タイガース・ロマイン 最終戦で9ポジション出場か
2017.9.29 10:30 Friday
今季も例年通りのユーティリティぶりを発揮し、昨季に続いて捕手を除く8ポジションでプレイしているアンドリュー・ロマイン(タイガース)。どうやら日本時間10月2日のシーズン最終戦でこのユーティリティ・プレイヤーに全9ポジションを守らせる計画があるようだ。
日本時間9月28日にツインズのワイルドカード獲得が決定し、タイガースとツインズによるシーズン最後の3連戦はポストシーズン進出の動向と無関係になることが確定。ツインズの本拠地、ターゲット・フィールドでロマインが記録に名を残す可能性が高まっている。
「わくわくしているよ。歴史の一部になれるんだからね。今までに4人しかやっていない記録だ。5人目になれるとしたら素晴らしいよね」とロマインはやる気十分。内外野の全ポジションを守れるロマインは今季の1試合を含め、通算3試合に登板。捕手のみが未経験のポジションとなっている。ヤンキースに所属する弟・オースティンから譲り受けたキャッチャーミットを使う日がようやく訪れることになりそうだ。
メジャーリーグで1試合9ポジション出場が達成されたのは2000年のレギュラーシーズン最終戦で9ポジションを守ったシェーン・ホルター(当時タイガース)が最後。対戦相手はツインズ、球場は当時のツインズの本拠地メトロドームであり、今回と同じ対戦カード、同じ都市で記録が達成されたのだった。また、タイガースのブラッド・オースマス監督は当時タイガースに所属しており、この試合では「6番・捕手」で先発出場した後、7回にサード、8回にセカンド、8回途中からはファーストの守備に就いた。
過去に1試合9ポジション出場を達成したのはバート・キャンパネリス(1965年9月8日)、セザー・トバー(1968年9月22日)、スコット・シェルドン(2000年9月6日)、そしてホルター(2000年10月1日)の4人。なお、大学球界では現ジャイアンツのバスター・ポージーがフロリダ州立大学時代の2008年に同記録を達成している。
「捕手として出場すれば、僕は全ポジションを守ったことになるからね。捕手さえ終わればあとは普通の試合だよ。できれば初回に捕手を終わらせたいね。でも、そうすると多くの選手を移動させないといけないから、そうはならないだろうな」と捕手としての初出場に不安を覗かせたロマインだが、「監督の頭の中にはちゃんと計画があると思うよ」と4年間ともにプレイした指揮官への信頼を口にした。
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