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ヤンキースがマーリンズとトレード 「大谷資金」の増額に成功

2017.11.21 17:44 Tuesday

 日本時間11月21日、ヤンキースはデレク・ジーターが編成部門のトップを務めるマーリンズとの間でトレードを成立させ、ギャレット・クーパーとケイレブ・スミスの2選手との交換でマイケル・キングとインターナショナル・ボーナスプール25万ドルを獲得した。

 ヤンキースはこのトレードで獲得した25万ドルを加え、現在使用可能なインターナショナル・ボーナスプールは350万ドルとなった。これはレンジャーズの353万5000ドルに次いでメジャー2位となる金額であり、300万ドルを超えているのはこの2球団のほかにツインズ(324万5000ドル)だけである。

 今回のトレードで得た25万ドルを含む350万ドルは、今オフのメジャー移籍を目指す大谷翔平の獲得資金として使用される可能性が高い。新労使協定のもとでは現在23歳の大谷はマイナー契約しか得ることができず、その後メジャーのロースターに登録されても年俸調停権を得るまでの期間はメジャー最低保証年俸(54万5000ドル)に近い金額しか得られない。金銭面で他球団との差を生み出せるのは契約金であり、金銭面においては300万ドル以上のインターナショナル・ボーナスプールを抱える前述の3球団が有利な立場にいると言っていいだろう。ただし、金銭的な条件がどの程度大谷の去就に影響を与えるかは不透明である。

 ヤンキースが獲得したキングは22歳の右腕であり、今季はA級で26試合(うち25先発)に登板して11勝9敗、防御率3.14をマーク。マーリンズが獲得したクーパーとスミスはいずれも今季ヤンキースでメジャーデビューを果たしており、26歳の一塁手であるクーパーは13試合に出場して打率.326、0本塁打、6打点、OPS.822、26歳の左腕であるスミスは9試合(うち2先発)に登板して0勝1敗、防御率7.71をマークした。なお、マイナーではクーパーはAA級とAAA級で計83試合に出場して打率.359、18本塁打、84打点、OPS1.057の好成績をマーク。スミスもAA級とAAA級で計19試合(うち17先発)に登板して9勝1敗、防御率2.41と素晴らしい成績を残している。年俸総額の削減を目指すマーリンズにとってはマイナーを卒業し、メジャーで戦う準備が整った即戦力を獲得したトレードと言えそうだ。


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