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セ・リーグ奪三振王のマイコラスがカージナルスと2年契約

2017.12.6 10:49 Wednesday

 日本時間12月6日、カージナルスは今季まで日本プロ野球の読売ジャイアンツでプレイしたマイルズ・マイコラスと2年契約を結んだことを発表した。契約条件は2年総額1550万ドルと見られており、マイケル・ガーシュGMは先発ローテーション候補の一人として考えているようだ。

 10球団前後が興味を示していたと見られるマイコラスの争奪戦は意外な形で決着した。有望な若手投手を多数抱え、彼らのバックアップ要員としてある程度実績のある先発投手の獲得に動くと見られていたカージナルスが2年1550万ドルの好条件でマイコラスを射止めたのだ。ガーシュは「我々のスカウトが彼を調査し、投球のレパートリーが洗練されていること、ファストボールの球速が上昇し、日本球界において最も有効な球種の一つとなっていることなどを確認した。サンディエゴやテキサスでプレイしていたときも制球は安定していたけど、日本での3年間で各球種を磨き、三振を奪うことのできる投手になった」とマイコラスを評価した。

 マイコラスは日本で過ごした3年間で計62試合に先発し、31勝13敗、防御率2.18の好成績をマーク。2015年は13勝3敗でリーグ最高の勝率.813をマークし、今季はリーグ最多の188イニングを投げてこちらもリーグ最多となる187奪三振を記録した。カージナルスにはエースのカルロス・マルティネスを筆頭にアダム・ウェインライト、マイケル・ワカ、ルーク・ウィーバー、アレックス・レイエス、ジャック・フラハティ、サンディ・アルカンタラ、ダコタ・ハドソンと先発ローテーション候補が目白押しだが、マイコラスはレイエス、フラハティ、アルカンタラ、ハドソンといった若手投手と先発ローテーションの座を争うことになりそうだ。

 レイエスら若手投手には投球イニング制限が設けられる見込みであり、それらをカバーする意味でもマイコラスの加入は大きい。また、マイコラスが加入したことにより、先発投手を交換要員としてトレードを仕掛ける可能性も出てきた。カージナルスにはメジャーを代表する好捕手であるヤディアー・モリーナがおり、彼にリードしてもらえるだけでなく、投手有利の本拠地で投げられるという利点もある。4年ぶりのメジャー復帰となるマイコラスの活躍に期待したい。


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