ALCS MVPは2度の快投を演じたバーランダー
2017.10.23 10:51 Monday
ヤンキースとの「内弁慶シリーズ」を制して球団史上2度目のワールドシリーズ進出を決めたアストロズ。第7戦までもつれる激闘となったア・リーグ優勝決定シリーズのMVPには第2戦と第6戦で2度にわたる快投を演じたジャスティン・バーランダーが選出された。
第2戦で1失点完投勝利をマークしてチームにシリーズ2勝目をもたらしたバーランダーは、敵地ヤンキー・スタジアムで3連敗を喫して後がない状況に追い込まれたチームを救うべく第6戦のマウンドに上がった。バーランダーは期待通りの好投を見せるものの、ヤンキース先発のルイス・セベリーノも見事な投球で両軍ともなかなか得点を奪えない。
アストロズのジェフ・ルーノウGMは「最初の3イニングが終わったあと、私はパニックに陥り始めたんだ。敵地での3試合は全然打てなかったし、そもそもシリーズを通して打てていなかったからね。セベリーノの球は素晴らしかった。完封されるんじゃないかと思ったくらいだよ。あと6イニングしかない、あと5イニングしかない、ってカウントダウンを始めていたんだ。本当にタフな状況だったよ」と試合を振り返った。
しかし、アストロズは負けなかった。アストロズ打線がセベリーノから得点を奪った一方で、バーランダーはヤンキース打線に得点を与えなかったのだ。終わってみれば4対0で快勝。アストロズは対戦成績を3勝3敗のタイとし、続く第7戦も制してワールドシリーズ進出を決めたのだった。
リーグ優勝決定シリーズでのバーランダーは2試合に先発して16イニングを投げ、2勝0敗、防御率0.56、21奪三振という素晴らしい成績。打線ではホゼ・アルトゥーベの活躍も目立ったが、誰がMVPに相応しいかは誰の目にも明らかだった。「彼の存在はチームにとって、1998年のランディ・ジョンソンと同じだよ。我々が彼に期待していることを全てやってのけた」とアストロズOBの殿堂入り選手、クレイグ・ビジオはバーランダーの活躍を称賛する。
日本時間10月25日からいよいよワールドシリーズが始まる。バーランダーにとってはタイガース時代の2006年、2012年に続いて自身3度目のワールドシリーズとなるが、過去3先発で0勝3敗、防御率7.20と不本意な成績に終わっている。球団史上初のワールドシリーズ制覇のためにはバーランダーの好投が必要不可欠なだけに、リーグ優勝決定シリーズ同様の活躍を期待したい。
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