アストロズ 2勝3敗からの逆転劇を目指す
2017.10.20 12:17 Friday
敵地ヤンキー・スタジアムで3連敗を喫し、あとのない状況に追い込まれたアストロズ。しかし、アストロズには第6戦と第7戦をホームで戦えるというアドバンテージがある。さらに、2勝3敗からの逆転劇が不可能でないことは歴史が教えてくれている。
本拠地ミニッツメイド・パークでの2試合に連勝したあと、敵地で3連敗を喫し、アストロズは再び本拠地に戻る。12年ぶりのワールドシリーズ進出のためには第6戦と第7戦に連勝することが必要だが、過去にこの逆転劇を成し遂げた例は少なくない。1985年以降、4勝先取制のシリーズで2勝3敗となった例は55度あるが、そのうち18度は追い込まれたチームが逆転。思えば昨季のワールドシリーズもインディアンスが3勝1敗で王手をかけたあと、カブスが第5戦を制して2勝3敗とし、クリーブランドでの第6戦と第7戦に連勝して108年ぶりの世界一を成し遂げたのだった。
「このシリーズはまだ終わっていないよ」とアストロズのA.J.ヒンチ監督も逆転でのワールドシリーズ進出に意欲を見せる。「ヒューストンに戻って家族とともに1日のオフを過ごし、そして第6戦に向けて準備をするだけさ」。負けられない第6戦、アストロズは第2戦で完投勝利をマークしたジャスティン・バーランダーを先発に立て、必勝を期す。
今季のアストロズは本拠地ミニッツメイド・パークで48勝33敗(勝率.593)をマーク。ポストシーズンでは本拠地でまだ一度も負けていない。一方のヤンキースも本拠地ヤンキー・スタジアムでは圧倒的な強さを誇っており、レギュラーシーズンではリーグベストの51勝30敗(勝率.630)、ポストシーズンでは5戦無敗。しかし、ポストシーズンのアウェイでの試合では1勝4敗に終わっており、アストロズのホームでの強さ、ヤンキースのアウェイでの弱さを考慮すれば逆転劇が実現する可能性は十分にあるというわけだ。
「ニューヨークには私たちを応援してくれるファンはあまりいなかった。でも、ヒューストンにはたくさんいるんだ。残りの試合をホームで戦えるのは我々にとって良いことだと思う。このシリーズでは全試合でホームチームが勝っている。その流れが続くなら、我々にとっては好都合だよね」とヒンチ監督はホームで戦えることのアドバンテージを強調する。もし「ホームチームが全勝」となれば4勝先取制のシリーズとしては史上5例目となる。ホームの大観衆の前でアストロズは逆転劇を成し遂げることができるのか。まずは明日の第6戦に注目だ。
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