【戦評】アレックス・ウッド 球団55年ぶりの開幕10連勝
2017.7.6 17:34 Thursday

日本時間7月3日に発表されたオールスター・ゲームのロースターからは漏れてしまったが、開幕9連勝中のアレックス・ウッド(ドジャース)が同地区ライバルのダイヤモンドバックスを相手に7回10奪三振無失点の好投を披露。自分こそがオールスターに相応しいと言わんばかりの好投で、球団では1962年のエド・ローバック以来となる開幕10連勝を達成した。
「前半戦で50勝以上しているチームが同地区に2つもあって、その2球団が対戦するなんていう経験は滅多にない。いつもよりテンションが高かったよ。1-0の試合だったしね」とウッドは地区2位のダイヤモンドバックスを相手に好投した試合を振り返った。
3回までに許した走者は四球の1人だけ。4回表に四球と二塁打で二死二、三塁のピンチを背負ったが、6番ブランドン・ドルーリーから空振り三振を奪ってピンチを脱した。6回表にも2安打を浴びて一死一、二塁のピンチとなったが、4番クリス・オーウィングスをセンターライナー、5番ジェイク・ラムを空振り三振に斬って取り、この回も無失点。ピンチはこの2回だけだった。
2桁奪三振は今季3度目。7イニングは無失点に抑えた登板では2番目に長く、今季最高と言っても過言ではないくらいの素晴らしいピッチングだった。オールスター・ゲームに選出されたクレイトン・カーショウが前半戦の最終戦に先発することになっており、オールスター・ゲームは出場辞退が濃厚。ウッドにオールスター・ゲーム初選出のチャンスが巡ってくる可能性がある。「もしそうなれば、とても光栄なことだね。子供のころに夢見ていたことだから」と語ったウッド。ドジャースの投手による開幕10連勝は前述の通り1962年以来55年ぶり、先発投手に限定すると1955年のドン・ニューカム(元中日)以来62年ぶりという大記録である。
試合は2回裏に7番ヤスマニ・グランダルのタイムリーツーベースで先制したドジャースが、1-0で逃げ切り。2位ダイヤモンドバックスに連勝したドジャースは2位との差を4.5ゲームに広げ、直近26試合で22勝と驚異的なペースで白星を積み重ねている。ロッキーズも含めた三つ巴の争いとなっていたナ・リーグ西部地区だが、意外なほど早く決着がついてしまうかもしれない。
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