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【戦評】クルーバー完封!インディアンス完勝

2017.6.20 15:00 Tuesday

 5連勝中のインディアンスと失速気味のオリオールズ。両チームの明暗がハッキリと分かれる試合となった。

 コリー・クルーバー(インディアンス)とディラン・バンディ(オリオールズ)の両先発で始まったこの試合。序盤はエース(クルーバー)と勝ち頭(バンディ)の投げ合いに相応しい展開となり、3回まで両軍ともゼロ行進が続く。ところが、4回表にインディアンスが4本の二塁打を集めて一挙に4点を先制。週間MVPに選出されたばかりのホゼ・ラミレスはこれで7試合連続二塁打となり、球団記録を更新した。

 5回表にはジェイソン・キプニスの8号ソロ、カルロス・サンタナの9号ツーランを含む5安打を集中し、4点を追加。バンディは今季最短となる4.1回6失点でノックアウトされた。インディアンス打線は6回表に3点、9回表にも1点を追加し、17安打12得点の大爆発。「僕たちは良い仕事ができているし、目の前の試合に集中できている」とキプニスが語れば、テリー・フランコーナ監督も「我々の攻撃は素晴らしかった。こんな試合は珍しいけどね」と満足げに話していた。

 大量援護を受けたクルーバーは、オリオールズ打線を全く寄せ付けない圧巻のピッチングを披露。108球で9回を投げ抜き、許したヒットは僅か3本。オリオールズ打線に二塁すら踏ませなかった。9回裏は3者連続の空振り三振で試合終了。今季4度目の2桁奪三振で今季最多の11三振を奪い、無四球のオマケまで付いてくる見事な完封劇だった。「サイ・ヤング受賞者らしいピッチングだったね。カッターもツーシームも緩急も自由自在に操れる。我々の打線に大きなプレッシャーを与えていたよ」とオリオールズのバック・ショウォルター監督は、クルーバーの完璧とも言えるピッチングに脱帽。今季最短ノックアウトを喫したバンディも「彼と投げ合うのは大変だよ」と敵軍のエースを称えていた。

 「もちろん全試合で完封を目指している。でも、いつもそんなに上手くはいかないんだ。先週末から良い試合を続けることができているし、ブルペンが多くのイニングをカバーしてくれた。今日の僕のピッチングはそのお礼だよ」とクルーバーが語ったように、これで6連勝と確実にチームの状態は上向いている。4連敗の2位ツインズとはあっという間に2.5ゲーム差。本命インディアンスがいよいよ独走態勢を築きつつある。


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