優秀選手に

    2019.9.17 10:30 Tuesday

     日本時間9月17日、メジャーリーグ機構は2019年レギュラーシーズン第25週の週間最優秀選手を発表し、ア・リーグはイロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)、ナ・リーグはクリス・ブライアント(カブス)が選出された。今季デビューの新人であるヒメネスは自身初の受賞。2015年のナ・リーグ新人王、2016年のナ・リーグMVPであるブライアントもメジャー5年目にして初受賞となった。

     22歳のヒメネスは、6試合に出場して打率.435、3本塁打、11打点、OPS1.370の好成績をマーク。これまではメジャーレベルの投手に苦戦する場面も多く見られたが、ここにきてメジャーレベルに適応し始めており、日本時間8月30日以降、OPS1.070という素晴らしい成績を残している。第25週の大活躍もあり、今季の通算成績は打率.259、27本塁打、69打点、OPS.799まで向上。大物ルーキーの1年目としては十分に合格点を与えられる数字となっている。なお、ホワイトソックスの選手が週間最優秀選手に選出されるのは、ルーカス・ジオリトに続いて2人目である。

     一方、27歳のブライアントは、6試合に出場して打率.500、5本塁打、13打点、OPS1.720と猛打爆発。2度のマルチ本塁打をマークし、日本時間9月16日のパイレーツ戦で2本塁打を放ったことにより、2016年以来3年ぶりに30本塁打の大台を突破した。昨季は故障もあって不本意な1年を過ごしたが、今季はここまで打率.288、31本塁打、77打点、OPS.925と本来の実力を発揮。メジャー最初の5シーズンで138本塁打となり、球団記録を更新した。なお、カブスの選手による週間最優秀選手の受賞は、昨年8月のアンソニー・リゾー以来、今季初めてである。

  • エンゼルス・トラウト 右足の手術で今季終了へ

    2019.9.16 11:10 Monday

     エンゼルスが誇るスーパースター、マイク・トラウトの2019年シーズンが終わりを迎えた。日本時間9月16日、エンゼルスはトラウトが右足の手術を受ける予定であることを発表。オールスター・ゲーム選出8度、MVP受賞2度の実績を誇るトラウトは、右足の不調により日本時間9月7日からスタメンを外れていたが、シーズン終了を待たずに手術を受けることを決断した。

     当初、トラウトは日本時間9月14日のレイズ戦で戦列復帰を果たす予定だったが、実現せず。翌15日には、同16日のレイズ戦で復帰する予定であることを明らかにしていたが、試合開始前に右足の状態を確認した結果、戦列に復帰するのではなく、手術を受けてシーズンを終えることが決定した。

     トラウトは「数週間前にMRI検査を受けたとき、シーズンが終わったあとに手術が必要かもしれないということは認識していた。でも、思ったよりも状態が悪かったんだ」とコメント。「いろんなことを試してみたし、トレーニング・スタッフも精一杯動いてくれた。僕の右足の状態が良くなるように最善を尽くしてくれたんだ。良くなったときもあったけど、歩くのさえ困難なときもあった。残念だよ」と、トレーニング・スタッフへの感謝と戦列復帰できなかったことへの無念さを口にした。

     今季のトラウトは、134試合に出場して打率.291、45本塁打(自己最多)、104打点、110得点、OPS1.083の好成績をマーク。現時点では本塁打のほか、四球(110)、出塁率(.438)、長打率(.645)の各部門でリーグ1位の数字を残している。シーズンを通してア・リーグのMVPレースの先頭を走ってきたトラウトだが、このタイミングでの戦線離脱とシーズン終了は、MVPレースに少なからず影響を与えることになるだろう。アレックス・ブレグマン(アストロズ)らライバルが着実に数字を積み重ねているからだ。

     エンゼルスでは、大谷翔平に続いてトラウトもレギュラーシーズン閉幕を待たずして2019年シーズンの戦いを終えることになった。すでにポストシーズン進出の可能性も消滅しており、残り12試合はスター選手を欠くなかでの消化試合という、やや寂しい戦いとなりそうだ。

  • マリナーズがイチローの功績を称えるセレモニーを開催

    2019.9.15 14:00 Sunday

     日本時間9月15日、マリナーズは本拠地T-モバイル・パークで行われたホワイトソックス戦の試合開始前に、今年3月に現役を引退したイチローに「フランチャイズ・アチーブメント・アウォード」を授与するセレモニーを行った。19年間のメジャー生活では、自分の発言を正しく理解してもらえるように通訳を介してコメントを発表していたイチローだが、この日はシアトルの野球ファンの前で、英語でのスピーチを行った。

     イチローは、今年3月に東京ドームで行われたアスレチックスとの2連戦を最後に、ユニフォームを脱ぐ決断をした。「あの夜、東京で引退したとき、素晴らしいシアトルのファンがその場にいなかったので、不完全な気持ちになりました。今夜は、みなさんの何年にもわたるサポートに対して、感謝の気持ちを表したいと思います」と、シアトルのファンへの感謝を口にする機会を得たことを喜んだ。

     「2001年に私がシアトルへ来たとき、日本から(メジャーリーグへ)来た野手は誰もいませんでした。みなさんが目にしたのは、27歳の、小さくて細い選手でした。みなさんが私を受け入れない理由はたくさんあったと思います。しかし、みなさんは私を受け入れてくれました」とメジャー挑戦当時を振り返ったイチロー。「それは、シアトルを離れたときや、シアトルに戻ってきたときも変わりませんでした。2018年にシアトルへ戻ってくるチャンスをいただけたことには本当に感謝しています。(戻ってきた)理由はファンのみなさんでした」とシアトルのファンへの想いを口にした。

     マリナーズCEOのジョン・スタントンは、イチローを「2つの文化の架け橋」と呼ぶ。もちろん、2つの文化とは日本とアメリカのことだ。そして「イチロー、あなたをクーパーズタウンで見るのを楽しみにしているよ」と語り、イチローのアメリカ野球殿堂入りに期待を寄せた。今回のセレモニーには、マリナーズ出身の殿堂入り選手であるケン・グリフィーJr.とエドガー・マルティネスも出席。近い将来、イチローが彼らの仲間入りを果たす日は、必ずやってくるはずだ。

« Previous PageNext Page »