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【戦評】ギャルビスの長い1日 第2子誕生&決勝弾

2017.7.4 15:46 Tuesday

 フレディ・ギャルビスは右手首に病院のセキュリティ・バンドをつけて試合に出場していた。試合後に病院へ戻る予定だったため、セキュリティ・バンドが必要だったのだ。

 ギャルビスは朝、病院にいた。午前5時53分(現地時間)にアナ夫人が次女ニコルちゃんを出産したのだ。ギャルビスは出産に立ち会った後、午前10時ごろに自宅へ戻り、試合へ向かう前に数時間の仮眠をとったのだった。

 「長い1日だったよ」とギャルビスは1日を振り返ったが、決して悪い1日ではなかった。2女の父となってから初めての打席。パイレーツ先発のイバン・ノバが投じた時速93.4マイル(約150.3km/h)のフォーシームを思い切りよく振り抜くと、打球は大きな弧を描いてライトスタンドへ飛び込む8号先制ツーランとなった。推定飛距離は417フィート(約127.1m)。Statcast導入後の自己最長本塁打だった。「パパの力だね」とチームメイトの左腕アダム・モーガンは言った。

 ギャルビスは「あんな力がどこから湧いてきたのかわからないよ。でも、とても良い1日だった。2人目の子供が生まれて、何も問題なしと確認した後、僕はここに来てチームを助けるために頑張ろうと思ったんだ」と今日の試合を振り返った。

 出産予定日は10日前だったという。フィリーズはアリゾナ、シアトル、ニューヨークでの9連戦を迎えていた。しかし、ギャルビスはチームを離れず、遠征に出発し、試合に出場し続けた。「あいつは試合に出るのが大好きなんだよ」とピート・マッカニン監督は語ったが、ギャルビスが遠征を終えて戻ってきてから次女が生まれたのは、職務を全うしたギャルビスへの神からのご褒美だったのだろう。

 同僚のアーロン・ノラはこう語る。「彼は信じられない男だよ。彼以外の誰にもショートを守ってほしくないね。彼は僕たちにとって素晴らしい存在だ。リーダーなんだ。今日は素晴らしいものを見せてもらったよ」

 「疲れてないよ。試合に勝ったからね。勝った日は疲れないんだ」と語ったギャルビスにとって、忘れらない1日となったに違いない。


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