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バーランダーの不敗神話継続 アストロズが本拠地で勝利

2017.10.21 13:49 Saturday

 ヤンキースとアストロズによるリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)はヤンキースが対戦成績を3勝2敗とした状態で第6戦を迎えた。ここまで3連勝と波に乗るヤンキースと今回の試合から本拠地に戻ってアドバンテージがあるアストロズとの一戦。試合は中盤に先制し、後半にさらにヤンキースを突き放したアストロズが7対1で勝利した。

 この日の先発はルイス・セベリーノとジャスティン・バーランダーで第2戦と同じマッチアップとなった。前回のセベリーノは4回まで投げて2被安打1失点、一方のバーランダーは124球13奪三振1失点で完投勝利を収めていた。バーランダーはアストロズ移籍後8戦8勝と驚異的な成績を残していることからアストロズが有利かに思われたが、序盤は静かに展開された。

 注目の両者の立ち上がり。最初にマウンドに上がったバーランダーは先頭打者のブレット・ガードナーに中安を許すも続くアーロン・ジャッジを6-4-3の併殺として簡単に2死とした。そして3番のディディ・グレゴリウスも抑えて結果的には3者凡退で締めた。一方のセベリーノは自慢の100マイル近い直球を武器に内野ゴロとライナーでこちらも2死とする。ここで第1、2戦で大活躍をしていたホゼ・アルトゥーベを打席に迎えるが遊ゴロに仕留めて3人で初回を乗り切った。その後、5回表までは両軍ともに無得点で試合は進んでいく。

 試合が動いたのは5回裏のアストロズの攻撃、先頭打者のアレックス・ブレグマンが四球で出塁すると進塁打と四球を挟み1死一・二塁のチャンスをつくる。ここで迎えたのは昨年までヤンキースに在籍していたブライアン・マッキャン。セベリーノが投じた5球目のフォーシームを捉えると右翼方向への二塁打となってチームに待望の先制点をもたらした。その後、2死満塁としてアルトゥーベが左翼への2点適時打を打ちさらに2点を追加。この回だけで3対0とヤンキースをリードした。そして8回裏の攻撃では代わったばかりの3番手、デービッド・ロバートソンをアストロズ打線が打ち込んで一挙4得点を挙げてチームは7点を取った。

 一方のヤンキース打線は7回までバーランダーを打ち崩せずわずか5安打に抑えられ、攻撃の糸口を掴めずにいた。7回表に無死一・二塁のチャンスをつくるもその後は3者凡退に抑えられて無得点に終わる。チームは8回表に飛び出したアーロン・ジャッジの本塁打で1点を取るのがやっとであり、ヤンキー・スタジアムでみせた打線の勢いはなくなっていた。迎えた最終回も相手守護神、ケン・ジャイルズの前に走者こそだすが、後が続かずに試合終了。結果、アストロズが対戦成績を3勝3敗のタイとした。

 ドジャースが待つワールドシリーズに進出するチームは明日の第7戦で決定することになる。果たして勝つのは本拠地に戻って勢いがあるアストロズか、それとも今ポストシーズンで負けたら終わり、という崖っぷちから這い上がってきたヤンキースのどちらになるだろうか。


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