English Español 韓国語
  • ジャッジが9年3億6000万ドルでヤ軍残留へ 史上最大のFA契約に

    2022.12.8 00:32 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ヤンキースからフリーエージェント(FA)となっていた今季ア・リーグMVPのアーロン・ジャッジは9年3億6000万ドルの超大型契約で残留することを決断したようだ。ヤンキースとジャイアンツが激しい争奪戦を繰り広げ、終盤にはパドレスも参戦していたようだが、ジャッジはヤンキースの一員としてキャリアを全うすることを選んだ。史上最大のFA契約となり、全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれていることも報じられている。

     9年3億6000万ドル。この巨額の契約が現在のジャッジの価値を物語っている。開幕前に7年2億1350万ドルの契約延長オファーを蹴って迎えた今季は、157試合に出場して打率.311、62本塁打、131打点、16盗塁、OPS1.111という驚異的な成績をマーク。大谷翔平(エンゼルス)との争いを制し、ア・リーグMVPに選出された。

     総額3億6000万ドルという超大型契約は、ブライス・ハーパーがフィリーズと結んだ13年3億3000万ドルを超え、FA史上最高額。また、野手として年平均4000万ドルの大台に乗った初めての選手となった(投手ではマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーがともに年平均4333万ドルでメッツと契約している)。

     ジャッジはカリフォルニア州リンデン出身で、子供のころはジャイアンツファン、特に当時の正遊撃手リッチ・オリーリアが好きだった。そうした事情もあり、ジャイアンツへの移籍を予想する声もあったが、ジャッジが選んだのはヤンキース残留。2009年を最後にワールドシリーズの舞台から遠ざかっている「球界の盟主」を再び頂点に導くというミッションを背負うことになった。

     なお、ジャッジは来季からヤンキースのキャプテンに就任し、ユニフォームに「C」のマークを付ける見込みだという。ヤンキースのキャプテンはデレック・ジーター以来。過去にはベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、サーマン・マンソン、ロン・ギドリー、ドン・マティングリーといった名選手たちが務めてきた。

  • カブスが先発補強 今季14勝の右腕タイオンと4年6800万ドルで合意

    2022.12.8 00:14 Thursday

     今オフ、少なくとも1人は実績のある先発投手を補強したいと考えていたカブスが先発補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、カブスはヤンキースからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ジェイムソン・タイオンと4年6800万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。元MVPのコディ・ベリンジャーと1年1750万ドルで合意するなど、今オフも積極的に動いているカブス。74勝88敗で地区3位に終わった今季からの浮上を目指す。

     現在31歳のタイオンは、今季ヤンキースで32試合に先発して177回1/3を投げ、14勝5敗、防御率3.91、151奪三振をマーク。4年ぶり2度目の規定投球回到達を果たし、14勝は自己最多タイだった。マイナー時代の2014年とメジャー昇格後の2019年にトミー・ジョン手術を受け、2017年には精巣がんの疑いで離脱するなど、キャリアを通じて故障や病気に悩まされてきたタイオンだが、健康時の実力は折り紙付き。キャリアハイのシーズンとなったパイレーツ時代の2018年には191イニングを投げて14勝10敗、防御率3.20、179奪三振の好成績を残している。

     カブスは昨オフ、3年7100万ドルの契約でマーカス・ストローマンを獲得。このストローマンとタイオン、実績十分のカイル・ヘンドリックスの3人が先発三本柱を形成することになる。今季台頭したジャスティン・スティール、キーガン・トンプソン、ヘイデン・ウェスネスキー、ハビアー・アサッドらが残りの2枠を争う構図だが、カーター・ホーキンスGMは「投手というものは何人いても十分ではない。できる限り層を厚くしたい」と話しており、さらなる補強に動く可能性もある。

     今オフのカブスは、大物遊撃手の獲得を狙っているほか、FAとなったウィルソン・コントレラスに代わる正捕手の確保も急務となっている。ホーキンスGMはベリンジャーとタイオンの契約が正式に成立したあとも忙しい日々を送ることになりそうだ。

  • 吉田正尚がポスティング公示 ベルら有力選手の移籍も続々と決定

    2022.12.7 12:40 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者によると、ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す吉田正尚(オリックスバファローズ)が日本時間12月7日午後10時にポスティング公示されることがメジャー各球団へ通達されたようだ。メジャー30球団との交渉期間は45日間、交渉期限は日本時間1月21日午前7時となる。また、サンディエゴで開催されているウィンター・ミーティングは3日目を迎え、ジョシュ・ベル、ミッチ・ハニガーなど有力FA選手の移籍先が続々と決まっている。

     現在29歳の吉田は、今季オリックスで119試合に出場して打率.335、21本塁打、88打点、OPS1.008の好成績をマーク。1996年以来26年ぶりとなる日本一に貢献した。41三振に対して80四球という打撃技術の高さには米球界からも注目が集まっており、左打ちの外野手を欲するヤンキースなどが獲得に動くことが予想されている。

     今季ナ・リーグのシルバースラッガー賞をDH部門で受賞したベルは、2年3300万ドルの契約でガーディアンズと合意したことが報じられている。2023年シーズン終了後にオプトアウトできる権利が盛り込まれているようだ。現在30歳のベルは、今季ナショナルズとパドレスで合計156試合に出場して打率.266、17本塁打、71打点、OPS.784を記録。ナショナルズ時代の2019年にはキャリアハイの打率.277、37本塁打、116打点、OPS.936をマークした。

     マリナーズからFAとなったハニガーは、3年4350万ドルでジャイアンツと合意したことが報じられている(2024年シーズン終了後にオプトアウト可能)。現在31歳のハニガーは、今季マリナーズで57試合のみの出場に終わり、打率.246、11本塁打、34打点、OPS.737と不本意なシーズンを過ごした。2021年には自己最多の39本塁打、100打点を記録しており、新天地で復活を目指す。なお、ジャイアンツは今オフ、外野手を2人補強することを狙っており、ア・リーグMVPのアーロン・ジャッジの争奪戦にも加わっている。

     フィリーズは4年7200万ドルで右腕タイワン・ウォーカーと合意し、先発陣の補強に成功した。現在30歳のウォーカーは、今季メッツで29試合に先発して157回1/3を投げ、12勝5敗、防御率3.49、132奪三振を記録。7年ぶり2度目の2ケタ勝利を達成した。なお、フィリーズは救援左腕マット・ストラームとも2年1500万ドルで合意間近と報じられており、11年3億ドルで合意したトレイ・ターナーも含め、積極的な補強を展開している。

  • 初のドラフト・ロッタリー開催 全体1位指名権はパイレーツが獲得

    2022.12.7 10:56 Wednesday

     日本時間12月7日、ウィンター・ミーティングが行われているカリフォルニア州サンディエゴでメジャーリーグ史上初となるドラフト・ロッタリーが開催され、パイレーツが2023年ドラフトにおける全体1位指名権を獲得した。ロッタリーの抽選対象となるのは全体1位から6位までの指名権で、ポストシーズン進出を逃した18チームがロッタリーに参加。なお、全体7位以降の指名権はロッタリーの抽選対象とならず、2022年レギュラーシーズンの勝率が低い順に割り振られている。

     ドラフト・ロッタリーの結果は以下の通り(カッコ内はロッタリーがなかった場合の指名順)。

    1 パイレーツ(3)
    2 ナショナルズ(1)
    3 タイガース(6)
    4 レンジャーズ(7)
    5 ツインズ(13)
    6 アスレチックス(2)
    7 レッズ(4)
    8 ロイヤルズ(5)
    9 ロッキーズ(8)
    10 マーリンズ(9)
    11 エンゼルス(10)
    12 ダイヤモンドバックス(11)
    13 カブス(12)
    14 レッドソックス(14)
    15 ホワイトソックス(15)
    16 ジャイアンツ(16)
    17 オリオールズ(17)
    18 ブリュワーズ(18)

     ロッタリーの恩恵を受けたのは、指名順が上がったパイレーツ(3位から1位)、タイガース(6位から3位)、レンジャーズ(7位から4位)、ツインズ(13位から5位)の4チーム。逆にナショナルズ(1位から2位)、アスレチックス(2位から6位)、レッズ(4位から7位)、ロイヤルズ(5位から8位)の4チームはもともと全体6位以内の指名権を持っていたが、指名順を下げる結果となった。

     ロッタリーでツインズが13位から5位に大幅ランクアップした影響により、ロッキーズ(8位から9位)、マーリンズ(9位から10位)、エンゼルス(10位から11位)、ダイヤモンドバックス(11位から12位)、カブス(12位から13位)も1つずつ指名順を落としている。14~18位の指名順には変動がなかった。

  • デグロム獲得のレンジャーズ 左腕ヒーニーと2年2500万ドルで合意

    2022.12.7 10:33 Wednesday

     ジェイコブ・デグロムを5年契約で獲得したレンジャーズがさらなる先発補強に動いた。日本時間12月7日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レンジャーズはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕アンドリュー・ヒーニーと2年契約を結ぶことで合意に至ったという。契約条件は2年2500万ドルと報じられているが、出来高の条件をクリアすることで最大3700万ドルになるようだ。また、1年目のシーズン終了後にオプトアウトできる権利も盛り込まれている。

     現在31歳のヒーニーは、今季16試合(うち14先発)に登板して72回2/3を投げ、4勝4敗、防御率3.10、110奪三振を記録。故障もあってフル稼働できなかったものの、フォーシーム、カーブ、チェンジアップが主体のピッチングからフォーシームとスライダーが主体のピッチングに変更し、確かな手ごたえをつかんだ。規定投球回には届いていないが、防御率3.10、被打率.214、WHIP1.09、奪三振率13.62、K/BB5.79はいずれもキャリアハイの数字である。

     エンゼルス時代の2018年には30試合に先発して180イニングを投げた経験があり、エンゼルス時代の「量」とドジャース移籍後の「質」が組み合わされば、先発2~3番手クラスの好成績を残しても決して不思議ではない。レンジャーズの先発ローテーションにはデグロム、ヒーニー、ジェイク・オドリッジが新加入し、マーティン・ペレスがクオリファイング・オファーを受諾して残留。昨オフ4年契約を結んだジョン・グレイと合わせ、先発5枚が揃って一気にグレードアップした。

     ヒーニーはメジャー2年目の2015年から2021年途中までエンゼルスでプレー。来季からはレンジャーズの一員として慣れ親しんだア・リーグ西部地区に戻ってくることになった。かつての同僚である大谷翔平やマイク・トラウトとの対戦にも注目だ。

  • カブスが元MVPベリンジャーを獲得 1年1750万ドルで合意との報道

    2022.12.7 10:15 Wednesday

     2019年にナショナル・リーグのMVPに輝いたあと、故障の影響もあって苦しいシーズンが続いている男が新天地で復活を目指すことになった。日本時間12月7日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、カブスはドジャースからノンテンダーFAとなっていたコディ・ベリンジャーと契約合意に至ったという。契約条件は1年1750万ドルと報じられている。来季ベリンジャーはメジャー2年目を迎える鈴木誠也と右中間コンビを形成することになりそうだ。

     現在27歳のベリンジャーは、メジャーデビューした2017年に132試合で打率.267、39本塁打、97打点、10盗塁、OPS.933の好成績を残し、新人王を受賞。翌2018年は162試合に出場して打率.260、25本塁打、76打点、14盗塁、OPS.813とやや数字を落としたが、2019年は156試合で打率.305、47本塁打、115打点、15盗塁、OPS1.035という自己最高の成績をマークし、MVPに選ばれた。

     新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなった2020年は56試合で打率.239、12本塁打、30打点、6盗塁、OPS.788という成績。この年のポストシーズンで本塁打を放って同僚と激しくハイタッチした際に右肩を脱臼したことが影響したのか、2021年以降の2シーズンは合計239試合に出場して打率.193、29本塁打、104打点、17盗塁、OPS.611と極度の打撃不振に陥り、今年11月にドジャースからノンテンダーFAとなっていた。

     センターの守備では今季OAA6をマークしており、打撃不振のなかでも安定した守備力は健在。よって、かつての打棒を取り戻すことさえできれば、1年1750万ドルの契約は大バーゲンとなる。カブスでも正中堅手を務めることが予想されるが、新天地で輝きを取り戻し、1年後のFA市場で好条件の大型契約を手にすることはできるだろうか。

  • ヤンキースがケインリーと2年1150万ドルで合意 3年ぶり古巣復帰

    2022.12.7 02:14 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ヤンキースはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕トミー・ケインリーと2年1150万ドルで契約合意に至ったようだ。ケインリーは2010年ドラフト5巡目でヤンキースに入団し、他球団でプレーしたあと、2017~20年にヤンキースでプレーしており、ヤンキースに在籍するのは今回が3度目となる。ケインリーにはレッドソックスも興味を示していたが、ヤンキースが宿敵との争奪戦を制した。

     現在33歳のケインリーは、今季ドジャースで13試合に登板して12回2/3を投げ、0勝0敗1セーブ、1ホールド、防御率2.84、14奪三振を記録。ヤンキース時代の2020年に右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受け、ドジャースと結んだ2年契約の1年目にあたる2021年は全休したが、リハビリを終えて今年5月に戦列復帰を果たした。その後、右前腕の炎症で再び長期離脱となったが、9月中旬に復帰。5月の4登板は防御率6.75と不安定だったが、9月以降は9登板で防御率1.04と好投して完全復活をアピールし、ポストシーズンでも3試合に登板した。

     ケインリーは2013年オフのルール5ドラフトで指名を受け、ヤンキースからロッキーズへ移籍。翌2014年にメジャーデビューし、ホワイトソックスを経て、2017年7月のトレードで古巣ヤンキースに復帰した。2019年には自己最多の72試合に登板して3勝2敗、27ホールド、防御率3.67をマーク。勝ちパターンの一角を担った時期もあり、3年ぶりのヤンキース復帰となる来季もブルペンの中心メンバーの1人として活躍が期待される。

     ヤンキースのブルペンは、今季メジャー3位となる救援防御率2.97を記録。アロルディス・チャップマン、ザック・ブリットン、チャド・グリーンらがFAとなったものの、彼らは主力メンバーではなかったため、戦力面での影響はそれほど大きくない。ケインリーはクレイ・ホームズ、ジョナサン・ロアイシガ、ワンディ・ペラルタ、ルー・トリビーノ、ロン・マリナチオ、ルーカス・リットキーらとともに強力ブルペンを形成することになる。

  • 最優秀リリーバーの受賞者が決定 アはクラセ、ナはディアスが選出

    2022.12.7 01:51 Wednesday

     日本時間12月7日、各リーグの年間最優秀リリーバーが発表され、アメリカン・リーグのマリアーノ・リベラ賞はエマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)、ナショナル・リーグのトレバー・ホフマン賞はエドウィン・ディアス(メッツ)が受賞した。ディアスはマリナーズ時代の2018年にマリアーノ・リベラ賞を受賞しており、両リーグでの受賞はクレイグ・キンブレルに次いで史上2人目の快挙(最優秀リリーバーの表彰は2014年開始)。一方のクラセは初受賞となった。

     年間最優秀リリーバーの発表に先駆けて、日本時間12月6日には「オールMLB」の発表が行われたが、1stチームの救援投手部門はクラセとディアスの2人が選出。その2人がそのまま順当に各リーグの年間最優秀リリーバーにも選出される形となった。

     現在24歳のクラセはメジャー3年目の今季、77試合に登板して72回2/3を投げ、3勝4敗42セーブ、防御率1.36、77奪三振の好成績をマーク。自身初のオールスター・ゲーム選出を果たし、最多セーブのタイトルも獲得した。42セーブは両リーグ最多の数字であり、登板試合数77は同最多タイ、完了試合数67も同最多。相手打者を打率.167に抑え、与四球もわずか10個(与四球率1.24)と安定感抜群のピッチングを見せた。今季ガーディアンズは開幕前の「ホワイトソックス本命」との予想を覆し、4年ぶりの地区優勝を成し遂げたが、その快進撃は守護神クラセなしには有り得なかった。

     現在28歳のディアスはメジャー7年目の今季、61試合に登板して62イニングを投げ、3勝1敗32セーブ、4ホールド、防御率1.31、118奪三振の好成績をマーク。17.13という驚異的な奪三振率を記録し、これは60イニング以上の投手としてメジャー史上最高の数字だった。被打率.160と相手打者を圧倒し、与四球率も過去3年の3.41、4.91、3.30から今季は2.61と大きく改善。絶対的守護神としてシーズン101勝を挙げたメッツを支え、シーズン終了後に一旦はFAとなったものの、5年1億200万ドル+オプション1年の大型契約でメッツ残留が決まっている。

  • 明日は初のドラフト・ロッタリー 全体1~6位の権利を抽選で決定

    2022.12.6 13:50 Tuesday

     新しい労使協定で導入が決まった「ドラフト・ロッタリー」がいよいよ明日、日本時間12月7日に開催される。これは全体1~6位のドラフト指名権を獲得するチームを抽選で決めるというものだ。これまでメジャーリーグではドラフト前年の勝率が低い順に指名権が与えられていたため、主力放出などによってチームを解体し、勝率を下げることにメリットがあった。そうした動きに歯止めをかけるべく、今年から新しく導入されたシステムである。日本時間12月7日午前10時30分からMLBネットワークで生中継される。

    「ドラフト・ロッタリー」には今年のポストシーズンに出場できなかった18チームが参加する。全体1~6位のドラフト指名権がロッタリーの対象となり、惜しくもポストシーズン進出を逃したオリオールズ(83勝79敗)やブリュワーズ(86勝76敗)にも全体1位指名権を獲得するチャンスが与えられる。

     18チームの全体1位指名権獲得の確率は以下の通り。今季の勝率が低い順に確率が高くなっているが、勝率ワースト1位を狙うインセンティブを削減するために、勝率ワースト1~3位は同じ確率となっている。

    1 ナショナルズ 16.5%
    2 アスレチックス 16.5%
    3 パイレーツ 16.5%
    4 レッズ 13.2%
    5 ロイヤルズ 10.0%
    6 タイガース 7.5%
    7 レンジャーズ 5.5%
    8 ロッキーズ 3.9%
    9 マーリンズ 2.7%
    10 エンゼルス 1.8%
    11 ダイヤモンドバックス 1.4%
    12 カブス 1.1%
    13 ツインズ 0.9%
    14 レッドソックス 0.8%
    15 ホワイトソックス 0.6%
    16 ジャイアンツ 0.5%
    17 オリオールズ 0.4%
    18 ブリュワーズ 0.2%

     また、勝率が低ければ毎年必ずロッタリーに参加できるわけではなく、市場規模の大きいチーム(=収益分配金を受け取っていないチーム)は2年連続で全体1~6位の指名権を獲得することはできない。市場規模の小さいチーム(=収益分配金を受け取っているチーム)は2年連続まで許されるが、3年連続で全体1~6位の指名権を獲得することはできない。これに該当した場合、得られる指名権は最高でも全体11位となる。

     ロッタリーの対象ではない全体7位以降の指名権は従来同様、勝率の低い順に割り振られる。たとえば、ブリュワーズが全体1~6位の指名権を得られなかった場合、自動的に全体18位となる。また、2巡目以降はロッタリーの結果に関係なく、勝率の低い順に指名することになる。さらに、ポストシーズン進出チームは、ポストシーズンの敗退ラウンドが早かったほうから指名することになっている(これも新ルール)。よって、ワールドシリーズ制覇のアストロズが最後、その1つ前がリーグ優勝のフィリーズということになる。

     ロッタリーの導入がどのような効果をもたらすかは未知数だが、ウィンター・ミーティングの名物イベントの1つとなっていく可能性もありそうだ。

  • 「オールMLB」発表 大谷は投手で1stチーム、打者で2ndチーム入り

    2022.12.6 11:00 Tuesday

     日本時間12月6日、2022年シーズンの「オールMLB」が発表され、大谷翔平(エンゼルス)は先発投手として1stチーム、指名打者として2ndチームに選ばれた。昨季は指名打者として1stチーム、先発投手として2ndチームに選ばれており、投打2部門での選出は2年連続。2019年から表彰が始まった「オールMLB」で投打2部門での選出を経験しているのは、もちろん大谷だけである。1stチーム、2ndチームとも先発投手5名、救援投手2名、外野手3名、その他のポジションは各1名が選出される。

     2022年シーズンの「オールMLB」の顔ぶれは以下の通り。

    ◆1stチーム
    先発投手:サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)
    先発投手:大谷翔平(エンゼルス)
    先発投手:ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
    先発投手:フランバー・バルデス(アストロズ)
    先発投手:アレック・マノア(ブルージェイズ)
    救援投手:エドウィン・ディアス(メッツ)
    救援投手:エマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)
    捕手:J・T・リアルミュート(フィリーズ)
    一塁手:ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
    二塁手:ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)
    三塁手:マニー・マチャド(パドレス)
    遊撃手:トレイ・ターナー(ドジャース)
    外野手:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
    外野手:ムーキー・ベッツ(ドジャース)
    外野手:マイク・トラウト(エンゼルス)
    指名打者:ヨーダン・アルバレス(アストロズ)

    ◆2ndチーム
    先発投手:フリオ・ウリアス(ドジャース)
    先発投手:ディラン・シース(ホワイトソックス)
    先発投手:マックス・フリード(ブレーブス)
    先発投手:アーロン・ノラ(フィリーズ)
    先発投手:マックス・シャーザー(メッツ)
    救援投手:ライアン・ヘルズリー(カージナルス)
    救援投手:ライアン・プレスリー(アストロズ)
    捕手:ウィル・スミス(ドジャース)
    一塁手:フレディ・フリーマン(ドジャース)
    二塁手:アンドレス・ヒメネス(ガーディアンズ)
    三塁手:ノーラン・アレナド(カージナルス)
    遊撃手:フランシスコ・リンドーア(メッツ)
    外野手:フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)
    外野手:カイル・シュワーバー(フィリーズ)
    外野手:カイル・タッカー(アストロズ)
    指名打者:大谷翔平(エンゼルス)

  • エンゼルスがブルペン補強 右腕エステベスと2年1350万ドルで合意

    2022.12.6 10:42 Tuesday

     エンゼルスが課題の1つであったブルペンの補強を実現させた。日本時間12月6日、エンゼルスはロッキーズからフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕カルロス・エステベスと2年契約を結んだことを発表。総額は1350万ドルと報じられており、2023年と2024年の年俸はそれぞれ675万ドルとなる。今夏ライセル・イグレシアスをトレードで放出したあと、クローザーを固定できなかったエンゼルスだが、エステベスは2016年と2021年にそれぞれ11セーブを挙げた実績があり、新天地でクローザーを任される可能性もありそうだ。

     現在29歳のエステベスは「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズで6年間プレー。今季は62試合に登板して57イニングを投げ、4勝4敗2セーブ、13ホールド、防御率3.47、54奪三振という自己ベストの成績をマークした。メジャー通算では321試合に登板し、18勝21敗25セーブ、63ホールド、防御率4.59、奪三振率9.30、与四球率3.52という成績を残している。

     ピッチングは平均97.5マイルのフォーシームが全体の7割以上を占め、そこにスライダーとチェンジアップをほぼ同じ割合で交えていくスタイル。今後エンゼルスがクローザーの獲得に動く可能性もあるが、現時点ではエンゼルスの来季のクローザーの最有力候補と言えるだろう。

     エステベスが加入したエンゼルスのブルペンは、アーロン・ループ、ライアン・テペラ、ジミー・ハーゲット、ホセ・キハダらが中心で、ほかにはアンドリュー・ワンツ、ザック・ワイス、ロングリリーフ担当のハイメ・バリアが控えている。先発6番手争いに敗れた投手もブルペンに加わることになるだろう。だが、ポストシーズン進出を目指すうえでまだ十分な戦力とは言えず、残りの補強資金との兼ね合いにはなるものの、今後の移籍市場でペリー・ミナシアンGMがどのような補強を見せるか注目される。

  • フィリーズが大物遊撃手獲得に成功 ターナーと11年3億ドルで合意

    2022.12.6 10:23 Tuesday

     今オフの最優先課題として「大物遊撃手の獲得」を掲げていたフィリーズがその補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、フィリーズはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていたトレイ・ターナーと11年3億ドルの大型契約を結ぶことで合意に至ったという。ブライス・ハーパー、J・T・リアルミュート、カイル・シュワーバーといったスター軍団で今季13年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたフィリーズの打線は、球界屈指のスピードスターの加入によって、さらに強化された。

     現在29歳のターナーは、今季ドジャースで160試合に出場して打率.298、21本塁打、100打点、27盗塁、101得点、OPS.809の好成績をマーク。ナショナルズでレギュラーに定着した2018年以降、データサイト「ファングラフス」が算出する総合指標WARで24.9を記録しているが、これはムーキー・ベッツ(ドジャース)、マイク・トラウト(エンゼルス)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)、フランシスコ・リンドーア(メッツ)、アレックス・ブレグマン(アストロズ)に次ぐメジャー7位の数字である。

     2016年以降に2000打席以上の遊撃手のなかで、長打率.489はトレバー・ストーリー(レッドソックス)の.513、コリー・シーガー(レンジャーズ)の.492に次ぐ3位。2018~22年の5シーズンで90本塁打&140盗塁をクリアした選手は、メジャー全体でただ1人となっている。今回の11年契約には全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれており、フィリーズから2005年のジミー・ロリンズ以来となるオールスター遊撃手が誕生する可能性は高そうだ(ターナーは2021年から2年連続で選出)。

     ターナーの移籍先が決まったことにより、カルロス・コレア、ザンダー・ボガーツ、ダンズビー・スワンソンらが名を連ねるFAの遊撃手市場が本格的に動き出すとみられる。なお、メジャーリーグ公式サイトでフィリーズを担当するトッド・ゾレッキー記者は、来季ハーパーが戦列復帰したあとのスタメンを以下のように予想している。

    (左)カイル・シュワーバー
    (遊)トレイ・ターナー
    (指)ブライス・ハーパー
    (捕)J・T・リアルミュート
    (一)リース・ホスキンス
    (右)ニック・カステヤノス
    (三)アレック・ボーム
    (二)ブライソン・ストット
    (中)ブランドン・マーシュ

  • ドジャースがカーショウとの再契約を正式に発表! 1年2000万ドル

    2022.12.6 03:27 Tuesday

     日本時間12月6日、ドジャースは自軍からフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕クレイトン・カーショウと1年2000万ドルで再契約したことを正式に発表した。2000万ドルには契約ボーナスの500万ドルが含まれており、2023年シーズンの年俸は1500万ドルとなる。サイ・ヤング賞3度、通算197勝、防御率2.48、2807奪三振などの実績を誇り、将来的なアメリカ野球殿堂入りを確実視されている名左腕は、メジャー16年目となる来季もドジャー・ブルーのユニフォームに身を包んでプレーすることになった。

     現在34歳のカーショウは、今季22試合に先発して126回1/3を投げ、12勝3敗、防御率2.28、137奪三振をマーク。地元開催のオールスター・ゲームでは先発投手を務めた。3年連続で規定投球回到達を逃し、直近7シーズンで2度しか規定投球回をクリアしていないなど、シーズンを通した活躍を期待するのは難しくなっているが、健康であればエース級の働きを十分に期待できる。来季は通算200勝のマイルストーン到達が確実であり、遅くともあと2シーズンで通算3000奪三振にも届くだろう。

     カーショウと再契約したことにより、ドジャースの先発ローテーションはフリオ・ウリアス、カーショウ、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンで4枠が確定。ウォーカー・ビューラーをトミー・ジョン手術で欠き、今季15勝を挙げたタイラー・アンダーソンがFAとなってエンゼルスに流出したため、残り1枠は補強が必要だ。獲得を狙っていたジャスティン・バーランダーはメッツとの契約合意が報じられており、ターゲットを変更して補強を目指すことになる。

     なお、チーム内にはライアン・ペピオ、マイケル・グローブ、ギャビン・ストーン、ボビー・ミラーといった若手投手も控えているが、彼らはマイナーでプレーしながら故障者の発生に備えてスタンバイすることになるだろう。

  • バーランダーがメッツと契約合意 2年8600万ドル+オプション1年

    2022.12.6 03:05 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ジャスティン・バーランダーと2年8600万ドル+オプション1年で契約合意に至ったようだ。自軍からFAとなったジェイコブ・デグロムの引き留めに失敗したメッツにとって、デグロムに代わるエースを確保する大きな補強となった。なお、2025年の契約はベスティング・オプションで、2024年に140イニング以上を投げると年俸3500万ドルが保証されるという。

     現在39歳のバーランダーは、3年契約を希望しているとの報道も出ていたが、最終的には高額な2年契約+オプション1年という形に落ち着いた。トミー・ジョン手術から復活した今季は28試合に先発して175イニングを投げ、18勝4敗、防御率1.75、185奪三振の好成績をマーク。最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得して満票で自身3度目のサイ・ヤング賞に輝き、大エース健在を強烈に印象付けた。アストロズと1年2500万ドル分の契約が残っていたが、これを破棄してFAに。今季の活躍が評価され、2年8600万ドル+オプション1年という大型契約を手にすることになった。

     2006年新人王、2011年MVP&サイ・ヤング賞、2019年と2022年にもサイ・ヤング賞、オールスター・ゲーム選出9度など、実績は球界屈指。通算3度のノーヒッターを達成している投手はメジャー史上6人だけであり、通算244勝&3198奪三振という実績を考えても、将来のアメリカ野球殿堂入りはほぼ確実だ。

     今季は2017年に続いて自身2度目のワールドシリーズ制覇を経験しただけでなく、ワールドシリーズ通算9度目の登板で念願の初勝利もゲット。自身3球団目となるメッツでは、通算250勝や4度目のサイ・ヤング賞といった個人記録はもちろんのこと、タイガース時代の同僚であるマックス・シャーザーとともに先発ローテーションを牽引し、チームを1986年以来のワールドシリーズ制覇に導く活躍が期待される。

  • ドジャースがJ・D・マルティネスに興味 補強ポイントに合致せず

    2022.12.5 12:50 Monday

     スポーツ・イラストレイテッドのパット・ラガーゾ記者によると、ドジャースはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっている強打者J・D・マルティネスに興味を示しているようだ。ラガーゾ記者は、現在ドジャースで打撃コーチを務めているロバート・バンスコヨックが過去にマルティネスの指導を行っていたことに言及。ただし、メジャーリーグ公式サイトは「右打ちのDHはドジャースの補強ポイントではない」とドジャースのマルティネス獲得が実現する可能性を疑問視している。

     現在35歳のマルティネスは、今季レッドソックスで139試合に出場して打率.274、16本塁打、62打点、OPS.789を記録。5月に打率.406、4本塁打、OPS1.071と爆発し、前半戦は打率3割をマークして自身5度目のオールスター・ゲームに選出されたが、6月以降は波に乗れないままシーズンが終わり、最終的には極めて平凡な成績に落ち着いた。とはいえ、43二塁打はキャリアハイの数字であり、来季のバウンスバック候補に挙げる声もある。

     今季のドジャースはDHを固定せずにシーズンを戦い、最多スタメン出場はジャスティン・ターナーの61試合だった。そのターナーはFAとなっており、フルタイムのDHを迎え入れるための枠は空いているとも言える。ドジャースは2023年シーズン終了後にFAとなる大谷翔平(エンゼルス)の獲得を狙っているとも言われており、マルティネスと1年契約を結んで大谷獲得までのつなぎ役にすることを考えているかもしれない。

     しかし、ドジャースにはDH候補の有望株がいる。今年8月にメジャーデビューしたばかりのミゲル・バルガスだ。現在23歳のバルガスは、今季マイナーAAA級で113試合に出場して打率.304、17本塁打、82打点、出塁率.404、OPS.915の好成績をマーク。メジャーでは18試合で打率.170、1本塁打、OPS.455に終わったが、来季は出場機会が増えることが予想されている。守備は得意ではないため、ポジションはDHが理想。マルティネスを獲得した場合、DHの枠が埋まり、バルガスの出場機会がブロックされてしまうが、ドジャースはそれでもマルティネス獲得に動くのだろうか。

  • デグロムが流出したメッツ 最優先の補強ターゲットはバーランダー

    2022.12.5 12:06 Monday

     サイ・ヤング賞2度の絶対的エース、ジェイコブ・デグロムがレンジャーズへ流出したメッツは、デグロムに代わるエース級の投手を確保すべく、FAの先発投手市場で積極的に動いているようだ。カルロス・ロドンとすでに面会を済ませているほか、千賀滉大やアンドリュー・ヒーニーにも興味を示しているという。そんななかで、メッツにとって最優先の補強ターゲットとなっているのがジャスティン・バーランダーだ。3度目のサイ・ヤング賞を受賞したばかりのベテランがメッツの先発ローテーションに加わることになるのだろうか。

     来年2月に40歳の誕生日を迎えるバーランダーは、トミー・ジョン手術のリハビリのために昨季を全休。2020年も故障により1試合しか登板できなかったが、今季は28試合に先発して18勝4敗、防御率1.75という素晴らしい成績を残し、最多勝と最優秀防御率の二冠に輝いただけでなく、キャリア3度目のサイ・ヤング賞に満票で選出された。現在メッツに在籍しているマックス・シャーザーとはタイガース時代にダブルエースとして活躍していた時期があり、もしバーランダーがメッツ入団を選択すれば、かつてのコンビが復活することになる。

     バーランダーには再契約を目指すアストロズのほか、先発投手の補強が必要なドジャースなどが興味を示していることが報じられており、高いレベルでの争奪戦になることが予想されている。来季開幕時に40歳の投手に複数年契約を提示するのはリスクも大きいが、争奪戦を制するためには3年契約以上のオファーが必要になるだろう。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は3年1億2000万ドルという大型契約を予想している。

     SNYのアンディ・マルティノ記者によると、メッツは数日前にジェイムソン・タイオンとの契約を一気にまとめようとしたものの、この試みは失敗に終わったという。デグロム、クリス・バシット、タイワン・ウォーカーと先発ローテーションから3人の投手が抜けたメッツは、狙い通りにバーランダーをチームに迎え入れることができるのだろうか。

  • アスレチックスが正捕手マーフィーを放出へ トレード間近との報道

    2022.12.5 11:18 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、アスレチックスは正捕手ショーン・マーフィーを放出するトレードが成立目前となっているようだ。当初は「ブレーブスが最有力候補」と報じられていたが、「獲得するのはブレーブスではない」という情報が出ており、2021年にゴールドグラブ賞を受賞した好捕手の行方が注目されている。なお、カージナルス、ガーディアンズ、レイズ、レッドソックスなどがマーフィーに興味を示しているとみられる。

     現在28歳のマーフィーはメジャー4年目の今季、アスレチックスで自己最多の148試合に出場して打率.250、18本塁打、66打点、1盗塁、OPS.758を記録。マイナー時代の2018年に有望株が集まるフューチャーズ・ゲームに選出され、短縮シーズンの2020年には「ベースボール・アメリカ」が選ぶ「新人ベストナイン」に選出。さらに、2021年にはゴールドグラブ賞を受賞した。攻守両面で高い実力を誇り、トレード市場で大きな注目を集めている。

     アスレチックスがマーフィーの放出に動いているのは、次代の正捕手として有望株シェイ・ランゲリアーズが順調に育っているからだ。現在25歳のランゲリアーズは今年フューチャーズ・ゲームのMVPを受賞し、8月にメジャーデビュー。40試合に出場して打率.218、6本塁打、22打点、OPS.691という成績を残した。傘下にもタイラー・ソダーストロム(2020年ドラフト1巡目)やダニエル・スーサック(2022年ドラフト1巡目)といった有望株捕手が控えており、あと3年保有できるマーフィーを放出することが確実視されている。

     正捕手の補強が最優先課題となっているのはカージナルスだ。今季限りで名捕手ヤディアー・モリーナが引退し、その後釜が不在。カージナルスが移籍市場で正捕手の補強に動くのは、1999年オフにマイク・マシーニーを獲得したとき以来、実に23年ぶりのことになる。大きな対価が必要とみられるマーフィーをトレードで獲得できるだけの有望株も揃っており、マーフィーが名捕手モリーナの後継者になる可能性もありそうだ。

  • 通算493本塁打のマグリフが殿堂入り ボンズ、クレメンスは落選

    2022.12.5 10:28 Monday

     日本時間12月5日、時代委員会によるアメリカ野球殿堂入り投票の結果発表が行われ、フレッド・マグリフが満票を獲得して殿堂入りを果たした。今回は1980年以降の「現代」に活躍した人物が対象で、アルバート・ベル、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、ドン・マティングリー、マグリフ、デール・マーフィー、ラファエル・パルメイロ、カート・シリングの8人が候補となっていた。投票は殿堂入り選手などで構成される16人の選考委員会が担当し、得票率75%以上(12票以上)で殿堂入りが決まる。

     現在59歳のマグリフは、ブルージェイズ、パドレス、ブレーブス、デビルレイズ(現レイズ)、カブス、ドジャースの6球団で合計19年プレーし、通算2460試合に出場して2490安打、打率.284、493本塁打、1550打点、72盗塁、OPS.886を記録。オールスター・ゲーム選出5度(1994年MVP)、シルバースラッガー賞3度の実績を誇り、ブレーブス時代の1995年にはワールドシリーズ制覇も経験した。シーズン30本塁打を10度マークし、異なる5球団でシーズン30本塁打というメジャー史上初の快挙も達成。1989年にブルージェイズ、1992年にパドレスで本塁打王のタイトルを獲得し、両リーグ本塁打王も達成している。

     次点は8票を獲得して得票率50%だったマティングリー。これにシリングが7票、マーフィーが6票で続いた。ベル、ボンズ、クレメンス、パルメイロはいずれも4票未満という厳しい結果に。特にボンズ、クレメンス、パルメイロの「ステロイド疑惑組」に関しては、全米野球記者協会(BBWAA)に続いて時代委員会も殿堂入りに「NO」を突き付けた形となる。

     なお、殿堂入り投票はBBWAAによるものと、時代委員会によるものの2種類がある。BBWAAの記者投票で殿堂入りを逃した人物などが時代委員会による殿堂入り候補となる。以前は「ベテランズ委員会」と呼ばれていたが、2010年の制度変更によって、活躍した時代ごとに投票を行うシステムに変更。最初は3つ、次は4つの時代に区分されていたが、今年再び時代区分が変更され、1980年より前の「古典時代」と1980年以降の「現代」の2つに区分された。次回は「現代」の監督・エグゼクティブ・審判が投票対象となる予定だ。

  • 2021年球宴選出のレイノルズ パイレーツからのトレード移籍を要求

    2022.12.4 12:56 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、2021年にオールスター・ゲーム初選出を果たしたブライアン・レイノルズ(パイレーツ)がチームに対してトレード移籍を要求しているようだ。この報道を受け、パイレーツは「残念だが、このトレード要求が今オフや将来の意思決定に与える影響はゼロだ。ブライアンはFAまであと3年残っており、チームの中心選手であり続ける。彼がパイレーツで素晴らしいシーズンを過ごしてくれるのを楽しみにしている」と放出の可能性を明確に否定した。

     メジャーリーグでは日本時間12月5日からウィンター・ミーティングがスタートする。パイレーツは放出の可能性を否定しているものの、以前からトレードの噂が絶えないレイノルズの動向は、今回のウィンター・ミーティングでも注目されるポイントの1つとなるだろう。

     現在27歳のレイノルズはメジャー4年目の今季、パイレーツで145試合に出場して打率.262、27本塁打、62打点、7盗塁、OPS.807を記録。キャリアハイを更新した部門もあったが、オールスター・ゲーム初選出を果たし、MVP投票で11位にランクインした2021年と比較すると、全体的な成績は悪化した。昨オフに「スーパー2」として年俸調停権を取得し、4月に2年1350万ドルの契約を結んでおり、来季の年俸は675万ドル。FAになるのは2025年シーズン終了後であり、パイレーツはレイノルズを少なくともあと3年保有できる。

     レイノルズは10月に今季のチームMVPに選出された際、「若手が次々に台頭し、チームの将来は明るいと思う。来年やその先が楽しみだし、今後強くなっていくチームの一員でありたい」と前向きなコメントを残していた。この2ヶ月ほどのあいだに考え方が変化したということになる。

     パイレーツは今後、若手の成長とともに、徐々に再建モードから勝負モードへと移行し、そのタイミングでレイノルズとの長期大型契約を結ぶことも視野に入れていたはず。現時点では放出の可能性を否定しているが、今後の動向には大きな注目が集まることになりそうだ。

  • 大型補強を目論むオリオールズ 先発右腕ギブソンと1年契約で合意

    2022.12.4 12:35 Sunday

     再建モードから勝負モードへ移行する段階にあり、今オフは大型補強を目論んでいるとみられるオリオールズがまずは先発ローテーションの補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、オリオールズはフィリーズからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕カイル・ギブソンと1年契約で合意したという(金額などの詳細は現時点では不明)。今季唯一規定投球回&2ケタ勝利をマークしたジョーダン・ライルズがFAとなったため、ギブソンはその穴を埋める働きが期待される。

     現在35歳のギブソンはメジャー10年間で2ケタ勝利7度、通算89勝の実績を誇り、今季はフィリーズで31試合に登板して167回2/3を投げ、10勝8敗、防御率5.05、144奪三振をマークした。通算防御率4.52という数字が示すように、支配的なピッチングをするタイプの投手ではなく、どちらかといえば、ある程度失点しながらも多くのイニングを消化するイニングイーターというイメージ。ただし、レンジャーズに在籍した2021年の前半戦には17先発で6勝1敗、防御率2.29の好成績を残し、キャリア唯一のオールスター・ゲーム選出を果たしている。

     オリオールズの先発ローテーションは、現時点ではカイル・ブラディッシュ、ディーン・クレーマー、タイラー・ウェルズ、オースティン・ボースといった顔ぶれが中心になるが、誰一人としてシーズン25先発以上の経験がない。来季はトップ・プロスペクトのグレイソン・ロドリゲスの昇格も予定されているが、投球イニング数を管理しながらの起用になる可能性が高く、シーズン30先発以上を計算できるギブソンの加入は非常に大きい。

     また、オリオールズはギブソンだけでなく、さらなる先発補強に動く可能性が高いとみられている。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はジェイムソン・タイオン、クリス・バシット、タイワン・ウォーカーといったFAの投手たちを獲得候補としてリストアップ。今季予想外の躍進で83勝を挙げたオリオールズは、どんな陣容で来季の開幕を迎えることになるのだろうか。

« Previous PageNext Page »