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ヤンキース 契約満了のジラルディ監督が退任

2017.10.27 11:34 Friday

 日本時間10月27日、ヤンキースは今季限りで4年契約が終了したジョー・ジラルディ監督がチームを去ることを発表した。ジラルディは2008年から10シーズンにわたってヤンキースの監督を務め、地区優勝3回、ワイルドカード獲得3回、ワールドシリーズ制覇1回を成し遂げた。

 「10年間、この組織のために熱心に働いてくれたこと、貢献してくれたことに対してジョー(・ジラルディ)に感謝したい。この組織は慎重かつ冷静な判断のもと、様々なことを決定している。そして我々は今回、新たな監督を探すことを決断したんだ」とブライアン・キャッシュマンGMは事実上のジラルディ解任を明らかにした。現地の報道によると、ジラルディは引き続きヤンキースの監督を務めることを希望していたが、ハル・スタインブレナー共同オーナーら球団側がジラルディとの契約を更新しないことを決めたようだ。「私を信頼し、このような素晴らしい機会を与えてくれたことに対してスタインブレナー・ファミリーに感謝したい。私を雇い、常にチームの強化に努めてくれたブライアン・キャッシュマンGMとその他のスタッフにも感謝している」とジラルディは語った。

 ジラルディは10年間にわたるヤンキースでの監督生活で通算910勝710敗を記録。2009年にはワールドシリーズ制覇を成し遂げた。なお、通算910勝はジョー・マッカーシー(1460勝)、ジョー・トーレ(1173勝)、ケーシー・ステンゲル(1149勝)、ミラー・ハギンス(1067勝)、ラルフ・ハウク(944勝)に次ぐ球団史上6位の数字である。2009年、2011年、2012年にア・リーグ東部地区で地区優勝を果たし、2010年、2015年、2017年にはワイルドカードを獲得。計6度のポストシーズン進出のうち、2009年には球団史上27度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。監督就任時は背番号「27」を背負っていたが、ワールドシリーズ制覇後は球団史上28度目のワールドシリーズ制覇を目指して背番号を「28」に変更。しかし、28度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げる日はやってこなかった。

 レッドソックスはすでにアレックス・コーラの監督就任が決定しており、ヤンキースとレッドソックスがともに新監督のもとで開幕を迎えるのは1992年以来となる。また、ヤンキース、レッドソックスのほかにナショナルズもダスティ・ベイカー監督の退任が決まっており、ポストシーズンに進出した3球団で監督が交代するのは史上初の出来事となった。

 アル・ペドリク、トニー・ペーニャ、ロブ・トムソンといった球団内部の人材のほか、ケビン・ロング、ブラッド・オースマス、ドン・マティングリー(現マーリンズ監督)らの名前が新監督候補として挙げられているが、メジャー屈指の伝統球団はジラルディに代わる監督に誰を指名するのだろうか。今後の動向に注目だ。


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