レッドソックスの有望株・フローレスががん治療中の合併症で死去
2017.11.9 10:40 Thursday
レッドソックス所属の捕手、ダニエル・フローレス(17歳)ががん治療中の合併症により亡くなった。レッドソックスは日本時間11月9日にフローレスの死去を発表。フローレスは今年7月にレッドソックスと契約したばかりの有望株であり、将来的にはチームの正捕手へ成長することを期待されていた。
フローレスはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団5位にランクインする有望株だった。まだ17歳ながらフットワークの良さ、強肩、リリースの素早さといった捕手に必要な能力を兼ね備え、ハイレベルな守備力を誇る捕手へと成長するポテンシャルを秘めていた。また、スイッチヒッターのフローレスは両打席ともパンチ力を秘め、打撃面でも貢献できる存在になると見込まれていた。レッドソックスはフローレスの才能を高く評価し、2017年のインターナショナルFA市場において最高級の評価を与え、契約金310万ドルでフローレスと契約。順調にいけば2018年シーズンはドミニカ共和国のサマーリーグでプレイする予定となっていた。
レッドソックスはフローレスの家族の希望を尊重し、フローレスががんの治療中であることやがんの種類については情報を公開していなかった。ここ数週間はマサチューセッツ総合病院で治療を受けていたが、残念ながらメジャーリーグの舞台に立つという夢を追い続けることはできなかった。フローレスはロイヤルズの正捕手であるサルバドール・ペレスに憧れ、実際に何度かペレス本人に会う機会もあったという。2015年にロイヤルズをワールドシリーズ制覇に導いた名捕手とともに、いつかメジャーリーグの舞台でプレイしたいという夢を持っていたが、それを叶えることはできなかった。
レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は「レッドソックスの全員がダニエルの悲報を聞いてショックを受けている。将来を期待されていた若者の人生が短く終わってしまったことはとても悲しいことだ」との声明を発表。フローレス獲得に尽力したエディ・ロメロGM補佐も「彼は元気があり、ハードワーカーで、私欲がなく、いつも笑顔を見せていた。今日は言葉が見つからない。ダニエルはこれからも常にレッドソックスのファミリーの一員だ」との声明を発表し、有望株の死を悼んだ。
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