ダルビッシュ4失点KO アストロズがホーム7連勝
2017.10.28 13:56 Saturday
球場をアストロズの本拠地、ミニッツメイド・パークに移して行われたドジャース対アストロズのワールドシリーズ第3戦。今ポストシーズンではホームで負けなしのアストロズが5対3で勝利して今シリーズ2連勝を飾った。
この日はダルビッシュ有とランス・マッカラーズJr.の投げ合いとなった。ダルビッシュはミニッツメイド・パークで通算6試合に登板し4勝1敗 防御率2.16と相性が良い球場での登板、その一方でマッカラーズJr.は去るヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)ではリリーフ登板し、4回を投げて胴上げ投手になっている。お互いに良いイメージがある場所での両者の立ち上がりに注目が集まった。
先にマウンドに上がったマッカラーズJr.はドジャース打線を簡単に3者凡退で抑えるとダルビッシュはいきなり先頭打者のジョージ・スプリンガーに二塁打を浴びてしまう。しかし、ここからが得点圏被打率.221と低い数値を誇るダルビッシュの真骨頂だ。続くアレックス・ブレグマンを内野ゴロに抑えると今ポストシーズンでのホーム打率.591を記録しているホゼ・アルトゥーベはフライアウトに打ち取る。そして4番のカルロス・コレアも抑えてこの回を無失点で切り抜けた。
ホームアドバンテージがあるアストロズは2回裏、ダルビッシュに襲いかかる。この回の先頭打者として登場したユリエスキ・グリエルが本塁打を放って先制するとその後は二塁打や四球で無死一・二塁のチャンスをつくると続く、マーウィン・ゴンザレスの適時打でさらに1点を加えた。ダルビッシュは2死まではとるものの、マウンドを降りるまでには4点を失っていた。1回2/3を投げて6被安打4失点とメジャー移籍後最短となるイニングでマウンドを降りることになった。彼の降板後は2番手として前田健太が登場し後続を抑えた。
登板した前田は安打を1本許すも2回2/3を投げて無失点とポストシーズンで好リリーフを継続し味方の反撃を待った。ドジャース打線は3回表にコリー・シーガーの内野ゴロで1点を返すも3番手のトニー・ワトソンが1点を失って1対5とリードを広げられてしまう。それでも打線は6回表、マッカラーズJr.を攻めて1死一・三塁のチャンスをつくった。ここでアストロズは2番手、ブラッド・ピーコックにスイッチするもヤシエル・プイーグの内野ゴロと暴投で2点を失う。これでドジャースは3対5と2点差に詰め寄った。
途中登板で失点したピーコックだったが、3回2/3のロングリリーフでセーブを記録。今ポストシーズンで防御率8.44と不安定だった男がこの日は見違えるかのような大活躍でチームを勝利に導いた。これでホーム7連勝となったアストロズは球団初の世界一に向けてさらに勢いが増した。次戦の先発はアレックス・ウッドとチャーリー・モートンと発表されている。ここでドジャースが巻き返しをみせるのか、それともアストロズが王手をかけるのか戦いの行方が注目される。
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