ワールドシリーズ第6戦 両軍とも投手陣を総動員か
2017.10.31 11:42 Tuesday
アストロズが球団史上初の世界一に王手をかけている今年のワールドシリーズ。日本時間10月31日に舞台を再びドジャー・スタジアムに移して第6戦が行われるが、両軍とも投手陣をフル稼働して27個のアウトを奪う総力戦となりそうだ。
先発予定はアストロズがジャスティン・バーランダー、ドジャースがリッチ・ヒル。同じくドジャー・スタジアムで行われた第2戦と全く同じマッチアップであり、第2戦ではバーランダーが6回2安打3失点、ヒルが4回3安打1失点と試合を作っている。長いイニングを投げるという点についてはバーランダーに分があり、バーランダーはヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズで第2戦と第6戦に登板してそれぞれ9回と7回を投げ抜いている。一方のヒルは今ポストシーズンでの3先発で4回、5回、4回と長いイニングを投げることができていない(打者3巡目までに交代させるというチームの方針も影響している)。
アストロズは「第6戦に勝利すれば世界一」、ドジャースは「第6戦に敗れればシーズン終了」という状況であり、両軍とも投手陣をフル稼働して必勝を期すことは間違いない。アストロズのA.J.ヒンチ監督はバーランダーが長いイニングを投げてくれることを期待しつつも、全ての投手に登板の可能性があることを示唆している。第4戦で76球を投げたチャーリー・モートン、第5戦で86球を投げたダラス・カイケルの両投手も必要であれば1イニング限定で投入する可能性があり、場合によっては第7戦での先発が有力視されるランス・マカラーズJr.を投入することも考えられる。ワールドシリーズでの救援防御率は7.58という惨状であり、リードしている状況であれば、そのリードを守るために状態の良い投手から次々に注ぎ込んでいくことになるだろう。
一方、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督も第5戦で先発したクレイトン・カーショウ、第7戦で先発予定のダルビッシュ有を除く全ての投手に登板の可能性があることを明言。第4戦で先発し、6回裏二死からジョージ・スプリンガーに先制弾を浴びて降板するまでアストロズ打線を無安打に抑えていたアレックス・ウッドもブルペンで待機する予定だ。地区シリーズからフル稼働してきたブランドン・モローやケンリー・ジャンセンには疲労が見え始めており、ヒルとウッドで7~8イニングを消化する展開が理想だろう。
泣いても笑っても今年のワールドシリーズは残り最大2試合。連日好ゲームが繰り広げられている今年のワールドシリーズはどのような結末を迎えるのだろうか。
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