FanGraphsのキャメロン氏がパドレスのアナリストに就任
2018.1.12 15:30 Friday
日本時間1月11日、パドレスは2008年からデータサイト「FanGraphs」でデータの分析や記事の執筆を行ってきたデーブ・キャメロン氏をシニア・アナリストとして採用したことを発表した。この動きはパドレスがデータ部門に力を入れる流れの一環であると見られている。
キャメロンは同日にFanGraphsに投稿した別れの挨拶のなかで、パドレスへの加入を決断した理由についてこう説明した。「私はFanGraphsを去ることを全く考えていませんでした。この場所は私のホームなのです。でも、パドレスのA.J.プレラーGMから彼らの組織で働くことに興味はないかと連絡をいただいたとき、新たなチャレンジをすることに興味をそそられました。パドレスのアンディ・グリーン監督とお会いしたときには、データ分析を用いて選手の成長を手助けすることの可能性を感じるようになりました。これからもFanGraphsやここにいる人々のことは大好きでいると思いますが、サンディエゴで勝てるチーム作りを手助けする機会を逃したくなかったのです」
グリーンはダイヤモンドバックスでコーチを務めたときも、パドレスの監督に就任してからも、データ分析の重要性を強調。メジャーのなかでもデータ分析を積極的に活用している監督の一人である。グリーンのもとでチーム再建を進めるパドレスにとって、データ分析の専門家であるキャメロンは最適の人材だったのだろう。
また、近年のメジャーリーグでは野球をデータ分析の側面から捉える人物を採用するトレンドが形成されている。過去2年間のワールドシリーズ王者であるアストロズとカブスも、キャメロンのようなバックグラウンドを持った人物を採用し、チームの躍進に繋げた。この流れはもともと、2002年にレッドソックスが「野球データの神様」と呼ばれるビル・ジェイムズを採用したところから始まったと考えられている。
「野球を外から見ることでしか学べないものがある」とキャメロンは言う。FanGraphsでおよそ10年間にわたって活躍してきた男がパドレスを常勝軍団へと成長させることになるかもしれない。
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