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リアルミュート&イェリッチ放出の可能性はあるのか?

2017.12.19 15:28 Tuesday

 ディー・ゴードン(マリナーズ)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、マーセル・オズーナ(カージナルス)と主力選手3名をトレードで放出したマーリンズ。正捕手のJ.T.リアルミュートや好打者のクリスチャン・イェリッチにも放出の可能性はあるのだろうか。

 デレク・ジーターを筆頭とする新オーナーグループのもとで年俸総額の削減に取り組んでいるマーリンズはゴードン、スタントン、オズーナの3選手をトレードすることで3億4000万ドル以上の支出を削減することに成功した。主力選手をこれ以上無理に放出する必要はない状況だが、リアルミュートとイェリッチの両選手はチーム再建の一部になることをあまり快く思っていないようだ。マイケル・ヒル野球部門社長はすべての選手に対する獲得オファーに耳を傾ける方針であり、リアルミュートやイェリッチが本格的にトレードを要求するような事態になれば、彼らのトレードが実行に移されるかもしれない。

 ヒルは「過去数週間を将来の勝てる組織の基礎づくりのために費やした。もしさらなるトレードの必要があると感じた場合は交渉を開始するつもりだ。球団にとってベストのことをやるだけだよ」と語っており、リアルミュートやイェリッチの放出の可能性を完全には否定していない。ドン・マティングリー監督はリアルミュートについて「私はJ.T.(リアルミュート)をとても気に入っている。彼は人間としても選手としてもすべての選手からリスペクトされているし、野球に取り組む姿勢やタフネスぶりは称賛に値するよ」と語っているが、今オフのここまでの動きを見る限り、マティングリーの意向は球団の方針に反映されていない可能性が高い。

 チームに残された数少ないスター選手(あるいはスター候補生)であるリアルミュートとイェリッチを放出してしまえばファンからのさらなる反発は避けられず、観客動員などに致命的なダメージを与える可能性もある。年俸削減がメインテーマとなっており、将来のビジョンが見えてこない点もファンの不安や怒りを増幅させていることだろう。仮に両選手がチームに残留しても彼らのモチベーションの低下は避けられず、マーリンズ・パークには閑古鳥が鳴くことになりそうだ。


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