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パドレスが正遊撃手確保 フィリーズからギャルビスを獲得

2017.12.18 14:25 Monday

 ここ数年、毎年のように正遊撃手不在に悩まされているパドレスだが、少なくとも来季は「遊撃手問題」を心配する必要はなさそうだ。日本時間12月16日、パドレスはエニエル・デロスサントスとのトレードでフィリーズからフレディ・ギャルビスを獲得したことを発表した。

 パドレスの「遊撃手問題」は2012年に盗塁王のタイトルを獲得したエバース・カブレラが2013年8月にバイオジェネシス・スキャンダルによって50試合の出場停止処分を科されたところから始まった。2013年は出場停止処分を受けるまでに95試合に出場し、打率.283、4本塁打、37盗塁、OPS.736をマークして自身初のオールスター・ゲーム選出も果たしたカブレラだったが、出場停止処分が明けた翌2014年は故障もあって90試合で打率.232、3本塁打、18盗塁、OPS.572と急降下。パドレスはこの年のオフにカブレラをノンテンダーFAとした。2015年はクリント・バーミス、2016年はアレクセイ・ラミレス、今季はエリック・アイバーを獲得して正遊撃手に据えたものの、いずれも思うような結果は得られず。今オフは再び正遊撃手探しが課題の一つとなっていた。

 今季のギャルビスはキャリアで初めて全162試合に出場し、打率.255、12本塁打、61打点、14盗塁、OPS.690をマーク。本塁打や盗塁は前年から減少してしまったものの、自己最多の45四球を選び、出塁率.309とOPS.690は自己ベストを更新した。遊撃の守備では155試合でわずか7失策と相変わらずの安定感を発揮。しかし、フィリーズは有望株のJ.P.クロフォードがメジャー昇格を果たし、ギャルビスは来季の構想から外れていた。

 A.J.プレラーGMは「遊撃を固定できるのはチームにとっても投手陣にとっても非常に良いことだと思う」とギャルビスの加入による好影響に期待を寄せている。ただし、パドレスには将来の正遊撃手候補としてフェルナンド・タティスJr.が控えており、ギャルビスが長期にわたってパドレスで正遊撃手を務めることはなさそうだ。

 フィリーズへ移籍するデロスサントスはドミニカ共和国出身の21歳右腕。2015年オフにホアキン・ベノワとのトレードで遊撃手のネルソン・ウォードとともにパドレスへ加入し、今季はAA級で26試合(うち24先発)に登板して10勝6敗、防御率3.78をマークした有望株だ。


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